JP5777192B1 - トランスファプレス機 - Google Patents

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Abstract

【課題】高い形状品質の筒形ワークを成形することが可能なトランスファプレス機を提供する。【解決手段】本発明のトランスファプレス機10では、ブランク成形パンチ40にてブランク材Bを筒形ワークWに成形する際に、下加圧部材41が絞り成形孔38A内でブランク材Bを下方から支持しかつ、ブランク成形パンチ40に従動して降下する。また、ワーク受取ステージS1に往復動可能に設けた開閉ツール43が1対の把持部材63,63に摺接してそれら把持部材63,63が開閉し、ブランク成形パンチ40から筒形ワークWを受け取る。【選択図】図6

Description

本発明は、一端有底の筒形ワークを、一列に並んだ加工ステージ群の始端側から終端側へとトランスファ装置により順次搬送して成形するトランスファプレス機に関する。
従来、この種のトランスファプレス機として、トランスファ装置の上方に備えたブランク成形ダイの絞り成形孔に、ブランク材をブランク成形パンチにより押し込んで筒形ワークに成形してからトランスファ装置に受け渡す構成のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−071524(図1)
しかしながら、上記した従来のトランスファプレス機では、ブランク材が絞られる際にブランク成形パンチの下方に逃げ、その結果、筒形ワークの底部が下方に膨出して設計通りの形状にならないことがあった。即ち、従来のトランスファプレス機では、ブランク材から成形される筒形ワークの形状品質が低くなることがあった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、高い形状品質の筒形ワークを成形することが可能なトランスファプレス機の提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明は、一端有底の筒形ワークを、一列に並んだ加工ステージ群の始端側から終端側へとトランスファ装置にて間欠的に搬送して順次成形すると共に、前記加工ステージ群より上流側のワーク受取ステージの上方に、絞り成形孔を有するブランク成形ダイを設け、ブランク成形パンチにてブランク材を前記絞り成形孔に押し込んで前記筒形ワークに成形し、前記トランスファ装置の始端側の1対の把持部材に受け渡すトランスファプレス機であって、前記始端側の1対の把持部材が、互いに接離可能に支持されかつ互いに接近する側に付勢されたトランスファプレス機において、前記ワーク受取ステージに上下動可能に設けられ、前記ブランク材を下方から支持しかつ前記ブランク成形パンチに従動して降下する下加圧部材と、前記ワーク受取ステージに往復動可能に設けられ、前記筒形ワークを受け入れる前の前記1対の把持部材に摺接してそれら把持部材を開き、前記筒形ワークを受け入れた前記1対の把持部材から離間してそれら把持部材を閉じ、前記筒形ワークを前記1対の把持部材に把持させる開閉ツールと、を備えたトランスファプレス機である。
請求項2の発明は、前記開閉ツールは、前記1対の把持部材の間に割り込んだ上端位置と、前記1対の把持部材の下方にずれた下端位置との間で上下動する請求項1に記載のトランスファプレス機である。
請求項3の発明は、前記1対の把持部材の移動領域の下方には、前記絞り成形孔の延長線上に延びた直動支持孔を有する支持ベースが設けられ、前記開閉ツールは、前記直動支持孔に直動可能に支持されたツールベース部の上面から1対の摺接突部が突出した構造をなして、それら1対の摺接突部が前記1対の把持部材に摺接して前記1対の把持部材を開くように構成されると共に、前記ツールベース部のうち前記1対の摺接突部の間を上下に貫通する貫通孔に前記下加圧部材が直動可能に支持されている請求項2に記載のトランスファプレス機である。
請求項4の発明は、前記下加圧部材の上端部には、側方に張り出したヘッド部が設けられ、前記ヘッド部が前記1対の摺接突部の間に収まるように構成された請求項3に記載のトランスファプレス機である。
請求項5の発明は、前記開閉ツールは、前記ワーク受取ステージに向かって移動してくる前記1対の把持部材に対して前記上端位置で待機して摺接することで前記1対の把持部材を開くと共に、前記下端位置へと降下して前記1対の把持部材を閉じる請求項2乃至4の何れか1の請求項に記載のトランスファプレス機である。
請求項6の発明は、前記開閉ツールは、前記上端位置に付勢されると共に、前記下加圧部材により押し下げられて前記下端位置に移動する請求項2乃至5の何れか1の請求項に記載のトランスファプレス機である。
請求項7の発明は、前記下加圧部材を駆動する駆動源としてエアシリンダを備えた請求項1乃至6の何れか1の請求項に記載のトランスファプレス機である。
請求項1のトランスファプレス機では、ワーク受取ステージの上方に備えたブランク成形ダイの絞り成形孔に、ブランク成形パンチによりブランク材が押し込まれて筒形ワークに成形される。その際に、下加圧部材がブランク材を下方から支持しかつ、ブランク成形パンチに従動して降下するので、従来問題になっていたブランク材の下方への逃げが抑えられ、高い形状品質の筒形ワークを成形することが可能になる。
