JP6800817B2 - 情報提供装置、情報提供方法および部品実装装置 - Google Patents

情報提供装置、情報提供方法および部品実装装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6800817B2
JP6800817B2 JP2017128384A JP2017128384A JP6800817B2 JP 6800817 B2 JP6800817 B2 JP 6800817B2 JP 2017128384 A JP2017128384 A JP 2017128384A JP 2017128384 A JP2017128384 A JP 2017128384A JP 6800817 B2 JP6800817 B2 JP 6800817B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nozzle
stocker
information
head
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017128384A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019012761A (ja
Inventor
小林 祐介
祐介 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Motor Co Ltd filed Critical Yamaha Motor Co Ltd
Priority to JP2017128384A priority Critical patent/JP6800817B2/ja
Publication of JP2019012761A publication Critical patent/JP2019012761A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6800817B2 publication Critical patent/JP6800817B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Supply And Installment Of Electrical Components (AREA)

Description

本発明は、ノズルにより部品を吸着して基板に実装するヘッドユニットと、ノズルを収納するノズルストッカとの間でのノズル交換に関するノズル交換情報を提供する情報提供技術ならびに当該情報提供技術を利用した部品実装装置に関するものである。
従来、移動可能なヘッドユニットによって部品が基板上の所定の位置に搬送され実装されるように構成された部品実装装置が知られている。ヘッドユニットには、部品吸着用の実装ヘッドが搭載されており、この実装ヘッドの下端に設けられた装着部に対し、電子部品を吸着するためのノズルが着脱自在に装着される。当該装着部に装着されるノズルは、吸着する電子部品の種類に合わせて交換する必要がある。そのため、交換対象となるノズルを格納するノズルストッカが部品実装装置に装備されている。
このように構成された部品実装装置において基板の生産効率を向上させるために、複数本のノズルを同時にヘッドユニットの装着部に装着させる技術が提案されている(特許文献1)。
特開2001−320197号公報
しかしながら、種々の要因によりヘッドユニットとノズルストッカとの相対的な位置ズレや傾きズレなど(以下「相対ズレ」という)が生じることから予定していたノズルの同時交換、つまりヘッドユニットに装着されている複数のノズル(返却予定ノズル)のノズルストッカへの同時返却やノズルストッカに収納されている複数のノズル(装着予定ノズル)のヘッドユニットへの同時装着を実行することが困難となることがある。例えば空状態の3つの装着部に対して3本のノズルを同時装着することを予定したが、組付・加工の誤差、経年劣化や熱変形などにより相対ズレが発生して2本のノズルしか同時装着することができない場合や1本ずつしか装着できない場合が発生することがある。このような場合にもかかわらず3本同時装着を強行すると、装置トラブルを引き起こし、逆に基板の生産効率を低下させてしまう。したがって、ノズルの同時交換に関する情報が提供されていない現状では、3本のノズル同時交換が難しくなる可能性を含む部品実装装置では、ノズル交換を1本ずつ行っており、ノズルの交換効率は低く、改善の余地があった。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、ヘッドユニットとノズルストッカとの間でのノズルの交換効率を高めるために有益な情報を提供することを目的とする。
本発明の第1態様は、部品を吸着するノズルが装着部に着脱自在に装着される実装ヘッドを複数個有するヘッドユニットと、ノズルを収納自在な収納部を複数個有するノズルストッカとの間でのノズル交換に関するノズル交換情報を提供する情報提供装置であって、ヘッドユニットの画像に基づいて装着部に装着されたノズルおよび/または装着部の配置に関するヘッド側配置情報を取得するヘッド側情報取得部と、ノズルストッカの画像に基づいて収納部に収納されたノズルおよび/または収納部の配置に関するストッカ側配置情報を取得するストッカ側情報取得部と、ヘッド側配置情報とストッカ側配置情報とに基づいてヘッドユニットとノズルストッカとの間で同時に交換可能なノズルに関する情報をノズル交換情報として求めて提供する情報提供部とを備え、ノズルストッカの画像には収納部に収納されたノズルの像および/または収納部の像がストッカ側像として含まれており、ストッカ側情報取得部は、複数のストッカ側像のピッチを示すストッカ側ピッチ情報をストッカ側配置情報として求め、ヘッドユニットの画像には装着部に装着されたノズルの像および/または装着部の像がヘッド側像として含まれており、ヘッド側情報取得部は、複数のヘッド側像のピッチを示すヘッド側ピッチ情報をヘッド側配置情報として求めることを特徴としている。
また、本発明の第2態様は、情報提供方法であって、部品を吸着するノズルが装着部に着脱自在に装着された実装ヘッドを複数個有するヘッドユニットを撮像することで装着部に装着されたノズルの像および/または装着部の像がヘッド側像として含まれるヘッド画像を取得する第1の工程と、ヘッド画像に基づいて装着部に装着されたノズルおよび/または装着部の配置に関するヘッド側配置情報を取得する第2の工程と、ノズルを収納自在な収納部を複数個有するノズルストッカを撮像することで収納部に収納されたノズルの像および/または収納部の像がストッカ側像として含まれるストッカ画像を取得する第3の工程と、ストッカ画像に基づいて収納部に収納されたノズルおよび/または収納部の配置に関するストッカ側配置情報を取得する第4の工程と、ヘッド側配置情報とストッカ側配置情報とに基づいてヘッドユニットとノズルストッカとの間で同時に交換可能なノズルに関するノズル交換情報を求めて提供する第5の工程とを備え、第2の工程は、複数のヘッド側像のピッチを示すヘッド側ピッチ情報をヘッド側配置情報として求め、第4の工程は、複数のストッカ側像のピッチを示すストッカ側ピッチ情報をストッカ側配置情報として求めることを特徴としている。
