JP5806308B2 - 動物ブラシがけ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、請求項1の前提特徴部分に記載の動物ブラシがけ装置に関する。
家畜、馬、豚等の大きな動物をブラシがけするための幾つかの動物ブラシがけ装置は、静止構造に取り付けられ、かつ電気モーターにより直接にまたはギアボックスを介してのいずれかで駆動される回転ブラシを備えている。ブラシは、ブラシが回転されるときに動物の柔かい毛及び皮膚と相互作用する剛毛を与えられている。従って、動物は、回転するブラシによりブラシがけされ、引っ掻かれ及び/または手入れされる。
かかる動物ブラシがけ装置の特別な種類では、回転ブラシは一端をブラシ運搬装置から吊り下げられている。ブラシ運搬装置は、一つ以上の部品を含み、それらは、ブラシを少なくとも一つの面内で前後に揺動させる。従って、ブラシは、動物の体の異なる部分に到達するように動物がブラシに対してもたれかかるときに動物により動かされることができる。
かかる動物ブラシがけ装置は、例えばEP1665927及びSE0802097に開示されたように回転するブラシのすぐ近くに電気モーターを備えることができる。電気モーターは電力を供給されなければならず、電気ケーブルはこの目的のために設けられなければならない。電気ケーブルは、静止構造からブラシ運搬装置上に配置された電気モーターまで引張られなければならないので、ケーブルは往復、ねじれ、及び恐らく締めつけ運動にさらされ、それらが電気ケーブルを傷つけかつ電気モーターを停止させる。
本発明の目的は、ブラシの電気モーターへの信頼性ある電力供給を持つ動物ブラシがけ装置を提供することである。
本発明の一態様によれば、この目的は、静止構造に取り付けるための動物ブラシがけ装置により達成される。動物ブラシがけ装置は可動ブラシを含み、それは可動ブラシに隣接して設けられた電気モーターにより駆動される。動物ブラシがけ装置はさらに、それを静止構造に取り付けるために適合した固定部、及び第一可動部を含む。第一可動部は、第一軸を中心に旋回するように第一端で第一旋回装置により固定部に旋回可能に取り付けられ、固定部が静止構造に取り付けられるときに実質的に水平でありかつ第一可動部の第二端に吊り下げられた可動ブラシを少なくとも一つの面内で前後に揺動させることを可能にする。電気ケーブルは、電力を電気モーターに供給するために設けられ、かつ静止構造から電気モーターまで延びる。第一旋回装置は貫通穴を備えており、貫通穴の少なくとも一部は第一軸と実質的に同心で配置される。電気ケーブルは貫通穴を通して延びる。
電気ケーブルは第一軸と同心である貫通穴を通して延びるので、電気ケーブルは、第一可動部が旋回するのと実質的に同じ範囲でのみねじれまたは回転する。さらに、電気ケーブルは、それが貫通穴を通して延びるときに外側の影響から保護される。結果として、上述の目的が達成される。
ブラシがけ装置の固定部は、例えばボルトまたは帯金により、静止構造に取り付けられることができる。静止構造は、例えば動物厩舎または小屋内の壁または柱であることができ、またはそれは放牧場内の柱または樹木であることができる。電気ケーブルは、二本以上の伝導体を備えたいかなる普通のゴムまたはプラスチック材料ケーブルであってもよい。静止構造から延びる電気ケーブルは、電気ケーブルが屋根、床、または地面のような動物ブラシがけ装置に近い領域から延びることを包含する。電気ケーブルは、壁ソケットのような電力連結点から電気モーターへ通じる。電気モーターは、電気モーターと可動ブラシの間に配置された連結部のみにより可動ブラシの近くに設けられる。例えば、ギアボックスが、電気モーターの回転出力シャフトと可動ブラシの間に設けられることができる。可動ブラシは、それが回転または往復することができるという意味で可動である。休止位置では、いかなる動物もブラシがけしないとき、可動ブラシは、可動ブラシの縦軸が実質的に垂直に延びるように吊り下げられることができる。
実施態様によれば、動物ブラシがけ装置は第二可動部を含むことができ、それに可動ブラシ及び電気モーターが取り付けられることができる。第二可動部は、第二端で第一可動部に旋回可能に取り付けられることができ、かつ実質的に水平な第二軸を中心に旋回可能である。この態様では、可動ブラシは第一軸及び第二軸を中心に旋回することができる。もしこれらの軸が実質的に垂直であるなら、可動ブラシは旋回することができるかまたは球体内の振り子運動を実施することができ、従って動物の体の多くの部分に到達することができる。かかる動物ブラシがけ装置では、第一旋回装置を通しての電気ケーブルの整頓された配置は特に有用であることができる。
実施態様によれば、固定部が静止構造に取り付けられるときに水平方向に見た場合に、可動ブラシは第一旋回装置から離れて配置されることができる。この態様では、第一可動部は、可動ブラシが静止構造から離れて吊り下げられることを可能にする腕であることができる。第一旋回装置は、固定部及び静止構造に接近して設けられることができる。
実施態様によれば、第一可動部は二つの部分を含むことができ、第一部分は、動物ブラシがけ装置が静止構造に取り付けられるときに固定部から実質的に水平方向に延び、第二部分は、第一部分に対して実質的に90度の角度で延びる。
