JP5766502B2 - 締結装置 - Google Patents

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本発明は、ボルト、ナットなどの締結体を締め付け、又は取り外すために用いる締結装置に関する。
一般に、インパクトレンチ、ナットランナなどの回転駆動装置を用いてボルト、ナットなどの締結体の着脱作業を行うとき、サイズの異なる締結体に対しては、その締結体に嵌合する締結用ソケットに交換する必要がある。そのためには、サイズの合うソケットをその都度用意する必要がある。この場合は、ソケットの交換作業に時間がかかる。
それとは別に、締結体を抜き取る際に、ソケットで締結体を把持することができると、締結体を回転駆動装置とは別の手段で持ち運びする必要がないため、締結体の着脱時間の短縮につながる。この課題に対処したものとしては、例えば特許文献1〜3に記載された技術がある。
特許文献1に記載された技術は、サイズの異なる六角ボルトを把持し、そのままねじ穴にねじ込むことができるようにした六角ボルト締め装置である。
また、特許文献2に記載された技術は、ボルト、ナットなどの締結具を挟持する部分を嘴状に形成することで、ボルト又はナットの径の大小に関係なく種々の締結具を挟持することができるとともに、その締結具を挟持した状態で回転させ、締め付け、又は取り外すことができるようにした締結具締付機アタッチメントである。
さらに、特許文献3に記載された技術は、各当座を、係合部材が各当座に対応する寸法の締具との間に若干のクリアランスが生ずる位置に保持されるように形成しても、係合部材間に締具を挿入した後、シリンダの作動で係合部材を放射方向内方に移動させることにより、係合部材を締具の角形外面に圧接させて、締具を把持するようにした締付け用ソケットである。
特公平4−72668号公報 特許第3863013号公報 特許第3751474号公報
しかしながら、特許文献1に記載された六角ボルト締め装置は、大きさの異なる六角ボルトの把持操作と締付け操作が可能であるものの、六角ボルトを緩めることができないという問題がある。
また、特許文献2に記載された締結具締付機アタッチメントは、チャックを開閉するレバーを手動で操作する必要があることから、構造上十分な締付力が得られないという不具合がある。
さらに、特許文献3に記載された締付け用ソケットは、シリンダの作動で係合部材を放射方向内方に移動させ、これらの係合部材を締具の角形外面に圧接させて、締具を把持するようにしたことから、ソケット全体が大掛かりになるとともに、構造が複雑化するという問題がある。
本発明は上述した事情を考慮してなされたものであり、ソケットの小型化及び簡素化を図り、大きさの異なる締結具の着脱操作が可能であるとともに、締結具の把持操作を可能とした締結装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本実施形態に係る締結装置は、一端が連結部材を介して回転駆動源の回転軸に連結され、他端側に前記回転軸方向に対して傾斜した傾斜面が複数形成された開閉力伝達部と、前記開閉力伝達部の前記回転軸方向の移動により前記複数の傾斜面に沿ってそれぞれ摺動して開閉し、締結具を把持可能な複数のチャック爪と、前記複数のチャック爪による前記締結具の把持状態を保持する保持部材と、を備えることを特徴とする。
本発明の実施形態によれば、開閉力伝達部を移動させることで複数のチャック爪を開閉して締結具を把持し、この把持状態を保持することにより、ソケットの小型化及び簡素化が図れ、大きさの異なる締結具の着脱操作が可能となるとともに、締結具の把持操作も可能となる。
