JP5774082B2 - 回転電機 - Google Patents

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Description

この発明は、例えば電動機や発電機などの回転電機に関し、特に、電機子巻線を構成する巻線体の形状に関するものである。
近年、電動機や発電機などの回転電機において、小型高出力、および高品質が求められている。このような高出力の回転電機では、高い電圧が印加されるため、電機子鉄心に巻装される導体線間、特にコイルエンドに発生する電位差が大きくなるので、導体線に被覆した絶縁材料の厚みを厚くして絶縁性能を高める必要があった。しかしながら、絶縁材料の厚みを厚くすると、スロット内の導体線の占める割合(占積率)が少なくなり、回転電機の効率が低下してしまう。
このような状況を鑑み、電位差が小さいスロット内に収納される導体線の直線部には、薄い絶縁被覆層を設け、電位差が大きいコイルエンド部には、厚い絶縁被覆層を設けて、スロット内の占積率を高めつつ、コイルエンド部に必要な絶縁性能を確保した従来の回転電機が提案されていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2013−94019号公報
特許文献1に記載の従来の回転電機では、厚い絶縁被覆層がコイルエンド部に設けられているので、コイルエンド部同士が絶縁被覆層を介して径方向に重なり、コイルエンドが径方向に拡大するという課題があった。さらに、厚い絶縁被覆層が全てのコイルエンド部に設けられているので、コイルエンド部間の隙間が絶縁被覆層により埋められ、冷却媒体がコイルエンド部間に流通しにくくなり、コイルエンドの冷却が不十分となるという課題もあった。
この発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、コイルエンド部間に隙間が確保されるように導体線の形状を工夫し、コイルエンドの径方向寸法の増大を抑えて、コイルエンド部に必要な絶縁性能を確保できるとともに、冷却媒体がコイルエンド部間に流通し易くなり、コイルエンドを効果的に冷却できる回転電機を得ることを目的とする。
この発明による回転電機は、スロットが周方向に配列された円環状の電機子鉄心、および上記電機子鉄心に装着された電機子巻線を備える電機子を有する。上記電機子巻線は、それぞれ、絶縁被覆された、かつ接続部のない連続した、長さ方向と直交する断面積が一定の1本の導体線を巻回して作製された複数の分布巻きの巻線体を備え、上記導体線は、上記スロットに挿入される直線部と、周方向に連続する複数本のティースの両側に位置する上記スロットに挿入される上記直線部を連結するコイルエンド部とを該導体線の長さ方向に交互に配列して構成され、上記直線部が上記スロット内に径方向に1列に並んで複数本収納され、上記直線部の径方向幅が上記コイルエンド部の径方向幅より広く形成されて、径方向に隣り合う上記コイルエンド部間に隙間が形成され、冷却媒体を上記隙間に通過させる。上記スロットに挿入された上記直線部は、その径方向幅が、該直線部の長さ方向の中央部で最大となり、該直線部の長さ方向の両端部で上記コイルエンド部の径方向幅と等しくなるように、該直線部の長さ方向の中央部から両端部に向かって単調減少するように形成されて、径方向に隣り合う上記直線部間にスロット内隙間が形成され、上記冷却媒体を上記スロット内隙間に通過させる。
この発明によれば、導体線は、スロットに挿入される直線部と複数本のティースの両側に位置するスロットに挿入される直線部を連結するコイルエンド部とが導体線の長さ方向に交互に並べられ、かつ電機子鉄心に装着されたときに、直線部の径方向幅がコイルエンド部の径方向幅より広くなるように成形されており、径方向に隣り合うコイルエンド部間に隙間が形成される。そこで、コイルエンド部の絶縁材料の厚みを厚くすることなく、コイルエンド部に必要な絶縁性能を確保できる。また、冷却媒体をコイルエンド部間の隙間に通過させているので、コイルエンド部を効果的に冷却できる。
この発明の実施の形態1に係る回転電機を示す片側断面図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機の要部を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機における電機子を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機における電機子鉄心を構成する鉄心ブロックを示す斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機における電機子巻線を構成する巻線体を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