JP5791678B2 - 無段変速機用の可動シーブ支持構造及びそれを備えた従動側プーリ装置 - Google Patents

無段変速機用の可動シーブ支持構造及びそれを備えた従動側プーリ装置 Download PDF

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Description

本発明は、可動シーブ支持構造、特に、固定シーブに対向して配置されるとともに固定シーブに対して軸方向に移動可能な可動シーブを回転軸に支持するための無段変速機用の可動シーブ支持構造に関する。また、本発明は、無段変速機の従動側プーリ装置に関する。
スクータ型の自動二輪車等においては、ベルト式の無段変速機が採用されている(例えば特許文献1)。この無段変速機は、エンジンのクランク軸に固定された駆動プーリと、従動プーリと、これらのプーリ間に架け渡されたベルトと、を備えている。そして、駆動プーリ及び従動プーリはそれぞれ、固定シーブと、固定シーブに対向して配置され軸方向に移動自在な可動シーブと、を有している。
以上のような無段変速機において、従動側のプーリ装置は、従動プーリと遠心クラッチとを有している。従動プーリは、前述のように、固定シーブ及び可動シーブを有している。固定シーブは筒状の固定シーブ用ボスの一端に固定され、可動シーブは同様に筒状の可動シーブ用ボスの一端に固定されている。可動シーブ用ボスは固定シーブ用ボスの外周に軸方向に摺動自在に配置されている。
また、固定シーブ用ボスと可動シーブ用ボスとの間にはカム機構が設けられている。カム機構は、固定シーブ用ボスに固定されたトルクピンと、可動シーブ用ボスに形成されたカム溝と、から構成されている。そして、トルクピンは可動シーブ用ボスのカム溝に摺動自在に挿入されている。
特開2008−256122号公報
無断変速機の従動プーリは、前述のように、トルクピンとカム溝との間や可動シーブ用ボスの内周面に摺動部を有している。したがって、従来の従動プーリにおいては、これらの摺動部や固定シーブ用ボスと後輪側にトルクを伝達する出力軸との間にグリスが充填されている。
ここで、スクータ型の自動二輪車における遠心クラッチは一般的に乾式タイプのクラッチが採用されている。したがって、従動プーリの各摺動部に充填されたグリスが遠心クラッチ側に漏れると、クラッチの滑りが生じる。また、ベルト側にグリスが漏れても同様であり、ベルトと各プーリとの間に滑りが生じる。
また、従来の従動プーリでは、充填されたグリスが漏れないようにOリングやオイルシール等のシール部材が必要になり、コスト削減の妨げになっている。
本発明の課題は、無段変速機の従動プーリにおいて、グリスを不要にし、クラッチ等の滑りを抑えるとともに、シール部品の削減によるコスト低減を図ることにある。
本発明の第1側面に係る無断変速機用の可動シーブ支持構造は、固定シーブに対向して配置されるとともに固定シーブに対して軸方向に移動可能な可動シーブを回転軸に支持するための構造であって、筒状の固定シーブ用ボスと、筒状の可動シーブ用ボスと、カム機構と、樹脂製のシーブ摺動部と、樹脂製のカム摺動部と、を備えている。固定シーブ用ボスは固定シーブの内周部に固定されている。可動シーブ用ボスは可動シーブの内周部に固定されるとともに固定シーブ用ボスの外周に軸方向に摺動自在に配置されている。カム機構は、固定シーブ用ボス及び可動シーブ用ボスに設けられ、可動シーブ用ボスに軸方向推力を付与する。樹脂製のシーブ摺動部は固定シーブ用ボスと可動シーブ用ボスとの間の摺動部を構成する。樹脂製のカム摺動部はカム機構の摺動部を構成する。
ここでは、可動シーブ用ボスが固定シーブ用ボスの外周に摺動自在に配置されており、可動シーブ用ボスが軸方向に摺動することによって、可動シーブと固定シーブとの軸方向間距離が変更される。また、可動シーブ用ボスが固定シーブ用ボスに対して摺動する際に、カム機構によって可動シーブ用ボスに軸方向推力が付与される。
以上の構造において、摺動する部分は樹脂製の摺動部で構成されている。したがって、従来構造に比較して以下の作用効果を有する。
