JP6660038B1 - 軸トルク制御装置 - Google Patents

軸トルク制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6660038B1
JP6660038B1 JP2018208191A JP2018208191A JP6660038B1 JP 6660038 B1 JP6660038 B1 JP 6660038B1 JP 2018208191 A JP2018208191 A JP 2018208191A JP 2018208191 A JP2018208191 A JP 2018208191A JP 6660038 B1 JP6660038 B1 JP 6660038B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
torque
output
shaft
shaft torque
input
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018208191A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020076577A (ja
Inventor
岳夫 秋山
岳夫 秋山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Meidensha Corp
Original Assignee
Meidensha Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Meidensha Corp filed Critical Meidensha Corp
Priority to JP2018208191A priority Critical patent/JP6660038B1/ja
Priority to PCT/JP2019/032483 priority patent/WO2020095507A1/ja
Priority to US17/290,194 priority patent/US11280702B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP6660038B1 publication Critical patent/JP6660038B1/ja
Publication of JP2020076577A publication Critical patent/JP2020076577A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01MTESTING STATIC OR DYNAMIC BALANCE OF MACHINES OR STRUCTURES; TESTING OF STRUCTURES OR APPARATUS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01M17/00Testing of vehicles
    • G01M17/007Wheeled or endless-tracked vehicles
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01MTESTING STATIC OR DYNAMIC BALANCE OF MACHINES OR STRUCTURES; TESTING OF STRUCTURES OR APPARATUS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01M13/00Testing of machine parts
    • G01M13/02Gearings; Transmission mechanisms
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60KARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
    • B60K1/00Arrangement or mounting of electrical propulsion units
    • B60K1/02Arrangement or mounting of electrical propulsion units comprising more than one electric motor
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01MTESTING STATIC OR DYNAMIC BALANCE OF MACHINES OR STRUCTURES; TESTING OF STRUCTURES OR APPARATUS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01M99/00Subject matter not provided for in other groups of this subclass
    • G01M99/007Subject matter not provided for in other groups of this subclass by applying a load, e.g. for resistance or wear testing

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Testing Of Devices, Machine Parts, Or Other Structures Thereof (AREA)

Abstract

【課題】軸トルク偏差抑制機能及び共振抑制機能の両方を備える試験システムの軸トルク制御装置を提供すること。【解決手段】軸トルク制御装置は、タンデムダイナモメータシステムを含む試験システムの入出力特性を模した公称モデルNを備える一般化プラントPと、第1観測出力y1及び第2観測出力y2に基づいて第1制御入力u1及び第2制御入力u2を一般化プラントPへ与えるコントローラKと、を備えるフィードバック制御系において、所定の設計条件を満たすようにコンピュータによって設計されたコントローラKを備える。一般化プラントPには、第1観測出力y1を重み関数Ge(s)で重み付けした第1制御量出力z1と、フロント伝達トルクt1を重み関数Gt1(s)で重み付けした第2制御量出力z2と、リア伝達トルクt2を重み関数Gt2(s)で重み付けした第3制御量出力z3と、が規定されている。【選択図】図3