また、筒形ワークはブランク成形パンチからトランスファ装置の始端側の1対の把持部材に受け渡される。その際、1対の把持部材を付勢力に抗して開く必要がある。ここで、本発明のトランスファプレス機では、ワーク受取ステージに往復動可能に設けられた開閉ツールが1対の把持部材に摺接してそれら把持部材の間を開き、筒形ワークを受け入れた1対の把持部材から離間してそれら把持部材を閉じるので、筒形ワークに深い傷を付けずに、ブランク成形パンチから1対の把持部材への筒形ワークの受け渡しが可能になる。この点においても、本発明のトランスファプレス機によれば、高い形状品質の筒形ワークを成形することが可能になる。
一般にトランスファ装置の始端部上方でブランク材から筒形ワークを成形するトランスファプレス機では、ワーク受取ステージの周囲が、ブランク成形ダイやそれを下方から支持する支持台やトランスファ装置の構成部品によって狭くなるが、請求項2の構成では、開閉ツールが1対の把持部材の間に割り込んだ上端位置と、1対の把持部材の下方にずれた下端位置との間を上下動する配置になっているので、ブランク成形ダイや支持台等をワーク受取ステージから遠ざけて強度を低下させるようなことをすることなく、開閉ツールを設置することができる。
請求項3及び4の構成によれば、開閉ツールと下加圧部材とをコンパクトに纏めて配置することができる。
請求項5の発明では、開閉ツールは、ワーク受取ステージに向かって移動してくる1対の把持部材に対して上端位置で待機して摺接することで1対の把持部材を開くので、1対の把持部材の無駄な待ち時間が少なくなり、トランスファプレス機の高速運転が可能になる。
請求項6のトランスファプレス機では、開閉ツールが下加圧部材により押し下げられて上端位置から下端位置に移動するので、下加圧部材と開閉ツールとの間で駆動源が共有され、簡素な構成になる。
請求項7のトランスファプレス機は、下加圧部材を駆動する駆動源としてエアシリンダを備えているので、下加圧部材がブランク成形パンチに従動して降下する動作を気圧調整によって容易に行うことができる。
本発明の一実施形態に係るトランスファプレス機の正面図 トランスファプレス機の平断面図 トランスファプレス機の一部を拡大した正面図 ワーク受取ステージとアイドルステージの周辺部分の正断面図 打抜絞りプレス機の一部を拡大した側断面図 ワーク受取ステージの周辺部分の側断面図 第1と第2のワーク把持部が開いた状態の平面図 第1と第2のワーク把持部が閉じた状態の平面図 第1のワーク把持部と開閉ツールの平面図 開閉ツールの斜視図 筒形ワークの下端部が1対の把持部材の間に突入した状態の側断面図 筒形ワークが1対の把持部材に把持されるタイミングの側断面図 筒形ワークが1対の把持部材に把持されると共に、加圧部材が下死点に配置された状態の側断面図 筒形ワークからブランク成形パンチが引き抜かれた状態の側断面図
以下、本発明の一実施形態を図1〜図14に基づいて説明する。図1に示すように、本実施形態のトランスファプレス機10は、打抜絞りプレス機30と絞りプレス機20とをコモンベース11上で連結してなる。そして、打抜絞りプレス機30が、フープ材V(図6参照:コイル状に巻回された帯状の板金)から楕円状のブランク材B(図6参照)を打ち抜いてそれを断面楕円形の筒形ワークW(図2参照)に絞り成形し、その筒形ワークWを絞りプレス機20がさらに複数回に亘って絞り成形して薄型容器に成形する。そのために、絞りプレス機20は、図1に示すように、ラム21の下端部に複数のパンチ22を一列、等ピッチに並べて備えると共に、ボルスタ23上にパンチ22群に対応した複数のダイ24を一列に並べて備えている。
なお、以下の説明において、パンチ22の並び方向を横方向、その横方向と直交する水平方向を前後方向、さらに、横方向のうち図1における左側(即ち、トランスファプレス機10を前方から見て左側)を始端側、右側を終端側ということとする。
絞りプレス機20のラム21及びボルスタ23は、共に平面形状が横長になっていて、ラム21は、その両横部分を、コモンベース11から起立した1対のフレーム脚部25,25に上下動可能に支持されている。そして、図示しない第1サーボモータによってラム21が駆動されて、各パンチ22が筒形ワークWを各ダイ24の図示しないダイ孔に押し込んで成形する。このように各パンチ22及びダイ24により筒形ワークWの成形を行う部分が本発明に係る加工ステージS3をなし、そのような複数の加工ステージS3が、1対のフレーム脚部25,25の間に横一列に並んでいる。
また、各ダイ24のダイ孔の奥側には、図示しないノックアウトピンが直動可能に収容されていて、パンチ22が筒形ワークWをダイ孔に押し込んで成形した後、パンチ22の上昇と共に、若しくは遅れてノックアウトピンも上昇して筒形ワークWをダイ孔から押し出す。
さらに、フレーム脚部25,25の上下方向の中間部には、図2に示したワーク搬送孔25W,25Wが形成されていて、ダイ24群の上面の延長面がワーク搬送孔25W,25W内を貫通している。
図1に示すように、打抜絞りプレス機30は、絞りプレス機20の始端側の側方に配置され、絞りプレス機20と同様にコモンベース11から起立した1対のフレーム脚部35,35を両横に備えている。そして、フレーム脚部35,35にラム31が上下動可能に支持されて、図示しない第2サーボモータによって駆動される。また、図2に示すように、打抜絞りプレス機30のフレーム脚部35,35にも、絞りプレス機20のフレーム脚部25,25と同様にワーク搬送孔35W,35Wが形成されている。
