JP5791805B2 - 回転電機およびその製造方法 - Google Patents

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Description

この発明は、例えば電動機や発電機などの回転電機およびその製造方法に関し、特に電機子巻線の構造およびその製造方法に関するものである。
近年、電動機や発電機などの回転電機において、小型高出力、および高品質が求められている。この種の回転電機を小型化するに当たり、有効な磁束を発生しないコイルエンドを小型化する観点から、導体線を固定子鉄心のティースのそれぞれに巻回した集中巻の固定子巻線を用いられていた。しかしながら、トルク脈動が抑えられ、高出力化が可能な分布巻構造の固定子巻線を用いた固定子が要望されている。さらに、磁石価格の高騰により、磁石を用いない誘導機の要求も高まっており、より高効率の分布巻の固定子巻線を用いた固定子が求められている。
ここでは、導体線を1つのティースに巻回して構成された集中巻の巻線に対し、導体線を2スロット以上離れたスロットに巻回して構成された巻線を分布巻の巻線とする。つまり、分布巻の巻線は、1のスロットから延出した導体線が連続する2つ以上のティースをまたいで他のスロットに入るように巻回されている。
特許文献1に記載された従来の回転電機では、矩形導体線を複数回巻き回してコイル状に形成された巻線コイル、いわゆる亀甲形コイルを、所定スロット数離れたスロットの各対に収納して、分布巻の固定子巻線を構成していた。
また、特許文献2に記載された従来の回転電機では、所定本数の導体線を1スロットピッチで配列してなる導体線群を同時に折り曲げて作製された巻線アッセンブリを直方体の鉄心に巻装し、その後当該鉄心を円環状に丸めて、分布巻の固定子巻線を構成していた。
さらに、特許文献3に記載された従来の回転電機では、複数のU字状の導体セグメントを固定子鉄心の所定スロット数離れたスロット対に軸方向一側から差し込み、固定子鉄心の軸方向他側から延出する導体セグメントの端部同士を溶接により接合して、分布巻の固定子巻線を構成していた。
特開2008−104293号公報 特開2001−251819号公報 特許第3438570号公報
特許文献1に記載された従来の分布巻の固定子巻線では、亀甲形コイルの両端の頭頂部を、亀甲形コイルを構成する導体線の並び方向の幅寸法だけずれるクランク形状に形成して、亀甲コイルが所定スロット数離れたスロット対の一方のスロットの底部側と他方のスロットの開口部側とに入ることを実現していたので、コイルエンドが大きくなり、小型化が図れなくなるとともに、導体線の長さが長くなり、巻線抵抗が大きくなるという課題があった。
特許文献2に記載された従来の分布巻の固定子巻線では、巻線アッセンブリが、波巻き巻線の集合体であり、固定子鉄心の全てのスロットに収納されるように構成されているので、各導体線の長さが長くなり、巻線アッセンブリの製造装置が大規模となり、低価格化が図れないという課題があった。
特許文献3に記載された従来の分布巻の固定子巻線では、固定子鉄心の所定スロット数離れたスロット対のそれぞれに挿入されたU字状の導体セグメントの端部同士を溶接して固定子巻線を作製しているので、溶接箇所が多大となり、溶接工程が煩雑となるという課題があった。さらに、導体セグメントの端部同士の溶接部間を絶縁処理する必要があり、絶縁処理工程が煩雑となるという課題もあった。
この発明は、上記課題を解決するためになされたもので、導体線を螺旋状に巻き回して構成された巻線体を用い、巻線体のコイルエンドの頂部での径方向の変位量をスロット内に収納された導体線の径方向の総厚みより小さくして、コイルエンドを小型化し、溶接箇所を低減し、巻線体を構成する導体線の長さを短くし、電機子巻線の低抵抗化、小型化、かつ低コスト化を可能とする回転電機およびその製造方法を得ることを目的とする。
この発明による回転電機は、電機子鉄心が円環状の電機子巻線に装着されて構成される電機子を有し、上記電機子巻線は、それぞれ、絶縁被覆された、かつ接続部のない連続した導体線をm回(但し、mは2以上の自然数)巻き回して、直線部の端部間がコイルエンドで連結されて螺旋状に構成された巻線体を、上記電機子鉄心の所定スロット数離れたスロット対のそれぞれに1つずつ装着して構成されている。上記コイルエンドは、連結する上記直線部間の略中央部に、径方向に所定量変位する頂部を有し、上記頂部での径方向の変位量が、略a×d(但し、aは1以上、かつ(m−1)以下の自然数、dは上記スロット内に収納された上記直線部の径方向厚み)であり、上記スロット内には径方向に重なるように2×m本の2つの異なる上記巻線体の導体線が収納され、上記電機子鉄心は、周方向に分割された鉄心ブロックを有し、該鉄心ブロックのそれぞれは、円弧状のコアバック部および該コアバック部から径方向に延設されたティースを備えている。
この発明によれば、電機子巻線が、接続部のない連続した導体線をm回螺旋状に巻き回して構成された巻線体を用いて構成されている。そこで、U字状の導体セグメントを用いて電機子巻線を構成する場合に比べ、溶接箇所が著しく低減されるので、溶接工程、さらには溶接部間の絶縁処理工程が簡略化でき、低コスト化が図られる。また、巻線体が略1極分の寸法となるので、導体線の長さが短くなり、製造装置が小規模となり、低価格化を図ることができるとともに、電機子巻線の低抵抗化が図られる。さらに、巻線体におけるコイルエンドの頂部での径方向の変位量が、スロット内に収納された直線部の径方向の厚みより小さいので、コイルエンド群の径方向および軸方向の寸法を小さくでき、小型化を実現できる。
この発明の実施の形態1に係る回転電機を示す片側断面図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機の要部を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機に適用される固定子を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機に適用される固定子鉄心を構成する鉄心ブロックを示す斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機に適用される固定子の固定子巻線を構成する巻線アッセンブリを示す斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機における巻線アッセンブリを構成する巻線体を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機における巻線アッセンブリを構成する巻線体を示す正面図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機における巻線アッセンブリを構成する巻線体を示す側面図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機における巻線アッセンブリを構成する巻線体を正面斜め上方から見た斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機における2つの巻線体が1つのスロットを共有して固定子鉄心に装着された状態を軸方向一端側から見た要部端面図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機における3つの巻線体が固定子鉄心の同一スロット群に周方向に連続して装着された状態を軸方向一端側から見た展開図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機における3つの巻線体が固定子鉄心の同一スロット群に周方向に連続して装着された状態を径方向外方から見た展開図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機における巻線体を周方向に1スロットピッチで8つ配列した状態を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機における巻線体を周方向に1スロットピッチで8つ配列した状態を軸方向一端側から見た端面図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機における固定子を軸方向他端側から見た端面図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機における固定子巻線の結線図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機における巻線アッセンブリの組み立て方法を説明する斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機における巻線アッセンブリの組み立て方法を説明する斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