実施態様によれば、ケーブルケーシングが、固定部から貫通穴を通して電気モーターまで延びてケーブルダクトを形成し、それを通して電気ケーブルが延びることができる。この態様では、電気ケーブルは、ケーブルケーシングにより保護されることができる。ケーシングは、ケーブルをはさみつぶしまたはケーブル上の動物かみ砕きのような物理的虐待から保護することができるが、ケーシングはまた、ブラシがけ装置に対して少なくとも部分的に固定して配置されることができ、従って電気ケーブルは安全な経路に沿ってレイアウトされることができる。ケーブルケーシングは金属またはプラスチック材料から作られることができる。ケーブルケーシングは中空の巻きばねタイプのものであることができ、その内側に電気ケーブルが延びることができる。
実施態様によれば、ケーブルケーシングは、固定部に対して及び第一可動部に対して固定され、ケーブルケーシングがその一部分でぴんと張られて貫通穴を通して延びることができる。この態様では、ケーシングを通して延びる電気ケーブルが、第一可動部が旋回されるのと同じ程度までねじれるだけでありかつ動物ブラシがけ装置のいかなる部分とももつれないことが確保されることができる。
実施態様によれば、第一可動部は中空であることができ、電気ケーブルは貫通穴から第一可動部の内側を通して可動ブラシに向けて延びることができる。この態様では、ケーブルはブラシがけ装置内に安全に配置されることができる。
実施態様によれば、ケーブルケーシングは、実質的に第一軸のレベルで第一可動部の内側の支持装置に固定されることができる。この態様では、電気ケーブルはその一部分に沿ってよじれにさらされるだけであろうし、第一可動部が旋回するときにいかなる曲げにもさらされないであろう。
実施態様によれば、ブラシがけ装置は、第一可動部が固定部に対して完全な一回転で回転するのを防ぐためのブロック装置を含むことができる。この態様では、第一可動部は、旋回位置から非旋回位置まで旋回位置が到達される第一回転方向とは反対の回転方向に常に戻ることが確保される。従って、電気ケーブルの一方向の連続的なよじれが防がれることができ、電気ケーブルが常によじれのない状態に戻ることが確保される。
実施態様によれば、ブロック装置は、固定部に対して固定して配置されかつ第一旋回装置の一部分に取り付けられた第一停止具、及び第一可動部が第一旋回装置を中心に旋回するときに第二停止具が第一停止具に対して接触することになるように旋回装置の隣りの第一可動部の壁に取り付けられた二つの第二停止具を含むことができる。
実施態様によれば、可動ブラシは回転ブラシであることができる。これに代えて、可動ブラシは往復ブラシであることができる。
実施態様によれば、可動ブラシは、電気モーターに連結された駆動シャフトに解放可能に取り付けられることができる。この態様では、ブラシがけ装置の可動ブラシは、ブラシがけ装置の全体が静止構造から除去される必要なしに容易に交換されることができる。従って、電気ケーブルは、可動ブラシが交換されるときに応力にさらされる必要がない。駆動シャフトへの解放可能な取り付けは、ブラシのシャフト内の開口を通して延びかつ駆動シャフト内の凹所または穴と相互作用するピンにより達成されることができる。駆動シャフトは、電気モーターの駆動シャフトであることができ、またはそれはギアボックスまたは同様な伝動装置を介して電気モーターに連結されることができる。
実施態様によれば、可動ブラシは30〜70cmの直径と40〜100cmの長さを持つことができる。ブラシは他の直径及び/または長さを持つことができる。
第一部が固定部に対して完全な一回転で回転するのを防ぐためのブロック装置を含むブラシがけ装置は、本発明の別の態様を形成することができる。この文脈において、静止構造に取り付けるための動物ブラシがけ装置が提供される。動物ブラシがけ装置は、可動ブラシに隣接して設けられた電気モーターにより駆動される可動ブラシ、動物ブラシがけ装置を静止構造に取り付けるために適合した固定部、及び第一可動部を含む。第一可動部は、第一軸を中心に旋回するように第一端で第一旋回装置により固定部に旋回可能に取り付けられ、固定部が静止構造に取り付けられるときに実質的に水平でありかつ第一可動部の第二端に吊り下げられた可動ブラシを少なくとも一つの面内で前後に揺動させることを可能にする。固定部が静止構造に取り付けられるときに水平方向に見た場合に可動ブラシは、第一旋回装置から離れて配置される。ブラシがけ装置は、第一可動部が固定部に対して完全な一回転で回転するのを防ぐためのブロック装置を含む。
この態様では、第一可動部が、旋回位置から非旋回位置まで旋回位置が到達される第一回転方向とは反対の回転方向に常に戻ることが確保される。また、可動ブラシがブロック装置の構造により規定された一定レベル以上で旋回することができないことが確保される。
ブラシがけ装置の固定部は、例えばボルトまたは帯金により静止構造に取り付けられることができる。静止構造は、例えば動物厩舎または小屋内の壁または柱であることができ、またはそれは放牧場内の柱または樹木であることができる。第一可動部は、可動ブラシが静止構造から離れて吊り下げられることを可能にする腕であることができる。第一旋回装置は、固定部及び静止構造に接近して設けられることができる。電気モーターは、電気ケーブルにより電力連結点に連結されることができる。電気モーターは、電気モーターと可動ブラシの間に配置された連結部のみにより可動ブラシの近くに設けられる。例えば、ギアボックスが、電気モーターの回転出力シャフトと可動ブラシの間に設けられることができる。可動ブラシは、それが回転または往復することができるという意味で可動である。休止位置では、どの動物もブラシがけしていないときは、可動ブラシは、可動ブラシの縦軸が実質的に垂直に延びるように吊り下げられることができる。