機における電機子巻線を構成する巻線体を示す端面図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機における電機子巻線を構成する巻線体を示す正面図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機における巻線体を構成する導体線の断面形状を示す断面図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機における巻線体の電機子鉄心への装着状態を説明する図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機における巻線体を構成する導体線の原材料となる導体素線を示す平面図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機における巻線体の直線部成形工程を説明する断面図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機における巻線体を構成する導体線を示す平面図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機における巻線アッセンブリを示す斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機における電機子の組み立て方法を説明する図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機における電機子の組み立て方法を説明する図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機における電機子の組み立て方法を説明する図である。 図16のXVII−XVII矢視断面図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機における電機子のコイルエンドを示す要部端面図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機の電機子における冷却媒体の流通状態を示す要部断面図である。 この発明の実施の形態2に係る回転電機における電機子を示す要部断面図である。 この発明の実施の形態3に係る回転電機における電機子を示す要部断面図である。 この発明の実施の形態3に係る回転電機の電機子における冷却媒体の流通状態を示す要部断面図である。 この発明の実施の形態4に係る回転電機における電機子を示す要部断面図である。 この発明の実施の形態4に係る回転電機の電機子における冷却媒体の流通状態を示す要部断面図である。 この発明の実施の形態5に係る回転電機における電機子を示す要部断面図である。
以下、本発明による回転電機の好適な実施の形態につき図面を用いて説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係る回転電機を示す片側断面図、図2はこの発明の実施の形態1に係る回転電機の要部を示す斜視図、図3はこの発明の実施の形態1に係る回転電機における電機子を示す斜視図、図4はこの発明の実施の形態1に係る回転電機における電機子鉄心を構成する鉄心ブロックを示す斜視図、図5はこの発明の実施の形態1に係る回転電機における電機子巻線を構成する巻線体を示す斜視図、図6はこの発明の実施の形態1に係る回転電機における電機子巻線を構成する巻線体を示す端面図、図7はこの発明の実施の形態1に係る回転電機における電機子巻線を構成する巻線体を示す正面図、図8はこの発明の実施の形態1に係る回転電機における巻線体を構成する導体線の断面形状を示す断面図であり、図8の(a)はコイルエンド部の断面形状を示し、図8の(b)は導体線の直線部の断面形状を示す。図9はこの発明の実施の形態1に係る回転電機における巻線体の電機子鉄心への装着状態を説明する図である。
図1および図2において、回転電機100は、有底円筒状のフレーム2およびフレーム2の開口を塞口する端板3を有するハウジング1と、フレーム2の円筒部に内嵌状態に固着された電機子10と、フレーム2の底部および端板3にベアリング4を介して回転可能に支持された回転軸6に固着されて、電機子10の内周側に回転可能に配設された回転子5と、を備えている。
回転子5は、軸心位置に挿通された回転軸6に固着された回転子鉄心7と、回転子鉄心7の外周面側に埋設されて周方向に等ピッチで配列され、磁極を構成する永久磁石8と、を備えた永久磁石型回転子である。なお、回転子5は、永久磁石式回転子に限定されず、絶縁しない回転子導体を、回転子鉄心のスロットに収納して、両側を短絡環で短絡したかご形回転子や、絶縁した導体線を回転子鉄心のスロットに装着した巻線形回転子を用いてもよい。
