JP5805480B2 - 燻煙発生装置 - Google Patents

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本発明は、燻製処理して燻製品を作製するための燻煙を生成する燻煙発生装置に関する。
特許文献1には、燻製処理して燻製品を作製するための燻煙を生成する燻煙発生装置の発明が開示されている。
特許文献1では、従来の燻煙処理に用いる燻煙が「単にさくらなどのチップ材を燃焼させることによる熱源によって発生させるものである」点について言及され(同文献の段落0016参照)、「燻煙中に含まれる香り成分の改良にあり、従来の燻製品のイメージの無い、軽い、清涼感のある燻煙臭を作ることにある。原理は酸化物生成をできる限り押さえた燻煙からタール分を除去し、良好な燻煙質とする。」等が「最も重要な目的・課題」として挙げられている(同文献1の段落0010〜0014)。
特許文献1に記載の燻煙発生装置では、ホッパー2Bに投入される燻材1が、送り込みスクリュー4Aにより移送管路3に送り込まれるために、移送管路3内に外気が流入しにくくなっている(同文献の段落0025)。また、この燻煙発生装置では、移送管路3の途中に加熱部としてバンドヒーターを設け、このヒーターを温度抑制するように構成している(同文献の段落0027)。特許文献1によれば、「投入部2から空気が入り込まない密封構造の乾留方式となり、送り込まれる燻材1は適正な温度帯で数段階に夫々温度抑制された複数のバンドヒーターで加熱され、燃焼することなく酸化物の少ない乾留された良質な燻煙が発生する」とされる(同文献の段落0028)。
特開平08−298925号公報
特許文献1にも記載されているが、燻煙の成分には種々の課題があることが知られている。一例として、燻材を所定温度以上で燃焼すると微量の炭化水素が生じると言われている。そこで、発明者は、燻煙に有害な成分が含まれないようにするために、燻材を、発煙するものの燃焼しない程度の温度で熱することが重要であると考えた。
特許文献1に記載の燻煙発生装置では、「燃焼することなく酸化物の少ない乾留された良質な燻煙が発生する」ために、移送管路3を密閉し、移送管路3内に外気が入り込まないように燻材1に送り込み、移送管路3内の燻材1を加熱部6(バンドヒーター)を用いて加熱している。この点、特許文献1に記載の燻煙発生装置では、移送管路3内の温度を把握することが難しい。また、移送管路3内の温度調節も難しい。さらには、移送管路3の内壁面やスクリュー5Aの清掃に手間がかかる。
本発明は、上記の点を鑑みてなされたものであり、燻煙発生装置を簡易な構造なものとしつつ、燻材を燃焼させずに燻煙を発煙させるよう温度管理を行い易くすることを目的とする。
本願発明の燻煙発生装置は、
中空の外装部と、
燻材を収納する燻材収納部と、
燻材を加熱し、燻材からの燻煙を前記外装部の内部空間に排出する発煙部と、
燻材収納部の下部に設けられ、発煙部内外にわたって設置されるシャフトを有するスクリューと、シャフトを駆動するモータとを有し、モータの駆動により前記燻材収納部に収納された燻材を、前記発煙部に送り出す送出部と、
前記外装部の内部空間から吸引を行う吸引部と、
前記発煙部により燻材から生じる燻煙の温度をセンシングする燻煙温度センサと、
前記発煙部により加熱されている燻材を冷却する冷却部と、
前記燻煙温度センサによるセンシング結果に応じて前記冷却部を作動させる制御部と、
スクリューは、発煙部外部分では、シャフト外周面を取り囲むようにスパイラーを取り付けられ、発煙部内部分では、シャフトの外周面を取り囲むようにコンベヤスパイラーを配置され、コンベヤスパイラーのピッチは、スパイラーのピッチよりも大きい、
あるいは、更に、
発煙部は、複数本の円柱状ヒータにより構成され、ヒータは、スクリューの長手方向周囲に端面視円弧状を取るように並べて取り付ける、
を備える。
本発明によれば、発煙部により生じた燻材からの燻煙が外装部の内部空間に排出され、その後に吸引部に吸引されるので、燻煙の温度の把握が容易になる。したがって、燻煙発生装置を簡易な構造なものとしつつ、燻材を燃焼させずに燻煙を発煙させる温度管理を行い易くすることができる。
