JP2006266613A - 加熱調理器 - Google Patents

加熱調理器

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Abstract

【課題】 加熱調理用の熱風を生成する熱風ユニットを利用して、過熱蒸気を効率よく発生でき且つスペース的にも有利で簡易な構成とする。
【解決手段】 被調理物を、熱風ヒータ15及び熱風ファン14により発生した熱風により調理可能とする熱風ユニット13と、蒸気発生ヒータ22及び蒸発容器21により発生した蒸気により調理可能とする蒸気発生ユニット23を備えたものにおいて、前記蒸気発生ユニット23からの蒸気を前記熱風ユニット13の空気吸い込み側に導くガイド部材27を設け、そしてこの熱風ユニット13内に導入した蒸気を熱風ヒータにより更に加熱して過熱蒸気とするとともに、熱風ファン14により熱風とともに調理室4内に吹き出し供給する構成とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、熱風及び蒸気による加熱調理機能を備えた加熱調理器に関する。
従来、電気ヒータ或いはマグネトロン等の加熱手段に基づく加熱調理に加えて、蒸気による蒸し調理を可能とすべく蒸気発生ユニットを備え、その組合せ利用により調理のレパートリーを広げ、或いは仕上り良好な加熱調理を可能とした加熱調理器が提供されている。更に近年、水蒸気を100°C以上に昇温すべく加熱して過熱蒸気とし、被調理物に対し凝縮熱により迅速に効率よく加熱調理が実行できる提案がなされている。例えば、調理室内に給水を受ける蒸発皿を設置し、室内に設けた加熱調理用のヒータにより過熱して蒸発させるとともに、継続して発熱するヒータにて加熱することで過熱蒸気を得るようにしている(例えば、特許文献1参照)。
或いは、調理室の底部に蒸発皿と専用のヒータとからなる蒸気発生ユニットを設けるとともに、該ユニットから発生した水蒸気を更に加熱する過熱ヒータを備えた構成としている(例えば、特許文献2参照)。
特開2003−336846号公報 特開2004−347149号公報 (図6参照)
しかしながら、前者の特許文献1記載の構成では、過熱蒸気を加熱調理用のヒータを利用している点で簡易に構成できるが、調理室内のほぼ中央に設けねばならないので調理を可能とする庫内容量を小さくしたり、蒸発皿等に手が触れ易く、また蒸し調理の蒸気発生用とヒータ加熱調理用のいずれの場合にも効率よく加熱動作する最適位置を設定するのが難しく、そのヒータ配置に伴なう効率の低下が危惧されるなどの問題を有する。
一方、後者の特許文献2記載の構成では、上記憂いは回避できるが過熱専用のヒータを必要とし、また調理室内に極力むらなく且つ速やかに蒸気を供給するため、複数の蒸気ガイドを設け、且つ複数の供給口を設けた構成としている。従って、そのうちの一つは調理室の上方まで延出するなど長い通路となり、温度の低下や水滴化し易いなどの憂いを抱えている。
本発明は上記問題点を解決するため、加熱調理用の熱風を生成する熱風ユニットを利用して過熱蒸気を効率よく発生できるとともに、調理室内にむらなく速やかに供給可能とし、且つスペース的に庫内を狭めたりすることもない加熱調理器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の加熱調理器は、本体内部の調理室内に収容された被調理物に対し、加熱手段及び送風手段により発生した熱風により調理可能とする熱風ユニットと、加熱手段及び蒸発容器により発生した蒸気により調理可能とする蒸気発生ユニットを備えたものにおいて、前記蒸気発生ユニットからの蒸気を前記熱風ユニットの空気吸い込み側に導くガイド部材を設け、この熱風ユニットに導入した蒸気を、該熱風ユニットの加熱手段により更に加熱して過熱蒸気とするとともに、送風手段により前記調理室内に吹き出し供給する構成としたことを主たる特徴とするものである。
