JP5783633B2 - 注入工法 - Google Patents
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Description
注入は、まず、削孔を行い、その孔の中に注入管を挿入して注入を行う。注入管は、通常、先端以外にも注入口があり、そのまま行うと、その注入口から漏れ出て、注入管と地山の隙間に注入材が流れでて、本来必要な地盤に注入しにくくなる。そのため注入管の周りをシールする必要がある。そのシール材には、施工後、シールした箇所以外に流れ出ず、硬化後の強度が本注入を阻害しない、即ち、本注入が可能なように、硬すぎない強度であるなどの特性が必要である。本発明の注入材はこのシール材にも適している。
(1)カルシウムアルミネート、石膏、ベントナイト、及び消石灰を含むA液と、珪酸ソーダを含むB液とを注入直前に混合する注入工法である。
(2)前記ベントナイトが、カルシウムアルミネートと石膏の合計100質量部に対して、30〜100質量部である前記(1)の注入工法である。
(3)前記消石灰が、カルシウムアルミネートと石膏の合計100質量部に対して、50〜300質量部である前記(1)又は(2)の注入工法である。
(4)前記珪酸ソーダが、カルシウムアルミネートと石膏の合計100質量部に対して、固形分換算で30〜250質量部である前記(1)〜(3)のうちの1の注入工法である。
なお、本発明における部や%は、特に断らない限り質量規準で示す。
カルシウムアルミネート中のカルシウムとアルミニウムの組成は、モル比で、CaO:Al2O3=1:1〜3:1の割合のものが好ましい。
カルシウムアルミネートの形態は、結晶質、非晶質のいずれも使用可能である。これらの中では、反応活性の面で、非晶質のカルシウムアルミネートが好ましく、C12A7組成に対応する熱処理物を急冷した非晶質のカルシウムアルミネートがより好ましい。
カルシウムアルミネートの粒度は、急結性や初期強度発現性の面で、ブレーン比表面積値(以下、ブレーン値という)で3,000cm2/g以上が好ましく、4,000〜8,000cm2/gがより好ましい。
石膏の粒度は、通常、セメントなどに使用される程度で良いが、ブレーン値3,000cm2/g以上が好まししく、4,000〜8,000cm2/gがより好ましい。
ベントナイトの使用量は、カルシウムアルミネートと石膏の合計100部に対して、30〜100部が好ましく、40〜80部がより好ましい。30部未満だと材料分離が生じ易く、ゲル強度が弱くなる場合があり、100部を超えるとA液の粘性が強くなり練り混ぜが困難になる場合がある。
消石灰の平均粒径は、0.1〜50μmが好ましく、1〜10μmがより好ましい。
消石灰の使用量は、カルシウムアルミネートと石膏の合計100部に対して、50〜300部が好ましく、100〜200部がより好ましい。50部未満ではゲルタイムが30秒以下になりにくく、300部を超えるとゲルタイムが短くなりにくい。
たとえば、SiO2/Na2Oモル比3.2以上の市販の水ガラスをそのまま使用することができる。また、低モル比の珪酸ソーダにシリカ源を溶解するか、あるいは所定のモル比となるように苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)とシリカ源を反応させたものを使用することもできる。
モル比が3.2より低くなると、ゲルタイムを30秒以下にするのが困難になる。また、モル比が5.3を超える珪酸ソーダも使用可能であるが、モル比が5.3を超えると安定性が悪く短期間に白濁したり、沈殿したり、A液と混合する前にゲルを生成するため取り扱い上好ましくない。
水ガラスに含まれるシリカ濃度は特に限定されるものではないが、5〜50%程度が好ましく、10〜30%がより好ましい。これによって、適切な瞬結性を有し、かつ必要なゲル強度を有する注入工法を得ることができる。
珪酸ソーダの使用方法は、水ガラスの原液で用いても良いが、さらに、水で希釈して用いると、施工性、混合性が良くなる。また、粉末珪酸ソーダを水に溶解して用いても良い。
珪酸ソーダの使用量は、A液中のカルシウムアルミネートと石膏の合計100部に対して、固形分換算で30〜250部が好ましく、35〜200部がより好ましい。30部未満では、ゲルタイムが30秒以下になりにくく、250部を超えると施工性が悪くなる場合がある。
A液とB液を混合することによって、ゲルタイムを短くすることができる。
A液とB液の割合は特に限定されるものではないが、容積比で、A:B=1:0.5〜0.2が混合性の面から好ましい。
カルシウムアルミネート、石膏、ベントナイト、及び消石灰を水に懸濁させてA液とし、珪酸ソーダを含有する液をB液とした。
A液は、カルシウムアルミネート50部と石膏50部、カルシウムアルミネートと石膏の合計100部に対して、表1に示すベントナイト、消石灰、及び水を配合した。また、B液は、カルシウムアルミネートと石膏の合計100部に対して、表1に示す水ガラスと水を配合した。
液温を20℃に調整したA、B両液を混合してゲルタイムを測定した。また、A、B両液を混合して、ゲル化後に圧縮強度を測定した。結果を表1に併記する。
カルシウムアルミネート:C12A7組成の非晶質カルシウムアルミネート、ブレーン値5,900cm2/g品
石膏 :市販無水石膏、ブレーン値6,000cm2/g、粉砕品
ベントナイト:一般市販品、250メッシュ品
消石灰 :一般市販品、平均粒径6μm品
珪酸ソーダ:一般市販品、5号水ガラス、SiO2/Na2Oモル比3.75、固形分32%
ゲルタイム:カップ倒立法を用いて測定した。
まず、A液400ml、B液200mlをそれぞれ別のビーカーa、bに秤取る。A液が入ったビーカーaに、B液を速やかに流し入れる。直ちに空いたビーカーbに、ビーカーa中の全量を速やかに入れ、次に空いたビーカーaに、ビーカーbから全量を流し入れる。この操作を速やかに繰り返し、A液にB液を全量投入した時点から、液が流動しなくなった時点までをゲルタイムとする。
圧縮強度 :液温を20℃に調整したA、B両液を混合後、ゲル化前に、直径50mm、高さ100mmの一端を密閉したアクリルパイプモールドの中に流し入れ、速やかにもう一端を密閉し、供試体とする。作製した供試体を、20℃の恒温に保たれた室内に、28日間養生後、モールドから取り出し、一軸圧縮強度試験機を用いて圧縮強度を測定した。
Claims (4)
- カルシウムアルミネート、石膏、ベントナイト、及び消石灰を含むA液と、珪酸ソーダを含むB液とを注入直前に混合することを特徴とする注入工法。
- 前記ベントナイトが、カルシウムアルミネートと石膏の合計100質量部に対して、30〜100質量部であることを特徴とする請求項1に記載の注入工法。
- 前記消石灰が、カルシウムアルミネートと石膏の合計100質量部に対して、50〜300質量部であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の注入工法。
- 前記珪酸ソーダが、カルシウムアルミネートと石膏の合計100質量部に対して、固形分換算で30〜250質量部であることを特徴とする請求項1〜請求項3のうちのいずれか1項に記載の注入工法。
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