さらに、本発明の第3態様は、部品実装装置であって、ノズルが着脱自在に装着される実装ヘッドを複数個有し、各実装ヘッドで部品を吸着して基板に実装するヘッドユニットと、ノズルを収納自在な収納部を複数個有するノズルストッカと、上記情報提供装置とを備えることを特徴としている。
このように構成された発明では、ヘッドユニットの画像に基づいてヘッド側配置情報が取得されるとともに、ノズルストッカの画像に基づいてストッカ側配置情報が取得される。そして、これらの情報に基づいてヘッドユニットとノズルストッカとの間で同時に交換可能なノズルに関する情報がノズル交換情報として求められる。したがって、当該ノズル交換情報を参照することでヘッドユニットとノズルストッカとの間でのノズルの交換効率を高めることができる。
ここで、ノズルストッカの画像には収納部に収納されたノズルの像および/または収納部の像が含まれており、ストッカ側情報取得部が、複数の像からストッカ側配置情報を求めるように構成してもよい。これらの像に基づいてヘッドユニットからノズルストッカに同時返却可能なノズル個数を正確に求めることができ、またノズルストッカからヘッドユニットに同時装着可能なノズル個数を正確に求めることができる。
また、ノズルストッカが固定配置されたストッカ支持部に対して着脱自在である場合、相対ズレが発生し、同時返却可能なノズル個数や同時装着可能なノズル個数が変動し易い。したがって、上記したように同時返却可能なノズル個数や同時装着可能なノズル個数を正確に求めることができることは非常に有益であり、ノズル交換情報を参照することで相対ズレに対して適切に対応することができる。
また、ヘッドユニットの画像には装着部に装着されたノズルの像および/または装着部の像が含まれており、ヘッド側情報取得部が、複数の像からヘッド側配置情報を求めるように構成してもよい。これらの像に基づいてヘッドユニットからノズルストッカに同時返却可能なノズル個数を正確に求めることができ、またノズルストッカからヘッドユニットに同時装着可能なノズル個数を正確に求めることができる。
また、ノズル交換情報を表示する表示部をさらに設けてもよく、これによってオペレータはヘッドユニットとノズルストッカとの間でのノズル交換の状況を正確に把握することができる。
また、表示部が、ヘッドユニットとノズルストッカとの間で同時に交換可能なノズルの数が所定数よりも少ないとき、同時に交換可能なノズルの数を増加させるための処置またはノズル交換の警告を表示するように構成してもよい。これらの表示をオペレータが参照し、適切に対応することでノズル交換の効率をさらに高めることができる。
また、上記情報提供装置を備えた部品実装装置に対し、ノズル交換情報に基づいてヘッドユニットとノズルストッカとの間でノズルの同時交換を制御するノズル交換制御部をさらに設けてもよく、これによってノズル交換を円滑に、しかも効率よく行うことができる。
また、情報提供装置により提供されるノズル交換情報に基づいてヘッドユニットを制御してノズルストッカに収納されるノズルの配列を変更してヘッドユニットとノズルストッカとの間で同時に交換可能なノズルの個数を増加させるノズル配列調整部をさらに設けてもよい。これによって、同時交換可能なノズルの個数を増大させ、ノズル交換の効率をさらに高めることができる。
さらに、情報提供装置によるノズル交換情報の提供タイミングを、ノズルストッカが交換された時と、ヘッドユニットによる部品の基板への実装が開始される時と、実装中においてノズルが交換される時との間から選択的に設定可能に構成してもよい。これによって、ヘッドユニットおよびノズルストッカの撮像回数を適正化することができ、部品実装に要するタクトタイムを短縮することができる。
以上のように、本発明によれば、ヘッドユニットの画像およびノズルストッカの画像に基づいてヘッドユニットとノズルストッカとの間で同時に交換可能なノズルに関する情報を求めているため、ヘッドユニットとノズルストッカとの間でのノズルの交換効率を高めることができる。
本発明に係る部品実装装置の第1実施形態を模式的に示す部分平面図である。 ヘッドユニットの構成を示す斜視図である。 ノズル保管部の構成を示す斜視図である。 図1の部品実装装置の電気的構成を示すブロック図である。 図1の部品実装装置におけるノズル交換動作を示すフローチャートである。 ノズル交換情報の導出処理を示すフローチャートである。 ヘッド画像とストッカ画像の一例を模式的に示す図である。 ヘッド画像とストッカ画像の他の例を模式的に示す図である。 ノズル返却情報(ノズル交換情報)に応じたノズル装着動作の一例を示す模式図である。 ノズル装着情報(ノズル交換情報)に応じたノズル装着動作の一例を示す模式図である。 自動配列処理の前後状態の一例を模式的に示す図である。 本発明に係る部品実装装置の第2実施形態において実行される、ノズルストッカでのノズルの自動配列処理を示すフローチャートである。 本発明に係る部品実装装置の第3実施形態を示す図である。 本発明に係る部品実装装置の第4実施形態を示す図である。
図1は本発明に係る情報提供装置を装備する部品実装装置の第1実施形態を模式的に示す部分平面図である。また、図2は図1に示す部品実装装置に設けられるヘッドユニットの構成を示す斜視図である。さらに、図3は図1に示す部品実装装置に設けられるノズル保管部の構成を示す斜視図である。これらの図および以下の図では、鉛直方向に平行なZ方向、それぞれ水平方向に平行なX方向およびY方向からなるXYZ直交座標を適宜示す。この部品実装装置1は、基台11の上に設けられた一対のコンベア12、12を備える。部品実装装置1は、コンベア12によりX方向(基板搬送方向)の上流側から作業位置(図1の基板2の位置)に搬入した基板2に対してヘッドユニット3により部品Pを実装し、部品実装を完了した基板2をコンベア12により作業位置からX方向の下流側へ搬出する。
部品実装装置1は、2個のヘッドユニット3それぞれをXY方向に個別に駆動するXY駆動機構4を備える。このXY駆動機構4は、それぞれX方向に平行に延設されてヘッドユニット3をX方向に移動可能に支持する一対のXビーム41、41を有する。各Xビーム41には、X方向に平行に延設されたボールネジ42と、ボールネジ42を回転駆動するXモーター43とが取り付けられている。Xモーター43は、ここの例ではサーボモーターである。そして、ボールネジ42のナットにヘッドユニット3が取り付けられている。さらに、XY駆動機構4は、それぞれY方向に平行に延設された一対のYビーム44、44を有する。各Xビーム41の一端は一方のYビーム44によりY方向に移動可能に支持され、各Xビーム41の他端は他方のYビーム44によりY方向に移動可能に支持される。各Yビーム44には、Xビーム41、41をY方向に駆動するYモーター45が取り付けられている。各Yモーター45は、ここの例ではリニアモーターであり、Xビーム41、41の端に取り付けられた可動子451、451と、Y方向に平行に延設された固定子452とを有する。そして、可動子451と固定子452との間に働く磁力によって可動子451とともにXビーム41がY方向に駆動される。かかるXY駆動機構4によれば、Xモーター43およびYモーター45によって、ヘッドユニット3をXY方向に移動させることができる。