Description

本発明は、軸トルク制御装置に関する。より詳しくは、直列に接続された2つのモータを備えるタンデムモータシステムの軸トルク制御装置に関する。
ドライブトレインとは、エンジンで発生したエネルギーを駆動輪に伝達するための複数の装置の総称をいい、エンジン、クラッチ、トランスミッション、ドライブシャフト、プロペラシャフト、デファレンシャルギヤ、及び駆動輪等で構成される。ドライブトレインの試験システムでは、実際にエンジンでトランスミッションを駆動するとともに、その出力軸に接続された出力側動力計を電気慣性制御することにより、タイヤや車体の慣性を模した負荷トルクを出力軸に付与しながら、供試体であるドライブトレインの耐久性能や品質等が評価される。
また特許文献1には、2台のダイナモメータを直列に接続したタンデムダイナモメータシステムを用いて供試体の入力軸に入力する駆動トルクを発生する試験システムが提案されている。特許文献1の試験システムによれば、2台のダイナモメータを直列にすることにより、個々のダイナモメータを大径化することなく大きな駆動トルクを発生することができる。
特許第5561444号
ところで2台のダイナモメータを直列に接続すると、これらダイナモメータを連結する軸のねじり共振によってダイナモメータと供試体との間の軸トルクに大きな振動が生じてしまう場合がある。特許文献1には、このようなねじり共振を抑制する機能を備えるタンデムダイナモメータシステムの軸トルク制御装置を一般化プラントに基づいて設計する技術が示されている。しかしながら特許文献1には、軸トルク指令値と軸トルク検出値との偏差を抑制する機能については十分に検討されていない。このため特許文献1に示された設計方法によって設計された軸トルク制御装置では、後に図7を参照して説明するように、軸トルク指令値と軸トルク検出値との間に偏差が発生してしまう場合がある。
本発明は、第1モータと負荷機器との間の軸トルクに対する軸トルク指令信号と軸トルク検出信号との偏差を抑制する軸トルク偏差抑制機能及び各モータ及び供試体を連結する軸のねじり共振を抑制する共振抑制機能の両方を備えるタンデムモータシステムの軸トルク制御装置を提供することを目的とする。
(1)本発明は、負荷軸(例えば、後述の入力軸SI)を備える負荷機器(例えば、後述の供試体W)と、その第1出力軸(例えば、後述の出力軸S1)が前記負荷軸に接続されかつ第1トルク電流指令信号(例えば、後述のフロントトルク電流指令信号)に応じたトルクを発生する第1モータ(例えば、後述のフロントダイナモメータ21)と、その第2出力軸(例えば、後述の出力軸S2)が前記第1出力軸に接続されかつ第2トルク電流指令信号(例えば、後述のリアトルク電流指令信号)に応じたトルクを発生する第2モータ(例えば、後述のリアダイナモメータ22)と、前記負荷機器と前記第1モータとの間の軸トルクに応じた軸トルク検出信号(例えば、後述のフロント軸トルク検出信号)を生成する軸トルク検出器(例えば、後述のフロント軸トルクメータ25)と、を備えるタンデムモータシステム(例えば、後述の試験システム1)を制御対象とし、前記軸トルクに対する軸トルク指令信号(例えば、後述の上位軸トルク指令信号)と前記軸トルク検出信号との軸トルク偏差を抑制するように前記第1及び第2トルク電流指令信号を生成するタンデムモータシステムの軸トルク制御装置(例えば、後述の軸トルク制御装置5)である。本発明に係る軸トルク制御装置は、前記制御対象の入出力特性を模した公称モデル(例えば、後述の公称モデルN)を備える一般化プラント(例えば、後述の一般化プラントP)と、前記軸トルク偏差に相当する第1観測出力(例えば、後述の第1観測出力y1)及び前記軸トルク検出信号に相当する第2観測出力(例えば、後述の第2観測出力y2)に基づいて前記第1トルク電流指令信号に相当する第1制御入力(例えば、後述の第1制御入力u1)及び前記第2トルク電流指令信号に相当する第2制御入力(例えば、後述の第2制御入力u2)を前記一般化プラントへ与えるコントローラ(例えば、後述のコントローラK)と、を備えるフィードバック制御系(例えば、後述のフィードバック制御系8)において、所定の設計条件を満たすようにコンピュータによって設計された前記コントローラを備え、前記公称モデルは、前記第1制御入力に基づいて生成される第1モデル入力(例えば、後述のフロントトルクi1)及び前記第2制御入力に基づいて生成される第2モデル入力(例えば、後述のリアトルクi2)に基づいて、前記負荷機器と前記第1モータとの間の軸トルクに相当する第1モデル出力(例えば、後述のフロント伝達トルクt1)及び前記第1モータと前記第2モータとの間の軸トルクに相当する第2モデル出力(例えば、後述のリア伝達トルクt2)を生成し、前記一般化プラントには、前記第1観測出力を第1重み関数(例えば、後述の第1制御量重み関数Ge(s))で重み付けした第1制御量出力(例えば、後述の第1制御量出力z1)と、前記第1モデル出力を第2重み関数(例えば、後述の第2制御量重み関数Gt1(s))で重み付けした第2制御量出力(例えば、後述の第2制御量出力z2)と、前記第2モデル出力を第3重み関数(例えば、後述の第3制御量重み関数Gt2(s))で重み付けした第3制御量出力(例えば、後述の第3制御量出力z3)と、が規定されていることを特徴とする。
(2)この場合、前記一般化プラントには、前記第1制御入力と前記第2制御入力との差を第4重み関数(例えば、後述の第4制御量重み関数Gie(s))で重み付けした第4制御量出力(例えば、後述の第4制御量出力z4)がさらに規定されていることが好ましい。
(3)この場合、前記第1トルク電流指令信号と前記第2トルク電流指令信号との和に対する前記第1トルク電流指令信号の割合に対する目標を第1目標割合(例えば、後述の第1目標割合r1)とし、前記和に対する前記第2トルク電流指令信号の割合に対する目標を第2目標割合(例えば、後述の第2目標割合r2)とし、前記一般化プラントには、前記第1制御入力と前記第2目標割合との積と前記第2制御入力と前記第1目標割合との積との差を第4重み関数(例えば、後述の第4制御量重み関数Gie(s))で重み付けした第4制御量出力(例えば、後述の第4制御量出力z4´)がさらに規定されていることが好ましい。
(4)この場合、前記負荷機器は、前記負荷軸に入力された動力を変速して出力軸(例えば、後述の出力軸SO1,SO2)に伝達する車両用のドライブトレイン(例えば、後述の供試体W)であり、前記タンデムモータシステムは、前記出力軸に負荷を与える負荷モータ(例えば、後述の第1出力側ダイナモメータ31及び第2出力側ダイナモメータ32)を備えるドライブトレインの試験システム(例えば、後述の試験システム1)であることが好ましい。
(1)本発明に係る軸トルク制御装置は、タンデムモータシステムの入出力特性を模した公称モデルを備える一般化プラントと、軸トルク偏差に相当する第1観測出力及び軸トルク検出信号に相当する第2観測出力に基づいて第1トルク電流指令信号に相当する第1制御入力及び第2トルク電流指令信号に相当する第2制御入力を一般化プラントへ与えるコントローラと、を備えるフィードバック制御系において、所定の設計条件を満たすようにコンピュータによって設計されたコントローラを備える。また本発明では、軸トルク偏差に相当する第1観測出力を第1重み関数で重み付けした第1制御量出力と、負荷機器と第1モータとの間の軸トルクに相当する公称モデルの第1モデル出力を第2重み関数で重み付けした第2制御量出力と、第1モータと第2モータとの間の軸トルクに相当する公称モデルの第2モデル出力を第3重み関数で重み付けした第3制御量出力とが規定された一般化プラントに基づいて軸トルク制御装置を設計する。これにより、軸トルク指令信号と軸トルク検出信号との偏差を抑制する軸トルク偏差抑制機能と、各モータ及び負荷機器を連結する各軸におけるねじり共振を抑制する共振抑制機能との両方を備える軸トルク制御装置が得られる。
(2)本発明では、第1トルク電流指令信号に相当する第1制御入力と第2トルク電流指令信号に相当する第2制御入力との差を第4重み関数で重み付けした第4制御量出力がさらに規定された一般化プラントに基づいて軸トルク制御装置を設計する。このような一般化プラントに基づいて設計された軸トルク制御装置によれば、第1モータに対する第1トルク電流指令信号と第2モータに対する第2トルク電流指令信号とが等しくなるように、すなわち第1モータのトルク負担と第2モータのトルク負担とが等しくなるように軸トルクを制御する、トルク配分機能を実現することができる。
(3)本発明では、第1制御入力と第2目標割合との積と、第2制御入力と第1目標割合との積との差を第4重み関数で重み付けした第4制御量出力がさらに規定された一般化プラントに基づいて軸トルク制御装置を設計する。このような一般化プラントに基づいて設計された軸トルク制御装置によれば、第1モータに対する第1トルク電流指令信号と第2モータに対する第2トルク電流指令信号との比が第1目標割合対第2目標割合になるように、すなわち第1モータのトルク負担と第2モータのトルク負担との比が第1目標割合対第2目標割合になるように軸トルクを制御する、トルク配分機能を実現することができる。
(4)本発明では、負荷機器を、負荷軸に入力された動力を変速して出力軸に伝達する車両用のドライブトレインとし、タンデムモータシステムを、ドライブトレインの出力軸に負荷を与える負荷モータを備えるドライブトレインの試験システムとする。これにより、軸トルク指令信号と軸トルク検出信号との偏差を抑制しかつ各モータ及びドライブトレインを連結する各軸におけるねじり共振を抑制しながら、ドライブトレインの性能を精度良く評価することができる。
