JP2003269728A - 蒸気発生機能付き高周波加熱装置の制御方法 - Google Patents

蒸気発生機能付き高周波加熱装置の制御方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被加熱物の温度を正確に測定することで適正
な加熱処理が行え、また、被加熱物の種類に応じて自動
的に最適な加熱プログラムを選定でき、さらに、定格電
力内で最大限の加熱効率を確保することができ、使い勝
手の高められる蒸気発生機能付き高周波加熱装置の制御
方法を提供する。 【解決手段】 蒸気発生機能付き高周波加熱装置の制御
方法であって、高周波により加熱処理する高周波加熱処
理と、加熱室内で発生させる蒸気により加熱処理する蒸
気加熱処理とを、それぞれ順次個別に或いは同時に行っ
て被加熱物を加熱処理するときに、加熱室内の空気を撹
拌しつつ加熱室内を循環させる。また、被加熱物の種類
に応じて適切な加熱プログラムを自動選定して加熱処理
を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高周波加熱と蒸気
加熱とを組み合わせて被加熱物を加熱処理する蒸気発生
機能付き高周波加熱装置の制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の高周波加熱装置は、加熱用の高周
波発生装置を備えた電子レンジや、この電子レンジに熱
風を発生させるコンベクションヒータを付加したコンピ
ネーションレンジ等がある。また、蒸気を加熱室に導入
して加熱するスチーマーや、スチーマーにコンベクショ
ンヒータを付加したスチームコンベクションオーブン等
も加熱調理器として利用されている。
【0003】上記の加熱調理器により食品等を加熱調理
する際、食品の加熱仕上がり状態が最も良好な状態にな
るように加熱調理器を制御する。即ち、高周波加熱と熱
風加熱とを組み合わせた調理はコンビネーションレン
ジ、蒸気加熱と熱風加熱とを組み合わせた調理はスチー
ムコンベクションオーブンによりそれぞれ制御すること
ができる。しかし、高周波加熱と蒸気加熱とを組み合わ
せた調理は、それぞれの加熱処理を別個の加熱調理器間
で加熱食品を移し替えて行う等の手間が生じることにな
る。その不便を解消するために、高周波加熱と、蒸気加
熱と、電熱加熱とを一台の加熱調理器で実現したものが
ある。この加熱調理器は、例えば、特開昭54−115
448号公報に開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、加熱調理器
には被加熱物の温度を測定する赤外線センサ等の温度セ
ンサを設ける場合が多いが、蒸気が加熱室内に充満する
と、赤外線センサは、被加熱物の温度ではなく、被加熱
物との間に存在する蒸気の浮遊粒子の温度を測定するよ
うになる。このため、被加熱物の温度を正確に計ること
ができなくなる。すると、赤外線センサの温度検出結果
に基づいてなされる加熱制御が正常に動作しなくなり、
例えば加熱不足、加熱過剰等の不具合が発生し、特にシ
ーケンシャルな手順で自動調理を行う場合には、加熱不
良のまま次のステップに進むことになり、単なる再加熱
や放冷等により対処できず、調理が失敗に終わる可能性
もある。
【0005】また、蒸気加熱と高周波加熱を連携させて
調理するための制御方法として、前記公報には、高周波
加熱から蒸気加熱に切り替える点と、この切り替えの際
の所定時間内だけ両方の加熱を同時に行う点とが記載さ
れている。しかし、加熱対象の種類に応じて適切な加熱
プログラムが自動的に選択されて実行されるというレベ
ルにまでは至っておらず、従って、予め複数の加熱プロ
グラムを用意していても、どの加熱プログラムで調理す
るかは、あくまでも操作者の判断に委ねられていた。
【0006】また、蒸気加熱と高周波加熱を同時に行う
ときには、加熱のための電力量が増大するため、高周波
加熱に定格電力の殆どが費やされ、本来必要とされる蒸
気加熱のための電力量を賄うことができなくなる。従っ
て、不十分な蒸気加熱しか行うことができず、調理に制
約が生じることになる問題があった。そのため、図30
に示すように、実際にはパルス制御により、それぞれの
加熱に対して短時間でオン/オフを切り替えることで、
瞬間の合計使用電力(蒸気加熱の電力量a+高周波加熱
の電力量b)を抑えることで対処していることが多い。
しかし、それぞれの加熱が断続的になるために加熱効率
が低下して、本来の加熱能力を十分発揮することができ
ないことになり、その結果、加熱時間が増大して、消費
電力もトータルとして増大する傾向となってしまう。
【0007】また、加熱室の扉の窓部から被加熱物を視
認して加熱具合を確認することがあるが、特に蒸気加熱
を行う場合には、窓部に水分が結露して加熱室内が覗け
なくなることが多く、使い勝手が低下するおそれがあ
る。
【0008】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
ので、被加熱物の温度を正確に測定することで適正な加
熱処理が行え、また、被加熱物の種類に応じて自動的に
最適な加熱プログラムを選定でき、さらに、定格電力内
で最大限の加熱効率を確保することができ、使い勝手の
高められる蒸気発生機能付き高周波加熱装置の制御方法
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本
発明に係る請求項1記載の蒸気発生機能付き高周波加熱
装置の制御方法は、被加熱物を収容する加熱室に、高周
波と蒸気とを供給して前記被加熱物を加熱処理する蒸気
発生機能付き高周波加熱装置の制御方法であって、高周
波により加熱処理する高周波加熱処理と、前記加熱室内
で発生させる蒸気により加熱処理する蒸気加熱処理と
を、それぞれ順次個別に或いは同時に行って被加熱物を
加熱処理するときに、前記加熱室内の空気を撹拌しつつ
該加熱室内を循環させることを特徴とする。
【0010】この蒸気発生機能付き高周波加熱装置の制
御方法では、加熱処理時に加熱室内の空気を撹拌しつつ
循環させるので、蒸気を加熱室内の隅々にまでむらなく
行き渡らせることができる。従って、加熱室内に蒸気が
充満するものの、滞留することなく蒸気が加熱室内に行