部品供給部5は、一対のコンベア12、12のY方向の両側のそれぞれに配設されている。部品供給部5では、X方向に並ぶ複数のテープフィーダー51(以下、単に「フィーダー51」と称する)が着脱可能に装着されている。各フィーダー51は集積回路、トランジスター、コンデンサ等の小片状の部品P(チップ部品)を所定間隔おきに収納したテープをY方向に間欠的に送り出すことによって、テープ内の部品Pを部品供給位置に供給する。
ヘッドユニット3は、図1および図2に示すように、X方向に平行に配列された複数の実装ヘッド31を有している。各実装ヘッド31はZ方向(鉛直方向)に延びた長尺形状を有し、その下端に設けられた装着部32に対して吸着ノズル(以下、単に「ノズル」という)Nに係脱可能に取り付けられる。当該ノズルNによって部品Pを吸着・保持することが可能となっている。そして、ヘッドユニット3はフィーダー51の上方へ移動して、フィーダー51により供給される部品Pを吸着ノズルで吸着して保持する。それに続いて、ヘッドユニット3は作業位置の基板2の上方に移動して部品Pの吸着を解除することで、基板2に部品Pを実装する。なお、本実施形態では、基板2に付されたフィデューシャルマーク(図示せず)を鉛直上方から撮像する基板認識カメラ33(図4)がヘッドユニット3に取り付けられており、基板認識カメラ33に撮像された基板2の画像から基板2の位置ずれを認識可能となっている。また、本実施形態では、基板認識カメラ33は、基板2以外にも、ノズル保管部7を鉛直上方から撮像可能となっている。そして、基板認識カメラ33に撮像されたノズル保管部7の画像に基づいてノズルおよび/またはノズルの収納部の配置に関するストッカ側配置情報が取得可能となっている。ノズル保管部7の画像およびストッカ側配置情報に関しては後で詳述する。
また、部品供給部5とコンベア12との間には、部品認識カメラ6およびノズル保管部7が配置されている。部品認識カメラ6は、部品供給部5において吸着ノズルにより吸着された部品Pを撮像し、部品情報および位置ずれ情報を取得するための画像情報を提供する。この部品撮像は、部品供給部5から基板2への移動中にヘッドユニット3が部品認識カメラ6の上方を通過することで実行される。こうして取得された画像を解析することで、吸着された部品PのXY平面における位置ずれ量および回転角度を求めることが可能となっている。また、本実施形態では、部品認識カメラ6は、部品P以外にも、ヘッドユニット3の下面を鉛直下方から撮像可能となっている。そして、部品認識カメラ6に撮像されたヘッドユニット3の画像に基づいてノズルおよび/またはノズルの装着部の配置に関するヘッド側配置情報が取得可能となっている。ヘッドユニット3の画像およびヘッド側配置情報に関しても後で詳述する。
ノズル保管部7は、図3に示すように、互いに異なる種類の複数の吸着ノズルを保管するノズルストッカ71と、ノズルストッカ71を着脱自在に支持するストッカ支持部72とを備えている。ノズルストッカ71は、複数(同図では、6個)の収納部711を有しており、各収納部711に対してノズルNを収納可能となっている。そして、部品Pに対応したノズルNを取り付けるように指示された場合、ヘッドユニット3がストッカ支持部72に装着されたノズルストッカ71の上方まで移動した後に実装ヘッド31が鉛直方向Zに昇降してノズルストッカ71の収納部711にアクセスする。これによって、ノズルNが交換される。また、上記ノズルストッカ71とは別のノズルストッカ71を準備しておき、必要に応じてノズルストッカ71を交換することができる。つまり、当該別のノズルストッカ71に対してオペレータが次の基板2に適したノズルNを予め収納させておくことで円滑な部品実装を行うことが可能となる。
図4は図1に示す部品実装装置の電気的構成を示すブロック図である。同図に示すように、上記ように構成された部品実装装置1の装置各部を制御するために、部品実装装置1は制御部80を有している。制御部80はCPU(Central Processing Unit)により構成される演算処理部81を備えている。演算処理部81には、XY駆動制御部82と、記憶部83と、基板認識カメラ33および部品認識カメラ6により撮像された画像に対して所定の画像処理を加える画像処理部84と、ノズル交換情報を含む種々の情報を表示するとともにオペレータからの指令の入力を受け付ける操作パネル85とがそれぞれ接続されている。
制御部80では、記憶部83に予め記憶されているノズル交換プログラムにしたがって演算処理部81が、次に説明するように、装置各部を制御する。つまり、演算処理部81は、ヘッドユニット3の画像に基づいてヘッド側配置情報を取得し、ノズルストッカ71の画像に基づいてストッカ側配置情報を取得し、ヘッド側配置情報とストッカ側配置情報とに基づいてノズル交換情報を求め、ノズル交換動作を制御する。このように、本実施形態では、演算処理部81は、ヘッド側情報取得部811、ストッカ側情報取得部812と、情報提供部813およびノズル交換制御部814として機能し、次に説明するノズル交換処理を実行する。
ノズル交換処理は、ヘッドユニット3およびノズルストッカ71の画像を認識して基板2に実装すべき部品の種類に対応したノズルNに交換する処理であり、ノズルストッカ71を交換したタイミング(以下「ノズルストッカ交換後」という)、実装中においてノズルNの交換が必要となったタイミング(以下「ノズル交換動作前」という)、ヘッドユニット3による部品Pの基板2への実装が開始されるタイミング(以下「基板生産前」という)等に実行される。ここでは、部品実装装置1が「ノズル交換動作前」となった場合について図5ないし図10を参照しつつ説明する。
図5は図1に示す部品実装装置におけるノズル交換動作を示すフローチャートである。また、図6はノズル交換動作中に実行されるノズル交換情報の導出動作を示すフローチャートである。演算処理部81はノズル交換プログラムにしたがって装置各部を以下のように制御してノズルNの交換を行う。まず、ヘッドユニット3が部品認識カメラ6の上方位置に移動する。そして、部品認識カメラ6により撮像されたヘッドユニット3の下面の画像(以下「ヘッド画像」という)を示す画像データが制御部80の記憶部83に記憶される(ステップS1)。これに続いて、ヘッドユニット3がノズル保管部7の上方位置に移動する。そして、基板認識カメラ33により撮像されたノズルストッカ71の上面の画像(以下「ストッカ画像」という)を示す画像データが制御部80の記憶部83に記憶される(ステップS2)。