本発明の一実施形態に係る軸トルク制御装置が適用されたドライブトレインの試験システムの構成を示す図である。 軸トルク制御装置を設計する際に用いられるフィードバック制御系の構成を示す図である。 実施例1の軸トルク制御装置を設計する際に用いられる一般化プラントの構成を示す図である。 公称モデルの構成を示す図である。 一般化プラントに基づいて軸トルク制御装置を設計する手順を示すフローチャートである。 比較例1の軸トルク制御装置による制御結果を示す図である。 比較例2の軸トルク制御装置による制御結果を示す図である。 実施例1の軸トルク制御装置による制御結果を示す図である。 実施例2の軸トルク制御装置を設計する際に用いられる一般化プラントの構成を示す図である。 実施例2の軸トルク制御装置による制御結果を示す図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係る軸トルク制御装置5を備えるドライブトレインの試験システム1の構成を示す図である。なお図1には、FF駆動方式の車両のドライブトレインを供試体Wとし、この供試体Wの性能を評価する試験システム1の例を示すが、本発明はこれに限るものではない。供試体Wは、例えばFR駆動方式の車両のドライブトレインとしてもよい。
供試体Wは、車両用のドライブトレインであり、完成車に搭載した状態では図示しないエンジンが接続される入力軸SIと、ドライブシャフトである左右の出力軸SO1,SO2と、入力軸SIに入力された動力を増幅して出力軸SO1,SO2に伝達するトルクコンバータTCと、入力軸SIに入力された動力を変速して出力軸SO1,SO2に伝達する変速機TMと、を備える。
試験システム1は、供試体Wの入力軸SI側に設けられたフロントダイナモメータ21、リアダイナモメータ22、フロントインバータ23、リアインバータ24、フロント軸トルクメータ25、フロントエンコーダ26、リアエンコーダ27、及び軸トルク制御装置5と、供試体Wの出力軸SO1,SO2側に設けられた第1出力側ダイナモメータ31、第2出力側ダイナモメータ32、第1出力側インバータ33、第2出力側インバータ34、第1出力側軸トルクメータ35、第1出力側エンコーダ36、第2出力側軸トルクメータ37、第2出力側エンコーダ38、及び出力側制御装置6と、を備える。
フロントダイナモメータ21の出力軸S1の先端側は、供試体Wの入力軸SIに連結されている。フロントインバータ23は、軸トルク制御装置5において生成されるフロントトルク電流指令信号が入力されると、このフロントトルク電流指令信号に応じた電力をフロントダイナモメータ21に供給する。これによりフロントダイナモメータ21は、フロントトルク電流指令信号に応じたトルクを発生する。
リアダイナモメータ22の出力軸S2の先端側は、フロントダイナモメータ21の出力軸S1の基端側にカップリングCを介して連結されている。リアインバータ24は、軸トルク制御装置5において生成されるリアトルク電流指令信号が入力されると、このリアトルク電流指令信号に応じた電力をリアダイナモメータ22に供給する。これによりリアダイナモメータ22は、リアトルク電流指令信号に応じたトルクを発生する。
以上のように試験システム1は、供試体Wの入力軸SIには、フロントダイナモメータ21及びリアダイナモメータ22を直列に接続して構成されるタンデムダイナモメータ20が接続される所謂タンデムダイナモメータシステムである。
フロント軸トルクメータ25は、フロントダイナモメータ21の出力軸S1と供試体Wの入力軸SIとの間のフロント軸トルクに応じたフロント軸トルク検出信号を生成し、軸トルク制御装置5へ入力する。フロントエンコーダ26は、フロントダイナモメータ21の出力軸S1の回転速度(軸の単位時間当たりの回転数)を検出し、この回転速度に応じたフロント速度検出信号を生成し、軸トルク制御装置5へ入力する。リアエンコーダ27は、リアダイナモメータ22の出力軸S2の回転速度を検出し、この回転速度に応じたリア速度検出信号を生成し、軸トルク制御装置5へ入力する。
軸トルク制御装置5は、フロント軸トルクメータ25によるフロント軸トルク検出信号と、フロント軸トルクメータ25によって検出されるフロント軸トルクに対する指令信号に相当する上位軸トルク指令信号と、に基づいてフロントトルク電流指令信号及びリアトルク電流指令信号を生成し、これらトルク電流指令信号をフロントインバータ23及びリアインバータ24へ入力する。なお上位軸トルク指令信号は、供試体Wに対する試験の内容に応じて図示しない上位コントローラにおいて生成される。これにより軸トルク制御装置5は、供試体Wが搭載される完成車におけるエンジンを模擬した駆動トルクをタンデムダイナモメータ20に発生させ、供試体Wの入力軸SIを駆動する。
軸トルク制御装置5は、上位軸トルク指令信号とフロント軸トルク検出信号との軸トルク偏差(上位軸トルク指令信号−フロント軸トルク検出信号)を抑制するようにフロントトルク電流指令信号及びリアトルク電流指令信号を生成する軸トルク偏差抑制機能と、出力軸S1と入力軸SIとの間及び出力軸S2と出力軸S1との間におけるねじり共振を抑制する共振抑制機能との両方の機能を少なくとも備える。これら軸トルク偏差抑制機能及び共振抑制機能を備える軸トルク制御装置5は、後に図2〜図4及び図9等を参照して説明する手順に従って設計することによって得られる。
第1出力側ダイナモメータ31の出力軸は、供試体Wの出力軸SO1に連結されている。第1出力側インバータ33は、出力側制御装置6によって生成される第1出力側トルク電流指令信号が入力されると、この第1出力側トルク電流指令信号に応じた電力を第1出力側ダイナモメータ31に供給する。これにより第1出力側ダイナモメータ31は、第1出力側トルク電流指令信号に応じたトルクを発生する。第1出力側軸トルクメータ35は、第1出力側ダイナモメータ31の出力軸と供試体Wの出力軸SO1との間の軸トルクに応じた第1出力側軸トルク検出信号を生成し、出力側制御装置6へ入力する。第1出力側エンコーダ36は、第1出力側ダイナモメータ31の出力軸の回転速度を検出し、この回転速度に応じた第1出力側速度検出信号を生成し、出力側制御装置6へ入力する。
第2出力側ダイナモメータ32の出力軸は、供試体Wの出力軸SO2に連結されている。第2出力側インバータ34は、出力側制御装置6によって生成される第2出力側トルク電流指令信号が入力されると、この第2出力側トルク電流指令信号に応じた電力を第2出力側ダイナモメータ32に供給する。これにより第2出力側ダイナモメータ32は、第2出力側トルク電流指令信号に応じたトルクを発生する。第2出力側軸トルクメータ37は、第2出力側ダイナモメータ32の出力軸と供試体Wの出力軸SO2との間の軸トルクに応じた第2出力側軸トルク検出信号を生成し、出力側制御装置6へ入力する。第2出力側エンコーダ38は、第2出力側ダイナモメータ32の出力軸の回転速度を検出し、この回転速度に応じた第2出力側速度検出信号を生成し、出力側制御装置6へ入力する。
出力側制御装置6は、第1出力側軸トルクメータ35による第1出力側軸トルク検出信号、第1出力側エンコーダ36による第1出力側速度検出信号、第2出力側軸トルクメータ37による第2出力側軸トルク検出信号、及び第2出力側エンコーダ38による第2出力側速度検出信号等の入力信号を用いることにより、第1出力側トルク電流指令信号及び第2出力側トルク電流指令信号を生成し、これらを第1出力側インバータ33及び第2出力側インバータ34へ入力する。これにより出力側制御装置6は、供試体Wが搭載される完成車におけるタイヤ慣性や車体慣性を模擬した負荷を、第1出力側ダイナモメータ31及び第2出力側ダイナモメータ32を介して出力軸SO1,SO2に付与する。
試験システム1では、軸トルク制御装置5によって供試体Wの入力軸SIを駆動すると同時に、出力側制御装置6によって供試体Wの出力軸SO1,SO2にタイヤ慣性や車体慣性を模擬した負荷を付与することにより、実車の走行状態に近い状態の下で供試体Wの耐久性能や品質等を評価する。
次に、以上のような軸トルク偏差抑制機能及び共振抑制機能を備える軸トルク制御装置5を設計する手順について、図面を参照しながら説明する。
図2は、軸トルク制御装置5を設計する際に用いられるフィードバック制御系8の構成を示す図である。軸トルク制御装置5は、図2に示すようなフィードバック制御系8を定義し、このフィードバック制御系8において所定の設計条件が満たされるように設計されたコントローラをデジタルシグナルプロセッサやマイクロコンピュータ等の入出力ポートを備えるハードウェアに実装して構成される。
また以上のように構成された試験システム1において、後述のコントローラKが実装された軸トルク制御装置5は、図示しない上位コントローラから通信を介して送信される上位軸トルク指令信号と、タンデムダイナモメータ20に装備されたフロント軸トルクメータ25から送信されるフロント軸トルク検出信号とが入力されると、フロント及びリアトルク電流指令信号を生成し、通信を介してインバータ23,24へ入力する。ダイナモメータ21,22と電気的に接続されているインバータ23,24は、軸トルク制御装置5からフロント及びリアトルク電流指令信号が入力されると、これらフロント及びリアトルク電流指令信号に応じたトルクをダイナモメータ21,22に発生させる。なおこの際に想定される外乱要素は、フロント軸トルクメータ25においてフロント軸トルクを計測する際に発生するノイズや、各通信経路における時間の遅れ、インバータ23,24の制御応答等によるフロント及びリアトルク電流指令信号と各ダイナモメータ21,22における発生トルクとの間の非線形性のずれ等がある。なお上述の上位軸トルク指令信号は、上述のように軸トルク制御装置5とは別の上位コントローラによって生成してもよいし、軸トルク制御装置5の内部においてコントローラKとは別に構築されたモジュールによって生成してもよい。