実施態様によれば、ブロック装置は、固定部に対して固定して配置されかつ第一旋回装置の一部分に取り付けられた第一停止具、及び第一可動部が第一旋回装置を中心に旋回するときに第二停止具が第一停止具に対して接触するように旋回装置の隣りの第一可動部の壁に取り付けられた二つの第二停止具を含むことができる。
実施態様によれば、第一及び第二停止具は、第一可動部が垂直休止位置から160〜175度の間で旋回したときに第二停止具のそれぞれが第一停止具に対して接触するように、すなわち第一と第二停止具の一つがブラシが上向き方向に向いているときに互いに対して接触するように配置されることができる。
実施態様によれば、動物ブラシがけ装置は、可動ブラシ及び電気モーターが取り付けられることができる第二可動部を含むことができる。第二可動部は、第一可動部に第二端で旋回可能に取り付けられることができかつ実質的に水平な第二軸を中心に旋回することができる。この態様では、可動ブラシは第一軸及び第二軸を中心に旋回することができる。もしこれらの軸が実質的に垂直であるなら、可動ブラシは、球形内で旋回または振り子運動を実施することができ、従って動物の体の多くの部分に到達することができる。
本発明のさらなる態様によれば、静止構造に取り付けるための動物ブラシがけ装置が提供される。この動物ブラシがけ装置は、回転ブラシである可動ブラシ、動物ブラシがけ装置を静止構造に取り付けるために適合した固定部、及び運搬構造を含む。可動ブラシ及び電気モーターはこの運搬構造に取り付けられる。運搬構造は固定部に連結される。可動ブラシは、電力が電気モーターに供給されている間に50〜150ニュートンの力が可動ブラシの外周に付与されるときに回転を停止するのに適合されている。
かかる動物ブラシがけ装置では、もっぱら最大トルクレベルまでのトルクが電気モーターから可動ブラシに伝達されることが確保される。従って、いずれかの対象が可動ブラシとからみ合う場合には、可動ブラシが限られた力で対象を引張ることのみができることが確保される。従って、事故が避けられることができる。例えば動物の尾が可動ブラシとからまる場合、動物は可動ブラシから離れて歩くことができ、可動ブラシから脱出することができる。
実施態様によれば、電力が電気モーターに供給されている間に可動ブラシの回転を停止することは、電気モーターと可動ブラシの間に配置されている摩擦クラッチを含む伝動装置により達成されることができる。これに代えて、電力が電気モーターに供給されている間に可動ブラシの回転を停止することは、ブラシの外周に50〜150ニュートンに相当するトルクのみを提供しかつ電力を供給されている間にも停止が永続するタイプのものである電気モーターにより達成されることができる。
摩擦クラッチは、最大トルク値までのトルクのみを伝達することができるクラッチである。最大トルク値を越えると、クラッチは、クラッチの二つの部分間の相対運動が起こるときにすべる。摩擦クラッチは、すべりクラッチ、すべるクラッチまたはすべり摩擦クラッチとも呼ばれることがある。電気モーターは、製造業者CarpanelliのタイプMM71p4のモーターのような単相AC非同期モーターであることができる。ブラシがけ装置の固定部は、例えばボルトまたは帯金により静止構造に取り付けられることができる。静止構造は、例えば動物厩舎または小屋内の壁または柱であることができ、またはそれは放牧場内の柱または樹木であることができる。運搬構造は、可動ブラシ及び電気モーターを支持し、かつ可動ブラシ及び電気モーターを運搬構造に取り付けるために穴及びボルトのような固定具を好適に備えることができる。電気モーターは、電気ケーブルにより電力連結点に連結されることができる。電気モーターは可動ブラシの近くに設けられることができる。可動ブラシは、それが電気モーターにより回転されるという意味で可動である。
実施態様によれば、運搬構造は、固定部が静止構造に取り付けられるときに実質的に水平でありかつ第一可動部の第二端に吊り下げられた可動ブラシが少なくとも一つの面内で前後に揺動可能にする、第一軸を中心に旋回するように第一旋回装置により第一端で固定部に旋回可能に取り付けられた第一可動部を含むことができる。かかる動物ブラシがけ装置は多くの位置に到達することができるので、可動ブラシ内に対象をからませる危険が静止可動ブラシによるより高い。従って、摩擦クラッチまたは逆回転可能電気モーターが、これらの実施態様では有用であることができる。第一可動部は、可動ブラシが静止構造から離れて吊り下げられることを可能にする腕であることができる。第一旋回装置は、固定部及び静止構造に接近して設けられることができる。休止位置では、いかなる動物もブラシがけしていないときには、可動ブラシは、可動ブラシの縦軸が実質的に垂直に延びるように吊り下げられることができる。
実施態様によれば、運搬構造は、可動ブラシと電気モーターが取り付けられている第二可動部を含むことができ、第二可動部は第二端で第一可動部に旋回可能にかつ実質的に水平な第二軸を中心に旋回可能に取り付けられている。この態様では、可動ブラシは第一軸及び第二軸を中心に旋回することができる。もしこれらの軸が実質的に垂直であるなら、可動ブラシは、球内で旋回または振り子運動を実施することができ、従って動物の体の多くの部分に到達することができる。第一及び第二可動部を持つかかる動物ブラシがけ装置は多くの位置に到達することができるので、対象とからまる危険がある。従って、摩擦クラッチまたは逆回転可能な電気モーターは、これらの実施態様では有用であることができる。