機における巻線アッセンブリの組み立て方法を説明する斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機における巻線アッセンブリの組み立て方法を説明する斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機における巻線アッセンブリの組み立て方法を説明する斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機における巻線アッセンブリの組み立て方法を説明する斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機における巻線アッセンブリの組み立て方法を説明する模式図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機における巻線アッセンブリの組み立て方法を説明する模式図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機における巻線アッセンブリの組み立て方法を説明する模式図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機における巻線アッセンブリの組み立て方法を説明する模式図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機における巻線アッセンブリの組み立て方法を説明する模式図である。 はこの発明の実施の形態1に係る回転電機における巻線アッセンブリの組み立て方法を説明する模式図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機における巻線アッセンブリの組み立て方法における48番目の巻線体を組み込む手順を説明する模式図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機における巻線アッセンブリの組み立て方法における48番目の巻線体を組み込む手順を説明する模式図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機における巻線アッセンブリの組み立て方法における48番目の巻線体を組み込む手順を説明する模式図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機における外径が最終外径R0の巻線アッセンブリを構成する巻線体を軸方向から見た模式図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機における外径が最終外径R0より大きい外径R1の巻線アッセンブリを構成する巻線体を軸方向から見た模式図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機における固定子の組み立て方法を説明する図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機における固定子の組み立て方法を説明する図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機における固定子の組立方法を説明する図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機における固定子の組立方法を説明する要部拡大図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機における固定子の組み立て方法を説明する図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機における固定子の組立方法を説明する要部拡大図である。 この発明の実施の形態2に係る回転電機における固定子巻線の結線図である。 この発明の実施の形態3に係る回転電機における固定子巻線の結線図である。 この発明の実施の形態4に係る回転電機における巻線アッセンブリを構成する巻線体を示す斜視図である。 この発明の実施の形態5に係る回転電機における3つの巻線体が固定子鉄心の同一スロット群に周方向に連続して装着された状態を軸方向一端側から見た展開図である。 この発明の実施の形態6に係る回転電機における3つの巻線体が固定子鉄心の同一スロット群に周方向に連続して装着された状態を軸方向一端側から見た展開図である。
以下、本発明による回転電機およびその製造方法の好適な実施の形態につき図面を用いて説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係る回転電機を示す片側断面図、図2はこの発明の実施の形態1に係る回転電機の要部を示す斜視図、図3はこの発明の実施の形態1に係る回転電機に適用される固定子を示す斜視図、図4はこの発明の実施の形態1に係る回転電機に適用される固定子鉄心を構成する鉄心ブロックを示す斜視図、図5はこの発明の実施の形態1に係る回転電機に適用される固定子の固定子巻線を構成する巻線アッセンブリを示す斜視図、図6はこの発明の実施の形態1に係る回転電機における巻線アッセンブリを構成する巻線体を示す斜視図、図7はこの発明の実施の形態1に係る回転電機における巻線アッセンブリを構成する巻線体を示す正面図、図8はこの発明の実施の形態1に係る回転電機における巻線アッセンブリを構成する巻線体を示す側面図、図9はこの発明の実施の形態1に係る回転電機における巻線アッセンブリを構成する巻線体を正面斜め上方から見た斜視図、図10はこの発明の実施の形態1に係る回転電機における2つの巻線体が1つのスロットを共有して固定子鉄心に装着された状態を軸方向一端側から見た要部端面図、図11はこの発明の実施の形態1に係る回転電機における3つの巻線体が固定子鉄心の同一スロット群に周方向に連続して装着された状態を軸方向一端側から見た展開図、図12はこの発明の実施の形態1に係る回転電機における3つの巻線体が固定子鉄心の同一スロット群に周方向に連続して装着された状態を径方向外方から見た展開図、図13はこの発明の実施の形態1に係る回転電機における巻線体を周方向に1スロットピッチで8つ配列した状態を示す斜視図、図14はこの発明の実施の形態1に係る回転電機における巻線体を周方向に1スロットピッチで8つ配列した状態を軸方向一端側から見た端面図である。なお、図11では、便宜上、コイルエンドを直線的に示している。
図1および図2において、回転電機100は、有底円筒状のフレーム2およびフレーム2の開口を塞口する端板3を有するハウジング1と、フレーム2の円筒部に内嵌状態に固着された電機子としての固定子10と、フレーム2の底部および端板3にベアリング4を介して回転可能に支持された回転軸6に固着されて、固定子10の内周側に回転可能に配設された回転子5と、を備えている。
回転子5は、軸心位置に挿通された回転軸6に固着された回転子鉄心7と、回転子鉄心7の外周面側に埋設されて周方向に所定のピッチで配列され、磁極を構成する永久磁石8と、を備えた永久磁石型回転子である。なお、回転子5は、永久磁石式回転子に限定されず、絶縁しない回転子導体を、回転子鉄心のスロットに収納して、両側を短絡環で短絡したかご形回転子や、絶縁した導体線を回転子鉄心のスロットに装着した巻線形回転子を用いてもよい。
つぎに、固定子10の構成について具体的に図3乃至図13を参照しつつ説明する。
固定子10は、図3に示されるように、電機子鉄心としての固定子鉄心11と、固定子鉄心11に装着された電機子巻線としての固定子巻線20と、を備えている。ここで、説明の便宜上、回転子5の極数を8極、固定子鉄心11のスロット数を48個、固定子巻線20を三相巻線とする。すなわち、スロットは、毎極毎相当たり2個の割合で固定子鉄心11に形成されている。
鉄心ブロック12は、円環状の固定子鉄心11を周方向に48等分割したもので、図4に示されるように、所定枚数の電磁鋼板を積層一体化して作製され、断面円弧形のコアバック部12aと、コアバック部12aの内周壁面から径方向内方に延設されたティース12bと、を備えている。そして、固定子鉄心11は、ティース12bを径方向内方に向けて、コアバック部12aの周方向の側面同士を突き合わせて、48個の鉄心ブロック12を周方向に配列、一体化して、円環状に構成されている。周方向に隣り合う鉄心ブロック12により構成されるスロット13が、内周側に開口するように、周方向に等角ピッチで配列されている。ティース12bは周方向幅が径方向内方に向って漸次狭くなる先細り形状に形成されており、スロット13の断面は長方形となっている。
固定子巻線20は、図3に示されるように、固定子鉄心11に装着された巻線アッセンブリ21に所定の結線処理が施されて構成される。巻線アッセンブリ21は、図5に示されるように、連続する6つのティース12bをまたぐスロット13の対に収納された巻線体22を1スロットピッチで周方向に配列して構成される。後述する巻線端22gが、それぞれ軸方向に延出して、巻線アッセンブリ21の内径側に1スロットピッチで周方向に配列され、後述する巻線端22hが、それぞれ軸方向に延出して、巻線アッセンブリ21の外径側に1スロットピッチで周方向に配列されている。そして、巻線アッセンブリ21の巻線端22g,22hに所定の結線処理が施される。