こうしてステップS1、S2が実行されることで例えば図7や図8に示すようにヘッド画像I3およびストッカ画像I71が得られる。これらの図面から明らかなように、ヘッド画像I3には装着部32の像I32や装着部32に装着されているノズルNの像I3nが含まれており、ヘッド画像I3を解析することでヘッドユニット3でのノズルNの装着状態を把握することが可能となっている。また、ストッカ画像I71には収納部711の像I711や収納部711に収納されたノズルNの像I71nが含まれており、ストッカ画像I71を解析することでノズルストッカ71でのノズルNの収納状態を把握することが可能となっている。そこで、演算処理部81はこれらの画像に基づいてノズル交換情報を導出する(ステップS3)。
このノズル交換情報の導出工程では、演算処理部81はヘッド画像I3に含まれる装着部32の像I32から装着部32の相対位置を算出する(ステップS31)とともにヘッド画像I3に含まれるノズルNの像I3nから装着部32に装着されているノズルNの相対位置を算出する(ステップS32)。なお、ここでは、これらのノズルNは後で説明するようにノズル交換によりヘッドユニット3から取り外され、ノズルストッカ71に戻される、いわゆる返却予定ノズルである。
また、演算処理部81はストッカ画像I71に含まれる収納部711の像I711から収納部711の相対位置を算出する(ステップS33)とともにストッカ画像I71に含まれるノズルNの像I71nから収納部711に収納されているノズルNの相対位置を算出する(ステップS34)。なお、ここでは、これらのノズルNは後で説明するようにノズル交換によりヘッドユニット3に装着される、いわゆる装着予定ノズルである。また、以下において、装着予定ノズルと返却予定ノズルとを区別して説明する際には、装着予定ノズルと返却予定ノズルをそれぞれ「装着予定ノズルNa」および「装着予定ノズルNa」と称する一方、両者を区別しない場合には、単に「ノズルN」と称する。
次のステップS35では、ヘッドユニット3に装着されている返却予定ノズルNrの相対位置と、空状態の収納部711との相対位置とに基づいて返却予定ノズルNrの同時返却に関するノズル返却情報をノズル交換情報として算出する。返却予定ノズルNrの相対位置として演算処理部81は図7に示すように返却予定ノズルNrのノズル間ピッチPa1、Pa2を算出するとともに空状態の収納部711との相対位置として収納部711の収納部間ピッチPb1、Pb2を算出する。そして、これらのピッチ情報(=ノズル間ピッチおよび収納部間ピッチ)に基づいてヘッドユニット3からノズルストッカ71に同時に移し替えることができる返却予定ノズルNrに関する情報(個数およびノズル番号)をノズル返却情報として求める。同図中の符号Pc1、Pc2は収納部711に収納されている装着予定ノズルNaのノズル間ピッチを示している。
ここで、例えばPa1=Pb1、Pa2=Pb2の場合には、ヘッドユニット3に装着されている3本の返却予定ノズルNrを同時に空状態の収納部711に同時に戻すことができ、ノズル返却情報に含まれる同時返却可能個数は「3」となり、同時返却可能な返却予定ノズルNrの番号は第1番目から第3番目までの全てとなる。
また、Pa1=Pb1、Pa2≠Pb2の場合には、ヘッドユニット3に装着されている2本の返却予定ノズルNrを同時に空状態の収納部711に同時に戻すことができ、ノズル返却情報に含まれる同時返却可能個数は「2」となり、同時返却可能な返却予定ノズルNrの番号は第1番目と第2番目となる。また、Pa1≠Pb1、Pa2=Pb2の場合や、Pa1≠Pb1、Pa2≠Pb2であるものの(Pa1+Pa2)=(Pb1+Pb2)である場合にも、ノズル返却情報に含まれる同時返却可能個数は「2」となるが、同時返却可能な返却予定ノズルNrの番号は前者の場合には第2番目と第3番目となり、後者の場合には第1番目と第3番目となる。なお、Pa1≠Pb1、Pa2≠Pb2、(Pa1+Pa2)≠(Pb1+Pb2)である場合には、同時返却不可であり、ノズル返却情報に含まれる同時返却可能個数は「1」となる。
次のステップS36では、ヘッドユニット3においてノズルNが装着されていない装着部32の相対位置と、収納部711の収納されている装着予定ノズルNaの相対位置とに基づいて装着予定ノズルNaの同時装着に関するノズル装着情報をノズル交換情報として算出する。装着予定ノズルNaの相対位置として演算処理部81は図8に示すように装着予定ノズルNaのノズル間ピッチPc1、Pc2を算出するとともに未装着状態の装着部32の相対位置として装着部32の装着部間ピッチPd1、Pd2を算出する。そして、これらのピッチ情報(=ノズル間ピッチおよび装着部間ピッチ)に基づいてノズルストッカ71からヘッドユニット3に同時に移し替えることができる装着予定ノズルNaに関する情報(個数およびノズル番号)をノズル装着情報として求める。
例えばPc1=Pd1、Pc2=Pd2の場合には、ヘッドユニット3に装着されている3本の装着予定ノズルNaを同時にそれぞれ未装着態の装着部32に同時に装着するすことができ、ノズル装着情報に含まれる同時装着可能個数は「3」となり、同時装着可能な装着予定ノズルNaの番号は第1番目から第3番目までの全てとなる。
また、Pc1=Pd1、Pc2≠Pd2の場合には、ノズルストッカ71に収納されている2本の装着予定ノズルNaを未装着状態の装着部32に同時に装着することができ、ノズル装着情報に含まれる同時装着可能個数は「2」となり、同時装着可能な装着予定ノズルNaの番号は第1番目と第2番目となる。また、Pc1≠Pd1、Pc2=Pd2の場合や、Pc1≠Pd1、Pc2≠Pd2であるものの(Pc1+Pc2)=(Pd1+Pd2)である場合にも、ノズル装着情報に含まれる同時装着可能個数は「2」となるが、同時装着可能な装着予定ノズルNaの番号は前者の場合には第2番目と第3番目となり、後者の場合には第1番目と第3番目となる。なお、Pc1≠Pd1、Pc2≠Pd2、(Pc1+Pc2)≠(Pd1+Pd2)である場合には、同時装着不可であり、ノズル装着情報に含まれる同時装着可能個数は「1」となる。
こうしてノズル交換情報が求まると、図5のステップS4に進み、演算処理部81はノズル交換処理においてノズル返却を伴うか否かを判定する。つまり、図7に示すように返却予定ノズルNrがヘッドユニット3に含まれているときには演算処理部81はステップS4で「YES」と判定し、次に説明するノズル返却動作(ステップS5〜S8)を実行した上でステップS9に進み、空状態の装着部32へのノズル装着を行う(ステップS9〜S11)。一方、図8に示すように返却予定ノズルNrがヘッドユニット3に含まれていないときには演算処理部81はノズル返却動作(ステップS5〜S8)を実行することなく、直ちにステップS9に進んで装着部32へのノズル装着を行う(ステップS9〜S11)。