(1)摺動部においては、樹脂と金属とが、あるいは樹脂同士が摺動することになり、またグリス及びオイルシール等のシール部材が不要になるので摺動抵抗が低減し、変速がスムーズになる。
(2)Oリング、オイルシール等のシール部材を廃止でき、部品が削減されるとともに、組付工数を低減でき、コストダウンを図ることができる。
(3)グリスを充填するためのスペースが不要になり、小型、軽量化が可能になる。
(4)グリス注入・拭き取り工程及びそのための設備が廃止できる。
(5)シーブへのグリス付着によるベルト滑りがなくなり、グリス付着チェック工程が廃止できる。
(6)グリス漏れがなくなるので、シール部の加工公差を厳しく管理する必要がない。
(7)分解、再組み付けが容易になる。
本発明の第2側面に係る無段変速機用の可動シーブ支持構造は、第1側面の支持構造において、シーブ摺動部は、固定シーブ用ボスと可動シーブ用ボスとの間の摺動部に配置され、両ボスの少なくともいずれかと摺動するシーブ摺動用樹脂部材を有する。
ここでは、両ボスの間の摺動部に、両ボスの少なくともいずれかと摺動する樹脂部材が配置されているので、前記同様に、変速がスムーズになる等の作用効果が得られる。
本発明の第3側面に係る無段変速機用の可動シーブ支持構造は、シーブ摺動用樹脂部材は、可動シーブ用ボスの軸方向両端部のそれぞれの内周面に固定されている。
本発明の第4側面に係る無段変速機用の可動シーブ支持構造は、第1側面の支持構造において、シーブ摺動部は、固定シーブ用ボス及び可動シーブ用ボスの少なくともいずれか一方が樹脂で形成されて構成されている。
ここでは、両ボスの少なくともいずれか一方が樹脂で形成されているので、これらの両ボスとは別の樹脂部材を設ける必要がなくなる。
本発明の第5側面に係る無段変速機用の可動シーブ支持構造は、第1から第4側面のいずれかの支持構造において、カム機構は、複数のトルクピンと、複数のカム溝と、から構成されている。複数のトルクピンは固定シーブ用ボスの外周部に径方向外方に突出して設けられている。複数のカム溝は、可動シーブ用ボスに形成され、複数のトルクピンのそれぞれが移動自在に挿入される。そして、カム摺動部は、複数のトルクピンとカム溝との間の摺動部に配置され、トルクピン及びカム溝の少なくともいずれかと摺動するカム用樹脂部材を有する。
ここでは、トルクピンがカム溝に案内されて摺動する。このとき、これらの摺動部に設けられたカム用樹脂部材によって、トルクピンがカム溝をスムーズに摺動する。したがって、変速がスムーズになる等、前記同様の作用効果が得られる。
本発明の第6側面に係る無段変速機用の可動シーブ支持構造は、第5側面の支持構造において、カム用樹脂部材は、トルクピンの外周面においてカム溝と摺動する部分に設けられている。
本発明の第7側面に係る無段変速機用の可動シーブ支持構造は、第5側面の支持構造において、スプリングと、筒状のスプリング支持部材と、をさらに備えている。スプリングは、可動シーブ用ボスの外周に設けられ、可動シーブを固定シーブ側に付勢する。スプリング支持部材は、可動シーブ用ボスとスプリングとの間に配置され、スプリングを支持する。そして、カム用樹脂部材は、トルクピンの外周面においてカム溝と摺動する部分と、スプリング支持部材の内周面と摺動する部分と、を有する筒状に形成されている。
ここでは、トルクピンには筒状のカム用樹脂部材が設けられているので、トルクピンがカム溝を摺動する際に、カム用樹脂部材の頭部がスプリング支持部材の内周面と摺動する。したがって、トルクピンとスプリング支持部材との間の摺動もスムーズになる。
本発明の第8側面に係るモータサイクル用無段変速機の従動側プーリ装置は、駆動側プーリからベルトを介してトルクが伝達される装置であって、ベルトを挟み込む固定シーブ及び可動シーブと、一端が固定シーブの内周部に固定された筒状の固定シーブ用ボスと、可動シーブの内周部に固定されるとともに固定シーブ用ボスの外周に軸方向に摺動自在に配置された筒状の可動シーブ用ボスと、固定シーブ用ボス及び可動シーブ用ボスに設けられ可動シーブ用ボスの軸方向推力を付与するためのカム機構と、固定シーブ用ボスと可動シーブ用ボスとの間の摺動部を構成する樹脂製のシーブ摺動部と、カム機構の摺動部を構成する樹脂製のカム摺動部と、可動シーブを固定シーブ側に付勢するスプリングと、固定シーブ用ボスの他端に設けられた乾式の遠心クラッチと、を備えている。