図1に示すように、1対のフレーム脚部35,35の下端寄り位置の間には、支持ベース34が固定され、その支持ベース34の上面は、ダイ24群の上面と略面一になっている。また、絞りプレス機20と打抜絞りプレス機30との間には、板状の連絡ベース12が架け渡され、その連絡ベース12の両端部がワーク搬送孔25W,35W内に受容されている。そして、図2に示すように、支持ベース34の上面の一部と、連絡ベース12の上面と、絞りプレス機20のダイ24群の上面とから、打抜絞りプレス機30と絞りプレス機20とに跨がって延びた帯状のワーク搬送面13が構成されている。
図6に示すように、支持ベース34の上面のうちワーク搬送面13を前後方向で挟んだ両側縁部には支持台36D,36Dが備えられ、それら支持台36D,36D上に打抜ダイホルダ36が差し渡されている。また、打抜ダイホルダ36のうちワーク搬送面13の幅方向の中央に対向する位置には、ワーク降下孔36Aが上下方向に貫通している。ワーク降下孔36Aは、断面楕円形をなし、その楕円の長軸方向がワーク搬送面13の幅方向を向いている。
打抜ダイホルダ36の上面には、ワーク降下孔36Aの開口縁を段付き状に陥没させてダイ受容凹部36Bが形成され、そこに板状のブランク成形ダイ38が受容されると共に、その上に打抜ダイ37が重ねて受容されている。また、ブランク成形ダイ38には、ワーク降下孔36Aより小さい楕円形状の絞り成形孔38Aが形成され、打抜ダイ37には、ワーク降下孔36Aより大きい楕円形状の打抜孔37Aが形成されている。なお、打抜孔37Aの上縁角部はエッジ構造をなし、絞り成形孔38Aの上縁角部は丸みを帯びている。
図1に示すように、打抜絞りプレス機30のラム31は、フレーム脚部35,35に直動可能に支持された第1ラム31Aと、その第1ラム31Aの中央を貫通した第2ラム31Bとからなる。また、第1ラム31Aには、図6に示した楕円筒状の打抜パンチ39が取り付けられ、第2ラム31Bには、打抜パンチ39の内側に嵌合された楕円柱状のブランク成形パンチ40が取り付けられている。そして、打抜ダイ37上にフープ材Vが敷設された状態で、打抜パンチ39が打抜孔37Aに突入してフープ材Vからブランク材Bを打抜く。そして、ブランク成形ダイ38と打抜きパンチ39とでブランク材Bを挟んだ状態で、ブランク材Bをブランク成形パンチ40が絞り成形孔38A内に押し込んで筒形ワークWに成形し、さらに降下してワーク降下孔36Aの下方の本発明に係るワーク受取ステージS1まで筒形ワークWを移動する(図13参照)。
図5に示すように、支持ベース34には、ワーク降下孔36Aの同軸上に直動支持孔18が貫通形成されている。そして、その直動支持孔18内から延びた下加圧部材41がブランク成形パンチ40との間でブランク材Bを挟んだ状態となってブランク成形パンチ40と共に降下し、絞り成形中にブランク材Bがブランク成形パンチ40の下面から離れて下方に膨らむことを規制する。
具体的には、下加圧部材41は、上から順に並んで結合された第1〜第3の加圧部材構成部41A,41B,41Cからなる。第1の加圧部材構成部41Aは、平面形状がワーク搬送面13の幅方向に延びた長方形の板部材であって、その四隅の角部は円弧状に面取りされている(図9参照)。第2の加圧部材構成部41Bは、平面形状が、第1の加圧部材構成部41Aより一回り小さい長方形のブロック構造をなしている。第3の加圧部材構成部41Cは、上下方向の延びた帯板状をなし、その平面形状は、図5に示すように前後方向では第2の加圧部材構成部41Bより小さく、図4に示すように横方向では第2の加圧部材構成部41Bより僅かに大きくなっている(図9参照)。なお、第3の加圧部材構成部41Cの長手方向の中間部には、1対の軽量孔41K(図5参照)が形成されている。また、第1及び第2の加圧部材構成部41A,41Bから本発明に係るヘッド部41Hが構成されている。
図5に示すように、下加圧部材41の下端部には中継ロッド41Dが連結され、その中継ロッド41Dの下端部にエアシリンダ42の直動ロッド42Rが連結されている。また、支持ベース34の下面には、支持板19が直動支持孔18を覆った状態に固定され、その支持板19を上下に貫通するロッド挿通孔19Aに中継ロッド41Dが上下動可能に挿通されている。さらに、支持板19のうちロッド挿通孔19Aの周囲からは複数の支持シャフト19Sが垂下され、それら支持シャフト19Sの下端部にエアシリンダ42が固定されている。そして、エアシリンダ42により、下加圧部材41が上下に駆動される。
図2に示すように、ワーク搬送面13には、ワーク受取ステージS1と加工ステージS3群との間に複数のアイドルステージS2が備えられている。それらアイドルステージS2群は、後述するトランスファ装置60が筒形ワークWを間欠的に搬送する際に、筒形ワークWが加工されずに停止させられる部位であり、加工ステージS3群のピッチと同じピッチで並んでいる。また、アイドルステージS2群のうち始端側の1つのアイドルステージS2(以下、これを「先頭のアイドルステージS2」という)は、打抜絞りプレス機30の支持ベース34上に位置し、残りの複数のアイドルステージS2は、連絡ベース12上に位置している。なお、以下の説明において、これらワーク受取ステージS1とアイドルステージS2と加工ステージS3とを区別しない場合には、それらを単に「ステージ」という。