図9はノズル返却動作を模式的に示す図である。このノズル返却動作では、演算処理部81はノズル返却情報に基づいてヘッドユニット3をノズルストッカ71の上方位置に移動させる(ステップS5)。より具体的には、同時返却可能な返却予定ノズルNrがそれぞれ対応する空状態の収納部711の上方位置に位置するようにヘッドユニット3が位置決めされる。ここで、ノズル返却情報に含まれる同時返却可能個数が「3」である場合には、全ての返却予定ノズルNrがそれぞれ対応する収納部711の直上位置に位置決めされる。また、同時返却可能個数が「2」である場合には、同時返却可能な2本の返却予定ノズルNrがそれぞれ対応する収納部711の直上位置に位置決めされる。さらに、同時返却可能個数が「1」である場合には、1本の返却予定ノズルNrのみが収納部711の直上位置に位置決めされる。
それに続いて返却予定ノズルNrが装着された実装ヘッド31が選択的に作動して返却予定ノズルNrがノズルストッカ71に収納され、ノズル返却が行われる(ステップS6)。ここで、ノズル返却情報に含まれる同時返却可能個数が「3」である場合には、図9の左欄に示すように、3本の返却予定ノズルNrが同時に収納部711に収納される。また、同時返却可能個数が「2」である場合には、図9の中央欄に示すように、2本の返却予定ノズルNrが同時に収納部711に収納され、1本の返却予定ノズルNrがヘッドユニット3に残る。さらに、同時返却可能個数が「1」である場合には、図9の右欄に示すように、1本の返却予定ノズルNrのみが収納部711に収納され、2本の返却予定ノズルNrがヘッドユニット3に残る。
次のステップS7では、演算処理部81は全ての返却予定ノズルNrの返却が完了したか否かを判定する。そして、ステップS7で「YES」と判定するまで残りの返却予定ノズルNrの返却を行う(ステップS6、S7)。したがって、同時返却可能個数が「3」である場合には、ステップS6、S7の繰り返し数はゼロとなり、ノズル返却に要する時間を大幅に短縮することができる。また、同時返却可能個数が「2」では上記繰り返し数は「1」となり、図9の中央欄に示すように2段階でノズル返却が行われる。さらに、同時返却可能個数が「1」では返却予定ノズルNr毎にノズル返却が行われる。
なお、返却予定ノズルNrのノズルストッカ71への返却によってヘッドユニット3では装着部32が未装着状態となるため、演算処理部81はヘッドユニット3に未装着の装着部32が存在し、返却されたノズルNrのノズル間ピッチPa1、Pa2を装着部32の装着部間ピッチPd1、Pd2に置き換え、ノズル交換情報を更新する(ステップS8)。このようにノズル返却を伴う場合、ノズル返却の完了後に再度ヘッドユニット3の下面を再度撮像して未装着状態となった装着部32の装着部間ピッチPd1、Pd2を算出してもよいが、本実施形態では、上記置換により装着部32の装着部間ピッチPd1、Pd2を設定することで処理時間の短縮を図っている。そして、ノズル交換情報の更新後にステップS9に進んで装着部32へのノズル装着を行う。
このノズル装着動作では、演算処理部81はノズル装着情報に基づいてヘッドユニット3をノズルストッカ71の上方位置に移動させる(ステップS9)。より具体的には、同時装着可能な装着部32がそれぞれ対応する装着予定ノズルNaの上方位置に位置するようにヘッドユニット3が位置決めされる。ここで、ノズル装着情報に含まれる同時装着可能個数が「3」である場合には、全ての装着部32がそれぞれ対応する装着予定ノズルNaの直上位置に位置決めされる。また、同時装着可能個数が「2」である場合には、同時返却可能な2つの装着部32がそれぞれ対応する装着予定ノズルNaの直上位置に位置決めされる。さらに、同時装着可能個数が「1」である場合には、1つの装着部32のみが装着予定ノズルNaの直上位置に位置決めされる。
それに続いて装着予定ノズルNaの装着予定の実装ヘッド31が選択的に作動して装着部32が装着予定ノズルNaに係合し、ノズル装着が行われる(ステップS10)。ここで、ノズル装着情報に含まれる同時装着可能個数が「3」である場合には、例えば図10の左欄に示すように、3本の装着予定ノズルNaが同時にそれぞれ対応する装着部32に装着される。また、同時装着可能個数が「2」である場合には、例えば図10の中央欄に示すように、2本の装着予定ノズルNaが同時にそれぞれ対応する装着部32に装着され、1本の装着予定ノズルNaがノズルストッカ71に残る。さらに、同時装着可能個数が「1」である場合には、例えば図10の右欄に示すように、1本の装着予定ノズルNaのみが装着部32に装着され、2本の装着予定ノズルNaがノズルストッカ71に残る。
次のステップS11では、演算処理部81は全ての装着予定ノズルNaの装着が完了したか否かを判定する。そして、ステップS11で「YES」と判定するまで残りの装着予定ノズルNaの装着を行う(ステップS9、S10)。したがって、同時装着可能個数が「3」である場合には、ステップS9、S10の繰り返し数はゼロとなり、ノズル返却に要する時間を大幅に短縮することができる。また、同時装着可能個数が「2」では上記繰り返し数は「1」となり、図10の中央欄に示すように2段階でノズル返却が行われる。さらに、同時装着可能個数が「1」では装着予定ノズルNa毎にノズル装着が行われる。
以上のように実施形態では、ヘッド画像I3に基づいてヘッド側配置情報(返却予定ノズルNrのノズル間ピッチPa1、Pa2や装着部間ピッチPd1、Pd2)を取得するとともに、ストッカ画像I71に基づいてストッカ側配置情報(収納部間ピッチPb1、Pb2や装着予定ノズルNaのノズル間ピッチPc1、Pc2)を取得している。そして、これらの情報に基づいてヘッドユニット3とノズルストッカとの間で同時に交換可能なノズルに関する情報、つまりノズル交換情を求められている。このようにノズル交換情報を参照することでヘッドユニット3とノズルストッカとの間でのノズルの交換効率を高めることができる。より詳しくは、既に説明したように相対ズレによって同時交換可能なノズルNの個数は変化するが、本実施形態によれば、ヘッドユニット3への同時返却可能なノズル個数およびヘッドユニット3への同時装着可能なノズル個数を正確に求めることができる。したがって、上記相対ズレに応じたノズル交換を行うことができ、ノズルNの交換効率を高めることができる。
また、上記ノズル交換情報を操作パネル85に表示するように構成されているため、オペレータはヘッドユニット3とノズルストッカとの間でのノズル交換の状況を正確に把握することができる。
さらに、上記実施形態では、演算処理部81がノズル交換制御部814として機能し、ノズル交換情報に基づいてヘッドユニット3とノズルストッカとの間でノズルの同時交換を制御しているため、ノズル交換を円滑に、しかも効率よく行うことができる。
このように本実施形態においては、制御部80が本発明の「情報提供装置」として機能している。また、ヘッド画像I3が本発明の「ヘッドユニットの画像」の一例に相当し、ストッカ画像I71が本発明の「ノズルストッカの画像」の一例に相当している。また、操作パネル85が本発明の「表示部」として機能している。
