JPH08103210A - かつお節等の焙乾方法並びにその装置 - Google Patents

かつお節等の焙乾方法並びにその装置

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JPH08103210A
JPH08103210A JP6268219A JP26821994A JPH08103210A JP H08103210 A JPH08103210 A JP H08103210A JP 6268219 A JP6268219 A JP 6268219A JP 26821994 A JP26821994 A JP 26821994A JP H08103210 A JPH08103210 A JP H08103210A
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roasting
smoke
chamber
roasting chamber
atmosphere
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JP6268219A
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Hiroshi Nishida
博 西田
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HACHIYOU ENG KK
HACHO ENG KK
TOKAI DENPUN KK
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HACHIYOU ENG KK
HACHO ENG KK
TOKAI DENPUN KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は例えばかつお節の製造に適した焙乾
方法並びにその装置に関するものであって、特に均質な
製品を短日数で得ることのできる新規なかつお節等の焙
乾方法並びにその装置に関するものである。 【構成】 本発明は燻煙Sと加熱空気とを焙乾室18内
に供給し、焙乾室18内における雰囲気を循環させて被
加工物の焙乾処理をする装置において、被加工物を収納
する密閉された焙乾室18と、この焙乾室18へ燻煙S
を供給する燻煙発生部4と、焙乾室18内の雰囲気を加
熱するヒータ7と、焙乾室18内へ外気を導入する外気
取入コック14と、焙乾室18内の雰囲気を循環させる
還流用ファン5と、焙乾室18内に蒸気Vを導入する機
構とを具えることを特徴とする。また燻煙発生部4に
は、ここに適宜の量の新鮮空気を導入する新鮮空気取入
コック12を付設することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】 【発明の目的】
【産業上の利用分野】本発明は例えばかつお節の製造に
適した焙乾方法並びにその装置に関するものであって、
特に均質な製品を短日数で得ることのできる新規なかつ
お節等の焙乾方法並びにその装置に係るものである。
【0002】
【発明の背景】従来かつお節を焙乾するにあたっては、
充分な日数、例えば二〜三週間をかけて処理を行ってい
たものであり、生産能率は必ずしも良くなかった。この
理由は次のようなものである。すなわち焙乾を大まかに
乾燥処理としてみると、乾燥媒体たる加熱空気の供給量
を多くすれば理論的には乾燥は促進されるのであるが、
実際には水分除去は被加工物の表面において集中して促
進され、いわゆる上乾き状態となってしまうのである。
一度このような上乾き状態になると表面だけ肉質の密度
が高く且つ硬化していき、水分の通過を阻むようになっ
てしまうから、更に内部の水分除去を阻んでしまうので
ある。このようなことから従来は、密閉されていない焙
乾室に燻煙と加熱空気とを送り込み、焙乾と冷却と自然
乾燥とを交互に繰り返しながら比較的緩やかに焙乾処理
をして製品の内部、表面ともに均一に乾燥させるように
していたのである。
【0003】しかしながらこのような非密閉状態での処
理は、当然ながら外気条件等に著しく左右されるもので
あり、このような加工条件の不安定さはそのまま製品品
質への影響を及ぼす結果となっていた。このため、加工
時の雰囲気を安定させるために専任の作業者が諸条件の
調整を行う必要があり、加工が行えるのは作業者の勤務
時間に限られるため結果として短日数での加工が行えな