実施態様によれば、伝動装置はギアボックスを含むことができる。この態様では、可動ブラシの回転は好適な回転速度で提供されることができる。摩擦クラッチは、電気モーターとギアボックスの間に、またはギアボックスと可動ブラシの間に設けられることができる。
実施態様によれば、固定部が静止構造に取り付けられるときに水平方向に見た場合、可動ブラシは、第一旋回装置から離れて配置されることができる。第一旋回装置は、固定部及び静止構造に接近して設けられることができる。
実施態様によれば、第一可動部は、二つの部分、すなわち動物ブラシがけ装置が静止構造に取り付けられるときに固定部から実質的に水平方向に延びる第一部分、及び第一部分に対して実質的に90度の角度で延びる第二部分を含む。
実施態様によれば、可動ブラシは、伝動装置の駆動シャフトに解放可能に取り付けられることができる。従って、可動ブラシの容易な交換は、動物ブラシがけ装置の残りを静止構造から除去するいかなる必要もなしに達成されることができる。可動ブラシは、可動ブラシのシャフト内の開口を通して延びかつ駆動シャフト内の凹所または穴と相互作用するピンにより駆動シャフトに解放可能に取り付けられることができる。
本発明のさらなる特徴、及び本発明の持つ利点は、添付請求項及び以下の詳細な説明を研究するときに明らかとなるであろう。当業者は、本発明の種々の特徴が添付請求項により規定された本発明の範囲から逸脱することなく以下に記載されたもの以外の実施態様を作るために組み合わされることができることを理解するであろう。
本発明の種々の態様は、その特別な特徴及び利点を含めて、以下の詳細な説明及び添付図面から容易に理解されるであろう。
図1は、実施態様による動物ブラシがけ装置を示す。
図2は、第一可動部の内側を示すために除去された壁要素を持つ図1の動物ブラシがけ装置を示す。
図3は、実施態様による動物ブラシがけ装置の一部の断面を示す。
図4は、実施態様による動物ブラシがけ装置の第一可動部の壁のブロック装置を示す。
図5は、実施態様による動物ブラシがけ装置を示す。
図6は、実施態様による動物ブラシがけ装置の可動ブラシを概略的に示す。
図7は、実施態様による動物ブラシがけ装置の伝動装置の断面を示す。
本発明は、実施態様が示されている添付図面を参照してより完全に説明されるであろう。しかし、本発明は、ここに記載された実施態様に限定されるものとして解釈されるべきでない。実施態様の開示された特徴は、本発明が属する技術分野の熟練者により容易に理解されるように組み合わされることができる。同様な番号は、全体を通して同様な要素に関連する。
周知の機能または構造は、簡潔さ及び/または明解さのために必ずしも詳細に説明されないであろう。
図1は、実施態様による動物ブラシがけ装置2を示す。この動物ブラシがけ装置2は、固定部4により静止構造(図示せず)に取り付けられるのに適合されている。固定部4は、固定部4を静止構造にボルト締めするための穴6を備えている。第一可動部8は、その第一端10で第一旋回装置12により固定部4に旋回可能に取り付けられる。第一可動部8は、第一部分11、及び第一部分11に対して実質的に90度の角度で延びる第二部分13を含む。第一可動部8の第二端14には、動物をブラシがけするための可動ブラシ16を備えている。可動ブラシ16は、電気モーター18により回転される回転ブラシである。電気ケーブル19が電気モーター18から第一可動部8の内側及び壁ソケットのような電力連結点に連結するための第一旋回装置12の中心を通して延びる。電気ケーブル19は、二つ以上の伝導体を備えたいかなる汎用ゴムまたはプラスチック材料ケーブルであることもできる。可動ブラシ16及び電気モーター18は第二可動部20に取り付けられる。第二可動部20は第一可動部8の第二端14に旋回可能に取り付けられる。二つのヒンジ22が設けられており、それを中心として第二可動部20が旋回することができる。その最も簡単な形では、可動部20は、電気モーター18とヒンジ22の部分を支持する構造を含む。第一及び第二可動部8,20は、電気モーターと可動ブラシ16のための運搬構造を形成する。
図示された実施態様では、二つのヒンジ22の部分のほかに、第二可動部20は、電気モーター18と可動ブラシ16の間に配置された伝動装置を含む。従って、電気モーター18は可動ブラシ16に隣接して設けられる。伝動装置は、電気モーターの1分間当たりの回転数を動物をブラシがけするために好適な回転数に減らすために適合されたギアボックスを含むことができる。伝動装置はさらに、最大トルク値までのトルクのみが可動ブラシ16に伝達されることができるような摩擦クラッチを含むことができる。最大トルク値は、可動ブラシ16の外周に付与される50〜150Nの接線方向の力に相当することができる。摩擦クラッチの代替物として、電気モーター18は、限定されたトルク、例えば50〜150Nの可動ブラシ16の外周での最大の接線方向の力に相当するであろう最大トルク、のみを提供するタイプのものであることができる。かかる電気モーターは、オランダ、LelystadのMAK Aandrijvingen BVにより配布された、製造業者CarpanelliのタイプMM71p4の単相AC非同期モーターである。もしかかる電気モーター18に対し50〜150Nの外力が、電力が電気モーター18に付与されている間に可動ブラシ16の外周に接線方向に付与されるなら、可動ブラシ16は回転を停止する。摩擦クラッチまたは限定されたトルク供給電気モーター18のおかげで、からまった対象は、対象を可動ブラシ16から離れる方向に引張ることにより可動ブラシ16から解放されることができる。