ところで、上記実施形態では、ノズルストッカ71に収納された装着予定ノズルNaの配置関係については変更せずにノズル装着情報中の同時装着可能個数にしたがってヘッドユニット3への装着予定ノズルNaの装着を行っているが、次のように構成することで同時装着の頻度を高めることができる。例えば図11(a)に示すように装着予定ノズルNaが分散して配置されている場合には同時装着可能個数は最大でも「2」であるのに対し、図11(b)に示すように装着予定ノズルNaの配列を変更することで同時装着可能個数を「3」に引き上げることができる。そこで、装着予定ノズルNaの配列を自動的に調整する自動配列処理を実行するように構成してもよい(第2実施形態)。
図12は本発明にかかる部品実装装置の第2実施形態で実行される自動配列処理を示すフローチャートである。この第2実施形態では、記憶部83に予め記憶されている自動配列プログラムにしたがって演算処理部81が次に説明するように装置各部を制御して自動配列処理を実行する。自動配列処理は、ノズル交換処理に組み込む形で行ったり、ノズル交換処理の直前に行ったりしてもよいし、それ以外のタイミング、例えば基板2を入れ替えている間に行ってもよい。なお、ここではノズル交換処理に組み込んだ形、より具体的にはノズル交換情報の導出動作(ステップS3)を行った直後に自動配列処理を行っている。
この自動配列処理では、演算処理部81はノズル装着情報に基づいて同時装着可能な装着予定ノズルNaの個数、つまり同時装着可能個数を取得する(ステップS21)。そして、演算処理部81は、同時装着可能個数が最大値(本実施形態では「3」)であるか否かを判定する(ステップS22)。例えば図11(a)に示すように同時装着可能個数が「3」ではないと判定する(ステップS22で「NO」)と、演算処理部81は装着予定ノズルNaの自動配列によって同時装着可能個数を引き上げることが可能であるか否かをストッカ画像I71に基づいて判定する(ステップS23)。そして、当該ステップS23で「YES」と判定すると、演算処理部81はノズル装着情報に基づいてヘッドユニット3を移動させ、例えば図11の点線矢印で示すように装着予定ノズルNaを移動させる(ステップS24)。これによって、同時装着可能個数を最大値である「3」に引き上げる。なお、ここでは、同時装着可能個数を「2」または「1」を最大値「3」に引き上げているが、同時装着可能個数を最大値に引き上げることができない場合であっても同時装着可能個数を「1」を「2」に引き上げることが可能であるケースもあり、この場合にも自動配列処理が実行される。
こうして自動配列による同時装着可能個数の引き上げが完了すると、演算処理部81は装着予定ノズルNaの配列変更に伴いノズル装着情報を更新する(ステップS25)。そして、自動配列処理を終了する。なお、ステップS22で「YES」と判定した場合およびステップS23で「NO」と判定した際には、装着予定ノズルNaの配列変更もノズル装着情報の更新も行うことなく、自動配列処理を終了する。
以上のように、第2実施形態によれば、演算処理部81がヘッドユニット3を制御してノズルストッカ71に収納される装着予定ノズルNaの配列を変更してヘッドユニット3とノズルストッカ71との間で同時に交換可能な装着予定ノズルNaの個数を増加させることができる。このように演算処理部81が本発明の「ノズル配列調整部」として機能し、同時交換可能な装着予定ノズルNaの個数を増大させ、ノズル交換の効率をさらに高めることができる。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば、上記実施形態では、ノズル交換情報の導出(ステップS3)後、そのままノズル交換情報に基づいてノズル交換を行っているが、同時返却可能個数や同時装着可能個数に応じた処理を実行してもよい。というのも、同時返却可能個数や同時装着可能個数が最低値である、つまり比較的大きな相対ズレが発生している場合、そのまま基板2の生産を継続すると、生産タクトが落ちる可能性があり、所定の時間内で基板生産が完了しないこともあるからである。そこで、このような場合には、基板2の生産を一時的に停止し、例えば図13に示すように操作パネル85上に生産タクトが落ちる可能性がある旨のメッセージが記載されたポップアップ画面851と、本発明の「同時に交換可能なノズルの個数を増加させるための処置」の一例に相当する処置内容を示すポップアップ852とをノズル交換情報として表示してもよい(第3実施形態)。この第3実施形態では、ノズルストッカ71をストッカ支持部72から一旦外し、設置し直すことでノズルストッカ71の位置決めをやり直す旨を表示している。また、ノズルストッカ71を位置決めし直す以外に、メンテナンスを促すメッセージを上記処置としてポップアップ852に表示している。
また、表示内容はこれに限定されるものではなく、例えばノズル交換の警告を表示してもよい。これによって、これらの表示をオペレータが参照し、適切に対応した後に図13に示す「生産再開」アイコン853を選択することで同時に交換可能なノズルの個数を増やした状態で生産を再開することができる。その結果、ノズル交換の効率をさらに高めることができる。
また、上記第1実施形態では、部品実装装置1はノズルNの同時交換機能を有しており、「ノズル交換動作前」となったタイミングでノズル交換処理を実行してノズル交換情報を提供するように構成しているが、提供タイミングを選択可能に構成してもよい(第4実施形態)。例えば図14に示すように、操作パネル85上にノズル同時交換機能の使用/不使用を選択する項目、ノズル交換処理の認識動作(ステップS1、S2)を実行するタイミングを3つのタイミング(「ノズルストッカ交換後」、「ノズル交換動作前」および「基板生産前」)の中から選択する項目を含むポップアップ画面854を表示させ、それぞれ選択させるように構成してもよい。これによって、ヘッドユニット3およびノズルストッカの撮像回数を適正化することができ、部品実装に要するタクトタイムを短縮することができる。
この発明は、ノズルにより部品を吸着して基板に実装するヘッドユニット3と、ノズルを収納するノズルストッカとの間でのノズル交換を行う技術全般に対して適用することができる。
1…部品実装装置
2…基板
3…ヘッドユニット
7…ノズル保管部
31…実装ヘッド
32…装着部
41…Xビーム
42…ボールネジ
43…Xモーター
44…Yビーム
45…Yモーター
51…テープフィーダー
71…ノズルストッカ
72…ストッカ支持部
80…制御部
81…演算処理部
85…操作パネル(表示部)
711…収納部
811…ヘッド側情報取得部
812…ストッカ側情報取得部
813…情報提供部
814…ノズル交換制御部
I3…ヘッド画像
I32…ストッカ画像
I711…(収納部711の)像
I71n…(装着予定ノズルNaの)像
I71…ストッカ画像
N…ノズル
Na…装着予定ノズル
Nr…返却予定ノズル
P…部品
Pa1,Pa2…(返却予定ノズルNrの)ノズル間ピッチ
Pc1,Pc2…(装着予定ノズルNaの)ノズル間ピッチ
Pb1,Pb2…収納部間ピッチ
Pd1,Pd2…装着部間ピッチ