図2のフィードバック制御系8は、試験システム1の入出力特性を模した公称モデルNを備える一般化プラントPと、この一般化プラントPに対し入出力を与えるコントローラKと、を組み合わせることによって構成される。
一般化プラントPには、第1外乱入力w1、第2外乱入力w2、第3外乱入力w3、第4外乱入力w4、及び第5外乱入力w5で構成される入力と、第1制御量出力z1、第2制御量出力z2、第3制御量出力z3、第4制御量出力z4、第5制御量出力z5、及び第6制御量出力z6で構成される出力とが定義されている。
また一般化プラントPとコントローラKとの間には、上位軸トルク指令信号とフロント軸トルク検出信号との偏差に相当する第1観測出力y1及びフロント軸トルク検出信号に相当する第2観測出力y2と、フロントトルク電流指令信号に相当する第1制御入力u1及びリアトルク電流指令信号に相当する第2制御入力u2とが定義されている。
図3は、実施例1の軸トルク制御装置を設計する際に用いられる一般化プラントPの構成を示す図である。一般化プラントPは、制御対象である試験システム1の入出力特性を模した公称モデルNと、複数の重み関数Gtw(s),Gid1(s),Gid2(s),Gr(s),Gn(s),Ge(s),Gir1(s),Gir2(s),Gt1(s),Gt2(s),Gie(s)と、を組み合わせて構成される。
公称モデルNは、図1を参照して説明した試験システム1における3つの入力(供試体トルクTw、フロントトルクi1、及びリアトルクi2)から、試験システム1における2つの出力(フロント伝達トルクt1、及びリア伝達トルクt2)までの特性を模した入出力特性を備える。
供試体トルクTwは、試験システム1において、出力側ダイナモメータ31,32により出力軸SO1,SO2を介して供試体Wに入力されるトルクに相当する。フロントトルクi1は、試験システム1において、フロントインバータ23に入力されるフロントトルク電流指令信号に基づいて、フロントダイナモメータ21において発生するトルクに相当する。リアトルクi2は、試験システム1において、リアインバータ24に入力されるリアトルク電流指令信号に基づいて、リアダイナモメータ22において発生するトルクに相当する。
フロント伝達トルクt1は、試験システム1において、フロントダイナモメータ21の出力軸S1から供試体Wの入力軸SIへ伝達するトルク、換言すれば出力軸S1と入力軸SIとの間におけるフロント軸トルクに相当する。なおこのフロント伝達トルクt1は、試験システム1ではフロント軸トルクメータ25によって検出される。またリア伝達トルクt2は、試験システム1において、リアダイナモメータ22の出力軸S2からフロントダイナモメータ21の出力軸S1へ伝達するトルク、換言すれば出力軸S2と出力軸S1との間におけるリア軸トルクに相当する。
図4は、公称モデルNの構成を示す図である。図4に示すように、公称モデルNは、例えば供試体慣性モーメントJw、フロント慣性モーメントJ1、及びリア慣性モーメントJ2を有する3つの慣性体を、フロントねじり剛性K1、及びリアねじり剛性K2を有する2本の軸体で直列に連結して構成される3慣性系の運動方程式(下記式(1−1)〜(1−5)参照)に基づいて構築される。
Figure 0006660038
図4及び以下の説明において、“s”はラプラス演算子である。供試体慣性モーメントJwは、試験システム1において供試体Wの慣性モーメントに相当する。フロント慣性モーメントJ1は、試験システム1においてフロントダイナモメータ21の慣性モーメントに相当する。リア慣性モーメントJ2は、試験システム1においてリアダイナモメータ22の慣性モーメントに相当する。フロントねじり剛性K1は、試験システム1において供試体Wとフロントダイナモメータ21とを連結する装置のねじり剛性に相当する。リアねじり剛性K2は、試験システム1においてフロントダイナモメータ21とリアダイナモメータ22とを連結する装置のねじり剛性に相当する。また図4において伝達関数Gtm(s)は、試験システム1においてと、フロント軸トルクメータ25の応答特性に相当する。
公称モデルNは、図4及び上記式(1−1)〜(1−5)に示すような運動方程式を用いることにより、供試体トルクTw、フロントトルクi1、及びリアトルクi2に基づいて、フロント伝達トルクt1、及びリア伝達トルクt2を生成する。
図3に戻り、一般化プラントPには、第1外乱入力w1、第2外乱入力w2、第3外乱入力w3、第4外乱入力w4、第5外乱入力w5、第1制御量出力z1、第2制御量出力z2、第3制御量出力z3、第4制御量出力z4、第5制御量出力z5、第6制御量出力z6、第1制御入力u1、第2制御入力u2、第1観測出力y1、及び第2観測出力y2から成る複数の入出力信号が定義されている。これら入出力信号と、図1の試験システム1との対応関係は以下の通りである。
第1外乱入力w1は、一般化プラントPへの入力信号であり、供試体トルクTwを評価するための外乱入力である。一般化プラントPにおいて、第1外乱入力w1を第1外乱重み関数Gtw(s)によって重み付けされたものは、供試体トルクTwとして公称モデルNに入力される。この第1外乱重み関数Gtw(s)は、供試体Wにおいて伝達されるトルクの周波数特性に応じて設定される。供試体Wに含まれるトルクコンバータTCは、油圧によってトルクを伝達するため、供試体トルクTwは、低周波数領域では大きくなり、高周波数領域では小さくなる特性がある。そこでこの第1外乱重み関数Gtw(s)は、供試体トルクTwが大きくなる傾向がある周波数帯域では、他の周波数帯域よりも大きな重みになるように設定される。
第2外乱入力w2は、一般化プラントPへの入力信号であり、フロントインバータ23及びフロントダイナモメータ21のトルク制御誤差(フロントトルク電流指令信号とフロントトルクi1との間のずれ)を評価するための外乱入力である。一般化プラントPにおいて、第2外乱入力w2を第2外乱重み関数Gid1(s)によって重み付けされたものと、コントローラKによる第1制御入力u1とを合算したものは、フロントトルクi1として公称モデルNに入力される。この第2外乱重み関数Gid1(s)は、フロントインバータ23及びフロントダイナモメータ21におけるトルク制御誤差の周波数特性に応じて設定される。フロントインバータ23の制御応答には上限があることから、トルク制御誤差は、高周波数帯域において大きくなる特性がある。そこで第2外乱重み関数Gid1(s)は、トルク制御誤差が大きくなる傾向がある高周波数帯域では、低周波数帯域よりも大きな重みになるように設定される。
第3外乱入力w3は、一般化プラントPへの入力信号であり、リアインバータ24及びリアダイナモメータ22のトルク制御誤差(リアトルク電流指令信号とリアトルクi2とのずれ)を評価するための外乱入力である。一般化プラントPにおいて、第3外乱入力w3を第3外乱重み関数Gid2(s)によって重み付けされたものと、コントローラKによる第2制御入力u2とを合算したものは、リアトルクi2として公称モデルNに入力される。この第3外乱重み関数Gid2(s)は、リアインバータ24及びリアダイナモメータ22におけるトルク制御誤差の周波数特性に応じて設定される。フロントインバータ23と同様にリアインバータ24の制御応答には上限があることから、トルク制御誤差は、高周波数帯域において大きくなる特性がある。そこで第3外乱重み関数Gid2(s)は、トルク制御誤差が大きくなる傾向がある高周波数帯域では、低周波数帯域よりも大きな重みになるように設定される。
第5外乱入力w5は、一般化プラントPへの入力信号であり、フロント軸トルクメータ25によるトルク検出誤差(フロント軸トルク検出信号とフロント伝達トルクt1とのずれ)を評価するための外乱入力である。一般化プラントPにおいて、第5外乱入力w5を第5外乱重み関数Gn(s)によって重み付けされたものと、公称モデルNから出力されるフロント伝達トルクt1とを合算したものは、第2観測出力y2としてコントローラKに入力される。この第5外乱重み関数Gn(s)は、フロント軸トルクメータ25によるトルク検出誤差の周波数特性に応じて設定される。より具体的には、第5外乱重み関数Gn(s)は、トルク検出誤差が大きくなる傾向がある高周波数帯域では、トルク検出誤差が小さくなる傾向がある低周波数帯域よりも大きな重みになるように設定される。
第4外乱入力w4は、一般化プラントPへの入力信号であり、上位軸トルク指令信号を評価するための外乱入力である。一般化プラントPにおいて、第4外乱入力w4を第4外乱重み関数Gr(s)によって重み付けされたものから、上述のようにトルク検出誤差を含んだ第2観測出力y2を減算したものは、第1観測出力y1としてコントローラKに入力される。この第4外乱重み関数Gr(s)は、例えば定数に設定される。
