JP5800001B2 - ダイナモメータシステム - Google Patents

ダイナモメータシステム Download PDF

Info

Publication number
JP5800001B2
JP5800001B2 JP2013210518A JP2013210518A JP5800001B2 JP 5800001 B2 JP5800001 B2 JP 5800001B2 JP 2013210518 A JP2013210518 A JP 2013210518A JP 2013210518 A JP2013210518 A JP 2013210518A JP 5800001 B2 JP5800001 B2 JP 5800001B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
output
dynamometer
detection model
control
torque
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013210518A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015075361A (ja
JP2015075361A5 (ja
Inventor
岳夫 秋山
岳夫 秋山
喜正 澤田
喜正 澤田
伸彦 浅倉
伸彦 浅倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Meidensha Corp
Original Assignee
Meidensha Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Meidensha Corp filed Critical Meidensha Corp
Priority to JP2013210518A priority Critical patent/JP5800001B2/ja
Priority to KR1020167011590A priority patent/KR101659363B1/ko
Priority to US15/027,932 priority patent/US9739687B2/en
Priority to PCT/JP2014/076691 priority patent/WO2015053220A1/ja
Publication of JP2015075361A publication Critical patent/JP2015075361A/ja
Publication of JP2015075361A5 publication Critical patent/JP2015075361A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5800001B2 publication Critical patent/JP5800001B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01MTESTING STATIC OR DYNAMIC BALANCE OF MACHINES OR STRUCTURES; TESTING OF STRUCTURES OR APPARATUS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01M15/00Testing of engines
    • G01M15/04Testing internal-combustion engines
    • G01M15/05Testing internal-combustion engines by combined monitoring of two or more different engine parameters
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01LMEASURING FORCE, STRESS, TORQUE, WORK, MECHANICAL POWER, MECHANICAL EFFICIENCY, OR FLUID PRESSURE
    • G01L3/00Measuring torque, work, mechanical power, or mechanical efficiency, in general
    • G01L3/16Rotary-absorption dynamometers, e.g. of brake type
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01MTESTING STATIC OR DYNAMIC BALANCE OF MACHINES OR STRUCTURES; TESTING OF STRUCTURES OR APPARATUS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01M15/00Testing of engines
    • G01M15/02Details or accessories of testing apparatus

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Testing Of Engines (AREA)