巻線体22は、図6乃至図9に示されるように、例えば、エナメル樹脂で絶縁被覆された、かつ接続部のない連続した銅線やアルミニウム線などからなる長方形断面の導体線を、長方形断面の長辺で構成される平面が相対し、かつ相対する当該平面間に長方形断面の短辺長さに略等しい隙間dを確保して、略六角形で螺旋状に4回巻かれて構成された亀甲形コイルである。巻線体22は、例えば、導体線をエッジワイズ巻きに螺旋状に4回巻き回して筒状のコイル体を作製し、その後コイル体をコイル成形機により略六角形に成形されて作製される。また、巻線体22は、折り曲げ加工により、導体線を略六角形に曲げつつ、螺旋状に巻いて作製してもよい。
このように構成された巻線体22は、6スロット角度間隔離れて2列となった、各列に隙間dをあけて、長方形断面の短辺方向に4本ずつ配列された第1および第2直線部22a,22bと、第1および第2直線部22a,22bの列間で、長さ方向の一端同士と他端同士とを交互に連結する第1および第2コイルエンド22c,22dと、を備えている。なお、6スロット角度間隔とは、連続する6つのティース12bの両側のスロット13のスロット中心間の間隔である。
第1コイルエンド22cは、一方の列の第1直線部22aの一端から所定の傾斜で他方の列の第2直線部22b側に、かつ第1および第2直線部22a,22bの長さ方向外方に延出し、第1および第2直線部22a,22bの列間の中央部(第1頂部22e)で略直角に曲げられて第1および第2直線部22a,22bの配列方向に距離dだけ変位し、その後略直角に曲げられて所定の傾斜で他方の列の第2直線部22b側に、かつ第1および第2直線部22a,22bの長さ方向内方に延出し、他方の列の第2直線部22bの一端に接続されている。
同様に、第2コイルエンド22dは、他方の列の第2直線部22bの他端から所定の傾斜で一方の列の第1直線部22a側に、かつ第1および第2直線部22a,22bの長さ方向外方に延出し、第1および第2直線部22a,22bの列間の中央部(第2頂部22f)で略直角に曲げられて第1および第2直線部22a,22bの配列方向に距離dだけ変位し、その後略直角に曲げられて所定の傾斜で一方の列の第1直線部22a側に、かつ第1および第2直線部22a,22bの長さ方向内方に延出し、一方の列の第1直線部22aの他端に接続されている。
このように構成された巻線体22においては、第1および第2直線部22a,22b、および第1および第2コイルエンド22c,22dは、それぞれ、導体線の長方形断面の長辺で構成される平面を相対させ、導体線の長方形断面の短辺方向に、短辺長さの略2倍(2d)のピッチで配列されている。また、第1頂部22eおよび第2頂部22fに接続された第1直線部22aと第2直線部22bは、配列方向に距離dだけずれている。また、巻線体22は、一方の列の配列方向の一端に位置する第1直線部22aの他端から長さ方向に延出する巻線端22gと、他方の列の配列方向の他端に位置する第2直線部22bの他端から長さ方向に延出する巻線端22hと、を備える。
図10は、2つの巻線体22が、それぞれ、連続する6つのティース12bをまたぐスロット13の対の連続する2対に巻装されている状態を示し、図11および図12は、3つの巻線体22が、それぞれ、連続する6つのティース12bをまたぐスロット13の対の連続する3対に巻装されている状態を示している。そして、1つの巻線体22に着目すれば、一方のスロット13のスロット開口側から第1層の第1直線部22aから軸方向一端側に延出した第1コイルエンド22cは、傾斜角度θで周方向に他方のスロット13側に延び、第1頂部22eで径方向外方に距離dだけシフトされ、その後逆向きの傾斜角度θで周方向に他方のスロット13側に延び、他方のスロット13のスロット開口側から第2層の第2直線部22bに連結されている。ついで、他方のスロット13のスロット開口側から第2層の第2直線部22bから軸方向他端側に延出した第2コイルエンド22dは、傾斜角度θで周方向に一方のスロット13側に延び、第2頂部22fで径方向外方に距離dだけシフトされ、その後逆向きの傾斜角度θで周方向に一方のスロット13側に延び、一方のスロット13のスロット開口側から第3層の第1直線部22aに連結されている。ここで、径方向とはスロット深さ方向に相当する。
このように、一方のスロット13の第1層、第3層、第5層および第7層の第1直線部22aと他方のスロット13の第2層、第4層、第6層および第8層の第2直線部22bとが、それぞれ、第1および第2コイルエンド22c、22dにより螺旋状に連結されている。第1および第2直線部22a,22bの端部から第1および第2頂部22e,22fに至る傾斜部は、軸方向から見て、略円弧状に形成されている。そして、2つの巻線体22が共有するスロット13には、2つの巻線体22の第1および第2直線部22a,22bが、導体線の長方形断面の長辺を周方向に向けて、径方向に1列に交互に並んで、収納されている。また、第1および第2コイルエンド22c,22dは、図10に示されるように、固定子鉄心11のティース12bの先端より径方向外方に位置し、スロット13の底部より径方向内方に位置している。
図13および図14は、8つの巻線体22を周方向に1スロットピッチで配列した状態を示している。巻線体22の第1直線部22aから延出した第1コイルエンド22cは、図14中、左側の巻線体22の第1直線部22aから延出した第1コイルエンド22cの下方を通って周方向に延在し、第1頂部22eに至る手前で出現し、第1頂部22eで径方向外方に距離dだけシフトして、左側の巻線体22の第1コイルエンド22cの上方を通って周方向に延在し、第2直線部22bに接続される。
一方、巻線体22の第2直線部22bから延出した第2コイルエンド22dは、図示されていないが、図14の裏面側で、左側の巻線体22の第2直線部22bから延出した第2コイルエンド22dの上方を通って周方向に延在し、第2頂部22fで径方向外方に距離dだけシフトして、左側の巻線体22の第2コイルエンド22dの下方を通って周方向に延在し、第1直線部22aに接続される。
8つの巻線体22は、図13および図14に示されるように、第1および第2直線部22a,22bを第1および第2頂部22e,22fにより径方向に距離dだけシフトさせているので、互いに干渉することなく、周方向に1スロットピッチで配列される。そして、48個の巻線体22を周方向に1スロットピッチで配列し、図5に示される巻線アッセンブリ21が組み立てられる。この巻線アッセンブリ21では、径方向に1列に並んだ8本の第1および第2直線部22a,22bが、1スロットピッチで周方向に48列配列される。そして、径方向に1列に並んだ8本の第1および第2直線部22a,22bの各列が、スロット13のそれぞれに収納される。
つぎに、巻線アッセンブリ21の結線方法について図15および図16を参照しつつ説明する。図15はこの発明の実施の形態1に係る回転電機における固定子を軸方向他端側から見た端面図、図16はこの発明の実施の形態1に係る回転電機における固定子巻線の結線図である。
なお、図15中、1,7,13・・・、43はスロット13に周方向に順にふったスロット番号である。U1−1A,U1−2A・・・U1−8AおよびU1−1B,U1−2B・・・U1−8Bは、スロット番号(1+6n)(但し、nは0を含む自然数)のスロット13の群に装着されたU1相を構成する巻線体22の巻線端であり、U2−1A,U2−2A・・・U2−8AおよびU2−1B,U2−2B・・・U2−8Bはスロット番号(2+6n)のスロット13の群に装着されたU2相を構成する巻線体22の巻線端である。
また、巻線体22がスロット番号(3+6n)のスロット群に装着され、V1相を構成し、巻線体22がスロット番号(4+6n)のスロット群に装着され、V2相を構成する。巻線体22がスロット番号(5+6n)のスロット群に装着され、W1相を構成し、巻線体22がスロット番号(6+6n)のスロット群に装着され、W2相を構成する。ここでは、説明の便宜上、V1−1A,V1−2A,V1−1B,V1−2B(V1相を構成する巻線体22の巻線端)、V2−1A,V2−2A,V2−1B,V2−2B(V2相を構成する巻線体22の巻線端)、W1−1A,W1−2A,W1−1B,W1−2B(W1相を構成する巻線体22の巻線端)、W2−1A,W2−2A,W2−1B,W2−2B(W2相を構成する巻線体22の巻線端)のみを示している。