図2に示すように、ワーク搬送面13上には、筒形ワークWを始端側から終端側へと搬送するためにトランスファ装置60が備えられている。トランスファ装置60は、横方向に延びたトランスファスライド61を有する。トランスファスライド61は、ワーク搬送面13の幅方向の両側縁部に重ねて配置された帯板状の1対のスライドレール61A,61Aの端部間を1対の連絡部材61B,61Bで連絡してなる。また、トランスファスライド61の全長はワーク搬送面13より長く、トランスファスライド61の両端部は、図1に示すようにトランスファプレス機10の横方向の一端と他端とから突出している。
図1に示すように、トランスファスライド61の始端部には、打抜絞りプレス機30の外側面に取り付けられたボール螺子機構65のボールナット65Nが固定されている。そして、ボール螺子機構65が搬送用サーボモータ65Mにより駆動されて、トランスファスライド61が往復動する。そのトランスファスライド61の往復動のピッチは、絞りプレス機20のパンチ22群のピッチと同じになっている。
図2に示すように、トランスファスライド61の長手方向には、複数のワーク把持部62が並べて備えられている。それらワーク把持部62群のピッチは、パンチ22群のピッチと同じで、ワーク把持部62群の数は、ステージ群の数と同じになっている。
各ワーク把持部62には、ステージを挟んで対峙する1対の把持部材63,63が備えられている。そして、トランスファスライド61が可動範囲の始端側に位置したときに、1対の把持部材63,63が互いに接近して(以下、適宜、これを「1対の把持部材63,63が閉じて」又は「ワーク把持部62が閉じて」という)筒形ワークWを把持し、トランスファスライド61が可動範囲の終端側に位置したときに、1対の把持部材63,63が互いに離間して(以下、適宜、これを「1対の把持部材63,63が開いて」又は
「ワーク把持部62が開いて」という)筒形ワークWを解放する。これにより、筒形ワークWが間欠的に始端側から終端側のステージへと、順次、搬送される。
ワーク把持部62群は、始端側の第1のワーク把持部62Aと、始端側の2番目から所定番目までの複数の第2のワーク把持部62Bと、残りの複数の第3のワーク把持部62Cとの3種類に分けられ、各種類のワーク把持部62毎に把持部材63,63の開閉機構が異なる。また、第2のワーク把持部62B群は、アイドルステージS2より1つ少なく、第3のワーク把持部62C群は、加工ステージS3より1つ多くなっている。
第2及び第3のワーク把持部62B,62Cには、それら自体に駆動源が備えられている。即ち、各第3のワーク把持部62Cには、1対の小型エアシリンダ66,66を1対のスライドレール61A,61Aに固定して備えられている。そして、各小型エアシリンダ66の1対の直動ロッド66Aの先端に把持部材63が固定されている。これにより、第3のワーク把持部62C群は、それぞれが任意のタイミングで開閉することができる。そして、第3のワーク把持部62Cは、一のステージでパンチ22とノックアウトピンとに挟まれている筒形ワークWを横方向から受け入れて把持し、その把持した筒形ワークWを隣のステージに搬送してそこで筒形ワークWがパンチ22とノックアウトピンとに挟まれたときに開いて筒形ワークWを解放する。
第2のワーク把持部62B群には、それらの全てに共通した1対の帯板状のサブスライダ64,64が備えられている。それら1対のサブスライダ64,64は、1対のスライドレール61A,61A上に重ねられて前後方向に直動可能に支持されている。そして、前側のサブスライダ64に、第2のワーク把持部62B群における前側の複数の把持部材63の全てが固定され、後側のサブスライダ64に、第2のワーク把持部62B群における後側の複数の把持部材63の全てが固定されている。また、1対のサブスライダ64,64は図示しないエア駆動源により互いに接離するように駆動され、これにより、第2のワーク把持部62群全体が同時に開閉される。
また、図3に示すように、アイドルステージS2群には、前記した加工ステージS3におけるパンチ22のように、第2のワーク把持部62との間で筒形ワークWの受け渡しを行うためのダミーピン14又はダミーパンチ26が設けられている。具体的には、先頭のアイドルステージS2を除くアイドルステージS2群の上方には、横方向に延びた共通のパンチ支持プレート27が備えられ、そのパンチ支持プレート27の下面に各アイドルステージS2に対応したダミーパンチ26が備えられている。また、パンチ支持プレート27は、エアシリンダ28によって上下に駆動される。そして、各ダミーパンチ26が連絡ベース12との間で筒形ワークWを挟んで保持し、第2のワーク把持部62Bとの間で筒形ワークWの受け渡しが行われる。
また、先頭のアイドルステージS2には、図4に示すように、ワーク搬送面13から下方に直動支持孔34Aが穿孔されていて、その直動支持孔34A内に昇降ユニット16が収容されている。昇降ユニット16は、直動支持孔34A内に上下動可能に支持されたメインボディ16Hを有する。メインボディ16Hの上面には、ワーク搬送面13の幅方向と平行に配置された対向摺接突部16Tが備えられ、メインボディ16Hの内部には圧縮コイルばね15を収容したばね収容室16Cを設けられている。また、ばね収容室16Cの上部のうち対向摺接突部16Tに挟まれた部分には、ガイド孔16Aが貫通形成されている。前述のダミーピン14は、そのガイド孔16Aに直動可能に嵌合されて圧縮コイルばね15により上方に付勢され、通常は対向摺接突部16Tより上方に突出している。
