JP5773155B2 - 車線逸脱防止装置 - Google Patents
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Description
また、特許文献2には、車速状態、路面状態、視界状態等に起因する自車両の走行上のリスクを、ステアリングホイールを振動させることで、運転者に報知する車両用運転操作補助装置が開示されている。
このように構成された本発明においては、車両の走行車線からの逸脱が検出され又は逸脱が予測されるとき、ステアリングにそのときの舵角を中立位置とする左右方向の振動トルクが付与されるので、そのような左右方向の振動トルクを大きく確保してドライバへの報知性を向上させることが出来、さらに、そのような報知をする場合において、検出された逸脱方向と反対方向側の振動トルクの付与時間が逸脱方向側の振動トルクの付与時間より長くなるように振動トルクを付与するので、自動的に緩やかな車線逸脱防止を行い、車両がよりスムーズに走行車線に復帰するようにすることが出来る。このように、本発明においては、運転者へ車線逸脱の報知を有効に行いつつ車両の有効な逸脱防止動を行わせて、より確実に車両の走行車線からの逸脱を防止することが出来る。
このように構成された本発明においては、逸脱方向と反対方向側の第1のパルス幅が、逸脱方向側の第2のパルス幅より大きいので、より確実に、車両がよりスムーズに走行車線に復帰するようにすることが出来る。
このように構成された本発明においては、逸脱角が大きいときであっても、小さいときと同等に、車線復帰性を確保することが出来る。
このように構成された本発明においては、車速が大きいときであっても、小さいときと同等に、車線復帰性を確保することが出来る。
このように構成された本発明においては、算出された横移動速度に応じてデューティ比を変化させるので、より確実に、車線復帰性を確保することが出来る。
先ず、図1及び図2により、本発明の実施形態による車線逸脱防止装置の概略構成を説明する。図1は、本発明の実施形態による車線逸脱防止装置を備えた車両の概略構成を示す図であり、図2は、本発明の実施形態による車線逸脱防止装置の概略構成を示すブロック図である。
先ず、図1に示すように、本発明の実施形態による車線逸脱防止装置1は、ステアリングホイール2及びステアリングシャフト4に操舵のアシスト力を与える電動パワーステアリング機構/トルクアクチュエータ6と、この電動パワーステアリング機構6にアシスト力の大きさの指示を与えるステアリングトルクコントローラ8とを有する。ステアリングシャフト4には、ラックアンドピニオン式ステアリングギア装置10が連結され、左右の操舵輪12が操舵される。
本実施形態では、ステアリングトルクコントローラ8は、ステアリングホイール2及びステアリングシャフト4に後述する振動トルクが付与されるように、所定の振動トルク信号をトルクアクチュエータ6に与える(トルク指示を与える)ようになっている。
先ず、図3に示すように、本実施形態による車線逸脱防止装置1の演算ユニット26は、S1において、車線逸脱警報スイッチ16がオンであるか否かを判定する。車線逸脱警報スイッチ16がオンであると判定された場合には、S2に進み、車輪速センサ20により検出された車両の車速が所定値内か否かを判定する。この所定値は、例えば、「40km/h以上」、「40km/h以上、且つ、100km/h以下」等と設定される。車速が所定値内ではない場合には、車線逸脱警報及び逸脱防止動作を行わない。
なお、このS5における逸脱の予測又は検出の判定は、車速と、区画線までの距離と、逸脱角度との関係を規定した所定のマップに基づいて行うようにしても良い。
S5において、逸脱が予測又は検出されない場合には、車線逸脱警報及び逸脱防止動作を行わない。
一方、逸脱方向が、走行車線の右側の区画線LR側の方向である場合(図6参照)には、図7に示すように、振動トルク信号は、逸脱防止方向(反逸脱方向)である左方向のパルス幅PLが、逸脱方向である右方向のパルス幅PRより大きくなるように設定される。また、デューティ比(周期に対するパルス幅の比(左方向が反逸脱方向の場合、左右方向のトルク付与時間の和に対する左方向のトルク付与時間の比))は、50%〜80%(50%より大きく、且つ、80%以下)の範囲で設定される。