つぎに、電機子10の構成について具体的に図3から図9を参照しつつ説明する。
電機子10は、図3に示されるように、電機子鉄心11と、電機子鉄心11に装着された電機子巻線20と、電機子鉄心11のスロット13に装着されるスロットセル14と、を備えている。電機子巻線20は、電機子鉄心11に装着された複数の巻線体21を結線して構成される。スロットセル14は、例えばポリイミドフィルムをメタ系アラミド繊維で挟み込んで作製された長方形のシートを曲げ成形してU字状に形成され、スロット13内に挿入され、電機子鉄心11と電機子巻線20を電気的に隔離する。
ここで、説明の便宜上、回転子5の極数を10、電機子鉄心11のスロット数を60、電機子巻線20を三相巻線とする。すなわち、スロット13は、毎極毎相当たり2個の割合で電機子鉄心11に形成されている。
鉄心ブロック12は、図4に示されるように、薄い電磁鋼板を積層一体化して作製され、断面円弧状のコアバック部12aと、周方向に離間して、それぞれコアバック部12aの内周壁面から径方向内方に突出された2本のティース12bと、を備えている。30個の鉄心ブロック12が、ティース12bを径方向内方に向けて、コアバック部12aの周方向の側面同士を突き合わせて円環状に配列され、一体化されて、電機子鉄心11を構成している。すなわち、この鉄心ブロック12は、円環状の電機子鉄心11を周方向に30等分割したものである。コアバック部12aが周方向に円環状に配列されて、電機子鉄心11のコアバックを構成する。コアバック部12aとティース12bにより構成されるスロット13が、内周側に開口して、周方向に等角ピッチで配列されている。ティース12bは周方向幅が径方向内方に向って漸次狭くなる先細り形状に形成されており、電機子鉄心11の軸心と直交するスロット13の断面が長方形となっている。
電機子巻線20を構成する巻線体21は、図5から図7に示されるように、6スロット角度間隔離れて3列となった、第1、第2、第3および第4直線部21a,21b,21c,21dと、第1および第2直線部21a,21bの長さ方向の他端同士を連結する第1コイルエンド部21eと、第2および第3直線部21b,21cの長さ方向の一端同士を連結する第2コイルエンド部21fと、第3および第4直線部21c,21dの長さ方向の他端同士を連結する第3コイルエンド部21gと、第1直線部21aの長さ方向の一端から延びる外径側端末21hと、第4直線部21dの長さ方向の一端から延びる内径側端末21iと、を備える。外径側端末21hおよび内径側端末21iは、他の巻線体21、給電部、中性点などに接続される。
ここで、第1コイルエンド部21eは、一対の傾斜部21e1,21e2と、一対の傾斜部21e1,21e2を連結する頂部21e3と、を備える。第2コイルエンド部21fは、一対の傾斜部21f1,21f2と、一対の傾斜部21f1,21f2を連結する頂部21f3と、を備える。第3コイルエンド部21gは、一対の傾斜部21g1,21g2と、一対の傾斜部21g1,21g2を連結する頂部21g3と、を備える。
なお、6スロット角度間隔とは、連続する6つのティース12bの両側のスロット13のスロット中心間の間隔である。そして、スロット13が毎極毎相あたり2個の割合で形成され、電機子巻線20が3相巻線である実施の形態1では、6スロット角度間隔が1磁極ピッチに相当する。
具体的には、巻線体21は、図9に示されるように、例えば、エナメル樹脂で絶縁被覆された、かつ接続部のない連続した銅線やアルミニウム線などからなる断面矩形の導体線19が、電機子鉄心11の軸方向一端側から1番のスロット13内の第1層に挿入され、1番のスロット13から電機子鉄心11の軸方向他端側に延び出て、周方向一側に6スロット角度間隔離れた7番のスロット13内の第2層に挿入され、7番のスロット13から電機子鉄心11の軸方向一端側に延び出て、周方向一側に6スロット角度間隔離れた13番のスロット13内の第3層に挿入され、13番のスロット13から電機子鉄心11の軸方向他端側に延び出て、周方向他側に6スロット角度間隔離れた7番のスロット13内の第4層に挿入され、7番のスロット13から電機子鉄心11の軸方向一端側に延び出るδ字状のコイルパターンに作製される。なお、導体線19の長さ方向と直交する断面積は、長さ方向に関して一定となっている。また、巻線体21は、断面矩形の導体線19に替えて断面円形の導体線を用いて作製してもよい。