本発明に係る締結装置の締結用ソケットの第1実施形態を示す正面図である。 図1のII−II線による断面図であり、図1のチャック部の開状態を示す締結用ソケットの縦断面図である。 図1のチャック部の閉状態を示す締結用ソケットの縦断面図である。 図1のチャック部の開状態を示す斜視図である。 図1のチャック部の閉状態を示す斜視図である。 本発明に係る締結装置の締結用ソケットの第2実施形態を示す縦断面図である。 本発明に係る締結装置の締結用ソケットの第3実施形態におけるチャック部及びスクロール歯車を示す正面図である。 図7のVIII−VIIIによる断面図である。 本発明に係る締結装置の締結用ソケットの変形例においてチャック部の閉状態を示す斜視図である。 本発明に係る締結装置の締結用ソケットの他の変形例を示す正面図である。
以下に、本発明に係る締結装置の締結用ソケットの各実施形態について、図面を参照して説明する。
なお、以下の各実施形態では、締結具の一例としてボルトに適用した場合について説明する。また、以下の説明では、各図面において締結用ソケットを水平方向に設置した場合、その締結用ソケットが図示された位置関係に基づいて上下左右方向の説明を行うものとする。
(第1実施形態)
(構 成)
図1は本発明に係る締結用ソケットの第1実施形態を示す正面図である。図2は図1のII−II線による断面図であり、図1のチャック部の開状態を示す締結用ソケットの縦断面図である。図3は図1のチャック部の閉状態を示す締結用ソケットの縦断面図である。図4は図1のチャック部の開状態を示す斜視図である。図5は図1のチャック部の閉状態を示す斜視図である。なお、図4及び図5では、図2及び図3に示す位置決め部が省略されている。
図1及び図2に示すように、本実施形態の締結用ソケットは、ボルト、ナットなどの締結体を把持するための3つのチャック爪1と、これら3つのチャック爪1を開閉させるための開閉力を伝達する開閉力伝達部2と、この開閉力伝達部2が固着された連結部材としての連結軸3と、開閉力伝達部2及び連結軸3の軸方向の移動を案内するガイド部4と、このガイド部4の内周面及び連結軸3の周面に設けられた保持部材としての位置決め部5とを備えている。
上記締結用ソケットは、その連結軸3が図示しないインパクトレンチ、ナットランナなどの回転駆動源の回転軸に連結されて締結装置が構成される。
3つのチャック爪1は、図2及び図3に示すように縦断面三角形に形成され、図示しないがそれぞれの両側面がガイド部4に対して移動可能に取り付けられている(なお、図2、図3においてはガイド部4を一部省略して図示している)。3つのチャック爪1は、それぞれガイド4の周方向に約120度の角度をおいて配置され、ガイド部4により周方向および連結軸3の軸方向の移動が拘束されている。また、3つのチャック爪1は、ガイド部4に案内されて開閉力伝達部2の傾斜面2aを摺動可能である。3つのチャック爪1は、図1及び図4に示すようにガイド部4に放射状に配置され、例えば径方向にそれぞれ凹凸を設けて両者を係合させることで、ガイド部4に対して径方向(矢印B2の内周方向及び矢印A2の外周方向)に移動可能である。
開閉力伝達部2は、内周側に上記傾斜面2a及び開口底面2bが形成され、傾斜面2aに沿って3つのチャック爪1がそれぞれ摺動する。これにより、3つのチャック爪1は、矢印A2,B2の方向に開閉する。ここで、3つのチャック爪1は、図示しない付勢部材により常時矢印A2の外周方向に開くように付勢されている。3つのチャック爪1は、矢印B2の方向に閉じるとき、それぞれの先端部が図3に示すように開口底面2bに当接するまで移動する。
連結軸3は、一端が開閉力伝達部2に固着され、他端が図示しないインパクトレンチ、ナットランナなどの回転駆動源の回転軸に連結されている。連結軸3は、ガイド部4に対して相対的に、軸方向(矢印A1の方向及び矢印B1の方向)に移動可能である。連結軸3は、上記インパクトレンチの回転軸が正方向及び逆方向に回転することで、開閉力伝達部2を介して3つのチャック爪1を正方向及び逆方向に回転可能である。
ガイド部4は、略円筒状に形成され、図2及び図3に示すように内周面に縦断面鋸歯状の凹部4aが軸方向に沿って複数形成されている。ガイド部4は、上記のように開閉力伝達部2及び連結軸3の軸方向(矢印A1の方向及び矢印B1の方向)の移動を案内する他、鋸歯状の凹部4aが位置決め部5の一部を構成する。
