JP5777747B2 - 自動分析装置 - Google Patents

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Description

本発明は血液、尿などの生体サンプルの分析を行う臨床検査用の自動分析装置に係り、特に装置の自動起動機能を備えた自動分析装置に関する。
臨床検査用の自動分析装置では、検査にかかるランニングコストの削減および地球環境保護を目的として、待機時の消費電力の低減が求められている。その半面、医療サービス向上のため診療時間外での緊急検査依頼に対する迅速診断も求められている。夜間などの緊急検査依頼に対応するためには装置を活動状態にしておく必要があり、そのため消費電力低減に貢献することができない。そこで患者検体が検査室に到着する前にシステムを活動状態にする手法として特許文献1記載の技術が提案されている。
特開2003−121449号公報
特許文献1記載の技術では、遠隔地から制御することによってユーザが装置設置場所に赴くまでの時間分立ち上げ時間を短縮することが可能だが、検体を検査することが決定してからシステムの立ち上げ指令が行われる仕組みのため、検査依頼からのシステムを立ち上げ分析に必要な安定性が確保されるまでの時間は、従来どおり必要である。
本発明の目的は、夜間などの緊急検査依頼に対応可能であり、かつ消費電力を低減した自動分析装置を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明の構成は以下の通りである。
試料と試薬を反応させる反応容器と、反応を安定させるために反応系を一定温度に保つ反応槽と、該反応容器中の反応を測定する測定部と、を備えた自動分析装置において、自動分析装置を構成する構成要素のうち、装置内の温度を上昇させる加熱源となる構成要素、装置内の温度を下降させる冷熱源となる構成要素について、それらのうちの少なくとも2つ以上に構成要素毎に電源のON/OFFを実行する電源スイッチと、複数の起動モードに応じて、前記構成要素毎に設けられた前記電源スイッチのON/OFF動作を制御する制御機構を備え、前記複数の起動モードは、通常起動モードと予熱起動モードを含み、前記予熱起動モードは、装置起動前の休止中に前記加熱源となる構成要素を稼働させておくことで、前記通常起動モードの休止中よりも前記反応槽又は装置内の温度を高い状態に保ち、装置起動後に前記通常起動モードよりも早くスタンバイに推移させるモードあることを特徴とする自動分析装置。
前記測定部は、例えば、反応容器内の反応液に光を照射する光源と、反応液を透過してきた光を複数波長に分光し、波長毎に受光した光の強度を測定する比色分析(生化学分析)や、反応液中の標識体から放射される光の強度を光電子増倍管などで測定する化学発光、電気化学発光などの測定(免疫分析)などがあるが、反応物の測定ができるものであれば、光の強度測定以外の物理量変化の測定であっても良い。このような測定部は通常、測定部の環境温度の変化によって、測定値が変化することが多いが、環境温度の変化により敏感に影響を受ける測定部に対し本発明は好適である。前記構成要素のうち、加熱源とは例えば、ヒータ(例えば反応容器中の反応液の温度を予め設定した温度にするために設ける)、測定部の光源、試料、試薬などを所定量分注するための分注機構を動作させるためのモータ、あるいは分注機構を所定の位置に移動させるためのモータなどがある。これらに限らず、所定の動作をする際に、周りに熱を放射するものであればすべて加熱源となり得る。また、冷熱源とは、試薬を収容した試薬容器を試薬容器内の試薬の劣化を防止するため所定温度に冷却するための冷却機構(試薬を冷却するため冷却機構の外部と熱交換をするものは、加熱源となるが、冷却水を循環させる方式の冷却機構の場合は、周りも冷却するため冷熱源となる)や、装置内の電子基板の温度を所定温度以下にするための冷却ファンがある。これも構成要素の外の温度を低下させる機能を備えるものであれば冷熱源となり得る。