さらには、打抜ダイホルダ36の下面のうち直動支持孔34Aとの対向部分にはパッド36Pが敷設されている。そして、図3に示したエアシリンダ17によって昇降ユニット16が上昇してダミーピン14で筒形ワークWを下方から押し上げると共に、筒形ワークWをダミーピン14とパッド36Pとの間に挟んで保持することで、第2のワーク把持部62との間で筒形ワークWの受け渡しが行われる。なお、対向摺接突部16Tは、次述する第1のワーク把持部62Aの把持プレート69,69を押し広げために使用される。
図6に示すように、第1のワーク把持部62Aは、スライドレール61A,61Aに固定された把持部材支持ブロック67,67を有する。各把持部材支持ブロック67には、ステージに向かって開口したガイド孔67Aが形成されている。また、第1のワーク把持部62Aの各把持部材63は、把持プレート69の裏面から直動ロッド63Aが延びた構造をなし、直動ロッド63Aが把持部材支持ブロック67のガイド孔67Aに直動可能に嵌合されている。また、ガイド孔67Aの奥面と直動ロッド63Aとの間には圧縮コイルばね68が備えられ、各把持部材63をステージ側に付勢している。さらに、ガイド孔67Aの内側面からガイドピン67Bが突出していて、直動ロッド63Aの側面に形成された規制溝63Bに係合し、これにより把持部材63の可動範囲が制限されている。なお、ガイド孔67Aの内面は、摺動メタルによって覆われている。
図4に示すように、把持プレート69は、前後方向から見ると横長の長方形をなしている。また、図6に示すように、直動ロッド63Aの先端部は、把持プレート69の裏面の横方向の中央における上寄り位置に配置され、把持プレート69の下面がワーク搬送面13に隣接している。
図7に示すように把持プレート69の横方向の中央には、筒形ワークWの外面形状に対応した円弧溝69Aが設けられている。図6に示すように、円弧溝69Aは、把持プレート69の上下方向の全体に亘って延びている。また、円弧溝69Aのうち上端寄り位置より上側部分は段付き状に浅くなっていて、その上端寄り位置の段差面が筒形ワークWの上面に係止するための冠払係止部69Bになっている。
なお、把持プレート69全体は金属部材で構成され、その金属部材のうち把持プレート69の表側面における横方向の中央に樹脂部材69Jが埋め込まれている。また、樹脂部材69Jは、上下方向においては中間部より上側に配置され、円弧溝69Aのうち上下方向の中間部より上側部分が樹脂部材69Jによって構成されている。
把持プレート69の下端部には、把持プレート69の下面と表側面との角部を面取りして下摺動面69Cが形成されている。下摺動面69Cは、例えば、上下方向に対して略20〜35度の角度で傾斜している。また、図7に示すように、把持プレート69の横方向の両端部には、把持プレート69の横方向の両端面と表側面との角部を面取りして横摺動面69D,69Dが形成されている。これら横摺動面69D,69Dは、例えば、横方向に対して略20〜35度の角度で傾斜している。
第1のワーク把持部62Aは、上記した構成の通り駆動源を備えていないので、把持部材63,63に外力を受けて開閉される。そのために、図4に示すように、アイドルステージS2には、前述した対向摺接突部16Tが備えられ、ワーク受取ステージS1には、本発明に係る開閉ツール43が備えられている。
図10に示すように、開閉ツール43は、ブロック部43A(本発明の「ツールベース部」に相当する)の上面から1対の摺接突部44,44が突出した構造をなしている。図9に示すように、ブロック部43Aは、平面形状がワーク搬送面13の幅方向に延びた長方形になっていて、その長辺方向の両端部に摺接突部44,44が配置されている。これに対し、図6に示すように直動支持孔18の上部内面には、ブロック部43Aの平面形状に対応した長方形の支持孔47Aを有する支持スリーブ47が嵌合されている。そして、開閉ツール43が支持孔47Aに嵌合されて直動可能に支持されている。また、図10に示すように、ブロック部43Aのうち摺接突部44,44に挟まれた部分には、上下方向に断面長方形の貫通孔43Dが貫通している。そして、図6に示すように、貫通孔43Dに下加圧部材41の第3の加圧部材構成部41Cが直動可能に支持している。
図5に示すように、開閉ツール43の下面における長手方向の両端部からは1対の支持シャフト48,48が垂下され、支持板19に形成された支持孔19B,19Bを貫通している。また、支持シャフト48,48の下端部に螺合されたナット19N,19Nが支持板19の下面に当接することで、開閉ツール43が可動範囲の上端位置に位置決めされるようになっている。さらに、支持シャフト48,48には圧縮コイルばね49,49が挿通され、それら圧縮コイルばね49,49が支持板19と開閉ツール43との間で突っ張り状態になって開閉ツール43を上端位置に付勢している。そして、図6に示すように、開閉ツール43が上端位置に配置されると、1対の摺接突部44,44がワーク搬送面13より上方に突出して第1のワーク把持部62Aの1対の把持部材63,63の間に割り込み、圧縮コイルばね68,68に抗して第1のワーク把持部62Aを開いた状態に保持する。
