JP5805709B2 - 車両用荷室構造 - Google Patents

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Description

本発明は、シート装置の後方に荷室が備えられ、この荷室がフロアボードで上下に仕切られるように構成された車両用荷室構造に関する。
車両用荷室構造のなかには、シート装置の後部(具体的には、シートクッションの後部)に支持部材が設けられ、支持部材に把持部が上下方向に回転自在に連結され、把持部にフロアボードが取り付けられたものが知られている。
この車両用荷室構造によれば、把持部が下方向に回転されることによりフロアボードが後部フロアに載置され、後部フロアに載置されたフロアボードがロック機構で載置状態に保持される。
ここで、シート装置および後部フロア間に隙間(すなわち、凹部)が形成されている。よって、フロアボードを後部フロアに載置することにより、凹部がフロアボードで覆われる。これにより、荷室の荷台(仕切台)が後部フロアおよびフロアボードで平坦に形成され、荷室に載せた荷物を安定させた状態に保つことが可能になる(例えば、特許文献1参照。)。
実開昭64−5878号公報
しかし、特許文献1のフロアボードは、シートクッションの後端部に支持部材および把持部を介して上下方向に回転自在に連結されている。さらに、後部フロアに載置されたフロアボードがロック機構で載置状態に保持される。
このため、例えば、車体後方から軽荷重が入力した場合に、入力した軽荷重をフロアボードで支えることになり、フロアボードが軽荷重で破損することが考えられる。
本発明は、車体後方から入力した軽荷重でフロアボードが破損することを防止できる車両用荷室構造を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、シート装置の後方に荷室を備え、該荷室を上下に仕切るフロアボードを備えた車両用荷室構造であって、前記シート装置の後部から前記荷室側に突出された保持部と、該保持部に着脱自在に嵌合する嵌合凹部が背面に形成され、前記嵌合凹部が前記保持部に嵌合された状態で前記フロアボードに載置可能なスライドボードと、を備え、該スライドボードが前記フロアボードに載置された状態において、前記嵌合凹部が前記保持部に上方から嵌合された状態に支持され、前記保持部は、前記シート装置のシートバックに前記スライドボードが立て掛けられた状態において、前記スライドボードの基端部を支持可能に形成され、前記スライドボードは、前記背面に設けられ、該背面に前記フロアボードの基端部を保持するフック部を備え、前記スライドボードが前記シートバックに立て掛けられた状態において、前記フック部に前記フロアボードの基端部が保持されることにより、前記スライドボードおよび前記フロアボードを重ね合わせた状態に保持することを特徴とする。
請求項2は、前記スライドボードは、前記嵌合凹部が前記保持部に上方から嵌合され、かつ、前記フロアボードに載置された状態において、前記シート装置の前後方向への移動に連動して前記フロアボードに沿って移動可能としたことを特徴とする。
請求項は、前記スライドボードは、車体幅方向に延びる凹状の切込部を備えたことを特徴とする。
請求項は、前記スライドボードは、前記保持部に支持可能な基端部側の厚さ寸法より、該基端部の反対側に位置する先端部側の厚さ寸法が小さく形成され、前記基端部側に前記嵌合凹部が設けられたことを特徴とする。
請求項は、前記スライドボードは、前記基端部から前記先端部に向けて前記厚さ寸法が徐々に小さくなるように形成されたことを特徴とする。
請求項は、前記シート装置は、車幅方向に延びるベンチ型のシートクッションと、前記シートクッションの後部に、個別に前倒し可能に設けられた複数のシートバックと、を備え、前記シートクッションの後部に、前記保持部が車体幅方向に所定間隔をおいて複数個設けられ、前記スライドボードに、前記嵌合凹部が車体幅方向に所定間隔をおいて複数個設けられたことを特徴とする。
請求項1に係る発明では、シート装置の後部から保持部を荷室側に突出させた。さらに、保持部にスライドボードの嵌合凹部を上方から嵌合させた状態でスライドボードをフロアボードに載置するようにした。
よって、スライドボードおよびフロアボードで荷室に平坦な仕切台(荷台)を形成することができる。これにより、荷室に載せた荷物をスライドボードおよびフロアボードで安定させた状態に保つことができる。
さらに、例えば、車体後方から軽荷重が入力した場合に、入力した軽荷重でスライドボードの嵌合凹部を保持部から上方に移動させて、保持部に対する嵌合凹部の嵌合状態を解除することができる。
これにより、入力した軽荷重をスライドボードで支えないようにでき(すなわち、入力した軽荷重からスライドボードを逃がすことにより)、スライドボードが軽荷重で破損することを防止できる。
加えて、スライドボードの背面にフック部を備えた。さらに、このフック部にフロアボードの基端部を保持し、スライドボードをシートバックに立て掛けた状態において、スライドボードおよびフロアボードを重ね合わせた状態に保持するようにした。
これにより、スライドボードおよびフロアボードを荷室の仕切台として使用しない場合に、スライドボードおよびフロアボードを手間をかけないで容易に収納でき、利便性を高めることができる。
請求項2に係る発明では、スライドボードをフロアボードに載置した状態において、シート装置の前後方向への移動に連動(追従)させてスライドボードをフロアボードに沿って移動可能とした。
よって、シート装置を後方位置から前方に移動して荷室を広くした場合に、スライドボードを前方向へ連動させ、スライドボードおよびフロアボードで広い荷室の仕切台を平坦に形成できる。また、シート装置を前方位置から後方に移動する場合に、スライドボードを後方向へ連動させ、フロアボードにスライドボードを重ねた状態で、比較的狭くなった荷室の仕切台を平坦に形成できる。
これにより、シート装置を前後方向に移動させた際に、スライドボードおよびフロアボードで仕切台を平坦に形成でき、荷室を利用する際の利便性を高めることができる。
請求項に係る発明では、スライドボードに切込部を備え、切込部を車体幅方向に延出させた。
よって、例えば、車体後方から過大(過剰)な荷重が入力した場合に、入力した過大な荷重でスライドボードを切込部から屈曲させることができる。これにより、スライドボードが過大な荷重で車室内に侵入することを防止できる。
請求項に係る発明では、スライドボードの基端部側より先端部側の厚さ寸法を小さくした。よって、スライドボードの重心位置が基端部側に位置する。
