JP2010260439A - 車両用ステアリングシステム - Google Patents

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仁 久門
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Abstract

【課題】振動をより確実にドライバに伝達することができるステアリングシステムを提供する。
【解決手段】本発明に係るステアリングシステム10は、車両のステアリング11を振動させるステアリングシステムであって、ステアリング11を、ステアリングの回転軸R周りの方向D1またはその回転軸Rに沿った方向D2に、全体的に振動させる振動デバイス12A、12B、14A、14Bと、後述する各種条件が満たされたときに、振動デバイス12A、12B、14A、14Bが振動するように制御する制御回路13とを備える。そのため、ステアリングシステム10においては、ドライバはステアリングのどこを握っていても、もしくはステアリングを片手で握っていても、さらにはステアリングを操作中に握る位置が移動させても、ドライバは振動を感知することができ、情報伝達が途切れることが回避される。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両のステアリングに適用される車両用ステアリングシステムに関するものである。
従来より、車両のステアリングホイールに振動子を搭載させ、その振動子を振動させることにより、ドライバに各種情報を提供するステアリングシステムが、例えば下記特許文献1−3等に開示されている。
これらの公報に開示されたシステムにおいて、振動子は、ステアリングホイールの全周に亘ってまたはドライバの左右の手で握られる箇所に複数搭載される。例えば、カーナビゲーションシステムにおいては、振動子は、自車の進むべき方向をドライバに伝達する際に、目的地までの進路と自車との位置ズレ量を算出し、その算出結果に基づいて振動する。また、リスク方向をドライバに認知させる際、そのリスク方向に対応させて複数の振動子を順次振動させることで、ドライバに対して感覚的に操舵方向を認知させる。さらに、進路上の障害物への衝突を予測した際、振動子を振動させて、どの部位が障害物に衝突するかをドライバに伝達する。車線の逸脱を予測した際には、振動子を振動させて、ドライバに車線逸脱の回避を促す。
特開2005−280436号公報 特開2006−226840号公報 特開平03−112000号公報
しかしながら、前述した従来のステアリングシステムでは、振動子がステアリングホイール周りに離散的に配置されているため、ドライバのステアリングを握る位置によっては、振動子の振動による情報がドライバに伝わらなかったり途切れたりする虞があった。すなわち、ドライバは必ずしもステアリングを両手で握るとは限らず、一点を片手で握る場合もあり、そのようなときには離散的に配置された振動子ではその振動がドライバに伝わらないことが多い。また、ドライバがステアリングを握る位置は、個人差や状況によっても異なり、左側から右側へ(または右側から左側へ)スライドする場合もあり、一定ではない。さらに、複数の振動子が左右に振り分けられている場合に、それら振動子の左右の境界(たとえば、上端部や下端部)を握る場合もある。
なお、ドライバがハンドルのどの位置を握っていても振動が伝達されるように、多くの振動子を搭載することも考えられるが、製造コストや部品点数が大幅に増加するため、現実的ではない。
このように、従来の数が限られた振動子では、ドライバのステアリングを握る位置によっては、振動子の振動がドライバに伝わらないという問題があった。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、振動をより確実にドライバに伝達することができるステアリングシステムを提供することを目的とする。
本発明に係るステアリングシステムは、車両のステアリングを振動させるステアリングシステムであって、ステアリングを、ステアリングの回転軸周りの方向またはその回転軸に沿った方向に、全体的に振動させる振動手段と、所定の条件が満たされたときに、振動手段が振動するように制御する制御手段とを備える。
このステアリングシステムにおいては、振動手段が、ステアリングの回転軸周りの方向またはその回転軸に沿った方向に、全体的に振動させる。そのため、ドライバがステアリングのどこを握っていても、振動が確実にドライバに伝達される。また、ステアリング全体が振動するため、ステアリング操作に直結する形でドライバへ直感的な情報伝達が可能となる。