図10に示すように、1対の摺接突部44,44の横方向の中央には、上面から下端寄り位置に亘って縦溝44A,44Aが形成されている。そして、下加圧部材41が開閉ツール43に対して相対的に下方に移動したときに、ヘッド部41Hが1対の摺接突部44,44の間に収まる。具体的には、図11に示すように、第1の加圧部材構成部41Aにおける長手方向の両端部が縦溝44A,44Aに受容されかつ、第2の加圧部材構成部41Bの下面が、開閉ツール43の貫通孔43Dの開口縁に当接する。そこから、さらに、下加圧部材41が可動範囲の下端位置まで移動すると、開閉ツール43が下加圧部材41に押し下げられて、図12に示すように、1対の摺接突部44,44が上端部を除く全体が支持孔47A内に没入する。そして、1対の把持部材63,63が圧縮コイルばね68,68の弾発力によって互いに接近し、第1のワーク把持部62Aが閉じた状態になる。
なお、図11に示すように、第2の加圧部材構成部41Bが開閉ツール43の貫通孔43Dの開口縁に当接した状態では、第1の加圧部材構成部41Aの上面は、摺接突部44の上面と略面一になり、第1の加圧部材構成部41Aの下面は縦溝44Aの底面から僅かに浮いた状態になる。
図10に示すように、各摺接突部44の上端部には、開閉ツール43の前後方向の端部に配置された側面と上面との角部を面取りして上摺動面46が形成されている。また、図6に示すように、上摺動面46の傾斜角は、把持部材63の下摺動面69Cと同じになっている。そして、摺接突部44,44が把持部材63,63の間から下方に退避する際に、上摺動面46と下摺動面69Cとが摺接し、第1のワーク把持部62Aの閉塞動作が滑らかに行われる。
図10に示すように、各摺接突部44の横方向の両端部には、開閉ツール43の前後方向の端部に配置された側面と横方向の両端に配置された両側面との両角部を面取りして1対の横摺動面45,45が形成されている。また、図9に示すように、横摺動面45,45の傾斜角は、把持部材63の横摺動面69D,69Dと同じになっている。そして、第1のワーク把持部62Aが閉じた状態でアイドルステージS2からワーク受取ステージS1に戻ってくる際に開閉ツール43が上端位置に配置されていて、把持部材63の横摺動面69Dと開閉ツール43の横摺動面45との摺接によって摺接突部44,44が把持部材63,63の間に割り込み、第1のワーク把持部62Aが開かれる。
なお、対向摺接突部16Tの上部にも、開閉ツール43の1対の上摺動面46,46と同様に、図示しない1対の上摺動面が形成されている。そして、第1のワーク把持部62Aが閉じた状態でワーク受取ステージS1からアイドルステージS2に移動すると、対向摺接突部16Tが第1のワーク把持部62Aの把持部材63,63の間に下方から突入し、対向摺接突部16Tの1対の上摺動面と把持部材63,63の下摺動面69C,69Cとの摺接によって対向摺接突部16Tが把持部材63,63の間に割り込み、第1のワーク把持部62Aが開かれる。
本実施形態のトランスファプレス機10の構成に関する説明は以上である。次に、このトランスファプレス機10の作用効果について説明する。トランスファプレス機10が起動されると、図14に示すように、打抜パンチ39及びブランク成形パンチ40が打抜ダイ37の上方に待機した状態で、フープ材Vが打抜ダイ37上に送給される。そして、図6に示すように打抜パンチ39が打抜ダイ37の打抜孔37Aに突入してフープ材Vからブランク材Bを打抜、ブランク成形ダイ38の上面に押し付ける。
このとき、下加圧部材41は、エアシリンダ42により可動範囲の上端位置に押し上げられていて、絞り成形孔38A内でブランク材Bの下面に宛がわれる。そして、下加圧部材41がエアシリンダ42から押し上げ力を受けた状態で、ブランク成形パンチ40が降下してブランク材Bをブランク成形ダイ38の絞り成形孔38Aに押し込んでいき、下加圧部材41がブランク成形パンチ40に従動して押し下げられていく。これにより、ブランク材Bは下加圧部材41に下方から支持された状態で絞られ、従来問題になっていたブランク材Bの下方への逃げが抑えられる。
また、ブランク材Bの外縁部が打抜パンチ39とブランク成形ダイ38の上面との間に挟まれた状態で絞られるので、ブランク材Bの皺の発生も抑えられる。そして、ブランク材Bから筒形ワークWが成形されて、ブランク成形パンチ40及び下加圧部材41と共に絞り成形孔38Aの下方のワーク受取ステージS1に向かう。なお、ブランク材Bが筒形ワークWに成形された後は、エアシリンダ42へのエアーの供給が切り替えられ、下加圧部材41がエアシリンダ42により下方に引っ張られて降下する。
また、絞りプレス機20のパンチ22群は、ブランク成形パンチ40がブランク材Bを絞り成形孔38Aに押し込む動作中に、筒形ワークWをダイ24のダイ孔に押し込む。そして、ブランク成形パンチ40が筒形ワークWと共に降下してワーク受取ステージS1に向かう動作中に、パンチ22群は、筒形ワークWとノックアウトピンと共に上昇して加工ステージS3に向かう。また、このとき、トランスファ装置60のトランスファスライド61は、可動ストロークの終端側から始端側に向かって移動する。