第1観測出力y1は、一般化プラントPから出力されコントローラKへ入力される信号であり、試験システム1において軸トルク制御装置5への軸トルク偏差入力(上位軸トルク指令信号−フロント軸トルク検出信号)に相当する。この第1観測出力y1は、上述のように第4外乱入力w4を第4外乱重み関数Gr(s)によって重み付けされたものから、第2観測出力y2を減算することによって算出される。
第2観測出力y2は、一般化プラントPから出力されコントローラKへ入力される信号であり、試験システム1において軸トルク制御装置5へのフロント軸トルク検出信号に相当する。この第2観測出力y2は、上述のように第5外乱入力w5を第5外乱重み関数Gn(s)によって重み付けされたものと、公称モデルNから出力されるフロント伝達トルクt1とを合算することによって算出される。
第1制御入力u1は、第1観測出力y1及び第2観測出力y2に基づいてコントローラKにおいて生成され、コントローラKから一般化プラントPへ与えられる入力であり、試験システム1において軸トルク制御装置5からのフロントトルク電流指令信号に相当する。一般化プラントPにおいて、フロントトルクi1は、上述のように第2外乱入力w2を第2外乱重み関数Gid1(s)によって重み付けされたものと第1制御入力u1とを合算することによって算出される。
第2制御入力u2は、第1観測出力y1及び第2観測出力y2に基づいてコントローラKにおいて生成され、コントローラKから一般化プラントPへ与えられる入力であり、試験システム1において軸トルク制御装置5からのリアトルク電流指令信号に相当する。一般化プラントPにおいて、リアトルクi2は、上述のように第3外乱入力w3を第3外乱重み関数Gid2(s)によって重み付けされたものと第2制御入力u2とを合算することによって算出される。
第1制御量出力z1は、一般化プラントPの出力信号であり、試験システム1において軸トルク制御装置5への軸トルク偏差入力(上位軸トルク指令信号−フロント軸トルク検出信号)を評価するための制御量出力である。一般化プラントPにおいて、第1制御量出力z1は、第1観測出力y1を第1制御量重み関数Ge(s)によって重み付けすることによって算出される。この第1制御量重み関数Ge(s)は、軸トルク偏差抑制機能を備えるコントローラKが得られるように、積分特性を有するように設定される。
第2制御量出力z2は、一般化プラントPの出力信号であり、試験システム1においてフロント伝達トルクt1を評価するための制御量出力である。一般化プラントPにおいて、第2制御量出力z2は、公称モデルNから出力されるフロント伝達トルクt1を第2制御量重み関数Gt1(s)によって重み付けすることによって算出される。この第2制御量重み関数Gt1(s)は、共振抑制機能を備えるコントローラKが得られるように、供試体Wとフロントダイナモメータ21とを連結する装置における共振特性に基づいて設定される。より具体的には、第2制御量重み関数Gt1(s)は、供試体Wとフロントダイナモメータ21とを連結する装置におけるねじり共振周波数帯域において、他の周波数帯域よりも大きな重みになるように設定される。
第3制御量出力z3は、一般化プラントPの出力信号であり、試験システム1においてリア伝達トルクt2を評価するための制御量出力である。一般化プラントPにおいて、第3制御量出力z3は、公称モデルNから出力されるリア伝達トルクt2を第3制御量重み関数Gt2(s)によって重み付けすることによって算出される。この第3制御量重み関数Gt2(s)は、共振抑制機能を備えるコントローラKが得られるように、フロントダイナモメータ21とリアダイナモメータ22とを連結する装置における共振特性に基づいて設定される。より具体的には、第3制御量重み関数Gt2(s)は、フロントダイナモメータ21とリアダイナモメータ22とを連結する装置におけるねじり共振周波数帯域において、他の周波数帯域よりも大きな重みになるように設定される。
第5制御量出力z5は、一般化プラントPの出力信号であり、試験システム1において軸トルク制御装置5からのフロントトルク電流指令信号を評価するための制御量出力である。一般化プラントPにおいて、第5制御量出力z5は、第1制御入力u1を第5制御量重み関数Gir1(s)によって重み付けすることによって算出される。この第5制御量重み関数Gir1(s)は、例えば、高周波数帯域において低周波数帯域よりも大きな重みになるように設定される。
第6制御量出力z6は、一般化プラントPの出力信号であり、試験システム1において軸トルク制御装置5からのリアトルク電流指令信号を評価するための制御量出力である。一般化プラントPにおいて、第6制御量出力z6は、第2制御入力u2を第6制御量重み関数Gir2(s)によって重み付けすることによって算出される。この第6制御量重み関数Gir2(s)は、例えば、高周波数帯域において、低周波数帯域よりも大きな重みになるように設定される。
第4制御量出力z4は、一般化プラントPの出力信号であり、試験システム1において軸トルク制御装置5からのフロントトルク電流指令信号とリアトルク電流指令信号との差を評価するための制御量出力である。一般化プラントPにおいて、第4制御量出力z4は、第1制御入力u1から第2制御入力u2を減算したものを第4制御量重み関数Gie(s)によって重み付けすることによって算出される。この第4制御量重み関数Gie(s)は、トルク配分機能を備えるコントローラKが得られるように、積分特性を有するように設定される。ここで本実施例におけるトルク配分機能とは、フロントダイナモメータ21に対するフロントトルク電流指令信号とリアダイナモメータ22に対するリアトルク電流指令信号とが等しくなるように、すなわちフロントダイナモメータ21のトルク負担とリアダイナモメータ22のトルク負担とが等しくなるように軸トルクを制御する機能をいう。
図5は、一般化プラントPに基づいて軸トルク制御装置を設計する手順を示すフローチャートである。
始めにS1では、コンピュータを用いることにより、図3及び図4を参照して説明したように、公称モデルN、各種入力w1〜w5,u1,u2、各種出力z1〜z6,y1,y2、及び重み関数Gtw(s),Gid1(s),Gid2(s),Gr(s),Gn(s),Ge(s),Gir1(s),Gir2(s),Gt1(s),Gt2(s),Gie(s)を設定する。
次にS2では、一般化プラントPとコントローラKとを組み合わせて構成されるフィードバック制御系8において、ロバスト安定性が実現するように定められた所定の設計条件が満たされるように、コンピュータによってコントローラKを設計する。より具体的には、このようなコントローラKは、例えばコンピュータ上でD−Kイタレーション法に基づく反復演算を行うことによって導出される。
次にS3では、S2において設計されたコントローラKをデジタルシグナルプロセッサに実装することによって軸トルク制御装置5を設計する。
次に、図3に示す一般化プラントPに基づいて設計される実施例1の軸トルク制御装置の効果について、比較例1の軸トルク制御装置及び比較例2の軸トルク制御装置による制御結果と比較しながら説明する。
ここで比較例1の軸トルク制御装置とは、フロント軸トルクメータ25によるフロント軸トルク検出信号をフィードバックせずに、フロントトルク電流指令信号を半分にしたものをフロントトルク電流指令信号及びリアトルク電流指令信号としてフロントインバータ23及びリアインバータ24に入力するものである。すなわち比較例1の軸トルク制御装置は、軸トルク偏差抑制機能及び共振抑制機能を備えない点において実施例1の軸トルク制御装置と異なる。
また比較例2の軸トルク制御装置とは、本願出願人による特許第556144号に記載の一般化プラントに基づいて設計されたものである。すなわち比較例2の軸トルク制御装置は、軸トルク偏差抑制機能及びトルク配分機能を備えない点において実施例1の軸トルク制御装置と異なる。
図6は、比較例1の軸トルク制御装置による制御結果を示す図であり、図7は、比較例2の軸トルク制御装置による制御結果を示す図であり、図8は、実施例1の軸トルク制御装置による制御結果を示す図である。これら図6〜図8において、下段は、各軸トルク制御装置によって生成されるフロントトルク電流指令信号(太破線)及びリアトルク電流指令信号(細線)を示し、中段は、フロントダイナモメータ21及びリアダイナモメータ22の平均回転数であり、上段は、各軸トルク制御装置に入力する上位軸トルク指令信号(太破線)、フロント軸トルクメータ25によるフロント軸トルク検出信号(細線)、及び出力側ダイナモメータ31,32によって供試体Wに入力する供試体トルク(太線)を示す。またこれら図6〜図8には、各軸トルク制御装置に、時刻t1において0から正の所定値にステップ状に変化する上位軸トルク指令信号を入力し、その後時刻t2において0から負の所定値にステップ状に変化する供試体トルクを入力した場合の制御結果を示す。またこれら図6〜図8において、横軸は時間であり、上段の縦軸は各トルクの上位軸トルク指令信号に対する比であり、中段の縦軸は平均回転数の所定値に対する比であり、下段の縦軸は各トルクの所定値に対する比である。