Claims (11)

  1. 部品を吸着するノズルが装着部に着脱自在に装着される実装ヘッドを複数個有するヘッドユニットと、前記ノズルを収納自在な収納部を複数個有するノズルストッカとの間でのノズル交換に関するノズル交換情報を提供する情報提供装置であって、
    前記ヘッドユニットの画像に基づいて前記装着部に装着された前記ノズルおよび/または前記装着部の配置に関するヘッド側配置情報を取得するヘッド側情報取得部と、
    前記ノズルストッカの画像に基づいて前記収納部に収納された前記ノズルおよび/または前記収納部の配置に関するストッカ側配置情報を取得するストッカ側情報取得部と、
    前記ヘッド側配置情報と前記ストッカ側配置情報とに基づいて前記ヘッドユニットと前記ノズルストッカとの間で同時に交換可能な前記ノズルに関する情報を前記ノズル交換情報として求めて提供する情報提供部とを備え
    前記ノズルストッカの画像には前記収納部に収納されたノズルの像および/または前記収納部の像がストッカ側像として含まれており、
    前記ストッカ側情報取得部は、前記複数のストッカ側像のピッチを示すストッカ側ピッチ情報を前記ストッカ側配置情報として求め、
    前記ヘッドユニットの画像には前記装着部に装着されたノズルの像および/または前記装着部の像がヘッド側像として含まれており、
    前記ヘッド側情報取得部は、前記複数のヘッド側像のピッチを示すヘッド側ピッチ情報を前記ヘッド側配置情報として求める
    ことを特徴とする情報提供装置。
  2. 請求項1に記載の情報提供装置であって、
    記ストッカ側情報取得部は、前記複数の収納部の像から前記収納部のピッチを前記ストッカ側配置情報として求め
    前記ヘッド側情報取得部は、前記複数の装着部に装着されたノズルの像から前記ノズルのピッチを前記ヘッド側配置情報として求め、
    前記情報提供部は、前記ヘッドユニットから前記ノズルストッカに同時に移し替えることができる前記ノズルに関する情報を前記ノズル交換情報として求めて提供する情報提供装置。
  3. 請求項1または2に記載の情報提供装置であって、
    記ヘッド側情報取得部は、前記複数の装着部の像から前記装着部のピッチを前記ヘッド側配置情報として求め
    記ストッカ側情報取得部は、前記収納部に収納された複数の前記ノズルの像から前記ノズルのピッチを前記ストッカ側配置情報として求め
    前記情報提供部は、前記ノズルストッカから前記ヘッドユニットに同時に移し替えることができる前記ノズルに関する情報を前記ノズル交換情報として求めて提供する情報提供装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれか一項に記載の情報提供装置であって、
    前記ノズルストッカは固定配置されたストッカ支持部に対して着脱自在である情報提供装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれか一項に記載の情報提供装置であって、
    前記ノズル交換情報を表示する表示部をさらに備える情報提供装置。
  6. 請求項5に記載の情報提供装置であって、
    前記表示部は、前記ヘッドユニットと前記ノズルストッカとの間で同時に交換可能な前記ノズルの数が所定数よりも少ないとき、同時に交換可能な前記ノズルの数を増加させるための処置またはノズル交換の警告を表示する情報提供装置。
  7. 部品を吸着するノズルが装着部に着脱自在に装着された実装ヘッドを複数個有するヘッドユニットを撮像することで前記装着部に装着されたノズルの像および/または前記装着部の像がヘッド側像として含まれるヘッド画像を取得する第1の工程と、
    前記ヘッド画像に基づいて前記装着部に装着された前記ノズルおよび/または前記装着部の配置に関するヘッド側配置情報を取得する第2の工程と、
    前記ノズルを収納自在な収納部を複数個有するノズルストッカを撮像することで前記収納部に収納されたノズルの像および/または前記収納部の像がストッカ側像として含まれるストッカ画像を取得する第3の工程と、
    前記ストッカ画像に基づいて前記収納部に収納された前記ノズルおよび/または前記収納部の配置に関するストッカ側配置情報を取得する第4の工程と、
    前記ヘッド側配置情報と前記ストッカ側配置情報とに基づいて前記ヘッドユニットと前記ノズルストッカとの間で同時に交換可能な前記ノズルに関するノズル交換情報を求めて提供する第5の工程とを備え
    前記第2の工程は、前記複数のヘッド側像のピッチを示すヘッド側ピッチ情報を前記ヘッド側配置情報として求め、
    前記第4の工程は、前記複数のストッカ側像のピッチを示すストッカ側ピッチ情報を前記ストッカ側配置情報として求める
    ことを特徴とする情報提供方法。
  8. ノズルが着脱自在に装着される実装ヘッドを複数個有し、各実装ヘッドで部品を吸着して基板に実装するヘッドユニットと、
    前記ノズルを収納自在な収納部を複数個有するノズルストッカと、
    請求項1ないし6のいずれか一項に記載の情報提供装置と
    を備えることを特徴とする部品実装装置。
  9. 請求項8に記載の部品実装装置であって、
    前記ノズル交換情報に基づいて前記ヘッドユニットと前記ノズルストッカとの間で前記ノズルの同時交換を制御するノズル交換制御部をさらに備える部品実装装置。
  10. 請求項8または9に記載の部品実装装置であって、
    前記情報提供装置により提供される前記ノズル交換情報に基づいて前記ヘッドユニットを制御して前記ノズルストッカに収納される前記ノズルの配列を変更して前記ヘッドユニットと前記ノズルストッカとの間で同時に交換可能な前記ノズルの個数を増加させるノズル配列調整部をさらに備える部品実装装置。
  11. 請求項8ないし10のいずれか一項に記載の部品実装装置であって、
    前記情報提供装置による前記ノズル交換情報の提供タイミングが、前記ノズルストッカが交換された時と、前記ヘッドユニットによる前記部品の前記基板への実装が開始される時と、前記実装中において前記ノズルが交換される時との間から選択的に設定可能である部品実装装置。
JP2017128384A 2017-06-30 2017-06-30 情報提供装置、情報提供方法および部品実装装置 Active JP6800817B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017128384A JP6800817B2 (ja) 2017-06-30 2017-06-30 情報提供装置、情報提供方法および部品実装装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017128384A JP6800817B2 (ja) 2017-06-30 2017-06-30 情報提供装置、情報提供方法および部品実装装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019012761A JP2019012761A (ja) 2019-01-24
JP6800817B2 true JP6800817B2 (ja) 2020-12-16