き渡ることになり、その結果、例えば赤外線センサによ
る被加熱物の温度計測の精度も高めることができ、適正
な加熱処理を高速に行えるようになる。
【0011】請求項2記載の蒸気発生機能付き高周波加
熱装置の制御方法は、前記加熱処理時に、前記加熱室内
で循環される空気を室内気加熱ヒータにより加熱するこ
とを特徴とする。
【0012】この蒸気発生機能付き高周波加熱装置の制
御方法では、加熱室内を循環する空気を室内気加熱ヒー
タで加熱するようにしているので、加熱室で発生させた
蒸気の温度を自由に高めることができる。例えば、蒸気
の温度を100℃以上に高めることができる。従って、
過熱蒸気によって被加熱物を効率良く昇温させることが
できると共に、被加熱物に対し高温蒸気による焦げ目を
付けることも可能である。また、被加熱物に対する加熱
時間を短縮することができる。
【0013】請求項3記載の蒸気発生機能付き高周波加
熱装置の制御方法は、前記加熱処理時に、温度検出セン
サにより前記加熱室内の温度を測定し、この温度測定結
果を記憶部に記憶し、前記記憶部に予め設定された判別
温度と前記温度測定結果とを比較して、温度測定結果が
判別温度より高い場合には、高周波加熱処理を行った後
に蒸気加熱処理に切り替えて加熱する加熱プログラムを
選定し、判別温度以下の場合には、高周波加熱処理と蒸
気加熱処理とを同時に行った後に高周波加熱処理のみ停
止させて蒸気加熱処理により加熱する加熱プログラムを
選定し、該選定された加熱プログラムに基づいて前記被
加熱物を加熱処理することを特徴とする。
【0014】この蒸気発生機能付き高周波加熱装置の制
御方法では、温度検出センサの測定結果により、冷凍品
と、冷蔵品とを自動識別し、その識別結果に応じて加熱
方法を変更するようにしている。即ち、測定温度が判別
温度より高い場合には、被加熱物を冷蔵品と判断して高
周波加熱処理を行った後に蒸気加熱処理に切り替えて加
熱する加熱プログラムを実行し、測定温度が判別温度以
下の場合には、被加熱物を冷凍品と判断して高周波加熱
処理と蒸気加熱処理とを同時に行った後に高周波加熱処
理のみ停止させて蒸気加熱処理により加熱する加熱プロ
グラムを実行するようにしている。
【0015】一般に、高周波は、水の分子には吸収され
るが氷には浸透しにくい性質がある。そして、冷凍品に
は氷が含まれる割合が多く、少なくとも氷が溶けるまで
の間は、高周波加熱よりも蒸気加熱の方が有効となる。
従って、冷凍品を加熱処理する場合に、高周波加熱処理
と蒸気加熱処理とを同時に行った後に高周波加熱処理の
み停止させて蒸気加熱処理する加熱プログラムを実行す
ることにより、加熱効率及び加熱速度のアップが図られ
る。また、蒸気加熱を行った場合には、蒸気が被加熱物
の表面に付着することで蒸気の熱量が被加熱物に伝達さ
れると共に、被加熱物の表面上で蒸気が凝縮する際に潜
熱が発生して被加熱物を効率良く温度上昇させる。従っ
て、冷蔵品を加熱する場合に、高周波加熱処理を行った
後に蒸気加熱処理に切り替えて加熱するプログラムを実
行することにより、加熱効率及び加熱速度のアップが図
られる。
【0016】請求項4記載の蒸気発生機能付き高周波加
熱装置の制御方法は、前記高周波加熱処理がインバータ
装置により加熱電力量を可変制御して加熱する処理であ
って、前記蒸気加熱処理及び前記室内気加熱ヒータによ
る加熱電力量と、前記高周波加熱処理による加熱電力量
との和が所定の定格電力量以下になるように、前記蒸気
加熱処理と前記高周波加熱処理とを同時に行うことを特
徴とする。
【0017】この蒸気発生機能付き高周波加熱装置の制
御方法の制御方法では、蒸気加熱処理と高周波加熱処理
とを同時に行う際に、インバータ制御により双方の加熱
電力量を可変制御することによって、蒸気加熱に要する
電力量と高周波加熱に要する電力量との和を所定の定格
電力量以下に抑えるので、それぞれの加熱を連続的に行
うことができ、それにより加熱効率の向上と加熱時間の
短縮が図れ、結果的にトータルの消費電力の減少が図れ
る。
【0018】請求項5記載の蒸気発生機能付き高周波加
熱装置の制御方法は、前記加熱室が、一部に光透過性を
有する窓部を備えた扉を開閉自在に取り付けた取り出し
口を有し、該扉の加熱室内側窓部に向けて外気を吹き付
ける吹き出し口が前記加熱室の側壁面に配設されてお
り、前記蒸気加熱処理と前記高周波加熱処理が共に加熱
完了となる加熱終了時より所定期間前から、前記扉の窓
部に向けて外気の吹き付けを開始することを特徴とす
る。
【0019】この蒸気発生機能付き高周波加熱装置の制
御方法では、加熱処理終了間際に扉の曇りを除去するこ
とができ、加熱室内の視認性が向上する。しかも、扉の
開放時に蒸気が手前側に吹き出すことを抑制でき、安全
性が高められる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の蒸気発生機能付き
高周波加熱装置の制御方法の好適な実施の形態について
図面を参照して詳細に説明する。まず最初に、同装置の
機械的な構成とその作用効果について述べ、その後に具
体的な制御方法について述べる。
【0021】図1は第1実施形態の蒸気発生機能付き高
周波加熱装置の開閉扉を開けた状態を示す正面図、図2
はこの装置に用いられる蒸気発生部の蒸発皿を示す斜視
図、図3は蒸気発生部の蒸発皿加熱ヒータと反射板を示
す斜視図、図4は蒸気発生部の断面図である。
【0022】この蒸気発生機能付き高周波加熱装置10
0は、被加熱物を収容する加熱室11に、高周波(マイ
クロ波)と蒸気との少なくともいずれかを供給して被加
熱物を加熱処理する加熱調理器であって、高周波を発生
する高周波発生部としてのマグネトロン13と、加熱室
11内で蒸気を発生する蒸気発生部15と、加熱室11
内の空気を撹拌・循環させる循環ファン17と、加熱室
11内を循環する空気を加熱する室内気加熱ヒータとし
てのコンベクションヒータ19と、加熱室11の壁面に
設けた検出用孔を通じて加熱室11内の温度を検出する
赤外線センサ20とを備えている。
【0023】加熱室11は、前面開放の箱形の本体ケー
ス10内部に形成されており、本体ケース10の前面
に、加熱室11の被加熱物取出口を開閉する透光窓21
a付きの開閉扉21が設けられている。開閉扉21は、
