JP2013159151A - 電動パワーステアリング装置およびその制御装置 - Google Patents

電動パワーステアリング装置およびその制御装置 Download PDF

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由信 冷水
Yasuyuki Yoshii
康之 吉井
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Abstract

【課題】運転者に提供した情報が運転者に認識されない状況が生じることを抑制する電動パワーステアリング装置およびその制御装置を提供する。
【解決手段】制御装置51は、電動モーター31を制御する処理部57を有する。処理部57は、第1位置条件が成立したとき、ステアリングシャフトを微小振動させるための右予告信号BRまたは左予告信号BLを電動モーター31の駆動回路59に出力する。処理部57は、第2位置条件が成立したとき、ステアリングシャフトを微小振動させるための右指示信号CRまたは左指示信号CLを電動モーター31の駆動回路59に出力する。
【選択図】図2

Description

本発明は、電動パワーステアリング装置およびその制御装置に関する。
特許文献1は、ナビゲーションシステムにより運転者に車両の走行経路に関する情報を提供するシステムを開示している。
特開2011−117801号公報
ナビゲーションシステムは、画像により運転者に車両の走行経路に関する情報を提供する。しかし、運転者の意識は、車両の走行中においてナビゲーションシステムの画像から離れることがある。この場合、車両の走行経路がナビゲーションシステムにより案内される経路から外れるおそれがある。なお、車両の走行経路に関する情報に限らず、画像により運転者に対して情報を提供するシステムにおいては、上記と同様の問題をまねくおそれがある。
本発明は、運転者に提供した情報が運転者に認識されない状況が生じることを抑制する電動パワーステアリング装置およびその制御装置を提供することを目的とする。
(1)第1の手段は、請求項1に記載の発明すなわち、電動パワーステアリング装置の制御装置において、前記電動パワーステアリング装置は、ステアリングシャフトにトルクを付与する電動モーターを有し、前記制御装置は、前記電動モーターを制御する処理部を有し、前記処理部は、車両の走行経路に関する情報である走行情報、および運転者に関する情報である運転情報の少なくとも一方に応じて、前記ステアリングシャフトを微小振動させるための制御信号を前記電動モーターに出力することを要旨とする。
運転者は、通常の車両の運転環境下において、ステアリングホイールを継続的に把持する。このため、運転者の手に対して情報を提供する方法を採用することにより、例えば、車両のナビゲーションシステムから運転者の意識が離れる状況においても、運転者に対して情報を提供することが可能になる。上記発明の制御装置は、このような背景を踏まえて、ステアリングシャフトを微小振動させるための制御信号を電動モーターに出力する。これにより、走行情報および運転情報の少なくとも一方に応じてステアリングシャフトが微小振動する。このため、運転者はステアリングホイールから知覚した微小振動に基づいて、走行情報および運転情報の少なくとも一方を認識することができる。このように本発明の制御装置は、運転者に提供した情報が運転者に認識されない状況が生じることを抑制することができる。
(2)第2の手段は、請求項2に記載の発明すなわち、請求項1に記載の電動パワーステアリング装置の制御装置において、前記制御信号は、前記ステアリングシャフトの回転角度を特定角度範囲内で変化させるための信号であり、前記特定角度範囲は、不感帯に対応する前記ステアリングシャフトの回転角度の範囲であることを要旨とする。
電動モーターは、処理部から制御信号が入力されたとき、ステアリングシャフトを回転させる。このため、制御信号に応じたステアリングシャフトの回転にともない転舵輪が回転するおそれがある。すなわち、運転者に情報を提供するための電動モーターの制御が車両の走行に影響を及ぼすおそれがある。一方、電動パワーステアリング装置は、不感帯を有する。不感帯内でステアリングシャフトの回転角度が変化するとき、転舵輪の転舵角が変化するおそれが十分に小さい。上記発明の制御装置は、このような背景を踏まえて、ステアリングシャフトの回転角度を特定角度範囲内で変化させるための制御信号を出力する。このため、運転者に情報を提供するための上記電動モーターの制御が車両の走行に影響を及ぼすことが抑制される。
(3)第3の手段は、請求項3に記載の発明すなわち、請求項1または2に記載の電動パワーステアリング装置の制御装置において、前記制御信号は、前記電動モーターの出力軸を右回転させるための第1信号成分と、前記電動モーターの出力軸を左回転させるための第2信号成分とを含むことを要旨とする。
電動モーターは、処理部が出力する制御信号に応じてステアリングシャフトを右回転および左回転させる。このため、制御信号が第1信号成分および第2信号成分の一方のみを含む場合と比較して、ステアリングシャフトをより多様な形態で微小振動させることができる。すなわち、ステアリングホイールの微小振動により運転者に対して多様な情報を伝達することが可能になる。
(4)第4の手段は、請求項4に記載の発明すなわち、請求項3に記載の電動パワーステアリング装置の制御装置において、前記制御信号は、互いに異なる大きさの前記第1信号成分および前記第2信号成分を含むことを要旨とする。
電動モーターは、右方向および左方向においてステアリングシャフトを異なる角度で回転させる。このため、ステアリングシャフトの回転にともない生じるステアリングホイールの微小振動に方向性を持たせることができる。このため、ステアリングホイールの微小振動により運転者に対して多様な情報を伝達することが可能になる。