以上のような本発明では、無段変速機の従動プーリにおいて、グリスを不要にし、クラッチ等の滑りを抑えるとともに、シール部品の削減によるコスト低減を図ることができる。
本発明の一実施形態による可動シーブ支持構造を備えた無段変速機用の従動側作動機構の断面図。 可動シーブ用ボスの断面図。 可動シーブ用ボスの外周面の展開図。 カム摺動部の他の実施形態を示す断面図。 カム摺動部のさらに他の実施形態を示す断面図。 図5のVI-VI線断面図。 カム摺動部のさらに他の実施形態を示す断面図。 図7のVIII-VIII線断面図。
[全体構成]
図1は無段変速機の従動側のプーリ装置1を示している。この従動側のプーリ装置1には、駆動プーリを含む駆動側プーリ装置(図示せず)からベルト2を介してトルクが伝達される。従動側プーリ装置1は、固定シーブ3及び可動シーブ4と、それぞれ筒状の固定シーブ用ボス5及び可動シーブ用ボス6と、カム機構7と、スプリング8と、乾式の遠心クラッチ9と、を有している。
[固定シーブ3及び固定シーブ用ボス5]
固定シーブ3は、円板状の部材であり、中央に貫通孔3aを有している。固定シーブ3の可動シーブ4と対向する側の面は、外周側にいくにしたがって可動シーブ4から離れるように傾斜するテーパ状に形成され、可動シーブ4の対向する面とともにV溝を形成している。
固定シーブ用ボス5は、筒状に形成され、一端(図1の右端)に形成された固定フランジ5aと、軸方向に延びる円筒部5bと、他端に形成された係合部5cと、を有している。
固定フランジ5aは、他の部分より大径に形成されており、固定シーブ3の貫通孔3aに挿入されて固定されている。円筒部5bは、同じ外径で他端側の係合部5cまで延びており、軸方向の中央部には径方向に貫通する複数(例えば3個)の孔5dを有している。係合部5cは遠心クラッチ9が装着される部分であり、軸方向視で小判形状に形成されている。
なお、円筒部5bの内周部には、後輪側にトルクを伝達する出力軸(図示せず)が貫通している。そして、円筒部5bの内周面と出力軸との間には、ニードルベアリング12、オイルシール13、及びローラベアリング14が設けられている。
[可動シーブ4及び可動シーブ用ボス6]
可動シーブ4は、円板状の部材であり、中央に貫通孔4aを有している。可動シーブ4の固定シーブ3と対向する側の面は、外周側にいくにしたがって固定シーブ3から離れるように傾斜するテーパ状に形成され、固定シーブ3の対向する面とともにV溝を形成している。
可動シーブ用ボス6は、図1〜図3に示すように、筒状に形成され、一端(図1の右端)に形成された固定フランジ6aと、軸方向に延びる円筒部6bと、を有している。なお、図2は可動シーブ用ボス6のみを示し、図3はその外周面を示す展開図である。
固定フランジ6aは、他の部分より大径に形成されており、可動シーブ4の貫通孔4aに挿入されて固定されている。円筒部6bは、同じ外径で他端まで延びており、軸方向に延びる複数(例えば3個)のカム溝6dを有している。
可動シーブ用ボス6の一端部及び他端部において、それぞれカム溝6dが形成されていない部分(固定シーブ用ボス5との摺動部)には、第1樹脂部材(シーブ摺動部)16と、第2樹脂部材(シーブ摺動部)17と、が設けられている。各樹脂部材16,17のそれぞれは、筒状に形成されている。そして、各樹脂部材16,17は可動シーブ用ボス6の内周面に接着されている。なお、各樹脂部材16,17の可動シーブ用ボス6への固定方法は、接着に限定されるものではなく、圧入や、係合突起と係合凹部の嵌め合い等、種々の構成を採用することが可能である。
[カム機構7]
カム機構7は、複数のトルクピン20と、可動シーブ用ボス6に形成されたカム溝6dと、樹脂カラー21(カム摺動部)と、を有している。