複数の起動モードとは、夜間に緊急検体を測定する必要に迫られた場合、停止している装置を安定した測定が可能な程度の装置内温度(特に測定部の温度)にできるだけ短時間で上昇させる緊急検体測定モード、装置立ち上げに要する電力をできるだけ少なくする省エネモードなどがある。これらのモードは装置起動時のみに作用するだけでなく、装置停止時であっても加熱源のいくつかを稼動させておき、装置内を予熱することで装置内温度が所定温度に上昇する速度を上げるようなものであっても良い。これらは、ユーザの要求に応じて種々の起動モードが設定されても良い。予め装置メーカが設定した起動モードを備えるだけでなく、ユーザがあらたな起動モードを作成することができる機能があっても良い。その場合は、各構成要素毎に加熱源としての加熱量、冷熱源としての冷熱量を予め記憶しておき、記憶された加熱量、冷熱量の組み合わせを、画面表示を見ながら取捨選択して設定するようなユーザインターフェースがあっても良い。
夜間などの緊急検査依頼に対応可能であり、かつ消費電力を低減した自動分析装置を提供することができる。
臨床検査用の自動分析装置について、装置の全体構成を示した図である。 本発明における各制御対象の制御接続について、構成を示した図である。(実施例) 制御対象に対する電源制御について、詳細な構成を示した図である。(実施例) システム起動時の制御対象に対する電源制御について、詳細な仕組みを示した図である。 本発明による電源制御の効果を示した図である。 本発明による各起動モードにおける制御の時間推移を示した図である。
以下、図面を用いて本発明の実施例を説明する。
図1は本発明で使用する生化学自動分析装置の全体構成図である。分析部101は受電するための主スイッチであるメインSW102、使用時に装置を活動状態とするためのスイッチである操作SW103、制御部104、機構駆動部105、及び操作SW103の状態に関わらず常時分析用の試薬を保冷しておくための試薬保冷部106により構成される。
制御部104は、制御用電源107、CPU108、メモリ109、記憶媒体110、機構駆動部105を制御するための入出力であるI/O111、アナログ信号をデジタルに変換して測定データを取り込むためのADC112、及び、操作部113と通信を行うためのインターフェース部であるI/F114により構成される。
機構駆動部105は、機構用電源115、駆動回路116、検体容器117内の検体を反応容器118に分注する検体分注機構119、反応容器118に試薬を注入する試薬分注機構120、反応容器内の混合液を攪拌する攪拌機構121、混合液の吸光度を測定する多波長光度計122、使用し終わった反応容器を洗浄する洗浄機構123、反応を安定させるために反応系を一定温度に保つ恒温槽124、恒温槽の温度制御を行う恒温槽温度制御部125などから構成されている。分析部101では機構用電源115と駆動回路116が制御部のI/O111からの信号によって制御されて各機構を駆動し、反応容器118内で検体と試薬を混合してこの混合液を多波長光度計122とADC112を用いて各分析項目に応じた波長で吸光度測定して検体を分析する。
試薬保冷部106は、試薬を低温保存し分析動作を安定させる一方、装置の電源を遮断し分析動作を行っていない間に試薬の保冷庫として機能する。このため、試薬保冷部106は制御部104や機構駆動部105の電源を遮断した状態でも通電される必要がある。
図2に本発明における発熱に関する制御対象201の接続について示す。発熱に関する制御対象201には、試薬保冷部202、装置内を冷却する冷却ファン203、恒温槽を温めるヒータ204、光度計の光源であるランプ205、機構駆動部にて駆動回路により制御されるモータ206などで構成される。これら制御対象は独立した制御スイッチ207によって、主電源208から供給され、トランス209を経由した電力の給電をON/OFFすることができる。
図3に本発明における制御対象301の接続および制御方法について示す。主電源302から制御スイッチ303を経由して制御対象301に供給された電力は、電力センサ304によって電力値305に変換される。制御対象301から放出された熱放出306は温度センサ307によって捕らえられ、温度測定値308に変換される。CPU309は電力値305と温度測定値308を入力としてCPU309内の制御パラメータに基づいて、制御スイッチ303の次の状態を指令する。また制御パラメータを自動的に作成する手段として、CPU309には制御スイッチ303の組み合わせを記録したテストパターン310を入力する機能を備える。