動物ブラシがけ装置2が静止構造に取り付けられるとき、第一可動部8は実質的に水平な第一軸24を中心に旋回することができる。第一軸24は第一旋回装置12を通して延びる。二つのヒンジ22は実質的に水平な第二軸26を提供し、それは第一軸24に実質的に垂直に配置される。可動ブラシ16は円筒状であり、可動ブラシ16の縦軸28は、ブラシがけ装置2が動物により使用されていないときは実質的に垂直方向に延びる。可動ブラシ16は10〜80cmの直径と40〜100cmの長さを持つことができ、好ましくはこのブラシは35〜65cmの直径と40〜80cmの長さを持つことができ、もちろん他の寸法も使用されることができる。可動ブラシ16の剛毛は、5〜35cmの長さ、好ましくは8〜28cmの長さであることができる。これらの剛毛は、それらが可動ブラシ16から半径方向に延びることができるように曲げられかつ堅くすることができ、動物を手入れし、ブラシがけ及び/またはマッサージするために使用されることができる。可動ブラシ16の25cm半径により、可動ブラシ16の外周に接線方向に付与された50〜150Nの力は、12.5〜37.5Nmのトルク、すなわちたとえ電力が電気モーター18に付与されているときであっても可動ブラシを回転から停止するために必要であることができるトルク、をもたらす。
第一可動部8は、可動ブラシ16が水平方向に見ると第一旋回装置12から離れて配置されるように一定の長さを持つ。第一旋回装置12は固定部4に隣接しており、固定部4は水平方向に無視できる伸張量を持つので、第一旋回装置12、従って、第一可動部8の旋回点は、静止構造に近接してかつ可動ブラシ16から離れて設けられる。
図2は、第一可動部8の内側を示すために除去された壁要素を持つ図1の動物ブラシがけ装置2を示す。電気ケーブル19は、動物ブラシがけ装置2の外側の電力連結点(図示せず)と電気モーター18との間に延びる。ケーブルケーシング30が設けられ、それはケーブルダクトを形成し、それを通して電気ケーブル19が少なくとも部分的に延びる。以下参照。
固定部4の一部を形成するかまたは固定部4に取り付けられている、第一旋回装置12の要素は、その中心に貫通穴29を備えている。電気ケーブル19は、この固定部4から第一旋回装置12の貫通穴を通して第一可動部8中に延びる。従って、電気ケーブル19は、一部分で、固定部4に対して固定されるかまたは少なくとも静止している。第一可動部8の内側には、支持要素32が設けられており、それにより電気ケーブル19が支持される。従って、支持要素32で電気ケーブル19は第一可動部8のいかなる動きにも追従する。支持要素32は、好適には、電気ケーブル19が旋回装置12の中心と実質的に一致する、すなわち第一軸24(図1に示されている)と一致するような高さを持つことができる。従って、第一可動部8が前後に旋回するとき、ケーブル19はその長さに沿ってねじれるだけである。第一旋回装置12と支持要素32の間の距離に依存して、長さ単位当たりの電気ケーブル19のねじれは比較的低く保たれることができ、従って電気ケーブル19は小さな量の応力にしかさらされないようにすることができる。第一旋回装置12と支持装置32の間の好適な距離は20〜100cm、好適には40〜80cmであることができる。
ケーブルケーシング30が、少なくとも第一旋回装置12からその貫通穴29を介してケーシング30が取り付けられている支持要素32まで、かつ第一可動部8の第二部分13に沿って電気モーター18まで延びる。ケーブルケーシング30は、一部分内でぴんと張られ、貫通穴29と支持要素32の間に延びる。第二部分13では、ケーブルケーシング30は、第二軸26を中心に電気モーター18を旋回を可能にするためにループ状に延びる。ケーブルケーシング30は、巻きばねとして形成されることができ、かつ金属またはプラスチック材料から作られることができる。ケーブルケーシング30は、電気ケーブル19を機械的摩耗から及びケーブル19上の動物かみ砕きから保護する。
動物ブラシがけ装置2は、第一可動部8が固定部4に対して完全な一回転で回転するのを防ぐためのブロック装置31を含む。ブロック装置31の停止具は、もし第一可動部8がある程度まで旋回するなら互いに接触するであろう。停止具が互いに接触するので、さらなる旋回が防がれる。従って、電気ケーブル19はある程度より多くねじれるのを防がれる。
図3は、実施態様による動物ブラシがけ装置2の一部の断面を示す。第一可動部8は固定部4に旋回可能に取り付けられる。第一旋回装置12は、固定部4に取り付けられた丸い要素40、二つのベアリング42、及び第一可動部8上に配置された二つのベアリングシートを含む。丸い要素40は貫通穴29を備えている。ケーブルケーシング30は、貫通穴29を通して延び、かつ第一可動部8の内側の支持装置32に取り付けられる。ケーブルケーシング30は、可動ブラシを駆動するために、図示されていない電気モーターまでさらに延びる。電気ケーブル19はケーブルケーシング30を通して延びる。再度、ケーブルケーシング30は、電気ケーブル19を保護し、かつ第一可動部8の旋回により電気ケーブル19が小さな範囲にしか影響されないことを確保するために第一可動部8の内側の電気ケーブルのための支持を提供する。