さらに、スライドボードの基端部側に嵌合凹部を設けた。よって、嵌合凹部寄りの位置にスライドボードの重心位置を設定することができる。
これにより、保持部にスライドボードの嵌合凹部をスライドボードの自重で確実に嵌合させることができる。
請求項に係る発明では、スライドボードを基端部から先端部に向けて厚さ寸法を徐々に小さくなるように形成した。よって、スライドボードの表面や背面に段差を形成しないようにできる。
これにより、スライドボードの表面や背面に応力が集中することを防いで、スライドボードの剛性・強度を良好に確保できる。
さらに、スライドボードの背面から段差をなくすことにより、スライドボードをフロアボードに安定させた状態に載置できる。加えて、スライドボードの先端部の厚さ寸法を小さくすることにより、先端部をフロアボードに載置した状態において、先端部とフロアボードとの段差を小さくできる。
これにより、スライドボードやフロアボードに荷物などを安定させた状態に載せることができ、荷室の使い勝手を向上させることができる。
請求項に係る発明では、シートクッションの後部に複数の保持部を設け、スライドボードに複数の嵌合凹部を設けた。
よって、複数の保持部に複数の嵌合凹部をそれぞれ嵌合させて、複数の保持部でスライドボードを確実に支持することができる。これにより、シート装置の前後方向への移動に連動させてスライドボードを確実にフロアボードに沿って移動させることができる。
さらに、複数の保持部に複数の嵌合凹部をそれぞれ嵌合させることにより、保持部に対する嵌合凹部の車幅方向への移動を良好に抑えることができる。
これにより、スライドボードが車幅方向に移動することを好適に抑えることができる。
本発明に係る車両用荷室構造を備えた車両を車体後方から見た状態を示す斜視図である。 図1の車両を示す側面図である。 図1の車両用荷室構造を示す分解斜視図である。 図1の荷室ユニットを車体前方から見た状態を示す斜視図である。 図1の荷室ユニットにフロアボードを載置した状態を示す斜視図である。 図3のフロアボードを示す斜視図である。 図3の7部拡大図である。 図7の8矢視図である。 図1の9−9線断面図である。 図3のスライドボードを示す斜視図である。 図1のフロアボードおよびスライドボードで荷室を上下に仕切る状態を示す斜視図である。 図11の12−12線断面図である。 図11のスライドボードを車体前方に移動した状態を示す斜視図である。 本発明に係るフロアボードおよびスライドボードを重ね合わせた状態で仕切台として使用する例を説明する図である。 図14の左シートバックおよび右シートバックを前倒しする例を説明する図である。 本発明に係るスライドボードを後シート装置に連動させて車体前方に移動する例を説明する図である。 本発明に係るスライドボードおよびフロアボードを左右のシートバックに収納して荷室を広い空間として利用する例を説明する図である。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、「前(Fr)」、「後(Rr)」、「左(L)」、「右(R)」は運転者から見た方向にしたがう。
実施例に係る車両用荷室構造30について説明する。
図1、図2に示すように、車両10は、車室12後方の後床部13に設けられた後シート装置(シート装置)20と、後シート装置20の車体後方に設けられた車両用荷室構造30とを備えている。
後シート装置20は、車室12内の最後部に設けられている。この後シート装置20は、後床部13に設けられたシートスライド手段21と、シートスライド手段21に設けられたシートクッション22と、シートクッション22の後部(シート装置の後部)22aに設けられた左右のシートバック(複数のシートバック)23,25と、左シートバック23の頂部23aに設けられた左ヘッドレスト24と、右シートバック25の頂部25aに設けられた右ヘッドレスト26とを備えている。
シートスライド手段21は、後床部13の車体幅方向左側に設けられた左スライド部41と、後床部13の車体幅方向右側に設けられた右スライド部42と、後床部13の車体幅方向中央に設けられた中央スライド部と、シートスライド手段21をロック状態、ロック解除状態に切り替える操作手段43とを備えている。
左スライド部41、右スライド部42および中央スライド部にシートクッション22の裏面が取り付けられている。
操作手段43は、シートクッション22の中央後部22bから車体後方に突出される操作ストラップ44を備えている。操作ストラップ44を指で掴んでばね部材のばね力に抗して車体後方に引っ張ることによりシートスライド手段21のロック状態が解除され、シートスライド手段21がロック解除状態に切り替えられる。
操作ストラップ44から指を離して引張力を除去することにより、ばね部材のばね力でシートスライド手段21がロック状態に戻される。
シートクッション22は、車体左側部および車体右側部間において車幅方向に延びるベンチ型(すなわち、一体型)のシートクッションである。このシートクッション22は、後部22aに車体幅方向へ向けて延出される支持パイプ46を備えている。
シートクッション22の後部22a(具体的には、支持パイプ46)のうち左半部に左シートバック23が設けられ、右半部に右シートバック25が設けられている。
左シートバック23は、車体前後方向にリクライニング調整可能で、かつ、シートクッション22に重なるように前倒し可能に構成されている。右シートバック25は、車体前後方向にリクライニング調整可能で、かつ、シートクッション22に重なるように前倒し可能に構成されている。
すなわち、左シートバック23および右シートバック25は、それぞれが個別にリクライニング調整可能で、かつ、それぞれが個別に前倒し可能に構成されている。
左シートバック23の頂部23aに左ヘッドレスト24が設けられ、右シートバック25の頂部25aに右ヘッドレスト26が設けられている。
左ヘッドレスト24は、ヘッドレスト本体47から内外のロッド48,49が下方に延出され、内外のロッド48,49が左シートバック23のフレームに上下方向に移動自在に支持されている。
右ヘッドレスト26は、左ヘッドレスト24と同様に構成されている。よって、左ヘッドレスト24の説明で右ヘッドレスト26の説明に代える。
後シート装置20の車体後方に車両用荷室構造30が備えられている。
図3に示すように、車両用荷室構造30は、車両10の後部11に設けられて荷室31を形成する荷室ユニット32と、荷室31を上下に仕切るフロアボード33と、シートクッション22の後部22aに設けられた保持手段34と、保持手段34に嵌合可能なスライドボード35とを備えている。