図4に本発明におけるシステム起動時における詳細な電源制御の方法を示す。分析部401には分析安定性に関わる部分に温度センサ1 402および温度センサ2 403を設け、温度推移1 404および温度推移2 405を監視する。また、光度計406の出力値の推移を光度計測定値推移407として監視する。光度計測定値推移407の安定は、温度推移1 404および温度推移2 405の安定と密接に関わっている。
制御系408では温度推移1 404、温度推移2 405および光度計測定値推移407の安定度の目標値409に収束させるために、現在の安定度に対して、ある決められた制御パラメータ411を利用して、現在値410を目標値409に近づける制御を行う。
制御パラメータ411は各制御対象に対して、各監視結果に対してどのくらいの重み付けで制御を掛けるかという、重み付け度412を多次元で設定した内容としている。本制御パラメータは、ユーザの都合に合わせて設定値を変更したり、あらかじめ複数の種類のパラメータを準備しておき、ユーザが自由に選択可能なものとする。これにより従来どおりの起動時間で立ち上げることや、急速立ち上げを選択すること、さらに消費電力を抑えた立ち上げを選択などをすることが可能となる。
図5は本発明における電源制御の効果について示したものである。温度と時間のグラフ501では、電源ON502からの温度上昇推移を示している。通常の温度推移503は、従来の技術での電源ON502からの温度推移を示し、装置安定点504にて装置が分析に適した安定な状態となる。通常スリープ有り温度推移505は、装置起動速度短縮などの目的で電源ON502前にあらかじめ特定部分のみ通電をしておく場合の温度推移である。急速起動温度推移506は発熱に関する制御対象に対して、装置安定点504に到達するまでの時間が短縮するよう、前述の方法により制御を行った場合の温度推移である。急速スリープ有り温度推移507は、さらに時間短縮のために電源ON502前にあらかじめ特定部分のみ通電しておく場合の温度推移である。
消費電力と時間のグラフ508では、電源ON502からの消費電力推移を示している。通常電力推移509は、従来の技術での電源ON502からの消費電力推移を示し、装置が分析に適した安定な状態になった時間を装置安定点504として示している。急速起動電力推移510は、装置安定点504に到達するまでの時間が短縮されるよう、前述の方法により制御対象の制御を行った場合の電力推移である。省エネ電力推移511は、装置安定点504に到達するまでの時間短縮と、装置起動時の消費電力低減の両立を図った場合の電力推移である。
図6は第二の実施例として、本発明における制御対象、装置内安定度を示す温度推移、装置の消費電力を示す。各起動モードにおける制御の時間推移601では、消費電力611、反応槽温度612、装置内温度613、ヒータ出力614、モータ出力615、ランプ出力616、冷却ファン出力617を時間軸を合わせて並べて示している。またグラフの線は本発明を適用した装置で選択可能な起動モードの違いの例であり、それぞれ通常起動モード621、急速起動モード622、低始動電力モード623、予熱起動モード624を示す。また時間軸のマークとして、装置起動631の時刻、また各モードで分析開始可能時刻を示す、予熱起動モードスタンバイ632の時刻、急速起動モードスタンバイ633の時刻、通常起動モードスタンバイ634の時刻、低始動電力モードスタンバイ635の時刻をそれぞれ示す。
通常起動モード621は従来の起動方法による時間推移である。
急速起動モード622は、熱源として寄与するヒータ出力614、モータ出力615、ランプ出力616をできるだけ大きくし、冷却に寄与する冷却ファン出力617をできるだけ小さくするか動作停止することで、反応槽温度612および装置内温度613を、急速に上昇させ、通常に比べ短時間で分析可能な状態に遷移することができ、使用者の待ち時間の短縮を図ることができる。
また、通常、装置立ち上げ時に同時に複数の負荷が動作することで装置始動時に消費電力が最も上昇する。低始動電力モード623は、ヒータ出力、モータ出力、ランプ出力、冷却ファン出力などの負荷のピーク出力を時間的にずらすことで、始動時の消費電力集中を抑えることができる。よって、装置および使用者の設備として準備すべき電源設備の容量を低くすることができ、初期導入コストを抑えることに寄与できる。