Family

ID=65226895

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017128384A Active JP6800817B2 (ja) 2017-06-30 2017-06-30 情報提供装置、情報提供方法および部品実装装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6800817B2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005086151A (ja) * 2003-09-11 2005-03-31 Matsushita Electric Ind Co Ltd 部品実装装置及び部品実装装置のツール交換方法
WO2017009931A1 (ja) * 2015-07-13 2017-01-19 富士機械製造株式会社 ロータリーヘッド型部品実装機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019012761A (ja) 2019-01-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10520930B2 (en) Component mounting system and progress display system of set-up work
KR20140000349A (ko) 셋업 방법, 부품 실장 방법 및 부품 실장 시스템
JP5683006B2 (ja) 部品実装装置、情報処理装置、情報処理方法及び基板製造方法
US10845783B2 (en) Component mounting system, worker allocation system, and worker allocation method
CN105282992B (zh) 元件安装方法及元件安装系统
JP5331859B2 (ja) 実装基板製造システムおよび実装基板の製造方法
JP2012134303A (ja) 電子部品装着装置、および、電子部品装着方法
JP2009130160A (ja) 部品実装装置および段取り替え作業支援方法
JP5281546B2 (ja) 電子部品の装着方法、電子部品装着装置、電子部品装着装置の電子部品装着順序決定方法及び電子部品装着装置の装着データ作成方法
JP6800817B2 (ja) 情報提供装置、情報提供方法および部品実装装置
JP6249650B2 (ja) ピッチを補正する方法、部品実装装置及び部品実装システム
JP4884349B2 (ja) 部品実装方法及び部品実装制御装置
JP4726653B2 (ja) 表面実装装置
CN112470556B (zh) 信息处理装置、作业系统及决定方法
WO2016174715A1 (ja) 作業機
JP7407347B2 (ja) 部品実装装置
JP2008258658A (ja) 電子部品の実装方法
JP6368215B2 (ja) 部品実装装置、表面実装機、及び部品の実装方法
JP6092517B2 (ja) 電子部品装着方法及び電子部品装着装置並びに部品ライブラリデータの教示方法
JP7332492B2 (ja) 部品実装装置および部品実装システム
WO2017006461A1 (ja) 部品実装機、および部品実装ライン
JP7090381B2 (ja) 実装システム
JP5854934B2 (ja) 表面実装機、基板固定位置の認識方法
CN113826456B (zh) 元件安装管理装置、元件安装管理方法、元件安装管理程序、记录介质
JP4664995B2 (ja) 部品実装装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20170714

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191212

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200825

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200901

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201002

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201124

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201125

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6800817

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250