先ず図6の下段に示すように、比較例1の軸トルク制御装置は、時刻t1において上位軸トルク指令信号をステップ状に変化させると、この上位軸トルク指令信号を半分にしたものをフロントトルク電流指令信号及びリアトルク電流指令信号を生成する。上述のように比較例1の軸トルク制御装置では、フロント軸トルク検出信号をフィードバックせずにこれらフロント及びリアトルク電流指令信号を生成するため、これらフロント及びリアトルク電流指令信号の値は等しくかつ一定である。このように比較例1の軸トルク制御装置は、軸トルク偏差抑制機能を備えないため、時刻t1以降におけるフロント軸トルク検出信号と上位軸トルク指令信号とは一致しない。また比較例1の軸トルク制御装置は、共振抑制機能を備えないため、供試体Wとフロントダイナモメータ21との間及びフロントダイナモメータ21とリアダイナモメータ22との間において生じるねじり共振を抑制することができず、結果として時刻t1以降におけるフロント軸トルク検出信号には大きな振動が表れる。また時刻t2において負の供試体トルクを入力すると、これらのねじれも大きくなるため、時刻t2以降におけるフロント軸トルク検出信号における振動はさらに大きくなる。
次に図7の下段に示すように、時刻t1において上位軸トルク指令信号をステップ状に変化させると、比較例2の軸トルク制御装置は、これに応じてフロントトルク電流指令信号及びリアトルク電流指令信号を生成する。ここで比較例2の軸トルク制御装置は、フロント軸トルク検出信号に基づいて供試体Wとフロントダイナモメータ21との間及びフロントダイナモメータ21とリアダイナモメータ22との間のおいて生じ得るねじり共振を抑制するように、フロント軸トルク検出信号に基づいてフロントトルク電流指令信号及びリアトルク電流指令信号を生成する。このため比較例2の軸トルク制御装置では、図6に示す比較例1の軸トルク制御装置では抑制できなかったフロント軸トルク検出信号の振動を抑制することができる。しかしながら比較例2の軸トルク制御装置は、軸トルク偏差抑制機能を備えないため、比較例2の軸トルク制御装置と同様に、時刻t1以降におけるフロント軸トルク検出信号と上位軸トルク指令信号とは一致しない。また比較例2の軸トルク制御装置は、トルク配分機能を備えないため、時刻t1以降におけるフロントトルク電流指令信号とリアトルク電流指令信号の比と、時刻t2以降におけるフロントトルク電流指令信号とリアトルク電流指令信号の比とは一致しない。このため比較例2の軸トルク制御装置では、供試体トルクが変化する度にフロントダイナモメータ21とリアダイナモメータ22のトルク負担割合が変化する。
これに対し図8に示すように、実施例1の軸トルク制御装置は、共振抑制機能を備えるため、図8の上段に示すように、図6に示す比較例1の軸トルク制御装置では抑制できなかったフロント軸トルク検出信号の振動を抑制することができる。また実施例1の軸トルク制御装置は、軸トルク偏差抑制機能を備えるため、図8の上段に示すように、時刻t1において上位軸トルク指令信号をステップ状に変化させると、フロント軸トルク検出信号をこの上位軸トルク指令信号の変化に速やかに追従させることができる。また図8の上段に示すように、実施例1の軸トルク制御装置によれば、時刻t2において供試体トルクを入力してもフロント軸トルク検出信号を上位軸トルク指令信号に追従させることができる。
また実施例1の軸トルク制御装置は、フロントトルク電流指令信号とリアトルク電流指令信号とが等しくなるように軸トルクを制御するトルク配分機能を備える。このため図8の下段に示すように、フロントトルク電流指令信号とリアトルク電流指令信号とを定常的に等しくすることができる。また図8の下段に示すように、実施例1の軸トルク制御装置によれば、時刻t2において供試体トルクを入力してもフロントトルク電流指令信号とリアトルク電流指令信号とを定常的に等しくすることができる。このため実施例1の軸トルク制御装置では、供試体トルクを変化させてもフロントダイナモメータ21とリアダイナモメータ22のトルク負担を等しくすることができる。このため実施例1の軸トルク制御装置を用いる場合、フロントダイナモメータ21とリアダイナモメータ22との容量を等しくすることが好ましい。
図9は、実施例2の軸トルク制御装置を設計する際に用いられる一般化プラントP´の構成を示す図である。実施例2に係る一般化プラントP´は、図3に示す実施例1に係る一般化プラントPと、第4制御量出力z4´の構成が異なる。なお以下の説明では、図3に示す一般化プラントPと同じ構成については、同じ符号を付し、その説明を省略する。
第4制御量出力z4´は、一般化プラントP´の出力信号であり、試験システム1において、所定の割合で重み付けされたフロントトルク電流指令信号とリアトルク電流指令信号との差を評価するための制御量出力である。一般化プラントP´において、第4制御量出力z4´は、第1制御入力u1と所定の第2目標割合r2との積から、第2制御入力u2と所定の第1目標割合r1との積を減算したものを、第4制御量重み関数Gie(s)によって重み付けすることによって算出される。
ここで第1目標割合r1とは、試験システム1においてフロントトルク電流指令信号とリアトルク電流指令信号との和に対するフロントトルク電流指令信号の割合に対する目標であり、0から1の間で設定される。また第2目標割合r2とは、試験システム1においてフロントトルク電流指令信号とリアトルク電流指令信号との和に対するリアトルク電流指令信号の割合に対する目標であり、第1目標割合r1と第2目標割合r2との和が1になるように、0から1の間で設定される。
また第4制御量重み関数Gie(s)は、トルク配分機能を備えるコントローラKが得られるように、積分特性を有するように設定される。ここで本実施例におけるトルク配分機能とは、フロントダイナモメータ21に対するフロントトルク電流指令信号とリアダイナモメータ22に対するリアトルク電流指令信号との比が上述の第1目標割合対第2目標割合(r1:r2)になるように、すなわちフロントダイナモメータ21のトルク負担とリアダイナモメータ22のトルク負担との比が第1目標割合対第2目標割合になるように軸トルクを制御する機能をいう。
次に、図9に示す一般化プラントP´に基づいて設計される実施例2の軸トルク制御装置の効果について、図10を参照しながら説明する。
図10は、実施例2の軸トルク制御装置による制御結果を示す図である。なお図10には、上述の図6〜図8と同様に、実施例2の軸トルク制御装置に、時刻t1及び時刻t2においてそれぞれステップ状に変化する上位軸トルク指令信号及び供試体トルクを入力した場合の制御結果を示す。また図10には、第1目標割合r1:第2目標割合r2=1:2とした場合を示す。
図10と図8を比較して明らかなように、実施例2の軸トルク制御装置によれば、実施例1の軸トルク制御装置と同等の共振抑制機能及び軸トルク偏差抑制機能が得られる。また実施例2の軸トルク制御装置は、フロントトルク電流指令信号とリアトルク電流指令信号との比が第1目標割合r1対第2目標割合r2となるように軸トルクを制御するトルク配分機能を備える。このため図10の下段に示すように、フロントトルク電流指令信号とリアトルク電流指令信号との比を定常的にr1:r2にすることができる。また図10の下段に示すように、実施例2の軸トルク制御装置によれば、時刻t2において供試体トルクを入力してもこれらトルク電流指令信号の比を定常的にr1:r2にすることができる。このため実施例2の軸トルク制御装置を用いる場合、フロントダイナモメータ21とリアダイナモメータ22とでは、異なる容量のものを用いることが好ましい。換言すれば、フロントダイナモメータ21とリアダイナモメータ22とで異なる容量のものが用いられる場合、これらフロントダイナモメータ21及びリアダイナモメータ22の電流責務が等しくなるように、容量の比に応じて第1目標割合r1及び第2目標割合r2を設定することが好ましい。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこれに限らない。本発明の趣旨の範囲内で、細部の構成を適宜変更してもよい。
例えば上記実施形態では、タンデムダイナモメータ20に接続する負荷機器を車両のドライブトレインである供試体Wとしたドライブトレインの試験システムの軸トルク制御装置5に本発明を適用した場合について説明したが、本発明はこれに限らない。本発明の軸トルク制御装置は、負荷機器を車両のエンジンとしたエンジンベンチシステムに適用することもできる。また負荷機器は、ドライブトレインやエンジン等の車両の部品に限らず、軸を備えるものであればどのようなものでもよい。
1…試験システム(タンデムモータシステム)
W…供試体(負荷機器、ドライブトレイン)
SI…入力軸(負荷軸)
SO1,SO2…出力軸
20…タンデムダイナモメータ
21…フロントダイナモメータ(第1モータ)
S1…出力軸
22…リアダイナモメータ(第2モータ)
S2…出力軸
25…フロント軸トルクメータ25(軸トルク検出器)
31…第1出力側ダイナモメータ(負荷モータ)
32…第2出力側ダイナモメータ(負荷モータ)
5…軸トルク制御装置
8…フィードバック制御系
P…一般化プラント
z1…第1制御量出力
Ge(s)…第1制御量重み関数(第1重み関数)
z2…第2制御量出力
Gt1(s)…第2制御量重み関数(第2重み関数)
z3…第3制御量出力
Gt2(s)…第3制御量重み関数(第3重み関数)
z4,z4´…第4制御量出力
Gie(s)…第4制御量重み関数(第4重み関数)
N…公称モデル
i1…フロントトルク(第1モデル入力)
i2…リアトルク(第2モデル入力)
t1…フロント伝達トルク(第1モデル出力)
t2…リア伝達トルク(第2モデル出力)
K…コントローラ
u1…第1制御入力
u2…第2制御入力
y1…第1観測出力
y2…第2観測出力