なお、ガイド部4は、開閉力伝達部2及び連結軸3を軸方向に移動させたとき、ガイド部4自体が移動しないようにするため、図示しない掛止片や磁石などが用いられて、作業対象面に一定の力で固定される。掛止片の場合は作業対象面の突起等と係合し、磁石の場合は(作業対象面が磁性体の場合)作業対象面に磁力で吸着する。あるいは、作業対称面に貼りつく粘着剤や吸盤等を用いてもよい。これは、後述する第2実施形態でも同様とする。
位置決め部5は、連結軸3の所定位置に出没可能に設けられた位置決め凸部5aを有している。この位置決め凸部5aは、図示しないばね等の付勢部材により連結軸3の外周方向に常時突出する方向に付勢されている。位置決め凸部5aは、鋸歯状の凹部4aに対向するように配置されている。位置決め凸部5aは、連結軸3を軸方向に移動させたとき、ガイド部4の凹部4aに嵌り込み、連結軸3を位置決めする。
したがって、連結軸3を位置決めした場合は、開閉力伝達部2を介して3つのチャック爪1が図3に示すように矢印B2の方向に移動して閉じた位置で位置決めされることになる。3つのチャック爪1が閉じた場合は、図5に示すようにボルトBの頭部を把持している。
なお、ガイド部4の凹部4aは、3つのチャック爪1が複数の径のボルトBをそれぞれ把持した位置で位置決め凸部5aが嵌り込んで位置決めされるようにガイド部4の内周面の軸方向に沿って複数形成されている。
(作 用)
次に、本実施形態の締結用ソケットを用いてボルトBの把持操作について説明する。
初期は、連結軸3が矢印A1方向に引かれた状態である。このとき、図4に示すように開閉力伝達部2は矢印A1方向に下がっており、3つのチャック爪1は図示しない付勢部材により常時矢印A2の外周方向に付勢されているため、3つのチャック爪1が図1、図2及び図4に示すように開いている。
そして、ボルトBの頭部をガイド部4内に挿入するよう動かすと、構造物等のボルト穴周辺にチャック爪1の先端側が当接する。さらに、連結軸3を矢印B1方向に押すように力を加えると、位置決め凸部5a及び開閉力伝達部2も同様に矢印B1方向に移動する。これにより、開閉力伝達部2の傾斜面2aも矢印B1方向に移動する。
このとき、3つのチャック爪1は、図示しない付勢部材による外周方向への付勢力に抗して開閉力伝達部2の傾斜面2aを摺動して閉じていき、ボルトBの頭部を把持する。チャック爪1は、その先端部が図3に示すように開閉力伝達部2の開口底面2bに当接するまで移動するので、この状態で把持できるボルトが、把持可能な最小サイズのボルトである。これよりボルトが大きい場合は、チャック爪1が図3のように閉じきる前にボルトを把持して止まる。また、位置決め凸部5aは、図3に示すようにガイド部4の凹部4aに嵌り込む。
ここで、位置決め凸部5a及び凹部4aのピッチとボルトのサイズによっては、ボルトを把持した位置では位置決め凸部5aと凹部4aが係合しない可能性もある。この場合、ボルトは強い力で把持する必要はないので、例えばチャック爪1のボルトに当接する面をゴム等の柔らかい弾性材料で構成すれば、ボルトを把持可能なチャック爪1の位置に範囲を持たせることができるので、位置決め凸部5a及び凹部4aを好適な位置で係合させやすくすることができる。
このように位置決め凸部5aが凹部4aに嵌り込むと、連結軸3が位置決めされる。この状態では、3つのチャック爪1は、図3及び図5に示すように矢印B2の方向に移動して閉じた位置で位置決めされる。その結果、ボルトBの頭部は、3つのチャック爪1により把持される。
次いで、本実施形態の締結用ソケットを用いたボルトBの緩め操作及び締付け操作について説明する。
まず、3つのチャック爪1をボルトBの頭部を把持した状態で、図示しないインパクトレンチの回転軸を時計方向に回転させる。すると、連結軸3及び開閉力伝達部2を介して3つのチャック爪1が時計方向に回転する。これにより、ボルトBの頭部を時計方向に回転させ、ボルトBをねじ穴に対して締め付けることができる。