その上、ステアリング全体が振動するため、ステアリング操作に直結する形でドライバへ直感的な情報伝達が可能となる。さらには、同乗者に不必要な情報伝達をおこなわずに、ドライバにのみ必要な情報を伝達することができる。
また、制御手段が、車両のドライバに対し指示すべき操舵方向に応じてデューティ比を変更して振動手段を振動させることが好ましい。
また、制御手段が、車両のナビゲーション装置の情報に基づいて、振動手段を振動させる態様であってもよい。この場合、例えば、振動手段の振動の方向や周期、振幅、デューティ比を調整することにより、適切なステアリングの操舵方向や操舵角、操舵スピードをドライバに知らせることができ、ナビゲーション装置の情報がドライバに効果的に伝達される。
また、制御手段が、車両の衝突回避装置の情報に基づいて、振動手段を振動させる態様であってもよい。この場合、例えば、振動手段によりステアリングをその回転軸方向に振動させることにより、ドライバに衝突を事前に知らせることができる。また、その振動の周期や振幅で、衝突の危険度と緊急度を伝達することもできる。さらに、振動手段はステアリングを回転軸周りに振動させて、衝突回避のために必要なステアリング操作をドライバに伝達することもできる。その際、振動の周期やデューティ比、振幅を調整することにより、適切なステアリングの操舵方向や操舵角、操舵スピードをドライバに知らせることができる。
また、制御手段が、車両の車線逸脱警報装置の情報に基づいて、振動手段を振動させる態様であってもよい。この場合、例えば、振動手段によりステアリングをその回転軸周りや回転軸に沿って振動させることにより、ドライバに対して車線逸脱の注意喚起をおこなうことができる。また、その振動の周期や振幅、デューティ比を調整することにより、逸脱回避の緊急度や危険度を伝達することもできる。
また、制御手段が、車両の居眠り検知装置の情報に基づいて、振動手段を振動させる態様であってもよい。この場合、例えば、振動手段によりステアリングをその回転軸周りや回転軸に沿って振動させることにより、ドライバを居眠りから覚醒させることができる。その振動の周期や振幅、デューティ比は、居眠りのレベルに応じて調整してもよい。
また、制御手段が、車両のわき見検知装置の情報に基づいて、振動手段を振動させる態様であってもよい。この場合、例えば、振動手段によりステアリングをその回転軸に沿って振動させて、ドライバの注意を前方に向けさせることができる。その振動の周期や振幅、デューティ比は、わき見のレベルに応じて調整してもよい。
本発明によれば、振動をより確実にドライバに伝達することができるステアリングシステムが提供される。
図1は、本発明の実施形態に係るステアリングシステムのステアリングの概略構成図である。 図2は、図1に示したステアリングに取り付けられた振動デバイスの構成を示した図である。 図3は、図2に示した振動デバイスの振動の様子を示した図である。 図4は、本発明の実施形態に係るステアリングシステムのステアリングの概略構成図である。 図5は、図4に示したステアリングに取り付けられた振動デバイスの構成を示した図である。 図6は、図4に示したステアリングに取り付けられた振動デバイスの構成を示した図である。 図7は、本発明の実施形態に係るステアリングシステムの概略を示したシステムブロック図である。 図8は、図7に示した振動デバイスにおけるモータの回転と振動との関係を示した図である。 図9は、図7に示したナビゲーション装置の情報を利用する際の手順を示したフローチャートである。 図10は、図9に示した手順において適用される振動パターを示したグラフである。 図11は、図7に示した衝突回避装置や障害物検知装置の情報を利用する際の手順を示したフローチャートである。 図12は、図11に示した手順において適用される振動パターを示したグラフである。 図13は、図7に示した車線逸脱警報装置の情報を利用する際の手順を示したフローチャートである。 図14は、図7に示した居眠り検知装置の情報を利用する際の手順を示したフローチャートである。 図15は、図14に示した手順において適用される振動パターを示したグラフである。 図16は、図7に示したわき見検知装置の情報を利用する際の手順を示したフローチャートである。
以下、本発明を実施するための形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、同一又は同等の要素については同一の符号を付し、説明が重複する場合にはその説明を省略する。
図1に、本発明の実施形態に係るステアリングシステムのステアリングの構成図を示す。図1に示すように、ステアリング(ステアリングホイール)11は、その回転軸Rが位置するボス部分からT字状に3本のスポークが延びてリング状のリムと結合された構成を有している。そして、スポークとリムとの結合部分のうち、左右の結合部分それぞれに振動デバイス(振動手段)12A、12Bが取り付けられている。