Claims (6)

  1. 負荷軸を備える負荷機器と、その第1出力軸が前記負荷軸に接続されかつ第1トルク電流指令信号に応じたトルクを発生する第1モータと、その第2出力軸が前記第1出力軸に接続されかつ第2トルク電流指令信号に応じたトルクを発生する第2モータと、前記負荷機器と前記第1モータとの間の軸トルクに応じた軸トルク検出信号を生成する軸トルク検出器と、を備えるタンデムモータシステムを制御対象とし、前記軸トルクに対する軸トルク指令信号と前記軸トルク検出信号との軸トルク偏差を抑制するように前記第1及び第2トルク電流指令信号を生成するタンデムモータシステムの軸トルク制御装置であって、
    前記軸トルク制御装置は、前記制御対象の入出力特性を模した公称モデルを備える一般化プラントと、前記軸トルク偏差に相当する第1観測出力及び前記軸トルク検出信号に相当する第2観測出力に基づいて前記第1トルク電流指令信号に相当する第1制御入力及び前記第2トルク電流指令信号に相当する第2制御入力を前記一般化プラントへ与えるコントローラと、を備えるフィードバック制御系において、所定の設計条件を満たすようにコンピュータによって設計された前記コントローラを備え、
    前記公称モデルは、前記第1制御入力に基づいて生成される第1モデル入力及び前記第2制御入力に基づいて生成される第2モデル入力に基づいて、前記負荷機器と前記第1モータとの間の軸トルクに相当する第1モデル出力及び前記第1モータと前記第2モータとの間の軸トルクに相当する第2モデル出力を生成し、
    前記一般化プラントには、前記第1観測出力を第1重み関数で重み付けした第1制御量出力と、前記第1モデル出力を第2重み関数で重み付けした第2制御量出力と、前記第2モデル出力を第3重み関数で重み付けした第3制御量出力と、が規定され、
    前記第1重み関数は、積分特性を有することを特徴とする軸トルク制御装置。
  2. 前記第2重み関数は、前記負荷機器と前記第1モータとを連結する装置におけるねじり共振周波数帯域において、他の周波数帯域よりも大きな重みになるように設定され、
    前記第3重み関数は、前記第1モータと前記第2モータとを連結する装置におけるねじり共振周波数帯域において、他の周波数帯域よりも大きな重みになるように設定されることを特徴とする請求項1に記載の軸トルク制御装置。
  3. 前記一般化プラントには、前記第1制御入力と前記第2制御入力との差を第4重み関数で重み付けした第4制御量出力がさらに規定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の軸トルク制御装置。
  4. 前記第1トルク電流指令信号と前記第2トルク電流指令信号との和に対する前記第1トルク電流指令信号の割合に対する目標を第1目標割合とし、前記和に対する前記第2トルク電流指令信号の割合に対する目標を第2目標割合とし、
    前記一般化プラントには、前記第1制御入力と前記第2目標割合との積と前記第2制御入力と前記第1目標割合との積との差を第4重み関数で重み付けした第4制御量出力がさらに規定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の軸トルク制御装置。
  5. 前記第4重み関数は、積分特性を有することを特徴とする請求項3又は4に記載の軸トルク制御装置。
  6. 前記負荷機器は、前記負荷軸に入力された動力を変速して出力軸に伝達する車両用のドライブトレインであり、
    前記タンデムモータシステムは、前記出力軸に負荷を与える負荷モータを備えるドライブトレインの試験システムであることを特徴とする請求項1から5の何れかに記載の軸トルク制御装置。
JP2018208191A 2018-11-05 2018-11-05 軸トルク制御装置 Active JP6660038B1 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018208191A JP6660038B1 (ja) 2018-11-05 2018-11-05 軸トルク制御装置
PCT/JP2019/032483 WO2020095507A1 (ja) 2018-11-05 2019-08-20 軸トルク制御装置
US17/290,194 US11280702B2 (en) 2018-11-05 2019-08-20 Tandom motor system