Description

本発明は、ダイナモメータシステムに関する。より詳しくは、エンジンを備えた供試体にダイナモメータを動力吸収体として接続し、エンジンの各種特性を測定するダイナモメータシステムに関する。
図26は、ダイナモメータシステム100の構成を示す図である。
ダイナモメータシステム100は、エンジンE及びその出力軸Sで構成される供試体Wと、この供試体Wの出力軸Sに動力吸収体として接続されたダイナモメータDと、スロットルアクチュエータ110を介してエンジンEを制御するエンジン制御器120と、インバータ130を介してダイナモメータDを制御するダイナモ制御器140と、ダイナモメータDの出力軸の回転数を検出するエンコーダ150と、供試体Wの出力軸SとダイナモメータDの出力軸との結合部の軸トルク(捩れトルク)を検出する軸トルクセンサ160と、を備える。なお図26では、クラッチ、トランスミッション、及びプロペラシャフトなどの機械要素をまとめて出力軸Sとして簡略化して示す。
エンジン制御器120は、試験項目ごとに予め定められた態様でエンジンEの出力を制御し、ダイナモ制御器140は、エンコーダ150や軸トルクセンサ160の出力等に基づいて、ダイナモメータDの回転数やトルクを制御する(例えば、特許文献1,2等参照)。
特開2009−133714号公報 特開2003−149085号公報 特開2012−194117号公報
ところで上記のようなダイナモメータシステム100では、エンジン始動時のエンジン回転数をエンジン単体始動でのエンジン回転数相当に制御する場合、エンジンEからみて出力軸S及びダイナモメータDが接続されていないかのような無負荷状態に制御する必要がある。このような無負荷状態は、エンジンEとダイナモメータDとの間の出力軸Sにおける捩れトルクを0[Nm]に制御することで実現される。
図27は、従来のシステム100において上記無負荷状態を実現した場合における、エンジン始動時の回転数変化を示す図である。より具体的には、従来のシステム100において捩れトルクが生じないようにダイナモ制御器140に入力する軸トルク指令値を0とした場合におけるエンジン始動時の回転数変化を示す図である。図27には、システム100による測定結果、すなわちエンコーダ150によって測定された回転数を細実線で示す。また図27には、エンジンEと出力軸Sとを切り離しエンジンEを無負荷状態にして測定された回転数、すなわち無負荷制御時の理想となる値を太破線で示す。
図27に示されるように、従来のシステム100において軸トルク指令値を0[Nm]とし、軸トルクセンサの検出値を0[Nm]に制御するだけでは、出力軸Sのうち軸トルクセンサ160よりエンジンE側の部分の慣性をエンジンEで負担せねばならないため、始動時のエンジン回転数は無負荷状態に相当する理想値より小さくなる。
なお理論的には、軸トルクセンサ160の位置をよりエンジンEのクランクシャフト側に近づければ出力軸Sの慣性もダイナモメータDで負担させることができる。しかしながら、軸トルクセンサ160をエンジンEに近づけるほどエンジンEの熱が伝わりやすくなるため、温度ドリフトによる測定値の変化の影響が大きくなる。また、軸トルクセンサ160をエンジンEに近づけるほどエンジンEの振動が伝わりやすくなり、測定精度が低下する。以上のような理由から、軸トルクセンサ160の位置はエンジンEよりもダイナモメータDに近い方が好ましく、したがって上記の課題は顕著なものとなる。
一方、特許文献3には、エンジン始動時における無負荷状態をフィードフォワード制御によって実現しようとする技術が開示されている。特許文献3の発明では、予め測定したエンジン始動時のダイナモ回転数を実現するようなトルク電流指令値を、エンジン始動のタイミング(すなわち、エンジンの初爆の点火信号)に合わせて出力する。これにより無負荷状態を精度良く再現できるものの、これを実現するためには、エンジン単体での始動時における回転数(図27における太破線に相当)を測定したり、エンジン始動時に当該測定した回転数を実現するようにダイナモの回転数を制御する場合におけるトルク電流指令値を記録したり、適切なタイミングで記録したトルク電流指令値を出力したりする必要があり、手間がかかる。
本発明は、供試体の始動時に精度良く無負荷状態を再現できるダイナモメータシステムのダイナモ制御装置を提供することを目的とする。
(1)ダイナモメータシステム(例えば、後述のダイナモメータシステム1)は、動力を発生する供試体(例えば、後述のエンジンE)と中間結合体(例えば、後述のシャフトS)を介して連結されたダイナモメータ(例えば、後述のダイナモメータD)と、前記中間結合体の捩れトルクを検出するトルク検出器(例えば、後述の軸トルクセンサ61)と、前記ダイナモメータの回転数を検出する回転数検出器(例えば、後述のエンコーダ62)と、前記ダイナモメータに電力を供給するインバータ(例えば、後述のインバータ3)と、を備える。上記目的を達成するため本発明は、前記トルク検出器及び前記回転数検出器の検出信号に基づいて前記インバータへのトルク電流指令を生成するダイナモメータシステムのダイナモ制御装置(例えば、後述のダイナモ制御装置6a,6b,6c,6d,6e,6f,6g)であって、前記供試体で発生するトルクに相当する外部入力(例えば、後述の外部入力w)及び前記トルク電流指令に相当する制御入力(例えば、後述の制御入力u)から所定の観測出力(例えば、後述の観測出力y1,y2)及び制御量(例えば、後述の制御量z)を出力する一般化プラント(例えば、後述の一般化プラントPa,Pb,Pc,Pd,Pe,Pf,Pg)に対し、前記外部入力から前記制御量までの応答を小さくするようにH∞制御又はμ設計法と呼称される制御系設計方法によって設計されたコントローラ(例えば、後述のコントローラGc1,Gc2)を含む。前記一般化プラントは、前記外部入力及び前記制御入力から前記供試体の角加速度を出力するように前記ダイナモメータシステムの特性を同定した動特性モデル(例えば、後述の動特性モデル7)を含む。前記一般化プラントの制御量は、前記外部入力に基づいて算出した前記供試体単体の角加速度と、前記動特性モデルによって算出した前記供試体の角加速度との差分に、積分特性を有する重み関数を乗じた信号である。
(2)この場合、前記一般化プラントの動特性モデルは、前記インバータの特性を同定したインバータモデル(例えば、後述のインバータモデルP12)と、前記供試体と前記中間結合体と前記ダイナモメータとを連結して構成される3慣性系の特性を同定した機械モデル(例えば、後述の機械モデルP4〜P9)と、前記トルク検出器の特性を同定したトルク検出モデル(例えば、後述のトルク検出モデルP10)と、前記回転数検出器の特性を同定した回転数検出モデル(例えば、後述の回転数検出モデルP11)と、を備えることが好ましい。
(3)この場合、前記制御入力に所定の比例ゲインを乗算して得られる出力を前記インバータモデルへの入力とし、前記トルク検出モデルの出力端に設けられた積分器の出力を第1観測出力とし、前記回転数検出モデルの出力端に設けられた比例ゲインの出力を第2観測出力とすることが好ましい。
(4)この場合、前記制御入力を前記インバータモデルへの入力とし、所定の比例ゲインが乗算された前記回転数検出モデルの出力と前記トルク検出モデルの出力端に設けられた積分器の出力との差分に所定の比例ゲインを乗算して得られる出力を第1観測出力とし、前記トルク検出モデルの出力を第2観測出力とすることが好ましい。
(5)この場合、所定の比例ゲインが乗算された前記回転数検出モデルの出力と前記トルク検出モデルの出力端に設けられた積分器の出力との差分に所定の比例ゲインを乗じて得られる出力と、前記制御入力とを合成して得られる出力を前記インバータモデルへの入力とし、前記トルク検出モデルの出力を観測出力とすることが好ましい。
(6)この場合、前記制御入力を前記インバータモデルへの入力とし、所定の比例ゲインが乗算された前記回転数検出モデルの出力と前記トルク検出モデルの出力端に設けられた積分器の出力との差分に所定の比例ゲインを乗じて得られる出力を観測出力とすることが好ましい。