そのトランスファスライド61が始端側に移動する際に、第2及び第3のワーク把持部62B,62Cは、それら自体に備えた駆動源によって開いた状態に保持されて現在位置より始端側のアイドルステージS2又は加工ステージS3に向かう。一方、第1のワーク把持部62Aは、圧縮コイルばね68,68の弾発力によって閉じた状態に保持されてワーク受取ステージS1に向かう。
このとき、ワーク受取ステージS1では、開閉ツール43が上端位置に配置されて摺接突部44,44がワーク搬送面13より上方に突出した状態で待機している。そして、第1のワーク把持部62Aがワーク受取ステージS1に到達する過程で、図9に示した第1のワーク把持部62Aの横摺動面69D,69Dが開閉ツール43の横摺動面45,45に摺接して1対の摺接突部44,44が1対の把持部材63,63の間に割り込み、図7に示すように1対の把持部材63,63の間が開かれる。
そして、図11に示すように、筒形ワークWの一部が1対の把持部材63,63の間に収まり、下加圧部材41の上端部が摺接突部44,44の間に収まる。そこからブランク成形パンチ40及び下加圧部材41が更に降下すると共に、摺接突部44,44の上摺動面46,46に把持部材63,63の下摺動面69C,69Cが摺接しながら開閉ツール43が押し下げられることで、把持部材63,63が徐々に閉じられていく。そして、図12に示すように開閉ツール43が可動範囲の下端寄り位置に至ったところで、筒形ワークWが1対の把持部材63,63の間に把持され、両把持部材63,63の冠払係止部69B,69Bに筒形ワークWの上端部が係止する。
また、この位置は、ブランク成形パンチ40の下死点となっていて、冠払係止部69B,69Bに筒形ワークWの上端部が係止してからブランク成形パンチ40の動作が反転して上昇し始める。一方、下加圧部材41は更に降下して図13に示すように開閉ツール43を下端位置まで移動する。そして、下加圧部材41が開閉ツール43を下端位置に保持した状態で、ブランク成形パンチ40から筒形ワークWが離脱し、第1のワーク把持部62Aがブランク成形パンチ40から筒形ワークWを受け取った状態になる。このとき、第2及び第3のワーク把持部62B,62Cも筒形ワークWをパンチ22等から筒形ワークWを受け取った状態になる(図8及び図2参照)。
そして、トランスファスライド61が可動ストロークの終端側に移動し、第1〜第3のワーク把持部62A,62B,62Cが筒形ワークWを隣のステージのダミーピン14、ダミーパンチ26又はパンチ22に受け渡す。その際、先頭のアイドルステージS2では、第1のワーク把持部62Aの把持部材63,63の間に対向摺接突部16T(図4参照)が下方から割り込んで進入してそれら把持部材63,63の間を開き、筒形ワークWを解放させる。また、終端の第3のワーク把持部62Cが解放した筒形ワークWは、トランスファプレス機10の終端部に備えたベルトコンベア10B(図3参照)の上に落下して搬送される。そして、次のブランクBが打ち抜かれて上記した動作が繰り返され、複数の筒形ワークWが順次成形されていく。
上記したように本実施形態のトランスファプレス機10では、ブランク成形パンチ40にてブランク材Bを筒形ワークWに成形する際に、下加圧部材41が絞り成形孔38A内でブランク材Bを下方から支持しかつ、ブランク成形パンチ40に従動して降下するので、従来問題になっていたブランク材Bの下方への逃げが抑えられ、高い形状品質の筒形ワークWを成形することが可能になる。
ところで、筒形ワークWをブランク成形パンチ40からトランスファ装置60の始端側の1対の把持部材63,63に受け渡す際に、それら把持部材63,63を圧縮コイルばね68,68の弾発力に抗して開く必要がある。そのための構成として、筒形ワークWで1対の把持部材63,63を押し拡げる構成が考えられるが、そうすると筒形ワークWに把持部材63,63との摺接による深い傷が付くという問題が生じる。一方、下加圧部材41の上端部を筒形ワークWより側方に張り出す大きさにして、下加圧部材41の上端部で1対の把持部材63,63を押し拡げるようにすると、下加圧部材41の上端部を絞り成形孔38Aに挿入することができなくなり、上記した絞り成形時のブランク材Bの逃げが抑えられなくなる。
これらに対し、本実施形態のトランスファプレス機10では、ワーク受取ステージS1に開閉ツール43を往復動可能に設け、その開閉ツール43が1対の把持部材63,63に摺接してそれら把持部材63,63の間を開閉するので、筒形ワークWに深い傷を付けずに、ブランク成形パンチ40から1対の把持部材63,63への筒形ワークWの受け渡しが可能になる。この点においても、本実施形態のトランスファプレス機10によれば、高い形状品質の筒形ワークWを成形することが可能になる。
また、本実施形態のトランスファプレス機10のようにトランスファ装置60の上方でブランク材Bから筒形ワークWを成形するものでは、一般に、ワーク受取ステージS1の周囲が、ブランク成形ダイ38やそれを下方から支持する支持台36D,36Dやトランスファ装置60の構成部品等によって狭くなるが、本実施形態では、開閉ツール43がトランスファ装置60の1対の把持部材63,63に対して下方から進退する配置になっているので、ブランク成形ダイ38や支持台36D等をワーク受取ステージS1から遠ざけて強度を低下させるようなことをすることなく、開閉ツール43を設置することができる。しかも、開閉ツール43は、ワーク受取ステージS1に向かって移動してくる第1のワーク把持部62Aの1対の把持部材63,63に対して上端位置で待機して摺接することで第1のワーク把持部62Aの1対の把持部材63,63を開くので、1対の把持部材63,63の無駄な待ち時間が少なくなり、トランスファプレス機10の高速運転が可能になる。さらには、開閉ツール43は下加圧部材41により押し下げられて上端位置から下端位置に移動するので、下加圧部材41と開閉ツール43との間で駆動源が共有され、簡素な構成になる。また、下加圧部材41を駆動する駆動源としてエアシリンダ42を備えているので、下加圧部材41がブランク成形パンチ40に従動して降下する動作を気圧調整によって容易に行うことができる。