まず、U1−1BとU1−3A、U1−3BとU1−5A、U1−5BとU1−7A、U1−7BとU2−8B、U2−8AとU2−6B、U2−6AとU2−4B、U2−4AとU2−2B、U2−2AとU2−1A、U2−1BとU2−3A、U2−3BとU2−5A、U2−5BとU2−7A、U2−7BとU1−8B、U1−8AとU1−6B、U1−6AとU1−4B、U1−4AとU1−2Bを接続する。これにより、U1相とU2相を構成する16本の巻線体22を直列に接続したU相巻線が得られる。
ついで、V1−1BとV1−3A、V1−3BとV1−5A、V1−5BとV1−7A、V1−7BとV2−8B、V2−8AとV2−6B、V2−6AとV2−4B、V2−4AとV2−2B、V2−2AとV2−1A、V2−1BとV2−3A、V2−3BとV2−5A、V2−5BとV2−7A、V2−7BとV1−8B、V1−8AとV1−6B、V1−6AとV1−4B、V1−4AとV1−2Bを接続する。これにより、V1相とV2相を構成する16本の巻線体22を直列に接続したV相巻線が得られる。
ついで、W1−1BとW1−3A、W1−3BとW1−5A、W1−5BとW1−7A、W1−7BとW2−8B、W2−8AとW2−6B、W2−6AとW2−4B、W2−4AとW2−2B、W2−2AとW2−1A、W2−1BとW2−3A、W2−3BとW2−5A、W2−5BとW2−7A、W2−7BとW1−8B、W1−8AとW1−6B、W1−6AとW1−4B、W1−4AとW1−2Bを接続する。これにより、W1相とW2相を構成する16本の巻線体22を直列に接続したW相巻線が得られる。
さらに、U1−2AとV1−2AとW1−2Aとを接続する。これにより、16本の巻線体22を直列に接続したU相巻線と、16本の巻線体22を直列に接続したV相巻線と、16本の巻線体22を直列に接続したW相巻線とをY結線して構成される固定子巻線20が得られる。この固定子巻線20は、全節巻きの分布巻きの3相交流巻線となる。
このように結線された固定子巻線20を用いた回転電機100は、固定子巻線20に所定の交流電力を給電することで、8極、48スロットのインナーロータ型の3相モータとして動作する。
このように構成された回転電機100では、導体線を螺旋状に4ターン巻回して作製された巻線体22を周方向に1スロットピッチで配列して構成された巻線アッセンブリ21により固定子巻線20が構成されている。そこで、巻線体22が1極分の寸法となり、特許文献2に記載の固定子巻線に比べて、導体線の長さが著しく短くなり、製造装置が小規模となり、低価格化を図ることができる。また、第1および第2直線部22a,22bの軸長を変えて巻線体22を作製することは容易にできるので、装着される固定子鉄心11が変更となっても、安価に、かつ簡易に対応できる。
さらに、特許文献3に記載の固定子巻線に比べて、溶接箇所が著しく削減され、溶接工程および溶接部間の絶縁処理工程が簡略化され、低コスト化が図られる。
巻線体22は、第1および第2コイルエンド22c、22dを第1および第2頂部22e,22fで径方向に第1および第2直線部22a,22bの径方向寸法に略等しい隙間dだけシフトするように構成されている。そこで、特許文献1に記載の固定子巻線に比べて、コイルエンド群の径方向および軸方向の寸法が小さくなり、回転電機100の小型化を実現できる。また、導体線の長さが短くなり、固定子巻線20の低抵抗化が図られ、回転電機100の効率を向上できる。さらに、固定子巻線20での発熱が抑えられ、使用部品の熱劣化を抑制できるとともに、導体線の長さが短くなるので、軽量化も図られる。
巻線体22が、第1および第2コイルエンド22c、22dを第1および第2頂部22e,22fで径方向に第1および第2直線部22a,22bの径方向寸法に略等しい隙間dだけシフトするように構成されているので、巻線体22を干渉無く1スロットピッチで配列することができ、巻線アッセンブリ21の組立性が向上される。同一形状の巻線体22を1スロットピッチで周方向に配列して巻線アッセンブリ21を組み立てているので、他種類の巻線体を作製する必要がなく、製造設備の台数が削減され、設備の構成が簡略化され、量産性が高められる。
固定子巻線20を構成するU相、V相およびW相の巻線が、それぞれ、隣り合うスロット13に装着された巻線体22を直列に接続して構成されている。そして、隣り合うスロット13に装着された巻線体22は電気角が異なるので、回転子5により隣り合うスロット13に装着された巻線体22に誘起される電圧が異なり、導体線内に流れる渦電流が小さくなる。
第1および第2コイルエンド22c、22dが軸方向から見て第1および第2頂部22e,22fで径方向に隙間dだけシフトされた2つの円弧状により構成され、第1および第2コイルエンド22c,22dが固定子鉄心11のティース12bの先端面より径方向外方に位置している。そこで、第1および第2コイルエンド22c,22dと回転子5との間の干渉が確実に阻止される。また、第1および第2コイルエンド22c,22dが固定子鉄心11のコアバック部12aの径方向内方に位置しているので、コアバック部12aの軸方向外方に形成される空きスペースを冷却部材などの設置スペースに利用することができる。
スロット13内に径方向に1列に配列された第1および第2直線部22a,22bが長方形断面に形成されているので、占積率が高められ、回転電機100の高出力化が図られる。
また、第1および第2直線部22a,22bが長方形断面の長辺方向を周方向に向けてスロット13内に径方向に1列に配列されているので、スロット深さ方向の寸法が小さくなり、回転電機100の径方向寸法の小型化を図ることができる。
また、巻線体22が、径方向に配列された第1および第2コイルエンド22c,22dの傾斜角度が略等しく、第1および第2コイルエンド22c,22dの第1および第2頂部22e,22fの固定子鉄心11の軸端面からの高さが、径方向内方に向って漸次低くなっている。そこで、巻線アッセンブリ21を組み立てる際に、巻線体22を干渉無く周方向に移動させることができるとともに、巻線体22を構成する導体線の長さが短くなり、固定子巻線20の低抵抗化が図られる。
なお、上記実施の形態1では、巻線体22が長方形断面の導体線で作製されているものとしているが、巻線体を構成する導体線の断面形状は、長方形に限定されず、例えば円形断面や正方形断面の導体線を用いてもよい。
また、上記実施の形態1では、第1および第2直線部22a,22bが長方形断面の長辺方向を周方向に向けてスロット13内に径方向に1列に配列されているものとしているが、第1および第2直線部22a,22bは長方形断面の短辺方向を周方向に向けてスロット13内に径方向に1列に配列してもよい。
また、上記実施の形態1では、巻線体22の第1および第2巻線端22g,22hの溶接部間の絶縁について、何ら記載していないが、例えば溶接部に電気絶縁性樹脂を塗布すればよい。また、導体線が絶縁被覆されているので、第1および第2直線部22a,22bとティース12bとの間の絶縁については問題ないが、例えば、絶縁紙などを第1および第2直線部22a,22bとティース12bとの間に介装させれば、第1および第2直線部22a,22bとティース12bとの間の絶縁性が確実に確保される。
つぎに、固定子10の組み立て方法について図を参照しつつ説明する。図17乃至図22はそれぞれこの発明の実施の形態1に係る回転電機における巻線アッセンブリの組み立て方法を説明する斜視図、図23乃至図28はそれぞれこの発明の実施の形態1に係る回転電機における巻線アッセンブリの組み立て方法を説明する模式図、図29乃至図31はそれぞれこの発明の実施の形態1に係る回転電機における巻線アッセンブリの組み立て方法における48番目の巻線体を組み込む手順を説明する模式図、図32はこの発明の実施の形態1に係る回転電機における外径が最終外径R0の巻線アッセンブリを構成する巻線体を軸方向から見た模式図、図33はこの発明の実施の形態1に係る回転電機における外径が最終外径R0より大きい外径R1の巻線アッセンブリを構成する1つの巻線体を軸方向からみた模式図である。図34乃至図39はそれぞれこの発明の実施の形態1に係る回転電機における固定子の組み立て方法を説明する図であり、図34および図35は固定子組み立て前の状態を示し、図36は隣り合う鉄心ブロックのコアバック部が当接する直前の状態を示し、図37は隣り合う鉄心ブロックのコアバック部が当接する直前の状態を拡大して示し、図38は固定子組み立て後の状態を示し、図39は固定子組立後の状態を拡大して示している。なお、図35乃至図39は、便宜上、巻線アッセンブリ21は第1および第2直線部22a,22bのみで表されている。
まず、導体線を螺旋状に4ターン巻回して巻線体22を作製する。ここで、説明の便宜上、巻線体22を組み付け順に巻線体221、巻線体222、巻線体223、巻線体2247、巻線体2248とする。