(5)第5の手段は、請求項5に記載の発明すなわち、請求項3または4に記載の電動パワーステアリング装置の制御装置において、前記処理部は、予め定められた出力パターンに基づいて前記制御信号を出力し、前記出力パターンは前記第1信号成分の積分値と前記第2信号成分の積分値との差が基準値以下となる形式を有することを要旨とする。
右回転方向における電動モーターの出力は、第1信号成分の積分値と相関を有する。また、左回転方向における電動モーターの出力は、第2信号成分の積分値と相関を有する。このため、第1信号成分の積分値と第2信号成分の積分値との差が小さくなるにつれて、電動モーターの右方向への回転角度と左方向への回転角度との差が小さくなる。この発明の制御装置は、このような背景を踏まえて、第1信号成分の積分値と第2信号成分の積分値との差が基準値以下となる出力パターンの制御信号を出力する。このため、制御信号の出力開始前および出力終了後においてステアリングシャフトの回転位置が大きく異なることが抑制される。
(6)第6の手段は、請求項6に記載の発明すなわち、請求項1〜5のいずれか一項に記載の電動パワーステアリング装置の制御装置において、前記走行情報は、前記車両が次に右折または左折する目標位置と前記車両の現在位置とを含み、前記処理部は、前記車両が前記現在位置から前記目標位置に到達するまでに要する距離である必要距離の変化に応じて第1位置条件および第2位置条件の少なくとも一方が成立するとき、前記制御信号を出力し、前記第1位置条件は、前記必要距離が予告距離以下であることを示し、前記第2位置条件は、前記必要距離が前記予告距離よりも小さい指示距離以下であることを示すことを要旨とする。
電動モーターは、第1位置条件および第2位置条件の少なくとも一方が成立するとき、処理部が出力する制御信号に応じてステアリングシャフトを微小振動させる。このため、運転者はステアリングホイールの微小振動を知覚したとき、車両が目標位置に接近していることを認識することができる。
(7)第7の手段は、請求項7に記載の発明すなわち、請求項6に記載の電動パワーステアリング装置の制御装置において、前記処理部は、前記第1位置条件が成立するとき、前記制御信号としての第1位置制御信号を出力し、前記第2位置条件が成立するとき、前記制御信号としての第2位置制御信号を出力し、前記第2位置制御信号は、前記第1位置制御信号とは異なる波形を有することを要旨とする。
電動モーターは、第2位置条件が成立するとき、処理部が出力する第2位置制御信号に応じて、第1位置制御信号を受信したときとは異なる波形でステアリングシャフトを微小振動させる。このため、第1位置制御信号の波形と第2位置制御信号の波形とが同一の場合と比較して、より多様な方法でステアリングシャフトを振動させることができる。
(8)第8の手段は、請求項8に記載の発明すなわち、請求項1〜5のいずれか一項に記載の電動パワーステアリング装置の制御装置において、前記走行情報は、前記車両が次に右折または左折する目標位置と前記車両の現在位置とを含み、前記処理部は、前記車両が前記現在位置から前記目標位置に到達するまでに要すると予測される時間である必要時間の変化に応じて第1時間条件および第2時間条件の少なくとも一方が成立するとき、前記制御信号を出力し、前記第1時間条件は、前記必要時間が予告時間以下であることを示し、前記第2時間条件は、前記必要時間が前記予告時間よりも短い指示時間以下であることを示すことを要旨とする。
電動モーターは、第1時間条件および第2時間条件の少なくとも一方が成立するとき、処理部が出力する制御信号に応じてステアリングシャフトを微小振動させる。このため、運転者はステアリングホイールの微小振動を知覚したとき、車両が目標位置に接近していることを認識することができる。
(9)第9の手段は、請求項9に記載の発明すなわち、請求項8に記載の電動パワーステアリング装置の制御装置において、前記処理部は、前記第1時間条件が成立するとき、前記制御信号としての第1時間制御信号を出力し、前記第2時間条件が成立するとき、前記制御信号としての第2時間制御信号を出力し、前記第2時間制御信号は、前記第1時間制御信号とは異なる波形を有することを要旨とする。
電動モーターは、第2時間条件が成立するとき、処理部が出力する第2時間制御信号に応じて、第1時間制御信号を受信したときとは異なる波形でステアリングシャフトを微小振動させる。このため、第1時間制御信号の波形と第2時間制御信号の波形とが同一の場合と比較してより多様な方法でステアリングシャフトを振動させることができる。
(10)第10の手段は、請求項10に記載の発明、すなわち請求項1〜9のいずれか一項に記載の制御装置を有する電動パワーステアリング装置を要旨とする。
本発明は、運転者に提供した情報が運転者に認識されない状況が生じることを抑制する電動パワーステアリング装置およびその制御装置を提供する。
本発明の第1実施形態の電動パワーステアリング装置について、その全体構成を模式的に示す構成図。 第1実施形態の電動パワーステアリング装置の制御ユニットについて、その全体構成を示すブロック図。 第1実施形態の電動パワーステアリング装置の制御装置により実行される「振動付与処理」について、その処理手順を示すフローチャート。 第1実施形態の電動パワーステアリング装置について、振動付与制御において出力される信号の波形を示すグラフ。 第1実施形態の電動パワーステアリング装置の制御装置により実行される「振動付与処理」について、その実行態様の一例を示すタイミングチャート。 本発明の第2実施形態の電動パワーステアリング装置について、振動付与制御において出力される信号の波形を示すグラフ。 本発明のその他の実施形態の電動パワーステアリング装置について、振動付与制御において出力される信号の波形を示すグラフ。 本発明のその他の実施形態の電動パワーステアリング装置について、振動付与制御において出力される信号の波形を示すグラフ。
