JP2004169968A - 高周波加熱調理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】蒸気発生の立ちあがり特性の良好な蒸気発生手段と、高周波発生手段とを備えた加熱調理装置を実現する。
【解決手段】シーズヒータ31をダイキャストで被覆し、その上面に蒸発部32を形成するとともに、ダイキャストに貯水タンク30から供給する水の配管34(接合部36)を接合させる。これにより接合部36付近の配管34内部の水を局部沸騰させ、その体積変化を利用して、湯水を蒸発部19に供給し蒸気を発生させる。よって、加熱手段の制御のみで、効率よく極短時間に蒸気を発生させることが可能となる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高周波及び蒸気によって被加熱物を加熱する高周波加熱調理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来この種の高周波加熱調理装置としては、図5に示すような(例えば、特許文献1参照)記載の水を入れるための溝1を有する被加熱物の載置台2を備え、マグネトロン3を動作させることで、加熱室4内に水蒸気を発生させながら被加熱物を加熱するものや、図6に示すような(例えば、特許文献2参照)記載の超音波加湿装置5を備え、超音波加湿手段5を動作させることで、ミストを発生しながら、マグネトロン6を動作させることで乾燥を防止しながら加熱室7内の被加熱物を加熱するものがある。
【0003】
また、蒸気発生装置としては、ボイラー式のように水に発熱体を直接或いは間接的に接触させ加熱するものや、滴下式のように加熱体や被加熱体にダイヤフラムポンプなどの手段を用いて送水することにより少量の水を接触させるものなど様々なものがある。なかでも調理器に関するものは、図7に示すような(例えば、特許文献3参照)記載のスチーム調理器があり、タンク8内の水を少量滴下する水滴下手段9と、水滴下手段9の下方に位置し滴下した水を水蒸気にする発熱体10と、発熱体の温度を検知する温度センサー11と、発熱体で発生した水蒸気を加熱室筐体12内に搬送するための経路13を備え、発熱体の温度に応じて水滴下手段9を制御することで水蒸気を発生するようになっていた。
【0004】
また、熱エネルギを用いて水を搬送する技術としては、図8に示すような特開平6−245863号公報記載のコーヒーメーカーに代表される熱搬送ポンプがあり、貯水タンク14に水を入れてヒータ15に通電すると、配管16内の水が湯となって沸騰し、蒸気と気泡を発生し急激に体積膨張する。この際、配管16の貯水タンク側には逆止弁が設けられ阻止されて逆流せず、出湯口17から熱湯が吐出する構成となっていた。
【0005】
【特許文献1】
特開平5−52342号公報
【特許文献2】
特開平3−52342号公報
【特許文献3】
特開平8−105628号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記したように、蒸気生成にマグネトロンを用いたものは、エネルギ効率が悪いうえ、高周波の出力条件や被加熱物の条件により、蒸気発生に至る前に被加熱物に熱が入ることもあり、被加熱物が最適な水分量を保持する調理はできなかった。また、超音波発生手段でミストを発生させながら高周波を発生させるものはミストに高周波が作用しにくいため、被加熱物に付着した水分を高周波で加熱する様になっており、スチームの有する熱エネルギを被加熱物の外部から与えるようにはなっておらず、「しっとり」、「ふっくら」というイメージの最適な調理方法とはいえなかった。
【0007】
一方、ボイラー式のような蒸気発生構成では蒸気発生までに時間が必要であり、調理に時間がかかると考えられる。また、上記した滴下式のような構成では水滴下手段と発熱体をそれぞれ単独で制御するものを組み合わせて制御する必要がある。また、水に熱エネルギを短時間で伝える為には、熱エネルギを伝達する接触面積の大きさに関与するが、水から蒸気を生成することと湯から蒸気を発生させることと比較すると、湯から蒸気を発生させることで少しでも短時間で気化させることができる。
【0008】