図4に示すように、荷室ユニット32は、後シート装置20の車体後方において車体幅方向左側に設けられた左側リヤライニング51と、後シート装置20の車体後方において車体幅方向右側に設けられた右側リヤライニング52と、左側リヤライニング51および右側リヤライニング52の各後端部51a,52aに設けられたリヤパネルライニング53と、左側リヤライニング51、右側リヤライニング52およびリヤパネルライニング53の各下端部51b,52b,53aを覆う荷室床部54とを備えている。
この荷室ユニット32は、左側リヤライニング51、右側リヤライニング52およびリヤパネルライニング53および荷室床部54で内部に荷室31(荷物などを収納する空間)が形成されている。
すなわち、後シート装置20(図3参照)の車体後方(後方)に荷室31が備えられている。
左側リヤライニング51は、荷室31側に向けて膨出された左段部56と、左段部56の車体前方から上方に隆起された左隆起部57とを有する。右側リヤライニング52は、荷室31側に向けて膨出された右段部58と、右段部58の車体前方から上方に隆起された右隆起部59とを有する。リヤパネルライニング53は、荷室31側に向けて膨出された後段部61と、後段部61の車体幅方向中央から上方に隆起された後隆起部62とを有する。
左段部56、右段部58および後段部61でボード段部55が形成されている。
ボード段部55は、左段部56、右段部58および後段部61の高さがそれぞれ面一になるように形成され、平面視で略コ字状に形成されている。
図5に示すように、ボード段部55にフロアボード33が取外し自在に載置されることにより、荷室31がフロアボード33で上下の空間37,38に仕切られる。
図6に示すように、フロアボード33は、内部に中空部65を有し、厚さ寸法T1が一定に形成された板状の部材である。フロアボード33の内部に中空部65を有することによりフロアボード33の軽量化を図ることができる。
このフロアボード33は、外周部を形成するフロア基端部(基端部)66、フロア左側部67、フロア右側部68、およびフロア先端部69を有する。
図5に戻って、ボード段部55にフロアボード33が載置された状態において、フロア基端部66は、車体幅方向に向けて直線状に形成されている。また、フロア左側部67は、左側リヤライニング51の壁部51cに沿って車体前後方向に向けて直線状に形成されている。
さらに、フロア右側部68は、右側リヤライニング52の壁部52cに沿って車体前後方向に向けて直線状に形成されている。また、フロア先端部69は、フロア基端部66の反対側に位置し、リヤパネルライニング53の壁部53bに沿って車体幅方向に向けて延出されている。このフロア先端部69は、車体後方に向けて膨出するように湾曲状に形成されている。
このフロアボード33は、図6に示すように、フロア基端部66、フロア左側部67、フロア右側部68およびフロア先端部69で平面視略矩形状に形成されている。
具体的には、フロアボード33は、背面33aに設けられたパッド群71と、フロア先端部69の車体幅方向中央に形成された先端凹部72と、先端凹部72に隣接して形成されたフック収納部73と、フック収納部73に連結されたフック手段74と、フック手段74よりフロア基端部66側に形成されたフロア切込部75と、フロア基端部66に形成された左右の係合溝(複数の係合溝)76,77とを備えている。
パッド群71は、フロア左側部67に沿って設けられた左ラバーパッド71aと、フロア右側部68に沿って設けられた右ラバーパッド71bと、フロア先端部69に沿って設けられた一対の先端ラバーパッド71cとを備えている。
各ラバーパッド71a,71b,71cはゴム材で略矩形状に形成されている。
図4、図5に戻って、左ラバーパッド71aが左側リヤライニング51の左段部56に載置され、右ラバーパッド71bが右側リヤライニング52の右段部58に載置される。また、一対の先端ラバーパッド71cがリヤパネルライニング53の後段部61に載置される。
これにより、フロアボード33がボード段部55に安定させた状態で載置される。
先端凹部72は、フロア先端部69の車体幅方向中央からフロア基端部66に向けて凹むように形成されている。フロア先端部69に先端凹部72が形成されることにより、先端凹部72が後段部61の後隆起部62に嵌合される。
よって、フロア先端部69が車幅方向に移動することを後隆起部62で抑えることができる。
また、フロアボード33がボード段部55に載置された状態において、フロア基端部66の左端部66aが左隆起部57の後部に隣接(あるいは、接触)された状態で配置される。また、フロア基端部66の右端部66bが右隆起部59の後部に隣接(あるいは、接触)された状態で配置される。
よって、フロア基端部66が車体前方に移動することを左隆起部57および右隆起部59で抑えることができる。
このように、フロア先端部69が車幅方向に移動することを後隆起部62で抑え、かつ、フロア基端部66が車体前方に移動することを左隆起部57および右隆起部59で抑えることができる。これにより、フロアボード33がボード段部55に安定させた状態で載置される。
図6に示すように、先端凹部72に隣接する背面33aにフック収納部73が形成されている。フック収納部73は、背面33aから表面33bに向けて凹状に形成され、収納底部73aがフロア先端部69まで連続的に延ばされている。
収納底部73aおよびフック収納部73の壁部73bに2つの係止爪79が形成されている。
収納底部73aにフック手段74が連結されている。
フック手段74は、収納底部73aに基端部82aが締結部材(ビス、リベット)81で連結された連結ストラップ82と、連結ストラップ82の先端部82b(図1参照)に連結されたフック83とを備えている。
フック83は、フック収納部73に収納された状態において係止爪79に係止される。よって、フロアボード33がボード段部55に載置された状態において(図5参照)、フック83が係止爪79で収納底部73aに保持される。
このフック83をフック収納部73から取り出す際には、フック83を指で掴んでフック収納部73の外側に向けて引っ張ることにより、フック83で係止爪79を弾性変形させ、係止爪79からフック83を外す。フック83を外すことによりフック83がフック収納部73から取り出される。
フック83は、左ヘッドレスト24の内ロッド48(図1参照)に係止可能に略J字状に形成されている。
