JP5771963B2 - 光拡散フィルム及びそれを組み込んだバックライト装置 - Google Patents
光拡散フィルム及びそれを組み込んだバックライト装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5771963B2 JP5771963B2 JP2010273243A JP2010273243A JP5771963B2 JP 5771963 B2 JP5771963 B2 JP 5771963B2 JP 2010273243 A JP2010273243 A JP 2010273243A JP 2010273243 A JP2010273243 A JP 2010273243A JP 5771963 B2 JP5771963 B2 JP 5771963B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- light
- film
- light diffusion
- resin
- diffusion film
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
- G02B5/00—Optical elements other than lenses
- G02B5/02—Diffusing elements; Afocal elements
- G02B5/0205—Diffusing elements; Afocal elements characterised by the diffusing properties
- G02B5/0236—Diffusing elements; Afocal elements characterised by the diffusing properties the diffusion taking place within the volume of the element
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B32—LAYERED PRODUCTS
- B32B—LAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
- B32B27/00—Layered products comprising a layer of synthetic resin
- B32B27/32—Layered products comprising a layer of synthetic resin comprising polyolefins
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
- G02B5/00—Optical elements other than lenses
- G02B5/02—Diffusing elements; Afocal elements
- G02B5/0273—Diffusing elements; Afocal elements characterized by the use
- G02B5/0278—Diffusing elements; Afocal elements characterized by the use used in transmission
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02F—OPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
- G02F1/00—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
- G02F1/01—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour
- G02F1/13—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour based on liquid crystals, e.g. single liquid crystal display cells
- G02F1/133—Constructional arrangements; Operation of liquid crystal cells; Circuit arrangements
- G02F1/1333—Constructional arrangements; Manufacturing methods
- G02F1/1335—Structural association of cells with optical devices, e.g. polarisers or reflectors
- G02F1/1336—Illuminating devices