さらに、蒸発部に水分を残さずに蒸発させる為には、蒸発部の有する熱容量を大きくしておくか、水の供給停止後に加熱部を動作させる必要があるが、蒸発部の熱容量を大きくすると、蒸気発生までの立ちあがり時間が長くなるし、後者では温度を検知するなどの方法が必要となる。
【0009】
さらに、コーヒーメーカーにおいては、湯を生成し搬送する用途に使用されるものであり、配管部から蒸気が噴出するとしても蒸気を長時間発生するようにはできなかった。
【0010】
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、水を搬送する際に加熱し、湯から蒸気を生成することで、短時間でスチームを発生させる蒸気発生手段と、高周波発生手段とを備えることで、被加熱物の内外から熱エネルギを与え、被加熱物本来のおいしさを短時間で調理できる加熱調理装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するため、被加熱物を収納する加熱室と、加熱室に供給する電波を発生する高周波発生手段と、加熱室に蒸気を供給する蒸気発生手段と、高周波発生手段及び蒸気発生手段の制御手段とを備え、蒸気発生手段は水を蓄える貯水部と、貯水部から供給した水を加熱しながら搬送する湯水搬送部と、湯水搬送部で搬送した湯水を気化させる蒸発部を加熱する加熱部とを有するものである。
【0012】
上記発明によれば、貯水部の水を搬送しながら加熱する事で、熱エネルギを効率よく水に与えることが可能である。また、蒸発部では加熱された湯を気化することで、予め昇温させた分だけ、気化するための熱エネルギの伝達量が減少でき、気化部の表面積や、気化部の熱容量を小さくすることが可能となり、放熱ロスなども低減することができる。よって、蒸気発生の熱効率向上に加え、短時間での蒸気発生が可能となる。最終的には水蒸気による外部加熱と高周波を用いた内部加熱の併用により、被加熱物を「ふっくら」、「しっとり」させることができ美味しさが格段に向上させた短時間調理が可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】
請求項1記載の発明は、被加熱物を収納する加熱室と、加熱室に供給する電波を発生する高周波発生手段と、加熱室に蒸気を供給する蒸気発生手段と、高周波発生手段及び蒸気発生手段の制御手段とを備え、蒸気発生手段は水を蓄える貯水部と、貯水部から供給した水を加熱しながら搬送する湯水搬送部と、湯水搬送部で搬送した湯水を気化させる蒸発部を加熱する加熱部とを有するものである。
【0014】
そして、貯水部の水を搬送しながら加熱するため、滞留させながら加熱する際と比較して、加熱側と受熱側の温度差の関係から熱伝達効率が向上する。また、蒸発部では予め昇温させた熱エネルギ分だけ、伝達量が減少できるうえ、水の粘性が低減するため気化部と水の接触面積が増大し熱の伝達効率が向上する。また、気化部の表面積や気化部の熱容量を小さくすることが可能となり、放熱ロスも低減される。よって、蒸気発生の熱効率向上に加え、短時間での蒸気発生が可能となる。
【0015】
さらに短時間で効率よく蒸気を発生させる蒸気発生手段と、高周波発生手段の併用で、被加熱物を「ふっくら」、「しっとり」させることができ美味しさが格段に向上させることができる。
【0016】
請求項2記載の発明は、加熱手段からの伝熱により搬送部内部で局部沸騰を発生させて水を搬送する構成にしたものである。そして、加熱手段を動作させると、加熱手段の発生熱が搬送部内部に伝達され、搬送部内部の水が滞留状態で加熱され局部沸騰するようになる。このことで気泡を発生しながら体積膨張するが、貯水部側へに流れないように逆止弁を設けておくことで、搬送部内部の湯は蒸発部側に移動する。蒸発部では、加熱手段の発生熱で予め加熱されており、湯が蒸発部に少量滴下されることで直ちに蒸気となる。
【0017】
また、加熱手段の加熱を停止すると、搬送部へ伝熱が極端に減少し、搬送部での湯水の移動が停止する。よって、加熱手段のみを制御することで、液体の供給と蒸気発生の制御が行える蒸気発生手段ができる。よって、簡単制御が可能である蒸気発生手段と高周波発生手段の制御パターンが自在に組み合わせでき、時間がかからず、被加熱物に最適な調理ができるようになる。
【0018】
請求項3記載の発明は、蒸発部には蒸気を吐出する開口部を有する着脱可能な蒸発部カバーを備えたものである。