ここで、第1から第3コイルエンド部21e,21f,21gは、図8の(a)に示されるように、径方向幅をw、周方向幅をtとする断面矩形であり、第1から第4直線部21a,21b,21c,21dは、図8の(b)に示されるように、径方向幅をw’、周方向幅をt’とする断面矩形である。但し、w’>w、t>t’である。また、第1から第3コイルエンド部21e,21f,21gの断面角部の曲率Rは、第1から第4直線部21a,21b,21c,21dの断面角部の曲率R’より大きい。また、スロット13内に収納される導体線19の収納位置を、便宜的に、外径側から第1層、第2層、第3層、第4層とした。また、図9中、1,2・・・12,13はスロット13に周方向の並び順にふったスロット番号である。
第1直線部21aが1番のスロット13内の第1層に収納され、第2および第4直線部21b,21dが7番のスロット13内の第2層および第4層に収納され、第3直線部21cが13番のスロット13内の第3層に収納される。すなわち、第1、第2、第3および第4直線部21a,21b,21c,21dは、6スロット角度間隔離れて3列に配列される。
1番のスロット13内の第1層から電機子鉄心11の軸方向他端側に延び出た第1コイルエンド部21eは、径方向位置を維持して、一定の傾きで周方向一側かつ軸方向外方に延び(傾斜部21e1)、中央部(頂部21e3)で径方向内方にw’だけ変位され、その後逆向きの傾きで、径方向位置を維持して、周方向一側かつ軸方向内方に延び(傾斜部21e2)、7番のスロット13内の第2層に入る。
7番のスロット13内の第2層から電機子鉄心11の軸方向一端側に延び出た第2コイルエンド部21fは、径方向位置を維持して、一定の傾きで周方向一側かつ軸方向外方に延び(傾斜部21f1)、中央部(頂部21f3)で径方向内方にw’だけ変位され、その後逆向きの傾きで、径方向位置を維持して、周方向一側かつ軸方向内方に延び(傾斜部21f2)、13番のスロット13内の第3層に入る。
13番のスロット13内の第3層から電機子鉄心11の軸方向他端側に延び出た第3コイルエンド部21gは、径方向位置を維持して、一定の傾きで周方向他側かつ軸方向外方に延び(21g1)、中央部(頂部21g3)で径方向内方にw’だけ変位され、その後逆向きの傾きで、径方向位置を維持して、周方向他側かつ軸方向内方に延び(傾斜部21g2)、7番のスロット13内の第4層に入る。
このように、第1から第3コイルエンド部21e,21f,21gは、径方向に第1から第4直線部21a,21b,21c,21dの径方向幅w’だけ径方向に変位(レーンチェンジ)するクランク部を頂部21e3,21f3,21g3に有している。
1番のスロット13内の第1層から電機子鉄心11の軸方向一端側に延び出た外径側端末21hは、図6および図7に示されるように、径方向位置を維持して、一定の傾きで周方向他側かつ軸方向外方に延び、中央部(頂部)で曲げられて径方向外方に延び出ている。
7番のスロット13内の第4層から電機子鉄心11の軸方向一端側に延び出た内径側端末21iは、図6および図7に示されるように、径方向位置を維持して、一定の傾きで周方向一側かつ軸方向外方に延び、中央部(頂部)で曲げられて径方向外方に延び出ている。
つぎに、巻線体21の製造方法について図10から図12を用いて説明する。図10はこの発明の実施の形態1に係る回転電機における巻線体を構成する導体線の原材料となる導体素線を示す平面図、図11はこの発明の実施の形態1に係る回転電機における巻線体の直線部成形工程を説明する断面図であり、図11の(a)は成形前の状態を示し、図11の(b)は成形後の状態を示している。図12はこの発明の実施の形態1に係る回転電機における巻線体を構成する導体線を示す平面図である。
まず、図10に示されるように、導体素線23が、長さ方向と直交する断面形状が矩形(w×t)、かつ角部の曲率がRで、断面積が長さ方向に関して一定の線材から1つの巻線体21を作製するために必要な長さに切り出される。ついで、図11の(a),(b)に示されるように、導体素線23の第1直線部21aに相当する領域を金型70に入れて押し潰し、w’×t’の断面矩形、かつ角部の曲率がR’の変形部19aを成形する。さらに、導体素線23の第2、第3および第4直線部21b,21c,21dに相当する3つの領域を、順次、金型70に入れて押し潰し、図12に示されるように、4つの変形部19aが成形された直線状の導体線19を作製する。
この直線状の導体線19には、変形部19aと未変形部19bとが長さ方向に交互に配列されている。そして、4つの変形部19aが、それぞれ、第1から第4直線部21a,21b,21c,21dに相当する。また、5つの未変形部19bが、それぞれ、外径側端末21h、第1から第3コイルエンド部21e,21f,21gおよび内径側端末21iに相当する。ついで、導体線19をδ字状に折り曲げ、コイルエンド部の頂部のクランク形状とコイルエンド部の傾斜部を成形して、図5から図7に示される巻線体21を作製する。