トルクピン20は、固定シーブ用ボス5の孔5dに装着され、固定シーブ用ボス5の外周面から径方向外方に突出して形成されている。カム溝6dは、図3に示すように、軸方向に対して所定の角度で傾斜した軸方向に長い溝である。樹脂カラー21は、トルクピン20とカム溝6dの壁面との間に設けられており、トルクピン20の固定シーブ用ボス5の外周面から突出した部分の外周面の全面を覆うように設けられている。そして、この樹脂カラー21の外周面がカム溝6dの壁面と摺動する。また、樹脂カラー21の頭部は、後述する第1支持部材24の内周面に摺動する。
[スプリング8]
スプリング8は、遠心クラッチ9と可動シーブ4との間に設けられており、可動シーブ4を固定シーブ3側に付勢している。スプリング8は第1支持部材24及び第2支持部材25によって支持されている。
具体的には、第1支持部材24は、筒状に形成され、スプリング8の内周部に配置されている。第1支持部材24の一端(可動シーブ側の端部)にはフランジが形成されて、スプリング8の一端を支持している。また、第2支持部材25は、第1支持部材24と同様に、筒状に形成され、スプリング8の内周部に配置されている。第2支持部材25の他端(遠心クラッチ側の端部)にはフランジが形成されて、スプリング8の他端を支持している。第2支持部材25の一端部は、第1支持部材24の他端部の外周において径方向に重なるように配置されている。そして、第1支持部材24と第2支持部材25とは軸方向に摺動自在である。
[遠心クラッチ9]
遠心クラッチ9は、ドライブプレート30と、複数のウェイト31と、クラッチハウジング32と、を有している。そして、遠心クラッチ9はロックナット33によって固定シーブ用ボス5の他端に固定されている。
ドライブプレート30は、中心に孔30aを有する円板状のプレートである。孔30aは小判孔形状に形成されており、固定シーブ用ボス5の係合部5cに係合している。したがって、ドライブプレート30は固定シーブ用ボス5及び固定シーブ3と一体回転する。また、ドライブプレート30の側面に、第2支持部材25のフランジが当接している。ドライブプレート30には段付き部30bが形成され、この段付き部30bで第2支持部材25のフランジを支持することによって、第2支持部材25及びそれに支持されたスプリング8の径方向の位置決めがなされている。
複数のウェイト31のそれぞれは、円周方向の一端がドライブプレート30に回動自在に装着されている。そして、このウェイト31の外周面には摩擦材34が固定されている。また、ウェイト31の他端部には、ウェイト31を内周側に付勢するリターンスプリング35が設けられている。
クラッチハウジング32はウェイト31を外周から覆うように配置されている。このクラッチハウジング32の内周面に対して、ウェイト31の摩擦材34が接離可能である。
なお、クラッチハウジング32の中心部には孔が形成されており、この孔にボス部材36が固定されている。ボス部材36の内周面にはスプライン孔36aが形成されており、このスプライン孔36aに出力軸の先端が係合可能である。
[動作]
例えば、駆動側の両シーブの溝幅が狭くなった場合は、ベルトの巻付径が大きくなり、変速比は高速側に移行する。また、駆動側の両シーブの溝幅が広がった場合は、ベルトの巻付径が小さくなり、変速比は低速側に移行する。
一方、従動側のシーブ3,4の溝幅は、駆動側のシーブの溝幅の変化に伴って駆動側と逆に動作する。すなわち、エンジン回転数が上昇して駆動側プーリ装置の遠心子が外周側に移動し、可動シーブを固定シーブ側に押し付ける力が増大すると、ベルトの巻付径が大きくなる。すると、従動側では、ベルトが両シーブ3,4の間の溝に食い込んでいき、可動シーブ4がカム機構7及びスプリング8の付勢力に抗して固定シーブ3から遠ざかる方向に移動する。このため、従動側の両シーブ3,4間の溝幅が広くなり、ベルトの巻付径が小さくなる。これにより、駆動側と従動側の間の変速比が小さくなる。
逆に、エンジン回転数が下降して駆動側の遠心子が内周側に戻ると、可動シーブを固定シーブ側に押し付ける力が小さくなる。すると、カム機構7及びスプリング8の付勢力が勝り、従動側の溝幅が狭くなってベルトの巻付径が大きくなる。これに伴い、駆動側のベルトの巻付径は小さくなる。これにより、駆動側と従動側との間の変速比が大きくなり、後輪側(出力側)への伝達トルクが増大する。