また、3つのチャック爪1をボルトBの頭部を把持した状態で、図示しないインパクトレンチの回転軸を反時計方向に回転させる。すると、連結軸3及び開閉力伝達部2を介して3つのチャック爪1が反時計方向に回転する。これにより、ボルトBの頭部を反時計方向に回転させ、ボルトBをねじ穴に対して緩めることができる。このように連結軸3及び開閉力伝達部2を介して3つのチャック爪1を回転させることで、ボルトBをねじ穴に対して着脱可能となる。
このとき、傾斜面2aの角度と位置決め凸部5aの押圧力を調整することで、連結軸3の回転力で3つのチャック爪1が開かないようにする。そして、ボルトBがねじ穴から完全に離脱すると、3つのチャック爪1がボルトBの頭部を把持しているので、そのまま持ち運ぶことができる。
最後に、ボルトを離して締結用ソケットが作業対象から離れる操作について説明する。
例えば、ボルトBの締め付けを終えて離れる場合、連結軸3をA1方向に引っ張る。ガイド部4は作業対象面に磁力等で固定されているので、連結軸3及び開閉力伝達部2がA1方向に移動する。連結軸3がガイド部4と相対的に移動できる限界までA1方向に移動し、さらに連結軸3をA1方向に引っ張ると、ガイド部4の作業対象面への固定力に抗してガイド部4が作業対象面から離れる。このようにして、ボルトの把持を解除して離脱することができる。
このように本実施形態によれば、開閉力伝達部2を移動させることで3つのチャック爪1を開閉してボルトBを把持し、この把持状態を保持することから、装置の小型化及び簡素化が図れる。また、チャック爪1が最も開いた状態からチャック爪が最も閉じた状態までの各位置でボルトを把持できるため、ソケットを交換せずに、大きさの異なるボルトBの着脱操作が可能である。また、ボルトBを把持して持ち運びが可能である。
なお、本実施形態では、位置決め部5としてガイド部4に凹部4aを形成し、この凹部4aに嵌り込む位置決め凸部5aを連結軸3に出没可能に設けたが、これに限らず、例えば連結軸3の所定位置に磁石を配置し、ガイド部4の内周面に軸方向に沿って所定間隔をあけて磁性体を配置して連結軸3を位置決めするようにしてもよい。
(第2実施形態)
(構 成)
図6は本発明に係る締結用ソケットの第2実施形態を示す縦断面図である。
なお、前記第1実施形態と同一の部分には、同一の符号を付して重複する説明は省略する。すなわち、3つのチャック爪1及び開閉力伝達部2の構成及び作用は、前記第1実施形態と同一であるため、その説明を省略する。
本実施形態は、ボルトBに対して前記第1実施形態より強い把持力を得るための締結用ソケットである。
図6に示すように、ウォームギア13は、X方向(時計方向)及びY方向(反時計方向)に回転可能であるとともに、左右方向に摺動可能である。また、ウォームギア13は、ガイド4と図示しないリニアブッシュを介して接続されている。ウォームギア13の一端は、図示しないインパクトレンチ、ナットランナなどの回転駆動源の回転軸と連結されている。ウォームギア13の他端は、取付軸11が取り付けられ、この取付軸11にガイドピン10が取り付けられている。
ラック部材14は、開閉力伝達部2に対して上下方向に摺動可能に接続されている。このラック部材14の外側には、ラックベース8が設けられている。このラックベース8は、ラック部材14に対して左右方向に摺動可能に設けられている。
ラックベース8,8間には、ガイドバー9が傾斜して固定されている。このガイドバー9には、長手方向に沿ってガイド溝9aが形成され、このガイド溝9a内をウォームギア13のガイドピン10が摺動する。ガイドバー9は、ウォームギア13の噛み合わせの変更をガイドする機能を有する。
ラック部材14内には、ウォームギア13及び歯車12が設置されている。この歯車12は、ラック部材14と噛み合っている。ウォームギア13を左方向に押すと、ガイドバー9によってラックベース8が図6の下方向に移動してウォームギア13が歯車12と噛み合うようになっている。
一方、ウォームギア13を右方向に引くと、ガイドバー9によってラックベース8が図6の上方向に移動してウォームギア13がラック部材14と直接噛み合うようになっている。