そして、図17および図23に示されるように、1番目および2番目の巻線体221,222を軸方向高さ位置を揃えて周方向に隣接させる。ついで、図18および図24に示されるように、2番目の巻線体222の第1直線部22aを、1番目の巻線体221の第2直線部22b間に差し込む。ついで、2番目の巻線体222の第1直線部22aが、1番目の巻線体221の第1直線部22aから1スロットピッチ(1スロット間の角度)離間した位置となるまで、2番目の巻線体222を周方向に移動させる。これにより、2つの巻線体221,222が、図19および図25に示されるように、組み立てられる。2つの巻線体221,222の組立体は、巻線体222の導体線が巻線体221の導体線間の隙間に入り込み、径方向に重なり合い、剛性が高まる。
ついで、図20および図26に示されるように、3番目の巻線体223を巻線体221,222の組立体に軸方向高さ位置を揃えて周方向に隣接させる。ついで、図21および図27に示されるように、3番目の巻線体223の第1直線部22aを、巻線体221,222の第2直線部22b間に差し込む。ついで、3番目の巻線体223の第1直線部22aが、2番目の巻線体222の第1直線部22aから1スロットピッチ(1スロット間の角度)離間した位置となるまで、3番目の巻線体223を周方向に移動させる。これにより、3つの巻線体221,222,223からなるサブアッセンブリ24が、図22および図28に示されるように、組み立てられる。
同様にして、巻線体22を順次、軸方向高さ位置を揃え、周方向に移動させて、47番目の巻線体2247まで組み上げる。47個の巻線体221〜2247が組み上げられた組立体23は、拡径されて、図29に示されるように、1番目の巻線体221と47番目の巻線体2247との間を48番目の巻線体2248の周方向幅より広げたC字状に成形される。
ついで、図30に示されるように、48番目の巻線体2248を47番目の巻線体2247側に組み付ける。さらに、図31に示されるように、C字状の組立体23の開口を閉じ、1番目の巻線体221と48番目の巻線体2248とを組み付け、円環状の巻線アッセンブリ21が組み立てられる。
このように組み立てられた巻線アッセンブリ21は、8本の第1および第2直線部22a,22bの列が略等角ピッチで48列配列されている。そして、巻線アッセンブリ21の巻線体22のそれぞれを径方向外方に少し動かして、巻線アッセンブリ21の外径を最終外径(固定子鉄心11に組み込まれた巻線アッセンブリ21の外径)より大きくする。これにより、第1および第2直線部22a,22bの列間の間隔が広がる。
ここで、最終外径R0の巻線アッセンブリ21を構成する巻線体22は、図32に示されるように、一方のスロット13に収納される4本の第1直線部22aが間隔dをあけて直線状に配列し、他方のスロット13に収納される4本の第2直線部22bが間隔dをあけて直線状に配列している。そして、最終外径R0より大きい外径R1の巻線アッセンブリ21の1つの巻線体22は、図33に示されるように、外径の変化(R0→R1)に反比例し、第1直線部22aと第2直線部22bがなす角φが小さくなる。
ついで、48個の鉄心ブロック12が、図34および図35に示されるように、ティース12bのそれぞれを、外径R1の巻線アッセンブリ21の隣り合う第1および第2直線部22a,22bの列間の径方向外方に位置させるように、周方向に略等角ピッチで配列される。ついで、周方向に配列された鉄心ブロック12を、同時に径方向内方に移動させる。これにより、鉄心ブロック12のティース12bのそれぞれが隣り合う第1および第2直線部22a,22bの列間に挿入される。
このとき、図36および図37に示されるように、外径R1の巻線アッセンブリ21の1番目の巻線体22の第2直線部22bには右側の鉄心ブロック12のティース12bが接し、7番目の巻線体22の第1直線部22aには、左側の鉄心ブロック12のティース12bが接している。
そして、周方向に配列された鉄心ブロック12をさらに内径側に移動させると、各列の第1および第2直線部22a,22bが先細り状のティース12bにより1列に並ぶように移動する。これにより、巻線アッセンブリ21が縮径し、巻線アッセンブリ21の最外径に位置する第2直線部22bが隣り合う鉄心ブロック12のコアバック部12aに当接する。さらに、周方向に配列された鉄心ブロック12をさらに内径側に移動させると、隣り合う鉄心ブロック12の周方向の側面同士が突き合わされて、鉄心ブロック12の径方向内方への移動が阻止され、図38および図39に示されるように、巻線アッセンブリ21が固定子鉄心11に装着される。そして、各スロット13内には、8本の第1および第2直線部22a,22bが、長方形断面の長辺を周方向に向けて、径方向に1列に整列されて並んで収納される。
このように、周方向に配列された鉄心ブロック12を内径側に移動させて、巻線アッセンブリ21に挿入することで、径方向に不揃いに並んでいる第1および第2直線部22a,22bが、隣り合う鉄心ブロック21のティース12bの間隔が狭まる動きにより整列される。さらに、径方向に整列された第1および第2直線部22a,22bの相互間の隙間が、鉄心ブロック12のコアバック部12aの内径側への移動により、縮小され、あるいはなくなる。そこで、スロット13内の導体線の占積率を向上させることができる。また、スロット13内の導体線と鉄心ブロック12とが接しており、通電時に発熱体となる巻線アッセンブリ21から電機子鉄心11への伝熱性能を向上させることができるため、巻線アッセンブリ21の温度上昇を抑制し、電気抵抗の増加を抑制することができる。また、鉄心ブロック12は隣り合うティース12b間の間隔が徐々に狭まるように挿入されるので、電機子巻線20と鉄心ブロック12との接触面での摺動が抑えられ、導体線の絶縁被膜の損傷を防止することができる。
この実施の形態1によれば、48個の巻線体22を周方向に1スロットピッチで配列させて巻線アッセンブリ21を組み立て、鉄心ブロック12のティース12bを巻線アッセンブリ21の外周側から第1および第2直線部22a,22bの列間に差し込んで、固定子10を組み立てているので、固定子10の組立作業性が高められる。
巻線体22が、第1および第2コイルエンド22c、22dを第1および第2頂部22e,22fで径方向に第1および第2直線部22a,22bの径方向寸法に略等しい隙間dだけシフトするように構成されている。そこで、1つの巻線体22を、他の1つの巻線体22に、軸方向の高さ位置を合わせて、他の1つの巻線体22側に周方向に移動させることで、干渉無く組み付けることができ、巻線アッセンブリ21の組立性を向上することができる。
鉄心ブロック12のティース12bを巻線アッセンブリ21の外周側から第1および第2直線部22a,22bの列間に差し込む工程に先立って、巻線アッセンブリ21の外径を拡径している。そこで、鉄心ブロック12の巻線アッセンブリ21への装着が簡易となり、固定子10の組立作業性が高められる。また、先細り状のティース12bを第1および第2直線部22a,22bの列間のそれぞれに外径側から挿入して径方向内方に移動させるので、第1および第2直線部22a,22bが1列に整列化される。さらに、巻線アッセンブリ21の最外径に位置する第2直線部22bが隣り合う鉄心ブロック12のコアバック部12aに当接してから、隣り合う鉄心ブロック12の周方向の側面同士が突き合わされるまでの鉄心ブロック12の移動力が、最外径に位置する第2直線部22bを径方向内方に押し込むように作用する。これにより、巻線アッセンブリ21が最終直径に縮径され、第1および第2直線部22a,22bの各列が整列化され、スロット13内に高密度に収納される。
なお、上記実施の形態1では、鉄心ブロック12を巻線アッセンブリ21の第1および第2直線部22a,22bの列間に差し込む工程に先立って、巻線アッセンブリ21の巻線体22のそれぞれを径方向外方に少し動かして、巻線アッセンブリ21を拡径するものとしているが、巻線体22の周方向の配列ピッチを1スロットピッチより大きくして、拡径された巻線アッセンブリを組み立ててもよい。
また、上記実施の形態1では、1本のティース12bが円弧状のコアバック部12aに突設された、円環状の固定子鉄心11を48等分割した鉄心ブロック12を用いるものとしているが、2個の鉄心ブロック12が一体に作製された、すなわち2本のティースが円弧状のコアバック部から突設された鉄心ブロックを用いてもよい。この場合、鉄心ブロックの個数が半減するので、固定子10の組立作業性が高められる。
また、上記実施の形態1では、48個の巻線体22を1個ずつ周方向に移動させて巻線アッセンブリ21を組み立てるものとしているが、例えば、3個の巻線体22を1個ずつ周方向に移動させて、図22に示される3個の巻線体22からなるサブアッセンブリ24を組み立て、サブアッセンブリ24を1体ずつ周方向に移動させて巻線アッセンブリ21を組み立ててもよい。この場合、最後の1体を組み付ける前に、C字状の組立体の開口幅をサブアッセンブリ24の周方向幅より広くする必要がある。また、3個の巻線体22からなるサブアッセンブリ24は、1個の巻線体22に比べて、剛性が高められるので、ハンドリングが容易となり、巻線アッセンブリの組立作業性が高められる。また、サブアッセンブリ24を構成する巻線体22の個数は3個に限定されず、複数個であればよい。
実施の形態2.