【0019】
そして、水を気化させる際には、気化部の表面状態や湯水の状態により、水滴が飛散する場合もありうる。また、蒸発部にカルシウムやマグネシウム等のスケール成分が、析出することはもちろん、気化の際に加熱室内に拡散することも考えられる。しかし、蒸発部の上方側にカバーを設けることにより、被加熱物への水滴やスケール成分の飛散が低減されるようになる。また、析出するスケールなどの蒸発残さが、直接見えない為に、清潔感を保つことができるし、簡単に取外しできることで、清掃も可能となる。
【0020】
請求項4記載の発明は、蒸発部カバーを金属体材料で構成したものである。
【0021】
そして、金属材料は、高周波発生手段から発生する電波を反射させるため、調理中等で蒸発部に湯水がわずかに残っていた場合でも、湯水には作用せず、被加熱物にのみ電波が照射されるため効率よく調理ができる。また、高周波発生手段による被加熱物の加熱特性は加熱室の形状に大きく左右されるが、蒸発部には電波が入らないため蒸発部の形状を自在にすることも可能である。
【0022】
請求項5記載の発明は、開口部から吐出する蒸気の噴出方向が可変可能な噴出ガイドを備えたものである。
【0023】
そして、被加熱物の種類や形状に応じて噴出ガイドで蒸気の噴出方向が変更できることで、被加熱物の周囲に蒸気を充満させた状態とすることができ、加熱室全体に蒸気を充満させることなく、加熱調理が可能となる。つまり、加熱室の大きさ等の要因に影響されることなく、効率よく被加熱物の蒸気による美味しい加熱調理ができる。さらには、高周波調理との組み合わせで、調理時間の短縮化も実現できる。
【0024】
請求項6記載の発明は、蒸気の噴出状態を変更可能なように、噴出ガイドを脱着可能なアタッチメントとしたものである。
【0025】
そして、被加熱部の表面に強く蒸気を噴射させたり、加熱室内に均一に拡散させたりすることができることとなり、調理メニューに応じた蒸気の使用が可能となる。よって、最適な調理のでき映えとなる。また、簡単に噴出ガイドを取り外すことで清掃が簡単に行える。
【0026】
【実施例】
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。
【0027】
(実施例1)
図1は本発明の本発明の実施例1における高周波加熱調理装置の構成図、図2は実施例1における高周波加熱装置に搭載する蒸気発生手段の構成図、図3は実施例1におけるカバー及び噴出ガイドをを示す外観図、図4は実施例1における蒸気噴出部の主なアタッチメントの噴霧状態を示す外観図である。
【0028】
図1〜図4を用いて構成を説明する。20は高周波加熱装置の本体であり、その内部には加熱室21と、加熱室21にマイクロ波を輻射する高周波発生手段22と、加熱室21に供給する蒸気を発生させる蒸気発生手段23などが組み込まれている。
【0029】
また、本体20には、加熱室21の前面の開口を開閉する扉体(図示せず)が開閉自在に枢支され、加熱室21への被加熱物24の出し入れをする際に開閉操作される。
【0030】
高周波発生手段22は、加熱室21の外側に配設されたマグネトロン25と、マグネトロン25を動作させるためのインバーター電源26と、加熱室の底面側に配設されたアンテナ27と、マグネトロン25で発生したマイクロ波をアンテナ27に給電する導波管28とで構成されており、マグネトロン25は送風機29で強制空冷されている。
【0031】
蒸気発生手段23は、本体20から着脱可能な貯水タンク30と、シーズヒータ31を被覆したアルミダイキャストで形成された凹状の蒸発部32と、貯水タンク30から逆止弁33を介して蒸発部32に湯水を移送する配管34とで形成されている。なお、配管34の中間には、貯水タンク30の最高水位より上方側で大気開放される開放口35が設けられている。さらに、貯水タンク30と開放口35の間に位置する配管34の一部はアルミダイキャストを貫通或いはアルミダイキャストに接続するように接続部36が設けられるとともに、シーズヒータ31で発生した発生熱を効率よく伝熱できるように銅やアルミニウムなどの熱伝導率の大きい材料で構成される。
【0032】