以上のようにして駆動側から従動側に伝達されたトルクは、遠心クラッチ9を介して後輪側に伝達される。
以上の従動側の作動において、可動シーブ用ボス6と固定シーブ用ボス5とは摺動する。これらの摺動部位には、第1及び第2樹脂部材16,17が設けられており、またカム機構7の摺動部位にも樹脂カラー21が設けられているので、各摺動部位での摺動がスムーズになり、変速がスムーズに行われる。
また、従来構造において設けられていたグリスが不要になるので、Oリング、オイルシール等のシール部材を廃止でき、さらに、シーブへのグリス付着によるベルト滑りがなくなり、グリス付着チェック工程が廃止できる。また、グリス注入・拭き取り工程及びそのための設備が廃止でき、しかも、グリス漏れがなくなるので、シール部の加工公差を厳しく管理する必要がない。また、分解、再組み付けが容易になる。さらに、グリスを充填するためのスペースが不要になり、小型、軽量化が可能になる。
[他の実施形態]
本発明は以上のような実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形又は修正が可能である。
(a)前記実施形態では、シーブ摺動用樹脂部材として、第1樹脂部材16及び第2樹脂部材17を設けたが、可動シーブ用ボスの構造によっては、1つの樹脂部材にすることができる。
(b)前記実施形態では第1樹脂部材16及び第2樹脂部材17を可動シーブ用ボス6の内周面に固定したが、これらを固定シーブ用ボス5の外周面に固定してもよい。
(c)図4に、樹脂製のシーブ摺動部及びカム摺動部の他の実施形態を示している。この図4の実施形態に示す可動シーブ用ボス46は、全体が樹脂成形によって形成されている。すなわち、図1に示した実施形態における可動シーブ用ボス6と第1及び第2樹脂部材16,17とが一体の樹脂で形成されている。この場合は、トルクピン20と摺動する部分(カム溝内壁)も樹脂になるので、前記実施形態における樹脂カラー21は不要となる。
(d)カム機構7に設けたカム用樹脂部材(樹脂カラー)の形状、構造も、前記実施形態に限定されない。
(e)図5及び図6にカム摺動部のさらに別の実施形態を示している。図6は図5のVI-VI線断面図である。この実施形態では、カム溝6dの内壁と可動シーブ用ボス56の内周面の一部とに樹脂製の3個のカム用樹脂部材57が固定されている。すなわち、各カム用樹脂部材57は、可動シーブ用ボス56の内周面に装着される円弧部57aと、円弧部57aから外周側に突出する突出部57bと、を有している。
円弧部57aは120度の角度範囲にわたって円周方向に延びており、隣接するカム用樹脂部材57の円周方向端部同士が当接している。突出部57bは、カム溝6dの内壁面の全周を覆うような形状である。そして、突出部57bには、トルクピン20が摺動する溝が形成されている。なお、この場合は、第1樹脂部材16’と第2樹脂部材17’は、前記実施形態に比較して軸方向の長さが短くなる。
(f)図7及び図8にシーブ摺動部及びカム摺動部のさらに別の実施形態を示している。図8は図7のVIII-VIII線断面図である。この実施形態の樹脂部材67は、図5及び図6に示した実施形態におけるカム用樹脂部材57と第1及び第2樹脂部材16’,17’とを一体で形成したものである。この実施形態においても、図7及び図8の実施形態と同様に、カム溝6dの内壁と可動シーブ用ボス66の内周面とに樹脂製の3個の樹脂部材67が固定されている。また、各樹脂部材67は、可動シーブ用ボス66の内周面に装着される円弧部67aと、円弧部67aから外周側に突出する突出部67bと、を有している。
円弧部67aは120度の角度範囲にわたって円周方向に延びており、隣接する樹脂部材67の円周方向端部同士が当接している。なお、この実施形態では、図7及び図8の実施形態と異なり、円弧部67aは可動シーブ用ボス66の内周面の全部にわたって設けられている。突出部67bは、カム溝6dの内壁面の全周を覆うような形状である。そして、突出部67bには、トルクピン20が摺動する溝が形成されている。
この実施形態では、シーブ摺動部とカム摺動部を1つ(正確には3個1組)の樹脂部材67で構成することができる。