また、同様に、S6では、デューティ比を、車速が大きい場合、車速が小さい場合よりも、相対的に大きく設定する。特に、区画線に対する車両の横移動速度が大きい場合、区画線に対する車両の横移動速度が小さい場合よりも、相対的に大きく設定する。区画線に対する車両の横移動速度は、S4又はこのS6で算出される。
なお、同様に、デューティ比を、S4で算出した区画線までの距離が小さい場合、その距離が大きい場合よりも、相対的に大きく設定するようにしても良い。
次に、S8に進み、S6で設定した振動トルク信号の付与時間が経過したか否かを判定し、設定した付与時間が経過したと判定されるまで、S7における振動トルク付与処理を実行する。
ここで、S7及びS8の処理を繰り返し実行している間に、ドライバの操作意図があった場合には、S7における振動トルク付与処理を中止する(S9)。S9における、ドライバの操作意図は、上述したS3におけるドライバの操作意図(1)〜(4)と同様のものである。
先ず、本実施形態においては、S4及びS5において、車両の走行車線からの逸脱を予測し又は逸脱を検出すると共に車両の走行車線に対する逸脱方向を検出し、車両の走行車線からの逸脱が検出され又は逸脱が予測されるとき、S6及びS7において、ステアリングホイール2に、そのときの舵角を中立位置とする左右方向の所定の大きさの振幅を有する振動トルクを付与するようにしている(図5(a)、図7(a)参照)ので、左右方向の振動トルクを大きく確保して、ドライバへの報知性を向上させることが出来る。また、本実施形態においては、S6及びS7において、車両の走行車線からの逸脱が検出され又は逸脱が予測されるとき、検出された逸脱方向と反対方向側の振動トルクの付与時間を逸脱方向側の振動トルクの付与時間より長く付与するようにしている(図5(a)、図7(a)参照)ので、自動的に緩やかな車線逸脱防止を行い、車両がよりスムーズに走行車線に復帰するようにすることが出来る。このように、本実施形態においては、運転者への車線逸脱の報知と逸脱防止トルクの付与とを両立して、より確実に車両の走行車線からの逸脱を防止することが出来る。
4 ステアリングシャフト
6 電動パワーステアリング/トルクアクチュエータ
8 ステアリングトルクコントローラ(振動トルク付与手段)
26 ステアリングトルクコントローラの演算ユニット(車線逸脱予測検出手段、逸脱方向検出手段)
LL、LR 走行車線の区画線
Claims (5)
- 車線逸脱防止装置であって、
車両の走行車線からの逸脱を予測し又は逸脱を検出する車線逸脱予測検出手段と、
車両の走行車線に対する逸脱方向を検出する逸脱方向検出手段と、
車両のステアリングに左右方向の振動トルクを与える振動トルク付与手段と、を有し、
この振動トルク付与手段は、
車両の走行車線からの逸脱が検出され又は逸脱が予測されるとき、そのときの舵角を中立位置としてステアリングが左右方向に振動するように、ステアリングに左右方向の振動トルクを付与すると共に、検出された逸脱方向と反対方向側の振動トルクの付与時間が逸脱方向側の振動トルクの付与時間より長くなるように振動トルクを付与し、
上記振動トルクをステアリングに付与し始めるときに、この振動トルクの振幅の大きさを、時間の経過に伴って徐々に大きくしていく、ことを特徴とする車線逸脱防止装置。 - 上記振動トルク付与手段が付与する振動トルクは、上記逸脱方向と反対方向側に第1のパルス幅を有し且つ逸脱方向側に第2のパルス幅を有し、上記第1のパルス幅が上記第2のパルス幅より大きい請求項1に記載の車線逸脱防止装置。
- さらに、上記走行車線に対する車両の逸脱角を算出する逸脱角算出手段を有し、
上記振動トルク付与手段は、算出された逸脱角が大きいほど、デューティ比が大きい振動トルクを付与する請求項2に記載の車線逸脱防止装置。 - 上記振動トルク付与手段は、車速が大きいほど、デューティ比が大きい振動トルクを付与する請求項2に記載の車線逸脱防止装置。
- さらに、走行車線に対する車両の横移動速度を算出する横移動速度算出手段を有し、上記振動トルク付与手段は、算出された横移動速度が大きいほど、デューティ比が大きい振動トルクを付与する請求項4に記載の車線逸脱防止装置。
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