つぎに、巻線体21の電機子鉄心11への装着方法について図13から図18を参照しつつ説明する。図13はこの発明の実施の形態1に係る回転電機における巻線アッセンブリを示す斜視図、図14乃至図16はそれぞれこの発明の実施の形態1に係る回転電機における電機子の組み立て方法を説明する図であり、図14は電機子の組み立て前の状態を示し、図15および図16は電機子の組み立て後の状態を示している。図17は図16のXVII−XVII矢視断面図、図18はこの発明の実施の形態1に係る回転電機における電機子のコイルエンドを示す要部端面図である。なお、図14および図15は、便宜上、巻線アッセンブリ22は第1から第4直線部21a,21b,21c,21dのみで表されている。
巻線体21を1スロットピッチで周方向に60個配列し、図13に示される円環状の巻線アッセンブリ22が作製される。この巻線アッセンブリ22では、第1から第4直線部21a,21b,21c,21dを、断面矩形の幅w’を径方向幅とするように、径方向に1列に並べた直線部列が周方向に1スロットピッチで60列配列されている。また、巻線アッセンブリ22の軸方向一端側には、第2コイルエンド部21fが1スロットピッチで周方向に配列して第1コイルエンドを構成する。そして、外径側端末21hおよび内径側端末21iが、それぞれ、第1コイルエンドの外周側および内周側に、1スロットピッチで周方向に配列される。また、巻線アッセンブリ22の軸方向他端側には、第1コイルエンド部21eが1スロットピッチで周方向に配列してなる層と第3コイルエンド部21gが1スロットピッチで周方向に配列してなる層とが径方向に2層に並んで第2コイルエンドを構成する。
ついで、スロットセル14が第1から第4直線部21a,21b,21c,21dの各直線部列に装着される。ついで、30個の鉄心ブロック12が、図14に示されるように、ティース12bのそれぞれを、巻線アッセンブリ22の隣り合う直線部列間の径方向外方に位置させるように、周方向に等角ピッチで配列される。ついで、周方向に配列された鉄心ブロック12を、径方向内方に移動させる。これにより、鉄心ブロック12のティース12bのそれぞれが隣り合う直線部列間に挿入される。
そして、周方向に配列された鉄心ブロック12をさらに内径側に移動させると、隣り合う鉄心ブロック12の周方向の側面同士が突き合わされて、鉄心ブロック12の径方向内方への移動が阻止される。これにより、図15から図17に示されるように、巻線アッセンブリ22が電機子鉄心11に装着される。そして、巻線アッセンブリ22に交流結線が施され、電機子巻線20が構成され、電機子10が作製される。
このように構成された電機子巻線20においては、同じ相を構成する巻線体21の第1コイルエンド部21eと第3コイルエンド部21gが径方向に隣り合う。第1コイルエンド部21eと第3コイルエンド部21gは、傾斜部21e2,21g1が近づき、かつ傾斜部21e1,21g2が離れるように、頂部21e3,21g3で径方向に’だけレーンチェンジされる。そして、第1コイルエンド部21eと第3コイルエンド部21gの対が、1スロットピッチで周方向に配列して、コイルエンド20aを構成する。これにより、図18に示されるように、凹部51が、周方向に隣り合う第1および第3コイルエンド部21e,21gの対間の頂部21e3,21g3の近傍に形成される。
この実施の形態1によれば、第1から第4直線部21a,21b,21c,21dの径方向幅w’が第1から第3コイルエンド部21e,21f,21g、外径側端末21hおよび内径側端末21iの径方向幅wより広くなっている。そこで、図17に示されるように、第1から第3コイルエンド部21e,21g,21f、外径側端末21hおよび内径側端末21iは、互いに離間して径方向に配列されている。したがって、コイルエンドの導体線21間に隙間50が形成され、相間の絶縁距離を確保することができる。そこで、第1から第3コイルエンド部21e,21g,21f、外径側端末21hおよび内径側端末21iに被覆される絶縁被膜を厚くする必要がなく、コイルエンドの径方向寸法の拡大を抑えることができる。また、導体線19の絶縁被膜を部分的に厚くするような工程が不要となり、導体線19の製作コストの増大が抑えられる。
この回転電機100では、空気、自動変速機油(ATFオイル)、エンジンオイルなどの冷却媒体30を用いて電機子10の冷却を行っている。この電機子10では、コイルエンドの導体線21間に隙間が形成される。そこで、冷却媒体30が、図19に示されるように、導体線21間の隙間を流通し、コイルエンドを効果的に冷却することができる。
また、凹部51が、周方向に隣り合う第1および第3コイルエンド部21e,21gの対間の頂部21e3,21g3の近傍に形成されている。そこで、空冷の場合には、凹部51での乱流効果により、コイルエンドの冷却が促進される。また、油冷の場合、オイルが凹部51に入り込んで凹部51内に滞在するので、コイルエンドの冷却が促進される。
実施の形態2.