下端が本体ケース10の下縁にヒンジ結合されること
で、上下方向に開閉可能となっている。加熱室11と本
体ケース10との壁面間には所定の断熱空間が確保され
ており、必要に応じてその空間には断熱材が装填されて
いる。特に加熱室11の背後の空間は、循環ファン17
及びその駆動モータ23(図8参照)を収容した循環フ
ァン室25となっており、加熱室11の後面の壁が、加
熱室11と循環ファン室25とを画成する仕切板27と
なっている。仕切板27には、加熱室11側から循環フ
ァン室25側への吸気を行う吸気用通風孔29と、循環
ファン室25側から加熱室11側への送風を行う送風用
通風孔31とが形成エリアを区別して設けられている。
各通風孔29,31は、多数のパンチ孔として形成され
ている。
【0024】循環ファン17は、矩形の仕切板27の中
央部に回転中心を位置させて配置されており、循環ファ
ン室25内には、この循環ファン17を取り囲むように
して矩形環状のコンベクションヒータ19が設けられて
いる。そして、仕切板27に形成された吸気用通風孔2
9は循環ファン17の前面に配置され、送風用通風孔3
1は矩形環状のコンベクションヒータ19に沿って配置
されている。循環ファン17を回すと、風は循環ファン
17の前面側から駆動モータ23のある後面側に流れる
ように設定されているので、加熱室11内の空気が、吸
気用通風孔29を通して循環ファン17の中心部に吸い
込まれ、循環ファン室25内のコンベクションヒータ1
9を通過して、送風用通風孔31から加熱室11内に送
り出される。従って、この流れにより、加熱室11内の
空気が、撹拌されつつ循環ファン室25を経由して循環
されるようになっている。
【0025】マグネトロン13は、例えば加熱室11の
下側の空間に配置されており、マグネトロンより発生し
た高周波を受ける位置にはスタラー羽根33が設けられ
ている。そして、マグネトロン13からの高周波を、回
転するスタラー羽根33に照射することにより、該スタ
ラー羽根33によって高周波を加熱室11内に撹拌しな
がら供給するようになっている。なお、マグネトロン1
3やスタラー羽根33は、加熱室11の底部に限らず、
加熱室11の上面や側面側に設けることもできる。
【0026】蒸気発生部15は、図2に示すように加熱
により蒸気を発生する水溜凹所35aを有した蒸発皿3
5と、蒸発皿35の下側に配設され、図3及び図4に示
すように蒸発皿35を加熱する蒸発皿加熱ヒータ37
と、該ヒータの輻射熱を蒸発皿35に向けて反射する断
面略U字形の反射板39とから構成されている。蒸発皿
35は、例えばステンレス製の細長板状のもので、加熱
室11の被加熱物取出口とは反対側の奥側底面に長手方
向を仕切板27に沿わせた向きで配設されている。な
お、蒸発皿加熱ヒータ37としては、ガラス管ヒータ、
シーズヒータ、プレートヒータ等が利用できる。
【0027】図5は蒸気発生機能付き高周波加熱装置1
00を制御するための制御系のブロック図である。この
制御系は、例えばマイクロプロセッサを備えてなる制御
部501を中心に構成されている。制御部501は、主
に、電源部503、記憶部505、入力操作部507、
表示パネル509、加熱部511、冷却用ファン61等
との間で信号の授受を行っている。
【0028】入力操作部507には、加熱の開始を指示
するスタートスイッチ519、高周波加熱や蒸気加熱等
の加熱方法を切り替える切替スイッチ521、予め用意
されているプログラムをスタートさせる自動調理スイッ
チ523等の種々の操作スイッチが接続されている。加
熱部511には、高周波発生部13、蒸気発生部15、
循環ファン17、赤外線センサ20等が接続されてい
る。また、高周波発生部13は、電波撹拌部(スタラー
羽根の駆動部)33と協働して動作し、蒸気発生部15
には、蒸発皿加熱ヒータ37、室内気加熱ヒータ19
(コンベクションヒータ)等が接続されている。
【0029】図6は、電源部503(図5参照)に用い
られ、加熱部511(図5参照)による加熱電力を可変
制御するインバータ装置の基本回路図である。このイン
バータ装置は、トランジスタ、インダクタ、トランス及
びコンデンサ等により構成される。図において、入力側
に電圧が印加されると、インダクタL1、抵抗R1を通
じてトランジスタQ1、Q2に電流が供給され、トラン
ジスタQ1、Q2がON/OFF動作を繰り返して発振
する。この発振は、主として共振用コンデンサC1、ト
ランスT1との共振で正弦波に近い発振波形となる。そ
して、トランスT1は、1次巻線側に供給された電圧
を、加熱に必要とする電圧まで昇圧して2次巻線側から
出力する。トランスT1で発生した高電圧は、バラスト
コンデンサC2を通じて出力側に出力される。この回路
により加熱部511への供給電力量を適宜増減すること
ができる。
【0030】次に、上述した蒸気発生機能付き高周波加
熱装置100の基本的な動作について、図7のフローチ
ャートを参照しながら説明する。操作の手順としては、
まず、加熱しようとする食品を皿等に載せて加熱室11
内に入れ、開閉扉21を閉める。そして、加熱方法、加
熱温度又は時間を入力操作部507により設定して(ス
テップ10、以降はS10と略記する)、スタートスイ
ッチをONにする(S11)。すると、制御部501の
動作によって自動的に加熱処理が行われる(S12)。
【0031】即ち、制御部501は、設定された加熱温
度・時間を読み取り、それに基づいて最適な調理方法を
選択・実行し、設定された加熱温度・時間に達したか否
かを判断して(S13)、設定値に達したときに、各加
熱源を停止して加熱処理を終了する(S14)。なお、
S12では、蒸気発生、室内気加熱ヒータ、循環ファン
回転、高周波加熱を、それぞれ個別或いは同時に行う。
【0032】上記した動作の際に、例えば「蒸気発生+
循環ファンON」のモードが選択・実行された場合の作
用を説明する。このモードが選択されると、図8に本高
周波加熱装置100の動作説明図を示すように、蒸発皿
加熱ヒータ37がONされることで、蒸発皿35の水が
加熱され蒸気Sが発生する。蒸発皿35から上昇する蒸
気Sは、仕切板27の略中央部に設けた吸気用通風孔2
9から循環ファン17の中心部に吸引され、循環ファン
室25を経由して、仕切板27の周部に設けた送風用通