上記手段によれば、蒸気を熱風ユニットに案内するガイド部材を設けたので、蒸気の過熱蒸気化及び調理室への供給を、他の加熱調理に有用とする熱風ユニットを共用して達成することができ、従って簡易な構成にて提供でき設置スペース的及びコスト的に有利であるばかりか、熱風とともに吹き出された過熱蒸気は庫内にむらなく速やかに行きわたり、被調理物の仕上りも良好となる。また、熱風ユニットの加熱手段による温度制御が容易にできることから、過熱蒸気に対しても必要に応じ低温から高温までの幅広い範囲で温度制御ができ、更には送風手段による風量制御も可能であるなど、広い範囲で木目細かな過熱蒸気の温度制御ができて各種の被調理物に対応できるなどの実用的利便性が期待できる加熱調理器を提供できる。
以下、本発明の一実施例を示す図1ないし図8を参照して説明する。
まず、図1〜図5に基づき加熱調理器の構成につき説明すると、図2は加熱調理器の外観斜視図で、外郭を形成する調理器本体1は、前面を開放した箱状のキャビネット2と、前面側に回動可能に設けられた扉3とから構成され、該扉3はキャビネット2内に形成された後述する加熱調理室4(図1参照)の前面開口たる出入口を開閉する。
なお、本実施例における扉3は、本体1前面のほぼ全体を覆う大きさにあって、上部に開閉操作用のハンドル5、下部には操作パネル6を設けている。この操作パネル6には、各種の操作キー群が配設され、例えばオーブン調理や蒸し調理等の調理手段を選択設定するダイヤル7、具体的調理メニューや条件等を設定する操作キー8、及びスタートキー9、そしてLED等を利用した表示部10が設けられている。
しかるに、図1及び図3は夫々模式的に内部構成を示す縦断正面図及び縦断側面図で、前記調理室4はこれら図1,3に示すように前面のみ開口した矩形容器状をなし、フラットな底面となす底壁部4a、左右の側壁部4b,4c、天井壁部4d、及び奥壁部4eとから構成されている。その天井壁部4dの外面側には、加熱手段として面状ヒータからなるグリル用ヒータ12を設け、また奥壁部4eには熱風を生成する熱風ユニット13を設けている。この熱風ユニット13は、奥壁部4eの背面側に送風手段である熱風ファン14と、その外周側のシーズヒータからなる加熱手段たる熱風ヒータ15を備え、これらをケーシング16にて覆った構成としており、該ケーシング16には熱風ファン14を駆動するモータ17が設けられている。
斯かる熱風ユニット13は、熱風ヒータ15にて周囲の空気を加熱昇温し、この高温の空気を熱風ファン14にて調理室4の内部たる庫内に供給可能としている。従って、熱風となす空気流は熱風ファン14のほぼ中央部から吸入可能とすべく、図1及び図4,5の要部の斜視図に示すように、奥壁部4eの中央部に多数の透孔からなる吸い込み口18が形成され、その外周囲の4箇所に散在して同様の透孔群からなる吹き出し口19を形成している。依って、熱風ユニット13の動作状態における空気流としては、図3(a)の矢印Aで示すように中央部から吸気し外周囲から庫内に吹き出す所謂循環気流(熱風)を生成可能としている。
なお、中央部の吸い込み口18は、具体的には図4,5に示すように透孔群のうち上半部が上記した循環気流(熱風)の庫内吸気口18aとして利用され、下半部を後述する蒸気の吸気口18bとして利用区分される。
また、図1において調理室4の上部に本体1外に通ずる排気口11が形成され、調理中に発生する水蒸気等を外部に排出可能としている。
そして、本実施例における蒸気発生手段につき以下説明する。
まず、図4に示すように調理室4の底壁部4aの最奥側にほぼ横幅全長に及ぶ矩形の開口部20を形成していて、この開口部20には裏面側から水密に宛がわれ被着された浅皿状の蒸発容器21が設けられている。そして、図1,3に示すように蒸発容器21の下面側に加熱手段としての蒸気発生ヒータ22が埋設されるなどして装備され、これにより蒸発容器21内の水を加熱して蒸気を生成する蒸気発生ユニット23を構成している。
しかるに、上記蒸発容器21への給水手段は、図1に示すように貯水タンク24と、この貯水タンク24内に一端を導入し他端を前記蒸発容器21の上面まで延出された給水パイプ25と、該パイプ25を通して水を移動させる給水ポンプ26とから構成されている。なお、上記貯水タンク24は本体1外から着脱可能なカセット式としたり、或いは本体1側に設けた開閉口から直接貯水タンク24内に水の補充を可能としていて、少なくとも蒸し調理1回分に要する水量を貯水可能としている。また、給水ポンプ26は間欠駆動するよう制御され、蒸気を効率よく発生させるべく少量の水を蒸発容器21に供給するようにしている。