また、予熱起動モード614は、休止中に制御対象をある程度稼動させておくことで、反応槽温度612や装置内温度613を休止中でもある程度高い状態に保っておき、装置起動631後に分析可能になるまでの時間(予熱起動モードスタンバイ632)に推移するためのモードである。本モードでは、休止中から迅速に分析可能な状態にすることができ、夜間など休止中に必要になった際の緊急検体の分析依頼にも有効である。
上述のように、本発明では、図2に示す、自動分析装置における発熱源、冷熱源である各構成要素の電源のON/OFFを個別に実行させる機能を備え、かつ各構成要素毎のON/OFFによる自動分析装置内の温度上昇/下降の基礎データを記憶しておく機能を備える。この構成により、装置を電源OFFの状態から、分析が開始できる状態にすぐに立ち上げたい場合は、発熱源となる構成要素の電源をONとし、かつ必要に応じ、発熱源へのエネルギー供給を増加することにより、通常の立ち上げ動作に比して短時間で測定可能な温度になるようにすることができる。この場合、冷熱源である冷却ファン、試薬保冷部などをON状態にしないことで、装置内温度上昇のスピードを向上し、かつ消費電力を低減することもできる。また、装置内温度を正確に制御するために、装置内に温度計(1つ、または複数)を設け、温度計の情報に基づいてフィードバック制御を行っても良い。
また、装置立ち上げ動作をより短時間にしたい場合には、待機状態であっても、発熱源となる構成要素の一部をONの状態のままとし、予熱状態を維持するというような運用が可能となる。
すなわち、本発明は電源立ち上げを行う臨床用の自動分析装置において、装置内温度に関与する負荷の電源制御を各制御対象単位に制御することを可能にしたことで、そのため従来の方式に比べ温度安定までの時間を自由に制御することができ、温度の安定までの時間を短縮させることが可能である。また、負荷毎に電源制御が可能となるため、ユーザの要求に応じた待機電力の組み合わせの設定および起動時の負荷電力の制御がきめ細かくでき、省エネルギーの程度をユーザが選択可能なことはもとより、立ち上がって安定するまでの時間もユーザが自由に選択することが可能となる。
101、401 分析部
102 メインSW
103 操作SW
104 制御部
105 機構駆動部
106 試薬保冷部
107 制御用電源
108 CPU
109 メモリ
110 記憶媒体
111 I/O
112 ADC
113 操作部
114 I/F
115 機構用電源
116 駆動回路
117 検体容器
118 反応容器
119 検体分注機構
120 試薬分注機構
121 攪拌機構
122 多波長光度計
123 洗浄機構
124 恒温槽
125 恒温槽温度制御部
201、301 制御対象
202 試薬保冷部
203 冷却ファン
204 ヒータ
205 ランプ
206 モータ
207、303 制御スイッチ
208、302 主電源
209 トランス
304 電力センサ
305 電力値
306 熱放出
307 温度センサ
308 温度測定値
309 CPU
310 テストパターン
402 温度センサ1
403 温度センサ2
404 温度推移1
405 温度推移2
406 光度計
407 光度計測定値推移
408 制御系
409 目標値
410 現在値
411 制御パラメータ
412 重み付け度
501 温度と時間のグラフ
502 電源ON
503 通常の温度推移
504 装置安定点
505 通常スリープ有り温度推移
506 急速起動温度推移
507 急速スリープ有り温度推移
508 消費電力と時間のグラフ
509 通常電力推移
510 急速起動電力推移
511 省エネ電力推移
601 各起動モードにおける制御の時間推移
611 消費電力
612 反応槽温度
613 装置内温度
614 ヒータ出力
615 モータ出力
616 ランプ出力
617 冷却ファン出力
621 通常起動モード
622 急速起動モード
623 低始動電力モード
624 予熱起動モード
631 装置起動
632 予熱起動モードスタンバイ
633 急速起動モードスタンバイ
634 通常起動モードスタンバイ
635 低始動電力モードスタンバイ

Claims (3)