(7)この場合、前記制御入力を前記インバータモデルへの入力とし、所定の比例ゲインが乗算された前記回転数検出モデルの出力と前記トルク検出モデルの出力端に設けられた積分器の出力との差分に所定の比例ゲインを乗算して得られる出力を第1観測出力とし、前記トルク検出モデルの出力端に設けられたハイパスフィルタの出力を第2観測出力とすることが好ましい。
(8)この場合、前記制御入力に所定の比例ゲインを乗算して得られる出力を前記インバータモデルへの入力とし、前記トルク検出モデルの出力を第1観測出力とし、所定の比例ゲインが乗算された前記回転数検出モデルの出力と前記トルク検出モデルの出力との差分を第2観測出力とすることが好ましい。
(1)本発明では、供試体と中間結合体とダイナモメータとを機械的に連結するともに、インバータ、トルク検出器及び回転数検出器を設けることによってダイナモメータシステムを構成し、そのダイナモ制御装置をH∞制御又はμ設計法と呼称される設計方法によって構築する。より具体的には、上記ダイナモメータシステムの特性を同定した動特性モデルを含む一般化プラントを定義し、供試体で発生するトルクに相当する外部入力から所定の制御量までの応答を小さくするようにコントローラを設計し、これをダイナモ制御装置に用いる。特に本発明では、一般化プラントの制御量を、外部入力に基づいて算出した供試体単体の角加速度(すなわち、供試体と中間結合体及びダイナモメータとを切り離したと仮定したときの供試体の角加速度)と、動特性モデルによって算出した供試体の角加速度との差分とする。制御量をこのように設定することにより、それぞれで動力を発生する供試体とダイナモメータとを中間結合体で連結したシステムにおいて、中間結合体の慣性をダイナモメータで補償するようにトルク電流指令を生成するダイナモ制御装置を構築することができる。換言すれば、供試体とダイナモメータとを中間結合体で連結しているにもかかわらず、供試体からみて中間結合体が接続されていないかのような無負荷状態を実現できるダイナモ制御装置を構築できる。
ところで、中間結合体は、シャフト、クラッチ、及びトランスミッション等の様々な機械要素で構成されておりその剛性は車種によって様々であるが、中間結合体の剛性が高くなるほどシステムの機械共振点は高くなる。また機械共振点が高くなるほど、トルク検出器、回転数検出器、及びインバータ等の応答遅れの影響が大きくなるため、共振抑制がより困難になる。これに対し本発明では、H∞制御又はμ設計法によって設計することにより、上述の中間結合体分の慣性補償効果に加えて共振抑制効果の高いダイナモ制御装置を構築することができる。
(2)本発明によれば、ノミナルプラントに相当する動特性モデルを、3慣性系の特性を同定した機械モデルとインバータモデルとトルク検出モデルと回転数検出モデルとで構成し、実システムに近くなるように同定することにより、上記慣性補償効果及び共振抑制効果の高いダイナモ制御装置を構築することができる。
(3)本発明では、一般化プラントを構成するにあたり、制御入力とインバータモデルとの間に所定の比例ゲインを設け、トルク検出モデルと第1観測出力との間に積分器を設け、回転数検出モデルと第2観測出力との間に比例ゲインを設ける。これら積分器及び比例ゲインは、上述のような中間結合体の慣性補償制御を行う場合に必要となる制御要素である。このような必須制御要素を予め一般化プラントに含み入れておくことにより、H∞制御又はμ設計法によって数値的に導出される2つのコントローラから、上記必須制御要素を分離することができるので、導出されたコントローラの評価が容易になる。また、一旦導出された2つのコントローラの特性を変更することなく、慣性補償量や制御応答性を調整することができる。換言すれば、所望の特性のダイナモ制御装置を構築するために、H∞制御やμ設計法を繰り返し行う必要がない。
(4)本発明では、一般化プラントを構成するにあたり、回転数検出モデルと第2観測出力との間に積分器と2つの比例ゲインとを設ける。これにより、上記(3)の発明と同様に、導出されるコントローラから慣性補償制御の必須制御要素を分離できるので、コントローラの評価が容易になり、またコントローラの特性を変更することなく慣性補償量や制御応答性を調整することができる。
(5)本発明では、一般化プラントを構成するにあたり、制御入力、トルク検出モデル及び回転数検出モデルと、インバータモデルとの間に積分器と2つの比例ゲインとを設ける。これにより、上記(3)の発明と同様に、導出されるコントローラから慣性補償制御の必須制御要素を分離できるので、コントローラの評価が容易になり、またコントローラの特性を変更することなく慣性補償量や制御応答性を調整することができる。また、一般化プラントの観測出力を1つとすることにより、導出されるコントローラの数を1つにすることができる。上述のように慣性補償制御は主に供試体の始動時に要求されるところ、慣性補償制御を行うコントローラの数を1つとすることにより、制御態様を慣性補償制御から他のものに切り替える際のバンプレス処理が容易となる。
(6)本発明では、一般化プラントを構成するにあたり、トルク検出モデル及び回転数検出モデルと観測出力との間に積分器と2つの比例ゲインとを設ける。これにより、上記(3)の発明と同様に、導出されるコントローラから慣性補償制御の必須制御要素を分離できるので、コントローラの評価が容易になり、またコントローラの特性を変更することなく慣性補償量や制御応答性を調整することができる。また、一般化プラントの観測出力を1つとすることにより、上記(5)の発明と同様にバンプレス処理が容易となる。
(7)本発明では、一般化プラントを構成するにあたり、回転数検出モデル及びトルク検出モデルと第2観測出力との間に積分器と2つの比例ゲインを設け、さらにトルク検出モデルと第1観測出力との間にハイパスフィルタを設ける。これにより、上記(4)の発明と同様に、導出されるコントローラから慣性補償制御の必須制御要素を分離できるので、コントローラの評価が容易になり、またコントローラの特性を変更することなく慣性補償量や制御応答性を調整することができる。
(8)本発明では、一般化プラントを構成するにあたり、制御入力とインバータモデルとの間に比例ゲインを設け、トルク検出モデル及び回転数検出モデルと第2観測出力との間に積分器と比例ゲインを設ける。これにより、上記(3)の発明と同様に、導出されるコントローラから慣性補償制御の必須制御要素を分離できるので、コントローラの評価が容易になり、またコントローラの特性を変更することなく慣性補償量や制御応答性を調整することができる。
本発明の一実施形態に係るダイナモ制御装置が用いられたダイナモメータシステムの構成を示す図である。 一般化プラントを用いたH∞制御及びμ設計法による制御系設計方法を説明するための図である。 実施例1の一般化プラントの具体的な構成を示す図である。 ダイナモメータシステムの機械系に相当する3慣性系モデルを示す図である。 実施例1のダイナモ制御装置の具体的な構成を示す図である。 実施例1のコントローラのボード線図である。 実施例1のダイナモ制御装置を利用したダイナモメータシステムにおけるエンジン始動時のエンジン回転数の変化を示す図である。 実施例2の一般化プラントの具体的な構成を示す図である。 実施例2のダイナモ制御装置の具体的な構成を示す図である。 実施例2のコントローラGc1,Gc2のボード線図である。 実施例3の一般化プラントの具体的な構成を示す図である。 実施例3のダイナモ制御装置の具体的な構成を示す図である。 実施例3のコントローラGc1,Gc2のボード線図である。 実施例4の一般化プラントの具体的な構成を示す図である。 実施例4のダイナモ制御装置の具体的な構成を示す図である。 実施例4のコントローラGc1のボード線図である。 実施例5の一般化プラントの具体的な構成を示す図である。 実施例5のダイナモ制御装置の具体的な構成を示す図である。 実施例5のコントローラGc2のボード線図である。 実施例6の一般化プラントの具体的な構成を示す図である。 実施例6のダイナモ制御装置の具体的な構成を示す図である。 実施例6のコントローラGc1,Gc2のボード線図である。 実施例7の一般化プラントの具体的な構成を示す図である。 実施例7のダイナモ制御装置の具体的な構成を示す図である。 実施例7のコントローラGc1,Gc2のボード線図である。 従来のダイナモメータシステムの構成を示す図である。 従来のダイナモメータシステムにおいて無負荷状態を実現した場合におけるエンジン始動時の回転数変化を示す図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係るダイナモ制御装置6が用いられたダイナモメータシステム1の構成を示す図である。ダイナモメータシステム1は、供試体としてのエンジンEと、このエンジンEと略棒状のシャフトSを介して連結されたダイナモメータDと、スロットルアクチュエータ2を介してエンジンEを制御するエンジン制御装置5と、ダイナモメータDに電力を供給するインバータ3と、インバータ3を介してダイナモメータDを制御するダイナモ制御装置6と、シャフトSの捩れトルクを検出する軸トルクセンサ61と、ダイナモメータDの出力軸SDの回転数を検出するエンコーダ62と、を備える。