(作 用)
次に、本実施形態の締結用ソケットを用いてボルトBの把持操作について説明する。
まず、ガイド4をボルトBの頭部に押し付けるなどしてウォームギア13を図6の左方向に押すと、ウォームギア13のガイドピン10がガイドバー9のガイド溝9aの斜め上方に向かってを摺動する。これにより、ガイドバー9によってラックベース8が下方向に移動する。すると、ウォームギア13が歯車12と噛み合う。
この状態では、ウォームギア13をX方向に回転させたとき、歯車12がラック部材14をB1方向に押し出し、3つのチャック爪1がボルトBを把持する。
一方、ウォームギア13を図6の右方向に引くと、ウォームギア13のガイドピン10がガイドバー9のガイド溝9aの斜め下方に摺動する。これにより、ガイドバー9によってラックベース8が上方向に移動する。すると、ウォームギア13がラック部材14と直接噛み合う。
この状態では、ウォームギア13をY方向に回転させたとき、ラック部材14がB1方向に押し出され、3つのチャック爪1がボルトBを把持する。こうすることによって、X方向、Y方向の双方の回転でもボルトBを把持することができる。
また、3つのチャック爪1をボルトBの頭部を把持した状態で、図示しないインパクトレンチ、ナットランナなどの回転駆動源の回転軸を時計方向又は反時計方向に回転させると、ウォームギア13、上記リニアブッシュ及びガイド4を介して3つのチャック爪1が時計方向又は反時計方向に回転する。これにより、ボルトBの頭部を時計方向又は反時計方向に回転させ、ボルトBをねじ穴に対して緩め操作、又は締付け操作の双方を行うことができる。
このように本実施形態によれば、ウォームギア13を軸方向に移動させて歯車12を介して、あるいは直接ラック部材14に噛み合わせ、ウォームギア13を回転駆動してラック部材14を移動させ、開閉力伝達部2を移動させることで3つのチャック爪1を開閉してボルトBを把持することから、前記第1実施形態の効果に加え、前記第1実施形態に比べてより強い把持力を得ることが可能となる。
(第3実施形態)
(構 成)
図7は本発明に係る締結用ソケットの第3実施形態におけるチャック部及びスクロール歯車を示す正面図である。図8は図7のVIII−VIIIによる断面図である。
図7及び図8に示すように、連結軸37は、端部に歯車36が取り付けられている。また、連結軸37は、軸方向に移動可能であるとともに、X方向及びY方向に回転可能である。歯車36は、図8に示すように連結軸37を左方向に押し付けた第1の位置では、遊星歯車34と噛み合うようになっている。この遊星歯車34は、遊星歯車33と噛み合い、この遊星歯車33が内歯車32と噛み合っている。この内歯車32は、スクロール歯車31と接続されている。このスクロール歯車31には、図7に示すように3つのチャック爪1が設けられている。
一方、歯車36は、連結軸37を右方向に引いた第2の位置では、遊星歯車35と噛み合うようになっている。この遊星歯車35は、内歯車32と噛み合っている。
(作 用)
軸37を図8の左方向に押し付けた第1の位置では、歯車36が遊星歯車34と噛み合う。その状態で連結軸37をX方向に回転させると、遊星歯車33を介して内歯車32と接続されたスクロール歯車31が図7のA1方向に回転し、3つのチャック爪1がA2方向に開く。
一方、連結軸37を図8の右方向に引いた第2の位置では、歯車35と歯車36が噛み合う。すると、歯車34と歯車36を噛み合わせたときと歯車の数の偶数、奇数が異なるので、回転方向に対する3つのチャック爪1の開閉動作が逆になる。
すなわち、歯車35を回転させると、遊星歯車35を介して内歯車32と接続されたスクロール歯車31が図7のB1方向に回転し、3つのチャック爪1がB2方向に閉じる。
このように本実施形態によれば、歯車36が偶数の歯車34,33と奇数の歯車35のいずれかと噛み合い、その噛み合う遊星歯車によりスクロール歯車31の回転方向を異ならせ、このスクロール歯車31の回転により3つのチャック爪1開閉し、ボルトBを把持するようにしたことから、前記第2実施形態の効果に加え、構造を一段と簡素化することができる。