図20はこの発明の実施の形態2に係る回転電機における電機子を示す要部断面図である。
図20において、絶縁シート80が、第1コイルエンド部21eの第1直線部21aから頂部21e3に至る傾斜部21e1と第2直線部21bから頂部21e3に至る傾斜部21e2との間の隙間50、第2コイルエンド部21fの第2直線部21bから頂部21f3に至る傾斜部21f1と第3直線部21cから頂部21f3に至る傾斜部21f2との間の隙間50、および第3コイルエンド部21gの第3直線部21cから頂部21g3に至る傾斜部21g1と第4直線部21dから頂部21g3に至る傾斜部21g2との間の隙間50に、それぞれ挿入されている。
なお、他の構成は、上記実施の形態1と同様に構成されている。
この実施の形態2では、絶縁シート80が、異なる相コイルの第1コイルエンド部21eの第1直線部21aから頂部21e3に至る傾斜部21e1と第2直線部21bから頂部21e3に至る傾斜部21e2との交差部に配置される。また、絶縁シート80が、異なる相コイルの第2コイルエンド部21fの第2直線部21bから頂部21f3に至る傾斜部21f1と第3直線部21cから頂部21f3に至る傾斜部21f2との交差部に配置される。さらに、絶縁シート80が、異なる相コイルの第3コイルエンド部21gの第3直線部21cから頂部21g3に至る傾斜部21g1と第4直線部21dから頂部21g3に至る傾斜部21g2との交差部に配置される。
このように、実施の形態2によれば、絶縁シート80が、異なる相のコイルのコイルエンド部間、すなわち電位差が大きいコイルエンド部間に配設されているので、相間をより確実に絶縁することができる。そこで、印加電圧を高くでき、高出力が図られる。
また、絶縁シート80は、電位差が小さい同じ相のコイルのコイルエンド部間に配設されていない。そこで、部品点数が削減され、低コスト化が図られる。また、第1コイルエンド部21eと第3コイルエンド部21gとの間の隙間、および巻線端21h,21iと第2コイルエンド部21fとの間の隙間が確保されるので、冷却媒体が導体線21間の隙間を流通し、コイルエンドを効果的に冷却することができる。さらに、凹部51が、周方向に隣り合う第1および第3コイルエンド部21e,21gの対間の頂部21e3,21g3の近傍に形成されるので、コイルエンドの冷却が促進される。
実施の形態3.
図21はこの発明の実施の形態3に係る回転電機における電機子を示す要部断面図、図22はこの発明の実施の形態3に係る回転電機の電機子における冷却媒体の流通状態を示す要部断面図である。
図21において、第1コイルエンド部21eの第1直線部21aから頂部21e3に至る傾斜部21e1の導体中心の径方向位置28bが、第1直線部21aの導体中心の径方向位置28aに対して径方向外方に変位され、第1コイルエンド部21eの頂部21e3から第2直線部21bに至る傾斜部21e2の導体中心の径方向位置が、第2直線部21bの導体中心の径方向位置に対して径方向内方に変位されている。第2コイルエンド部21fの第2直線部21bから頂部21f3に至る傾斜部21f1の導体中心の径方向位置が、第2直線部21bの導体中心の径方向位置に対して径方向外方に変位され、第2コイルエンド部21fの頂部21f3から第3直線部21cに至る傾斜部21f2の導体中心の径方向位置が、第3直線部21cの導体中心の径方向位置に対して径方向内方に変位されている。第3コイルエンド部21gの第3直線部21cから頂部21g3に至る傾斜部21g1の導体中心の径方向位置が、第3直線部21cの導体中心の径方向位置に対して径方向外方に変位され、第3コイルエンド部21gの頂部21g3から第4直線部21dに至る傾斜部21g2の導体中心の径方向位置が、第4直線部21dの導体中心の径方向位置に対して径方向内方に変位されている。
なお、他の構成は上記実施の形態1と同様に構成されている。
この実施の形態3によれば、第1コイルエンド部21eの頂部21e3の両側の傾斜部21e1,21e2間の隙間50が広く確保される。同様に、第2コイルエンド部21fの頂部21f3の両側の傾斜部21f1,21f2間の隙間50が広く確保され、第3コイルエンド部21gの頂部21g3の両側の傾斜部21g1,21g2間の隙間50が広く確保される。そこで、相間の絶縁距離をさらに広く確保することができる。また、コイルエンドの導体線21間に大きな隙間50が形成される。そこで、冷却媒体30が、図22に示されるように、導体線21間の隙間50を流通し易くなり、コイルエンドの冷却が促進される。
実施の形態4.