一対の振動デバイス12A、12Bはいずれも一方向に伸張した外形形状を有しており、それぞれリムの延在方向に沿って配置されている。例えば、ステアリング11の操舵角がゼロである標準位置においては、図1に示すように、振動デバイス12A、12Bはいずれもリムに沿って上下方向に延在する。
なお、振動デバイス12A、12Bが配置されたスポークとリムとの結合部分は、多くのドライバがステアリング11を握る位置に相当する。
以下では、振動デバイス12A、12Bの構成について、図2を参照しつつ説明する。ここで、図2の(a)部分は振動デバイス12A、12Bの平面図、図2の(b)部分は振動デバイス12A、12Bの側面図、図2の(c)部分は振動デバイス12A、12Bの側面図の底面図を示している。なお、振動デバイス12A、12Bは同一または同等の構成であるため、両デバイスの構成をまとめて説明する。
振動デバイス12A、12Bは、その中央付近に電動モータMを含んでおり、このモータMに取り付けられた駆動ギアG1には、この駆動ギアG1の回転軸に対して平行な回転軸を有する従動ギアG2が噛合されている。従動ギアG2は、同一の回転軸を有するより大径のギアG3に回転接続されている。このギアG3を挟むようにして、ギアG3の歯と噛み合う羽根をそれぞれ有する一対の羽根車C1、C2が設けられている。各羽根車C1、C2の羽根はおおよそ半円状になっており、羽根車C1と羽根車C2とは互いに異なる一方の回転方向のときのみに、ギアG3と回転接続されるように構成されている。すなわち、図2(a)の平面図においてギアG3が右回り回転(時計回り(CW)回転)したときには、左側の羽根車C1のみがギアG3と回転接続され、反対に、ギアG3が左回り回転(反時計回り(CCW)回転)したときには、右側の羽根車C2のみがギアG3と回転接続される。
それぞれの羽根車C1、C2は、クランクアーム12aが接続されており、羽根車C1、C2とクランクアーム12aとによりクランク機構が構成されている。クランクアーム12aは、2本のロッドで構成されており、その先端部にはおもり12bが取り付けられている。このような構成により、羽根車C1、C2の回転に伴ってクランクアームが伸縮し、その結果、先端のおもり12bがガイドレールに沿って図の左右方向に往復動する。
上述したとおり、ギアG3は従動ギアG2を介してモータMの駆動ギアG1に回転接続されているため、モータMの回転方向に応じて、羽根車C1側のおもり12bまたは羽根車C2側のおもり12bのどちらか一方が往復動、すなわち振動することとなる。図3の(a)部分には、モータMがCCW回転して羽根車C1側のおもり12bが振動する様子が示されており、図3の(b)部分には、モータMがCW回転して羽根車C2側のおもり12bが振動する様子が示されている。
このような振動デバイス12A、12Bにおいては、おもり12aが振動する側の方向にドライバは振動を感じるため、例えば、図3(a)のようにモータMがCCW回転する場合にはドライバは左方向の振動を感じ、図3(b)のようにモータMがCW回転する場合にはドライバは右方向の振動を感じる。
図1に示したように、振動デバイス12A、12Bはリムの延在方向に沿って配置されているため、上記モータMを所定の回転方向に回転させることにより、おおよそリム周り方向の回転振動、すなわち、ステアリング11の回転軸R周り方向(図1のD1方向)の回転振動を生じさせることができる。
次に、ステアリング11に取り付けられる、上述した振動デバイス12A、12Bとは異なる振動デバイス14A、14Bについて説明する。
振動デバイス14A、14Bも、好ましくは、振動デバイス12A、12Bと同様の位置に取り付けられる。この振動デバイス14A、14Bの構成について、図5および図6を参照しつつ説明する。ここで、図5は振動デバイス14A、14Bをステアリング11の法線方向(すなわち、回転軸R方向)から見た平面図であり、図6は振動デバイス14A、14Bの側面図を示している。なお、振動デバイス14A、14Bは同一または同等の構成であるため、両デバイスの構成をまとめて説明する。
振動デバイス14A、14Bは、電動モータMを有しており、このモータMは金属コアに結合されている。そして、金属コアにはモータMを挟む位置に一対のソレノイドS1、S2が配置されている。そのため、図6に示した構成においては、ソレノイドS1、S2に所定方向の電流を流すことで、左右方向に、モータを自在に移動させることができるようになっている。
モータMの回転軸にはギアgが取り付けられており、このギアgには図6に示すように複数の先細り形状の歯が設けられている。そして、ギアgの左右両側には、ばねによって連結されて互いに当接するタップ部14aとベース部14bとで構成された振動生成部が配置されている。各タップ部14aは、その一部がギアgの歯と接触可能な位置に設けられており、ギアgの歯と接触した際に、所定の軸周りにベース部から離さるように構成されている。ただし、タップ部14aとベース部14bとはばねによって連結されているため、その付勢力により、ギアgの歯がタップ部14aを通過した後には、再度ベース部14bに当接して、その結果、振動が生じる。
図6に示すように、左回り回転するギアgとタップ部14aとが接触した際、ギアgの左側に位置する振動生成部は上向き(図6のD21の向き)の振動を生成するようにタップ部14aとベース部14bとが配置されており、逆に、ギアgの右側に位置する振動生成部は下向き(図6のD22の向き)の振動を生成するようにタップ部14aとベース部14bとが配置されている。
上述したとおり、ギアgのモータMはソレノイドS1、S2によって左右方向に移動されるため、ソレノイドS1、S2を制御することにより、振動デバイス14A、14Bは、上下方向の任意の方向に振動を発生させることができる。
なお、図6における上下方向D21、D22は、図4におけるステアリング11の回転軸Rに沿った方向D2に対応するため、振動デバイス14A、14により、ステアリング11の回転軸Rに沿った方向D2の上下振動を生じさせることができる。
続いて、上述したステアリング11および振動デバイス12A、12B、14A、14Bを含むステアリングシステム10について、図7のブロック構成図を参照しつつ説明する。
本実施形態に係るステアリングシステム10は、上述した振動デバイス12A、12B、14A、14Bの振動を制御する制御回路13を備えている。
この制御回路13は、後述するナビゲーション装置21、衝突回避装置22、障害物検知装置23、車線逸脱警報装置24、居眠り検知装置25、わき見検知装置26それぞれからの信号を受信することができる。加えて、制御回路13は、車速センサ31からの車速に関する信号、操舵角センサからの操舵角に関する信号、および、ブレーキスイッチからのブレーキに関する信号も受信することができる。
制御回路13は、上記各装置、センサ、スイッチからの信号に基づいて、振動デバイス12A、12B、14A、14Bの振動を制御する。この制御回路13によって制御される振動の態様について、振動デバイス12Aを例に、図8を参照しつつ説明する。
モータMが正回転(反時計回り回転、CCW回転)する場合には、図3(a)に示すように、左側の羽根車C1が駆動するおもり1が振動する。一方、モータMが逆回転(時計回り回転、CW回転)する場合には、図3(b)に示すように、右側の羽根車C2が駆動するおもり2が振動する。また、モータMの回転数を増やした場合には、おもりの加速度が増加するとともに振動周期が短くなる。
このように、モータMを(必要に応じてソレノイドS1、S2も)制御することにより、制御回路13は、振動デバイス12A、12B、14A、14Bの振動方向、振動周期、デューティ比(パルス周期におけるパルス幅の割合)を自在に調整することができる。
上述したとおり、ステアリングシステム10は、車両のステアリング11を振動させるステアリングシステムであって、ステアリング11を、ステアリングの回転軸R周りの方向D1またはその回転軸Rに沿った方向D2に、全体的に振動させる振動デバイス12A、12B、14A、14Bと、後述する各種条件が満たされたときに、振動デバイス12A、12B、14A、14Bが振動するように制御する制御回路13とを備える。
このステアリングシステム10においては、振動デバイス12A、12B、14A、14Bが、ステアリング11の回転軸R周りの方向D1またはその回転軸Rに沿った方向D2に、全体的に振動させるため、ドライバはステアリングのどこを握っていても、もしくはステアリングを片手で握っていても、さらにはステアリングを操作中に握る位置が移動しても、ドライバは振動を感知することができ、情報伝達が途切れることが回避される。そのため、ステアリングシステム10は、複数個の振動子が離散的には位置され、各振動子が固定点で振動する従来のステアリングシステムに比べて、ドライバに対してより確実に振動を伝達することができる。
その上、ステアリング11全体が振動するため、ステアリング操作に直結する形でドライバへ直感的な情報伝達が可能となる。さらには、同乗者に不必要な情報伝達をおこなわずに、ドライバにのみ必要な情報を伝達することができる。
続いて、制御回路13によって制御される振動デバイス12A、12B、14A、14Bの振動の適用例について、順次説明する。
(ナビゲーション装置との併用例)
図9は、上述した振動デバイス12A、12B、14A、14Bを、ナビゲーション装置21と併用する際の手順を示したフローチャートである。制御回路13は、ナビゲーション装置21から、例えば、自車位置情報、目的位置情報、ルート情報等を受信する。
図9に示すとおり、制御回路13がナビゲーション装置21からルート情報を受信した際、まずは、そのルート情報の中に右折指示か左折指示かの右左折案内が含まれているかが判断される。右左折案内が含まれている場合には、さらに、その右左折案内が右折指示を示すものかどうかが判断される。そして、その右左折案内が右折指示を示す場合には、制御回路13は、振動デバイス12A、12Bを、ステアリング11の回転軸R周り方向D1に沿って、図10に示す加速度−時間グラフの振動パターンで、右回り方向(CW方向)に振動させる。一方、その右左折案内が右折指示を示さない場合、すなわち、左折指示を示す場合には、制御回路13は、振動デバイス12A、12Bを、ステアリング11の回転軸R周り方向D1に沿って、左回り方向(CCW方向)に振動させる。
制御回路13により、上記態様のように振動デバイス12A、12Bを振動させることで、適切なステアリング操舵方向(CW方向もしくはCCW方向)がドライバに伝えられる。
すなわち、ステアリングシステム10においては、制御回路13は、車両のナビゲーション装置21の情報に基づいて、振動デバイス12A、12Bを振動させることができ、それにより、ドライバに対して適切なステアリング操舵方向を直感的な形で伝えることができる。さらに、振動デバイス12A、12B、14A、14Bの振動の方向や周期、振幅、デューティ比を調整することで、適切なステアリングの操舵方向の他にも、適切な操舵角、操舵スピードをドライバに知らせることもできる。より具体的には、振動の周期で適切な操舵スピードを、デューティ比で操舵方向を、振幅で操舵角を表現することができる。
このように、ステアリングシステム10を用いることにより、振動をドライバに確実に伝達することができることに加え、ナビゲーション装置21の情報をドライバに効果的に伝達することができる。
(衝突回避装置、障害物検知装置との併用例)
図11は、上述した振動デバイス12A、12B、14A、14Bを、衝突回避装置22または障害物検知装置23と併用する際の手順を示したフローチャートである。制御回路13は、衝突回避装置22からの衝突検知信号や障害物検知装置23からの障害物検知信号といった危険検知信号を受信する。
図11に示すとおり、まず、衝突回避装置22や障害物検知装置23が前方車両や障害物との衝突の可能性があるかどうかを判定する。もし衝突の可能性があると判定された場合には、さらに、その衝突がブレーキ操作のみで回避できるかどうかが判定される。もしブレーキ操作のみで回避できる場合には、制御回路13は、装置22、23から受信した危険検知信号に基づいて、振動デバイス14A、14Bを、ステアリング11の回転軸R方向D2に沿って、図12に示す加速度−時間グラフの振動パターンで、ドライバ側に向かう方向(車両後方に向かう方向)に振動させる。
ブレーキ操作のみで回避できない場合には、さらに、ステアリング操作で回避できるかどうかが判定される。ステアリング操作で回避できない場合には、制御回路13は上述した振動デバイス14A、14Bの振動を生じさせる。反対に、ステアリング操作で回避できる場合には、さらに、右回り方向のステアリング操作で回避できるかどうかが判定される。そして、右回り方向のステアリング操作で回避できると判定された場合には、制御回路13は、振動デバイス12A、12Bを、ステアリング11の回転軸R周り方向D1に沿って、図11に示す加速度−時間グラフの振動パターンで、右回り方向(CW方向)に振動させる。一方、右回り方向のステアリング操作で回避できないと判定された場合、すなわち、左回り方向のステアリング操作で回避できると判定された場合には、制御回路13は、振動デバイス12A、12Bを、ステアリング11の回転軸R周り方向D1に沿って、左回り方向(CCW方向)に振動させる。
制御回路13により、上記態様のように振動デバイス12A、12B、14A、14Bを振動させることで、ドライバに衝突を事前に知らせることができるとともに、衝突に対する注意喚起や回避するための操作方法がドライバに伝わる。つまり、ドライバは、ステアリング11がドライバ側に向かって振動した場合にはブレーキペダルを踏み、ステアリング11が回転方向に振動した場合にはその方向に合わせて操舵することで、衝突を有意に回避することができる。
すなわち、ステアリングシステム10においては、制御回路13は、車両の衝突回避装置22や障害物検知装置23の情報に基づいて、振動デバイス12A、12B、14A、14Bを振動させることができ、それにより、ドライバに対して衝突に対する注意喚起や回避するための操作方法を直感的な形で伝えることができる。さらに、振動デバイス12A、12B、14A、14Bの振動の周期、振幅を調整することで、衝突の危険度および緊急度をドライバに伝達することもできる。また、振動デバイス12A、12B、14A、14Bの振動の周期やデューティ比、振幅を調整することで、適切な操舵スピード、操舵方向、操舵角をドライバに知らせることもできる。より具体的には、振動の周期で適切な操舵スピードを、デューティ比で操舵方向を、振幅で操舵角を表現することができる。
このように、ステアリングシステム10を用いることにより、振動をドライバに確実に伝達することができることに加え、衝突回避装置22や障害物検知装置23の情報をドライバに効果的に伝達することができる。
(車線逸脱警報装置との併用例)
図13は、上述した振動デバイス12A、12B、14A、14Bを、車線逸脱警報装置24と併用する際の手順を示したフローチャートである。制御回路13は、車線逸脱警報装置24から車線逸脱予測情報を受信する。
図13に示すとおり、車線逸脱警報装置24が車線逸脱の可能性があるかどうかを判定する。車線逸脱の可能性がある場合には、さらに、ウインカーが出ているかどうかが判断される。そして、ウインカーが出ている場合にはそのまま処理を終了し、ウインカーが出ていない場合には、車線逸脱の方向が自車進行方向の左側かどうかが判断される。もし左側である場合には、制御回路13は、装置24から受信した車線逸脱予測情報に基づいて、振動デバイス12A、12Bを、ステアリング11の回転軸R周り方向D1に沿って、図10に示す加速度−時間グラフの振動パターンで、右回り方向(CW方向)に振動させる。一方、車線逸脱が左側でない場合、すなわち、車線逸脱が右側である場合には、制御回路13は、振動デバイス12A、12Bを、ステアリング11の回転軸R周り方向D1に沿って、左回り方向(CCW方向)に振動させる。
制御回路13により、上記態様のように振動デバイス12A、12Bを振動させることで、適切なステアリング操舵方向(CW方向もしくはCCW方向)がドライバに伝えられる。
すなわち、ステアリングシステム10において、制御回路13は、車両の車線逸脱警報装置24の情報に基づいて、振動デバイス12A、12Bを振動させることができ、それにより、ドライバに対して車線逸脱に対する注意喚起や回避や修正するための操舵方向を直感的な形で伝えることができる。つまり、ドライバは、ステアリング11が回転方向に振動した場合にはその方向に合わせて操舵することで、車線逸脱を有意に回避や修正することができる。車線逸脱の注意喚起は、振動デバイス14A、14Bを振動させることによりおこなってもよい。さらに、振動デバイス12A、12B、14A、14Bの振動の周期や振幅、デューティ比を調整することで、逸脱回避の緊急度および危険度をドライバに伝達することもできる。また、振動デバイス12A、12B、14A、14Bの振動の周期やデューティ比、振幅を調整することで、適切な操舵スピード、操舵方向、操舵角をドライバに知らせることもできる。より具体的には、振動の周期で適切な操舵スピードを、デューティ比で操舵方向を、振幅で操舵角を表現することができる。
このように、ステアリングシステム10を用いることにより、振動をドライバに確実に伝達することができることに加え、車線逸脱警報装置24の情報をドライバに効果的に伝達することができる。
(居眠り検知装置との併用例)
図14は、上述した振動デバイス12A、12B、14A、14Bを、居眠り検知装置25と併用する際の手順を示したフローチャートである。制御回路13は、居眠り検知装置25から居眠り検知信号を受信する。
図14に示すとおり、居眠り検知装置25によりドライバが居眠りしているかどうかが判定され、もし居眠りしている場合には、制御回路13は、装置25から受信した居眠り検知信号に基づいて、振動デバイス12A、12Bを、ステアリング11の回転軸R周り方向D1に沿って、図15に示す加速度−時間グラフの振動パターンで振動させるとともに、振動デバイス14A、14Bを、ステアリング11の回転軸R方向D2に沿って、図15に示す加速度−時間グラフの振動パターンで振動させる。なお、振動デバイス12A、12Bの振動の向きは右回り方向(CW方向)および左回り方向(CCW方向)のいずれでもよく、振動デバイス14A、14Bの振動の向きもドライバ側に向かう方向(車両後方に向かう方向)およびエンジン側に向かう方向(車両前方に向かう方向)のいずれでもよい。
制御回路13により、上記態様のように振動デバイス12A、12B、14A、14Bを振動させることで、居眠りしているドライバを覚醒させるための振動が伝えられる。
すなわち、ステアリングシステム10において、制御回路13は、車両の居眠り検知装置25の情報に基づいて、振動デバイス12A、12B、14A、14Bを振動させることができ、それにより、ドライバを居眠りから覚醒させることができる。なお、振動デバイス12A、12Bおよび振動デバイス14A、14Bのどちらか一方のみを振動させる態様でもよい。また、振動デバイス12A、12B、14A、14Bの振動の周期や振幅、デューティ比は、居眠りのレベルに応じて調整するようにしてもよい。
このように、ステアリングシステム10を用いることにより、振動をドライバに確実に伝達することができることに加え、居眠り検知装置25の情報をドライバに効果的に伝達することができる。
(わき見検知装置との併用例)
図16は、上述した振動デバイス12A、12B、14A、14Bを、わき見検知装置26と併用する際の手順を示したフローチャートである。制御回路13は、わき見検知装置26からわき見検知信号を受信する。
図16に示すとおり、わき見検知装置26によりドライバがわき見しているかどうかが判定され、もしわき見している場合には、制御回路13は、装置26から受信したわき見検知信号に基づいて、振動デバイス14A、14Bを、ステアリング11の回転軸R方向D2に沿って、図10に示す加速度−時間グラフの振動パターンで、エンジン側に向かう方向(車両前方に向かう方向)に振動させる。
制御回路13により、上記態様のように振動デバイス14A、14Bを振動させることで、わき見しているドライバに対して注意喚起を促す振動が伝えられる。
すなわち、ステアリングシステム10において、制御回路13は、車両のわき見検知装置26の情報に基づいて、振動デバイス14A、14Bを振動させることができ、それにより、ドライバにわき見の注意喚起をおこなうことができ、エンジン側(ドライバの前方側)に振動させることでドライバの注意を直感的に前方に向けさせることができる。また、振動デバイス14A、14Bの振動の周期や振幅、デューティ比は、わき見のレベルに応じて調整するようにしてもよい。
このように、ステアリングシステム10を用いることにより、振動をドライバに確実に伝達することができることに加え、わき見検知装置26の情報をドライバに効果的に伝達することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。例えば、振動デバイスは、上記の機構を備えたものに限定されず、その他の振動機構を採用したものであってもよい。また、ステアリングの回転軸周りの方向に振動する振動デバイスと回転軸に沿う方法に振動する振動デバイスとが一体となった一体型の振動デバイスに適宜変更することも可能である。さらに、ステアリングに設ける振動デバイスの位置および個数は、必要に応じて適宜変更することができる。
10…ステアリングシステム、11…ステアリング、12A、12B…振動デバイス、13…制御回路、14A、14B…振動デバイス、21…ナビゲーション装置、22…衝突回避装置、23…障害物検知装置、24…車線逸脱警報装置、25…居眠り検知装置、26…わき見検知装置、D1…回転軸周りの方向、D2…回転軸に沿った方向、R…回転軸

Claims (7)

  1. 車両のステアリングを振動させるステアリングシステムであって、
    前記ステアリングを、前記ステアリングの回転軸周りの方向またはその回転軸に沿った方向に、全体的に振動させる振動手段と、
    所定の条件が満たされたときに前記振動手段が振動するように制御する制御手段と
    を備える、ステアリングシステム。
  2. 前記制御手段が、前記車両のドライバに対し指示すべき操舵方向に応じてデューティ比を変更して前記振動手段を振動させる、請求項1記載のステアリングシステム。
  3. 前記制御手段が、前記車両のナビゲーション装置の情報に基づいて、前記振動手段を振動させる、請求項1記載のステアリングシステム。
  4. 前記制御手段が、前記車両の衝突回避装置の情報に基づいて、前記振動手段を振動させる、請求項1記載のステアリングシステム。
  5. 前記制御手段が、前記車両の車線逸脱警報装置の情報に基づいて、前記振動手段を振動させる、請求項1記載のステアリングシステム。
  6. 前記制御手段が、前記車両の居眠り検知装置の情報に基づいて、前記振動手段を振動させる、請求項1記載のステアリングシステム。
  7. 前記制御手段が、前記車両のわき見検知装置の情報に基づいて、前記振動手段を振動させる、請求項1記載のステアリングシステム。
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