軸トルクセンサ61は、エンジンEからダイナモメータDまで延びるシャフトSのうち、エンジンEよりもダイナモメータDに近い部分に作用する捩れトルクを、例えばシャフトSのねじれ方向の歪み量から検出し、検出値に略比例した信号をダイナモ制御装置6に送信する。
エンジン制御装置5は、所定のタイミングでエンジンEを始動した後、予め定められた態様によってエンジンEの出力を制御する。
ダイナモ制御装置6は、エンジンEで発生した動力が予め定められた態様で吸収されるように、軸トルクセンサ61及びエンコーダ62の検出信号に基づいてダイナモメータDで発生させるべきトルク値に相当するトルク電流指令を生成し、インバータ3へ入力する。このダイナモ制御装置6は、図2に示すような所定の外部入力w及び制御入力uから所定の制御量z及び観測出力yを出力する一般化プラントPを制御対象として定義し、これに対し外部入力wから制御量zまでの応答を小さくするようにH∞制御やμ設計法と呼称されるロバスト制御系設計方法によって設計されたコントローラKを電子計算機に実装して構成されたものが用いられる。
一般化プラントPとは、上記ロバスト制御系設計方法で使用されるものであり、制御対象の動特性モデルと制御仕様を定める重み関数から構成される。これらH∞制御やμ設計法によって、一般化プラントPから所望の制御目的を達成するようなコントローラKを数値的に導出する具体的な手順については、例えば劉康志著、「線形ロバスト制御」、コロナ社、2002年や、野波健蔵編著、西村秀和、平田光男共著、「MATLABによる制御系設計」、東京電機大学出版局、1998年等に詳しく説明されているので、ここでは詳細な説明を省略する。以下、一般化プラントP及びそれによって導出されるダイナモ制御装置6の具体的な構成について、実施例1〜7として説明する。
図3は、実施例1の一般化プラントPaの具体的な構成を示す図である。
実施例1の一般化プラントPaにおいて、入力信号wは外部入力を示し、エンジンで発生するエンジントルクに相当する。入力信号uは図示しないコントローラから出力される制御入力を示し、インバータへ入力されるトルク電流指令に相当する。出力信号zは制御量を示し、H∞制御又はμ設計法によって小さくしたい差分値に相当する。この差分値の具体的な内容については後に詳述する。2つの出力信号y1,y2は図示しないコントローラへ入力される第1、第2観測出力を示し、それぞれ軸トルクセンサの検出値及びエンコーダの検出値に相当する。
一般化プラントPaは、外部入力w及び制御入力uからエンジンの角加速度を出力するように図1に示すダイナモメータシステム1の特性を同定した動特性モデル7と、外部入力w及び動特性モデル7の出力に基づいて制御量zを算出する制御量演算部8と、を備える。
動特性モデル7は、エンジンとシャフトとダイナモメータとを連結して構成される3慣性系の特性を同定した機械モデルP4〜P9と、軸トルクセンサによる軸トルク検出特性を同定した軸トルク検出モデルP10と、エンコーダによるダイナモメータの回転数検出特性を同定した回転数検出モデルP11と、インバータによるトルク電流制御特性を同定したP12と、を備える。
ダイナモメータシステム1の機械系の構成は、図4に示すようなそれぞれ固有の慣性モーメントを有する3つの剛体を、2つのばね要素で連結して構成される3慣性系モデルで近似できる。図3及び図4において、“J1”は、エンジンの慣性モーメント[kgm]に相当し、“J2”は、シャフトの慣性モーメント[kgm]に相当し、“J3”は、ダイナモメータの慣性モーメント[kgm]に相当する。“K1”は、エンジン−シャフト間のばね剛性[Nm/rad]に相当し、“K2”は、シャフト−ダイナモメータ間のばね剛性[Nm/rad]に相当する。
ダイナモメータシステム1の機械系の構成を図4のような3慣性系モデルで近似すると、その運動方程式は、伝達関数“1/J1”、“1/s”、“K1/s”、“1/J2・s”、“K2/s”、“1/J3・s”を図3のP4〜P9に示すように組み合わせて表現される。なお、これら3つの慣性モーメントJ1〜J3及びばね定数K1〜K2の具体的な値は、例えば、実機で予め測定しておくことによって特定された値が用いられる。
軸トルク検出モデルP10の伝達関数Gy1(s)、回転数検出モデルP11の伝達関数Gy2(s)、及びインバータモデルP12の伝達関数Gu1(s)には、それぞれシステム同定によって予め定められたものが用いられる。
制御量演算部8は、エンジントルクに相当する外部入力wにエンジン単体の慣性モーメントJ1の逆数を乗算することによって得られるエンジン単体の角加速度(ブロックP1の出力)から、上述の動特性モデル7によって算出されるエンジンの角加速度(ブロックP4の出力)を減算することによって得られる差分値を算出し、さらにこの差分値に所定の重み関数G(s)を乗算することによって制御量zを算出する。この重み関数G(s)には、例えば積分特性を有するものが用いられる。以上のように本発明では、エンジン単体の角加速度と動特性モデルによって算出されるエンジンの角加速度と差分値を制御量zとし、さらに外部入力wから制御量zへの応答を小さくするようにH∞制御やμ設計法によってコントローラを設計することにより、ダイナモメータでシャフト慣性を補償するシャフト慣性補償効果と機械共振を抑制する共振抑制効果との両方を備えたコントローラを導出することができる。
図5は、実施例1のダイナモ制御装置6aの具体的な構成を示す図である。このダイナモ制御装置6aには、上記一般化プラントPaから導出された2つのコントローラGc1及びGc2が用いられる。コントローラGc1は第1観測出力y1に対応して導出されたものであり、コントローラGc2は第2観測出力y2に対応して導出されたものである。
図6は、実施例1のコントローラGc1,Gc2のボード線図である。図6の上段はゲイン特性を示し、下段は位相特性を示す。図6に示すように、コントローラGc1の低域では積分特性が認められ、コントローラGc2の低域では比例特性が認められる。これら積分特性及び比例特性は、ダイナモメータでシャフト慣性を補償するために必要な制御要素となっている。一方、コントローラGc1,Gc2の高域では、所定の機械共振点でゲインが低下している。以上より、これらコントローラGc1,Gc2及びこれを用いたダイナモ制御装置6aによれば、エンジンからみて無負荷状態となるようにシャフト慣性を補償するシャフト慣性補償効果と、機械共振点を抑制する共振抑制効果との両方を同時に奏することが明らかとなった。
なお、シャフト慣性補償制御の応答性は、コントローラGc1,Gc2がそれぞれどの程度の周波数まで積分特性及び比例特性を有するかで概ね評価できる。例えば、図6のコントローラGc1,Gc2によれば、約10Hz程度の応答を有すると評価できる。
図7は、図6のダイナモ制御装置を利用したダイナモメータシステムにおけるエンジン始動時のエンジン回転数の変化を示す図である。図7には、図6のダイナモ制御装置を利用したシステムによる測定結果を細実線で示す。また、エンジンとシャフトとを切り離しエンジンを実際に無負荷状態にして測定した場合の結果、すなわちシャフト慣性補償時の理想となる値を太破線で示す。図7に示すように、細実線と太破線とはほぼ一致する。本実施例のダイナモ制御装置6aを用いたシステムによれば、エンジン始動時にはダイナモメータでシャフト慣性が補償されるため、エンジン単体相当の始動波形が得られることが検証された。すなわち、本実施例のダイナモ制御装置を利用することにより、エンジンからみて無負荷状態を実現できることが検証された。