風孔31から、加熱室11内へ向けて吹き出される。吹
き出された蒸気は、加熱室11内において撹拌されて、
再度、仕切板27の略中央部の吸気用通風孔29から循
環ファン室25側に吸引される。これにより加熱室11
内と循環ファン室25に循環経路が形成される。なお、
仕切板27の循環ファン17の配置位置下方には送風用
通風孔31を設けずに、発生した蒸気を吸気用通風孔2
9に導かれるようにしている。そして、図中白抜き矢印
で示すように、蒸気が加熱室11を循環することによっ
て、被加熱物Mに蒸気が吹き付けられる。
【0033】この際、室内気加熱ヒータ19をONにす
ることによって、加熱室11内の蒸気を加熱できるの
で、加熱室11内を循環する蒸気の温度を高温に設定す
ることができる。従って、いわゆる過熱蒸気が得られ
て、被加熱物Mの表面に焦げ目を付けた加熱調理も可能
となる。また、高周波加熱を行う場合は、マグネトロン
13をONにし、スタラー羽根33を回転することで、
高周波を加熱室11内に撹拌しながら供給して、ムラの
ない高周波加熱調理を行うことができる。
【0034】このように、本実施形態の蒸気発生機能付
き高周波加熱装置によれば、加熱室11の外部ではなく
内部で蒸気を発生する構成にしているので、加熱室11
内を清掃する場合と同様に、蒸気を発生する部分、つま
り蒸発皿35の清掃を簡単に行うことができる。例え
ば、蒸気発生の過程では、水分中のカルシウムやマグネ
シウム、塩素化合物等が濃縮されて蒸発皿35の底部に
沈殿固着することがあるが、蒸発皿35の表面に付着し
たものを布等で拭き取るだけできれいに払拭することが
できる。また、特に汚れが激しい場合は、図9に示すよ
うに、蒸発皿35を加熱室11外に取り出して洗浄する
こともでき、蒸発皿35の清掃を簡単にできる。また、
場合によっては、新しい蒸発皿35と交換することも簡
単に行える。従って、蒸発皿35を含めて、清掃しやす
くなり、加熱室11の内部を常に衛生的な環境に保つこ
とが容易となる。
【0035】また、この高周波加熱装置では、蒸発皿3
5を、加熱室11の被加熱物取出口とは反対側の奥側底
面に配設しているので、被加熱物の取り出しの邪魔にな
らず、蒸発皿35がたとえ高温になっていても、被加熱
物を出し入れする際に蒸発皿35に手を触れるおそれも
なく安全性に優れる。
【0036】さらに、この高周波加熱装置では、蒸発皿
加熱ヒータ37で蒸発皿35を加熱することにより蒸気
を発生させているので、簡単な構造で効率良く蒸気を供
給することができ、加熱によりある程度高い温度の蒸気
が発生するので、単に加湿するだけの調理、あるいは高
周波加熱と併用して乾燥を防止しつつ加熱する調理も可
能である。また、蒸発皿加熱ヒータ37の輻射熱は、反
射板39で蒸発皿35に向けて反射させているので、蒸
発皿加熱ヒータ37の発生する熱を無駄なく効率良く蒸
気発生のために利用することができる。
【0037】そして、この高周波加熱装置では、加熱室
11内の空気を循環ファン17で循環・撹拌するように
しているので、蒸気加熱を行う際に、蒸気を加熱室11
内の隅々にまでむらなく行き渡らせることができる。従
って、加熱室11内に蒸気が充満するものの、滞留する
ことはなく、蒸気が加熱室11内全体に行き渡ることに
なり、その結果として、赤外線センサ20による被加熱
物の温度計測時に、赤外線センサが加熱室11内の蒸気
粒子の温度を計測することなく、確実に被加熱物の温度
が計測され、温度の測定精度を高めることができる。こ
れにより、検出温度を参照してなされる加熱処理が、誤
動作することなく適正に行われるようになる。
【0038】また、加熱方法としては、高周波加熱と蒸
気加熱の双方を同時に行ったり、いずれかを個別に行っ
たり、双方を所定の順番で行ったりすることが自由にで
きるため、食品の種類や冷凍品か冷蔵品かの区別等に応
じて、適切な加熱方法を任意に選択することができる。
特に、高周波加熱と蒸気加熱を併用した場合には、被加
熱物の温度上昇速度を速めることができるので、効率の
良い調理が可能となる。
【0039】また、加熱室11内を循環する空気を、循
環ファン室25に装備した室内気加熱ヒータ19で加熱
できるようにしているので、加熱室11で発生させた蒸
気の温度を自在に調整することができる。例えば、蒸気
の温度を100℃以上の高温に設定することもできるた
め、過熱蒸気によって被加熱物を効率良く昇温させるこ
とができると共に、被加熱物表面を乾燥させて、場合に
よっては表面に焦げ目を付けることも可能となる。ま
た、被加熱物が冷凍品の場合には、蒸気の熱容量が大き
いために熱伝達が効率よく行われ、短時間で解凍するこ
とができる。
【0040】さらに、この蒸気発生機能付き高周波加熱
装置100では、循環ファン17を、加熱室11外に仕
切板27を介して独立に設けた循環ファン室25に収容
しているので、被加熱物の調理中に飛散する汁類が循環
ファン17に付着することをなくすことができる。また
同時に、通風を仕切板27に設けた通風孔29,31を
通して行うので、通風孔29,31を設ける位置や通風
孔29,31の開口面積等によって、加熱室11内に起
こる蒸気の流れを自由に変更することができる。
【0041】なお、図10(a)に示すように、蒸発皿
35の上面を、一部に開口41aの設けられた蓋体41
で覆うことにより、図10(b)に示すように、蒸気の
出る位置を、開口41aのある部分に限定することがで
きる。また、開口41aの開口面積に応じて蒸気の供給
量を調整することができる。
【0042】この開口41aは、図11に示すように、
仕切板27中央の吸気用通風孔29の下方に配設してあ
る。従って、発生した蒸気は、開口41aから上昇する
と、すぐに吸気用通風孔29に吸い込まれることにな
り、蒸気が無駄に逃げることなく加熱室11内を循環す
る循環流となる。また、蓋体41を脱着自在に構成する
ことで、開口の大きさを違えた蓋体と交換することも容
易となり、加熱条件に応じた適切な蓋体を使用すること
ができる。
【0043】また、図11に示すように、吸気用通風孔
29に吸引された蒸気の多くを、主に加熱室11の底面
近傍から加熱室11内に吹き出すことができるように、
仕切板27に設けた送風用通風孔31aを、仕切板27