図40はこの発明の実施の形態2に係る回転電機における固定子巻線の結線図である。
実施の形態2では、図40に示されるように、まず、U1−1AとU2−1Aが接続される。そして、U1−1BとU1−3A、U1−3BとU1−5A、U1−5BとU1−7A、U1−7BとU2−8B、U2−8AとU2−6B、U2−6AとU2−4B、U2−4AとU2−2Bを接続する。ついで、U2−1BとU2−3A、U2−3BとU2−5A、U2−5BとU2−7A、U2−7BとU1−8B、U1−8AとU1−6B、U1−6AとU1−4B、U1−4AとU1−2Bを接続する。これにより、U1相とU2相を構成する8本の巻線体22を直列に接続した2つの巻線群を並列に接続したU相巻線が得られる。
また、V1−1AとV2−1Aが接続される。そして、V1−1BとV1−3A、V1−3BとV1−5A、V1−5BとV1−7A、V1−7BとV2−8B、V2−8AとV2−6B、V2−6AとV2−4B、V2−4AとV2−2Bを接続する。ついで、V2−1BとV2−3A、V2−3BとV2−5A、V2−5BとV2−7A、V2−7BとV1−8B、V1−8AとV1−6B、V1−6AとV1−4B、V1−4AとV1−2Bを接続する。これにより、V1相とV2相を構成する8本の巻線体22を直列に接続した2つの巻線群を並列に接続したV相巻線が得られる。
また、W1−1AとW2−1Aが接続される。そして、W1−1BとW1−3A、W1−3BとW1−5A、W1−5BとW1−7A、W1−7BとW2−8B、W2−8AとW2−6B、W2−6AとW2−4B、W2−4AとW2−2Bを接続する。ついで、W2−1BとW2−3A、W2−3BとW2−5A、W2−5BとW2−7A、W2−7BとW1−8B、W1−8AとW1−6B、W1−6AとW1−4B、W1−4AとW1−2Bを接続する。これにより、W1相とW2相を構成する8本の巻線体22を直列に接続した2つの巻線群を並列に接続したW相巻線が得られる。
さらに、U1−2AとV1−2AとW1−2Aを接続し、U2−2AとV2−2AとW2−2Aを接続する。これにより、8本の巻線体22を直列に接続した2つの巻線群を並列に接続したU相巻線と、8本の巻線体22を直列に接続した2つの巻線群を並列に接続したV相巻線と、8本の巻線体22を直列に接続した2つの巻線群を並列に接続したW相巻線とをY結線して構成される固定子巻線20Aが得られる。この固定子巻線20Aは、全節巻きの分布巻きの3相交流巻線となる。
このように結線された固定子巻線20Aを用いた回転電機は、固定子巻線20Aに所定の交流電力を給電することで、8極、48スロットのインナーロータ型の3相モータとして動作する。
実施の形態3.
図41はこの発明の実施の形態3に係る回転電機における固定子巻線の結線図である。
この実施の形態3では、図41に示されるように、まず、U1−1BとU1−3A、U1−3BとU1−5A、U1−5BとU1−7A、U1−7BとU2−1A、U2−1BとU2−3A、U2−3BとU2−5A、U2−5BとU2−7A、U2−7BとU1−8B、U1−8AとU1−6B、U1−6AとU1−4B、U1−4AとU1−2B、U1−2AとU2−8B、U2−8AとU2−6B、U2−6AとU2−4B、U2−4AとU2−2Bを接続する。これにより、U1相とU2相を構成する16本の巻線体22を直列に接続したU相巻線が得られる。
また、V1−1BとV1−3A、V1−3BとV1−5A、V1−5BとV1−7A、V1−7BとV2−1A、V2−1BとV2−3A、V2−3BとV2−5A、V2−5BとV2−7A、V2−7BとV1−8B、V1−8AとV1−6B、V1−6AとV1−4B、V1−4AとV1−2B、V1−2AとV2−8B、V2−8AとV2−6B、V2−6AとV2−4B、V2−4AとV2−2Bを接続する。これにより、V1相とV2相を構成する16本の巻線体22を直列に接続したV相巻線が得られる。
そして、W1−1BとW1−3A、W1−3BとW1−5A、W1−5BとW1−7A、W1−7BとW2−1A、W2−1BとW2−3A、W2−3BとW2−5A、W2−5BとW2−7A、W2−7BとW1−8B、W1−8AとW1−6B、W1−6AとW1−4B、W1−4AとW1−2B、W1−2AとW2−8B、W2−8AとW2−6B、W2−6AとW2−4B、W2−4AとW2−2Bを接続する。これにより、W1相とW2相を構成する16本の巻線体22を直列に接続したW相巻線が得られる。
さらに、U2−2AとV1−1Aを接続し、V2−2AとW1−1Aを接続し、W2−2AとU1−1Aを接続する。これにより、16本の巻線体22を直列に接続したU相巻線と、16本の巻線体22を直列に接続したV相巻線と、16本の巻線体22を直列に接続したW相巻線とをΔ結線して構成される固定子巻線20Bが得られる。この固定子巻線20Bは、全節巻きの分布巻きの3相交流巻線となる。
このように結線された固定子巻線20Bを用いた回転電機は、固定子巻線20Bに所定の交流電力を給電することで、8極、48スロットのインナーロータ型の3相モータとして動作する。
実施の形態4.
図42はこの発明の実施の形態4に係る回転電機における巻線アッセンブリを構成する巻線体を示す斜視図である。
図42において、連続巻線体25は、隣り合う一方の巻線体22の第2巻線端22hと他方の巻線体22の第1巻線端22gとを渡り線により第2コイルエンド22dの外側で連結して構成された巻線体であり、1本の導体線で作製されている。
なお、この実施の形態4では、巻線体22に替えて連続巻線体25を用いている点を除いて、上記実施の形態1と同様に構成されている。
この実施の形態4によれば、連続巻線体25が隣り合う2つの巻線体22を一体化したものと等価に構成されているので、巻線アッセンブリを構成する連続巻線体25が24個となり、巻線アッセンブリの組立が容易となる。また、巻線アッセンブリの巻線端の溶接箇所が半減され、溶接工程および溶接部の絶縁処理工程が一層簡略化され、生産性が高められる。
なお、上記実施の形態4では、毎極毎相当たりのスロット数が2であり、隣り合う2つの巻線体を1本の導体線で作製するものとしているが、1本の導体線で作製する連続する巻線体の個数は、2以上、かつ毎極毎相当たりのスロット数以下であればよい。つまり、毎極毎相当たりのスロット数が3の場合、隣り合う3つの巻線体を1本の導体線で作製してもよいし、隣り合う2つの巻線体のみを1本の導体線で作製してもよい。
実施の形態5.
図43はこの発明の実施の形態5に係る回転電機における3つの巻線体が固定子鉄心の同一スロット群に周方向に連続して装着された状態を軸方向一端側から見た展開図である。なお、図43では、便宜上、コイルエンドを直線的に示している。
図43において、巻線体22Aは、連続する6本のティース12bの一側のスロット13の第1層、第2層、第5層および第6層に収納された4本の第1直線部22aと、連続する6本のティース12bの他側のスロット13の第3層、第4層、第7層および第8層に収納された4本の第2直線部22bと、第1および第2直線部22a,22bの列間で、長さ方向の一端同士と他端同士とを交互に連結する第1および第2コイルエンド22c,22dと、を備えている。
4本の第1コイルエンド22cは、一方のスロット13の第1層、第2層、第5層および第6層の第1直線部22aの一端から所定の傾斜角度で他方の列の第2直線部22b側に、かつ第1および第2直線部22a,22bの長さ方向外方に延出し、それぞれ、第1頂部22e(図示せず)で略直角に曲げられて径方向外方(スロット深さ方向の底部側)に距離2dだけ変位し、その後略直角に曲げられて所定の傾斜角度で他方のスロット13の第2直線部22b側に、かつ第1および第2直線部22a,22bの長さ方向内方に延出し、他方のスロット13の第3層、第4層、第7層および第8層の第2直線部22bの一端に接続されている。
2本の第2コイルエンド22dは、他方のスロット13の第3層および第7層の第2直線部22bの他端から所定の傾斜角度で一方のスロット13の第1直線部22a側に、かつ第1および第2直線部22a,22bの長さ方向外方に延出し、第2頂部22f(図示せず)で略直角に曲げられて径方向内方(スロット深さ方向の開口側)に距離dだけ変位し、その後略直角に曲げられて所定の傾斜角度で一方のスロット13の第1直線部22a側に、かつ第1および第2直線部22a,22bの長さ方向内方に延出し、一方のスロット13の第2層および第6層の第1直線部22aの他端に接続されている。