- G02F1/133602—Direct backlight
- G02F1/133606—Direct backlight including a specially adapted diffusing, scattering or light controlling members
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B32—LAYERED PRODUCTS
- B32B—LAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
- B32B2457/00—Electrical equipment
- B32B2457/20—Displays, e.g. liquid crystal displays, plasma displays
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Optics & Photonics (AREA)
- Nonlinear Science (AREA)
- Mathematical Physics (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
- Optical Elements Other Than Lenses (AREA)
- Planar Illumination Modules (AREA)
- Liquid Crystal (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
(1)二種の互いに非相溶性のポリオレフィン系樹脂を主成分として含有する光拡散層の少なくとも片面に、極性基を含有するポリオレフィン樹脂を主成分として含有する接着層が最表面になるように積層された光拡散フィルムであって、前記フィルムの全光線透過率が66〜100%であり、前記フィルムのヘーズが20〜100%であり、かつ前記フィルムの主拡散方向の光の変曲度が5〜46%であること、さらに二種の互いに非相溶性のポリオレフィン系樹脂が、環状ポリオレフィン系樹脂とポリエチレン系樹脂とからなり、前記ポリエチレン系樹脂が、エチレンとオクテンからなるブロック共重合体樹脂であることを特徴とする光拡散フィルム。
(2)入射角0度で測定した透過光の主拡散方向の拡散度が140〜180度であることを特徴とする(1)に記載の光拡散フィルム。
(3)極性基を含有するポリオレフィン樹脂がカルボキシル基を含有することを特徴とする(1)または(2)に記載の光拡散フィルム。
(4)バックライトの基本ユニットの出光面の基材表面に、(1)〜(3)のいずれかに記載の光拡散フィルムの接着層面を貼り合せてなることを特徴とするバックライト装置。
(5)基材と接着層の屈折率差が−0.2〜+0.5であることを特徴とする(4)に記載のバックライト装置。
本発明の光拡散フィルムは、二種の互いに非相溶性のポリオレフィン系樹脂を主成分として含有する光拡散層の少なくとも片面に、極性基を含有するポリオレフィン樹脂を主成分として含有する接着層が積層されてなり、フィルムの全光線透過率が66〜100%であり、かつフィルムのヘーズが20〜100%であることを特徴とする。
本発明のバックライト装置は、バックライト装置の基本ユニットの出光面の基材表面に、上述の光拡散フィルムの接着層面を貼り合わせてなるものである。
日本電色工業株式会社製ヘーズ測定器「NDH−2000」を用いて、JIS−K−7136に準拠して測定した。
フィルムの巻き方向を垂直方向及び水平方向にそれぞれ上記測定器の試料台に固定して測定し、それぞれ3回の測定で得られた測定値の平均値を用い、さらに両方向の測定値の平均値を求めて表示した。該対応をするのは、フィルムの巻き方向を垂直方向及び水平方向により平行光線透過率が大きく変わることがあるためである。
なお、接着層が片面に積層されたサンプルについては、接着層側より入光して測定をした。接着層が両面に積層され、かつ両面の表面粗さに差がある場合は、表面粗さが小さい方の面より入光して測定した。
自動変角光度計(GP−200:株式会社村上色彩研究所製)を用いて測定を行った。
透過測定モード、光線入射角:0°(試料面に対して上下、左右共に直角になる角度)、受光角度:−90°〜90°(赤道線面上の角度)、フィルター:ND10使用、光束絞り:10.5mm(VS−1 3.0)、受光絞り:9.1mm(VS−3 4.0)、SENSITIVITY:950、HIGH VOLTON:600及び変角間隔0.1度の条件で、−90度から+90まで受光器を移動させて測定することにより得た、透過光の変角光度曲線のピーク立ち上がり角度とピークの終了の角度との間の角度の度数を求めた(図1参照)。ピークの立ち上がり及び終了の角度は、これらの部分を10倍のルーペで観察して、ピークの線が消えた最先端の角度をそれぞれの角度とした。