更に、上記のように給水手段及び蒸気発生ユニット23を経て生成された蒸気を、調理室4内に導くガイド部材27を備えている。すなわち、図4にて先に説明したように底壁部4aの開口部20を通して、前記蒸発容器21の上面は庫内に対し開放状態にあるが、ガイド部材27はその開口部20を閉鎖しつつ発生した蒸気を所定の上方位置に案内する機能を有している。具体的には、上記開口部20を閉鎖状態に覆う蓋部として機能する基台部27aと、蒸気を上方の所定位置まで案内する機能をなす案内主部27bとから構成され、左右方向に長い基台部27aに対し、その中央部から直上に延びた案内主部27bとで全体構成として逆T字状に形成されている。
しかるに、このガイド部材27は、例えば案内主部27bの横断面形状が図4中破線で示すようにコ字状をなし、所謂中空で且つ背面側を開放した形態をなし、下部の基台部27aも同様に中空で背面側を全て開放した形態をなしている。従って、ガイド部材27を所定位置に設置する場合は、この開放した背面側を調理室4の奥壁部4e内面に押し付けるようにして密着させるとともに、基台部27aを開口部20周縁上に載置することで、調理室4の庫内側から着脱自在に設置される構成にあって、調理室4の各壁部と密着する間に形成される中空部分を通気路としている。この場合、基台部27aの一端に庫内に導入された給水パイプ25に対する逃げ溝を形成して、安定した設置状態を得るようにしている。
一方、上記案内主部27bは前記した熱風ユニット13の吸い込み口18に達する奥壁部4eの中央部まで延長され、具体的には吸い込み口18の下半部に相当する蒸気吸気口18bを覆う位置まで延出されている。従って、ガイド部材27は蒸気吸気口18bを介してケーシング16内に連通し、このことは外周囲の吹き出し口19を経て調理室4内と連通した構成ともなる。これに対し、反対側の案内主部27bの庫内側に面する少なくとも上半部は、上部に行くほど奥側に傾斜して全体に先細となる傾斜面28を形成していて、該傾斜面28の範囲内に多数の透孔群からなる通気口29を設けている。
このように、ガイド部材27は通気口29を介して直接調理室4の庫内側にも連通した構成にある。但し、この庫内側に面した通気口29の開口総面積は、熱風ユニット13の吸い込み側の蒸気吸気口18bの開口総面積より小さく設定されており、これは透孔数や透孔個々の径寸法を小さくするなど種々の手段にて可能である。換言すれば、蒸気吸気口18b側の開口総面積を大きくすることにあって、熱風ユニット13の動作中における強制的な吸気作用に応じて多量の蒸気を取り込めるようにするとともに、通気口29から即調理室4内に放出されるのを抑えた構成としている。
斯くして、給水ポンプ26等の給水手段及び蒸気発生ユニット23からなる蒸気発生手段にて生成された蒸気は、ガイド部材27に案内され、熱風ユニット13が動作状態である場合には、図3(a)中に矢印Bで示すように熱風ファン14の吸気作用により殆んどの蒸気が吸気口18bからケーシング16内に取り込まれる。しかる後、熱風ヒータ15により更に加熱され、そして過熱蒸気となって熱風とともに外周囲の吹き出し口19から矢印Aで示す如く調理室4内に吹き出され供給される。
一方、上記熱風ユニット13が非動作状態である場合には、図3(b)に示すように熱風ファン14の吸気作用はなく且つこの状態では狭いケーシング16内は通気性もよくない。これに対し、調理室4の広い庫内側に面して設けられた通気口29は、通気性もよく、しかもこの通気口29を有するガイド部材27の傾斜面28が、下方から上昇する蒸気の受け面となることと相俟って該通気口29から庫内側に効果的に導出され、図中矢印Cで示すように通常の蒸し調理の蒸気として供給可能としている。
次いで、図6は加熱調理器の概略的な電気的構成を示すブロック図で、加熱調理の制御手段としての制御回路30は、マイクロコンピュータを主体にCPUや制御プログラムが格納されたROM、RAM等のメモリを備えて構成され、操作パネル6からの各種の操作入力に応じて設定された調理メニューに対する加熱調理が制御実行される。そして、制御回路30には操作パネル6におけるダイヤル7や操作キー8等の操作キー群の設定操作に基づく各信号が入力され、また、調理室4内の温度を検出すべく庫内温度センサ31(図6のみ示す)が設けられ、その検出信号が入力される。
