JP7024638B2 - 車線逸脱回避装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両が走行中の車線から逸脱しないように、操舵アシスト力を制御する車線逸脱回避装置に関する。
従来の車線逸脱回避装置は、車両が「その車両が走行している車線(走行車線)」から逸脱する可能性が高い場合、車両が走行車線から逸脱しないように操舵アシストトルクをステアリング機構に付与して転舵角を変更する。このような制御は、車線逸脱回避制御と称される。車線逸脱回避制御においてステアリング機構に付与される操舵アシストトルクは、「操舵アシスト力」又は「逸脱回避用トルク」とも称される。
このような装置の一例(以下、「従来装置」と称呼される。)は、車線逸脱回避制御によって逸脱回避用トルクをステアリング機構に付与する場合、周期的な振動トルクをステリング機構に追加的に付与する。この振動トルクによって操舵ハンドルが振動するから、運転者は「車両が走行車線から逸脱する可能性が高い特定状態が発生していること」をより確実に認識することができる(特許文献1を参照。)。
特開2013-56636号公報
ところで、逸脱回避用トルクの大きさは、走行車線の曲率、走行車線を区画している白線と車両との距離(サイド距離)、走行車線の方向と車両の進行方向とのなす角度(ヨー角)等に応じて変化する。例えば、曲線路である走行車線の外周側に車両が逸脱する場合の逸脱回避用トルクの大きさは、直線路である走行車線から車両が逸脱する場合の逸脱回避用トルクの大きさに比べ、これらの場合においてサイド距離及びヨー角がそれぞれ同じであったとしても大きい。これは、車両を走行車線から逸脱させないようにするためには走行車線の曲率に応じた操舵トルクが必要となるからである。その一方、車線逸脱回避制御の実行中においては、逸脱回避用トルクに応じたトルクが操舵ハンドルを介して運転者に伝わる。従って、大きさが大きい逸脱回避用トルクがステアリング機構に付与されたとき、運転者は上述の特定状態が発生していることを認識することができる。
ところが、従来装置は、逸脱回避用トルクの大きさが比較的大きい場合(即ち、逸脱回避用トルクによって運転者が上述の特定状態が発生していることを認識できる場合)にも、操舵ハンドルを振動させている。そのため、運転者は、その操舵ハンドルの振動を煩わしいと感じる。
本発明は上述した課題に対処するためになされた。即ち、本発明の目的の一つは、車線逸脱回避制御の実行中、操舵ハンドルを不必要に振動させないようにすることにより、運転者に煩わしさを感じさせてしまう頻度を少なくし且つ上述の特定状態が発生していることを認識させることが可能な車線逸脱回避装置を提供することにある。
本発明の車線逸脱回避装置(以下、「本発明装置」とも称呼する。)は、
車両(SV)が走行している道路の区画線(LL、LR)を認識する区画線認識部(11)と、
前記車両が備える操舵ハンドル(SW)を含むステアリング機構(SW、US)に操舵アシスト力を付与して前記車両の舵角を変更可能な電動モータ(22)と、
前記認識された区画線により画定される走行車線から前記車両が逸脱する可能性が高い場合に成立する制御実行条件が成立していると判定した場合、前記車両が前記走行車線から逸脱しないように前記舵角を変更するための目標操舵アシスト力(TLDA)を決定し、前記決定した目標操舵アシスト力に応じた力が前記ステアリング機構に付与されるように前記電動モータを駆動する車線逸脱回避制御を実行する制御部(10、20、21)と、
を備える。
更に、前記制御部は、
前記走行車線が直線路及び曲線路の何れであるかを判定し(ステップ630)、
前記制御実行条件が成立し(ステップ620:Yes、及び、ステップ665:No)且つ前記走行車線が前記直線路であると判定した場合(ステップ630:No)、前記操舵ハンドルを振動させるとともに前記車線逸脱回避制御を実行し、
前記制御実行条件が成立し且つ前記走行車線が前記曲線路であると判定した場合(図8のステップ630:Yes)、少なくとも前記車両が前記曲線路の外周側に逸脱する可能性が高いとき(図8のステップ635:Yes)、所定時間に渡り前記操舵ハンドルを振動させるとともに前記車線逸脱回避制御を実行し(図8のステップ820:No)、その後、前記操舵ハンドルを振動させることなく前記車線逸脱回避制御を実行する(図8のステップ820:Yes、図8のステップ660)、
うに構成される。
車両が直線路(曲率が所定値よりも小さい実質的に直線と見做せる車線を含む。)を走行している期間(直線路走行期間)に車両が走行車線から逸脱しそうな場合、車線逸脱回避制御によりステアリング機構に加えられる目標操舵アシスト力に応じた力(逸脱回避用トルク)は、比較的小さい傾向にある。これは、逸脱回避用トルクに「走行車線の曲率に応じた操舵トルク」を含ませる必要がないからである。よって、直線路走行期間においては、「車両が走行車線から逸脱する可能性が高い状態(上述の特定状態)が発生していること」を逸脱回避用トルクにより運転者に確実に報知できない可能性が高い。
これに対して、車両が曲線路(曲率が所定値よりも大きく実質的にカーブしていると見做せる車線を含む。)を走行している期間(曲線路走行期間)に車両が曲線路の外周側に向かって走行車線から逸脱しそうな場合、逸脱回避用トルクの大きさは比較的大きい傾向にある。これは、逸脱回避用トルクに「走行車線の曲率に応じた操舵トルク」が含ませる必要があるからである。よって、曲線路走行期間において、車両が曲線路の外周側に向かって走行車線から逸脱しそうな場合、比較的大きい大きさの逸脱回避用トルクがステアリング機構に加えられる。その結果、運転者は「車両が走行車線から逸脱する可能性が高い状態(上述の特定状態)が発生していること」を逸脱回避用トルクにより認識する可能性が高い。
そこで、制御部は、直線路走行期間に車線逸脱回避制御を実行する場合、操舵ハンドルを振動させるとともに車線逸脱回避制御を実行する。
ただし、車両が曲線路の外周側に向かって走行車線から逸脱する可能性が発生した時点の直後の期間(特定初期期間)、後に詳述するように、逸脱回避用トルクの大きさは運転者が「車両が車線を逸脱する可能性が高い状況が発生していること」を確実に認識できるほど十分には大きくない可能性が高い。そこで、制御部は、曲線路走行期間に車両が曲線路の外周側に向かって走行車線から逸脱しそうな場合、所定時間に渡り操舵ハンドルを振動させるとともに車線逸脱回避制御を実行する。従って、上記態様は、特定初期期間において、操舵ハンドルを振動させることができ、以て、運転者に車両が走行車線から逸脱しつつあることをより確実に報知でき、且つ、その後、前記操舵ハンドルを振動させることなく前記車線逸脱回避制御を実行するから、「運転者が煩わしいと感じる操舵ハンドルの振動」が発生する頻度を少なくすることができる。
本発明装置の一態様であって、
前記操舵ハンドルに備えられ且つ前記操舵ハンドルを振動させる振動アクチュエータ(33)を備え、
前記制御部は、前記振動アクチュエータを用いて前記操舵ハンドルを振動させるように構成される。
これによれば、振動アクチュエータを操舵ハンドルに設けるだけで、車線逸脱回避制御の実行に伴う操舵ハンドルの振動を容易に実行することができる。
本発明装置の一態様において、
前記制御部は、前記電動モータを用いて前記操舵ハンドルを振動させるように構成される。
これによれば、振動アクチュエータのような部材を操舵ハンドルに追設することなく、操舵ハンドルを振動させることができる。
本発明装置の一態様において、
前記制御部は、
前記目標操舵アシスト力を、
前記走行車線に沿って前記車両を走行させるために必要であり且つ前記走行車線の曲率に応じた値に基づいて定まるフィードフォワード量と、
前記車両上に定められた基準点と前記区画線との車線幅方向の距離に基づいて定まるフィードバック量と、
を含む力として決定する(ステップ627)。
これによれば、走行車線の曲率及び車両と区画線との間の車線幅方向の距離に応じて目標操舵アシスト力が決定される。よって、車線逸脱回避制御によって、車両を走行車線から逸脱しないようにしつつ且つ車両を走行車線に沿って走行させることが可能な力がステアリング機構に付与される。その結果、運転者の操舵に係る負担を効果的に低減することができる。
上記説明においては、本発明の理解を助けるために、後述する実施形態に対応する発明の構成に対し、その実施形態で用いた名称及び/又は符号を括弧書きで添えている。しかしながら、本発明の各構成要素は、前記名称及び/又は符号によって規定される実施形態に限定されるものではない。
図1は、本発明を説明するための第1実施形態に係る車線逸脱回避装置(第1実施装置)の概略構成図である。 図2は(A)及び(B)を含む。図2の(A)は、左右白線LL、LR、車線中央ラインLd、及び、カーブ半径Rを表す平面図である。図2の(B)は、走行車線と車両との位置関係を表す平面図である。 図3は(A)及び(B)を含む。図3の(A)は、車線逸脱回避制御において使用される車線情報(サイド距離Ds、及び、ヨー角θy)を表す平面図である。図3の(B)は、逸脱指標距離Ds’とサイド距離Dsとの関係を示したグラフである。 図4は、第1実施装置の作動の概要を説明するためのタイムチャートである。 図5は、第1実施装置の作動の概要を説明するためのタイムチャートである。 図6は、図1に示した運転支援ECUのCPUが実行するルーチンを示したフローチャートである。 図7は、本発明を説明するための第2実施形態に係る車線逸脱回避装置(第2実施装置)の作動の概要を説明するためのタイムチャートである。 図8は、第2実施装置が有する運転支援ECUのCPUが実行するルーチンを示したフローチャートである。 図9は、第1実施装置の変形例に係る車線逸脱回避装置のCPUが実行するルーチンを示したフローチャートである。 図10は、第2実施装置の変形例に係る車線逸脱回避装置のCPUが実行するルーチンを示したフローチャートである。
以下、本発明を説明するための各実施形態に係る車線逸脱回避装置について図面を参照しながら説明する。なお、実施形態の全図において、同一又は対応する部分には同一の符号を付す。
<第1実施形態>
<<構成>>
本発明を説明するための第1実施形態に係る車線逸脱回避装置(以下、「第1実施装置」と称呼される場合がある。)は、図示しない車両に搭載される。
図1に示されるように、第1実施装置は、運転支援ECU10と、電動パワーステアリングECU(以下、「EPS・ECU(Electric Power Steering ECU)」と称呼する。)20と、警報ECU30と、ナビゲーションECU40と、を備えている。なお、以下において、運転支援ECU10は、単に「DSECU」と称呼される。
これらのECUは、マイクロコンピュータを主要部として備える電気制御装置(Electric Control Unit)であり、図示しないCAN(Controller Area Network)を介して相互に情報を送信可能及び受信可能に接続されている。
本明細書において、マイクロコンピュータは、CPU、ROM、RAM、不揮発性メモリ及びインターフェースI/F等を含む。CPUはROMに格納されたインストラクション(プログラム、ルーチン)を実行することにより各種機能を実現するようになっている。これらのECUは、幾つか又は全部が一つのECUに統合されてもよい。
第1実施装置は、カメラセンサ11、車両状態センサ12、操作スイッチ13、操舵角センサ14及び操舵トルクセンサ15を備える。これらは車両SV(図2を参照。)に搭載されている。DSECUは、これらのセンサ及びスイッチと接続され、これらの検出信号又は出力信号を受信するようになっている。なお、これらのセンサ及びスイッチは、DSECU以外のECUに接続されていてもよい。その場合、DSECUは、センサ又はスイッチが接続されたECUからCANを介してそのセンサの検出信号又は出力信号を受信する。
カメラセンサ11は、図示しない「ステレオカメラ及び画像処理部」を備える。ステレオカメラは、車両SVの前方の「左側領域及び右側領域」の風景を撮影し、左前方画像データ及び右前方画像データを取得する。
図2の(A)及び(B)に示されるように、カメラセンサ11の画像処理部は、左前方画像データ及び右前方画像データに基づいて車線区画線(レーンマーカー又は区画線)を認識(検出)する。車線区画線の代表例は道路の「左白線LL及び右白線LR」であるので、以下、車線区画線は単に「白線」とも称呼される。
画像処理部は、認識した「左白線LL及び右白線LR」により特定される「車両SVが走行している車線(即ち、走行車線)」の形状(カーブ半径R又は曲率Cv)、及び、走行車線と車両SVとの位置関係、を所定時間が経過する毎に演算する。そして、画像処理部は、演算結果を所定時間が経過する毎にDSECUに送信する。
画像処理部が求める「走行車線と車両SVとの位置関係」は、例えば、以下に列挙するパラメータより表される(図2の(B)を参照。)。
・走行車線の車線幅方向における中央の位置(点)を結んだライン(車線中央ラインLd)と車両SV上の基準点Pとの車線幅方向における距離Dc。なお、本例において、車両SV上の基準点Pは、車両SVの左右前輪の車軸上における左右前輪間の中心位置である。
・車線中央ラインLdの方向と車両SVの前後方向の中心軸(車両SVの向いている方向Cd)とがなす角(即ち、ヨー角θy)。
再び図1を参照すると、車両状態センサ12は、車速センサ12a、ヨーレートセンサ12b及び横加速度センサ12c等の各種センサを含む。
車速センサ12aは、車両SVの走行速度(車速)を検出し、検出した車速Vsを表す信号を出力するようになっている。車速Vsは、車両SVの前後方向の速度(縦速度)である。
ヨーレートセンサ12bは、車両SVのヨーレートを検出し、検出したヨーレートYRt(実ヨーレートYRt)を表す信号出力するようになっている。なお、実ヨーレートYRtは、車両SVが前進しながら左旋回している場合に正の値となり、車両SVが前進しながら右旋回している場合に負の値となる。
横加速度センサ12cは、車両SVの車幅方向の加速度を検出し、検出した横加速度Gyを出力するようになっている。なお、横加速度Gyは、車両SVが前進しながら左旋回している場合に(即ち、車両右方向の加速度に対して)正の値となり、車両SVが前進しながら右旋回している場合に(即ち、車両左方向の加速度に対して)負の値となる。
操作スイッチ13は、運転者が車線逸脱回避制御の実行を受け入れるか否かを選択するためのスイッチである。車線逸脱回避制御は、車両SVの位置が走行車線の外に逸脱しないように、操舵アシストトルク(操舵アシスト力であり、「逸脱回避用トルク」とも称呼される。)をステアリング機構に付与して舵角を変更する「車両SVの操舵制御」である。即ち、車線逸脱回避制御は、車両SVが走行車線の外に逸脱しないように運転者の操舵操作を支援する制御である。
DSECUは、操作スイッチ13がオン位置にあるとき操作スイッチ13の状態がオン状態にあると認識し、操作スイッチ13がオフ位置にあるとき操作スイッチ13の状態がオフ状態にあると認識するようになっている。
操舵角センサ14は、車両SVの操舵角を検出し、操舵角θを表す信号を出力するようになっている。
操舵トルクセンサ15は、ステアリングシャフトUSに設けられている。操舵トルクセンサ15は、操舵ハンドルSW(ステアリングホイールSW)の操作により車両SVのステアリングシャフトUSに加わる操舵トルクを検出し、操舵トルクTraを表す信号を出力するようになっている。
EPS・ECU20は、周知の電動パワーステアリングシステムの制御装置である。EPS・ECU20は、モータドライバ21に接続されている。
モータドライバ21は、転舵用モータ22に接続されている。転舵用モータ22は、「操舵ハンドルSW、ステアリングシャフトUS、及び、図示しない操舵用ギア機構等を含むステアリング機構」に組み込まれている。転舵用モータ22は、電動モータ(電動アクチュエータ)であり、モータドライバ21から供給される電力によってトルク(力)を発生する。このトルクは、操舵アシストトルク(操舵アシスト力)として使用される。このトルクにより、左右の操舵輪を転舵することができる。即ち、転舵用モータ22は、車両SVの操舵角(「転舵角」又は「舵角」とも称呼される。)を変更することができる。
EPS・ECU20は、車線逸脱回避制御が行われていない場合、操舵トルクセンサ15が検出する操舵トルクTraを、運転者が操舵ハンドルSWに入力した操舵トルク(以下、「ドライバトルクTqDr」とも称呼される。)として取得する。
更に、EPS・ECU20は、そのドライバトルクTqDrに基づいて転舵用モータ22を駆動することにより、ステアリング機構に操舵アシストトルクを付与し、以て、運転者の操舵ハンドルSWの操作を補助する。
更に、EPS・ECU20は、車線逸脱回避制御中においてDSECUから操舵指令を受信した場合、操舵指令によって特定される目標トルクに基づいてモータドライバ21を介して転舵用モータ22を駆動し、それにより目標トルクに等しい操舵アシストトルクを発生させる。この操舵アシストトルクは、運転者の操舵ハンドルSWの操作を補助するために付与される操舵アシストトルクとは異なり、DSECUからの操舵指令に基づいてステアリング機構に付与されるトルクである。
警報ECU30は、ブザー31、表示器32及び振動アクチュエータ33に接続されている。警報ECU30は、DSECUからの指示に応じてブザー31を鳴動させて運転者への注意喚起を行うことができる。更に、警報ECU30は、表示器32に注意喚起用のマーク(例えば、ウォーニングランプ)を点灯させたり、警報画像を表示したり、警告メッセージを表示したり、車線逸脱回避制御の作動状況を表示したりすることができる。
なお、表示器32は、DSECUの指令に応じた画像を表示する表示装置である。具体的に述べると、表示器32は、ヘッドアップディスプレイであるが、他のディスプレイ(例えば、マルチファンクションディスプレイ)であってもよい。
振動アクチュエータ33は、操舵ハンドルSWに搭載され、操舵ハンドルSWに振動を付与する機能を有する周知のアクチュエータ(例えば、携帯電話機に搭載された振動アクチュエータ)である。警報ECU30は、DSECUからの指示に応じて、振動アクチュエータ33に指令を発することにより操舵ハンドルSWを振動させ、以て、運転者への注意喚起を行うことができる。
ナビゲーションECU40は、車両SVの現在位置を検出するためのGPS信号を受信するGPS受信機41、地図情報を含む情報を記憶した地図データベース42及びヒューマンマシンインターフェースであるタッチパネル式ディスプレイ43等と接続されている。
ナビゲーションECU40は、GPS信号に基づいて現時点の車両SVの位置(車両SVが複数のレーンを有する道路を走行している場合には、どのレーンを走行しているかを特定する情報を含む。)を特定する。ナビゲーションECU40は、車両SVの位置及び地図データベース42に記憶されている地図情報等に基づいて各種の演算処理を行い、ディスプレイ43を用いて経路案内を行う。
地図データベース42に記憶されている地図情報には、道路情報が含まれている。道路情報は、道路の曲がり方の程度を示す道路のカーブ半径R又は曲率Cv等を含む。従って、ナビゲーションECU40は、現時点の車両SVの位置と道路情報とに基づいて、車両SVが走行している車線のカーブ半径R又は曲率Cvを取得することができる。
(車線逸脱回避制御)
以下、DSECUが実行する車線逸脱回避制御の概要について説明する。DSECUは、車線逸脱回避制御を実行するとき、車両SVが車線を逸脱することを回避するための目標トルク(以下、「LDA目標トルクTLDA」又は「目標操舵アシスト力」と称呼される。)を、所定時間が経過する毎に演算する。
具体的に述べると、DSECUは、カメラセンサ11によって左白線LL及び右白線LRが認識されている場合、認識された左右の白線LL及びLRの中央位置を通る車線中央ラインLdの曲率Cv(=1/カーブ半径R)を演算する。
DSECUは、更に、左白線LLと右白線LRとで区画される走行車線における車両SVの位置及び向きを演算する。より具体的に述べると、DSECUは、以下に規定され且つ図3の(A)に示した「サイド距離Ds及びヨー角θy」を演算する。
サイド距離Ds:サイド距離Dsは、車両SV上の基準点Pと区画線(白線)との車線幅方向との車線幅方向における距離である。より具体的に述べると、サイド距離Dsは、右白線LR及び左白線LLのうち車両SVの基準点Pが近い方の白線(以下、この白線を、便宜上「対象白線」と称呼する。)と、基準点Pと、の間の道路幅(車線幅)方向の距離である。図3の(A)に示した例において、対象白線は左白線LLである。サイド距離Dsは、基準点Pが対象白線上にあるとき「0」となり、基準点Pが対象白線に対して走行車線の内側(道路中央側)にあるとき正の値になり、基準点Pが対象白線に対して走行車線の外側(逸脱した側)にあるとき負の値になる。
ヨー角θy:ヨー角θyは、車線中央ラインLdの方向と車両SVの向いている方向Cdとがなす角度(ずれ角)であり、-90°から+90°までの鋭角である。ヨー角θyは、方向Cdが車線中央ラインLdの方向と一致しているとき「0」となり、方向Cdが車線中央ラインLdの方向に対して時計回り方向にあるとき負の値となり、方向Cdが車線中央ラインLdの方向に対して反時計回り方向であるとき正の値となる。
なお、DSECUによって演算された値(Ds,θy,Cv)を表す情報は、便宜上、車線情報と称呼される。DSECUは、車線情報(Ds,θy,Cv)に基づいて、LDA目標トルクTLDAを演算する。
LDA目標トルクTLDAは、車両SVが前進しながら左旋回する場合のヨーレートを発生させる向きのトルクであるとき正の値となるように規定されている。LDA目標トルクTLDAは、車両SVが前進しながら右旋回する場合のヨーレートを発生させる向きのトルクであるとき負の値となるように規定されている。
DSECUは、以下に述べるLDA演算開始条件が成立すると、LDA演算終了条件が成立するまで、所定時間が経過する毎に下記の(1)式によってLDA目標トルクTLDAを演算する。なお、LDA演算開始条件は、車線逸脱回避制御の開始条件であり、「LDA開始条件」とも称呼される。LDA演算終了条件は、車線逸脱回避制御の終了条件であり、「LDA終了条件」とも称呼される。LDA開始条件が成立した時点からLDA終了条件が成立する時点までの期間、LDA実行条件(制御実行条件)が成立する。
・LDA演算開始条件:LDA演算開始条件は、操作スイッチ13によって車線逸脱回避制御の実行を受け入れることが選択されている場合(操作スイッチ13の状態がオン状態にある場合)、サイド距離Dsが基準サイド距離Dsref以下になったときに成立する条件である。基準サイド距離Dsrefは「0」より大きく且つ一般的な走行車線幅よりも小さい所定値(正の値)である。
・LDA演算終了条件:LDA演算終了条件は、以下の条件(a)及び条件(b)が共に成立すると成立する。更に、LDA演算終了条件は、以下の(c)が成立すると、条件(a)及び/又は条件(b)が成立しているか否かに関わらず成立する。
(a)サイド距離Dsが基準サイド距離Dsrefよりも大きい。
(b)対象白線が左白線LLの場合において、ヨー角θyが負の終了判定閾値θyrefF以上(即ち、ヨー角θyの大きさ(絶対値)が終了判定閾値θyrefFの大きさ(絶対値)以下)であるか、又は、対象白線が右白線LRの場合においてヨー角θyが正の終了判定閾値θyrefS以下(即ち、ヨー角θyの大きさ(絶対値)が終了判定閾値θyrefSの大きさ(絶対値)以下))である。
(c)操作スイッチ13によって車線逸脱回避制御の実行を受け入れないことが選択されている(操作スイッチ13の状態がオフ状態にある。)。
なお、終了判定閾値θyrefF及び終了判定閾値θyrefSは、それぞれ、車両SVの向きが車線中央ラインLdに対して略平行であると見做すことができる角度に設定されている。

TLDA=K1・(Vs*Cv)+K2・Ds’+K3・θy ・・・(1)

ここで、K1,K2,K3は、それぞれ制御ゲインである。
K1は、走行車線が左にカーブしている場合には正の値(k1>0)に設定され、走行車線が右にカーブしている場合には負の値(-k1)に設定される。
K2は、対象白線が右白線LRの場合に正の値(k2>0)に設定され、対象白線が左白線LLの場合に負の値(-k2)に設定される。
K3は、正の値に設定される。
Vsは、車速センサ12aにより検出される車両SVの車速である。
Cvは、DSECUが演算した車線中央ラインLdの曲率(=1/カーブ半径R>0)である。
θyは、上述したヨー角θyである。
Ds’は逸脱指標距離Ds’である。逸脱指標距離Ds’は、予め設定された基準サイド距離Dsrefからサイド距離Dsを減算した値(Ds’=Dsref-Ds)であり、サイド距離Dsに対して図3の(B)のグラフに示した関係を有する。
(1)式の右辺第1項は、道路の曲率Cv及び車速Vsに応じて決定されるフィードフォワード的に働くトルク成分である。即ち、右辺第1項は、車両SVを走行車線(例えば、車線中央ラインLd)の曲率Cvに応じて走行させるためのトルク成分である。換言すると、右辺第1項により求められるトルク成分は、走行車線に沿って車両SVを走行させるために必要であり且つ走行車線の曲率に応じた値に基づいて定まるフィードフォワード量である。
(1)式の右辺第2項は、道路幅方向における車両SVの対象白線への接近を回避するように、或いは、車両SVが走行車線から逸脱した場合に車両SVが対象白線よりも内側(走行車線中央側)の走行を再開できるように、フィードバック的に働くトルク成分である。即ち、右辺第2項により求められるトルク成分は、サイド距離Ds(車両SV上に定められた基準点Pと区画線との車線幅方向との距離)又は逸脱指標距離Ds’に基づいて定まるフィードバック量である。
(1)式の右辺第3項は、ヨー角θyの大きさ|θy|を小さくするように(車線中央ラインLdに対する車両SVの方向の偏差を小さくするように)フィードバック的に働くトルク成分(ヨー角θyに関するフィードバック量)である。即ち、右辺第3項により求められるトルク成分は、走行車線(例えば、車線中央ラインLd)の方向と車両SVの向いている方向Cdとがなす角度(ヨー角θy)の大きさが小さくなるようにヨー角θyに基づいて定まるフィードバック量である。
なお、DSECUは、上記(1)式の右辺に、値K4・(γ*-γ)を加えることにより、LDA目標トルクTLDAを求めても良い。K4は正のゲインである。γ*は目標ヨーレートであり、右辺の第1項と第2項と第3項との和に基づいて実現(達成)されるべきヨーレートである。γはヨーレートセンサ12bによって検出される車両SVの実ヨーレートYRtである。従って、値K4・(γ*-γ)は、目標ヨーレートγ*と実ヨーレートYRtとの偏差を小さくするようにフィードバック的に働くトルク成分(ヨーレートに関するフィードバック量)である。
更に、DSECUは、下記の(1’)式に示すように、上記(1)式の右辺第1項及び第2項の和をLDA目標トルクTLDAとして算出してもよい。

TLDA=K1・(Vs*Cv)+K2・Ds’ ・・・(1’)

つまり、(1)及び(1’)式から明らかなように、DSECUは、LDA目標トルクTLDA(目標操舵アシスト力)を、走行車線の曲率に応じた値に基づいて定まるフィードフォワード量と、サイド距離Dsに基づいて定まるフィードバック量と、を含む力として求めてもよい。
ところで、例えば、車両SVが、一定のカーブ半径Rを有し且つ左にカーブしている車線中央ラインLdに沿って一定の速度(車速Vs)で走行している場合に、次の状況が生じたと仮定する。即ち、そのカーブ半径Rが過小であるために車両SVが走行車線の右白線LRから逸脱する傾向が生じた(即ち、サイド距離Dsが基準サイド距離Dsref以下になった)と仮定する。
この場合、制御ゲインK1は正の値k1に設定されるので、(1)式の右辺第1項K1・(Vs*Cv)は正の値になる。制御ゲインK2は正の値k2に設定され且つ逸脱指標距離Ds’は正の値となるので、(1)式の右辺第2項(K2・Ds’)は正の値になる。更に、制御ゲインK3は正の値に設定されており且つ車両SVが右白線LRから逸脱する傾向にあるから、ヨー角θyは正の値となる。従って、(1)式の右辺第3項(K3・θy)もまた正の値となる。従って、LDA目標トルクTLDAは、正の値(即ち、車両SVが前進しながら左旋回する場合のヨーレートを発生させる向きのトルク)になる。
DSECUは、所定時間が経過する毎に、決定したLDA目標トルクTLDAを特定することができる操舵指令をEPS・ECU20に送信する。EPS・ECU20は、操舵指令によって特定されるLDA目標トルクTLDAに基づいて転舵用モータ22を駆動し、それによりLDA目標トルクTLDAに等しい操舵アシストトルク(操舵アシスト力、逸脱回避用トルク)をステアリング機構に付与する。以上が車線逸脱回避制御の概要である。
なお、車線逸脱回避制御で用いる制御目標量は、LDA目標トルクTLDAであるが、それに代えて、目標ヨーレートとしてもよい。即ち、(1)式の左辺を車両SVの目標ヨーレートとしてもよい。この場合、例えば、DSECUは、ヨーレートセンサ12bの検出信号を入力し、目標ヨーレートと実ヨーレートYRtとの偏差を演算する。そして、運転支援ECU10は、その偏差と、車速と、目標トルクと、の関係を規定したルックアップテーブルを参照して、転舵用モータ22に発生させる目標トルク(操舵アシストトルク)を演算する。
<<作動の概要>>
DSECUは、車線逸脱回避制御を実行する際(即ち、逸脱回避用トルクをステアリング機構に付与する際)、少なくとも車両SVが走行する走行車線(道路)の形状を示す曲率Cvに応じて、振動アクチュエータ33を用いて操舵ハンドルSWを振動させたり、振動させなかったりする。この振動アクチュエータ33による操舵ハンドルSWの振動は「報知用の操舵ハンドル振動」とも称呼される。報知用の操舵ハンドル振動を伴わない車線逸脱回避制御は「振動報知なし車線逸脱回避制御」又は「第1制御」とも称呼される。報知用の操舵ハンドル振動を伴う車線逸脱回避制御は「振動報知付き車線逸脱回避制御」又は「第2制御」とも称呼される。
ところで、例えば、車両SVが道路の直線区間を走行している場合(換言すると、走行車線が実質的な直線路である場合)、走行車線の曲率Cvは比較的小さい。そのため、上記(1)式の右辺第1項(=K1・(Vs*Cv))の大きさは比較的小さい。従って、走行車線が実質的に直線路である場合に車線逸脱回避制御によりステアリング機構に加えられる逸脱回避用トルクは、比較的小さい傾向にある。それ故、走行車線が実質的に直線路である場合に逸脱回避用トルクがステアリング機構に加えられている場合であっても、運転者は「車両SVが走行車線から逸脱する可能性が高い特定状態が発生していること(換言すると、車線逸脱回避制御による操舵制御の介入が発生していること)」に気づかない場合が生じやすい。
よって、走行車線が実質的な直線路である場合に逸脱回避用トルクが加えられるとき、振動アクチュエータ33を用いて操舵ハンドルSWを振動させれば、その操舵ハンドルSWの振動により「車両SVが走行車線から逸脱する可能性が高い特定状態が発生していること」を運転者に確実に報知することができる。
これに対して、例えば、車両SVが道路のカーブ区間を走行している場合(換言すると、走行車線が曲線路である場合)、走行車線の曲率Cvが比較的大きい。そのため、上記(1)式の右辺第1項(=K1・(Vs*Cv))の大きさは比較的大きい。
更に、検討によれば、車両SVが曲線路の外周側に向かって(カーブの外側に向かって)その走行車線から逸脱しそうな場合のヨー角θyの大きさは、車両SVが曲線路の内周側に向かって(カーブの内側に向かって)その走行車線から逸脱しそうな場合のヨー角θyの大きさよりも大きくなる傾向にある。従って、車両SVが曲線路の外周側に向かって走行車線から逸脱しそうな場合における上記(1)式の右辺第3項(=K3・θy)の大きさは、車両SVが曲線路の内周側に向かって走行車線から逸脱しそうな場合の上記(1)式の右辺第3項の大きさより大きくなる傾向にある。
従って、車両SVが曲線路の外周側に向かってその走行車線から逸脱しそうな場合、車線逸脱回避制御によってステアリング機構に加えられる逸脱回避用トルクの大きさは比較的大きい傾向にある。よって、この場合、比較的大きさが大きい逸脱回避用トルクがステアリング機構に加えられる。従って、振動アクチュエータ33を用いて操舵ハンドルSWを振動させなくても、運転者は逸脱回避用トルクによって「車両SVが走行車線から逸脱する可能性が高い特定状態が発生していること(換言すると、車線逸脱回避制御による操舵制御の介入が発生していること)」を認識する可能性が比較的高い。
これに対し、前述したように、車両SVが曲線路の内周側に向かってその走行車線から逸脱しそうな場合、ヨー角θyの大きさは比較的小さい。更に、この場合、(1)式の右辺第1項(=K1・(Vs*Cv))と、(1)式の右辺第2項(=K2・Ds’)及び/又は第3項(K3・θy)と、は符号が逆になることが多い。従って、車線逸脱回避制御によってステアリング機構に加えられる逸脱回避用トルクの大きさは、十分には大きくならない傾向にある。従って、この場合、走行車線が直線路である場合と同様、逸脱回避用トルクがステアリング機構に加えられている場合であっても、運転者は「車両SVが走行車線から逸脱する可能性が高い特定状態が発生していること(換言すると、車線逸脱回避制御による操舵制御の介入が発生していること)」に気づかない場合が生じやすい。
よって、走行車線が曲線路であっても車両SVが曲線路の内周側に向かってその走行車線から逸脱しそうな場合に逸脱回避用トルクが加えられるとき、振動アクチュエータ33を用いて操舵ハンドルSWを振動させることが望ましい。その結果、その操舵ハンドルSWの振動により「車両SVが走行車線から逸脱する可能性が高い特定状態が発生していること」を運転者に確実に報知することができる。
このような観点に基づき、DSECUは、車両SVが直線区間を走行している場合にLDA開始条件が成立して車線逸脱回避制御を実行するとき、振動報知付き車線逸脱回避制御(第2制御)を実行する(図4のLDA開始条件が成立する時刻t1からLDA終了条件が成立する時刻t2までの期間を参照。)。
一方、DSECUは、車両SVがカーブ区間を走行していて且つ車両SVがカーブの外側に向かって走行車線から逸脱しそうになってLDA開始条件が成立した場合、振動報知なし車線逸脱回避制御(第1制御)を実行する(図5のLDA開始条件が成立する時刻t11からLDA終了条件が成立する時刻t12までの期間を参照。)。
なお、前述したように、DSECUは、車両SVがカーブ区間を走行していて且つ車両SVがカーブの内側に向かって走行車線から逸脱しそうになってLDA開始条件が成立した場合、振動報知付き車線逸脱回避制御を実行する。但し、この場合、DSECUは、振動報知なし車線逸脱回避制御を実行してもよい。
これにより、第1実施装置は、車線逸脱回避のための操舵制御の介入(逸脱回避用トルクが付与されていること)に運転者が気づきにくい場合であっても、振動アクチュエータ33を用いて操舵ハンドルSWを振動させる。よって、第1実施装置は、「車両SVが車線を逸脱する可能性が高い状況が発生していること」を運転者に確実に報知することができる。
更に、第1実施装置は、車線逸脱回避のための操舵制御の介入(逸脱回避用トルクが付与されていること)に運転者が気づき易い場合、操舵ハンドルSWを振動アクチュエータ33により振動させない。その結果、第1実施装置は、「操舵ハンドルSWの振動が運転者に煩わしさを感じさせてしまう頻度」を低くすることができる。
<<具体的作動>>
DSECUのCPU(以下、単に「CPU」と称呼される。)は、所定時間が経過する毎に図6のフローチャートにより示したルーチンを実行するようになっている。
従って、所定のタイミングになると、CPUは図6のステップ600から処理を開始して、以下に述べるステップ605及びステップ610の処理を順に行った後、ステップ615に進む。
ステップ605:CPUは、カメラセンサ11を用いて白線(左白線LL及び右白線LR、即ち、車両SVの左右の車線区画線)を認識する。
ステップ610:CPUは、認識した白線に基づいて、車両SVが走行している車線(走行車線)の曲率Cvを演算(取得する)する。
CPUは、ステップ615に進むと、LDA実行フラグXLDAの値が「0」であるか否かを判定する。LDA実行フラグXLDAは、その値が「1」である場合、車線逸脱回避制御が実行中であること(逸脱回避用トルクが付与されていること)を表す。LDA実行フラグXLDAは、その値が「0」である場合、車線逸脱回避制御が実行中ではないこと(逸脱回避用トルクが付与されいないこと)を表す。なお、LDA実行フラグXLDAの値は、車両SVの図示しないイグニッション・キー・スイッチがオフ位置からオン位置に変更されたときにCPUにより実行される初期化ルーチンにおいて「0」に設定される。
LDA実行フラグXLDAの値が「0」である場合、CPUはステップ615にて「Yes」と判定してステップ620に進み、上述したLDA開始条件が成立したか否かを判定する。LDA開始条件が成立していない場合、CPUはステップ620にて「No」と判定してステップ695に進み、本ルーチンを一旦終了する。
これに対して、LDA開始条件が成立している場合、CPUはステップ620にて「Yes」と判定してステップ625に進み、LDA実行フラグXLDAの値を「1」に設定する。次に、CPUはステップ627に進み、上述した(1)式を用いてLDA目標トルクTLDAを算出する。その後、CPUはステップ630に進む。
一方、CPUがステップ615の処理を実行する時点で、LDA実行フラグXLDAの値が「1」である場合、CPUはステップ615にて「No」と判定してステップ627に直接進み、その後、ステップ630に進む。
CPUはステップ630にて、ステップ610にて演算した走行車線の曲率Cvを用いて車両SVがカーブ区間を走行中であるか否か(即ち、走行車線が曲線路であるか否か)を判定する。より具体的に述べると、CPUは、曲率Cvが閾値曲率Cvth以上であるか否か(換言すると、カーブ半径Rが閾値半径Rth以下であるか否か)を判定する。
曲率Cvが閾値曲率Cvthより小さい場合、車両SVがカーブ区間を走行しておらず直線区間を走行している(走行車線が直線路である)と考えられる。この場合、CPUはステップ630にて「No」と判定してステップ635に進み、振動報知付き車線逸脱回避制御(第2制御)を実行する。即ち、CPUは(1)式を用いて演算したLDA目標トルクTLDAを含む操舵指令をEPS・ECU20に送信すると共に、警報ECU30に対して操舵ハンドルSWの振動を要求する指令を送信することにより、振動報知付き車線逸脱回避制御を実行する。その後、CPUはステップ665に進む。
これに対して、ステップ610にて演算した走行車線の曲率Cvが閾値曲率Cvth以上である場合、車両SVがカーブ区間を走行している(走行車線が曲線路である)と考えられる。この場合、CPUはステップ630にて「Yes」と判定してステップ635に進み、車両SVがカーブ区間の外側に向かって走行車線から逸脱しつつあるか否かを判定する。換言すると、CPUは、対象白線が曲線路の外周側の白線であるか否かを判定する。
CPUが認識した白線(左白線LL及び右白線LR)が車両進行方向に向かって左に曲がっている場合に前述した対象白線が右白線LRであるとき、車両SVがカーブ区間の外側に向かって走行車線から逸脱しつつあるといえる。同様に、CPUが認識した白線が車両進行方向に向かって右に曲がっている場合に前述した対象白線が左白線LLであるとき、車両SVがカーブ区間の外側に向かって走行車線から逸脱しつつあるといえる。
従って、これらの何れかの場合、CPUはステップ635にて「Yes」と判定してステップ660に進み、振動報知なし車線逸脱回避制御(第1制御)を実行する。即ち、CPUは(1)式を用いて演算したLDA目標トルクTLDAを含む操舵指令をEPS・ECU20に送信する。このとき、CPUは、警報ECU30に対して操舵ハンドルSWの振動を要求する指令を送信しない。その後、CPUはステップ665に進む。
これに対して、CPUが認識した白線が車両進行方向に向かって左に曲がっている場合に前述した対象白線が左白線LLであるとき、車両SVがカーブ区間の内側に向かって走行車線から逸脱しつつあるといえる。同様に、CPUが認識した白線が車両進行方向に向かって右に曲がっている場合に前述した対象白線が右白線LRであるとき、車両SVがカーブ区間の内側に向かって走行車線から逸脱しつつあるといえる。
従って、これらの何れかの場合、CPUはステップ635にて「No」と判定してステップ635に進み、振動報知付き車線逸脱回避制御を実行した後、ステップ665に進む。
CPUはステップ665に進むと、上述したLDA終了条件が成立しているか否かを判定する。LDA終了条件が成立していない場合、CPUはステップ665にて「No」と判定してステップ695に直接進んで本ルーチンを一旦終了する。
これに対して、LDA終了条件が成立している場合、CPUはステップ665にて「Yes」と判定して、以下に述べるステップ670及びステップ675の処理を順に行った後、ステップ695に進んで、本ルーチンを一旦終了する。
ステップ670:DSECUは、(1)式を用いたLDA目標トルクTLDAの演算を終了する。即ち、CPUは、LDA目標トルクTLDAを「0」に設定して車線逸脱回避制御を終了する。
ステップ675:CPUはLDA実行フラグXLDAの値を「0」に設定する。
以上説明したように、第1実施装置によれば、車線逸脱回避制御の実行中に必要性が低い操舵ハンドルSWの振動が行われないので、運転者に煩わしさを感じさせてしまう頻度を少なくすることができる。一方、第1実施装置によれば、車線逸脱回避制御の実行中に逸脱回避用トルクを付与しただけでは、運転者が、車両SVが走行車線から逸脱しつつあることを認識しにくい場合、操舵ハンドルSWが振動させられる。よって、運転者に「車両SVが走行車線から逸脱しつつあること」をより確実に報知することができる。
<第2実施形態>
次に、本発明を説明するための第2実施形態に係る車線逸脱回避装置(以下、「第2実施装置」と称呼される場合がある。)について説明する。
第2実施装置は、車両SVがカーブ区間の外側(曲線路の外周側)に向かって走行車線から逸脱する可能性があると判定された時点から「振動報知付き車線逸脱回避制御」を所定時間だけ継続的に実行し、その後は「振動報知なし車線逸脱回避制御」を実行する点のみにおいて、第1実施装置と相違している。
即ち、第2実施装置は、車両SVがカーブ区間の外側(曲線路の外周側)に向かって走行車線から逸脱しつつあってLDA開始条件が成立した場合、その時点からLDA終了条件が成立する時点までの期間(制御実行条件が成立している期間)において、振動報知付き車線逸脱回避制御を所定時間t1th(閾値時間t1th)だけ実行し、その後、振動報知なし車線逸脱回避制御を実行する。
例えば、図7に示した例において、時刻t20以降、車両SVはカーブ区間を走行している。時刻t21にて車両SVがカーブの外側に向かって走行車線から逸脱しそうになってLDA開始条件が成立し、時刻t21から閾値時間t1thだけ経過した時刻t22よりも後の時刻t23にてLDA終了条件が成立している。この場合、第2実施装置は、時刻t21から時刻t22まで「振動報知付き車線逸脱回避制御」を行う。更に、時刻t22から時刻t23まで「振動報知なし車線逸脱回避制御」を行う。
より具体的には、第2実施装置のDSECUのCPUは、図6に代わる図8に示したルーチンを実行する。図8に示したルーチンは、図6に示したルーチンのステップ635とステップ660との間に、ステップ810及びステップ820が追加され、図6のステップ675がステップ830に置換されている点のみにおいて、図6のルーチンと相違する。従って、以下では、主としてこれらの相違するステップでの処理について説明する。
CPUは、ステップ635にて、車両SVがカーブの外側に向かって走行車線から逸脱する可能性があると判定すると、ステップ810に進み、タイマt1の値を1だけ増加させる。
タイマt1の値は、LDA開始条件が成立し且つ車両SVがカーブの外側に向かって走行車線から逸脱しつつあると判定された時点から、車両SVがカーブの外側に向かって走行車線から逸脱する可能性がある状態が継続している時間を表す。なお、タイマt1の値は、前述した初期化ルーチンにより「0」に設定される。更に、タイマt1の値は、ステップ830にて「0」に設定(クリア)される。
次に、CPUはステップ820に進み、タイマt1の値が閾値時間t1th以上であるか否かを判定する。タイマt1の値が閾値時間t1thより小さい場合、CPUはステップ820にて「No」と判定してステップ635に進み、振動報知付き車線逸脱回避制御を実行する。
その後、CPUはステップ665に進み、LDA終了条件が成立しているか否かを判定する。LDA終了条件が成立していなければ、CPUはステップ665にて「No」と判定し、ステップ895に直接進んで本ルーチンを一旦終了する。従って、車両SVがカーブの外側に向かって走行車線から逸脱する可能性があると判定された時点からLDA終了条件が成立するまで、車両SVがカーブの外側に向かって走行車線から逸脱する可能性がある限り、ステップ810の処理が繰り返されるので、タイマt1の値は次第に増大する。
この結果、タイマt1の値が閾値時間t1th以上となった場合にCPUがステップ820に進むと、CPUはそのステップ820にて「Yes」と判定してステップ660に進み、振動報知なし車線逸脱回避制御を実行する。
これらの処理が実行される結果、車両SVがカーブ区間の外側に向かって走行車線から逸脱する可能性があるとき、そのような可能性があると判定された時点から閾値時間t1th経過するまでの間、振動報知付き車線逸脱回避制御が実行される。そして、その後、振動報知なし車線逸脱回避制御が実行される。
なお、CPUは、ステップ630にて「No」と判定した場合、及び、ステップ635にて「No」と判定した場合、タイマt1の値を「0」に設定してもよい。
車両SVがカーブ区間の外側に向かって走行車線から逸脱する可能性が発生した時点の直後の期間(以下、「特定初期期間」と称呼する。)において、逸脱回避用トルクの大きさは比較的小さい可能性が高い。これは、特定初期期間において、上記(1)式の「右辺第2項及び/又は右辺第3項」の大きさが比較的小さい可能性が高いからである。従って、この特定初期期間においては、操舵ハンドルSWを振動させた方が、運転者に車両SVが走行車線から逸脱しつつあることをより確実に報知できる。
従って、第2実施装置によれば、「車両SVが走行車線から逸脱する可能性が高い特定状態が発生していること」を運転者により一層確実に報知することができる。更に、第2実施装置は、必要性が高い場合に操舵ハンドルSWを振動させるので、運転者に煩わしさを感じさせてしまう頻度を少なくすることができる。
<第1変形例>
本発明の第1変形例に係る車線逸脱回避装置(以下、「第1変形装置」と称呼される場合がある。)は、以下の点のみにおいて第1実施装置と相違している。なお、第1変形装置の特徴は、第2実施装置にも適用することができる。
・第1変形装置のCPUは、図6のステップ630にてカーブ走行中であるか否かの判定を次のように行う。
CPUは、ヨーレートの大きさ(実ヨーレートYRtの絶対値)が閾値以上である場合、車両SVがカーブ区間を走行中であると判定する。
CPUは、ヨーレートの大きさ(実ヨーレートYRtの絶対値)が閾値より小さい場合、車両SVが直線区間を走行中であると判定する。
<第2変形例>
本発明の第2変形例に係る車線逸脱回避装置(以下、「第2変形装置」と称呼される場合がある。)は、以下の点のみにおいて第1実施装置と相違している。なお、第2変形装置の特徴は、第2実施装置にも適用することができる。
・第2変形装置のCPUは、図6のステップ630にてカーブ走行中であるか否かの判定を次のように行う。
CPUは、LDA開始条件が成立した時点又はその直後におけるLDA目標トルクTLDAの絶対値が閾値以上である場合、車両SVがカーブ区間を走行中であると判定する。
CPUは、LDA開始条件が成立した時点又はその直後におけるLDA目標トルクTLDAの絶対値が閾値より小さい場合、車両SVが直線区間を走行中であると判定する。
以上、本発明は、上述の実施形態及び変形例に限定されず、本発明の技術的思想に基く各種の変形例を採用し得る。
例えば、上述の実施装置及び変形装置のそれぞれは、ステップ610において、ナビゲーションECU40から走行車線の曲率Cvを取得するようにしてもよい。
例えば、上述の実施装置及び変形装置のそれぞれが実行する図6及び図8のルーチンにおいて、ステップ635を省略してもよい。換言すると、DSECUのCPUは、図6に代わる図9又は図8に代わる図10のルーチンを実行するように構成されてもよい。
図9のルーチンによれば、上述したLDA開始条件が成立した後(ステップ620:Yes)、走行車線が曲線路であると判定された場合(ステップ630:Yes)、車両SVが曲線路の外周側及び内周側のどちらに向かって走行車線を逸脱しつつあるか否かに関わらず、振動報知なし車線逸脱回避制御が実行される。
その結果、車両SVがカーブ区間を走行している場合、必要性が低い操舵ハンドルSWの振動による報知が行われないので、運転者に煩わしさを感じさせてしまう頻度を少なくすることができる。更に、車両SVが直線区間を走行している場合、操舵ハンドルSWの振動による報知が行われるので、運転者に車両SVが走行車線から逸脱しつつあることをより確実に報知することができる。
更に、図10のルーチンによれば、上述したLDA開始条件が成立した後(ステップ620:Yes)、走行車線が曲線路であると判定された場合(ステップ630:Yes)、車両SVが曲線路の外周側及び内周側のどちらに向かって走行車線を逸脱しつつあるか否かに関わらず、振動報知付き車線逸脱回避制御が所定時間t1thだけ実行され、その後、振動報知なし車線逸脱回避制御が実行される。
その結果、車両SVがカーブ区間を走行している場合、LDA開始条件が成立した時点から所定時間t1thが経過すれば、必要性が低い操舵ハンドルSWの振動による報知が行われない。よって、運転者に煩わしさを感じさせてしまう頻度を少なくすることができる。更に、車両SVが直線区間を走行している場合、操舵ハンドルSWの振動による報知が行われるので、運転者に車両SVが走行車線から逸脱しつつあることをより確実に報知することができる。
加えて、上述の実施形態及び変形装置のそれぞれにおいて、振動アクチュエータ33を用いることなく、操舵ハンドルSWに振動を生じさせるための操舵アシストトルクをステアリング機構に付加することにより操舵ハンドルSWを振動させてもよい。
より具体的には、DSECUは、振動報知なし車線逸脱回避制御を実行する場合、LDA目標トルクTLDAを上記(1)式に則って算出する。更に、DSECUは、振動報知付き車線逸脱回避制御を実行する場合、LDA目標トルクTLDAを下記(2)式に則って算出する。(2)式において、関数f(t)は時間tに応じて周期的に振動する値を表す関数である。例えば、関数f(t)は所定の振幅及び短い周期を有する「正弦波、三角波及び矩形波等」を表す関数であってもよい。

TLDA=K1・(Vs*Cv)+K2・Ds’+K3・θy+f(t)・・・(2)
更に、上述の実施形態及び変形装置のそれぞれは、ステップ660及びステップ635において、警報ECU30に指令を送信し、ブザー31及び/又は表示器32を用いて車線逸脱回避制御が実行されていることを運転者に報知してもよい。
10…運転支援ECU、11…カメラセンサ、12…車両状態センサ、13…操作スイッチ、14…操舵角センサ、15…操舵トルクセンサ、20…EPS・ECU、21…モータドライバ、22…転舵用モータ、30…警報ECU、33…振動アクチュエータ、40…ナビゲーションECU、41…GPS受信機、42…地図データベース、SW…操舵ハンドル

Claims (1)

  1. 車両が走行している道路の区画線を認識する区画線認識部と、
    前記車両が備える操舵ハンドルを含むステアリング機構に操舵アシスト力を付与して前記車両の舵角を変更可能な電動モータと、
    前記認識された区画線により画定される走行車線から前記車両が逸脱する可能性が高い場合に成立する制御実行条件が成立していると判定した場合、前記車両が前記走行車線から逸脱しないように前記舵角を変更するための目標操舵アシスト力を決定し、前記決定した目標操舵アシスト力に応じた力が前記ステアリング機構に付与されるように前記電動モータを駆動する車線逸脱回避制御を実行する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記走行車線が直線路及び曲線路の何れであるかを判定し、
    前記制御実行条件が成立し且つ前記走行車線が前記直線路であると判定した場合、前記操舵ハンドルを振動させるとともに前記車線逸脱回避制御を実行し、
    前記制御実行条件が成立し且つ前記走行車線が前記曲線路であると判定した場合、少なくとも前記車両が前記曲線路の外周側に逸脱する可能性が高いとき、所定時間に渡り前記操舵ハンドルを振動させるとともに前記車線逸脱回避制御を実行し、その後、前記操舵ハンドルを振動させることなく前記車線逸脱回避制御を実行する、
    ように構成された、
    車線逸脱回避装置。
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