なお、受光器を移動させる面を赤道面と定義した。
上記角度をフィルムの巻き方向が試料固定台の上下方向と平行方向及び水平方向になるように固定して測定し、該角度の大きい方の値を拡散度とした。
なお、接着層が片面に積層されたサンプルについては、接着層側より入光して測定した。接着層が両面に積層され、かつ両面の表面粗さに差がある場合は、表面粗さが小さい方の面より入光して測定した。
拡散度の大きい方のフィルム方向を主拡散方向とした。
測定に際しては、試料の測定の前に、きもと株式会社製の光拡散フィルムであるライトアップフィルム(商品登録)100DX2フィルムをフィルムの巻き方向が試料固定台の上下方向と平行方向になり、かつ拡散層側が出光側になるように試料固定台に固定して、上記と同じ条件で変角光度測定を実施した。この測定において、変角光度曲線のピークトップの高さがフルスケールに対して、80%を超えるか、あるいは70%未満であった場合は、この値がフルスケールに対して70〜80%になるようにSENSITIVITYあるいはHIGH VOLTONダイヤルの数値の微調整を行った。
自動変角光度計(GP−200:株式会社村上色彩研究所製)を用いて測定を行った。
透過測定モード、光線入射角:0°(試料面に対して上下、左右共に直角の角度)、受光角度:−90°〜90°(赤道線面上の角度)、フィルター:ND10使用、光束絞り:10.5mm(VS−1 3.0)、受光絞り:9.1mm(VS−3 4.0)及び変角間隔0.1度の条件で測定し、透過光のピークトップが、チャートの40〜90%になるようにSENSITIVITYやHIGH VOLTONの設定を変更して測定することにより得た透過光のピークの高さ(H0)と、光線入射角を60°(赤道線面上の角度)に変更する以外は、上記条件と同じ条件で測定した時の透過光のピークの角度0度における高さ(H60)とを求めた。この方法で求めたH60とH0を用いて下記式で変曲度を求めた。図2参照。
光の変曲度=H60/H0×100(%)
なお、受光器を移動させる面を赤道面と定義した。
光の変曲度は、主拡散方向において測定して求めた。
熱プレス機の固定台の上に、厚みが3mmの表面が平滑で透明なアクリル板(三菱レイヨン(株)製:アクリライト)をセットし、そのアクリル板上に試料を置き、さらに、その上に厚みが3mm(硬度HsA50°)のシリコーンゴムシートを敷き、表面温度が180℃に設定された加圧用の圧子により、上記のシリコーンゴムシートの上より押さえ付けて、49N/cm2の圧力で30秒間押し圧をした。加熱圧着後、温度23℃、相対湿度65%の環境下で30分放置し、東洋精機社製「テンシロン」(UTM−IIIL)を用いて、300mm/分の速度で180度剥離した際の抵抗値を接着力とした。
接着力の判定は、以下の基準で実施した。
接着力が0.1N/15mm以上:良
接着力が0.1N/15mm未満:不良
JIS−K−7210 A法に準拠して、2.16kgfの条件で測定した。
実施例1〜5及び比較例1〜5、参考例1の光拡散フィルムをバックライトユニットに貼り合せたものをそれぞれ実施例6〜10及び比較例6〜10、参考例2とし、それらの正面輝度を測定した。測定方法は各実施例、比較例、参考例に記載したとおりである。
正面輝度測定における開口部をバックライトが点灯させた状態で肉眼観察し、以下の基準で判定した。
導光板のメッシュが全く見えない:良
導光板のメッシュがかすかに見える:やや不良
導光板のメッシュがはっきり見える:不良
2台の溶融押し出し機を用い、第1の押し出し機にて、環状ポリオレフィン系樹脂(TOPAS(TM)6013S−04 Topas Advanced Polymers社製 メルトフローレート:2.0(230℃))35質量部とエチレンとオクテンよりなるブロック共重合樹脂(ダウ・ケミカル社製 INFUSE(TM) D9817.15 メルトフローレート:26(230℃))65質量部とからなる光拡散層を形成し、第2の押し出し機にて、接着性樹脂としてマレイン化ポリプロピレン系樹脂((アドマー(TM)QF551 三井化学社製 メルトフローレート:5.7(190℃))からなる接着層が光拡散層の両面を形成するように、Tダイ方式にて溶融共押出し後、鏡面の冷却ロールで冷却することにより、光拡散層の両面に接着層が積層された総厚み400μmの光拡散フィルムを得た。上記冷却時の冷却ロールへのフィルムの密着はバキュームチャンバーを用いて行った。層厚み構成(接着層/光拡散層/接着層)は40/320/40(μm)であった。
得られた光拡散フィルムの特性を表1に示す。
本実施例で得られた光拡散フィルムは、光拡散特性に優れ、かつ接着性にも優れていた。
実施例1の方法において、第2の押し出し機にて形成する接着層の樹脂を、環状ポリオレフィン系樹脂(TOPAS(TM)6013S−04 Topas Advanced Polymers社製 メルトフローレート:2.0(230℃))に変更した以外は、実施例1と同様の方法で、光拡散フィルムを得た。