1本の第2コイルエンド22dは、他方のスロット13の第4の第2直線部22bの他端から所定の傾斜角度で一方のスロット13の第1直線部22a側に、かつ第1および第2直線部22a,22bの長さ方向外方に延出し、第2頂部22f(図示せず)で略直角に曲げられて径方向外方に距離dだけ変位し、その後略直角に曲げられて所定の傾斜角度で一方のスロット13の第1直線部22a側に、かつ第1および第2直線部22a,22bの長さ方向内方に延出し、一方のスロット13の第5層の第1直線部22aの他端に接続されている。
このように構成された巻線体22Aにおいては、第1および第2直線部22a,22b、および第1および第2コイルエンド22c,22dは、それぞれ、導体線の長方形断面の長辺で構成される平面を相対させ、導体線の長方形断面の短辺方向に、1列に配列されている。そして、第1および第2直線部22a,22bは、径方向に関し、連結する第1および第2コイルエンド22c、22dの第1および第2頂部22e,22fでの径方向の変位量だけ変位している。つまり、第1直線部22aは、一方のスロット13内の第1層、第2層、第5層および第6層に収納され、第2直線部22bは他方のスロット13内の第3層、第4層、第7層および第8層に収納されている。
また、各スロット13には、一方の巻線体22Aの第1直線部22aと他方の巻線体22Aの第2直線部22bが径方向(スロット深さ方向に)に1列に並んで収納されている。そして、一方の巻線体22Aの第1直線部22aが第1層、第2層、第5層および第6層に収納され、他方の巻線体22Aの第2直線部22bが第3層、第4層、第7層および第8層に収納されている。
したがって、巻線体22Aも、互いに干渉することなく、周方向に1スロットピッチで配列されるので、上記実施の形態1と同様の効果を奏する。
この実施の形態5では、第1および第2頂部22e,22fの径方向の最大変位量(2d)が、スロット13内の第1および第2直線部22a,22bの配列方向の総厚み(4d)より小さいので、特許文献1に記載の固定子巻線に比べて、コイルエンド群の径方向および軸方向の寸法が小さくなり、回転電機の小型化を実現できる。
また、巻線体22Aを組み立てる際に、一方の巻線体22Aの導体線間の径方向隙間に他方の巻線体22Aの導体線が入るように、2つの巻線体22Aを径方向に整列させる必要がある。本実施の形態5によれば、上側の第1コイルエンド部22cの第1頂部22eにおける径方向変位量が2dとなっているので、2つの巻線体22Aの整列が容易となり、組立性を向上させることができる。また、2つの巻線体の整列が困難な多巻数の巻線体の組み立てに本実施の形態5を適用すれば、効果が顕著となる。
さらに、第1頂部22eにおける径方向変位量が2dとなっており、第1層から第3層をつなぐ第1コイルエンド部22cと第2層から第4層をつなぐ第1コイルエンド部22cの形状と、第5層から第7層をつなぐ第1コイルエンド部22cと第6層から第8層をつなぐ第1コイルエンド部22cの形状が略同一となり、巻線体の成形が容易となる。本出願人は、第1頂部22eにおける径方向変位量を略a×dとしたときに、aを巻線体の巻数mの約数とすることで、同様の効果が得られることを見いだした。
実施の形態6.
図44はこの発明の実施の形態6に係る回転電機における3つの巻線体が固定子鉄心の同一スロット群に周方向に連続して装着された状態を軸方向一端側から見た展開図である。なお、図44では、便宜上、コイルエンドを直線的に示している。
図44において、巻線体22Bは、連続する6本のティース12bの一側のスロット13の第1層、第2層、第5層および第7層に収納された4本の第1直線部22aと、連続する6本のティース12bの他側のスロット13の第3層、第4層、第6層および第8層に収納された4本の第2直線部22bと、第1および第2直線部22a,22bの列間で、長さ方向の一端同士と他端同士とを交互に連結する第1および第2コイルエンド22c,22dと、を備えている。
2本の第1コイルエンド22cは、一方のスロット13の第1層および第2層の第1直線部22aの一端から所定の傾斜で他方の列の第2直線部22b側に、かつ第1および第2直線部22a,22bの長さ方向外方に延出し、それぞれ、第1頂部22e(図示せず)で略直角に曲げられて径方向外方(スロット深さ方向の底部側)に距離2dだけ変位し、その後略直角に曲げられて所定の傾斜で他方のスロット13の第2直線部22b側に、かつ第1および第2直線部22a,22bの長さ方向内方に延出し、他方のスロット13の第3層および第4層の第2直線部22bの一端に接続されている。
他の2本の第1コイルエンド22cは、一方のスロット13の第5層および第7層の第1直線部22aの一端から所定の傾斜で他方の列の第2直線部22b側に、かつ第1および第2直線部22a,22bの長さ方向外方に延出し、それぞれ、第1頂部22e(図示せず)で略直角に曲げられて径方向外方(スロット深さ方向の底部側)に距離dだけ変位し、その後略直角に曲げられて所定の傾斜で他方のスロット13の第2直線部22b側に、かつ第1および第2直線部22a,22bの長さ方向内方に延出し、他方のスロット13の第6層および第8の第2直線部22bの一端に接続されている。
1本の第2コイルエンド22dは、他方のスロット13の第3層の第2直線部22bの他端から所定の傾斜で一方のスロット13の第1直線部22a側に、かつ第1および第2直線部22a,22bの長さ方向外方に延出し、第2頂部22f(図示せず)で略直角に曲げられて径方向内方(スロット深さ方向の開口側)に距離dだけ変位し、その後略直角に曲げられて所定の傾斜で一方のスロット13の第1直線部22a側に、かつ第1および第2直線部22a,22bの長さ方向内方に延出し、一方のスロット13の第2層の第1直線部22aの他端に接続されている。
他の2本の第2コイルエンド22dは、他方のスロット13の第4層および6層の第2直線部22bの他端から所定の傾斜で一方のスロット13の第1直線部22a側に、かつ第1および第2直線部22a,22bの長さ方向外方に延出し、第2頂部22f(図示せず)で略直角に曲げられて径方向外方に距離dだけ変位し、その後略直角に曲げられて所定の傾斜で一方のスロット13の第1直線部22a側に、かつ第1および第2直線部22a,22bの長さ方向内方に延出し、一方のスロット13の第5層および第7層の第1直線部22aの他端に接続されている。
このように構成された巻線体22Bにおいては、第1および第2直線部22a,22b、および第1および第2コイルエンド22c,22dは、それぞれ、導体線の長方形断面の長辺で構成される平面を相対させ、導体線の長方形断面の短辺方向に、1列に配列されている。そして、第1および第2直線部22a,22bは、径方向に関し、連結する第1および第2コイルエンド22c、22dの第1および第2頂部22e,22fでの径方向の変位量だけ変位している。つまり、第1直線部22aは、一方のスロット13内の第1層、第2層、第5層および第7層に収納され、第2直線部22bは他方のスロット13内の第3層、第4層、第6層および第8層に収納されている。
また、各スロット13には、一方の巻線体22Bの第1直線部22aと他方の巻線体22Bの第2直線部22bが径方向(スロット深さ方向に)に1列に並んで収納されている。そして、一方の巻線体22Bの第1直線部22aが第1層、第2層、第5層および第7層に収納され、他方の巻線体22Bの第2直線部22bが第3層、第4層、第6層および第8層に収納されている。
したがって、巻線体22Bも、互いに干渉することなく、周方向に1スロットピッチで配列されるので、上記実施の形態1と同様の効果を奏する。
この実施の形態6では、第1および第2頂部22e,22fの径方向の最大変位量(2d)が、スロット13内の第1および第2直線部22a,22bの配列方向の総厚み(4d)より小さいので、特許文献1に記載の固定子巻線に比べて、コイルエンド群の径方向および軸方向の寸法が小さくなり、回転電機の小型化を実現できる。
なお、上記各実施の形態では、インナーロータ型の電動機ついて説明しているが、本発明をアウターロータ型の電動機に適用しても、同様の効果を奏する。
また、上記各実施の形態では、本願を電動機に適用した場合について説明しているが、本願を発電機に適用しても、同様の効果を奏する。
また、上記各実施の形態では、固定子を用いて説明しているが、電機子は固定子に限定されず、回転子が巻線形回転子の場合には、本願を回転子に適用しても、同様の効果を奏する。
また、上記各実施の形態では、8極48スロットの回転電機について説明しているが、極数およびスロット数は、8極48スロットに限定されないことは言うまでもないことである。また、スロット数が毎極毎相当たり2の割合で形成されているものとしているが、毎極毎相当たりのスロット数は2に限定されず、1でもよく、3以上でもよい。
