JP5779023B2 - インデキサ装置 - Google Patents
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Description
すなわち、インデキサ装置の出荷状態が、製造工場での組み上がり精度:±0.25mmであったにも関わらず、別の場所に移動し設置した際に、床の平衡状態が変わってしまうことから、縫い精度が悪くなるという問題があった。
この問題は、床の凹凸状態に応じて装置本体そのものが歪むため、出荷状態と同じ精度を出すことができないという問題である。
そのため、ストライプなどの柄もののワイシャツを縫製する際には、柄と穴かがり位置のズレが問題となり、不良品を作り込んでしまうという問題があった。
また、水準器をインデキサ装置本体に載置して、その水平度を補正しようとしても、装置本体は塗装されて、その塗装面に凹凸が形成されるので、精度がでないという問題があった。また、コバの許容幅に関連する縫製物の受け渡し位置では、水準器を載置しにくいという問題があった。
布端を揃えて縫製物を保持し、縫製物を受渡し位置へ移送するプリセット装置と、
前記受渡し位置へ移送された縫製物を一時的に保持するサブクランプ機構と、
前記受渡し位置で縫製物を保持してミシンのボタン穴かがり位置へ順次移送する搬送体と、
前記搬送体により移送される縫製物にボタン穴かがり縫製を順次行うミシンと、
前記プリセット装置、サブクランプ機構、搬送体及びミシンを搭載する装置本体とから構成されるインデキサ装置において、
前記装置本体の高さを調整する高さ調整機構と、
前記装置本体の平衡度を確認するために前記プリセット装置に取り付けられる調整ゲージと、を備え、
前記調整ゲージを基準として前記装置本体を設置した床の平衡度を計測し、前記高さ調整機構により前記装置本体の平衡度を出荷状態の精度に補正可能としたことを特徴とする。
前記プリセット装置は、
縫製物が載置されるプリセットテーブルと、
縫製物搬送方向に沿って、前記プリセットテーブルの一端側に形成された複数の切り欠きを有し、
前記切り欠きには、前記サブクランプ機構のサブクランプ受板が配置され、
前記調整ゲージと前記サブクランプ受板の相対位置を調整することを特徴とする。
前記調整ゲージは、ベース板と、
ベース板上部に固定され、一端側がベース板より突出し、その位置を指示する爪板と、
ベース板下部に固定される板ばねを備えることを特徴とする。
前記サブクランプ受け板には、縫製物搬送方向に沿って目盛りとなる山が形成されるとともに、
前記調整ゲージの爪板の指示部は、前記プリセットテーブルの切り欠き内に配置され、
前記サブクランプ受け板の山と前記調整ゲージの指示部を指標として、前記調整ゲージと前記サブクランプ受板の相対位置を調整することを特徴とする。
前記切り欠き及びクランプ部材の調整箇所に優先順位をつけ、前記調整箇所につけた前記優先順位に従って調整精度が段階的に向上することを特徴とする。
装置本体を制御する制御部と、
前記制御部に信号を入力する操作パネルを備え、前記操作パネルに調整モードを設けたことを特徴とする。
前記操作パネルから調整モード起動信号が送信されると、
前記制御部は、前記プリセットテーブルを前進させ、前記サブクランプ受板を上昇させ、前記サブクランプ受板が、前記プリセットテーブルの切り欠き内に配置するように制御することを特徴とする。
(実施形態)
図1から図4は本発明を適用したインデキサ装置の一実施形態の構成を示すもので、1はフレーム(装置本体)、2はプリセット装置、40はサブクランプ機構、3は搬送体、4はミシン、5は操作パネル、A・B・C・D・E・Fはアジャスタ(高さ調整機構)である。なお、水平一平面で、縫製物をボタン穴かがり位置へ順次移送する方向を左右方向X(縫製物搬送方向)とし、左右方向に直交する方向を前後方向Yとする。左右方向Xと前後方向Yに、共に直交する方向を上下方向Zとする。
プリセット装置のプリセットテーブル21がY方向に沿って移動し、搬送体3はX方向に沿って移動する。また、サブクランプ機構40は、サブクランプ受板31とサブクランプ上板32がZ方向に上下動する。
すなわち、フレーム1のミシン4の搭載部分の三隅部下にアジャスタA・B・Cが配置されて、プリセット装置2、サブクランプ機構40、及び搬送体3の搭載部分の三隅部下にアジャスタD・E・Fが配置されている。
また、縫製物受渡し位置に移動されたプリセットテーブルの切り欠き22内には、サブクランプ機構のサブクランプ受け板31が配置される。
そして、高さ調整機構を構成するアジャスタを調整して、調整ゲージ8とサブクランプ受板31の相対位置を調整して、調整ゲージ8の爪板81の爪の先端とに、切り欠き22のサブクランプ受板31の前後方向を調整したり、左右方向の調整を実施する。
ここで、6箇所平均に対しバラツキが小さい方がよい。
なお、影響の大きさは、Y>X>Zの関係である。
この7箇所目のアジャスタGは、図1及び図5において、中央部の前後2箇所のアジャスタC・Dの間に配置される。
その後、調整ゲージをセットしてアジャスタ調整を行う。
アジャスタ調整が終了したら、調整ゲージを取り外して、頭部停止スイッチ41を押して(ステップS4)、サブクランプ受板31を下降させて、プリセットテーブル21を後退させ(ステップS5)、終了する。