得られた光拡散フィルムの特性を表1に示す。
本比較例で得られた光拡散フィルムは、光拡散特性に優れているが、接着性に劣っていた。
実施例1の方法において、光拡散フィルムの総厚みを175μmに変更し、層厚み構成を25/125/25(μm)に変更する以外は、実施例1と同様の方法で、光拡散フィルムを得た。
得られた光拡散フィルムの特性を表1に示す。
本実施例で得られた光拡散フィルムは、光拡散特性に優れ、かつ接着性にも優れていた。
実施例2の方法において、第2の押し出し機にて形成する接着層の樹脂を、環状ポリオレフィン系樹脂(TOPAS(TM)6013S−04 Topas Advanced Polymers社製 メルトフローレート:2.0(230℃))に変更した以外は、実施例2と同様の方法で、光拡散フィルムを得た。
得られた光拡散フィルムの特性を表1に示す。
本比較例で得られた光拡散フィルムは、光拡散特性に優れているが、接着性に劣っていた。
実施例1の方法において、第1の押し出し機にて形成する光拡散層の樹脂を、環状ポリオレフィン系樹脂(TOPAS(TM)6015 Topas Advanced Polymers社製 メルトフローレート:0.41(230℃))50質量部とエチレンとオクテンよりなるブロック共重合樹脂(ダウ・ケミカル社製 INFUSE(TM) D9817.15 メルトフローレート:26(230℃))50質量部に変更する以外は、実施例1と同様の方法で、光拡散フィルムを得た。
得られた光拡散フィルムの特性を表1に示す。
本実施例で得られた光拡散フィルムは、光拡散特性に優れ、かつ接着性にも優れていた。
環状ポリオレフィン系樹脂(TOPAS(TM)6015 Topas Advanced Polymers社製 メルトフローレート:0.41(230℃))50質量部とエチレンとオクテンよりなるブロック共重合樹脂(ダウ・ケミカル社製 INFUSE(TM) D9817.15 メルトフローレート:26(230℃))50質量部を池貝鉄工社製PCM45押出機を用いて樹脂温度250℃にて溶融混合してTダイで押出し、梨地加工した冷却ロール(Ra=0.55)で冷却することにより、厚み400μmの光拡散フィルムを得た。上記冷却ロールの反対面は表面に離型処理をした(Ra=1.0)押さえロールを用いた。
得られた光拡散フィルムの特性を表1に示す。
本比較例で得られた光拡散フィルムは、光拡散特性に優れているが、接着性に劣っていた。
実施例3の方法において、光拡散フィルムの総厚みを200μmに変更し、層厚み構成を20/160/20(μm)に変更する以外は、実施例3と同様の方法で、光拡散フィルムを得た。
得られた光拡散フィルムの特性を表1に示す。
本実施例で得られた光拡散フィルムは、光拡散特性に優れ、かつ接着性にも優れていた。
比較例3の方法において、光拡散フィルムの総厚みを200μmに変更し、層厚み構成を20/160/20(μm)に変更する以外は、比較例3と同様の方法で光拡散フィルムを得た。
得られた光拡散フィルムの特性を表1に示す。
本比較例で得られた光拡散フィルムは、光拡散特性に優れているが、接着性に劣っていた。
実施例1の方法において、光拡散層の樹脂配合を、ポリプロピレン樹脂(住友化学社製、住友ノーブレン FS2011DG3)65質量部にエチレンとオクテンよりなるブロック共重合樹脂(ダウ・ケミカル社製 INFUSE(TM) D9817.15メルトフローレート:26(230℃))35質量部に変更する以外は、実施例1と同様の方法で、未延伸シートを得た。次いでこの未延伸シートを縦延伸機のロール周速差を利用して延伸温度118℃で4.5倍に延伸し、引き続きその片面にコロナ処理をして厚み200μmの光拡散フィルムを得た。
得られた光拡散フィルムの特性を表1に示す。
本実施例で得られた光拡散フィルムは、光拡散特性に優れ、かつ接着性にも優れていた。
参考例1の方法において、第2の押出し機にて形成する接着層の樹脂をポリプロピレン系の接着性樹脂(アドマー(TM)QF551 三井化学社製 メルトフローレート:5.7(190℃))から、ポリプロピレン樹脂(住友化学社製、住友ノーブレン FS2011DG3)に変更する以外は、参考例1と同様の方法で、光拡散フィルムを得た。
得られた光拡散フィルムの特性を表1に示す。
本比較例で得られた光拡散フィルムは、光拡散特性に優れているが、接着性に劣っていた。
長径側(横方向)の両側に冷陰極管がそれぞれ3本ずつ設けられた19インチの導光板タイプ(白色反射フィルム使用でメッシュタイプ)のバックライトユニットの出射光側のアクリル板上のほぼ中央部に40mm×60mm角(60mm側が横方向)の評価サンプルを設置し、その表面にシリコーンゴムシートをおいて、そのシリコーンゴムシートの表面より、表面温度が約180℃の平板状の加熱治具で、約1分間押さえつけて貼着して、30mm×50mm角(50mm側が横方向)の切り抜き部分を設けた黒色の遮光紙を切り抜き部分の中心が評価サンプルの中心部になるように設置して、暗室で輝度を測定した。黒色の遮光紙はバックライトユニットの全体が覆われる大きさとして固定して光が漏れないようにして測定した。