連結ストラップ82は、一例として帯状の紐が用いられ、フック83が係止爪79で収納底部73aに保持された状態において、図6に示すように折り畳まれた状態に保たれる。この連結ストラップ82は、左ヘッドレスト24の内ロッド48にフック83が係止されることにより、折り畳まれた状態から真直ぐに延ばされる(図1参照)。
フック83を左ヘッドレスト24の内ロッド48に係止する理由については後で詳しく説明する。
フロアボード33の背面33aのうち、フック手段74よりフロア基端部66側の位置にフロア切込部75が溝状(凹状)に形成されている。
フロア切込部75は、フロア基端部66およびフロア先端部69間の中央部位33cにおいて、フロア左側部67からフロア右側部68に向けて(すなわち、車幅方向に)直線状に延出されている。
よって、図5に示すように、例えば、フロア先端部69に車体後方から過大(過剰)な荷重F1が入力した場合に、入力した過大な荷重F1でフロアボード33をフロア切込部75(図6参照)から屈曲させることができる。
図6に戻って、フロアボード33(フロア基端部66)の背面33aに、左右の係合溝76,77が車体幅方向に所定間隔をおいて形成されている。
左係合溝76は、フロア基端部66の左端部66a側の部位に、フロア基端部66に沿って凹状に形成されている。右係合溝77は、フロア基端部66の右端部66b側の部位に、フロア基端部66に沿って凹状に形成されている。
フロア基端部66に左係合溝76および右係合溝77を形成した理由については後で詳しく説明する。
図7に示すように、後シート装置20の後部22aに保持手段34が設けられている。
保持手段34は、シートクッション22の後部22a(支持パイプ46)に、車体幅方向に所定間隔をおいて複数個設けられた左保持部(保持部)85および右保持部(保持部)86を備えている。
左保持部85は、支持パイプ46の左半部46aに接合され、一例として、中空状のパイプ材が折り曲げられて形成された部材である。この左保持部85は、左半部46aの車幅方向内側に接合された内パイプ85aと、左半部46aの車幅方向外側に接合された外パイプ85bと、内パイプ85aおよび外パイプ85bの各先端部に連結された保持パイプ85cとを有する。
図8に示すように、内パイプ85aおよび外パイプ85bは、支持パイプ46から車体後方(荷室31側)に向けて上り勾配で突出されている。
よって、保持パイプ85cは、シートクッション22の後部22aから高さH1だけ上方の位置に配置され、かつ、左シートバック23の背面23bから距離L1だけ車体後方の位置に配置されている。
すなわち、保持パイプ85cは、後シート装置20の後部22aから荷室31側に突出された位置に配置されている。
この保持パイプ85cは、車幅方向に長さ寸法L2(図7参照)分延出されている。
保持パイプ85cが後部22aから高さH1だけ上方に配置され、かつ、背面23bから距離L1だけ車体後方の位置に配置されることにより、保持パイプ85cおよび左シートバック23(背面23b)との間に空間88が確保されている。
図9に示すように、空間88は、左シートバック23の背面23bにスライドボード35が立て掛けられた状態において、スライドボード35のスライド基端部92(図9参照)が収納可能に形成されている。
よって、左シートバック23の背面23bにスライドボード35が立て掛けられた状態において、保持パイプ85c(左保持部85)および左シートバック23でスライドボード35のスライド基端部92が支持される。
図7に戻って、右保持部86は、支持パイプ46の右半部46bに接合され、一例として、中空状のパイプ材が折り曲げられて形成された部材である。この右保持部86は、右半部46bの車幅方向内側に接合された内パイプ86aと、右半部46bの車幅方向外側に接合された外パイプ86bと、内パイプ86aおよび外パイプ86bの各先端部に連結された保持パイプ86cとを有する。
この右保持部86は、左保持部85と同様に形成されている。よって、左保持部85の説明で右保持部86の説明に代える。
左保持部85および右保持部86でスライドボード35(図1参照)が支持される。
図10に示すように、スライドボード35は、内部に中空部91を有し、スライド基端部(基端部)92からスライド先端部95に向けて厚さ寸法T2が徐々に小さくなるように形成された板状の部材である。
スライドボード35の内部に中空部91を有することによりスライドボード35の軽量化を図ることができる。
また、スライド基端部92からスライド先端部95に向けて厚さ寸法T2を徐々に小さくすることにより、スライド基端部92側の厚さ寸法T3がスライド先端部95側の厚さ寸法T4より大きくなる。換言すれば、スライド先端部95側の厚さ寸法T4が、スライド基端部92側の厚さ寸法T3より小さくなる。
よって、スライドボード35の重心位置G1がスライド基端部92側に位置する。
このスライドボード35は、外周部を形成するスライド基端部92、スライド左側部93、スライド右側部94およびスライド先端部95を有する。
図11に示すように、スライドボード35がフロアボード33に載置された状態において、スライド基端部92が車体幅方向に向けて直線状に形成されている。また、スライド左側部93が、フロアボード33のフロア左側部67に沿って車体前後方向に向けて直線状に形成されている。
さらに、スライドボード35のスライド右側部94が、フロアボード33のフロア右側部68に沿って車体前後方向に向けて直線状に形成されている。
また、スライド先端部95は、スライド基端部92の反対側に位置し、フロア先端部69に沿って車体幅方向に向けて延出されている。このスライド先端部95は、車体後方に向けて膨出するように湾曲状に形成されている。
このスライドボード35は、スライド基端部92、スライド左側部93、スライド右側部94およびスライド先端部95で平面視略矩形状に形成され、かつ、フロアボード33に載置可能にフロアボード33と略同じ形状に形成されている。
図10に戻って、スライドボード35は、スライド基端部92の車体幅方向中央に形成された基端凹部101と、スライド先端部95の車体幅方向中央に形成された先端凹部102と、スライド基端部92側に設けられた嵌合手段103と、スライド基端部92およびスライド先端部95間に設けられたスライド切込部(切込部)104とを備えている。
基端凹部101は、スライド基端部92の車体幅方向中央においてスライド先端部95に向けて凹むように形成されている。先端凹部102は、スライド先端部95の車体幅方向中央にスライド基端部92に向けて凹むように形成されている。
スライド基端部92に基端凹部101を設けることにより、操作手段43の操作ストラップ44(図1参照)が基端凹部101を経てスライドボード35やフロアボード33の後方に導き出される。
図1に示すように、フロア基端部66は、スライド基端部92より上方に配置される。よって、操作ストラップ44がフロアボード33の下方からフロアボード33の後方に導き出される。これにより、スライドボード35やフロアボード33の後方から操作ストラップ44を操作して、後シート装置20を車体前後方向にスライド移動させることができる。
また、図10に示すように、スライド先端部95に先端凹部102が設けられている。図11に示すように、スライドボード35がフロアボード33に載置された状態において、先端凹部102がフロアボード33の先端凹部72に重ね合わされる。
よって、先端凹部72と同様に、先端凹部102が後段部61の後隆起部62(図5参照)に嵌合される。
これにより、スライド先端部95が車幅方向に移動することを後隆起部62で抑えることができる。
図10に戻って、嵌合手段103は、スライドボード35の背面35aにおいてスライド基端部92に形成された複数個の嵌合凹部107,108と、各嵌合凹部107,108に設けられた複数個の嵌合フック111,112とを備えている。
複数個の嵌合凹部107,108は、具体的には、スライド基端部92の左端部92a側に形成された左嵌合凹部(嵌合凹部)107と、スライド基端部92の右端部92b側に形成された右嵌合凹部(嵌合凹部)108とから構成されている。
また、複数個の嵌合フック111,112は、具体的には、左嵌合凹部107に一体に埋設(固定)された左嵌合フック111と、右嵌合凹部108に一体に埋設(固定)された右嵌合フック112とから構成されている。
図10、図12に示すように、左嵌合フック111は、弾性変形可能な部材で形成されている。この左嵌合フック111は、左嵌合凹部107に一体に埋設(固定)された嵌合部111aと、嵌合部111aに連結されてスライドボード35の背面35a側に略L字状に形成されたフック部111bと、フック部111bの先端部に設けられた凸部111cとを有する。
左嵌合フック111の表面(特に、嵌合部111a)に不織布114が積層されている。
右嵌合フック112は、左嵌合フック111と同様に、弾性変形可能な部材で形成されている。この右嵌合フック112は、右嵌合凹部108に一体に埋設(固定)された嵌合部112aと、嵌合部112aに連結されてスライドボード35の背面35a側に略L字状に形成されたフック部112bと、フック部112bの先端部に設けられた凸部112cとを有する。
右嵌合フック112の表面(特に、嵌合部112a)に不織布115が積層されている。
右嵌合フック112は、左嵌合フック111と同様に形成されている。よって、左嵌合フック111の説明で右嵌合フック112の説明に代える。
左嵌合凹部107に左嵌合フック111の嵌合部111aが一体に固定されている。
左嵌合凹部107および嵌合部111aは、左保持部85の保持パイプ85c(図7参照)に着脱自在に嵌合可能な凹部である。
右嵌合凹部108に右嵌合フック112の嵌合部112aが一体に固定されている。
右嵌合凹部108および嵌合部112aは、左嵌合凹部107および嵌合部111aと同様に、右保持部86の保持パイプ86c(図7参照)に着脱自在に嵌合可能な凹部である。
ここで、左嵌合フック111の嵌合部111aには不織布114が積層されている。また、右嵌合フック112の嵌合部112aには不織布115が積層されている。
よって、左側の嵌合部111aを左保持部85の保持パイプ85cに嵌合させた状態において、嵌合部111aおよび保持パイプ85cの干渉による雑音発生を防止できる。
同様に、右側の嵌合部112aを右保持部86の保持パイプ86cに嵌合させた状態において、嵌合部112aおよび保持パイプ86cの干渉による雑音発生を防止できる。
左嵌合凹部107および嵌合部111aが左保持部85に嵌合され、右嵌合凹部108および嵌合部112aが右保持部86に嵌合され、スライドボード35がフロアボード33に載置される。
この状態において、左嵌合凹部107および嵌合部111aが左保持部85に上方から嵌合され、右嵌合凹部108および嵌合部112aが右保持部86に上方から嵌合された状態に支持される。
ここで、スライド基端部92側の厚さ寸法T3がスライド先端部95側の厚さ寸法T4より大きくなるように形成されることにより、スライドボード35の重心位置G1がスライド基端部92側に位置する。
また、スライド基端部92側に、左嵌合凹部107、嵌合部111a、右嵌合凹部108および嵌合部112aが設けられている。
よって、左嵌合凹部107、嵌合部111a、右嵌合凹部108および嵌合部112a寄りの位置にスライドボード35の重心位置G1が設定される。
これにより、左嵌合凹部107および嵌合部111aが左保持部85にスライドボード35の自重で上方から確実に嵌合される。同様に、右嵌合凹部108および嵌合部112aが右保持部86にスライドボード35の自重で上方から確実に嵌合される。
左嵌合凹部107や嵌合部111aが左保持部85に嵌合され、右嵌合凹部108や嵌合部112aが右保持部86に嵌合されることにより、スライド基端部92が左保持部85および右保持部86に係止される。
したがって、スライドボード35がフロアボード33に載置された状態において、後シート装置20の前後方向(矢印A−B方向)への移動に連動(追従)させてスライドボード35をフロアボード33に沿って矢印A−B方向に移動させることができる。
さらに、スライドボード35に複数の嵌合凹部(すなわち、左嵌合凹部107(嵌合部111aを含む)、右嵌合凹部108(嵌合部112aを含む))が設けられ、シートクッション22の後部22aに複数の保持部(すなわち、左保持部85、右保持部86)が設けられている。
よって、複数の保持部85,86に複数の嵌合凹部107,108(嵌合部111a,112a)をそれぞれ嵌合させることにより、複数の保持部85,86でスライドボード35を確実に支持できる。
これにより、後シート装置20の前後方向への移動に連動させて、スライドボード35を一層確実にフロアボード33に沿って移動させることができる。
さらに、複数の保持部85,86に複数の嵌合凹部107,108(嵌合部111a,112a)をそれぞれ嵌合させることにより、複数の保持部85,86に対する複数の嵌合凹部107,108(嵌合部111a,112a)の車幅方向への移動を良好に抑えることができる。
これにより、スライドボード35が車幅方向に移動することを好適に抑えることができる。
図13に示すように、操作手段43の操作ストラップ44を指で掴んで車体後方に引っ張ることによりシートスライド手段21のロック状態が解除される。この状態において、後シート装置20を車体前方に向けて矢印Aの如く移動する。
後シート装置20を後方位置から車体前方に向けて矢印Aの如く移動することにより、後シート装置20に連動してスライドボード35がフロアボード33に沿って矢印Aの如く移動する。よって、スライドボード35がフロアボード33から車体前方に引き出される。
スライドボード35が引き出されることにより、スライドボード35およびフロアボード33で広い荷室31の仕切台(荷台)を平坦に形成できる。
また、後シート装置20が前方位置に配置された状態において、操作ストラップ44でシートスライド手段21のロック状態を解除することにより、後シート装置20を前方位置から車体後方に向けて移動する。
よって、後シート装置20に連動してスライドボード35がフロアボード33に沿って車体後方に向けて移動する。これにより、図11に示すように、スライドボード35がフロアボード33に重ね合わされる。
スライドボード35がフロアボード33に重ね合わされることにより、スライドボード35およびフロアボード33で比較的狭い荷室31の仕切台(荷台)を平坦に形成できる。
図13に戻って、スライドボード35は、スライド基端部92からスライド先端部95に向けて厚さ寸法T2が徐々に小さくなるように形成されている。よって、スライドボード35の表面35cや背面35aに段差を形成しないようにできる。
これにより、スライドボード35の表面35cや背面35aに応力が集中することを防いで、スライドボード35の剛性・強度を良好に確保できる。
さらに、スライドボード35の背面35aから段差をなくすことにより、スライドボード35をフロアボード33に安定させた状態に載置できる。加えて、スライド先端部95の厚さ寸法を小さくすることにより、スライド先端部95をフロアボード33に載置した状態において、スライド先端部95とフロアボード33との段差D1を小さくできる。
これにより、スライドボード35やフロアボード33に荷物などを安定させた状態に載せることができ、荷室31の使い勝手を向上させることができる。
図10、図12に戻って、左側の嵌合フック111の嵌合部111aにフック部111bが一体に連結されている。フック部111bは、スライドボード35の背面35aとの間にフロア基端部66(左端部)が嵌入可能に形成されている。すなわち、フック部111bは、フロア基端部66の左端部を保持する部材である。
フック部111bに凸部111cが一体に設けられている。凸部111cは、フロアボード33の左係合溝76(図6も参照)に係止可能に形成されている。
右側の嵌合フック112は、左側の嵌合フック111と同様に、嵌合部112aにフック部112bが一体に連結され、フック部112bに凸部112cが一体に設けられている。
図3、図9に示すように、左嵌合フック111のフック部111bおよび右嵌合フック112のフック部112bにフロア基端部66が嵌入される。
この状態において、左嵌合フック111の凸部111cがフロア基端部66の左係合溝76に係止され、右嵌合フック112の凸部112cがフロア基端部66の右係合溝77に係止される。
これにより、左嵌合フック111および右嵌合フック112にフロア基端部66が嵌入された状態に確実に保持される。
ここで、左嵌合フック111および右嵌合フック112は、弾性変形可能な部材で形成されている。よって、左右のフック部111b,112bにフロア基端部66を嵌入させる際に、左右の嵌合フック111,112を弾性変形させて、左右側の凸部111c,112cをスライドボード35の背面35aから離す方向に移動させることができる。
これにより、左右のフック部111b,112bにフロア基端部66が嵌入され、左右側の凸部111c,112cが左右の係合溝76,77に係止される。
左右側の凸部111c,112cが左右の係合溝76,77に係止されることにより、左右側のフック部111b,112bでフロア基端部66が保持される。フロア基端部66が保持されることにより、フロアボード33がスライドボード35の背面35aに沿って立て掛けられる。
この状態において、左保持部85(保持パイプ85c)に左嵌合フック111の基端部111dが支持され、右保持部86(保持パイプ86c)(図10参照)に右嵌合フック112の基端部112d(図10参照)が支持される。
すなわち、左右の保持部85,86に、左嵌合フック111(基端部111d)および右嵌合フック112(基端部112d)を介してスライド基端部92が支持される。
ここで、図3、図9においては、左右のシートバック23,25が車体後方側に傾斜された状態に配置されている。この状態においては、スライドボード35が車体後方に向けて上り勾配に傾斜されている。
よって、左右の保持部85,86に左右側の基端部111d,112dを介してスライド基端部92が支持される。
ところで、左右のシートバック23,25は車体前後方向にリクライニング調整可能に構成されている。よって、例えば、左右のシートバック23,25が略鉛直に立ち上げられた状態においては、左右のシートバック23,25の各背面23b,25bに立て掛けられたスライドボード35が略鉛直に立ち上げられる。
この状態においては、スライド基端部92が、左右側の基端部111d,112dを介すことなく、左右の保持部85,86に直接接触した状態に支持される。
このように、左右の保持部85,86でスライド基端部92が支持されることにより、スライドボード35およびフロアボード33が重ね合わされた状態で左シートバック23および右シートバック25の各背面23b,25bに沿って立て掛けられる。
この状態において、図1、図2に示すように、左ヘッドレスト24の内ロッド48にフック手段74のフック83を係止することにより、スライド先端部95およびフロア先端部69が連結ストラップ82で支持される。
よって、スライドボード35およびフロアボード33が左シートバック23および右シートバック25の各背面23b,25bに沿って立て掛けられた状態に保持(収納)される。
これにより、スライドボード35およびフロアボード33を荷室31の仕切台として使用しない場合に、スライドボード35およびフロアボード33を手間をかけないで容易に収納でき、利便性を高めることができる。
図10に示すように、スライドボード35の背面35aに凹状のスライド切込部104が設けられている。スライド切込部104は、車体前後方向中央の部位35bにおいて、車体幅方向に直線状に延出されている。
よって、例えば、図11に示すように、スライド先端部95に車体後方から過大な荷重F2が入力した場合に、入力した過大な荷重F2でスライドボード35をスライド切込部104から屈曲させることができる。
つぎに、車両用荷室構造30のフロアボード33およびスライドボード35を重ね合わせた状態で仕切台として使用する例を図14に基づいて説明する。
図14(a)に示すように、後シート装置20(シートクッション22)の後部22aから左右の保持部85,86を荷室31側に突出させた。左保持部85に、スライドボード35の左嵌合凹部107および嵌合部111aが左保持部85に上方から嵌合される。
同様に、右保持部86に、スライドボード35の右嵌合凹部108および嵌合部112aが右保持部86に上方から嵌合される。
この状態で、スライドボード35がフロアボード33に載置される。
図14(b)に示すように、フロアボード33にスライドボード35が重ね合わされ、重ね合わされたフロアボード33およびスライドボード35で荷室31に平坦な仕切台が形成される。よって、重ね合わされたフロアボード33およびスライドボード35で荷室31が上下の空間37,38に仕切られる。
これにより、重ね合わされたフロアボード33およびスライドボード35に荷物121を載せることにより、上空間37の荷物121を各ボード33,35で安定させた状態に保つことができる。
ところで、例えば、車体後方から軽荷重F3が入力した場合に、入力した軽荷重F3がスライドボード35に伝えられる。
ここで、図14(a)に示すように、左右の保持部85,86にスライドボード35の左嵌合凹部107および嵌合部111aが左保持部85に上方から嵌合され、右嵌合凹部108および嵌合部112aが右保持部86に上方から嵌合されている。
よって、伝えられた軽荷重F3でスライドボード35が上方に矢印Cの如く移動し、左嵌合凹部107および嵌合部111aが左保持部85から外れるとともに、右嵌合凹部108および嵌合部112aが右保持部86から外れる。
これにより、入力した軽荷重F3をスライドボード35で支えないようにでき(すなわち、入力した軽荷重F3からスライドボード35を逃がすことにより)、入力した軽荷重F3でスライドボード35が破損することを防止できる。
また、図14(b)に示すように、スライドボード35にスライド切込部104を備え、スライド切込部104を車体幅方向に延出させた。さらに、フロアボード33にフロア切込部75を備え、フロア切込部75を車体幅方向に延出させた。
よって、例えば、車体後方から過大な荷重F4が入力した場合に、入力した過大な荷重F4でスライドボード35をスライド切込部104から屈曲させるとともに、フロアボード33をフロア切込部75から屈曲させることができる。
これにより、スライドボード35やフロアボード33(特に、スライドボード35)が過大な荷重F4で車室12内に侵入することを防止できる。
ついで、左右のシートバック23,25を前倒しする例を図15に基づいて説明する。
図15に示すように、左シートバック23をシートクッション22の左半部に重なるように前倒しする。同様に、右シートバック25をシートクッション22の右半部に重なるように前倒しする。
これにより、左シートバック23および右シートバック25の各背面23b,25bをスライドボード35の高さに合わせて略水平に配置でき、上空間37の使い勝手を一層高めることができる。
図15において、左シートバック23および右シートバック25を前倒しする例について説明したが、上空間37の用途に応じて左シートバック23、右シートバック25の一方のみを選択して前倒しすることも可能である。
これにより、上空間37を利用する際の利便性をさらに高めることができる。
つぎに、後シート装置20に連動させてスライドボード35を車体前後方向に移動する例を図16、図14(b)に基づいて説明する。
図16に示すように、後シート装置20を車体前方に向けて矢印Dの如く移動することにより、後シート装置20に連動してスライドボード35がフロアボード33に沿って矢印Dの如く移動する。よって、スライドボード35がフロアボード33から車体前方に引き出される。
スライドボード35が引き出されることにより、スライドボード35およびフロアボード33で広い荷室31の仕切台を平坦に形成できる。
これにより、フロアボード33およびスライドボード35に荷物122を載せることにより、上空間37の荷物122を各ボード33,35で安定させた状態に保つことができる。
また、後シート装置20を前方位置から車体後方に向けて矢印Eの如く移動することにより、後シート装置20に連動してスライドボード35がフロアボード33に沿って車体後方に向けて矢印Eの如く移動する。
よって、図14(b)に示すように、スライドボード35がフロアボード33に重ね合わされる。これにより、スライドボード35およびフロアボード33で比較的狭い荷室31の仕切台(荷台)を平坦に形成できる。
このように、シート装置を車体前後方向に移動させた際に、シート装置に連動させてスライドボード35を車体前後方向に移動させることができる。これにより、スライドボード35およびフロアボード33で仕切台を平坦に形成でき、荷室31(具体的には、上空間37)を利用する際の利便性を高めることができる。
ついで、車両用荷室構造30のスライドボード35およびフロアボード33を左右のシートバック23,25に立て掛けた状態に収納して荷室31を広い空間として利用する例を図17に基づいて説明する。
図17に示すように、フロアボード33およびスライドボード35を荷室31の仕切台として使用しない場合に、各ボード33,35を左シートバック23および右シートバック25の各背面23b,25bに沿って立て掛けた状態に保持(収納)できる。
スライドボード35およびフロアボード33で荷室31を上下の空間37,38に仕切らないようにすることにより荷室31を広い空間として利用できる。
これにより、例えば、ベビーカー123などの比較的大きな荷物を荷室31に収納することが可能になり、荷室31を利用する際の利便性を一層高めることができる。
なお、本発明に係る車両用荷室構造は、前述した実施例に限定されるものではなく適宜変更、改良などが可能である。