図23はこの発明の実施の形態4に係る回転電機における電機子を示す要部断面図、図24はこの発明の実施の形態4に係る回転電機の電機子における冷却媒体の流通状態を示す要部断面図である。
図23において、第1直線部21aは、径方向幅が長さ方向両端側を除いて最大値(w’)をとり、長さ方向両端側では、径方向幅が両端部に近づくにつれ狭くなり、両端部で最小値(w=第1から第3コイルエンド部21e,21f,21gの径方向幅)をとるように成形されている。また、第2から第4直線部21b、21c、21dも同様に成形されている。
なお、他の構成は上記実施の形態1と同様に構成されている。
この実施の形態4によれば、第1から第4直線部21a,21b,21c,21dの径方向幅が長さ方向中央部から両端部に向かって単調減少している。そこで、第1から第4直線部21a,21b,21c,21d間にスロット内隙間52が形成されるので、ワニス53を第1から第4直線部21a,21b,21c,21d間に確実に含浸させることができる。また、第1から第4直線部21a,21b,21c,21d間にスロット内隙間52が形成されるので、冷却媒体30が、図24に示されるように、スロット内隙間52に流入し、第1から第4直線部21a,21b,21c,21dを冷却することができる。さらに、凹部51が、周方向に隣り合う第1および第3コイルエンド部21e,21gの対間の頂部21e3,21g3の近傍に形成されるので、コイルエンドの冷却が促進される。
なお、上記実施の形態4では、第1から第4直線部の径方向幅が、長さ方向の両端側でのみ漸次狭くなるように先細り形状となっているが、第1から第4直線部の径方向幅が、長さ方向の中央部から両端部に向かって漸次狭くなる先細り形状としてもよい。
実施の形態5.
図25はこの発明の実施の形態5に係る回転電機における電機子を示す要部断面図である。
図25において、絶縁シート80が、第1コイルエンド部21eの第1直線部21aから頂部21e3に至る傾斜部21e1と第2直線部21bから頂部21e3に至る傾斜部21e2との間の隙間50、第2コイルエンド部21fの第2直線部21bから頂部21f3に至る傾斜部21f1と第3直線部21cから頂部21f3に至る傾斜部21f2との間の隙間50、および第3コイルエンド部21gの第3直線部21cから頂部21g3に至る傾斜部21g1と第4直線部21dから頂部21g3に至る傾斜部21g2との間の隙間50に、それぞれ挿入されている。
なお、他の構成は、上記実施の形態4と同様に構成されている。
この実施の形態5では、絶縁シート80が、異なる相のコイルの第1コイルエンド部21eの第1直線部21aから頂部21e3に至る傾斜部21e1と第2直線部21bから頂部21e3に至る傾斜部21e2との交差部に配置される。また、絶縁シート80が、異なる相のコイルの第2コイルエンド部21fの第2直線部21bから頂部21f3に至る傾斜部21f1と第3直線部21cから頂部21f3に至る傾斜部21f2との交差部に配置される。さらに、絶縁シート80が、異なる相のコイルの第3コイルエンド部21gの第3直線部21cから頂部21g3に至る傾斜部21g1と第4直線部21dから頂部21g3に至る傾斜部21g2との交差部に配置される。
このように、実施の形態5によれば、絶縁シート80が、異なる相のコイルのコイルエンド部間、すなわち電位差が大きいコイルエンド部間に配設されているので、相間をより確実に絶縁することができる。そこで、印加電圧を高くでき、高出力が図られる。
また、絶縁シート80は、電位差が小さい同じ相のコイルのコイルエンド部間に配設されていない。そこで、部品点数が削減され、低コスト化が図られる。また、第1コイルエンド部21eと第3コイルエンド部21gとの間の隙間50、および巻線端21h,21iと第2コイルエンド部21fとの間の隙間50が確保されるので、冷却媒体が導体線21間の隙間50を流通し、コイルエンドを効果的に冷却することができる。さらに、凹部51が、周方向に隣り合う第1および第3コイルエンド部21e,21gの対間の頂部21e3,21g3の近傍に形成されるので、コイルエンドの冷却が促進される。
なお、上記各実施の形態では、10極60スロットの回転電機について説明しているが、極数およびスロット数は、10極および60スロットに限定されない。
また、上記各実施の形態では、スロットが毎極毎相当たり2の割合で形成されているが、毎極毎相当たりのスロット数は2に限定されず、1でもよく、3以上でもよい。例えば、毎極毎相当たりのスロット数が1、かつ巻線体が全節巻きの巻線の場合、コイルエンド部により連結される直線部間の間隔は3スロット角度間隔(1磁極ピッチ)となる。
また、上記各実施の形態では、巻線体が全節巻きの巻線に構成されているが、巻線体は短節巻きや長節巻きの巻線に構成されてもよい。
また、上記各実施の形態では、巻線体が導体線をδ字状のコイルパターンに1回巻き回して作製されているが、導体線をδ字状のコイルパターンに2回以上連続して巻き回して巻線体を作製してもよい。