1 従動側作動機構
2 ベルト
3 固定シーブ
4 可動シーブ
5 固定シーブ用ボス
6,46,56,66 可動シーブ用ボス
6d カム溝
7 カム機構
8 スプリング
9 遠心クラッチ
16,16’ 第1樹脂部材(シーブ摺動用樹脂部材)
17,17’ 第2樹脂部材(シーブ摺動用樹脂部材)
20 トルクピン
21 樹脂カラー
57 カム用樹脂部材
67 樹脂部材

Claims (5)

  1. 固定シーブに対向して配置されるとともに前記固定シーブに対して軸方向に移動可能な可動シーブを回転軸に支持するための無段変速機用の可動シーブ支持構造であって、
    前記固定シーブの内周部に固定された筒状の固定シーブ用ボスと、
    前記可動シーブの内周部に固定されるとともに前記固定シーブ用ボスの外周に軸方向に摺動自在に配置された筒状の可動シーブ用ボスと、
    前記固定シーブ用ボス及び前記可動シーブ用ボスに設けられ、複数のトルクピンと、前記複数のトルクピンのそれぞれが移動自在に挿入された複数のカム溝と、を有し、前記可動シーブ用ボスに軸方向推力を付与するためのカム機構と、
    前記可動シーブ用ボスの内周面であって前記固定シーブ用ボスと前記可動シーブ用ボスとの間の摺動部を構成する樹脂製の円弧状シーブ摺動部と、前記円弧状シーブ摺動部から外周側に突出して前記円弧状シーブ摺動部と一体で形成され前記カム溝の内壁面の全周を覆うとともに前記トルクピンが摺動する溝が形成された樹脂製のカム摺動部と、を有する摺動部材と、
    を備えた無段変速機用の可動シーブ支持構造。
  2. 前記円弧状シーブ摺動部は前記可動シーブ用ボスの内周面に一部に配置されており、
    前記可動シーブ用ボスの軸方向両端部のそれぞれの内周面に固定された別の樹脂製摺動部材をさらに備えている、
    請求項1に記載の無段変速機用の可動シーブ支持構造。
  3. 前記複数のトルクピンは前記固定シーブ用ボスの外周部に径方向外方に突出して設けられており、
    前記複数のカム溝は前記可動シーブ用ボスに形成され、前記複数のトルクピンのそれぞれが移動自在に挿入されている、
    請求項1又は2に記載の無段変速機用の可動シーブ支持構造。
  4. 前記可動シーブ用ボスの外周に設けられ、前記可動シーブを前記固定シーブ側に付勢するスプリングと、
    前記可動シーブ用ボスと前記スプリングとの間に配置され、前記スプリングを支持するための筒状のスプリング支持部材と、
    をさらに備え、
    前記摺動部材のカム摺動部は、前記スプリング支持部材の内周面と摺動する部分をさらに有している、
    請求項1から3のいずれかに記載の無段変速機用の可動シーブ支持構造。
  5. 駆動側プーリからベルトを介してトルクが伝達されるモータサイクル用無段変速機の従動側プーリ装置であって、
    前記ベルトを挟み込む固定シーブ及び可動シーブと、
    一端が前記固定シーブの内周部に固定された筒状の固定シーブ用ボスと、
    前記可動シーブの内周部に固定されるとともに前記固定シーブ用ボスの外周に軸方向に摺動自在に配置された筒状の可動シーブ用ボスと、
    前記固定シーブ用ボス及び前記可動シーブ用ボスに設けられ、複数のトルクピンと、前記複数のトルクピンのそれぞれが移動自在に挿入された複数のカム溝と、を有し、前記可動シーブ用ボスに軸方向推力を付与するためのカム機構と、
    前記可動シーブ用ボスの内周面であって前記固定シーブ用ボスと前記可動シーブ用ボスとの間の摺動部を構成する樹脂製の円弧状シーブ摺動部と、前記円弧状シーブ摺動部から外周側に突出して前記円弧状シーブ摺動部と一体で形成され前記カム溝の内壁面の全周を覆うとともに前記トルクピンが摺動する溝が形成された樹脂製のカム摺動部と、を有する摺動部材と、
    前記可動シーブを前記固定シーブ側に付勢するスプリングと、
    前記固定シーブ用ボスの他端に設けられた乾式の遠心クラッチと、
    を備えた無段変速機用の従動側プーリ装置。
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