の下部に多く形成している。これは、蒸気自体が上昇す
るため、下側から多く吹き出した方が全体の流れの均一
化が図れるからである。このようにすることで、加熱室
11内における蒸気の流れは、最初底面付近を低く流れ
た後に、上方に向かう流れとなる。なお、送風用通風孔
31bとして、仕切板27の略中間高さ部に設けている
が、これは、加熱室11に図示しない被加熱物載置用の
2段目のトレイがこの略中間高さ位置に装填されるため
に、このトレイの載置物に送風するために設けている。
この構成により、加熱が一層効果的となる循環流れが作
り出され、加熱室11内の温度分布が小さく抑えられ
る。従って、加熱室11内に置かれた被加熱物を均一且
つ高速に加熱することができる。
【0044】次に上述した構成の蒸気発生機能付き高周
波加熱装置の制御方法について詳しく説明する。図12
は、被加熱物の種類に応じて加熱プログラムを選定して
加熱する手順を示すフローチャートである。本制御で
は、冷凍品と冷蔵品とで加熱方法を別にする。一般に、
マグネトロンから出された高周波は、水の分子には吸収
されるが、氷には浸透しにくい性質があり、一方、冷凍
品には氷が含まれる割合が多く、少なくとも氷が溶ける
までの間は、高周波加熱よりも蒸気加熱による加熱の方
が特に有効となる。また、蒸気加熱を行うことで、蒸気
を被加熱物の表面に付着させて蒸気の熱量を被加熱物に
伝達すると共に、被加熱物の表面上で蒸気が凝縮する際
の潜熱により被加熱物の温度上昇速度を速くすることが
できる。
【0045】本制御の手順としては、まず、赤外線セン
サ20により加熱室11に収容された被加熱物の温度を
測定する(ステップ11、以降はS11と略記する)。
測定した被加熱物の温度は、記憶部505(図5参照)
に一旦記録する。記憶部505には、冷凍品か冷蔵品か
を判別するための判別温度が予め記憶されており、この
判別温度と、測定された被加熱物の温度とを比較して、
被加熱物が冷凍品か冷蔵品のいずれかを制御部501が
判定する(S12)。
【0046】被加熱物が冷凍品であった場合には、蒸気
加熱・高周波加熱の同時加熱プログラムを選定し(S1
3)、冷凍品でない場合には、蒸気加熱・高周波加熱の
切り替え加熱プログラムを選定する(S14)。そして
選定した加熱プログラムに基づいて被加熱物を加熱し
(S15)、加熱プログラムの実行完了(S16)をも
って加熱を終了(S17)する。なお、これらの各加熱
プログラムは、記憶部505に予め用意されている。
【0047】図13は、(a)同時加熱プログラムと
(b)切り替え加熱プログラムの加熱タイミングチャー
トを示す。 (a)の冷凍品を加熱する場合の同時加熱プログラムで
は、最初の所定期間は蒸気加熱と高周波加熱とを同時に
行い、所定期間経過後は、高周波加熱を停止して、蒸気
加熱で加熱する。 (b)の冷蔵品を加熱する切り替え加熱プログラムで
は、最初の所定期間は蒸気加熱を行い、所定期間経過後
は蒸気加熱を停止して高周波加熱に切り替え、高周波加
熱を行う。切り替えを行う所定期間は、加熱時間で設定
してもよく、加熱温度で設定してもよい。
【0048】図14は、設定した目標加熱温度に達する
まで被加熱物を加熱する場合の基本的な手順を示すフロ
ーチャートである。このフローでは、最初に加熱温度の
設定値を読み込み(S21)、加熱を開始する(S2
2)。加熱中は赤外線センサ20により加熱室11に収
容した被加熱物の温度を監視し、測定温度が設定温度に
到達したら加熱を終了する(S23,S24)。
【0049】図15は、設定した加熱時間に達するまで
被加熱物を加熱する場合の基本的な手順を示すフローチ
ャートである。このフローでは、最初に加熱時間の設定
値を読み込み(S31)、タイマをスタートしてから加
熱を開始する(S32,S33)。加熱中はタイマ計数
値を監視し、設定時間が経過したら加熱を終了する(S
34,35)。
【0050】次に、蒸気発生、循環ファン、室内気加熱
ヒータ、及び高周波加熱の制御による各加熱パターンに
ついて説明する。ここで、「蒸気加熱」とは、蒸発皿加
熱ヒータ37及び循環ファン17をオンにして〔場合に
よっては、室内気加熱ヒータ(コンベクションヒータ1
9)もオンにして〕加熱処理することを意味し、「高周
波加熱」とは、高周波発生部(マグネトロン13)から
の高周波照射によって加熱することを意味するものとす
る。
【0051】図16及び図17は具体的な加熱パターン
を示す図であって、蒸気発生と高周波加熱及び循環ファ
ンと室内気加熱ヒータのオン/オフのタイミングチャー
トを示す図である。
【0052】図16の(a)の加熱パターンでは、蒸気
発生と循環ファンと室内気加熱ヒータとを加熱開始から
加熱終了までそれぞれオンとし、高周波加熱を前半でオ
ン、後半でオフにしている。これにより、加熱前半で
は、発生した蒸気が加熱されながら加熱室を循環すると
同時に、高周波が供給されることで蒸気と高周波との相
乗効果によって被加熱物が急速に加熱される。また、加
熱後半では、加熱されて循環する蒸気によって被加熱物
が加熱されることになる。この加熱パターンは、特に冷
凍品の加熱に好適となる。また、例えば、この加熱パタ
ーンで中華まんを加熱した場合には、中華まんの内部は
しっとりとした水分量を保持しながら、外側には焦げ目
ができるといった加熱調理が行える。つまり、内部に水
分を閉じ込めて、しかも表面部分だけを乾燥させること
が可能となる。
【0053】(b)の加熱パターンでは、前半に、蒸気
発生と循環ファンと室内気加熱ヒータをそれぞれオン、
高周波加熱をオフとし、後半に、蒸気発生と循環ファン
と室内気加熱ヒータをオフ、高周波加熱をオンとしてい
る。これにより、加熱前半では、発生した蒸気が加熱さ
れながら加熱室を循環することで特に被加熱物の表面を
加熱し、加熱後半では、高周波が供給されることで被加
熱物を内部から加熱する。このパターンは、特に冷蔵品
の加熱に好適となる。
【0054】(c)の加熱パターンは、(a)の加熱パ
ターンの室内気加熱ヒータをオフにしたパターンであ
る。このパターンを実行すれば、発生した蒸気を室内気
加熱ヒータで加熱しなくとも、被加熱物に十分な水分を
含ませる加熱が可能である。
【0055】(d)の加熱パターンは、前半及び後半を
通して高周波加熱を行い、後半から蒸気を供給するパタ