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018208191A JP6660038B1 (ja) 2018-11-05 2018-11-05 軸トルク制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6660038B1 true JP6660038B1 (ja) 2020-03-04
JP2020076577A JP2020076577A (ja) 2020-05-21

Family

ID=69998013

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018208191A Active JP6660038B1 (ja) 2018-11-05 2018-11-05 軸トルク制御装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US11280702B2 (ja)
JP (1) JP6660038B1 (ja)
WO (1) WO2020095507A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6687096B1 (ja) * 2018-12-11 2020-04-22 株式会社明電舎 試験システムの軸トルク制御器及びフィードバック制御器の設計方法、並びにこの設計方法に基づいて設計される軸トルク制御器

Family Cites Families (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5262717A (en) * 1991-04-16 1993-11-16 Ontario Hydro Method and apparatus for measuring electric motor efficiency and loading
JP3772721B2 (ja) * 2001-10-11 2006-05-10 株式会社明電舎 エンジンベンチシステムおよびエンジン特性の測定方法
JP3775284B2 (ja) * 2001-11-08 2006-05-17 株式会社明電舎 エンジンベンチシステムおよびエンジン特性の測定方法
US6948381B1 (en) * 2002-04-09 2005-09-27 Rockwell Automation Technologies, Inc. System and method for sensing torque on a rotating shaft
TW591883B (en) * 2003-01-24 2004-06-11 Delta Electronics Inc Method of instant estimation of rotor inertia of a load motor
JP4242182B2 (ja) * 2003-03-12 2009-03-18 本田技研工業株式会社 応答指定型制御を用いてプラントを制御する装置
JP4091952B2 (ja) * 2005-09-27 2008-05-28 株式会社明電舎 信号の波形分析方法とそのプログラム及び信号の波形分析方法を使用した車両運転特性の解析方法とそのプログラム
JP4835508B2 (ja) 2007-05-17 2011-12-14 株式会社明電舎 電気慣性制御方法
EP2421148B1 (de) * 2010-08-16 2015-02-11 Baumüller Nürnberg GmbH Vorrichtung und Verfahren zur drehgeberlosen Identifikation mechanischer Kenngrößen eines Drehstrom-Asynchronmotors
US8996335B2 (en) * 2011-12-31 2015-03-31 Aktiebolaget Skf Systems and methods for energy efficient machine condition monitoring of fans, motors, pumps, compressors and other equipment
US9207149B2 (en) 2012-01-13 2015-12-08 Meidensha Corporation Drive-train testing system
JP5344067B1 (ja) 2012-06-13 2013-11-20 株式会社明電舎 動力計システム
CN104487815B (zh) * 2012-07-09 2016-04-13 株式会社明电舍 传动机构的试验系统
US10352794B2 (en) * 2012-10-05 2019-07-16 Siemens Energy, Inc. Turbine blade fatigue life analysis using non-contact measurement and dynamical response reconstruction techniques
JP5673727B2 (ja) * 2013-04-26 2015-02-18 株式会社明電舎 トルク指令生成装置
JP5708704B2 (ja) * 2013-05-15 2015-04-30 株式会社明電舎 エンジンベンチシステム
JP5776731B2 (ja) * 2013-06-19 2015-09-09 株式会社明電舎 ドライブトレインの試験システム
JP5800001B2 (ja) * 2013-10-07 2015-10-28 株式会社明電舎 ダイナモメータシステム
DE112015004133B4 (de) * 2014-09-10 2021-05-12 Mitsubishi Electric Corporation Schwingungsmoden-Bestimmungsvorrichtung
AT514725B1 (de) * 2014-11-28 2016-06-15 Avl List Gmbh Verfahren und eine Vorrichtung zur Ermittlung des Vortriebsmoments
WO2018102041A2 (en) * 2016-10-20 2018-06-07 Top Flight Technologies Hybrid power system characterization
JP6564432B2 (ja) * 2017-08-29 2019-08-21 ファナック株式会社 機械学習装置、制御システム、制御装置、及び機械学習方法
KR102518183B1 (ko) * 2017-12-20 2023-04-07 현대자동차주식회사 모터 제어방법
AT520536B1 (de) * 2017-12-29 2019-05-15 Avl List Gmbh Verfahren zum Schätzen eines inneren effektiven Drehmoments eines Drehmomentenerzeugers
AT520747B1 (de) * 2017-12-29 2019-07-15 Avl List Gmbh Verfahren zum Filtern eines periodischen, verrauschten Messsignals mit einer Grundfrequenz und harmonischen Schwingungsanteilen
WO2020049845A1 (ja) * 2018-09-07 2020-03-12 株式会社明電舎 動力計制御装置
JP2021154895A (ja) * 2020-03-27 2021-10-07 株式会社ジェイテクト 操舵制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
US11280702B2 (en) 2022-03-22
US20210318205A1 (en) 2021-10-14
JP2020076577A (ja) 2020-05-21
WO2020095507A1 (ja) 2020-05-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9207149B2 (en) Drive-train testing system
JP6390774B1 (ja) 動力計制御装置
CN113799136B (zh) 一种基于全状态反馈的机器人关节高精度控制系统及方法
JP6737363B1 (ja) 動力計制御装置
US20220205869A1 (en) Testing system
US11251742B2 (en) Damping torsional oscillations in a drive system
JP6660038B1 (ja) 軸トルク制御装置
KR102256390B1 (ko) 동력계 제어 장치
US11204302B2 (en) Dynamometer system having electric inertia control device to simulate behavior of inertial body
JP6497408B2 (ja) 電気慣性制御装置
CN108275144B (zh) 用于推进系统控制的系统和方法
JP7303112B2 (ja) 実体変速機を備えるパワートレインテストベンチを制御するための、特に閉ループ制御するための方法
JP6687096B1 (ja) 試験システムの軸トルク制御器及びフィードバック制御器の設計方法、並びにこの設計方法に基づいて設計される軸トルク制御器
JPWO2018016628A1 (ja) 軸トルク制御装置
JP6958518B2 (ja) 動力計制御装置
JP6638869B1 (ja) 動力計制御装置
JP2019020350A (ja) トランスミッション試験装置
JP2022028530A (ja) パワートレーン試験装置
JP2004030065A (ja) 機械装置の特性同定装置
Lee A Systematic Approach for Dynamic Analysis of Vehicles with Dual Clutch Transmission
CN111033210A (zh) 变速器测试装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190909

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20190911

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20190913

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191001

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191126

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200108

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200121

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6660038

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150