かった。
【0004】また、加工時の雰囲気を安定させるために
密閉した焙乾室を用いることが試みられているが、焙乾
室の密閉に伴い派生する技術的課題に関して未だ改善の
余地が残されていた。つまり、焙乾室が密閉されると被
加工物の乾燥に伴い内部の雰囲気が飽和水蒸気となって
しまうため、外部空気を導入すべく吸気孔を設ける必要
が生ずるが、その結果として更に焙乾室内の除湿能力の
制御を有効に行わなければならなくなる。このための従
来の制御は専ら焙乾室内を循環する雰囲気の循環速度及
び温度の調節によるものであり、循環速度の制御はファ
ンの回転数によって制御し、温度の制御は加熱機の制御
によって行っているだけであり、外部空気の導入量及び
導入時の温度制御に関しての格別な配慮はなされていな
かったため、焙乾室内の雰囲気の温度及び湿度の制御が
できず計画性、再現性のない乾燥条件のもとで運転され
ていた。従って焙乾室内の被加工物の乾燥のための除湿
能力の制御に関して未だ改善の余地が残されていたので
ある。
【0005】
【開発を試みた技術的事項】本発明はこのような背景の
認識に基づきなされたものであって、まず加工時の乾燥
媒体たる雰囲気を安定させるために密閉した焙乾室を用
いることを前提とし、更に密閉した燻煙の供給手段を付
設し、且つ焙乾室の密閉に伴い派生する技術的課題を解
決した新規な焙乾装置の開発を試みたものである。
【0006】
【発明の構成】
【目的達成の手段】すなわち請求項1記載のかつお節等
の焙乾方法は、密閉した焙乾室を用い、加熱手段の制御
により乾燥媒体たる焙乾室内の雰囲気の温度を制御する
ようにし、更に外気の導入量を制御することにより焙乾
室内の雰囲気の湿度を制御するようにし、焙乾室内の乾
燥条件を制御するようにしたことを特徴とする。
【0007】また請求項2記載のかつお節等の焙乾方法
は、前記要件に加え、焙乾室内における雰囲気の湿度の
制御は、外気の導入量の制御に加え、外部から蒸気を供
給することによって行うことを特徴とする。
【0008】更にまた請求項3記載のかつお節等の焙乾
方法は、前記要件に加え、燻煙発生部における燻材の燃
焼度は、新鮮空気の導入量によって制御することを特徴
とする。
【0009】更にまた請求項4記載のかつお節等の焙乾
装置は、燻煙と加熱空気とを焙乾室内に供給し、焙乾室
内における雰囲気を循環させて被加工物の焙乾処理をす
る装置において、被加工物を収納する密閉された焙乾室
と、この焙乾室へ燻煙を供給する燻煙発生部と、焙乾室
内の雰囲気を加熱するヒータと、焙乾室内へ外気を導入
する外気取入コックと、焙乾室内の雰囲気を循環させる
還流用ファンと、焙乾室内に蒸気を導入する機構とを具
えることを特徴とする。
【0010】更にまた請求項5記載のかつお節等の焙乾
装置は、前記請求項4記載の要件に加え、前記燻煙発生
部には、ここに適宜の量の新鮮空気を導入する新鮮空気
取入コックを付設することを特徴とする。これら発明に
より前記目的を達成しようとするものである。
【0011】
【発明の作用】請求項1記載の発明によれば、密閉した
焙乾室を用い、加熱手段の制御により乾燥媒体たる焙乾
室内の雰囲気の温度を制御するようにし、更に循環速度
の制御手段により焙乾室内の雰囲気の循環速度を制御す
るようにし、更に外気の導入量を制御することにより焙
乾室内の雰囲気の湿度を制御するようにし、焙乾室内の
乾燥条件を制御するようにしたので、焙乾室内の雰囲気
の温度、湿度が最適に保たれる。
【0012】また請求項2記載の発明によれば、焙乾室
内における雰囲気の湿度の制御は、外気の導入量の制御
に加え、外部から蒸気を供給することによって行うの
で、焙乾室内の雰囲気の飽和を防ぐとともに過乾燥を防
ぐ。
【0013】更にまた請求項3記載の発明によれば、燻
煙発生部における燻材の燃焼度は、新鮮空気の導入量に
よって制御するので、燻材の燃焼状態を好適に保つ。
【0014】更にまた請求項4記載の発明によれば、燻
煙と加熱空気とを焙乾室内に供給し、焙乾室内における
雰囲気を循環させて被加工物の焙乾処理をする装置にお
いて、被加工物を収納する密閉された焙乾室と、この焙
乾室へ燻煙を供給する燻煙発生部と、焙乾室内の雰囲気
を加熱するヒータと、焙乾室内へ外気を導入する外気取
入コックと、焙乾室内の雰囲気を循環させる還流用ファ
ンと、焙乾室内に蒸気を導入する機構とを具えるので、
焙乾室内の雰囲気の温度、湿度及び循環速度が最適に保
たれる。