これに対し、出力ポート側にはマイクロ波による加熱調理を行なう周知のマグネトロン32(図6のみ示す)をインバータ制御して駆動するのをはじめ、熱風ユニット13を構成する熱風ヒータ15及び熱風ファンモータ17、蒸気発生手段を構成する蒸気発生ヒータ22及び給水ポンプ26、また操作パネル6に設けられた表示部10や、調理終了等を報知するブザー(図6のみ示す)、更にはグリル用ヒータ12等が接続され、夫々図示しない駆動回路等を介して制御回路30により制御される。
なお、図7及び図8は、異なる使用形態における要部の制御内容を示すフローチャート図で、続く作用説明の項で参照して詳細説明する。
次に、上記構成の加熱調理器の作用について説明する。
本実施例に示す加熱調理器では、一般周知の使用方法として操作パネル6の設定操作に基づきマグネトロン32を加熱源とするマイクロ波による加熱調理、或いはグリル用ヒータ12を加熱源とする輻射熱を利用した加熱調理、更には熱風ユニット13を加熱源とする熱風による加熱調理などを選択的に利用し、庫内温度センサ31による検出結果に基づき予めプログラムされた加熱制御が実行される。
しかるに、本実施例では今一つの加熱源として蒸気発生手段を備え、所謂茶碗蒸し等の蒸し調理も可能としており、夫々単独或いは複合的に行なわれる。更には、上記蒸気発生手段と熱風ユニット13とを共用とした過熱蒸気による加熱調理をも可能としていて、例えば魚などの加熱調理或いはあたため調理などに使用する場合に好適する。以下、これら蒸気を利用した異なる使用形態の加熱調理について、図7,8に示すフローチャートに沿って説明する。
まず、被調理物を調理室4内に収容した後、操作パネル6にて調理設定を行ない、例えば過熱蒸気による加熱調理メニューを選択設定する。この場合のフローを示す図7に基づき説明すると、上記調理開始の準備が終えたら操作パネル6のスタートキー9を押圧操作して加熱調理をスタートさせる。すると、図示する如くステップS1では庫内たる調理室4内の雰囲気温度を所定温度(例えば、100°C)に昇温すべく、所謂予熱すべく熱風ユニット13の熱風ファン14及び熱風ヒータ15が通電され発熱動作するとともに、蒸気発生ユニット23の蒸気発生ヒータ22にあっても蒸気発生に備え予熱すべく通電され発熱動作する。
そして、続くステップS2では庫内温度が所定の100°Cに達したか否かについて監視され、達したと判定されると(YES)、ステップS3に移行し蒸気発生手段の給水ポンプ26が間欠的に駆動され、適量の水が給水パイプ25を経て蒸発容器21に供給される。しかるに蒸発容器21は、既に蒸気発生ヒータ22にて加熱されているため、給水に応じた蒸気を速やかに発生する。なお、庫内温度が設定された100°Cまでの予熱に要する時間は数分の短時間で済むため、被調理物は実質的に調理されるには至らない。
この発生した蒸気は、その上昇傾向にあるのをガイド部材27の基台部27aにて抑えられながら中央部の案内主部27b側に集中的に移動し上昇する。しかるに、熱風ユニット13の熱風ファン14が駆動され動作中であるので、図3(a)中の矢印Bで示す如く吸い込み口18の蒸気吸気口18bからの強い吸い込み作用を受けて上昇してきた蒸気を積極的に取り込む。そして、このケーシング16内に取り込まれた蒸気は、やはり動作中の熱風ヒータ15にて更に加熱され過熱蒸気として生成され、外周囲の吹き出し口19から庫内たる調理室4内に熱風とともに吹き出され供給される。
このように供給された過熱蒸気は、被調理物を加熱調理しながら一部は排気口11から排出し、主体は図3(a)中に矢印Aで示すように熱風とともに吸い込み口18の庫内吸気口18aから再びケーシング16内に取り込まれ、そして再び加熱され且つ新規な過熱蒸気とともに吹き出されるという循環動作が継続される。この過熱蒸気による調理中は、庫内温度センサ31の検出結果に基づき加熱源である熱風ヒータ15を制御して、所定の庫内設定温度に維持される(ステップS4)。