また、上記各実施の形態では、巻線体が導体線をδ字状のコイルパターンに巻き回して作製されているが、巻線体は、分布巻きの巻線であれば、δ字状のコイルパターンの巻線に限定されず、例えば導体線を螺旋状に巻き回して作製された亀甲形の巻線や、導体線を波巻きに巻き回して作製された波巻き巻線でもよい。
10 電機子、11 電機子鉄心、13 スロット、19 導体線、20 電機子巻線、21 巻線体、21a 第1直線部、21b 第2直線部、21c 第3直線部、21d 第4直線部、21e 第1コイルエンド部、21e1,21e2 直線部、21e3 頂部、21f 第2コイルエンド部、21f1,21f2 傾斜部、21f3 頂部、21g 第3コイルエンド部、21g1,21g2 傾斜部、21g3 頂部、30 冷却媒体、50 隙間、51 凹部、52 スロット内隙間、53 ワニス、80 絶縁シート(絶縁部材)、100 回転電機。

Claims (5)

  1. スロットが周方向に配列された円環状の電機子鉄心、および上記電機子鉄心に装着された電機子巻線を備える電機子を有する回転電機において、
    上記電機子巻線は、それぞれ、絶縁被覆された、かつ接続部のない連続した、長さ方向と直交する断面積が一定の1本の導体線を巻回して作製された複数の分布巻きの巻線体を備え、
    上記導体線は、上記スロットに挿入される直線部と、周方向に連続する複数本のティースの両側に位置する上記スロットに挿入される上記直線部を連結するコイルエンド部とを該導体線の長さ方向に交互に配列して構成され、
    上記直線部が上記スロット内に径方向に1列に並んで複数本収納され、
    上記直線部の径方向幅が上記コイルエンド部の径方向幅より広く形成されて、径方向に隣り合う上記コイルエンド部間に隙間が形成され、冷却媒体を上記隙間に通過させる回転電機において、
    上記スロットに挿入された上記直線部は、その径方向幅が、該直線部の長さ方向の中央部で最大となり、該直線部の長さ方向の両端部で上記コイルエンド部の径方向幅と等しくなるように、該直線部の長さ方向の中央部から両端部に向かって単調減少するように形成されて、径方向に隣り合う上記直線部間にスロット内隙間が形成され、
    上記冷却媒体を上記スロット内隙間に通過させることを特徴とする回転電機。
  2. ワニスが上記スロット内に含浸されていることを特徴とする請求項1記載の回転電機。
  3. 径方向に隣り合う同じ相の上記コイルエンド部の対が、頂部でレーンチェンジされて、該頂部の周方向一側で離間し、かつ該頂部の周方向他側で近づくように形成されて、周方向に配列され、
    凹部が、周方向に隣り合う上記コイルエンド部の対の上記頂部間に形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の回転電機。
  4. スロットが周方向に配列された円環状の電機子鉄心、および上記電機子鉄心に装着された電機子巻線を備える電機子を有する回転電機において、
    上記電機子巻線は、それぞれ、絶縁被覆された、かつ接続部のない連続した、長さ方向と直交する断面積が一定の1本の導体線を巻回して作製された複数の分布巻きの巻線体を備え、
    上記導体線は、上記スロットに挿入される直線部と、周方向に連続する複数本のティースの両側に位置する上記スロットに挿入される上記直線部を連結するコイルエンド部とを該導体線の長さ方向に交互に配列して構成され、
    上記直線部が上記スロット内に径方向に1列に並んで複数本収納され、
    上記直線部の径方向幅が上記コイルエンド部の径方向幅より広く形成されて、径方向に隣り合う上記コイルエンド部間に隙間が形成され、冷却媒体を上記隙間に通過させる回転電機において、
    上記コイルエンド部は、上記電機子鉄心の端面から軸方向に離間する頂部と、上記直線部から延び出て径方向位置を維持して上記頂部に至る傾斜部と、を有し、
    異なる相の上記コイルエンド部の上記傾斜部と径方向に隣り合う上記傾斜部は、導体中心の径方向位置が、当該傾斜部が延び出る上記直線部の導体中心の径方向位置に対して、上記異なる相の上記コイルエンド部の上記傾斜部から離れる方向に変位され、
    同じ相の上記コイルエンド部の上記傾斜部と径方向に隣り合う上記傾斜部は、導体中心の径方向位置が、当該傾斜部が延び出る上記直線部の導体中心の径方向位置に対して、上記同じ相の上記コイルエンド部の上記傾斜部に近づく方向に変位され、
    径方向に隣り合う異なる相の上記コイルエンド部間に形成される上記隙間が径方向に隣り合う同じ相の上記コイルエンド部間に形成される上記隙間より広くなっていることを特徴とする回転電機。
  5. 絶縁シートが、径方向に隣り合う異なる相の上記コイルエンド部間に挿入されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の回転電機。
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