図8は、実施例2の一般化プラントPbの具体的な構成を示す図である。以下の説明では、図3の実施例1の一般化プラントPaと異なる構成のみ説明する。実施例1の一般化プラントPaと同一の構成については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図6を参照して説明したように、シャフト慣性補償効果が得られるように導出されたコントローラには、結果として積分特性と比例特性が現れる。実施例2では、これらシャフト慣性補償効果を得るために必要となる制御要素をコントローラから分離すべく、これら制御要素が予め含み入れられた一般化プラントPbを用いる。
本実施例の一般化プラントPbは、実施例1の一般化プラントPaから、積分器P13と2つのゲインブロックP14,P15とが追加されている。より具体的には、実施例2では、トルク検出モデルP10の出力端に設けられた積分器P13の出力を第1観測出力y1とし、回転数検出モデルP11の出力端に設けられたシャフトの慣性モーメントJ2のゲインブロックP14の出力を第2観測出力y2とする。また実施例2では、制御入力uに、制御応答性の目安となる所定の比例ゲインKを乗算して得られる出力をインバータモデルP12への入力とする。
図9は、実施例2のダイナモ制御装置6bの具体的な構成を示す図である。このダイナモ制御装置6bには、上記一般化プラントPbから導出された2つのコントローラGc1(s)及びGc2(s)が用いられる。コントローラGc1は第1観測出力y1に対応して導出されたものであり、コントローラGc2は第2観測出力y2に対応して導出されたものである。ただし上述のように、積分器及び比例ゲインを一般化プラントPbに予め含め入れておくことにより、導出されるコントローラGc1,Gc2からこれら積分器及び比例ゲインの特性が分離される。このため、ダイナモ制御装置6bは、一般化プラントPbから導出された2つのコントローラGc1,Gc2の他、シャフト慣性補償制御に必要な積分器と2つの比例ゲインK,J2とが図9に示すように追加して設けられる。
図10は、実施例2のコントローラGc1,Gc2のボード線図である。図10の上段はゲイン特性を示し、下段は位相特性を示す。本実施例によれば、一般化プラントPbに積分器や比例ゲインを含み入れることによって、低域が同じゲインの比例特性を有するコントローラGc1,Gc2が導出される。このように、両コントローラGc1,Gc2で低域が同じゲインになることにより、実施例1の一般化プラントPaを用いた場合と比較して、応答性の評価が容易になるという利点がある。
なお、共振抑制効果を得るためには高域の軸トルク信号をフィードバックすることが有効であるが、図9に示すように、軸トルク信号は積分器によって高域が減衰された上でコントローラGc1に入力される。これに対し、本実施例のコントローラGc1によれば、上記積分器による高域での減衰を補うべく、高域のゲインが大きくなっている。したがって、実施例1と比較して共振抑制効果が損なわれることはない。
また、例えば実施例1の一般化プラントPaを用いた場合、慣性補償量の特性は図5のコントローラGc2に含まれるため、一旦コントローラを導出した後に慣性補償量を変更しようとすると、H∞制御やμ設計法などによって再度コントローラを導出する必要がある。これに対し本実施例の一般化プラントPbを用いた場合、慣性補償量の特性は図9に示すようにシャフト慣性モーメントのゲインブロックJ2としてコントローラGc2から分離される。したがって本実施例によれば、H∞制御やμ設計法などによって一旦コントローラを導入した後であっても、再度H∞制御やμ設計法を実行することなく、上記ゲインJ2を調整することによって慣性補償量を容易に変更することができる。また、ループゲインとなるゲインブロックKもコントローラGc1,Gc2から分離されている。このため、慣性補償量と同様に再度H∞制御やμ設計法を実行することなくある程度の範囲でループゲインを容易に変更できる。なお、図示及び詳細な説明は省略するが、実施例2のダイナモ制御装置6bを利用したダイナモメータシステムでも、図7と同様の結果が得られた。
図11は、実施例3の一般化プラントPcの具体的な構成を示す図である。以下の説明では、図3の実施例1の一般化プラントPaと異なる構成のみ説明する。実施例1の一般化プラントPaと同じ構成については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
実施例2と同様に、本実施例ではシャフト慣性補償効果を得るために必要となる積分器や比例ゲイン等の制御要素をコントローラから分離すべく、これら制御要素が予め含み入れられた一般化プラントPcを用いる。
本実施例の一般化プラントPcは、実施例1の一般化プラントPaから、積分器13と、2つのゲインブロックP14,P15と、加算器P16とが追加されている。より具体的には、実施例3では、回転数検出モデルP11の出力端に設けられたシャフト慣性モーメントJ2のゲインブロックP14の出力から、トルク検出モデルP10の出力端に設けられた積分器P13の出力を減算して得られる出力に、制御応答性の目安となる所定の比例ゲインKを乗算して得られる出力を第1観測出力y1とする。また、トルク検出モデルP10の出力を第2観測出力y2とする。
図12は、実施例3のダイナモ制御装置6cの具体的な構成を示す図である。このダイナモ制御装置6cには、上記一般化プラントPcから導出された2つのコントローラGc1(s)及びGc2(s)が用いられる。コントローラGc1は第1観測出力y1に対応して導出されたものであり、コントローラGc2は第2観測出力y2に対応して導出されたものである。ただし実施例2と同様の理由により、ダイナモ制御装置6cは、一般化プラントPcから導出された2つのコントローラGc1,Gc2の他、シャフト慣性補償制御に必要な積分器と2つの比例ゲインK,J2とが図12に示すように追加して設けられる。
図13は、本実施例のコントローラGc1,Gc2のボード線図である。図14の上段はゲイン特性を示し、下段は位相特性を示す。本実施例によれば、一般化プラントPcに積分器や比例ゲインを含み入れることによって、実施例2とほぼ同様の効果を奏する。なお、本実施例によれば、シャフト慣性補償制御に有効なコントローラはGc1のみになる。実施例2で説明したように、コントローラGc1には積分器によって高域が減衰された信号が入力されるため、コントローラGc1の高域のゲインは大きくなる。しかし、本実施例では図13に示すようにコントローラGc2による軸トルク検出信号のフィードバックが加わるようになっているため、実施例2と比較すればコントローラGc1の高域のゲインは小さくなっている。なお、図示及び詳細な説明は省略するが、実施例3のダイナモ制御装置6bを利用したダイナモメータシステムでも、図7と同様の結果が得られた。
図14は、実施例4の一般化プラントPdの具体的な構成を示す図である。以下の説明では、図3の実施例1の一般化プラントPaと異なる構成のみ説明する。実施例1の一般化プラントPaと同じ構成については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
実施例2と同様に、本実施例ではシャフト慣性補償効果を得るために必要となる積分器や比例ゲイン等の制御要素をコントローラから分離すべく、これら制御要素が予め含み入れられた一般化プラントPdを用いる。また、実施例1では、2つの観測出力y1,y2を定義したが、本実施例では観測出力をy1のみとする。