  1. 試料と試薬を反応させる反応容器と、反応を安定させるために反応系を一定温度に保つ反応槽と、該反応容器中の反応を測定する測定部と、を備えた自動分析装置において、
    自動分析装置を構成する構成要素のうち、装置内の温度を上昇させる加熱源となる構成要素、装置内の温度を下降させる冷熱源となる構成要素について、それらのうちの少なくとも2つ以上に構成要素毎に電源のON/OFFを実行する電源スイッチと、
    複数の起動モードに応じて、前記構成要素毎に設けられた前記電源スイッチのON/OFF動作を制御する制御機構を備え、
    前記加熱源となる構成要素は、反応容器中の反応液の温度を予め設定した温度にするために設けられたヒータと、試料又は試薬を所定量分注するため、又は、所定の位置に移動させるために分注機構を動作さえるモータであって、
    前記複数の起動モードは、通常起動モードと予熱起動モードを含み、
    前記予熱起動モードは、装置起動前の電源OFFの状態から前記加熱源となる構成要素を稼働させておくことで、前記通常起動モードの電源OFFの状態よりも前記反応槽又は装置内の温度を高い状態に保ち、装置起動後に前記通常起動モードよりも早くスタンバイに推移させるモードであって、装置起動前の電源OFFの状態で前記ヒータと前記モータのいずれかの出力を、前記通常起動モードの電源OFFの状態よりも高い出力状態に保つことで、前記反応槽又は装置内の温度を高い状態に保つことを特徴とする自動分析装置。
  2. 試料と試薬を反応させる反応容器と、反応を安定させるために反応系を一定温度に保つ反応槽と、該反応容器中の反応を測定する測定部と、を備えた自動分析装置において、
    自動分析装置を構成する構成要素のうち、装置内の温度を上昇させる加熱源となる構成要素、装置内の温度を下降させる冷熱源となる構成要素について、それらのうちの少なくとも2つ以上に構成要素毎に電源のON/OFFを実行する電源スイッチと、
    複数の起動モードに応じて、前記構成要素毎に設けられた前記電源スイッチのON/OFF動作を制御する制御機構を備え、
    前記加熱源となる構成要素は、反応容器中の反応液の温度を予め設定した温度にするために設けられたヒータと、試料又は試薬を所定量分注するため、又は、所定の位置に移動させるために分注機構を動作さえるモータであって、
    前記複数の起動モードは、通常起動モードと予熱起動モードを含み、
    前記予熱起動モードは、装置起動前の電源OFFの状態から前記加熱源となる構成要素を稼働させておくことで、前記通常起動モードの電源OFFの状態よりも前記反応槽又は装置内の温度を高い状態に保ち、装置起動後に前記通常起動モードよりも早くスタンバイに推移させるモードであって、装置起動前の電源OFFの状態から前記ヒータと前記モータの両方の出力を、前記通常起動モードの電源OFFの状態よりも高い出力状態に保つことで、前記反応槽および装置内の温度を高い状態に保つことを特徴とする自動分析装置。
  3. 試料と試薬を反応させる反応容器と、反応を安定させるために反応系を一定温度に保つ反応槽と、該反応容器中の反応を測定する測定部と、を備えた自動分析装置において、
    自動分析装置を構成する構成要素のうち、装置内の温度を上昇させる加熱源となる構成要素、装置内の温度を下降させる冷熱源となる構成要素について、それらのうちの少なくとも2つ以上に構成要素毎に電源のON/OFFを実行する電源スイッチと、
    複数の起動モードに応じて、前記構成要素毎に設けられた前記電源スイッチのON/OFF動作を制御する制御機構を備え、
    前記複数の起動モードは、通常起動モードと予熱起動モードを含み、
    前記予熱起動モードは、装置起動前の電源OFFの状態から前記加熱源となる構成要素を稼働させておくことで、前記通常起動モードの電源OFFの状態よりも前記反応槽又は装置内の温度を高い状態に保ち、装置起動後に前記通常起動モードよりも早くスタンバイに推移させるモードであるとともに、さらに第1起動モードと第2起動モードを備え、前記第2起動モードは、前記第1起動モードよりも前記反応槽および装置内の温度を急速に上昇させ、前記第1起動モードよりも短時間で分析可能な状態に遷移させるモードであることを特徴とする自動分析装置。
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