なお、本発明は上記各実施形態に限定されることなく、各実施形態を組み合せ、また種々の変更が可能である。例えば、上記第1、第2実施形態では、チャック爪1を3つ設けた例について説明したが、これに限らず少なくとも2つ設ければ、ボルトBの把持操作、緩め操作及び締付け操作が可能となる。
また、第1実施形態においてガイド部4が作業対象面に磁力等で固定される構成として説明したが、これは連結軸3をA1方向に引っ張った際に連結軸3および開閉力伝達部2がガイド部4に対して相対的に移動可能な構成であれば良い。例えばインパクトレンチに取り付けられている場合、図9に示すようにガイド部4をB1方向側に向けて押さえるガイド部押さえ軸41をインパクトレンチに設け、ガイド部押さえ軸41でボルトを離す操作の際にガイド部4を押さえる構成とする等してもよい。この場合、例えばガイド部押さえ軸41を軸方向に直動可能な構成としてガイド部4の押さえ/離しを切り替え可能とする。
また、チャック爪1は付勢部材により外側に付勢されているものとして説明したが、例えばチャック爪1と開閉力伝達部2の一方に凸部を、他方に凸部を挟持するあり溝状の溝部を設けて(例えば、モノレールのような構造)摺動面の垂直方向への移動を互いに拘束する構造とすれば、付勢部材が無くとも開閉力伝達部2の前後動によってチャック爪1を開閉させることが可能である。
また、ボルトを把持する際はガイド部4の先端をボルト穴周辺に当接させるものとして説明したが、これに代えてガイド部4の一部とボルト頭先端が当接する構成としてもよい。例えば、図10に示すようにガイド部4の内側に梁42を設けて、これがボルト穴先端と接触するような構成とすることができる。梁42は、ガイド4先端位置よりも連結軸3側に設けられ、チャック爪1には梁42と干渉しないように切り欠きを設ける。このような構成とすると、ボルト頭が極端に長かったり、ボルト穴が周囲から突出して設けられている等してガイド部4先端をボルト穴周辺に当接させられない場合でも、ボルトとガイド部4を当接させてチャック爪1を閉じることができる。ここで、ガイド部4と連続する構造物とボルト先端が接触する構成としてもよい。例えば梁42に代えて、ガイド部4と結合しており連結軸3側からガイド部4先端方向へ延びた軸を設ける等してもよい。
1…チャック爪
2…開閉力伝達部
2a…傾斜面
2b…開口底面
3…連結軸(連結部材)
4…ガイド部
4a…凹部
5…位置決め部(保持部材)
5a…位置決め凸部
8…ラックベース
9…ガイドバー
10…ガイドピン
11…取付軸
12…歯車
13…ウォームギア
14…ラック部材
31…スクロール歯車
32…内歯車
33,34…遊星歯車(第1の遊星歯車)
35…遊星歯車(第2の遊星歯車)
36…歯車
37…連結軸
41…ガイド部押さえ軸
42…梁

Claims (3)

  1. 一端が連結部材を介して回転駆動源の回転軸に連結され、他端側に前記回転軸方向に対して傾斜した傾斜面が複数形成された開閉力伝達部と、
    前記開閉力伝達部の前記回転軸方向の移動により前記複数の傾斜面に沿ってそれぞれ摺動して開閉し、締結具を把持可能な複数のチャック爪と、
    前記複数のチャック爪による前記締結具の把持状態を保持する保持部材と、
    を備えることを特徴とする締結装置。
  2. 前記連結部材は前記開閉力伝達部に連結された連結軸であり、
    前記保持部材は前記連結軸の軸方向位置を位置決めする位置決め部であることを特徴とする請求項1に記載の締結装置。
  3. 前記連結部材は、軸方向に移動可能なウォームギアと、前記ウォームギアの軸方向の移動で前記ウォームギアと噛み合い、前記ウォームギアの回転駆動により軸方向に移動可能なラック部材と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の締結装置。
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