本実施例の一般化プラントPdでは、実施例1の一般化プラントPaから、積分器P13と、2つのゲインブロックP14,P15と、2つの加算器P16,P17とが追加されている。より具体的には、実施例4では、トルク検出モデルP10の出力を観測出力y1とする。また、シャフトの慣性モーメントJ2が乗算された回転数検出モデルP11の出力から、トルク検出モデルP10の出力端に設けられた積分器P13の出力を減算して得られる差分値に、制御応答の目安となる所定の比例ゲインKを乗算して得られる出力と、制御入力uとを合成して得られる出力をインバータモデルP12への入力とする。
図15は、実施例4のダイナモ制御装置6dの具体的な構成を示す図である。このダイナモ制御装置6dには、上記一般化プラントPdから観測出力y1に対応して導出されたコントローラGc1(s)が用いられる。ただし実施例2と同様の理由により、ダイナモ制御装置6dは、一般化プラントPdから導出されたコントローラGc1の他、シャフト慣性補償制御に必要な積分器と2つの比例ゲインK,J2とが図15に示すように追加して設けられる。
図16は、本実施例のコントローラGc1のボード線図である。図16の上段はゲイン特性を示し、下段は位相特性を示す。本実施例によれば、一般化プラントPdに積分器や比例ゲインを含み入れることによって、実施例2とほぼ同様の効果を奏する。なお本実施例では、一般化プラントPdの観測出力をy1のみとしたことから、導出される高次のコントローラはGc1の1つのみになる。このため本実施例によれば、シャフト慣性補償制御から別の制御に切り替える際のバンプレス処理が容易になる。なお、図示及び詳細な説明は省略するが、実施例4のダイナモ制御装置6dを利用したダイナモメータシステムでも、図7と同様の結果が得られた。
図17は、実施例5の一般化プラントPeの具体的な構成を示す図である。以下の説明では、図11の実施例3の一般化プラントPcと異なる構成のみ説明する。実施例3の一般化プラントPcと同じ構成については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
実施例3の一般化プラントPcでは、トルク検出モデルP10の出力を観測出力y1としていたところ、本実施例の一般化プラントPeではこれを削除し、観測出力を1つのみとした。すなわち本実施例の一般化プラントPeでは、回転数モデルP11の出力端に設けられたシャフトの慣性モーメントJ2のゲインブロックP14の出力から、トルク検出モデルP10の出力端に設けられた積分器P13の出力を減算して得られる出力に、制御応答性の目安となる所定の比例ゲインKを乗算して得られる出力を観測出力y1とする。
図18は、実施例5のダイナモ制御装置6eの具体的な構成を示す図である。このダイナモ制御装置6eには、上記一般化プラントPeから、観測出力y1に対応して導出されたコントローラGc1(s)が用いられる。ただし実施例2と同様の理由により、ダイナモ制御装置6eは、一般化プラントPeから導出されたコントローGc1の他、シャフト慣性補償制御に必要な積分器と2つの比例ゲインK,J2とが図18に示すように追加して設けられる。
図19は、実施例5のコントローラGc1のボード線図である。図19の上段はゲイン特性を示し、下段は位相特性を示す。本実施例によれば、一般化プラントPdに積分器や比例ゲインを含み入れることによって、実施例2とほぼ同様の効果を奏する。特にループゲインとなるゲインブロックKをコントローラGc1から分離することにより(図18参照)、再度H∞制御やμ設計法を実行することなくある程度の範囲でループゲインを容易に変更できる。なお本実施例では、一般化プラントPeの観測出力をy1のみとしたことから、導出される高次のコントローラはGc1の1つのみになる。このため本実施例によれば、シャフト慣性補償制御から別の制御に切り替える際のバンプレス処理が容易になる。なお、図示及び詳細な説明は省略するが、実施例5のダイナモ制御装置6eを利用したダイナモメータシステムでも、図7と同様の結果が得られた。
図20は、実施例6の一般化プラントPfの具体的な構成を示す図である。以下の説明では、図11の実施例3の一般化プラントPcと異なる構成のみ説明する。実施例3の一般化プラントPcと同じ構成については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
本実施例の一般化プラントPcでは、実施例3の一般化プラントPcから、ハイパスフィルタP17が追加されている。より具体的には、実施例6では、トルク検出モデルP10の出力端に設けられたハイパスフィルタP17の出力を第2観測出力y2とする。第1観測出力y1は実施例3と同じである。
図21は、実施例6のダイナモ制御装置6fの具体的な構成を示す図である。このダイナモ制御装置6fには、上記一般化プラントPfから導出された2つのコントローラGc1(s)及びGc2(s)が用いられる。コントローラGc1は第1観測出力y1に対応して導入されたものであり、コントローラGc2は第2観測出力y2に対応して導出されたものである。ただし実施例3と同様の理由により、ダイナモ制御装置6fは、一般化プラントPfから導出された2つのコントローラGc1,Gc2の他、シャフト慣性補償制御に必要な積分器と、2つの比例ゲインK,J2と、ハイパスフィルタとが図21に示すように追加して設けられる。
図22は、本実施例のコントローラGc1,Gc2のボード線図である。図22の上段はゲイン特性を示し、下段は位相特性を示す。本実施例によれば、一般化プラントPfに積分器や比例ゲインを含み入れることによって、実施例2とほぼ同様の効果を奏する。なお、本実施例は実施例3と比較してハイパスフィルタが追加されている。図13に示す実施例3の結果と比較すると、実施例3ではコントローラGc2の低域特性が比例特性になるが、本実施例ではハイパスフィルタの効果によってコントローラGc2の低域特性が積分特性になる。なお、図示及び詳細な説明は省略するが、実施例3のダイナモ制御装置6fを利用したダイナモメータシステムでも、図7と同様の結果が得られた。
図23は、実施例7の一般化プラントPgの具体的な構成を示す図である。以下の説明では、図11の実施例3の一般化プラントPcと異なる構成のみ説明する。実施例3の一般化プラントPcと同じ構成については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
実施例3の一般化プラントPc(図11参照)と本実施例の一般化プラントPg(図23参照)とでは、比例ゲインKを乗算するゲインブロックP14を設ける場所が異なる。本実施例では、制御入力uに、制御応答性の目安となる所定の比例ゲインKを乗算して得られる出力をインバータモデルP12への入力とする。
図24は、実施例7のダイナモ制御装置6gの具体的な構成を示す図である。このダイナモ制御装置6gには、上記一般化プラントPgから導出された2つのコントローラGc1(s)及びGc2(s)が用いられる。コントローラGc1は第1観測出力y1に対応して導出されたものであり、コントローラGc2は第2観測出力y2に対応して導出されたものである。ただし実施例2と同様の理由により、ダイナモ制御装置6cは、一般化プラントPgから導出された2つのコントローラGc1,Gc2の他、シャフト慣性補償制御に必要な積分器と2つの比例ゲインK,J2とが図25に示すように追加して設けられる。
図25は、実施例7のコントローラGc1,Gc2のボード線図である。図25の上段はゲイン特性を示し、下段は位相特性を示す。本実施例によれば、一般化プラントPgに積分器や比例ゲインを含み入れることによって、実施例2とほぼ同様の効果を奏する。特にループゲインとなるゲインブロックKをコントローラGc1,Gc2から分離することにより(図24参照)、再度H∞制御やμ設計法を実行することなくある程度の範囲でループゲインを容易に変更できる。
1…ダイナモメータシステム
E…エンジン(供試体)
S…シャフト(中間結合体)
D…ダイナモメータ
Pa,Pb,Pc,Pd,Pe,Pf,Pg…一般化プラント
3…インバータ
6a,6b,6c,6d,6e,6f,6g…ダイナモ制御装置
61…軸トルクセンサ(トルク検出器)
62…エンコーダ(回転数検出器)
7…動特性モデル
8…制御量演算部
P4〜P9…機械モデル
P10…トルク検出モデル
P11…回転数検出モデル
P12…インバータモデル

Claims (8)

  1. 動力を発生する供試体と中間結合体を介して連結されたダイナモメータと、前記中間結合体の捩れトルクを検出するトルク検出器と、前記ダイナモメータの回転数を検出する回転数検出器と、前記ダイナモメータに電力を供給するインバータと、を備えたダイナモメータシステムにおいて、前記トルク検出器及び前記回転数検出器の検出信号に基づいて、前記供試体からみて無負荷状態が実現されるように前記インバータへのトルク電流指令を生成するダイナモメータシステムのダイナモ制御装置であって、
    前記ダイナモ制御装置は、前記供試体で発生するトルクに相当する外部入力及び前記トルク電流指令に相当する制御入力から所定の観測出力及び制御量を出力する一般化プラントに対し、前記外部入力から前記制御量までの応答を小さくするようにH∞制御又はμ設計法と呼称される制御系設計方法によって設計されたコントローラを含み、
    前記一般化プラントは、前記外部入力及び前記制御入力から前記供試体の角加速度を出力するように前記ダイナモメータシステムの特性を同定した動特性モデルを含み、
    前記一般化プラントの制御量は、前記外部入力に前記供試体の慣性モーメントの逆数を乗算することで算出した前記供試体単体の角加速度と、前記動特性モデルによって算出した前記供試体の角加速度との差分に、積分特性を有する重み関数を乗じた信号であることを特徴とするダイナモメータシステムのダイナモ制御装置。
  2. 前記一般化プラントの動特性モデルは、前記インバータの特性を同定したインバータモデルと、前記供試体と前記中間結合体と前記ダイナモメータとを連結して構成される3慣性系の特性を同定した機械モデルと、前記トルク検出器の特性を同定したトルク検出モデルと、前記回転数検出器の特性を同定した回転数検出モデルと、を備えることを特徴とする請求項1に記載のダイナモメータシステムのダイナモ制御装置。
  3. 前記制御入力に所定の比例ゲインを乗算して得られる出力を前記インバータモデルへの入力とし、
    前記トルク検出モデルの出力端に設けられた積分器の出力を第1観測出力とし、
    前記回転数検出モデルの出力端に設けられた比例ゲインの出力を第2観測出力とすることを特徴とする請求項2に記載のダイナモメータシステムのダイナモ制御装置。
  4. 前記制御入力を前記インバータモデルへの入力とし、
    所定の比例ゲインが乗算された前記回転数検出モデルの出力と前記トルク検出モデルの出力端に設けられた積分器の出力との差分に所定の比例ゲインを乗算して得られる出力を第1観測出力とし、
    前記トルク検出モデルの出力を第2観測出力とすることを特徴とする請求項2に記載のダイナモメータシステムのダイナモ制御装置。
  5. 所定の比例ゲインが乗算された前記回転数検出モデルの出力と前記トルク検出モデルの出力端に設けられた積分器の出力との差分に所定の比例ゲインを乗じて得られる出力と、前記制御入力とを合成して得られる出力を前記インバータモデルへの入力とし、
    前記トルク検出モデルの出力を観測出力とすることを特徴とする請求項2に記載のダイナモメータシステムのダイナモ制御装置。
  6. 前記制御入力を前記インバータモデルへの入力とし、
    所定の比例ゲインが乗算された前記回転数検出モデルの出力と前記トルク検出モデルの出力端に設けられた積分器の出力との差分に所定の比例ゲインを乗じて得られる出力を観測出力とすることを特徴とする請求項2に記載のダイナモメータシステムのダイナモ制御装置。
  7. 前記制御入力を前記インバータモデルへの入力とし、
    所定の比例ゲインが乗算された前記回転数検出モデルの出力と前記トルク検出モデルの出力端に設けられた積分器の出力との差分に所定の比例ゲインを乗算して得られる出力を第1観測出力とし、
    前記トルク検出モデルの出力端に設けられたハイパスフィルタの出力を第2観測出力とすることを特徴とする請求項2に記載のダイナモメータシステムのダイナモ制御装置。
  8. 前記制御入力に所定の比例ゲインを乗算して得られる出力を前記インバータモデルへの入力とし、
    前記トルク検出モデルの出力を第1観測出力とし、
    所定の比例ゲインが乗算された前記回転数検出モデルの出力と前記トルク検出モデルの出力との差分を第2観測出力とすることを特徴とする請求項2に記載のダイナモメータシステムのダイナモ制御装置。
JP2013210518A 2013-10-07 2013-10-07 ダイナモメータシステム Active JP5800001B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013210518A JP5800001B2 (ja) 2013-10-07 2013-10-07 ダイナモメータシステム
KR1020167011590A KR101659363B1 (ko) 2013-10-07 2014-10-06 다이나모미터 시스템
US15/027,932 US9739687B2 (en) 2013-10-07 2014-10-06 Dynamometer system
PCT/JP2014/076691 WO2015053220A1 (ja) 2013-10-07 2014-10-06 ダイナモメータシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013210518A JP5800001B2 (ja) 2013-10-07 2013-10-07 ダイナモメータシステム