また、バックライトユニットは水平に設置して測定した。
輝度は(株)トプコンテクノハウス社製のトプコン分光放射計SR−3Aを用いて、測定角度2度で、バックライトユニット表面との距離が40cmで評価用サンプルの中心が直下になる位置で測定した。
測定は、評価用サンプルの主拡散方向が冷陰極管の長手方向と直交方向になるように設置して行った。
実施例1〜4、参考例1及び比較例1〜5の光拡散フィルムを評価サンプルとして使用して得られた結果をそれぞれ実施例6〜10及び比較例6〜10とし、表2に示す。
一方、比較例1〜5の光拡散フィルムは、アクリル板と光拡散フィルムの接着力が弱く、両材料間の空気が排除されないために、両部材間の界面の屈折率に大きな差が生じ、実施例1〜4及び参考例1の光拡散フィルムに比べて、正面輝度が著しく劣っていた。
寸法安定性の評価において、加温前と同じ寸法と形状を保っているものは優れており、良とした。また加温処理によりカールあるいは寸法の縮小がみられたものは劣るとし、不良とした。結果を表2に示す。
実施例1〜4及び参考例1で得られた光拡散フィルムは変形せずに、加温前と同じ寸法と形状を保っていたが、比較例1〜5で得られた光拡散フィルムは、加温処理により、光拡散フィルムがカールし、かつ寸法が縮小した。
2台の溶融押し出し機を用い、第1の押し出し機にて、ポリプロピレン樹脂WF836DG3(住友化学社製、住友ノーブレン)100質量部を溶融して基層Aを形成し、第2の押し出し機にて、ポリプロピレン樹脂WF836DG3(住友化学社製、住友ノーブレン)17質量部とプロピレン・エチレン共重合体 HF3101C(日本ポリプロ社製)83質量部を溶融混合して光拡散層Bを形成し、ダイス内にて基層Aと光拡散層Bが積層されるように、Tダイ方式にて溶融共押出し後、20℃のキャスティングロールで冷却することにより未延伸シートを得た。次いでこの未延伸シートを縦延伸機のロール周速差を利用して延伸温度120℃で4.8倍に延伸し、引き続いてテンタ―式延伸機により、165℃で加熱後、155℃の延伸温度で横方向に9倍延伸した。次いで166℃で熱固定を行って、基層A/光拡散層Bの厚み構成がそれぞれ22.2/2.8(μm)の光拡散フィルムを得た。巻き取り直前において基層A表面にコロナ処理を行った。
得られた光拡散フィルムの特性を表1に示す。また、得られた光拡散フィルムを使用して実施例6〜10及び比較例6〜10と同様にして正面輝度、寸法安定性、及び出光パターン消失性を測定した。その結果を表2に示す。
本参考例の光拡散フィルムは、接着層がないので寸法安定性に劣っていた。また、変曲度や拡散度が低いので、高輝度が得られないことが示される。また、出光パターンの消失性も劣っていた。
長径側(横方向)の両側に冷陰極管がそれぞれ3本ずつ設けられた19インチの導光板タイプ(白色反射フィルム使用でメッシュタイプ)のバックライトユニットの出射光側のアクリル板上のほぼ中央部に40mm×60mm角(60mm側が横方向)の参考例2で得られた光拡散フィルムをアクリル系の光学用粘着テープ(両面セパレートフィルムタイプ)で貼り付けて、30mm×50mm角(50mm側が横方向)の切り抜き部分を設けた黒色の遮光紙を切り抜き部分の中心が評価サンプルの中心部になるように設置して、暗室で輝度を測定した。黒色の遮光紙はバックライトユニットの全体が覆われる大きさとして固定して光が漏れないようにして測定した。
また、バックライトユニットは水平に設置して測定した。
輝度は(株)トプコンテクノハウス社製のトプコン分光放射計SR−3Aを用いて、測定角度2度で、バックライトユニット表面との距離が40cmで評価用サンプルの中心が直下になる位置で測定した。
測定は、評価用サンプルの主拡散方向が冷陰極管の長手方向と直交方向になるように設置して行った。
なお、貼り合わせは、光拡散フィルムのA層側が粘着テープ側になるようにして行った。
また、実施例6〜10及び比較例6〜10と同様にして寸法安定性及び出光パターン消失性を測定した。その結果を表2に示す。
本参考例の光拡散フィルムは、実施例1〜4及び参考例1で得られた光拡散フィルムに比べて変曲度や拡散度が低いので、実施例1〜4及び参考例1で得られた光拡散フィルムとは異なり、貼り合わせによる輝度向上効果が小さいことが示された。また、出光パターンの消失性も劣っていた。
Claims (5)