37は蒸発部32の上方側に設けた水滴飛散防止手段となる金属製の蒸発部カバーであり、被加熱物24に対するスチームの当て方を変えられるように着脱式の噴出ガイド38が設けられている。また噴出ガイドの先端には蒸気の噴出状態を変えることのできる着脱式の噴出部アタッチメント39が設けられている。40は高周波発生手段22、蒸気発生手段23等を動作制御するための制御手段である。
【0033】
次に加熱室21内に載置した被加熱物24を蒸気で加熱調理する動作、作用について図1〜図4を用いて説明する。上記貯水タンク30に水を入れ、本体20内に貯水タンク30をセットすると、スプリング30aにより、弁座30bに付勢され閉止されていた弁体30cが、ピン30dにより押されて開成される。このようになると、貯水タンク30内の水位と同水位にまで配管34内部に水が流れ込む。
【0034】
この状態で、加熱室21内に蒸気を発生させるため、操作ボタン(図示せず)を操作すると、制御回路40で蒸気発生手段23が動作する。
【0035】
つまり、シーズヒータ31に通電が開始され、シーズヒータでの発生熱がアルミダイキャスト及び接続部36を介して配管34内に伝熱される。特に接続部36近辺の配管34内部では水の一部分が局部沸騰を起こし、急激に体積膨張する。しかし、配管34の貯水タンク側30には逆止弁33が設けられており、配管34の内圧により逆止弁33が閉止することで逆流が阻止されることで、配管34内の湯水は開放口35側にのみ移動する。また配管34には開放口35が設けられているため、配管内34の圧力は大気圧に開放されるため、蒸発部を下方側に位置しても連続して湯水が蒸発部32に供給されない様になっている。
【0036】
また蒸発部32はアルミダイキャストの一部分として構成しているためシーズヒータ31の発生熱により予め100℃を超える温度に昇温されている。よって、配管34から間欠的に蒸発部32に滴下供給された湯水は極短時間で水蒸気に変化する。
【0037】
また、接続部36と蒸発部32は熱伝導性の大きいアルミダイキャストで接続されていることで、蒸発部32に湯水がある場合は気化に必要なエネルギが多くなり、配管34への伝熱量が若干減少し、蒸発部32への湯水の供給間隔が自動的に長くなり、蒸発部32での湯水が減少すれば接続部36への伝熱量が若干増加し、蒸発部32への湯水の供給が自動的に促進される。つまり、設計的な要素を含むがアルミダイキャストのような熱伝導性の大きい材料を介してシーズヒータ31などの発生熱を蒸気発生と熱搬送ポンプに使用することで蒸発及び湯水の供給がバランスする状態となる。
【0038】
また常にアルミダイキャストを介して水或いは湯を接触させていることで、アルミダイキャストからの放熱ロスが非常に少なくなっている。またアルミダイキャストで蒸発部を形成している為に、シーズヒータ31への通電を停止しても、若干の蓄熱が可能あり、繰り返しシーズヒータ31に通電しながら調理する際の立ちあがり性能を早くすることも可能である。
【0039】
このように蒸発部32で蒸気が発生すると、蒸発部の湯水の量により、気化の際に高温の水滴が飛散する場合があるが、金属製の蒸発部カバー37により蒸発部32が覆われていることで、加熱室21内部に高温の水滴が飛散することがなく、噴出ガイド38に設けたアタッチメント39からのみ蒸気が吐出し、加熱室21内に充満する。また噴出ガイド38は可動部を設けることで蒸気の噴出方向が可変できるうえ、噴出部アタッチメント39を交換することにより蒸気の吐出形態を変えることができる。よって、加熱室21内の被加熱物24の大きさに応じてその表面に直接噴霧したり、間接的に噴霧することはもちろんのこと、噴霧距離等を変えることができる。よって、加熱室21内に蒸気を充満させる以前から蒸気の保有する熱エネルギにより被加熱物24の調理することも可能となる。
【0040】
なお、本実施例1においてはシーズヒータ31を発熱体に用いているが、発熱体は線ヒータ、セラミックヒータなどでも可能である。また本実施例1においては直接伝熱する構成となっているが、ミラクロンヒータやハロゲンヒータのような輻射熱を伝熱する構成とすることも可能である。さらに、本実施例1においては加熱部の伝熱により局部沸騰をさせるようになっているが、配管に専用の加熱手段を設けても可能である。
【0041】