なお、サブクランプ受板31が、上昇させなくても、切り欠き22内に配置されている場合、その上昇動作を省略する。
すなわち、図示のように、着脱式のプリセット調整ハンドル6を穴に差し込み、指標7で設定する目盛(例えば21mm)に合わせる。
調整後は、プリセット調整ハンドル6を外す。
なお、布端の保持に際しては、プリセットテーブル21の布突き当て端に、図示省略した突き当て板が出て、布端が位置決めされる。
そして、爪板81の爪の先端は、サブクランプ受板31の6番目山の中心上に一致するよう予め設定されている。
上記のように、サブクランプ受け板31には、縫製物搬送方向に沿って目盛りとなる山が形成されるとともに、調整ゲージ8の爪板の指示部81aは、プリセットテーブル21の切り欠き22内に配置され、サブクランプ受け板31の山と調整ゲージ8の指示部を指標として、調整ゲージ8とサブクランプ受板31の相対位置を調整する。
そして、調整ゲージを基準として装置本体を設置した床の平衡度を計測し、高さ調整機構により装置本体の平衡度を出荷状態の精度に補正可能とした。
そして、調整手順が明確になっているため、短時間でセットアップが可能であるため、レイアウト変更した際の調整時間が短くできる。
すなわち、切り欠き及びクランプ部材の調整箇所に優先順位をつけ、調整箇所につけた優先順位に従って調整精度が段階的に向上する。
また、面倒な操作を行わず、操作パネル5で調整状態へ移行できるため、操作性の向上が図れる。
次に、更なる精度アップのために、前後方向の調整後に左右方向の調整を実施する方法を説明する。なお、ここでは、矢印シールを基準に調整をしているが、前述したゲージを利用しても同様の効果が得られる。
すなわち、図示のように、切り欠き22の左右に、サブクランプ受板31の6番目山の中心を合わせるための横矢印をそれぞれ表示するともに、切り欠き22の手前に、サブクランプ受板31の左右両側面を合わせるための縦矢印をそれぞれ表示する。
すなわち、切り欠き及びクランプ部材の調整箇所に優先順位をつけ、調整箇所につけた優先順位に従って調整精度が段階的に向上する。
以上の実施形態においては、6箇所あるいは7箇所のアジャスタとしたが、アジャスタは5箇所以下でも8箇所以上でもよい。
また、調整ゲージにセンサやテープを用いても同様の効果が得られる。
2 プリセット装置
21 プリセットテーブル
22 切り欠き
3 搬送体
31 サブクランプ受板(クランプ部材)
32 サブクランプ上板
4 ミシン
40 サブクランプ機構
41 頭部停止スイッチ
5 操作パネル
51 準備キー
6 プリセット調整ハンドル
7 指標
8 調整ゲージ
81 爪板
82 ベース板
83 板ばね
A・B・C・D・E・F・G 高さ調整機構
Claims (4)
- 布端を揃えて縫製物を保持し、縫製物を受渡し位置へ移送するプリセット装置と、
前記受渡し位置へ移送された縫製物を一時的に保持するサブクランプ機構と、
前記受渡し位置で縫製物を保持してミシンのボタン穴かがり位置へ順次移送する搬送体と、
前記搬送体により移送される縫製物にボタン穴かがり縫製を順次行うミシンと、
前記プリセット装置、サブクランプ機構、搬送体及びミシンを搭載する装置本体とから構成されるインデキサ装置において、
前記装置本体の高さを調整する高さ調整機構と、
前記装置本体の平衡度を確認するために前記プリセット装置に取り付けられる調整ゲージと、を備え、
前記調整ゲージを基準として前記装置本体を設置した床の平衡度を計測し、前記高さ調整機構により前記装置本体の平衡度を出荷状態の精度に補正可能としたインデキサ装置であって、
前記プリセット装置は、
縫製物が載置されるプリセットテーブルと、
縫製物搬送方向に沿って、前記プリセットテーブルの一端側に形成された複数の切り欠きを有し、
前記切り欠きには、前記サブクランプ機構のサブクランプ受板が配置され、
前記調整ゲージは、ベース板と、
ベース板上部に固定され、一端側がベース板より突出し、その位置を指示する爪板と、
ベース板下部に固定される板ばねを備え、
前記サブクランプ受け板には、縫製物搬送方向に沿って目盛りとなる山が形成されるとともに、
前記調整ゲージの爪板の指示部は、前記プリセットテーブルの切り欠き内に配置され、
前記サブクランプ受け板の山と前記調整ゲージの指示部を指標として、前記調整ゲージと前記サブクランプ受板の相対位置を調整することを特徴とするインデキサ装置。 - 前記切り欠き及びクランプ部材の調整箇所に優先順位をつけ、前記調整箇所につけた前記優先順位に従って調整精度が段階的に向上することを特徴とする請求項1に記載のインデキサ装置。
- 装置本体を制御する制御部と、
前記制御部に信号を入力する操作パネルを備え、
前記操作パネルに調整モードを設けたことを特徴とする請求項1または2に記載のインデキサ装置。 - 前記操作パネルから調整モード起動信号が送信されると、
前記制御部は、前記プリセットテーブルを受け渡し位置に前進させ、前記サブクランプ受板を上昇させ、前記サブクランプ受板が、前記プリセットテーブルの切り欠き内に配置するように制御することを特徴とする請求項3に記載のインデキサ装置。
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