図4は、実施態様による動物ブラシがけ装置の第一可動部8の壁44の一部を示す。壁44は、可動部8の内側から示され、かつ動物ブラシがけ装置の図示されていない固定部に隣接して配置されるのに適合されている。固定部は、静止構造に取り付けられるのに適合されている。第一旋回装置12は、第一可動部8を固定部に対して旋回するために配置されている。第一旋回装置12の丸い要素40は固定部に取り付けられるか、またはその一部を形成し、中央に配置された貫通穴29を備えている。貫通穴29は、それを通して電気ケーブルを導くために利用されることができる。第一旋回装置12は、第一可動部8内に配置されたベアリングシート及びボールベアリング42を含む。
動物ブラシがけ装置は、第一可動部8が固定部に対して完全な一回転で回転するのを防ぐためのブロック装置31を含む。ブロック装置31は、丸い要素40に取り付けられた、従って固定部に対して固定して配置された第一停止具46を含む。ブロック装置31はさらに、第一可動部8が第一旋回装置12を中心に旋回するときに第二停止具48,50が第一停止具46に対して接触することとなるように旋回装置12の隣りの第一可動部8の壁44に取り付けられた二つの第二停止具48,50を含む。第二停止具の第一のもの48は、第一可動部8が時計方向に約90度回転したときに第一停止具46に対して接触するであろう。第二停止具の第二のもの50は、第一可動部8が反時計方向に約90度回転したときに第一停止具46に対して接触するであろう。従って、第一可動部8に取り付けられた可動ブラシは、過剰に高く揺れるのを防がれるであろうし、一方可動ブラシは動物の背中または頭のような上方部になお到達することができる。第一及び第二停止具46,48,50は、代替的に、第一可動部8が可動ブラシの縦軸が垂直休止位置から160〜175度の間の角度に到達した位置まで旋回したときに第二停止具48,50のそれぞれが第一停止具46に対して接触するように配置されることができる。もし電気ケーブルが貫通穴29を通して延びるなら、それは、ブロック装置31が可能にするより多くねじれるのを防がれる。
図5は、実施態様による動物ブラシがけ装置2を示す。動物ブラシがけ装置2は、固定部4により静止構造52に取り付けられる。第一可動部8は、第一端10で、第一旋回装置12により固定部4に旋回可能に取り付けられる。第一可動部8の第二端14には、動物をブラシがけするための可動ブラシ16が設けられている。可動ブラシ16は、電気モーター18により回転される回転ブラシである。電気ケーブル19は、電気モーター18から第一可動部8に沿って第一旋回装置12の中心の貫通穴29を通してかつ壁ソケットのような電力連結点への連結のために固定部4を通して延びる。可動ブラシ16及び電気モーター18は、第二可動部20に取り付けられる。第二可動部20は、第一可動部8の第二端14に旋回可能に取り付けられる。第一及び第二可動部8,20は、電気モーター及び可動ブラシ16のための運搬構造を形成する。水平方向に見ると、第一可動部8と可動ブラシ16は実質的に同じ位置にあり、すなわち互いに離れていない。二つのヒンジが設けられており、それを中心に第二可動部20が旋回することができる。二つのヒンジの部分のほかに、第二可動部20は、電気モーター18と可動ブラシ16の間に配置された伝動装置を含む。再度、伝動装置は、ギアボックス及び/または摩擦クラッチを含むことができ、または電気モーター18は、図1と関連して上に説明されたような限定されたトルクの電気モーターであることができる。ケーブルケーシング30が設けられ、それを通して電気ケーブル19が少なくとも部分的に延びる。ケーブルケーシング30及び電気ケーブル19は、電気モーター18から第一旋回装置12の貫通穴29を通して固定部4中に延びる。
動物ブラシがけ装置2は、実質的に水平な第一軸24を中心に旋回することができる。第一軸24は第一旋回装置12を通して延びる。二つのヒンジが実質的に水平な第二軸26を提供し、それは第一軸24に対して実質的に垂直に配置される。可動ブラシ16は円筒状であり、ブラシの縦軸28は、ブラシがけ装置2が動物により使用されていないときに実質的に垂直方向に延びる。第一旋回装置12の中心の貫通穴29を通して延びる電気ケーブル19のため、電気ケーブル19は、第一可動部8が第一軸24を中心に旋回するときにいかなる締めつけにもさらされないであろう。電気ケーブル19は、第一可動部8が旋回するのと同じ程度にねじれるだけである。従って、電気ケーブル19は、第一可動部8が前後に旋回するときにいかなる有意な量の応力にさらされない。ケーブルケーシング30及び電気ケーブル19は、第一旋回装置12と電気モーター18の間でループ状に延び、電気モーター18の第二軸26を中心とした旋回を可能にする。再度、図示されていないブロック装置が、第一可動部8が第一旋回装置2の周りに完全な一回転で回転するのを防ぐために設けられることができる。