また、上記各実施の形態では、絶縁被覆された導体線を用いて巻線体を作製するものとしているが、絶縁被覆されていない導体線を用いて作製された巻線体に絶縁被覆処理を施してもよい。
また、上記各実施の形態では、スロット数が毎極毎相当たり2の割合で形成され、巻線体の第1および第2直線部間の間隔を6スロット角度間隔として固定子巻線を全節巻きに構成するものとしているが、巻線体の第1および第2直線部間の間隔は、6スロット角度間隔に限定されない。例えば、巻線体の第1および第2直線部間の間隔を5スロット角度間隔とすれば、固定子巻線を短節巻きに構成することができ、巻線体の第1および第2直線部間の間隔を7スロット角度間隔とすれば、固定子巻線を長節巻きに構成することができる。さらに、第1および第2直線部間の間隔を5スロット角度間隔とした巻線体と、第1および第2直線部間の間隔を7スロット角度間隔とした巻線体とを周方向に交互に配列すれば、短節巻きと長節巻きとを組み合わせた固定子巻線を構成することができる。

Claims (18)

  1. 電機子鉄心が円環状の電機子巻線に装着されて構成される電機子を有する回転電機において、
    上記電機子巻線は、それぞれ、絶縁被覆された、かつ接続部のない連続した導体線をm回(但し、mは2以上の自然数)巻き回して、直線部の端部間がコイルエンドで連結されて螺旋状に構成された巻線体を、上記電機子鉄心の所定スロット数離れたスロット対のそれぞれに1つずつ装着して構成され、
    上記コイルエンドは、連結する上記直線部間の略中央部に、径方向に所定量変位する頂部を有し、
    上記頂部での径方向の変位量が、略a×d(但し、aは1以上、かつ(m−1)以下の自然数、dは上記スロット内に収納された上記直線部の径方向厚み)であり、
    上記スロット内には径方向に重なるように2×m本の2つの異なる上記巻線体の導体線が収納され、
    上記電機子鉄心は、周方向に分割された鉄心ブロックを有し、該鉄心ブロックのそれぞれは、円弧状のコアバック部および該コアバック部から径方向に延設されたティースを備えたことを特徴とする回転電機。
  2. 上記aが2以上の自然数であることを特徴とする請求項1記載の回転電機。
  3. 上記aがmの約数であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の回転電機。
  4. 電機子鉄心が円環状の電機子巻線に装着されて構成される電機子を有する回転電機において、
    上記電機子巻線は、それぞれ、絶縁被覆された、かつ接続部のない連続した導体線をm回(但し、mは2以上の自然数)巻き回して、直線部の端部間がコイルエンドで連結されて螺旋状に構成された巻線体を、上記電機子鉄心の所定スロット数離れたスロット対のそれぞれに1つずつ装着して構成され、
    上記電機子鉄心のスロットのそれぞれには、2つの上記巻線体の直線部が、一方の巻線体の1以上、かつ(m−1)以下の直線部を他方の巻線体の直線部間に入るように径方向に並んで収納されていることを特徴とする回転電機。
  5. 毎極毎相当たりのスロット数が2以上であり、周方向に連続して配列された、2以上、かつ毎極毎相当たりのスロット数と同数以下の上記巻線体が1本の導体線により作製されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の回転電機。
  6. 上記導体線の断面が矩形であることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の回転電機。
  7. 上記導体線の断面が長方形であり、スロット内に、長方形断面の長辺を周方向に向けて径方向に並んで収納されていることを特徴とする請求項6記載の回転電機。
  8. 上記巻線体は、上記コイルエンドの頂部の上記電機子鉄心の軸端面からの高さが径方向内方に向って漸次低くなっていることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の回転電機。
  9. 上記巻線体は、上記コイルエンドが、上記電機子鉄心のスロット開口端よりスロット底部側に位置していることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の回転電機。
  10. 上記巻線体は、上記コイルエンドが、上記電機子鉄心のスロット底部よりスロット開口側に位置していることを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の回転電機。
  11. 接続部のない連続した導体線をm回(但し、mは2以上の自然数)巻き回して、直線部の端部間がコイルエンドで連結されて螺旋状に構成され、上記コイルエンドが、連結する上記直線部間の略中央部に、螺旋状に巻き回された上記導体線の積層方向に所定量変位する頂部を有し、上記頂部での上記導体線の積層方向の変位量を、略a×d(但し、aは1以上、かつ(m−1)以下の自然数、dは上記直線部の上記導体線の積層方向の厚み)とする巻線体を作製する工程と、
    上記コイルエンドが径方向に重なり合うように上記巻線体を周方向に並べて巻線アッセンブリを組み立てる工程と、
    円弧状のコアバック部および該コアバック部の内周部から径方向内方に延設されたティースを備えた複数の鉄心ブロックを上記巻線アッセンブリの外周に環状に並べて該巻線アッセンブリに径方向に挿入する工程と、を備えていることを特徴とする回転電機の製造方法。
  12. 上記巻線アッセンブリを組み立てる工程は、上記巻線体を1つずつ周方向に移動させて上記巻線アッセンブリを組み立てることを特徴とする請求項11記載の回転電機の製造方法。
  13. 上記巻線アッセンブリを組み立てる工程は、上記巻線アッセンブリを構成する上記巻線体の1つの巻線体を残してC字状の組立体を組み立て、上記組立体のC字状の開口幅が上記巻線体の周方向幅より広くなるように該組立体の開口を広げ、上記残る1つの巻線体を上記組立体の開口から該組立体の周方向の一側に組み付け、その後上記組立体の開口を閉じて開口端の上記巻線体同士を組み付け、上記巻線アッセンブリを円環状に組立てることを特徴とする請求項12記載の回転電機の製造方法。
  14. 上記巻線アッセンブリを組み立てる工程は、複数の上記巻線体を1つずつ周方向に移動させてサブアッセンブリを組み立て、該サブアッセンブリを1つずつ周方向に移動させて上記巻線アッセンブリを組み立てることを特徴とする請求項11記載の回転電機の製造方法。
  15. 上記巻線アッセンブリを組み立てる工程は、上記巻線アッセンブリを構成する上記サブアッセンブリの1つのサブアッセンブリを残してC字状の組立体に組み立て、上記組立体のC字状の開口幅が上記サブアッセンブリの周方向幅より広くなるように該組立体の開口を広げ、上記残る1つのサブアッセンブリを上記組立体の開口から該組立体の周方向の一側に組み付け、その後上記組立体の開口を閉じて開口端の上記サブアッセンブリ同士を組み付け、上記巻線アッセンブリを円環状に組立てることを特徴とする請求項14記載の回転電機の製造方法。
  16. 上記巻線アッセンブリを上記電機子鉄心に装着する工程は、
    上記電機子鉄心を周方向にスロット数と同数に分割された、円弧状のコアバック部および該コアバック部の内周部から径方向内方に延設された1本のティースを有する鉄心ブロックを、上記巻線アッセンブリの外周側に、該ティースの先端が隣り合う上記直線部の列間のそれぞれに向かうように環状に配列し、環状に配列された上記鉄心ブロックを径方向内方に移動させて、該ティースの先端を上記直線部の列間のそれぞれに同時に差し込むことを特徴とする請求項11乃至請求項15のいずれか1項に記載の回転電機の製造方法。
  17. 上記巻線アッセンブリを上記電機子鉄心に装着する工程は、
    上記電機子鉄心を上記スロット配列方向にスロット数の半数に等分割された、円弧状のコアバック部および該コアバック部の周方向内周部から周方向に離間して径方向内方に延設された2本のティースを有する鉄心ブロックを、上記巻線アッセンブリの外周側に、該ティースの先端が隣り合う上記直線部の列間のそれぞれに向かうように環状に配列し、環状に配列された上記鉄心ブロックを径方向内方に移動させて、該ティースの先端を上記直線部の列間のそれぞれに同時に差し込むことを特徴とする請求項11乃至請求項15のいずれか1項に記載の回転電機の製造方法。
  18. 上記鉄心ブロックの上記ティースが差し込まれる前の上記巻線アッセンブリは、上記電機子鉄心に装着された上記巻線アッセンブリの最終直径より大きな直径に構成されていることを特徴とする請求項16又は請求項17に記載の回転電機の製造方法。
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