【0015】更にまた請求項5記載の発明によれば、燻
煙発生部には、ここに適宜の量の新鮮空気を導入する新
鮮空気取入コックを付設するので、燻材の燃焼度を制御
する。
【0016】
【実施例】以下本発明を図示の実施例に基づいて具体的
に説明する。以下の説明ではまず本発明の焙乾装置1に
ついて説明し、その作動状態を説明しながら併せて本発
明のかつお節等の焙乾方法について説明する。符号1は
本発明の焙乾装置であって、このものは主要部材として
焙乾室18と、燻煙発生部4と圧力調整弁21と、外気
取入コック14と、ヒータ7と、還流用ファン5とを具
えて成る。また本発明の焙乾装置1によって得られる最
終製品は、かつお節でありこれをKとし、原料生肉をK
0 とする。また以下の説明において焙乾室18内に取り
入れる空気のうち、燻材Cの燃焼に使われるものを新鮮
空気、焙乾室18内の温度制御に用いられるものを外気
として区別する。もちろん本発明のかつお節等の焙乾装
置は、かつお節K以外に、まぐろ節、さば節、いわし節
等の節類や、ハム、ソーセージ等の燻製品の焙乾に適用
することも可能である。
【0017】まず焙乾室18について説明する。このも
のは原料生肉K0 を主として広葉樹の木片等の燻材Cに
より発生する燻煙Sによって焙乾する個所である。そし
て内部温度と燻煙S量の調整が自由であること、内部に
燻煙Sが一様に拡散すること、防火構造となっているこ
と、できるだけ少ない燻材Cの使用量で焙乾できるこ
と、等が要求される。そしてその内部には、雰囲気が循
環する循環部18Aと原料生肉K0 が収容され焙乾が行
われる焙乾部18Bとが設けられ、これらは多孔状の整
流板2と天井3とによって区切られている。
【0018】次に焙乾室18に付設される諸部材につい
て説明する。燻煙発生部4は、広葉樹であるかし、な
ら、ぶな、さくら等の木片、おが屑等である燻材Cの燃
焼により、焙乾室18に供給する燻煙Sを発生させる機
器であり、請求項4で定義したようにその内部は密閉さ
れている。そして燻煙発生部4の中空に設けられた煙発
生用スノコ13に載置される燻材Cに対して、前段に設
けた燻煙発生部空気供給用ブロワ10より外気を供給
し、燻材Cを燃焼させ燻煙Sを発生させるものである。
【0019】燻煙発生部空気供給用ブロワ10にはま
た、請求項5で定義した燻煙発生部4に適宜の量の新鮮
空気を導入する手段である新鮮空気取入コック12が取
り付けられる、このものは一例として電磁制御弁であ
り、その解放度によって燻煙発生部空気供給用ブロワ1
0に取り入れる新鮮空気の量が制御され、燻材Cの燃焼
状態を焙乾に適した好成分の燻煙Sが効率的に生成する
ような好適な状態に保つことができる。燻煙Sは焙乾室
18と燻煙発生部4との間に設けられた管路16を経由
して焙乾室18内の循環部18Aにおける、後述するヒ
ータ7の次段に供給される。
【0020】燻材Cの供給は図には示さないが、一例と
してホッパを用い、その下部に設けたウォームギヤによ
り外部との気密を保ちつつ、停滞することなく順次送り
込むような構成とし、燻煙発生部4内の煙発生用スノコ
13上に一定量ずつ送り込む。
【0021】次に請求項4で定義したヒータ7について
説明する。このものは一例としてニクロム線ヒータ、オ
イルヒータ等であり、循環部18Aの外部上方に設けら
れる。焙乾室18内を循環する雰囲気はブロワ8によっ
て循環部18Aより外部に突出した管路17内に取り込
まれる。ヒータ7は管路17の一部に巻かれており、こ
の部分で管路17内の雰囲気を加熱する。ヒータ7は焙
乾室18内の雰囲気を加熱する手段であり、更に焙乾室
18内に取り入れる外気も加熱する。そして加熱後の雰
囲気が排出される管路17の排出口の次段には、燻煙S
と加熱空気とから成る焙乾室18内の雰囲気を循環させ
る手段である還流用ファン5が回転軸を流路と平行にな
るように設けられ、雰囲気に循環速度を与える。還流用
ファン5は、一定速度で回転するものの他、回転速度を
制御して焙乾室18内の雰囲気の循環速度が変わるよう
にしても構わない。
【0022】また管路17のブロワ8の手前には、焙乾
室18内へ外気を導入する経路である管路19と、この
外気の導入量を制御する手段である一例として電磁制御
弁である外気取入コック14とが設けられ、その解放度
によってブロワ8により取り入れる外気の量が決定され
る。
【0023】また焙乾室18の上部には焙乾室内に蒸気
Vを導入する機構である蒸気供給配管9と圧力調整弁2
1とが接続され、図示しない蒸気発生機により焙乾室1
8内に蒸気Vを供給する。この蒸気Vは焙乾室18内の
雰囲気の状態に応じて適宜の量が供給される。
【0024】更にまた焙乾室18の上部には本体排気口
11が設けられる。このものは前記新鮮空気取入コック
12、外気取入コック14もしくは圧力調整弁21によ
って焙乾室18内に新鮮空気、外気、蒸気Vが取り入れ
られたとき、内圧の増加によって解放する弁11aが開
閉して内部の雰囲気を排気する。つまり取り入れた新鮮
空気、外気、蒸気Vとほぼ同じ量の雰囲気が排気される
のである。
【0025】以上述べた諸部材のうち、ヒータ7、ブロ
ワ8、燻煙発生部空気供給用ブロワ10、弁11a、新
鮮空気取入コック12、外気取入コック14、圧力調整
弁21の一部または全ては、制御盤20により制御され
る。このものは原料生肉K0の質(大きさ、含脂率等)
に応じた乾燥条件のデータを記憶しており、焙乾する原
料生肉K0 の質を設定することによってデータに応じた
制御を行う公知のマイコンである。
【0026】本発明の焙乾装置1の構成は以上に示した
とおりであり、以下このものの作動状態を説明しながら
かつお節等の焙乾方法について説明する。
【0027】まず、運転開始にあたっては、原料生肉K
0 を焙乾部18Aに配置する。次にホッパを用い、その
下部に設けたウォームギヤにより燻材Cを燻煙発生部4
内の煙発生用スノコ13上に一定量ずつ燻材Cを送り込
む。燻煙発生部4は、煙発生用スノコ13に載置された
燻材Cに対してその前段に設けた新鮮空気取入コック1
2を解放して燻煙発生部空気供給用ブロワ10により新
鮮空気を供給し、燻材Cを燃焼させ燻煙Sを発生させ
る。燻煙Sは、焙乾室18に接続された管路16を通り
焙乾室18内に供給される。
【0028】次にヒータ7、ブロワ8及び還流用ファン
5を起動する。すると焙乾室18内の雰囲気は一部がブ
ロワ8により管路17へと取り込まれ、ヒータ7により
加熱される。加熱された雰囲気は、管路17より再度循
環部18Aの還流用ファン5の前段に戻され、循環部1
8A内の雰囲気と合流すると、還流用ファン5により循
環速度が与えられ循環部18Aを移動する。やがて雰囲
気は焙乾部18Bに至り、内部に配置された原料生肉K
0 を焙乾する。
【0029】このとき焙乾室18内を循環する雰囲気の
温度を一例として80℃〜90℃に保ち、原料生肉K0
の中心温度を約70℃まで上昇させ、約1時間焙乾する
と原料生肉K0 の表面が黄褐色になる。この状態をなま
り節といい、ここまでが従来の手法でいうところの一番
火(水抜き焙乾)である。
【0030】因みに一番火の処理が終わったら修繕を行
う。これは身おろし、煮熟あるいは骨抜き工程で生じた
身割れや破損部分にそくい、またはもみ(そくい、もみ
とは、生切りのときに中落ちからそぎ取った肉を煮熟し
たものと生肉とを2:1の割合で混合し、擂潰し更に裏
ごししたものである)を竹へらですり込んで整形、修繕
する。
【0031】次に従来の手法でいうところの二番火以降
の処理を行う。従来、二番火以降の処理は、水分除去は
被加工物の表面において集中して促進されいわゆる上乾
き状態となってしまう傾向にあるので、比較的緩やかに
焙乾を行っていた。具体的には表面の水分が乾いてなま
り節がある程度熱くなるまで焙乾を行う。その後、火山
からおろして一夜放冷すると表面に水分がにじみ出てく
るので更に焙乾、放冷を繰り返し、四〜五番火位からは
一日おきに、七〜八番火位からは二日おきに焙乾してい
たのである。
【0032】しかし本発明のかつお節等の焙乾方法並び
に焙乾装置1によれば、焙乾室18内の雰囲気の温度
は、加熱手段であるヒータ7の制御により最適に保たれ
る。また焙乾室18内の雰囲気の湿度は、外気取入コッ
ク14による外気の導入量及び外部から圧力調整弁21
を経由して焙乾室18内に供給する蒸気量の制御により
最適に保たれる。また焙乾室18内に供給する燻煙S
は、新鮮空気取入コック12により燻煙発生部4に導入
される新鮮空気量を制御することで、焙乾に適した好成
分の燻煙Sが効率よく生成される。
【0033】このようなことから焙乾室18内の雰囲気
の温度及び湿度の状態を焙乾にとって好適に保つことが
でき、計画性、再現性のある乾燥条件のもとで、上乾き
状態を防ぎながら乾燥処理を続けることができるのであ
る。つまり修繕後は一度の焙乾(二番火に相当する)で
かつお節Kを得ることができるのである。
【0034】
【発明の効果】本発明は以上述べたような構成を有する
ものであり、以下のような効果を奏する。請求項1記載
の発明によれば、密閉した焙乾室18を用い、加熱手段
の制御により乾燥媒体たる焙乾室18内の雰囲気の温度
を制御するようにし、更に外気の導入量を制御すること
により焙乾室18内の雰囲気の湿度を制御するように
し、焙乾室18内の乾燥条件を制御するようにしたの
で、乾燥条件である焙乾室18内の雰囲気の温度、湿度
を最適に保つことができる。
【0035】また請求項2記載の発明によれば、焙乾室
18内における雰囲気の湿度の制御は、外気の導入量の
制御に加え、外部から蒸気Vを供給することによって行
うので、焙乾室18内の雰囲気の飽和を防ぐとともに過
乾燥を防ぐことができ、焙乾室18内の雰囲気は最適の
湿度条件とすることができる。
【0036】更にまた請求項3記載の発明によれば、燻
煙発生部4における燻材Cの燃焼度は、新鮮空気の導入
量によって制御するので、燻材Cの燃焼状態を好適に保
ち、焙乾に適した好成分の燻煙Sが効率よく生成され
る。
【0037】更にまた請求項4記載の発明によれば、燻
煙Sと加熱空気とを焙乾室18に供給し、焙乾室18内
における雰囲気を循環させて被加工物の焙乾処理をする
装置において、被加工物を収納する密閉された焙乾室1
8と、この焙乾室18へ燻煙Sを供給する燻煙発生部4
と、焙乾室18内の雰囲気を加熱するヒータ7と、焙乾
室18内へ外気を導入する外気取入コック14と、焙乾
室18内の雰囲気を循環させる還流用ファン5と、焙乾
室18内に蒸気Vを導入する機構とを具えるので、乾燥
条件である焙乾室18内の雰囲気の温度、湿度及び循環
速度が最適に保つことができる。
【0038】更にまた請求項5記載の発明によれば、燻
煙発生部4には、ここに適宜の量の新鮮空気を導入する
新鮮空気取入コック12を付設するので、燻煙発生部4
に導入される新鮮空気量を制御することができ、焙乾に
適した好成分の燻煙Sを効率よく生成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の焙乾装置の概略を示す骨格的側面図で
ある。
【符号の説明】
1 焙乾装置 2 整流板 3 天井 4 燻煙発生部 5 還流用ファン 7 ヒータ 8 ブロワ 9 蒸気供給配管 10 燻煙発生部空気供給用ブロワ 11 本体排気口 11a 弁 12 新鮮空気取入コック 13 煙発生用スノコ 14 外気取入コック 16 管路 17 管路 18 焙乾室 18A 循環部 18B 焙乾部 19 管路 20 制御盤 21 圧力調整弁 K かつお節 K0 原料生肉 S 燻煙 C 燻材 V 蒸気

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密閉された焙乾室を用い、加熱手段の制
    御により乾燥媒体たる焙乾室内の雰囲気の温度を制御す
    るようにし、更に外気の導入量を制御することにより焙
    乾室内の雰囲気の湿度を制御するようにし、焙乾室内の
    乾燥条件を制御するようにしたことを特徴とするかつお
    節等の焙乾方法。
  2. 【請求項2】 焙乾室内における雰囲気の湿度の制御
    は、外気の導入量の制御に加え、外部から蒸気を供給す
    ることによって行うことを特徴とする、請求項1記載の
    かつお節等の焙乾方法。
  3. 【請求項3】 燻煙発生部における燻材の燃焼度は、新
    鮮空気の導入量によって制御することを特徴とする、請
    求項1または2記載のかつお節等の焙乾方法。
  4. 【請求項4】 燻煙と加熱空気とを焙乾室内に供給し、
    焙乾室内における雰囲気を循環させて被加工物の焙乾処
    理をする装置において、被加工物を収納する密閉された
    焙乾室と、この焙乾室へ燻煙を供給する燻煙発生部と、
    焙乾室内の雰囲気を加熱するヒータと、焙乾室内へ外気
    を導入する外気取入コックと、焙乾室内の雰囲気を循環
    させる還流用ファンと、焙乾室内に蒸気を導入する機構
    とを具えることを特徴とするかつお節等の焙乾装置。
  5. 【請求項5】 前記燻煙発生部には、ここに適宜の量の
    新鮮空気を導入する新鮮空気取入コックを付設すること
    を特徴とする、請求項4記載のかつお節等の焙乾装置。 【0001】
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