- 二種の互いに非相溶性のポリオレフィン系樹脂を主成分として含有する光拡散層の少なくとも片面に、極性基を含有するポリオレフィン樹脂を主成分として含有する接着層が最表面になるように積層された光拡散フィルムであって、前記フィルムの全光線透過率が66〜100%であり、前記フィルムのヘーズが20〜100%であり、かつ前記フィルムの主拡散方向の光の変曲度が5〜46%であること、さらに二種の互いに非相溶性のポリオレフィン系樹脂が、環状ポリオレフィン系樹脂とポリエチレン系樹脂とからなり、前記ポリエチレン系樹脂が、エチレンとオクテンからなるブロック共重合体樹脂であることを特徴とする光拡散フィルム。
- 入射角0度で測定した透過光の主拡散方向の拡散度が140〜180度であることを特徴とする請求項1に記載の光拡散フィルム。
- 極性基を含有するポリオレフィン樹脂がカルボキシル基を含有することを特徴とする請求項1または2に記載の光拡散フィルム。
- バックライトの基本ユニットの出光面の基材表面に、請求項1〜3のいずれかに記載の光拡散フィルムの接着層面を貼り合せてなることを特徴とするバックライト装置。
- 基材と接着層の屈折率差が−0.2〜+0.5であることを特徴とする請求項4に記載のバックライト装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010273243A JP5771963B2 (ja) | 2009-12-10 | 2010-12-08 | 光拡散フィルム及びそれを組み込んだバックライト装置 |
Applications Claiming Priority (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009280277 | 2009-12-10 | ||
JP2009280277 | 2009-12-10 | ||
JP2009292741 | 2009-12-24 | ||
JP2009292741 | 2009-12-24 | ||
JP2010273243A JP5771963B2 (ja) | 2009-12-10 | 2010-12-08 | 光拡散フィルム及びそれを組み込んだバックライト装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011150303A JP2011150303A (ja) | 2011-08-04 |
JP5771963B2 true JP5771963B2 (ja) | 2015-09-02 |
Family
ID=44145609
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010273243A Active JP5771963B2 (ja) | 2009-12-10 | 2010-12-08 | 光拡散フィルム及びそれを組み込んだバックライト装置 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5771963B2 (ja) |
KR (1) | KR101711689B1 (ja) |
CN (1) | CN102753999B (ja) |
TW (1) | TWI440898B (ja) |
WO (1) | WO2011071065A1 (ja) |
Family Cites Families (27)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06324216A (ja) | 1993-05-12 | 1994-11-25 | Ohtsu Tire & Rubber Co Ltd :The | 導光板及びその製造方法 |
JPH09159837A (ja) | 1995-12-04 | 1997-06-20 | Dainippon Printing Co Ltd | 光拡散性導光板およびその製造方法 |
JPH11174211A (ja) * | 1997-12-15 | 1999-07-02 | Nitto Denko Corp | 光拡散板、光学素子及び液晶表示装置 |
JP2000280267A (ja) * | 1999-03-30 | 2000-10-10 | Fuji Photo Film Co Ltd | 光拡散体の製造方法 |
JP4410391B2 (ja) | 2000-06-22 | 2010-02-03 | ダイセル化学工業株式会社 | 積層フィルム |
JP3544349B2 (ja) * | 2000-09-27 | 2004-07-21 | シャープ株式会社 | 液晶表示装置 |
JP2002221608A (ja) * | 2001-01-26 | 2002-08-09 | Daicel Chem Ind Ltd | 光散乱シートおよび液晶表示装置 |
JP4181794B2 (ja) * | 2001-06-01 | 2008-11-19 | ダイセル化学工業株式会社 | 異方性拡散フィルム |