第一の実施の形態での、燻煙発生装置の正面図である。 第一の実施の形態での、扉が開かれた状態での燻煙発生装置の斜視図である。 第一の実施の形態での、燻煙発生装置の左側面図である。 第一の実施の形態での、燻煙発生装置の右側面図である。 第一の実施の形態での、燻煙発生装置の平面図である。 第一の実施の形態での、発煙部を示す右側面図である。 第一の実施の形態での、発煙部の斜視図である。 第一の実施の形態での、発煙部を示す平面図である。 第一の実施の形態での、図8のB−B線断面図である。 第一の実施の形態での、スクリューの側面図である。 第一の実施の形態での、カバーの正面図である。 第一の実施の形態での、カバーの右側面図である。 第一の実施の形態での、カバーの平面図である。 第一の実施の形態での、カバーが被せられた状態の発煙部の平面図である。 第一の実施の形態での、燻煙発生装置の電気的構成を示すブロック図である。 第二の実施の形態での、燻煙発生装置の斜視図である。 第三の実施の形態での、燻煙発生装置の平面図である。 第三の実施の形態での、発煙部を示す右側面図である。
以下、図面を参照しながら、複数の実施の形態を説明する。各形態において、先行する形態で説明している事項に対応している部分には同一の符号を付し、重複する説明を略する場合がある。構成の一部のみを説明している場合、構成の他の部分は、先行して説明している形態と同様とする。また、特に組合せに支障が生じなければ、各実施の形態で具体的に説明している部分の組合せばかりではなく、実施の形態同士を部分的に組合せることも可能である。
実施の一形態を、図1ないし図15に基づいて説明する。説明の便宜上、本実施の形態を第一の実施の形態と呼ぶ。図1は、燻煙発生装置101の正面図である。図2は、扉104が開かれた状態での燻煙発生装置101の斜視図である。図3は、燻煙発生装置101の左側面図である。図4は、燻煙発生装置101の右側面図である。図5は、燻煙発生装置101の平面図である。図3では、発煙部201、カバー301及び吸引パイプ121が省略されている。図4では、送風機115が省略されている。
燻煙発生装置101は、上下方向に細長い箱型の外装部102を有する。外装部102は、中空である。外装部102の正面側には、図2に示すように、開口103が設けられる。開口103は、扉104により開閉される。扉104には、リフトハンドル104Aが取り付けられている。リフトハンドル104Aは、扉104の開閉の際に使用者が把持するために用いられる。また、扉104を閉じた状態でリフトハンドル104Aを回すと、扉104を閉じたままの状態でロックすることができる。
扉104は、外装部102において開口103の左縁に設けられたヒンジ105を介して、外装部102に旋回自在に取り付けられる。外装部102の内部は、水平に延びるベース板106によって、上方室107と下方室108とに仕切られる。ベース板106の正面側の辺以外の残りの三辺は、外装部102の内壁面の間の隙間を封止するよう、外装部102の内壁面に固定されている。
下方室108には、灰受容器109が収納される。扉104には、ベース板106と開口103の輪郭でベース板106よりも下方の部分とによる矩形縁に対応する形状に形成されたパッキン110が取り付けられている。扉104が閉じられると、下方室108は、密閉される。
上方室107は、特許請求の範囲でいうところの「内部空間」に対応する。上方室107には、燻材収納部としてのホッパ体111が収納される。ホッパ体111には、チップ材W(燻材)が収納される。ホッパ体111は、ホッパ部111Aと、翼部111Bと、筒部111Cとを有する。ホッパ部111Aは、倒立した四角錐形状をなす。翼部111Bは、ホッパ部111Aの上縁から水平方向に広がる。筒部111Cは、ホッパ部111Aの下端に連結し、燻煙発生装置101の正面側に延びている。ホッパ体111は、外装部102に対して着脱自在であって、翼部111Bを外装部102の上方室107の内壁に設けられたレール112に載置させて、上方室107内に位置付けられる。なお、上方室107は、パッキン110によって密閉されることはない。また、扉104には、通気孔104Bが開口している。この通気孔104Bは、ベース板106よりも上方に位置付けられる。このため、扉104を閉じても、上方室107には、通気孔104Bを通して外気が入り込むことになる。