図6は、実施態様による動物ブラシがけ装置の可動ブラシ16を概略的に示す。図示を簡単にするために、可動ブラシ16は、剛毛なしで取り付けていない状態で示されている。可動ブラシ16のシャフト60とフランジ62のみが示されている。可動ブラシ16は、駆動シャフト64に取り付けられるのに適合されている。駆動シャフト64は、好適には、伝動装置または電気モーターからの出力シャフトであることができる。
可動ブラシ16を駆動シャフト64に解放可能に取り付ける目的のために、駆動シャフト64上に平坦な下部表面を持つ凹所66、可動ブラシ16のシャフト60内の開口68、及び平坦な表面を持つピン70が設けられている。可動ブラシ16を駆動シャフト64に取り付けるために、少なくとも部分的に中空である可動ブラシ16のシャフト60が、開口68が凹所66と一直線となるように駆動シャフト64上に配置される。ピン70の平坦な表面が駆動シャフト64内の溝66の平坦な表面に対して接触するようにピン70が開口68中に挿入される。ピン70は、ナット72により所定場所に固定される。可動ブラシ16を駆動シャフト64から解放するために、ナット72とピン70が除去される。凹所66の代替として、駆動シャフト64は穴を備えることができ、それを通してピン70が延びることができる。この場合には、ピン70は平坦な表面を備える必要がない。従って、動物ブラシがけ装置の可動ブラシ16を交換するために、第二可動部全体を動物ブラシがけ装置から、または動物ブラシがけ装置全体を静止構造から除去する必要がない。従って、動物ブラシがけ装置の電気モーターに導かれる電気ケーブルは、動物ブラシがけ装置の可動ブラシの交換により影響を受けない。
図7は、実施態様による動物ブラシがけ装置2の伝動装置80の断面を示す。伝動装置80は、はめば歯車84,89を持つギアボックス82を含む。電気モーター18は、伝動装置80に取り付けられ、かつギアボックス82のはめば歯車84,89を駆動する。可動ブラシ16は、伝動装置80の引き出し駆動シャフト64に連結される。従って、可動ブラシは、電気モーター18により伝動装置80を介して回転される。ギアボックス82により、可動ブラシ16の1分間当たりの回転数は、電気モーター18の1分間当たりの回転数から減少される。摩擦クラッチ86が、駆動シャフト64とギアボックス82の最後のはめば歯車89のシャフト88の間に配置される。最後のはめば歯車89のシャフト88と駆動シャフト64は、摩擦係合され、摩擦増加被膜90を備えることができる。
摩擦クラッチ86は、限定されたトルクのみがギアボックス82から可動ブラシ16に伝達されることができることを確保するであろう。もし最後のはめば歯車89のシャフト88に付与されたトルクが最大トルク値以上であれば、摩擦クラッチ86はすべり、最大トルクのみが可動ブラシ16に伝達されるであろう。最後のはめば歯車89のシャフト88と駆動シャフト64の間に相対運動があるであろう。従って、可動ブラシ16の外周に付与された例えば50〜150ニュートンの間の接線方向成分を持つ特定の力が、たとえ電気モーター18が電力を供給されかつ回転し続けるとしても、可動ブラシ16を回転から停止することが確保されることができる。
上述の実施態様は、当業者により理解されるように組み合わされることができる。本発明を例示実施態様に関して説明したが、多くの種々の改変、修正等が当業者には明らかであるだろう。
従って、前述したことは種々の例示実施態様の例示であり、本発明は開示された特定の実施態様に限定されないこと、そして開示された実施態様に対する修正、開示された実施態様並びに他の実施態様の特徴の組み合わせは添付請求項の範囲内に含まれることを意図されていることは理解されるべきである。例えば、運搬構造は、電気モーター及び可動ブラシが取り付けられる簡単なフレームであることができることは理解される。
本明細書で使用される用語「含んでいる」または「含む」は、限度を設定しないもの(open−ended)であり、かつ一つ以上の述べられた特徴、要素、工程、成分または機能を含むが、一つ以上の他の特徴、要素、工程、成分、機能またはそれらの群の存在または追加を排除しない。
本明細書で使用される用語「及び/または」は、関連して掲載された項目のいずれかの組み合わせ及び全ての組み合わせを含む。
本明細書で使用される共通の略語「例えば(e.g.)」(それはラテン成句「exempli gratia」に起源を有する)は、先に述べた項目の一般例(単数または複数)を紹介または特定するために使用されることができ、かつかかる項目を制限することを意図されていない。もし本明細書で使用されるなら、共通の略語「すなわち(i.e.)」(それはラテン成句「id est」に起源を有する)は、より一般的な叙述から特別な項目を特定するために使用されることができる。
本明細書で使用される専門用語は、特別な実施態様を記述する目的のためだけにあり、本発明を限定することを意図されていない。本明細書で使用される単数形「a」、「an」及び「the」は、もし文脈が明らかにそうでないと示さない限り、複数形をなお含むことを意図されている。
もし別途規定されない限り、本明細書で使用される全ての用語(技術的及び科学的用語を含む)は、本発明が属する技術分野の熟練者により一般的に理解されるのと同じ意味を持つ。一般的に使用される辞書に規定されたもののような用語は、関連技術の文脈内のそれらの意味と矛盾しない意味を持つものとして解釈されるべきであること、及びもし本明細書において明確にそのように規定されなければ、理想化されたまたは過度に形式的な意味で解釈されないことはさらに理解されるであろう。