(第1実施形態)
図1を参照して、車両1および電動パワーステアリング装置10の構成について説明する。
車両1は、電動パワーステアリング装置10と、転舵輪61と、ステアリングホイール62と、方向指示器63と、ナビゲーションシステム64とを有する。電動パワーステアリング装置10は、操舵角伝達機構20と、アシスト装置30と、制御システム40とを有する。
操舵角伝達機構20は、ステアリングシャフト21と、ラックアンドピニオン機構22と、ラックシャフト23と、タイロッド24とを有する。操舵角伝達機構20は、ステアリングホイール62の回転を転舵輪61に伝達する。
ステアリングシャフト21は、ステアリングホイール62の操作に応じて回転する。ラックアンドピニオン機構22は、ステアリングシャフト21の回転をラックシャフト23に伝達する。ラックシャフト23は、ラックアンドピニオン機構22から伝達された力により車両の左右方向に移動する。タイロッド24は、ラックシャフト23の動作に応じて転舵輪61の転舵角を変更する。
アシスト装置30は、電動モーター31と、減速機32とを有する。アシスト装置30は、ステアリングホイール62の操作を補助するための力(以下、「アシスト力」)をステアリングシャフト21に付与する。電動モーター31は、制御システム40が出力する制御信号に応じて出力軸31Aを回転させる。減速機32は、電動モーター31の出力軸31Aの回転を減速してステアリングシャフト21に伝達する。
制御システム40は、制御ユニット50と、トルクセンサー41と、操舵角センサー42と、車速センサー43とを有する。制御システム40は、ステアリングホイール62の操作に応じて電動モーター31を制御する。
トルクセンサー41は、ステアリングシャフト21に作用するトルクの大きさに応じた出力信号SAを制御ユニット50に出力する。操舵角センサー42は、ステアリングシャフト21の回転角度に応じた出力信号SBを制御ユニット50に出力する。車速センサー43は、転舵輪61の回転速度に応じた出力信号SCを制御ユニット50に出力する。
図2を参照して、制御ユニット50の詳細な構成について説明する。
制御ユニット50は、制御装置51と、電流検出部58と、駆動回路59とを有する。制御ユニット50は、トルクセンサー41、操舵角センサー42、および車速センサー43の少なくとも1つの出力信号に応じて、電動モーター31を駆動するための電流を電動モーター31に出力する。
制御装置51は、入力部52と、記憶部53と、演算部54と、制御部55と、出力部56とを有する。演算部54および制御部55は、各種の演算および制御を実行する処理部57を構成する。
制御装置51の動作について説明する。
演算部54は、トルクセンサー41から入力部52に入力される出力信号SAに基づいて操舵トルクτを算出する。演算部54は、操舵角センサー42から入力部52に入力される出力信号SBに基づいて操舵角θSを算出する。演算部54は、車速センサー43から入力部52に入力される出力信号SCに基づいて車速Vを算出する。
操舵トルクτは、ステアリングシャフト21に作用するトルクの大きさに相当する演算値を示す。操舵角θSは、ステアリングホイール62の操舵角に相当する演算値を示す。車速Vは、転舵輪61の回転速度すなわち車両の走行速度に相当する演算値を示す。
入力部52は、一定期間毎にナビゲーションシステム64から車両1の走行情報を取得する。走行情報は、地図情報、地図情報における車両1の現在位置、車両1の予定走行経路、および予定走行経路上において車両1が次に右折または左折する位置(以下、「目標位置」)を含む。
制御部55は、電動モーター31を制御するためのモーター制御を行う。モーター制御は、パワーアシスト制御と振動付与制御とを含む。制御部55は、パワーアシスト制御と振動付与制御とを並行して行う。
処理部57は、トルクセンサー41から入力部52に入力される出力信号SAに基づいて算出される操舵トルクτが所定トルク以上のとき、パワーアシスト制御を開始する。
パワーアシスト制御は、ステアリングホイール62の操作をアシストする。パワーアシスト制御は、次の手順で行われる。演算部54は、操舵トルクτおよび車速Vに基づいて目標アシスト力を算出する。制御部55は、目標アシスト力に対応するモーター信号SMを駆動回路59に出力する。駆動回路59は、モーター信号SMに応じた駆動電力を電動モーター31に供給する。
振動付与制御は、ステアリングシャフト21およびステアリングホイール62を微小振動させることにより、車両の位置に関する情報を運転者に提供する。振動付与制御は、予告制御と、指示制御とを含む。ステアリングシャフト21の微小振動は、ステアリングシャフト21の回転角度が特定角度範囲内で変化する振動を示す。特定角度範囲は、不感帯に対応するステアリングシャフト21の回転角度の範囲を示す。
予告制御について説明する。
制御部55は、予告制御において、方向指示器63の操作を開始する時期(以下、「指示器操作時期」)を運転者に提供する。制御部55は、ステアリングホイール62を微小振動させることにより、指示器操作時期を運転者に提供する。制御部55は、電動モーター31の制御により、指示器操作時期を提供するためのステアリングホイール62の微小振動を発生させる。
制御部55は、第1位置条件が成立するとき予告制御を実行する。第1位置条件は、必要距離DXが予告距離DXA以下であるときに成立する。必要距離DXは、車両1が現在位置から目標位置に到達するまでに要する距離、すなわち現在位置と目標位置との距離を示す。予告距離DXAは、目標位置に対する車両1の現在位置が指示器操作時期に適した位置か否かを判定するための距離を示す。
制御部55は、予告制御を実行するとき、右予告信号BRまたは左予告信号BLを駆動回路59に出力する。制御部55は、パワーアシスト制御と予告制御とを並行して実行するとき、モーター信号SMに右予告信号BRまたは左予告信号BLを重畳し、重畳した信号を駆動回路59に出力する。
右予告信号BRおよび左予告信号BLは、ステアリングシャフト21を微小振動させるための情報を有する。右予告信号BRは、ステアリングシャフト21の微小振動において右方向の振幅を左方向の振幅よりも大きくするための情報を有する。左予告信号BLは、ステアリングシャフト21の微小振動において左方向の振幅を右方向の振幅よりも大きくするための情報を有する。
指示制御について説明する。
制御部55は、指示制御において、ステアリングホイール62の操作を開始する時期(以下、「ホイール操作時期」)を運転者に提供する。制御部55は、ステアリングホイール62を微小振動させることにより、ホイール操作時期を運転者に提供する。制御部55は、電動モーター31の制御により、ホイール操作時期を提供するためのステアリングホイール62の微小振動を発生させる。
制御部55は、第2位置条件が成立するとき指示制御を実行する。第2位置条件は、必要距離DXが指示距離DXB以下であるときに成立する。指示距離DXBは、目標位置に対する車両1の現在位置がホイール操作時期に適した位置か否かを判定するための距離を示す。制御部55は、指示制御を実行するとき、右指示信号CRまたは左指示信号CLを駆動回路59に出力する。制御部55は、パワーアシスト制御と指示制御とを並行して実行するとき、モーター信号SMに右指示信号CRまたは左指示信号CLを重畳し、重畳した信号を駆動回路59に出力する。
右指示信号CRおよび左指示信号CLは、ステアリングシャフト21を微小振動させるための情報を有する。右指示信号CRは、ステアリングシャフト21の微小振動において右方向の振幅を左方向の振幅よりも大きくするための情報を有する。左指示信号CLは、ステアリングシャフト21の微小振動において左方向の振幅を右方向の振幅よりも大きくするための情報を有する。
図3を参照して、振動付与制御の具体的な処理手順について説明する。
処理部57は、振動付与制御を所定の演算周期毎に繰り返し行う。すなわち処理部57は、振動付与制御における終了のステップに到達したとき、所定の演算周期が経過するまで、次の振動付与制御の実行を保留する。そして処理部57は、所定の演算周期が経過した後、ステップS10の処理から振動付与制御を再び実行する。
ステップS10において、処理部57は、予告制御の第1処理において、走行情報に基づいて必要距離DXを算出する。
ステップS20において、処理部57は、予告制御の第2処理において、第1位置条件が成立しているか否かを判定する。すなわち、処理部57は、必要距離DXが予告距離DXA以下かつ指示距離DXBよりも大きいとき、第1位置条件が成立していると判定する。処理部57は、第1位置条件が成立していると判定したとき、ステップS30において、予告制御の第3処理を行う。すなわち、処理部57は、車両1の予定走行経路が目標位置において右折する経路を示すとき、右予告信号BRを駆動回路59に出力する。処理部57は、車両1の予定走行経路が目標位置において左折する経路を示すとき、左予告信号BLを駆動回路59に出力する。
ステップS20において、処理部57は、第1位置条件が成立していない旨判定したとき、ステップS40において、指示制御の第1処理として第2位置条件が成立しているか否かを判定する。すなわち、処理部57は、必要距離DXが指示距離DXB以下かつ「0」よりも大きいとき、第2位置条件が成立していると判定する。処理部57は、第2位置条件が成立していると判定したとき、ステップS50において、指示制御の第2処理を行う。すなわち、処理部57は、車両1の予定走行経路が目標位置において右折する経路を示すとき、右指示信号CRを駆動回路59に出力する。処理部57は、車両1の予定走行経路が目標位置において左折する経路を示すとき、左指示信号CLを駆動回路59に出力する。
ステップS40において、処理部57は、第2位置条件が成立していない旨判定したとき、所定の演算周期が経過するまで振動付与制御の実行を保留する。
図4を参照して、予告制御および指示制御の詳細について説明する。
右予告信号BRは、第1パルス波形信号を出力する3つの第1出力期間TAと、第1パルス波形信号の出力を停止する2つの第1停止期間TZとを有する。第1出力期間TAおよび第1停止期間TZは、互いに等しい。第1パルス波形信号は、モーター電流値IAに対応する大きさを有する。モーター電流値IAは、ステアリングシャフト21を特定角度範囲内で回転させるための電流値を示す。
処理部57は、時刻t41、すなわち第1位置条件が成立していない状態から第1位置条件が成立する状態に変化したとき、右予告信号BRの出力を開始する。
駆動回路59は、処理部57から右予告信号BRとしての第1パルス波形信号を受信したとき、第1パルス波形信号に応じた駆動電流を電動モーター31に対して出力する。駆動回路59は、処理部57から右予告信号BRとしての定出力波形信号を受信したとき、微小振動させるための駆動電流を電動モーター31に出力しない。
電動モーター31は、駆動回路59から第1パルス波形信号に対応する駆動電流が供給されたとき、駆動電流に応じて出力軸31Aを回転させる。電動モーター31は、駆動回路59から駆動電流が供給されないとき、出力軸31Aを回転させない。
ステアリングシャフト21は、電動モーター31の出力軸31Aが第1パルス波形信号に対応する駆動電流に基づいて回転するとき、出力軸31Aの回転に応じて右方向に回転する。ステアリングシャフト21は、電動モーター31の出力軸31Aが回転しないとき、セルフアライニングトルクの作用によりステアリングシャフト21の中立回転角度に向けて回転する。中立回転角度は、転舵輪61の転舵角が中立位置となる回転角度を示す。
処理部57は、時刻t42において右予告信号BRの出力を終了する。
右指示信号CRは、第2パルス波形信号を出力する第2出力期間TBを有する。第2出力期間TBは、第1出力期間TAおよび第1停止期間TZよりも大きい。第2パルス波形信号は、モーター電流値IAに対応する大きさを有する。
処理部57は、時刻t43、すなわち第2位置条件が成立していない状態から第2位置条件が成立する状態に変化したとき、右指示信号CRの出力を開始する。
駆動回路59は、処理部57から右指示信号CRとしての第2パルス波形信号を受信したとき、第2パルス波形信号に応じた駆動電流を電動モーター31に対して出力する。
電動モーター31は、駆動回路59から第2パルス波形信号に対応する駆動電流が供給されたとき、駆動電流に応じて出力軸31Aを回転させる。電動モーター31は、駆動回路59から駆動電流が供給されないとき、出力軸31Aを回転させない。
ステアリングシャフト21は、電動モーター31の出力軸31Aが第2パルス波形信号に対応する駆動電流に基づいて回転するとき、出力軸31Aの回転に応じて右方向に回転する。ステアリングシャフト21は、電動モーター31の出力軸31Aが回転しないとき、セルフアライニングトルクの作用によりステアリングシャフト21の中立回転角度に向けて回転する。処理部57は、時刻t44において右指示信号CRの出力を終了する。
なお、左予告信号BLは、第1パルス波形信号が負のモーター電流値IAに対応する大きさを有する点以外は右予告信号BRと同一であるため説明を省略する。また、左指示信号CLは、第2パルス波形信号が負のモーター電流値IAに対応する大きさを有する点以外は右指示信号CRと同一であるため説明を省略する。
ステアリングシャフト21の振動状態(以下、「シャフト振動状態」)は、予告振動状態、指示振動状態、および未振動状態に分類される。予告振動状態は、処理部57が右予告信号BRまたは左予告信号BLを駆動回路59に出力しているときのシャフト振動状態を示す。指示振動状態は、処理部57が右指示信号CRまたは左指示信号CLを駆動回路59に出力しているときのシャフト振動状態を示す。未振動状態は、処理部57が右予告信号BR、左予告信号BL、右指示信号CRおよび左指示信号CL(以下、「振動信号」)のいずれの信号も駆動回路59に出力していないときのシャフト振動状態を示す。
図5を参照して、振動付与制御の一例について説明する。なお、以下において、車両1の予定走行経路が目標位置において右折する経路を示すときを例に説明する。
時刻t51において、必要距離DXが予告距離DXAよりも大きい距離から予告距離DXA以下かつ指示距離DXBよりも大きい距離に変化する。このため、処理部57は、第1位置条件が成立していない状態から第1位置条件が成立する状態に変化したことを判定する。このため、処理部57は、車両1の予定走行経路に応じて右予告信号BRを駆動回路59に出力する。駆動回路59は、右予告信号BRに基づいて駆動電流を電動モーター31に出力する。電動モーター31は、駆動電流に応じて回転する。ステアリングシャフト21の振動状態は、電動モーター31の回転に応じて未振動状態から予告振動状態に変化する。
これにより、ステアリングホイール62の振動状態が未振動状態から予告振動状態に変化する。このため、運転者は、ステアリングホイール62の振動を知覚することにより、車両1を右折させるために方向指示器63を操作する必要があることを認識する。
時刻t52において、処理部57は、右予告信号BRの出力を停止する。このため、駆動回路59は、右予告信号BRに対応する駆動電流の供給を停止する。このため、ステアリングシャフト21の振動状態は、予告振動状態から未振動状態に変化する。
時刻t53において、必要距離DXが指示距離DXBよりも大きい距離から指示距離DXB以下かつ「0」よりも大きい距離に変化する。このため、処理部57は、第2位置条件が成立していない状態から成立した状態に変化したことを判定する。また処理部57は、第1位置条件が成立している状態から成立していない状態に変化したことを判定する。このため、処理部57は、車両1の予定走行経路に応じて右指示信号CRを駆動回路59に出力する。駆動回路59は、右指示信号CRに基づいて駆動電流を電動モーター31に出力する。このため、電動モーター31は、駆動電流に応じて回転する。このため、ステアリングシャフト21の振動状態は、電動モーター31の回転に応じて未振動状態から指示振動状態に変化する。
これにより、ステアリングホイール62の振動状態も未振動状態から指示振動状態に変化する。このため、運転者は、ステアリングホイール62の振動を知覚することにより、右折のためにステアリングホイール62の操作を開始する必要があることを認識する。
時刻t54において、処理部57は、右指示信号CRの出力を停止する。駆動回路59は、右指示信号CRに対応する駆動電流の供給を停止する。ステアリングシャフト21の振動状態は、指示振動状態から未振動状態に変化する。
時刻t55において、必要距離DXが「0」よりも大きい距離から「0」に変化する。このため、処理部57は、第2位置条件が成立している状態から成立していない状態に変化したことを判定する。なお、処理部57は、時刻t55以降の時刻t56〜時刻t60の期間においても時刻t51〜t55と同様の制御を行う。
本実施形態の電動パワーステアリング装置10は、以下の効果を奏する。
(1)運転者は、通常の車両の運転環境下において、ステアリングホイール62を継続的に把持する。このため、運転者の手に対して走行情報を提供する方法を採用することにより、車両のナビゲーションシステム64から運転者の意識が離れる状況においても、運転者に対して走行情報を提供することが可能になる。
処理部57は、このような背景を踏まえて、ステアリングシャフト21を微小振動させるための振動信号を電動モーター31の駆動回路59に出力する。これにより、走行情報に応じてステアリングシャフト21が微小振動する。このため、運転者はステアリングホイール62から知覚した微小振動に基づいて、走行情報を認識することができる。すなわち、制御装置51は、運転者に提供した情報が運転者に認識されない状況が生じることを抑制することができる。
(2)電動パワーステアリング装置10は、不感帯を有する。そして、ステアリングシャフト21の回転角度が不感帯内において変化するとき、転舵輪61の転舵角が変化するおそれが小さい。
処理部57は、このような背景を踏まえて、ステアリングシャフト21の回転角度を特定角度範囲内において変化させるための振動信号を出力する。このため、運転者に走行情報を提供するための電動モーター31の振動付与制御が車両の走行に影響を及ぼすことが抑制される。
(3)ステアリングシャフト21の回転角度が不感帯内において変化するとき、出力信号SAに基づいて算出される操舵トルクτが所定トルク未満となる。なお、ステアリングシャフト21の回転角度が不感帯内において変化するとき、基本的には操舵トルクτが「0」となる。
一方、処理部57は、電動モーター31の振動付与制御において、ステアリングシャフト21の回転角度を特定角度範囲内において変化させるための振動信号を出力する。このため、運転者がステアリングホイール62にトルクを付与していない状態において振動付与制御が行われているとき、操舵トルクτが所定トルク未満の大きさとなる。
このため、振動付与制御の実行に起因して、パワーアシスト制御を開始するための条件が成立することが抑制される。すなわち、運転者がステアリングホイール62の操舵に対するアシストを必要としていない状態において、パワーアシスト制御が行われることが抑制される。
(4)電動モーター31は、第1位置条件が成立するとき、右予告信号BRまたは左予告信号BLに応じてステアリングシャフト21を微小振動させる。このため、運転者はステアリングホイール62の微小振動を知覚することにより、指示器操作時期を認識することができる。また、右予告信号BRは、ステアリングシャフト21を右回転させる。左予告信号BLは、ステアリングシャフト21を左回転させる。このため、運転者は、予告振動状態において、目標位置が車両1を右折させる位置か左折させる位置かを認識することができる。
電動モーター31は、第2位置条件が成立するとき、右指示信号CRまたは左指示信号CLに応じてステアリングシャフト21を微小振動させる。このため、運転者はステアリングホイール62の微小振動を知覚することにより、ホイール操作時期を認識することができる。また、右指示信号CRは、ステアリングシャフト21を右方向に回転させる。また、左指示信号CLは、ステアリングシャフト21を左方向に回転させる。このため、運転者は、指示振動状態において、目標位置が車両1を右折させる位置か左折させる位置かを認識することができる。
(5)電動モーター31は、第2位置条件が成立するとき、処理部57が出力する右指示信号CRまたは左指示信号CLに応じて、右予告信号BRまたは左予告信号BLを受信したときとは異なる波形でステアリングシャフト21を微小振動させる。このため、右予告信号BRの波形および左予告信号BLの波形と右指示信号CRの波形および左指示信号CLの波形とが同一の場合と比較して、より多様な方法でステアリングシャフト21を振動させることができる。
第1実施形態の各用語は、特許請求の範囲の各用語と次の対応関係を有する。すなわち、右予告信号BRおよび左予告信号BLは「第1位置制御信号」に相当する。また、右指示信号CRおよび左指示信号CLは「第2位置制御信号」に相当する。
(第2実施形態)
本実施形態の電動パワーステアリング装置10は、図1に示される第1実施形態の電動パワーステアリング装置10との主要な相違点として、次の相違点を有する。すなわち、第1実施形態の処理部57は、右予告信号BRとして図4に示される波形の信号を駆動回路59に出力する。一方、処理部57は、右予告信号BRとして、図6に示される波形の信号を駆動回路59に出力する。以下では、第1実施形態の電動パワーステアリング装置10と異なる点の詳細を説明し、第1実施形態と共通する構成については同一の符号を付してその説明の一部または全部を省略する。
右予告信号BRは、第1信号成分を出力する2つの第3出力期間TCと、第2信号成分を出力する2つの第4出力期間TDとを有する。第4出力期間TDは第3出力期間TCよりも大きい。第1信号成分は、正のモーター電流値IBに対応する大きさを有する。第2信号成分は、負のモーター電流値ICに対応する大きさを有する。正のモーター電流値IBの絶対値は負のモーター電流値ICの絶対値よりも大きい。正のモーター電流値IBおよび負のモーター電流値ICは、ステアリングシャフト21を特定角度範囲内で回転させるための電流値を示す。
処理部57は、時刻t61、すなわち第1位置条件が成立していない状態から第1位置条件が成立する状態に変化したとき、第1信号成分の出力を開始する。
駆動回路59は、処理部57から右予告信号BRとしての第1信号成分を受信したとき、第1信号成分に応じた駆動電流を電動モーター31に対して出力する。
電動モーター31は、駆動回路59から第1信号成分に対応する駆動電流が供給されたとき、駆動電流に応じて出力軸31Aを回転させる。
ステアリングシャフト21は、電動モーター31の出力軸31Aが第1信号成分に対応する駆動電流に基づいて回転するとき、出力軸31Aの回転に応じて右方向に回転する。
処理部57は、時刻t62において第1信号成分の出力を終了する。
処理部57は、時刻t62、すなわち第1信号成分の出力が終了したとき第2信号成分の出力を開始する。
駆動回路59は、処理部57から右予告信号BRとしての第2信号成分を受信したとき、第2信号成分に応じた駆動電流を電動モーター31に対して出力する。
電動モーター31は、駆動回路59から第2信号成分に対応する駆動電流が供給されたとき、駆動電流に応じて出力軸31Aを回転させる。
ステアリングシャフト21は、電動モーター31の出力軸31Aが第2信号成分に対応する駆動電流に基づいて回転するとき、出力軸31Aの回転に応じて左方向に回転する。
処理部57は、時刻t63において第2信号成分の出力を終了する。
時刻t61〜時刻t63において、第1信号成分の積分値ISAと第2信号成分の積分値ISBとの差は、基準値IX以下となるように設定されている。
処理部57は、時刻t63〜時刻t65においても同様に右予告信号BRとして第1信号成分および第2信号成分を出力する。
本実施形態の電動パワーステアリング装置10は、以下の効果を奏する。
(6)電動モーター31は、処理部57が出力する右予告信号BRに応じてステアリングシャフト21を右方向および左方向に回転させる。このため、右予告信号BRが第1信号成分および第2信号成分の一方のみを含む場合と比較して、ステアリングシャフト21をより多様な形態で微小振動させることができる。このため、ステアリングホイール62の微小振動により運転者に対して多様な情報を伝達することが可能になる。
(7)右予告信号BRは、互いに異なる大きさの第1信号成分および第2信号成分を含む。
この構成によれば、電動モーター31は、右方向および左方向においてステアリングシャフト21を異なる角度で回転させる。このため、ステアリングシャフト21の回転にともない生じるステアリングホイール62の微小振動に方向性を持たせることができる。すなわち、ステアリングホイール62の微小振動により運転者に対して多様な情報を伝達することが可能になる。
(8)右回転方向における電動モーター31の出力は、第1信号成分の積分値ISAと相関を有する。また、左回転方向における電動モーター31の出力は、第2信号成分の積分値ISBと相関を有する。このため、第1信号成分の積分値ISAと第2信号成分の積分値ISBとの差が小さくなるにつれて、電動モーター31の右方向への回転角度と左方向への回転角度との差が小さくなる。
処理部57は、第1信号成分の積分値ISAと第2信号成分の積分値ISBとの差が基準値IX以下となる出力パターンの右予告信号BRを出力する。このため、右予告信号BRの出力開始前および出力終了後においてステアリングシャフト21の回転位置が大きく異なることが抑制される。
(その他の実施形態)
本発明は、上記各実施形態以外の実施形態を含む。以下、本発明のその他の実施形態としての上記各実施形態の変形例を示す。また、以下の各変形例は、互いに組み合わせることもできる。
・第1実施形態の制御装置51は、ナビゲーションシステム64から走行情報を取得する。一方、変形例の制御装置51は、走行情報に代えて、ナビゲーションシステム64から運転情報を取得する。運転情報は、運転者の状態に関する情報を有する。運転情報は、例えば、運転者の姿勢が運転に適した姿勢か否かを示す情報、運転者の視線が走行方向に対して適切な位置にあるか否かを示す情報、および運転者が居眠りをしている可能性があるか否かを示す情報の少なくとも1つを含む。
・第1実施形態の制御装置51は、第1位置条件が成立したとき、右予告信号BRまたは左予告信号BLを駆動回路59に出力する。一方、変形例の制御装置51は、第1位置条件に代えて、第1時間条件が成立したとき、右予告信号BRまたは左予告信号BLを駆動回路59に出力する。
第1時間条件は、予想時間TXが予告時間TXA以下かつ指示時間TXBよりも長いときに成立する。予想時間TXは、車両1が現在位置から目標位置に到達するまでに要すると予測される時間を示す。予告時間TXAは、予想時間TXが指示器操作時期に適した時間か否かを判定するための時間を示す。指示時間TXBは、予想時間TXがホイール操作時期に適した時間か否かを判定するための時間を示す。
・第1実施形態の制御装置51は、第2位置条件が成立したとき、右指示信号CRまたは左指示信号CLを駆動回路59に出力する。一方、変形例の制御装置51は、第2位置条件に代えて、第2時間条件が成立したとき、右指示信号CRまたは左指示信号CLを駆動回路59に出力する。第2位置条件は、予想時間TXが指示時間TXB以下かつ「0」よりも大きいときに成立する。
・第1実施形態の第1パルス波形信号は、正のモーター電流値IAのみに対応する大きさを有する。一方、変形例の第1パルス波形信号は、図7に示されるように正のモーター電流値IDおよび負のモーター電流値IDに対応する大きさを有する。処理部57は、時刻t71、すなわち第1位置条件が成立していない状態から第1位置条件が成立する状態に変化したとき、右予告信号BRの出力を開始する。
・第1実施形態の第2パルス波形信号は、モーター電流値IAのみに対応する大きさを有する。一方、変形例の第2パルス波形信号は、図7に示されるように正のモーター電流値IDおよび負のモーター電流値IDに対応する大きさを有する。処理部57は、時刻t72、すなわち第2位置条件が成立していない状態から第2位置条件が成立する状態に変化したとき、右指示信号CRの出力を開始する。
・第1実施形態の第1パルス波形信号は、モーター電流値IAのみに対応する大きさを有する。一方、変形例の第1パルス信号は、図8に示されるように正のモーター電流値IEおよび負のモーター電流値IFに対応する大きさを有する。処理部57は、時刻t81、すなわち第1位置条件が成立していない状態から第1位置条件が成立する状態に変化したとき、右予告信号BRの出力を開始する。なお、正のモーター電流値IEの絶対値は負のモーター電流値IFの絶対値よりも大きい。
・第1実施形態の第2パルス波形信号は、モーター電流値IAのみに対応する大きさを有する。一方、変形例の第2パルス信号は、図8に示されるように正のモーター電流値IEおよび負のモーター電流値IFに対応する大きさを有する。処理部57は、時刻t82、すなわち第2位置条件が成立していない状態から第2位置条件が成立する状態に変化したとき、右指示信号CRの出力を開始する。
・第1実施形態の処理部57は、ステアリングホイール62を振動させるための右予告信号BRを出力する。一方、変形例の処理部57は、右予告信号BRに代えて、パルス波形以外の波形(例えば正弦波)を有する制御信号を出力することによりステアリングホイール62を振動させる。
・第1実施形態の処理部57は、モーター信号SMに振動信号を重畳して駆動回路59に出力する。一方、変形例の処理部57は、モーター信号SMと振動信号とを各別に駆動回路59に出力する。すなわち、変形例の処理部57は、パワーアシスト制御と振動付与制御を独立して行う。
・第1実施形態の制御装置51は、ステアリングシャフト21を特定角度範囲内で微小振動させる。一方、変形例の制御装置51は、ステアリングシャフト21を特定角度範囲外で微小振動させる。
・第1実施形態の電動パワーステアリング装置10は、コラムアシスト型の構成を有する。一方、変形例の電動パワーステアリング装置10は、ピニオンアシスト型、デュアルピニオンアシスト型、ラック同軸型、またはラックパラレル型の構成を有する。
1…車両、10…電動パワーステアリング装置、20…操舵角伝達機構、21…ステアリングシャフト、22…ラックアンドピニオン機構、23…ラックシャフト、24…タイロッド、30…アシスト装置、31…電動モーター、31A…出力軸、32…減速機、40…制御システム、41…トルクセンサー、42…舵角センサー、43…車速センサー、50…制御ユニット、51…制御装置、52…入力部、53…記憶部、54…演算部、55…制御部、56…出力部、57…処理部、58…電流検出部、59…駆動回路、61…転舵輪、62…ステアリングホイール、63…方向指示器、64…ナビゲーションシステム。

Claims (10)

  1. 電動パワーステアリング装置の制御装置において、
    前記電動パワーステアリング装置は、ステアリングシャフトにトルクを付与する電動モーターを有し、
    前記制御装置は、前記電動モーターを制御する処理部を有し、
    前記処理部は、車両の走行経路に関する情報である走行情報、および運転者に関する情報である運転情報の少なくとも一方に応じて、前記ステアリングシャフトを微小振動させるための制御信号を前記電動モーターに出力する
    電動パワーステアリング装置の制御装置。
  2. 前記制御信号は、前記ステアリングシャフトの回転角度を特定角度範囲内で変化させるための信号であり、
    前記特定角度範囲は、不感帯に対応する前記ステアリングシャフトの回転角度の範囲である
    請求項1に記載の電動パワーステアリング装置の制御装置。
  3. 前記制御信号は、前記電動モーターの出力軸を右回転させるための第1信号成分と、前記電動モーターの出力軸を左回転させるための第2信号成分とを含む
    請求項1または2に記載の電動パワーステアリング装置の制御装置。
  4. 前記制御信号は、互いに異なる大きさの前記第1信号成分および前記第2信号成分を含む
    請求項3に記載の電動パワーステアリング装置の制御装置。
  5. 前記処理部は、予め定められた出力パターンに基づいて前記制御信号を出力し、
    前記出力パターンは、前記第1信号成分の積分値と前記第2信号成分の積分値との差が基準値以下となる形式を有する
    請求項3または4に記載の電動パワーステアリング装置の制御装置。
  6. 前記走行情報は、前記車両が次に右折または左折する目標位置と前記車両の現在位置とを含み、
    前記処理部は、前記車両が前記現在位置から前記目標位置に到達するまでに要する距離である必要距離の変化に応じて第1位置条件および第2位置条件の少なくとも一方が成立するとき、前記制御信号を出力し、
    前記第1位置条件は、前記必要距離が予告距離以下であることを示し、
    前記第2位置条件は、前記必要距離が前記予告距離よりも小さい指示距離以下であることを示す
    請求項1〜5のいずれか一項に記載の電動パワーステアリング装置の制御装置。
  7. 前記処理部は、前記第1位置条件が成立するとき、前記制御信号としての第1位置制御信号を出力し、前記第2位置条件が成立するとき、前記制御信号としての第2位置制御信号を出力し、
    前記第2位置制御信号は、前記第1位置制御信号とは異なる波形を有する
    請求項6に記載の電動パワーステアリング装置の制御装置。
  8. 前記走行情報は、前記車両が次に右折または左折する目標位置と前記車両の現在位置とを含み、
    前記処理部は、前記車両が前記現在位置から前記目標位置に到達するまでに要すると予測される時間である必要時間の変化に応じて第1時間条件および第2時間条件の少なくとも一方が成立するとき、前記制御信号を出力し、
    前記第1時間条件は、前記必要時間が予告時間以下であることを示し、
    前記第2時間条件は、前記必要時間が前記予告時間よりも短い指示時間以下であることを示す
    請求項1〜5のいずれか一項に記載の電動パワーステアリング装置の制御装置。
  9. 前記処理部は、前記第1時間条件が成立するとき、前記制御信号としての第1時間制御信号を出力し、前記第2時間条件が成立するとき、前記制御信号としての第2時間制御信号を出力し、
    前記第2時間制御信号は、前記第1時間制御信号とは異なる波形を有する
    請求項8に記載の電動パワーステアリング装置の制御装置。
  10. 請求項1〜9のいずれか一項に記載の制御装置を有する
    電動パワーステアリング装置。
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