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)前記実施形態では、ブランク材Bをフープ材Vから打ち抜いて絞り成形していたが、予め用意されたブランク材を絞り成形する構成としてもよい。
(2)前記実施形態では、開閉ツール43が下加圧部材41と同じ駆動源から動力を受けて駆動される構成であったが、開閉ツール43が下加圧部材41とは別の駆動源から動力を受けて駆動される構成としてもよい。即ち、開閉ツール43が下加圧部材41の駆動源であるエアシリンダ42とは別のエアシリンダによって駆動される構成や、開閉ツール43がラム31の駆動源である第2サーボモータによって駆動するようにしてもよい。
(3)前記実施形態では、開閉ツール43が第1のワーク把持部62Aの把持部材63,63に対して下方から進退する構成になっていたが、例えば、開閉ツール43をワーク搬送面13のうちワーク受取ステージS1より始端側に配置し、把持部材63,63の間に横方向から進退してそれら把持部材63,63を開閉させる構成にしてもよい。
(4)前記実施形態では、開閉ツール43の横摺動面45,45と把持部材63,63の下摺動面69C,69Cとの摺接により把持部材63,63が徐々に閉じる構成であったが、横摺動面45、下摺動面69Cを設けずに、把持部材63,63が急峻に閉じる構成としてもよい。
10 トランスファプレス機
34 支持ベース
38 ブランク成形ダイ
38A 絞り成形孔
40 ブランク成形パンチ
41 下加圧部材
41H ヘッド部
42 エアシリンダ
43 開閉ツール
43A ブロック部(ツールベース部)
43D 貫通孔
44 摺接突部
60 トランスファ装置
63 把持部材
B ブランク材
S1 ワーク受取ステージ
S3 加工ステージ
W 筒形ワーク

Claims (7)

  1. 一端有底の筒形ワークを、一列に並んだ加工ステージ群の始端側から終端側へとトランスファ装置にて間欠的に搬送して順次成形すると共に、前記加工ステージ群より上流側のワーク受取ステージの上方に、絞り成形孔を有するブランク成形ダイを設け、ブランク成形パンチにてブランク材を前記絞り成形孔に押し込んで前記筒形ワークに成形し、前記トランスファ装置の始端側の1対の把持部材に受け渡すトランスファプレス機であって、前記始端側の1対の把持部材が、互いに接離可能に支持されかつ互いに接近する側に付勢されたトランスファプレス機において、
    前記ワーク受取ステージに上下動可能に設けられ、前記ブランク材を下方から支持しかつ前記ブランク成形パンチに従動して降下する下加圧部材と、
    前記ワーク受取ステージに往復動可能に設けられ、前記筒形ワークを受け入れる前の前記1対の把持部材に摺接してそれら把持部材を開き、前記筒形ワークを受け入れた前記1対の把持部材から離間してそれら把持部材を閉じ、前記筒形ワークを前記1対の把持部材に把持させる開閉ツールと、を備えたトランスファプレス機。
  2. 前記開閉ツールは、前記1対の把持部材の間に割り込んだ上端位置と、前記1対の把持部材の下方にずれた下端位置との間を上下動する請求項1に記載のトランスファプレス機。
  3. 前記1対の把持部材の移動領域の下方には、前記絞り成形孔の延長線上に延びた直動支持孔を有する支持ベースが設けられ、
    前記開閉ツールは、前記直動支持孔に直動可能に支持されたツールベース部の上面から1対の摺接突部が突出した構造をなして、それら1対の摺接突部が前記1対の把持部材に摺接して前記1対の把持部材を開くように構成されると共に、
    前記ツールベース部のうち前記1対の摺接突部の間を上下に貫通する貫通孔に前記下加圧部材が直動可能に支持されている請求項2に記載のトランスファプレス機。
  4. 前記下加圧部材の上端部には、側方に張り出したヘッド部が設けられ、前記ヘッド部が前記1対の摺接突部の間に収まるように構成された請求項3に記載のトランスファプレス機。
  5. 前記開閉ツールは、前記ワーク受取ステージに向かって移動してくる前記1対の把持部材に対して可動範囲の上端位置で待機して摺接することで前記1対の把持部材を開くと共に、前記上端位置から降下して前記1対の把持部材を閉じる請求項2乃至4の何れか1の請求項に記載のトランスファプレス機。
  6. 前記開閉ツールは、可動範囲の上端位置に向けて付勢されると共に、前記下加圧部材により押し下げられて降下する請求項2乃至5の何れか1の請求項に記載のトランスファプレス機。
  7. 前記下加圧部材を駆動する駆動源としてエアシリンダを備えた請求項1乃至6の何れか1の請求項に記載のトランスファプレス機。
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