しかして、ステップS5では上記加熱調理が終了するまでの所定時間が制御され、終了時間に達すると(YES)、これまで動作中であった熱風ファン14、熱風ヒータ15、蒸気発生ヒータ22及び給水ポンプ26の全てが停止し(ステップS6)、過熱蒸気による加熱調理を終了する。なお、その後に例えば、グリル用ヒータ12にて焼き目を付けるなど、必要に応じた加熱調理を行なってもよいことは言うまでもない。
これに対し、図8は例えば茶碗蒸しなど通常の蒸し調理を行なうべくフローチャートを示しており、上記図7の過熱蒸気による場合と共通のステップ内容(制御内容)には同一の符号を付して説明を簡略化し、異なる部分につき詳細説明する。
調理設定後スタートすると、上記と同様にステップS1及びステップS2にて調理室4内の予熱が行なわれ、所謂庫内の雰囲気温度を100°Cまで昇温する。
そして、庫内温度が100°Cに達すると(YES)、次のステップT1に移行し調理室4の予熱に利用した熱風ファン14及び熱風ヒータ15による熱風ユニット13の動作を停止する。従って、蒸気発生ヒータ22のみ継続動作している。続いて、ステップS3において給水ポンプ26の間欠動作が開始され、蒸発容器21に供給された水は直ちに蒸気化される。この蒸気は、図3(b)中の矢印Cで示す如くガイド部材27に案内されて垂直状の案内主部27aを上昇し、通気口29を有する傾斜面28に達すると、これを蒸気の受け面として通気口29側へ流入し易くしていること、及び熱風ユニット13側は非動作状態にあるため通気口29を主体に蒸気が流れ、この調理室4内に供給された蒸気でもって加熱調理たる蒸し調理が開始される。
このように、蒸気発生手段の動作による加熱調理が所定時間行なわれ終了すると(ステップS5)、蒸気発生手段の蒸気発生ヒータ22給水ポンプ26の動作が停止され(ステップT2)、以って蒸気による加熱調理を終了する。
以上説明したように、本実施例によれば次の効果を有する。
蒸気発生ユニット23にて生成された蒸気を熱風ユニット13側に導くガイド部材27を設けたので、蒸気の過熱蒸気化及び調理室4への供給を、他の加熱調理に有用とする熱風ユニット13を共用して容易で確実に達成することができる。従って、簡易な構成にて提供でき、設置スペースやコスト的にも有利であるばかりか、熱風とともに吹き出される過熱蒸気は庫内にむらなく速やかに行きわたる。しかも、庫内に供給された後の過熱蒸気も熱風循環とともに還流して熱風ヒータ15にて繰り返し加熱され、高温度に維持できるので、そのため常に有効な過熱蒸気として制御でき、被調理物の仕上り状態を一層良好とする。
また、熱風ユニット13の熱風ヒータ15による温度制御が容易にできることから、過熱蒸気に対しても必要に応じ低温から高温までの幅広い範囲で温度制御ができ、更には熱風ファン14による風量も容易に可変制御できるなど、広い範囲で木目細かな過熱蒸気の温度制御ができて各種の被調理物に対する適切な加熱調理ができるなど、実用的な利便性に富む加熱調理器を提供できる。
しかるに、上記ガイド部材27は熱風ユニット13側に導くのみならず、調理室4内の庫内側に面した傾斜面28にも通気口29を設けたので、熱風ユニット13が非動作状態にあるとき該通気口29を介して直接蒸気を庫内側に供給することができ、一般的な茶碗蒸し等の蒸し調理が簡単にできる。このような過熱蒸気を使用しない場合、蒸気は熱風ユニット13が停止状態にあるので狭いケーシング16内へ入り難く、しかも下方から上昇してきた蒸気は、傾斜面28で受け止められるようにして通気口29に効果的に導くことができ、必要な蒸気量を確保することができる。
なお、上記庫内側に面した通気口29の開口総面積は、熱風ユニット13の吸い込み側の蒸気吸気口18bの開口総面積より小さく設定されている。換言すれば、蒸気吸気口18b側の開口総面積を大きくして、熱風ユニット13が動作状態にあるときの強制的な吸気作用に応じて多量の蒸気を取り込めるようにするとともに、この動作状態における通気口29からの蒸気の流出を極力抑えることができる。
更には、ガイド部材27は、皿状の蒸発容器21の開放上面を閉鎖する蓋部として機能する基台部27aと、そのほぼ中央部から直上に延び熱風ユニット13の吸い込み口18に至る案内主部27bとから構成し、前記基台部27aを庫内側に開放した開口部20を閉鎖するように底壁部4a上に載置し、所謂着脱自在に設置した構成にある。この構成により、上昇傾向にある蒸気を吸い込み口18までスムーズに導くことができる。