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2015075361A JP2015075361A (ja) 2015-04-20
JP2015075361A5 JP2015075361A5 (ja) 2015-07-09
JP5800001B2 true JP5800001B2 (ja) 2015-10-28

Family

ID=52813036

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013210518A Active JP5800001B2 (ja) 2013-10-07 2013-10-07 ダイナモメータシステム

Country Status (4)

Country Link
US (1) US9739687B2 (ja)
JP (1) JP5800001B2 (ja)
KR (1) KR101659363B1 (ja)
WO (1) WO2015053220A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10309869B2 (en) 2016-07-27 2019-06-04 A&D Company, Limited Engine test apparatus
US10451522B2 (en) 2016-07-27 2019-10-22 A & D Company, Limited Engine test apparatus

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SE538492C2 (sv) * 2014-03-31 2016-08-02 Rototest Int Ab Förfarande och system för användning vid dynamometerprovningav ett motorfordon
JP6044649B2 (ja) * 2015-01-19 2016-12-14 株式会社明電舎 ダイナモメータシステムの制御装置
JP6168126B2 (ja) 2015-11-09 2017-07-26 株式会社明電舎 ダイナモメータシステムのダイナモ制御装置及びそのエンジン始動方法
JP6149948B1 (ja) * 2016-01-07 2017-06-21 株式会社明電舎 供試体特性推定方法及び供試体特性推定装置
JP6217797B1 (ja) * 2016-06-22 2017-10-25 株式会社明電舎 共振抑制制御回路及びこれを用いた試験システム並びに共振抑制制御回路の設計方法
JP6493578B1 (ja) * 2018-02-08 2019-04-03 株式会社明電舎 試験システムの機械特性推定方法及び機械特性推定装置
JP6645525B2 (ja) * 2018-02-23 2020-02-14 株式会社明電舎 試験システムの制御装置
WO2020049845A1 (ja) * 2018-09-07 2020-03-12 株式会社明電舎 動力計制御装置
JP6660038B1 (ja) * 2018-11-05 2020-03-04 株式会社明電舎 軸トルク制御装置
CN109839823B (zh) * 2019-01-15 2020-06-26 中国科学院西安光学精密机械研究所 压电变形镜的异步迟滞补偿-线性二次型h∞控制方法及系统
JP6737363B1 (ja) * 2019-02-28 2020-08-05 株式会社明電舎 動力計制御装置
KR20230152245A (ko) 2022-04-27 2023-11-03 동의대학교 산학협력단 소형화된 이동식 다이나모 시스템
JP7380762B1 (ja) * 2022-06-27 2023-11-15 株式会社明電舎 試験システム

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01173848A (ja) * 1987-12-28 1989-07-10 Toyota Motor Corp 走行抵抗設定装置
JP3772721B2 (ja) * 2001-10-11 2006-05-10 株式会社明電舎 エンジンベンチシステムおよびエンジン特性の測定方法
JP3775284B2 (ja) 2001-11-08 2006-05-17 株式会社明電舎 エンジンベンチシステムおよびエンジン特性の測定方法
JP4835508B2 (ja) * 2007-05-17 2011-12-14 株式会社明電舎 電気慣性制御方法
JP4766039B2 (ja) 2007-11-30 2011-09-07 株式会社明電舎 エンジンベンチシステムの制御方式
AT10301U3 (de) * 2008-09-01 2009-09-15 Avl List Gmbh Verfahren und regelanordnung zur regelung einer regelstrecke mit sich wiederholendem arbeitszyklus
JP5605128B2 (ja) * 2010-09-27 2014-10-15 株式会社明電舎 動力計の軸トルク制御装置
JP5758659B2 (ja) * 2011-03-17 2015-08-05 トヨタ自動車株式会社 エンジン試験装置及びエンジン試験方法
KR101548293B1 (ko) * 2012-01-13 2015-08-28 메이덴샤 코포레이션 구동 트레인 시험 시스템
JP5605383B2 (ja) * 2012-02-29 2014-10-15 株式会社明電舎 ダイナモメータシステム
JP5304913B2 (ja) * 2012-03-02 2013-10-02 株式会社明電舎 ダイナモメータシステム
JP5344067B1 (ja) * 2012-06-13 2013-11-20 株式会社明電舎 動力計システム
KR101577244B1 (ko) * 2012-07-09 2015-12-14 메이덴샤 코포레이션 구동 트레인의 시험 시스템
JP5708704B2 (ja) * 2013-05-15 2015-04-30 株式会社明電舎 エンジンベンチシステム
JP5776731B2 (ja) * 2013-06-19 2015-09-09 株式会社明電舎 ドライブトレインの試験システム

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10309869B2 (en) 2016-07-27 2019-06-04 A&D Company, Limited Engine test apparatus
US10451522B2 (en) 2016-07-27 2019-10-22 A & D Company, Limited Engine test apparatus
DE102017115945B4 (de) 2016-07-27 2023-10-26 A & D Company, Limited Motorprüfvorrichtung
DE102017115942B4 (de) 2016-07-27 2024-02-22 A & D Company, Limited Motorprüfvorrichtung

Also Published As

Publication number Publication date
KR20160055961A (ko) 2016-05-18
US20160252428A1 (en) 2016-09-01
US9739687B2 (en) 2017-08-22
WO2015053220A1 (ja) 2015-04-16
KR101659363B1 (ko) 2016-09-26
JP2015075361A (ja) 2015-04-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5800001B2 (ja) ダイナモメータシステム
JP6044649B2 (ja) ダイナモメータシステムの制御装置
JP2016111910A (ja) ハイブリッド車両の能動型振動低減制御装置及びその方法
KR101223669B1 (ko) 엔진 벤치 시스템 제어 시스템
CN104993766B (zh) 一种二质量系统谐振抑制方法
JP5136247B2 (ja) エンジンベンチシステムの動力計制御方式
JP7149268B2 (ja) テストベンチ装置を調整するための方法及び装置
JP2010136616A5 (ja)
JP2008070119A (ja) エンジンベンチシステムの制御方法とその装置
JP6481792B2 (ja) 動力系の試験装置
US20160067865A1 (en) Control system for power unit
JP2012068199A (ja) 軸トルク制御装置
KR102383554B1 (ko) 동력계 제어 장치
JP6659492B2 (ja) エンジン試験装置
JP5989694B2 (ja) 制御装置、制御方法及び制御プログラム
WO2017188271A1 (ja) 試験システムのダイナモメータ制御装置
JP6007831B2 (ja) 動力系の試験装置
JP2013015386A (ja) エンジンベンチシステムの制御方法
WO2018190303A1 (ja) 電気慣性制御装置
JP2008233075A (ja) 振動試験装置
JP5605128B2 (ja) 動力計の軸トルク制御装置
JP2011160574A (ja) 電動機の速度制御装置
JP5895405B2 (ja) エンジンベンチシステムの制御装置
JP4019709B2 (ja) エンジンベンチシステム
JP2014142317A (ja) 動力系の試験装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150521

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150521

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20150521

TRDD Decision of grant or rejection written
A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20150722

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150728

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150810

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5800001

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150