ーンである。このパターンによれば、高周波加熱により
失われがちになる水分を被加熱物に十分に含ませた状態
での加熱が可能となる。
【0056】図17の(e)の加熱パターンは、(d)
の加熱パターンに、加熱後半で室内気加熱ヒータをオン
にする点を加えたパターンである。このパターンによれ
ば、加熱前半で被加熱物から失われる水分を加熱後半で
補給しつつ被加熱物を加熱することができる。
【0057】(f)の加熱パターンは、高周波加熱を行
って被加熱物が所定温度以上に達したことを温度センサ
(赤外線センサ)が検出したときに、室内気加熱ヒータ
をオンにしながらの蒸気加熱を行う加熱パターンであ
る。このパターンによれば、加熱時間によらずに加熱状
態に応じた適切なタイミングで蒸気加熱を開始すること
ができる。
【0058】(g)の加熱パターンは、蒸気加熱及び高
周波加熱を行っている場合に、被加熱物が所定温度以上
に達したことを温度センサが検出したときに、高周波加
熱を停止して蒸気加熱のみ行う加熱パターンである。こ
のパターンによれば、蒸気加熱と高周波加熱との相乗加
熱効果により、被加熱物が過度に加熱されることを防止
できる。
【0059】(h)の加熱パターンは、蒸気加熱及び高
周波加熱を行っているときに、被加熱物が所定温度以上
に達したことを温度センサが検出したときに、蒸気加熱
を停止して高周波加熱のみ続行する加熱パターンであ
る。このパターンによれば、前記(g)の加熱パターン
と同様に、被加熱物が過度に加熱されることを防止でき
る。
【0060】(i)の加熱パターンは、蒸気加熱を行っ
ているときに、被加熱物が所定温度以上に達したことを
温度センサが検出した段階で、高周波加熱を追加して同
時加熱する加熱パターンである。このパターンによれ
ば、例えば、被加熱物の表面を乾燥させた後、水分の閉
じこめられた内部を集中的に加熱することができる。
【0061】上記においては、各加熱パターンについて
説明したが、各パターンにおいて蒸気加熱と高周波加熱
を同時に行うときには、主としてインバータ装置による
インバータ制御を組み合わせて実施する。図18は高周
波加熱と蒸気加熱にそれぞれ要する加熱電力量の組み合
わせの各タイプを示すタイミングチャートである。
【0062】(a)のタイプでは、高周波加熱の電力量
a1と蒸気加熱の電力量a2をそれぞれ一定値とし、且
つ、双方の和(a1+a2)が定格電力より小さくなる
ように設定している。
【0063】(b)のタイプでは、高周波加熱をインバ
ータ装置を用いて制御し、蒸気加熱を前半で行い、蒸気
加熱の終了を受けて高周波加熱を徐々に強くすることに
している。このタイプによれば、加熱後半が蒸気加熱か
ら高周波加熱へ連続的に変化するようになる。
【0064】(c)のタイプでは、高周波加熱に加えて
蒸気加熱もインバータ装置を用いて制御し、蒸気加熱を
主に前半で行い、高周波加熱を主に後半で行うことにし
ている。この場合は、蒸気加熱から高周波加熱への円滑
な切り替わりが可能となり、加熱量が加熱途中で低下す
ることを防止できる。
【0065】(d)のタイプでは、蒸気加熱を行いなが
ら、高周波加熱を微弱ながらも行うことにしている。こ
のタイプによれば、蒸気加熱による被加熱物表面の加熱
効果に加えて、被加熱物内部の加熱が行えるようにな
る。
【0066】なお、(b)〜(d)のタイプにおいて
も、蒸気加熱に要する電力量と高周波加熱に要する電力
量の和が定格電力量以下になるように、各電力量を制御
する。
【0067】次に、蒸気温度を、予め設定された一定温
度に保つ方法について説明する。図19は加熱室内の蒸
気温度を一定に保つ方法の説明図で、(a)は蒸気を発
生しながら、赤外線センサが所定温度以上を検出するま
で室内気加熱ヒータ(コンベクションヒータ)19で加
熱する方法である。また、(b)は、室内気加熱ヒータ
19を温度センサによる出力結果に応じてオンオフ制御
する方法である。また、図20に示すものは、蒸気を発
生しながら、室内気加熱ヒータ19の電力量をインバー
タ装置により制御し、それにより加熱室内を常に一定温
度となるように調節する方法である。いずれの方法で制
御してもよい。
【0068】なお、蒸気加熱を行う際に、実際に蒸気が
発生するまでに所定時間を要する場合には、蒸気が発生
するまでの間だけ加熱室内の空気を循環させないように
することもできる。図21はその内容を示すタイムチャ
ートである。加熱開始、即ち、蒸発皿加熱ヒータ37の
加熱開始から蒸気を発生し始めるまでの期間をTLとし
た場合、その期間TLについては循環ファン17を停止
させたままとする。こうすることで、蒸気発生を促進し
て、蒸発皿35が無駄に循環風で冷却されることを防止
できる。なお、循環ファン17を完全に停止させずに、
インバータ制御により所定期間TLだけ循環ファンの送
風を弱く設定するようにしてもよい。
【0069】次に加熱処理の終了間際に開閉扉に付着し
た曇りを取り除くための制御方法について説明する。蒸
気加熱を行う場合、開閉扉21の透光窓21aに蒸気が
付着して曇ってしまい、加熱室11の内部が外から覗け
なくなることがある。この場合には加熱室11内の加熱
状態が確認できず、調理者に不安を抱かせて、安全上も
好ましくない。そこで本制御方法により、加熱室内に外
気を導入して発生した曇りを取り払うようにする。図2
2はこの制御を行うための機械的構成を示す平面図、図
23は制御内容を示すタイムチャートである。
【0070】外気の吹き付けには、図22に示すよう
に、一例として本体ケース10底部に設けた高周波発生
部13の冷却用のファン61からの送風を利用する。機
械的構成としては、まず、加熱室11の開閉扉21近く
の側壁面81aに、開閉扉21の透光窓21aの内面に
対して外気を吹き付ける外気吹出口82を設けている。
外気吹出口82は、本体ケース10と加熱室11の側壁
面間に確保した側部通風路83に連通されており、その
側部通風路83には、ダンパ84を介して後部通風路8
5が繋がっている。そして、装置底部に設けた冷却用フ
ァン61からの風を、ダンパ84の切り替えにより、側
部通風路83を介して外気吹出口82から加熱室11内
に吹き出せるようになっている。なお、ダンパ84を他
方に切り替えれば、冷却風は排気口88から外部に排気