例えば、前記実施例では、後シート装置20を車体前後方向にスライド移動可能に構成し、この後シート装置20に本発明を適用させた例について説明したが、これに限らないで、スライド移動しない後シート装置20に本発明を適用させることも可能である。
また、前記実施例では、シート装置として後シート装置20に本発明を適用させた例について説明したが、これに限らないで、車室12内の前部に設けられた前シート装置(1列目の前シート装置)などの他のシート装置に本発明を適用させることも可能である。
さらに、前記実施例では、左右の保持部85,86をパイプ材を折り曲げて形成した例について説明したが、これに限らないで、左右の保持部85,86を板材やブロック材などの他の部材で形成することも可能である。
また、前記実施例では、フロアボード33をボード段部55に取外し自在に載置させた例について説明したが、これに限らないで、フロアボード33をボード段部55に取外し不能に載置させることも可能である。
この場合、スライドボード35のみを左右のシートバック23,25に立て掛けた状態に保持(収納)可能に構成する。
さらに、前記実施例では、シートバックとして左右のシートバック23,25(すなわち、2つのシートバック)を例示したが、これに限らないで、1つのシートバックや3つのシートバックなどに本発明を適用させることも可能である。
また、前記実施例では、嵌合凹部として左右の嵌合凹部107,108(すなわち、2つの嵌合凹部)を例示し、保持部として左右の保持部85,86(すなわち、2つの保持部)を例示したが、嵌合凹部や保持部の個数は任意に選択可能である。
例えば、嵌合凹部や保持部をそれぞれ1個のみ備えることや、嵌合凹部や保持部をそれぞれ3個以上備えることも可能である。
さらに、前記実施例では、フック83をフック収納部73に収納する手段として係止爪79を例示したが、これに限らないで、その他の手段を用いてフック83をフック収納部73に収納するように構成することも可能である。
また、前記実施例では、フロアボード33の背面33aにゴム製のラバーパッド71a,71b,71cを設けた例について説明したが、これに限らないで、フック状起毛とループ状起毛とが着脱可能に形成された面ファスナを設けることも可能である。
この場合、フロアボード33の背面33aにフック状起毛、ループ状起毛の一方が設けられ、ボード段部55に他方が設けられる。
さらに、前記実施例で示した車両、後シート装置、シートクッション、左右のシートバック、車両用荷室構造、フロアボード、スライドボード、左右の保持部、スライド切込部、左右の嵌合凹部および左右側のフック部などの形状や構成は例示したものに限定するものではなく適宜変更が可能である。
本発明は、シート装置の後方に荷室が形成され、この荷室がフロアボードで上下に仕切られるように構成された車両用荷室構造を備えた自動車への適用に好適である。
10…車両、20…後シート装置(シート装置)、22…シートクッション、22a…シートクッションの後部(シート装置の後部)、23,25…左右のシートバック(複数のシートバック)、30…車両用荷室構造、31…荷室、33…フロアボード、34…保持手段、35…スライドボード、35a…スライドボードの背面、66…フロアボードのフロア基端部(基端部)85…左保持部(保持部)、86…右保持部(保持部)、92…スライドボードのスライド基端部(基端部)、104…スライド切込部(切込部)、107…左嵌合凹部(嵌合凹部)、108…右嵌合凹部(嵌合凹部)、111,112…左右の嵌合フック、111b,112b…フック部、T2…スライドボードの厚さ寸法、T3…基端部側の厚さ寸法、T4…先端部側の厚さ寸法。

Claims (6)

  1. シート装置の後方に荷室を備え、該荷室を上下に仕切るフロアボードを備えた車両用荷室構造であって、
    前記シート装置の後部から前記荷室側に突出された保持部と、
    該保持部に着脱自在に嵌合する嵌合凹部が背面に形成され、前記嵌合凹部が前記保持部に嵌合された状態で前記フロアボードに載置可能なスライドボードと、を備え、
    該スライドボードが前記フロアボードに載置された状態において、前記嵌合凹部が前記保持部に上方から嵌合された状態に支持され、
    前記保持部は、
    前記シート装置のシートバックに前記スライドボードが立て掛けられた状態において、前記スライドボードの基端部を支持可能に形成され、
    前記スライドボードは、
    前記背面に設けられ、該背面に前記フロアボードの基端部を保持するフック部を備え、
    前記スライドボードが前記シートバックに立て掛けられた状態において、前記フック部に前記フロアボードの基端部が保持されることにより、前記スライドボードおよび前記フロアボードを重ね合わせた状態に保持することを特徴とする車両用荷室構造。
  2. 前記スライドボードは、
    前記嵌合凹部が前記保持部に上方から嵌合され、かつ、前記フロアボードに載置された状態において、前記シート装置の前後方向への移動に連動して前記フロアボードに沿って移動可能としたことを特徴とする請求項1記載の車両用荷室構造。
  3. 前記スライドボードは、
    車体幅方向に延びる凹状の切込部を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の車両用荷室構造。
  4. 前記スライドボードは、
    前記保持部に支持可能な基端部側の厚さ寸法より、該基端部の反対側に位置する先端部側の厚さ寸法が小さく形成され、
    前記基端部側に前記嵌合凹部が設けられたことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項記載の車両用荷室構造。
  5. 前記スライドボードは、
    前記基端部から前記先端部に向けて前記厚さ寸法が徐々に小さくなるように形成されたことを特徴とする請求項記載の車両用荷室構造。
  6. 前記シート装置は、
    車幅方向に延びるベンチ型のシートクッションと、
    前記シートクッションの後部に、個別に前倒し可能に設けられた複数のシートバックと、を備え、
    前記シートクッションの後部に、前記保持部が車体幅方向に所定間隔をおいて複数個設けられ、
    前記スライドボードに、前記嵌合凹部が車体幅方向に所定間隔をおいて複数個設けられたことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項記載の車両用荷室構造。
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