一方、使用過程で蒸発容器21の内底面上に不純物が残る。例えば、水分中のカルシウムやマグネシウム、及び塩素化合物等が蒸気発生の過程で不純物として残るのであるが、ガイド部材27を取外せば開口部20を通して容易に清掃でき、上記汚れを取除くことができる。また、ガイド部材27の着脱操作や、蒸発容器21底面の清掃は調理室4内の庫内側から簡単に操作できて便利である。
しかも、熱風ユニット13は調理室4の奥壁部4eに面して配設するとともに、蒸気発生ユニット23を底壁部4aの最奥部に配設したので、蒸発容器21等の加熱昇温部に手が触れ難くなり火傷などのおそれを回避するに有効である。
また、上記両ユニット13,23は奥部に近接配置となるとともに、熱風ユニット13の吸い込み口18を中央に設け、これは奥壁部4eのほぼ中央部にも相当し、その外周囲に吹き出し口19を配した構成としているので、その吸い込み口18まで延びる案内主部27bは中央までの短い通路構成でよく、蒸気が冷めたりすることなく速やかに蒸気吸気口18bより取り込むことができ、吸い込み作用と併せ一層効率よく熱風ユニット13側に導くことができる。
なお、本発明は上記し且つ図面に示した実施例に限定されず、例えばガイド部材は庫内底面に単に載置する着脱構成としたが、位置決めや簡易な係合手段を介して庫内側から着脱可能としてもよい。また、ガイド部材の案内主部を中空筒状に形成して熱風ユニットの吸い込み側に連通接続する構成としてもよいなど、実施に際して本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施できる。
本発明の一実施例の内部構成を模式的に示す縦断正面図 加熱調理器の外観斜視図 異なる使用形態(a)及び(b)を模式的に示す縦断側面図 庫内側から見た要部の分解斜視図 庫内側から見た要部の斜視図 概略的な電気的構成を示すブロック図 要部の制御内容を示すフローチャート図 異なる使用形態の制御内容を示す図7相当図
符号の説明
図面中、1は本体、4は調理室、4aは底壁部、4eは奥壁部、6は操作パネル、13は熱風ユニット、14は熱風ファン、15は熱風ヒータ、16はケーシング、17は熱風ファンモータ、18は吸い込み口、18bは蒸気吸気口、19は吹き出し口、20は開口部、21は蒸発容器、22は蒸気発生ヒータ、23は蒸気発生ユニット、24は貯水タンク、26は給水ポンプ、27はガイド部材、28は傾斜面、29は通気口、および30は制御回路(制御手段)を示す。

Claims (6)

  1. 本体内部の調理室内に収容された被調理物に対し、加熱手段及び送風手段により発生した熱風により調理可能とする熱風ユニットと、加熱手段及び蒸発容器により発生した蒸気により調理可能とする蒸気発生ユニットを備えたものにおいて、
    前記蒸気発生ユニットからの蒸気を前記熱風ユニットの空気吸い込み側に導くガイド部材を設け、この熱風ユニットに導入した蒸気を、該熱風ユニットの加熱手段により更に加熱して過熱蒸気とするとともに、送風手段により前記調理室内に吹き出し供給する構成としたことを特徴とする加熱調理器。
  2. ガイド部材は、調理室の庫内側に連通する通気口を備えたことを特徴とする請求項1記載の加熱調理器。
  3. ガイド部材にあって、庫内側に連通する通気口の総面積は、熱風ユニットの吸い込み側に連通する蒸気吸気口の総面積より小さく設定したことを特徴とする請求項2記載の加熱調理器。
  4. ガイド部材は、皿状をなす蒸発容器の上面を覆う蓋部を兼ねた構成とするとともに、調理室の庫内側から着脱可能に設けたことを特徴とする請求項1記載の加熱調理器。
  5. 熱風ユニットは、調理室の奥壁部に設けるとともに、蒸気発生ユニットは、前記調理室の奥側の底壁部に設けたことを特徴とする請求項1記載の加熱調理器。
  6. 熱風ユニットは、中央に空気吸い込み口を設け、その外周囲に吹き出し口を配置した構成とするとともに、前記吸い込み口にガイド部材を連通接続した構成としたことを特徴とする請求項1記載の加熱調理器。



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