される。
【0071】本制御方法では、蒸気加熱時や高周波加熱
時において加熱室11内に蒸気が充満する場合に、図2
3に示すように、加熱終了前の所定期間tD、扉送風用
ダンパ84の切り替えにより、冷却用ファン61による
送風を外気吹出口82に導いて、開閉扉21の透光窓2
1aの内面に外気を吹き付け、それにより透光窓21a
の曇りを取り除くことができる。
【0072】このように透光窓21aの内面に向けて外
気を吹き付けることにより、蒸気加熱時や高周波加熱時
に透光窓21aが蒸気で曇らないようにすることがで
き、加熱室11内の被加熱物の加熱状態を外側から目視
確認することができる。また、扉開放時に蒸気が手前側
に立ちこめることを抑制できる。そして、外気を強制的
に導入して透光窓21aに吹き付ける構成としているの
で、開閉扉21を開ける前の時点での蒸気の追い出し効
果(冷却効果)が特に優れる。
【0073】なお、上記実施形態では、蒸発皿35の水
を加熱し蒸気を発生させるために蒸発皿加熱ヒータを使
用した場合を説明したが、図24に示すように、蒸発皿
35の水を高周波加熱により蒸発させるようにすること
もできる。この場合、通常のスタラー羽根33による撹
拌で、蒸発皿35内の水を高周波加熱してもよいが、望
ましくは、スタラー羽根33による高周波の出射先を、
蒸発皿35に向けることができるようにし、蒸発皿35
を集中的に加熱できるようにする。このことは、スタラ
ー羽根33は通常回転して加熱室11全体を均一に加熱
するようにしているが、これを特定の位置で停止させる
ことで実現できる。従って、所定時間集中して蒸発皿3
5内の水を加熱した後に、通常の庫内加熱に戻るという
制御を実施すれば、蒸気発生と高周波加熱とを一緒に行
うことができる。
【0074】このように、蒸発皿加熱ヒータを省略し
て、高周波により蒸発皿35内の水を加熱・蒸発させる
ようにした場合、特に蒸気を発生するための専用のヒー
タが省略できる分、設備の簡易化とコストの低減が図れ
る。
【0075】なお、以上の実施形態では、高周波を撹拌
するためにスタラー羽根33を設けた例について説明し
たが、スタラー羽根を省略して被加熱物を載置して回転
駆動されるターンテーブルを用いる構成においても同様
に本発明を適用することができる。
【0076】次に、蒸気発生部15の蒸気発生方式のバ
リエーションについて、図25を参照しながら説明す
る。同図において、11は加熱室、401はカートリッ
ジ式の水タンク、402はポンプ、403は排水機構で
ある。(a)は、上述した蒸発皿35と蒸発皿加熱ヒー
タ37を用いた最もシンプルなタイプである。蒸発皿加
熱ヒータ37としてガラス管式の遠赤外線ヒータを用い
た場合は、蒸気発生量が10g/分程度で、約40秒で
蒸気発生が可能である。また、ハロゲンヒータを用いた
場合には、上記と同程度の蒸気発生量であって、約25
秒で蒸気発生が可能である。このタイプの構造は単純で
安価であり、蒸気発生までの時間が短い利点がある。
【0077】(b)は、インバータ電源405とIH
(電磁誘導加熱)コイル406を用いて蒸発皿35内の
水を加熱するタイプである。このタイプでは、蒸気発生
量が15g/分程度で、約15秒で蒸気発生が可能であ
り、蒸気発生までの時間が早い利点がある。
【0078】(c)は、滴下式IHスチーマ406を用
いるタイプで、インバータ電源405とIH(電磁誘導
加熱)コイルとを用いて加熱した部材に、水滴を滴下し
て蒸発させるものである。このタイプは、大型となる
が、蒸気発生量が20g/分程度で、約5秒で蒸気発生
が可能となる。
【0079】(d)は、ボイラー407を使用して蒸気
を発生させるタイプで、蒸気発生量12〜13g/分程
度で約40秒で蒸気発生が可能である。これは排水機構
403等が複雑となるが、安価に構成できる。
【0080】(e)は、超音波式の蒸気発生器408を
用いるタイプで、発生した蒸気をファンFで吸い出し
て、室内気加熱ヒータ19で加熱してから加熱室11に
供給するようにしている。
【0081】ここで、上記した本発明に係る上記発生機
能付き高周波加熱装置により、各種の加熱処理を行った
例を説明する。図26は、被加熱物として肉まん1個を
加熱した場合の重量変化の様子を示している。肉まんを
蒸気で加熱した(蒸した)場合、最終的に良好な状態に
加熱できたか否かは水分量の増加で判断できる。
【0082】(a)は室内気加熱ヒータとしてのコンベ
クションヒータを570Wで加熱し、循環ファンを動作
させないで蒸気加熱した場合を示す。(b)はコンベク
ションヒータを680Wで加熱し、循環ファンを動作さ
せないで蒸気加熱した場合を示す。いずれの場合も、加
熱時間に対する水分量の増加分が比較的少なく、単に加
熱室11に蒸気を充満させてコンベクションヒータを加
熱するだけでは、良好な蒸し上がり効果が得られなかっ
たことが分かる。
【0083】これに対し、(c)、(d)のように循環
ファンを動作させた場合は、比較的高い水分量が得ら
れ、良好な蒸し上がり効果が得られた。また、(c)の
ように循環ファンの回転数を落とした場合でも、時間が
経過すると良好な蒸し上がり効果が得られることが分か
った。つまり、循環ファンの動作により、蒸し上げ品の
水分量を大きくすることができる。従って、蒸気加熱す
る場合には蒸気の循環が不可欠であると言える。
【0084】図27は、循環ファンを動作させた場合と
させない場合の扉と加熱室内の結露量の違いを示す。結
露は時間の経過につれて増加するが、循環ファンを動作
させることにより、結露量を大きく減らせることが分か
る。上記加熱開始から10分経過時において、循環ファ
ン回転なしの場合で、扉7.6g、加熱室14.4gで
あったものが、循環ファン回転ありの場合で、扉3.1
g、加熱室7.3gまで低下し、概ね半分程度にまで結
露量を減らすことができる。
【0085】図28は、蒸気加熱終了時点からの庫内及
び扉における結露量の変化を、コンベンションヒータ加
熱ありの場合、加熱なしの場合で調べた結果を示す。コ
ンベンションヒータを動作させることにより、特に加熱
室の結露量が加熱終了時点での7.3gから、3.0g
(1分)、0.3g(2分)と大幅に低下する。また、
扉に関しても、3.1gから、2.9g(1分),1.