外装部102の背面には、ブラケット114を介して、送風機115が取り付けられている。また、外装部102の背面には、ニップル116が、燻煙発生装置101の手前奥方向に貫通している。送風機115とニップル116の背面側の端部とは、フレキシブルパイプ117により連結されている。本実施の形態では、ニップル116の正面側の端部に、エア案内パイプ118が取り付けられている。エア案内パイプ118は、ベース板106を上下方向に貫通している。このため、本実施の形態では、送風機115から送り出されるエアが、フレキシブルパイプ117、ニップル116、エア案内パイプ118を経て、下方室108内に到達する。
ニップル116において外装部102の外側の部分には、電磁弁119が設けられる。また、エア案内パイプ118において上方室107内の部分には、調整弁(図示せず)が設けられる。送風機115から送り出されるエアの量は、電磁弁119や調整弁(図示せず)を調整することにより所望に調整できる。なお、送風機115から送り出されるエアの量は、送風機115自体を調整することによって行ってもよい。
外装部102の背面には、吸引パイプ121が、燻煙発生装置101の手前奥方向に貫通している。燻煙発生装置101の外装部102の内部で発生した燻煙は、外装部102の外側に配置された吸引装置122によって、上方室107内の空気とともに吸引される。吸引装置122に吸い取られた燻煙501は、食品等の燻製に用いられる。ここに、吸引パイプ121は、吸引部120として機能する。
図6は、発煙部201を示す右側面図である。図7は、発煙部201の斜視図である。図8は、発煙部201を示す平面図である。図9は、図8のB−B線断面図である。燻煙発生装置101では、ホッパ体111に収納されたチップ材W(燻材)をスクリュー202によって発煙部201に送り出し、発煙部201によってチップ材Wが燻煙501を発煙する。以下、この点について述べる。
ベース板106には、矩形状の開口203が形成される。ベース板106には、ケース204が、ネジ止め等により固定取付される。ケース204は、壁部205と、迫出材206とにより構成される。壁部205は、開口203の縁部から上方に立ち上がる。迫出材206は、壁部205に固定取付され、壁部205の上面から開口203の上方に迫り出す。迫出材206は、ヒータ208(後述)の並ぶ列の延長方向に延びる覆部206Aと、上下方向に延びる立設部206Bとを有する。
発煙部201は、ヒータ208を含む。本実施の形態では、発煙部201は三本のヒータ208により構成されるが、ヒータ208の本数は一〜二本でも、四本以上であっても良い。ヒータ208は、円柱状をなし、ケース204内に配置され、燻煙発生装置101における手前奥方向に延びるよう設けられる。三本のヒータ208は、正面視において、スクリュー202の回転中心C(後述)を中心とする仮想円D上に並ぶ。平面視において、ヒータ208同士の燻煙発生装置101における左右方向での隙間E、及び、ヒータ208と覆部206Aとの燻煙発生装置101における左右方向での隙間Fは、いずれも、チップ材Wの大きさよりも小さい。一例として、チップ材Wが2〜4mm四方程度の大きさのものである場合、隙間E、Fを2mm以下とする。ヒータ208には、ヒータ208の温度をセンシングするヒータ内温度センサ208Aが内蔵されている。燻煙発生装置101は、ヒータ内温度センサ208Aとは別に、燻煙温度センサ224を有する。燻煙温度センサ224は、ヒータ208の上方で、カバー301の排煙パイプ304(図11〜図14に基づいて後述)内に配置され、チップ材Wから生じる燻煙501の温度をセンシングする。
ヒータ208の先端208Bは、ケース204における燻煙発生装置101の正面側の壁部205まで到達していない。ヒータ208の先端208Bと、覆部206Aにおける燻煙発生装置101の正面側の辺とは、燻煙発生装置101の左右方向に並んでいる。また、ヒータ208の先端208Bよりも燻煙発生装置101の正面側には、ベース板106に設けられた開口203が略矩形状に見える。
ベース板106におけるケース204よりも燻煙発生装置101の背面側の箇所からは、ホッパ受け部材209が立設する。また、ケース204における燻煙発生装置101の背面側の壁部205には、ホッパ受部204Aが形成される。ホッパ体111の翼部111Bをレール112に載置させると(図1等参照)、ホッパ体111の筒部111Cはホッパ受け部材209とホッパ受部204Aとに支持される。
筒部111Cにおける燻煙発生装置101の正面側の端部は、開口している。筒部111Cにおける燻煙発生装置101の正面側の端部の外周には、フランジ111Dが設けられている。
筒部111Cにおける燻煙発生装置101の背面側の端部には、スクリュー装着ユニット211が設けられる。スクリュー装着ユニット211は、取付部212と、駆動軸213と、従動歯車214とを有する。取付部212には、スクリュー202の端部が取付けられる。駆動軸213は、取付部212から燻煙発生装置101の背面側に突出する。従動歯車214は、筒部111Cの外側に位置し、駆動軸213の側面に設けられる。従動歯車214は、ホッパ体111の筒部111Cがホッパ受け部材209とホッパ受部204Aとに支持されたときに、駆動歯車216に噛み合う。この駆動歯車216は、外装部102の背面側の内壁面に位置付けられ、外装部102の外側に設けられたモータ217の駆動により回転する。駆動歯車216と従動歯車214とが噛み合った状態で、モータ217が駆動すると、駆動歯車216の回転力が従動歯車214に伝達し、取付部212に取り付けられたスクリュー202がその軸回り方向に回転する。スクリュー202は、回転することで、ホッパ体111内に収納されたチップ材Wを、燻煙発生装置101の正面側に進行させ、ヒータ208まで運ぶ。ここに、スクリュー202と従動歯車214と駆動歯車216とモータ217とは、送出部218を構成する。
図10は、スクリュー202の側面図である。以下、スクリュー202について述べる。スクリュー202は、シャフト219に、スパイラー220とコンベヤスパイラー221とを溶接等により固定取付して構成される。シャフト219の一方の端部には、スクリュー装着ユニット211の取付部212に取り付けるための被取付部222が形成される。本実施の形態では、被取付部222は、シャフト219を貫通する貫通孔であって、取付部212と被取付部222とにピンを貫通させることでスクリュー202をスクリュー装着ユニット211に取り付けることとなる。シャフト219の他方の端部には、ブッシュ223が設けられる。
スパイラー220は、シャフト219の外周面を取り囲むように配置され、被取付部222を有する端部の側に位置する。コンベヤスパイラー221は、シャフト219の外周面を取り囲むように配置され、シャフト219におけるブッシュ223側の端部に連なっている。コンベヤスパイラー221のピッチは、スパイラー220のピッチよりも大きい。
図6、図8及び図10を参照する。シャフト219は、以下のようにして燻煙発生装置101に取り付けられる。まず、スクリュー202を、取付部212側の端部を筒部111Cの正面側の開口から導入して、スクリュー202の被取付部222をスクリュー装着ユニット211の取付部212に取り付ける。本実施の形態では、この結果、スパイラー220が筒部111C内に位置付けられ、筒部111Cの外側には被取付部222が位置付けられることになる。なお、別の実施の形態として、スパイラー220の一部が筒部111Cから正面側に露出しても良いし、コンベヤスパイラー221の一部が筒部111Cの内部に入り込んでも良い。続いて、ホッパ体111を外装部102に取り付けて、筒部111Cをホッパ受部204Aとホッパ受け部材209とに支持させ、従動歯車214と駆動歯車216とを噛み合わせる。これにより、コンベヤスパイラー221は、ヒータ208の上方に位置付けられる。また、フランジ111Dは、ケース204の壁部205でホッパ受部204Aの近傍を挟み込む。ブッシュ223は、ケース204における燻煙発生装置101の正面側の壁部205に形成されたブッシュ受部204Bに受け止められる。また、ホッパ受部204Aもブッシュ受部204Bも、半円形状に形成されており、この半円形状の中心に、スクリュー202のシャフト219が位置付けられることになる。このときのシャフト219は、スクリュー202の回転中心C(図9参照)として機能する。
図11は、カバー301の正面図である。図12は、カバー301の右側面図である。図13は、カバー301の平面図である。上述のようにしてホッパ体111を外装部102に取り付けた後、ケース204にはカバー301が被せられる。カバー301は、中空で下面開口の箱部302を基本とする。箱部302は、略直方体形状をなす。箱部302の上面には、ハンドル303と、排煙パイプ304とが設けられる。ハンドル303は、箱部302の上面における一方の短辺(第1短辺302A)側の箇所から箱部302の上面に対して垂直に延び、途中で略直角に屈曲して、第1短辺302Aに向けて箱部302の上面と平行に延びる。排煙パイプ304は、箱部302の上面における他方の短辺(第2短辺302B)側の箇所から箱部302の上面に対して垂直に延びる短筒であり、箱部302とその外部空間とを連通する。
箱部302における第1短辺302A側の内側面には、第1フレーム302Cが設けられる。第1フレーム302Cの下面には、ケース204のブッシュ受部204B(図7等参照)に対応する小半円孔302Dが形成されている。また、箱部302における第2短辺302B側の内側面には、第2フレーム302Eが設けられる。第2フレーム302Eの下面には、ケース204のホッパ受部204A(図7等参照)に対応する大半円孔302Fが形成される。
図14は、カバー301が被せられた状態の発煙部201の平面図である。ケース204にカバー301が被せられるとき、ハンドル303は燻煙発生装置101の正面側に向けられ、排煙パイプ304はヒータ208の上方に位置する。また、第1フレーム302Cはケース204における燻煙発生装置101の正面側の壁部205に載置され、ブッシュ受部204Bと小半円孔302Dとは一致する。また、第2フレーム302Eはケース204における燻煙発生装置101の背面側の壁部205に載置され、ホッパ受部204Aと大半円孔302Fとは一致する。
図6を参照する。ケース204にカバー301を被せた後、燻煙温度センサ224を排煙パイプ304内に配置する。燻煙温度センサ224は、センサフレーム225の先端から下方に延びる棒状をなす。燻煙温度センサ224の先端は、一例として、図6に示すように、箱部302の上面よりも上方で排煙パイプ304の下端の近傍、且つ、排煙パイプ304の内壁面と軸芯との中間に位置する。センサフレーム225は、燻煙温度センサ224からの電気信号を伝達する導体(図示せず)を内在させる棒状をなし、可撓性を有して所望に折り曲げ自在である。センサフレーム225は、燻煙発生装置101における手前奥方向に延びて、外装部102(図1等参照)の背面を貫通している。センサフレーム225における排煙パイプ304の上方部分には、排煙の接触を防ぐフレームカバー226が設けられる。
図15は、燻煙発生装置101の電気的構成を示すブロック図である。燻煙発生装置101は、制御部401を有する。制御部401には、制御回路や各種のスイッチ類(いずれも図示せず)が含まれる。制御部401は、図15に示すように外装部102の外部に配置されても良いし、外装部102に取り付けられていても良いし、外装部102内に配置されても良い。制御部401には、ヒータ内温度センサ208Aや燻煙温度センサ224からのセンシング結果に応じた電気信号が入力される。また、制御部401は、送風機115、電磁弁119、モータ217及び送風機115のそれぞれを制御する。
図1〜図5を参照する。燻煙発生装置101を使用する場合、上記のようにして、外装部102の内部にホッパ体111を配置し、ケース204にカバー301を被せ、排煙パイプ304内に燻煙温度センサ224を配置する。また、水が入れられた灰受容器109を下方室108内に配置する。また、ホッパ体111にチップ材Wを収納しておく。続いて、扉104を閉じリフトハンドル104Aを用いてロックする。その後、吸引装置122を駆動状態にして、制御部401のスイッチ類を操作して、モータ217を動かしつつヒータ208による加熱を行う。
モータ217が駆動すると、ホッパ体111内のチップ材Wが筒部111C内で燻煙発生装置101の正面側に進行し、ヒータ208の上に載置される。ここで、ヒータ208同士の隙間Eやヒータ208と覆部206Aとの隙間F(いずれも図9参照)は、チップ材Wの大きさ以下に設定されているので、チップ材Wが隙間E、Fから落下しない。チップ材Wは、ヒータ208によって加熱され、所定温度(以下、「発煙温度」という場合がある)以上に到達すると燻煙501が発煙する。燻煙501は、カバー301の排煙パイプ304を通って上方室107に排出され、吸引パイプ121に吸引される。チップ材Wは、燻煙501を発すると、炭化して小さくなる。小さくなったチップ材Wは、ヒータ208同士の隙間Eやヒータ208と覆部206Aとの隙間Fから灰受容器109に落下し、灰受容器109内の水によって冷却される。
ここで、スクリュー202はスパイラー220とコンベヤスパイラー221が連なって形成されており、チップ材Wが筒部111Cの正面側の端部から吐き出されると、コンベヤスパイラー221によってチップ材Wが燻煙発生装置101の幅方向に拡散し、チップ材Wがヒータ208の上に広がって薄く積もる。その結果、チップ材Wから効率良く燻煙501が発せられる。
本実施の形態の燻煙発生装置101では、ヒータ208により生じたチップ材Wからの燻煙501が、上方室107に一旦排出され、その後に吸引部120に吸引される。このため、燻煙の温度が上がり過ぎない。また、ヒータ208が密閉されることがないので、所望の場所に燻煙温度センサ224を配置することができ、燻煙501の温度の把握が容易になる。したがって、燻煙発生装置101を簡易な構造のものとしつつ、チップ材Wを燃焼させずに燻煙501を発煙させるよう温度管理を行い易くすることができる。さらに、カバー301が、簡易な構造であって、ケース204の上に載置できるものなので、ヒータ208等の清掃も容易になる。
ところで、本実施の形態の燻煙発生装置101では、制御部401は、燻煙501の温度が所定温度(以下、「過熱温度」という場合がある)以上に達したと判定した場合に、チップ材Wを冷却するよう各部を制御する。ここでいう過熱温度とは、燻煙501に有害な成分が生じ始める温度よりも低い燻煙501の温度である。また、過熱温度は、チップ材Wの発火温度よりも低い。過熱温度の情報は、予め制御部401の制御回路に記憶されている。燻煙501の温度のセンシングは、ヒータ内温度センサ208Aと燻煙温度センサ224とにより行われる。燻煙温度センサ224は、他の物体に接触しておらず、燻煙501の流路の途中に配置され、燻煙501そのものの温度をセンシングするため、燻煙501に有害な成分が含まれるか否かを判定する上で有用といえる。
制御部401が、ヒータ内温度センサ208Aと燻煙温度センサ224とのセンシング結果に基づいて燻煙501の温度が過熱温度以上になったと判定した場合、制御部401は、以下の第一冷却制御、第二冷却制御、第三冷却制御の少なくともいずれかを行う。
第一冷却制御は、制御部401が、送風機115と電磁弁119とを動かして、発煙部201にエアを送り込む制御である。エアは、フレキシブルパイプ117、ニップル116、エア案内パイプ118を通って下方室108内に到達し、その後、ベース板106に設けられた開口203を通って発煙部201に到達する。このエアは、ヒータ208上のチップ材Wを冷却する役割を果たす。ここに、制御部401や送風機115は、第1冷却部402として機能することになる。加熱されたチップ材Wを強く冷却する場合、制御部401は、送風機115によるエアの排出量を増やすか、電磁弁119を一層開くかの少なくともいずれかを行う。本実施の形態では、このエアは、さらに、ヒータ208の下方から吹き上がって、カバー301内に篭る燻煙501を排煙パイプ304から積極的に排出する。
第二冷却制御は、制御部401が、モータ217の駆動速度を上げて、ヒータ208上の加熱されたチップ材Wに新たなチップ材Wを追加する制御である。これにより、ヒータ208上のチップ材Wは冷却される。ここに、制御部401やモータ217、スクリュー202等は、第2冷却部403として機能することになる。加熱されたチップ材Wを強く冷却する場合、制御部401は、モータ217の駆動速度を一層上げて、追加される新たなチップ材Wの量を増やす。本実施の形態では、コンベヤスパイラー221によってチップ材Wがヒータ208の上に広がって薄く積もるよう追加されるので、加熱されたチップ材Wが全体的に効率良く冷却される。
第三冷却制御は、制御部401が、ヒータ208の温度を過熱温度以下に下げる制御である。第三冷却制御では、制御部401は、ヒータ208の温度を発煙温度以下に下げても良いし、ヒータ208への通電を停止しても良い。ここに、制御部401やヒータ208は、第3冷却部404として機能することになる。
このように、本実施の形態の燻煙発生装置101は、燻煙501の温度が燻煙温度センサ224によりセンシングされ、このセンシング結果に応じて加熱されているチップ材Wが冷却される。このため、チップ材Wの温度を適切に管理し、燻煙501に有害な成分を含ませないようにすることが容易になる。
実施の別の一形態を、図16に基づいて説明する。説明の便宜上、本実施の形態を第二の実施の形態と呼ぶ。図16は、燻煙発生装置101の斜視図である。本実施の形態では、燻煙温度センサ224の配置位置が、第一の実施の形態と異なる。即ち、センサフレーム225は、下方室108内で燻煙発生装置101における手前奥方向に延びる。また、燻煙温度センサ224は、センサフレーム225の先端から上方に延び、ベース板106に設けられた開口203を通過し、燻煙温度センサ224の先端をケース204内に位置付ける。なお、本実施の形態では、フレームカバー226は、センサフレーム225における所望の場所に取り付ければよく、一例として、ホッパ受け部材209の下方に位置させることができる。なお、本実施の形態では、センサフレーム225にフレームカバー226を取り付けなくても良い。
本実施の形態の燻煙発生装置101でも、第一の実施の形態と同様に、燻煙発生装置101を簡易な構造のものとしつつ、チップ材Wを燃焼させずに燻煙501を発煙させるよう温度管理を行い易くすることができ、ヒータ208等の清掃も容易になる。さらに、本実施の形態では、燻煙温度センサ224が、燻煙501が通過する排煙パイプ304から離れた箇所に配置されるため、燻煙501による燻煙温度センサ224の性能劣化を抑えることができる。
実施の別の一形態を、図17及び図18に基づいて説明する。説明の便宜上、本実施の形態を第三の実施の形態と呼ぶ。図17は、燻煙発生装置101の平面図である。図18は、発煙部201を示す右側面図である。本実施の形態では、送風機115から発煙部201に導かれるエアの流路が、第一の実施の形態及び第二の実施の形態と異なる。即ち、本実施の形態では、エア案内パイプ118が、ニップル116の正面側の端部から延び、ケース204の側面に設けられた通気孔118Aに連結されている。このため、本実施の形態では、ヒータ208が、送風機115から送り出されるエアによって、側方から冷却される。
本実施の形態の燻煙発生装置101でも、第一の実施の形態や第二の実施の形態と同様に、燻煙発生装置101を簡易な構造のものとしつつ、チップ材Wを燃焼させずに燻煙501を発煙させるよう温度管理を行い易くすることができ、ヒータ208等の清掃も容易になる。さらに、本実施の形態では、炭化したチップ材Wがヒータ208の上に残留しても、送風機115から送り出されるエアにより巻きあがって上方室107内に散乱することがない。
なお、第三の実施の形態の変形例として、センサフレーム225をニップル116内に通し、通気孔118Aからケース204内に燻煙温度センサ224を突出させてもよい。この場合、外装部102に、センサフレーム225を貫通させるための孔が不要となる。
101 燻煙発生装置
102 外装部
107 上方室(外装部の内部空間)
111 ホッパ体(燻材収納部)
120 吸引部
201 発煙部
218 送出部
224 燻煙温度センサ
401 制御部
402 第1冷却部
403 第2冷却部
404 第3冷却部
501 燻煙
W チップ材(燻材)

Claims (2)

  1. 中空の外装部と、
    燻材を収納する燻材収納部と、
    燻材を加熱し、燻材からの燻煙を前記外装部の内部空間に排出する発煙部と、
    燻材収納部の下部に設けられ、発煙部内外にわたって設置されるシャフトを有するスクリューと、シャフトを駆動するモータとを有し、モータの駆動により前記燻材収納部に収納された燻材を、前記発煙部に送り出す送出部と、
    前記外装部の内部空間から吸引を行う吸引部と、
    前記発煙部により燻材から生じる燻煙の温度をセンシングする燻煙温度センサと、
    前記発煙部により加熱されている燻材を冷却する冷却部と、
    前記燻煙温度センサによるセンシング結果に応じて前記冷却部を作動させる制御部と、
    スクリューは、発煙部外部分では、シャフト外周面を取り囲むようにスパイラーを取り付けられ、発煙部内部分では、シャフトの外周面を取り囲むようにコンベヤスパイラーを配置され、コンベヤスパイラーのピッチは、スパイラーのピッチよりも大きい、燻煙発生装置。
  2. 発煙部は、複数本の円柱状ヒータにより構成され、ヒータは、スクリューの長手方向周囲に端面視円弧状を取るように並べて取り付ける、
    請求項1記載の燻煙発生装置。
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