ある要素が別の要素に「結合」または「連結」されているものとして言及されているとき、それは他の要素に直接結合または連結されることができるか、または介在する要素がさらに存在することができることは理解されるであろう。対照的に、ある要素が別の要素に「直接結合」または「直接連結」されているものとして言及されているとき、介在要素は存在していない。

Claims (12)

  1. 静止構造に取り付けるための動物ブラシがけ装置(2)であって、
    可動ブラシ(16)に隣接して設けられた電気モーター(18)により駆動される可動ブラシ(16)、
    動物ブラシがけ装置(2)を静止構造に取り付けるために適合した固定部(4)、及び
    一軸(24)を中心に旋回するように第一端(10)で第一旋回装置(12)により固定部(4)に旋回可能に取り付けられている第一可動部(8)
    を含み、さらに電気ケーブル(19)が、電力を電気モーター(18)に供給するために設けられ、電気ケーブル(19)は、静止構造から電気モーター(18)まで延び、第一軸(24)は、固定部(4)が静止構造に取り付けられるときに実質的に水平であり、第一軸(24)は、第一可動部(8)の第二端(14)に吊り下げられた可動ブラシ(16)が少なくとも一つの面内で前後に揺動することを可能にするものにおいて、
    第一旋回装置(12)が貫通穴(29)を備えており、貫通穴(29)の少なくとも一部が第一軸(24)と実質的に同心で配置され、さらに電気ケーブル(19)が貫通穴(29)を通して延びることを特徴とする動物ブラシがけ装置(2)。
  2. 可動ブラシ(16)と電気モーター(18)が取り付けられている第二可動部(20)を含む請求項1に記載の動物ブラシがけ装置(2)であって、第二可動部(20)が、第一可動部(8)に第二端(14)で旋回可能に取り付けられ、かつ実質的に水平な第二軸(26)を中心に旋回可能であることを特徴とする動物ブラシがけ装置(2)。
  3. 固定部(4)が静止構造に取り付けられるときに水平方向に見た場合に、可動ブラシ(16)が第一旋回装置(12)から離れて配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の動物ブラシがけ装置(2)。
  4. 第一可動部(8)が、二つの部分、すなわち動物ブラシがけ装置が静止構造に取り付けられるときに固定部(4)から実質的に水平方向に延びる第一部分(11)と、第一部分(11)に対して実質的に90度の角度で延びる第二部分(13)とを含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の動物ブラシがけ装置(2)。
  5. ケーブルケーシング(30)が、固定部(4)から貫通穴(29)を通して電気モーター(18)まで延びてケーブルダクトを形成し、それを通して電気ケーブル(19)が延びることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の動物ブラシがけ装置(2)。
  6. ケーブルケーシング(30)が、ケーブルケーシング(30)がその一部分でぴんと張られて貫通穴(29)を通して延びるように固定部(4)に対して及び第一可動部(8)に対して固定されていることを特徴とする請求項5に記載の動物ブラシがけ装置(2)。
  7. 第一可動部(8)が中空であり、電気ケーブル(19)が貫通穴(29)から第一可動部(8)の内側を通して可動ブラシ(16)に向けて延びることを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載の動物ブラシがけ装置(2)。
  8. 第一可動部(8)が固定部(4)に対して完全な一回転で回転するのを防ぐためのブロック装置(31)を含むことを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載の動物ブラシがけ装置(2)。
  9. ブロック装置(31)が、固定部(4)に対して固定して配置されかつ第一旋回装置(12)の一部分に取り付けられた第一停止具(46)、及び第一可動部(8)が第一旋回装置(12)を中心に旋回するときに第二停止具(48,50)が第一停止具(46)に対して接触することになるように旋回装置(12)の隣りの第一可動部(8)の壁(44)に取り付けられた二つの第二停止具(48,50)を含むことを特徴とする請求項に記載の動物ブラシがけ装置(2)。
  10. 可動ブラシ(16)が回転ブラシであることを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載の動物ブラシがけ装置(2)。
  11. 可動ブラシ(16)が、電気モーター(18)に連結された駆動シャフト(64)に解放可能に取り付けられることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一つに記載の動物ブラシがけ装置(2)。
  12. 可動ブラシ(16)が、可動ブラシ(16)のシャフト(60)内の開口(68)を通して延びかつ駆動シャフト(64)内の凹所(66)または穴と相互作用するピン(70)により駆動シャフト(64)に解放可能に取り付けられることを特徴とする請求項11に記載の動物ブラシがけ装置(2)。
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