3g(2分)と低下の傾向が見られる。
【0086】図29は、加熱室に蒸気を充満させたとき
に循環ファンを動作させた場合とさせない場合における
赤外線センサの測定性能を調べた結果を示す。循環ファ
ンを動作させない場合には、途中から赤外線センサの測
定値に揺らぎが発生して測定精度が低下しているが、循
環ファンを動作させた場合には、常に安定した測定が行
えている。つまり、循環ファンを動作させることによっ
て、赤外線センサの検出レベルが安定して、良好な温度
測定が行えるようになる。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る蒸気
発生機能付き高周波加熱装置の制御方法によれば、加熱
処理時に加熱室内の空気を撹拌しつつ循環させるように
したので、蒸気を加熱室内の隅々にまでむらなく行き渡
らせることができる。従って、加熱室内に蒸気が充満す
るものの、滞留することなく蒸気が加熱室内に行き渡る
ことになり、その結果、赤外線センサによる被加熱物の
温度計測の精度を高めることができ、適正な加熱処理を
行うことができるようになる。また、温度検出センサの
測定結果により、冷凍品と、冷蔵品とを自動識別し、そ
の識別結果に応じて加熱方法を変更するよう制御するた
め、加熱対象の種類に応じて適切な加熱プログラムが自
動的に選択されて実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の蒸気発生機能付き高周
波加熱装置の扉を開けた状態を示す正面図である。
【図2】図1の蒸気発生機能付き高周波加熱装置に用い
られる蒸気発生部の蒸発皿を示す斜視図である。
【図3】蒸気発生部の蒸発皿加熱ヒータと反射板を示す
斜視図である。
【図4】同装置の蒸気発生部の断面図である。
【図5】蒸気発生機能付き高周波加熱装置を制御するた
めの制御系のブロック図である。
【図6】同装置の電源部に使用されるインバータ装置の
回路図である。
【図7】蒸気発生機能付き高周波加熱装置の基本的な動
作を説明するフローチャートである。
【図8】蒸気発生機能付き高周波加熱装置の動作説明図
である。
【図9】蒸発皿を加熱室外に取り出す様子を示す説明図
である。
【図10】蒸気発生機能付き高周波加熱装置で使用する
蒸発皿及び蓋体の斜視図で、(a)は蓋体を被せる前、
(b)は蓋体を被せた状態を示す図である。
【図11】蒸気発生機能付き高周波加熱装置による蒸気
の循環の様子を示す説明図である。
【図12】被加熱物の種類に応じて加熱プログラムを選
定して加熱する手順を示すフローチャートである。
【図13】(a)同時加熱プログラムと(b)切り替え
加熱プログラムの加熱タイミングチャートを示す図であ
る。
【図14】設定した目標加熱温度に達するまで被加熱物
を加熱する場合の基本的な手順を示すフローチャートで
ある。
【図15】設定した加熱時間に達するまで被加熱物を加
熱する場合の基本的な手順を示すフローチャートであ
る。
【図16】具体的な加熱パターン(a)〜(d)を示す
図である。
【図17】具体的な加熱パターン(e)〜(i)を示す
図である。
【図18】高周波加熱と蒸気加熱にそれぞれ要する加熱
電力量の組み合わせの各タイプを示すタイミングチャー
トである。
【図19】加熱室内の蒸気温度を一定に保つ方法の説明
図である。
【図20】インバータ制御により加熱室内を常に一定温
度となるように調節する方法のタイムチャートを示す図
である。
【図21】蒸気が発生するまでの間だけ加熱室内の空気
を循環させないようにする方法のタイムチャートを示す
図である。
【図22】外気吹き付けの制御を行うための機械的構成
を示す平面図である。
【図23】外気吹きつけの制御内容を示すタイムチャー
トである。
【図24】本発明の他の実施形態の蒸気発生機能付き高
周波加熱装置の概略構成図である。
【図25】蒸気発生部の各種バリエーション(a)〜
(e)を示す説明図である。
【図26】被加熱物として肉まん1個を加熱した場合の
重量変化の様子を示す図である。
【図27】循環ファンを動作させた場合とさせない場合
の扉と加熱室内の結露量の違いを示す図である。
【図28】蒸気加熱終了時点からの庫内及び扉における
結露量の変化を、コンベンションヒータ加熱ありの場
合、加熱なしの場合で調べた結果を示す図である。
【図29】加熱室に蒸気を充満させたときに循環ファン
を動作させた場合とさせない場合における赤外線センサ
の測定性能を調べた結果を示す図である。
【図30】従来の制御内容のタイムチャートを示す図で
ある。
【符号の説明】
11 加熱室 13 マグネトロン(高周波発生部) 15 蒸気発生部 17,18 循環ファン 19 コンベクションヒータ(室内気加熱ヒータ) 20 赤外線センサ 21 開閉扉 21a 透光窓 27 仕切板 29 吸気用通風孔 31,31A,31B 送風用通風孔 33 スタラー羽根(電波撹拌部) 35 蒸発皿 37 蒸発皿加熱ヒータ 39 反射板 41 蓋体 41a 開口 100 蒸気発生機能付き高周波加熱装置
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F24C 7/02 541 F24C 7/02 541D 1/00 330 1/00 330A 340 340Z H05B 6/68 320 H05B 6/68 320D 320Q 11/00 11/00 E Fターム(参考) 3K086 AA08 BA02 BB08 CA04 CB04 CC02 CC03 CD07 3L086 AA02 AA03 AA07 BC01 BD01 BE03 CB08 CB16 CC02 CC11 CC12 CC15 DA06 DA28

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加熱物を収容する加熱室に、高周波と
    蒸気とを供給して前記被加熱物を加熱処理する蒸気発生
    機能付き高周波加熱装置の制御方法であって、 高周波により加熱処理する高周波加熱処理と、前記加熱
    室内で発生させる蒸気により加熱処理する蒸気加熱処理
    とを、それぞれ順次個別に或いは同時に行って被加熱物
    を加熱処理するときに、前記加熱室内の空気を撹拌しつ
    つ該加熱室内を循環させることを特徴とする蒸気発生機
    能付き高周波加熱装置の制御方法。
  2. 【請求項2】 前記加熱処理時に、前記加熱室内で循環
    される空気を室内気加熱ヒータにより加熱することを特
    徴とする請求項1記載の蒸気発生機能付き高周波加熱装
    置の制御方法。
  3. 【請求項3】 前記加熱処理時に、温度検出センサによ
    り前記加熱室内の温度を測定し、この温度測定結果を記
    憶部に記憶し、前記記憶部に予め設定された冷凍品判別
    温度と前記温度測定結果とを比較して、温度測定結果が
    冷凍品判別温度より高い場合には、高周波加熱処理を行
    った後に蒸気加熱処理に切り替えて加熱する加熱プログ
    ラムを選定し、冷凍品判別温度以下の場合には、高周波
    加熱処理と蒸気加熱処理とを同時に行った後に高周波加
    熱処理のみ停止させて蒸気加熱処理により加熱する加熱
    プログラムを選定し、該選定された加熱プログラムに基
    づいて前記被加熱物を加熱処理することを特徴とする請
    求項1又は請求項2記載の蒸気発生機能付き高周波加熱
    装置の制御方法。
  4. 【請求項4】 前記高周波加熱処理がインバータ装置に
    より加熱電力量を可変制御して加熱する処理であって、 前記蒸気加熱処理及び前記室内気加熱ヒータによる加熱
    電力量と、前記高周波加熱処理による加熱電力量との和
    が所定の定格電力量以下になるように、前記蒸気加熱処
    理と前記高周波加熱処理とを同時に行うことを特徴とす
    る請求項2記載の蒸気発生機能付き高周波加熱装置の制
    御方法。
  5. 【請求項5】 前記加熱室が、一部に光透過性を有する
    窓部を備えた扉を開閉自在に取り付けた取り出し口を有
    し、該扉の加熱室内側窓部に向けて外気を吹き付ける吹
    き出し口が前記加熱室の側壁面に配設されており、 前記蒸気加熱処理と前記高周波加熱処理が共に加熱完了
    となる加熱終了時より所定期間前から、前記扉の窓部に
    向けて外気の吹き付けを開始することを特徴とする請求
    項1〜請求項4のいずれか1項記載の蒸気発生機能付き
    高周波加熱装置の制御方法。
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