次に、加熱室21内に載置した被加熱物24を高周波で加熱調理する動作、作用について図1〜図4を用いて説明する。
【0042】
加熱室21内に高周波を発生させるため、操作ボタン(図示せず)を操作すると、制御回路40で高周波発生手段22が動作する。つまり、マグネトロン25が動作すると共に、送風機29がマグネトロン25を冷却するように動作する。マグネトロン25が動作すると、マグネトロンの出力アンテナ41から発生したマイクロ波が金属材料で作られた導波管28内を通って誘電材料で作られた底面42から加熱室21内に入りこむ。この際アンテナ27によりマイクロ波はその電波の進行方向が変化し、加熱室21内に載置した被加熱物24に対して、マイクロ波が様々な方向から照射され、被加熱物24が最適に調理される。
【0043】
また、高周波発生手段22と、蒸気発生手段23を同時に或いは交互に動作させる場合は、上記した内容が同時に或いは交互に動作することであり、それぞれの被加熱物の料理に応じた調理シーケンスに応じて加熱が実行される。
【0044】
さらに図4の(A)、(B)、(C)はそれぞれ本発明の実施例1における蒸気発生の際の吐出状態を示したものである。図4の(A)は蒸気の噴霧角度が広く大きな表面を有する被加熱物24に、図4の(B)は蒸気の噴霧角度が狭く小さな被加熱物24に、図4の(C)は、できる限り直接噴霧をさけたい被加熱物24を調理する場合にそれぞれ適している。
【0045】
以上のことにより、立ちあがり性能が良くエネルギ利用効率の高い蒸気発生手段23と、高周波発生手段22を併せ持つことで、被加熱物に応じた潤いのある加熱調理が可能となる。
【0046】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、貯水部の水を搬送しながら加熱し、加熱した湯水を気化させるため、蒸気発生効率が高く、小型の蒸気発生手段とすることができる。よって、短時間でエネルギ効率よく蒸気を発生する蒸気発生手段と、高周波発生手段の併用の際に、蒸気発生手段と高周波発生手段の制御パターンが自在に組み合わせられ、時間がかからず、被加熱物に応じた最適な調理で調理性能が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における高周波加熱調理装置の構成図
【図2】実施例1における蒸気発生手段の構成図
【図3】実施例1におけるカバー及び噴出ガイドをを示す外観図
【図4】実施例1における蒸気噴出部の主なアタッチメントの噴霧状態を示す外観図
【図5】従来例における蒸気発生手段を備えた高周波加熱調理装置の構成図
【図6】従来例におけるミスト発生手段を備えた高周波加熱調理装置の構成図
【図7】従来例におけるスチーム調理器の断面構成図
【図8】従来例におけるコーヒーメーカーの断面構成図
【符号の説明】
21 加熱室
22 高周波発生手段
23 蒸気発生手段
24 被加熱物
30 貯水タンク(貯水部)
31 シーズヒータ(加熱部)
32 蒸発部
37 蒸発部カバー
38 噴出ガイド
39 噴出部アタッチメント

Claims (6)

  1. 被加熱物を収納する加熱室と、前記加熱室に供給する電波を発生する高周波発生手段と、前記加熱室に蒸気を供給する蒸気発生手段と、前記高周波発生手段及び前記蒸気発生手段の制御手段とを備え、前記蒸気発生手段は水を蓄える貯水部と、前記貯水部から供給した水を加熱しながら搬送する湯水搬送部と、前記湯水搬送部で搬送した湯水を気化させる蒸発部を加熱する加熱部とを有する高周波加熱調理装置。
  2. 加熱部からの伝熱により搬送部内部で局部沸騰を発生させて水を搬送する請求項1に記載の高周波加熱調理装置。
  3. 蒸発部には蒸気を吐出する開口部を有する着脱可能な蒸発部カバーを備えた請求項1または2に記載の高周波加熱調理装置。
  4. 蒸発部カバーは金属体材料で構成した請求項3に記載の高周波加熱調理装置。
  5. 開口部から吐出する蒸気の噴出方向が可変可能な噴出ガイドを備えた請求項3に記載の高周波加熱調理装置。
  6. 蒸気の噴出状態を被加熱物の形状や調理方法に応じて変更できるように、噴出ガイドを脱着可能なアタッチメントとした請求項5に記載の高周波加熱調理装置。
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