JP2003156603A (ja) * | 2001-11-20 | 2003-05-30 | Nitto Denko Corp | 光拡散板、その製造方法、光学素子および画像表示装置 |
JP2004333716A (ja) * | 2003-05-06 | 2004-11-25 | Tomoegawa Paper Co Ltd | 光拡散層、光拡散フィルムおよび光拡散粘着シート |
JP2005050654A (ja) | 2003-07-28 | 2005-02-24 | Clariant Internatl Ltd | 面光源装置 |
JP2005099484A (ja) * | 2003-09-25 | 2005-04-14 | Toshiba Matsushita Display Technology Co Ltd | 液晶表示装置 |
JP4843952B2 (ja) * | 2004-02-04 | 2011-12-21 | ソニー株式会社 | 光拡散シート複製用金型の製造方法、光拡散シート及びその製造方法、並びにスクリーン |
JP2008508557A (ja) * | 2004-07-29 | 2008-03-21 | ルーミン・オズ株式会社 | 非対称視野を伴う光学ディスプレイ・デバイス |
WO2006112325A1 (ja) * | 2005-04-14 | 2006-10-26 | Sharp Kabushiki Kaisha | 液晶表示装置 |
JP2007178998A (ja) | 2005-12-01 | 2007-07-12 | Sekisui Film Kk | 反射フィルム、反射積層フィルム及び反射積層板 |
JP4196306B2 (ja) * | 2006-03-31 | 2008-12-17 | 東洋紡績株式会社 | 光拡散性フィルム |
US8257821B2 (en) * | 2006-03-31 | 2012-09-04 | Toyo Boseki Kabushiki Kaisha | Light diffusion film |
JP2008003245A (ja) * | 2006-06-21 | 2008-01-10 | Sharp Corp | 液晶表示装置 |
JP2008064835A (ja) * | 2006-09-05 | 2008-03-21 | Toppan Printing Co Ltd | 液晶映像表示装置 |
JP4257619B2 (ja) * | 2007-01-31 | 2009-04-22 | 東洋紡績株式会社 | 表面光拡散性ポリエステルフィルム |
JP4782183B2 (ja) | 2007-02-28 | 2011-09-28 | 日東電工株式会社 | バックライトシステムおよび粘着剤付光学シート |
JP2007249210A (ja) * | 2007-03-15 | 2007-09-27 | Kureha Elastomer Co Ltd | 表示画面用光学フィルター |
JP4505755B2 (ja) * | 2007-03-30 | 2010-07-21 | オムロン株式会社 | 拡散板及び面光源装置 |
JP2008256814A (ja) * | 2007-04-03 | 2008-10-23 | Daicel Chem Ind Ltd | 異方性拡散板及びそれを備えたバックライトユニット |
JP2009025427A (ja) * | 2007-07-18 | 2009-02-05 | Nippon Zeon Co Ltd | 多層フィルム及び発光デバイス |
WO2009139402A1 (ja) * | 2008-05-15 | 2009-11-19 | 東洋紡績株式会社 | 光反射用積層体 |
-
2010
- 2010-12-08 CN CN201080054938.1A patent/CN102753999B/zh not_active Expired - Fee Related
- 2010-12-08 WO PCT/JP2010/071981 patent/WO2011071065A1/ja active Application Filing
- 2010-12-08 JP JP2010273243A patent/JP5771963B2/ja active Active
- 2010-12-08 KR KR1020127015523A patent/KR101711689B1/ko active IP Right Grant
- 2010-12-09 TW TW099143010A patent/TWI440898B/zh not_active IP Right Cessation
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
WO2011071065A1 (ja) | 2011-06-16 |
CN102753999A (zh) | 2012-10-24 |
JP2011150303A (ja) | 2011-08-04 |
KR20120130079A (ko) | 2012-11-28 |
TWI440898B (zh) | 2014-06-11 |
CN102753999B (zh) | 2015-05-20 |
KR101711689B1 (ko) | 2017-03-02 |
TW201128241A (en) | 2011-08-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
TWI437278B (zh) | 異向性光擴散薄膜、其積層薄片及其製造方法 | |
WO2010016557A1 (ja) | 異方性光拡散フィルム、異方性光拡散積層体、異方性光反射積層体及びその用途 | |
KR101795110B1 (ko) | 시야각 향상 필름, 액정 표시 장치 및 시야각 개선 방법 | |
JP5200922B2 (ja) | ポリオレフィン系光拡散フィルム及びポリオレフィン系光拡散積層体 | |
TWI438499B (zh) | 光擴散薄膜、其積層片、其製法、使用led光源之照明裝置及背光裝置 | |
JP5771963B2 (ja) | 光拡散フィルム及びそれを組み込んだバックライト装置 | |
JP5787493B2 (ja) | バックライト装置 | |
JP5644092B2 (ja) | バックライト装置用光拡散フィルム及び積層シート並びにそれを用いたバックライト装置 | |
JP2015031893A (ja) | 照明装置用レンズフィルム積層体 | |
KR101068635B1 (ko) | 인각율이 향상된 고휘도 확산필름 및 이의 제조방법 | |
JP2014137943A (ja) | 直下型面光源装置、並びにそれを用いた表示装置及び照明装置 | |
JP2004219438A (ja) | 光拡散性フィルム | |
JP5838540B2 (ja) | バックライト装置用光拡散フィルム及び積層シート並びにそれを用いたバックライト装置 | |
JP2011151012A (ja) | バックライト装置並びにそのバックライト装置を用いてなる表示装置及び照明装置 | |
JP2014038778A (ja) | 直下型面光源装置及び該直下型面光源装置を用いてなる照明装置及び表示装置 | |
JP2014137520A (ja) | 光拡散積層体及び照明装置 | |
JP2013218093A (ja) | 光拡散積層体、面光源装置並びにその面光源装置を用いてなる表示装置及び照明装置 | |
JP2012073608A (ja) | 光拡散フィルム積層体 | |
WO2012029755A2 (ja) | 光拡散フィルム積層体 | |
JP2012078799A (ja) | 光拡散フィルム積層体 | |
JP2012073607A (ja) | 光拡散フィルム積層体 | |
JP2014137519A (ja) | 光拡散積層体、面光源装置、並びにその面光源装置を用いてなる表示装置及び照明装置 | |
JP2014038779A (ja) | 直下型面光源装置及び該直下型面光源装置を用いてなる表示装置並びに照明装置 | |
JP2011107694A (ja) | 液晶表示装置用視野角向上フィルム、視野角向上機能付保護フィルム及び液晶表示装置 | |
KR20100104615A (ko) | 휘도 특성이 향상된 확산필름 및 이의 제조방법 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20131007 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20140313 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140404 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140602 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20141128 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150121 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150602 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150615 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5771963 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |