JP5759466B2 - ヘアブラシ、その使い方、及びその製造方法 - Google Patents

ヘアブラシ、その使い方、及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5759466B2
JP5759466B2 JP2012533392A JP2012533392A JP5759466B2 JP 5759466 B2 JP5759466 B2 JP 5759466B2 JP 2012533392 A JP2012533392 A JP 2012533392A JP 2012533392 A JP2012533392 A JP 2012533392A JP 5759466 B2 JP5759466 B2 JP 5759466B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hair
height
hairs
region
flocked
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012533392A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013507199A (ja
JP2013507199A5 (ja
Inventor
ミシェル メルシエ,
ミシェル メルシエ,
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Michel Mercier Ltd
Original Assignee
Michel Mercier Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Michel Mercier Ltd filed Critical Michel Mercier Ltd
Publication of JP2013507199A publication Critical patent/JP2013507199A/ja
Publication of JP2013507199A5 publication Critical patent/JP2013507199A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5759466B2 publication Critical patent/JP5759466B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A46BRUSHWARE
    • A46BBRUSHES
    • A46B9/00Arrangements of the bristles in the brush body
    • A46B9/02Position or arrangement of bristles in relation to surface of the brush body, e.g. inclined, in rows, in groups
    • A46B9/023Position or arrangement of bristles in relation to surface of the brush body, e.g. inclined, in rows, in groups arranged like in hair brushes, e.g. hair treatment, dyeing, streaking
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A46BRUSHWARE
    • A46BBRUSHES
    • A46B9/00Arrangements of the bristles in the brush body
    • A46B9/02Position or arrangement of bristles in relation to surface of the brush body, e.g. inclined, in rows, in groups
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A46BRUSHWARE
    • A46BBRUSHES
    • A46B9/00Arrangements of the bristles in the brush body
    • A46B9/02Position or arrangement of bristles in relation to surface of the brush body, e.g. inclined, in rows, in groups
    • A46B9/028Bristle profile, the end of the bristle defining a surface other than a single plane or deviating from a simple geometric form, e.g. cylinder, sphere or cone

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Geometry (AREA)
  • Brushes (AREA)

Description

関連出願の参照
本特許出願は、(i)2009年10月9日に出願された米国特許仮出願番号61/250,057、(ii)2010年1月24日に出願された米国特許仮出願番号61/297,814、(iii)2010年1月25日に出願された米国特許仮出願番号61/298,205、(iv)2010年1月26日に出願された米国特許仮出願番号61/298,398、(v)2010年7月25日に出願された米国特許仮出願番号61/367,447、(vi)2010年7月26日に出願された米国特許仮出願番号61/367,793、(vii)2010年10月11日に出願された英国特許番号1017114.8の利益を主張し、これらを参照することによりその全体が本願に組み込まれる。
本発明の実施形態は、ヘアブラシと、ヘアブラシの使い方と、ヘアブラシの製造方法に関連する。
以下の発行された特許、及び公開特許公報は、潜在的に関連した背景資料を提供し、すべては参照することによりその全体が本願に組み込まれる。英国特許番号2,447,692、米国特許公開公報2005/055788、国際出願PCT/GB2008/000580、米国特許公開公報2005/210614、米国特許4,161,050欧州特許1,757,201、英国特許番号1,469,552、米国特許4,121,314、欧州特許1,078,585、ベルギー特許1007329、特許公開公報2003033226、欧州特許0904711、特許公開公報2003033226、米国特許216,408、米国意匠特許D166,124、米国意匠特許D166,086、米国意匠特許D168,916、米国意匠特許D168,917、米国意匠特許D169,131、米国特許6,226,811、米国特許公開公報2002/0004964、米国意匠特許D543,705、米国特許3,949,765、米国特許4,475,563、米国特許4,694,525、米国特許5,755,242、米国特許6,308,717、WO88/000446、米国特許4,500,939、米国特許2,889,567、米国特許2,607,064、米国特許4,287,898、及び米国特許公開公報2005/0210614。
本発明の実施形態は、人間又は動物の毛髪をほぐすヘアブラシに関連しており、このヘアブラシは、少なくとも100本の毛、又は少なくとも150本の毛、又は少なくとも200本の毛、又は少なくとも250本の毛を有する植毛領域を有しており、毛の高さは様々である。例えば、少なくとも5つの高さがあり、有意に互いに異なっている。植毛領域内の毛の高さ/長さは、(i)実質的に不規則にばらついており、(ii)毛保持面における毛の位置に対して実質的に独立している。
オプションとして、ある実施形態では、毛は均一な幅ではないことが好ましい。むしろ、毛の幅のばらつき(例えば、有意に互いに異なる3つ以上の異なる毛幅)が植毛領域にある。代わりに、又は、さらに追加して、その毛が様々な柔軟性の材料から作られてもよい。オプションとして、ある実施形態では、長い/丈のある毛は、平均して、丈のない毛よりも太く、及び/又は長い/丈のある毛は、丈のない毛よりも柔軟性のない材料で作られていることが好ましい。
本願にて開示される様々な特徴に基づく新規のヘアブラシは、従来の「対照基準(control)」ヘアブラシに照らして構成されまた試験された。特に、頭部の半分(すなわち、左半分又は右半分)の毛髪を新規のブラシを用いてほぐし、頭部の他の半分の毛髪は、対照基準ブラシを用いてほぐした。毛髪がほぐされる間、毛髪はユーザーの頭部から抜けた、又は引き抜かれた。従来の対照基準ブラシを用いて(すなわち、同等の大きさの毛髪の範囲をほぐすときに)抜けた毛髪は個別に集められて、抜けた毛髪の量が計測されて比較された。
ここで開示される特性を有する新規のヘアブラシは、人間の毛髪(濡れた毛髪、及び/又はコンディショナーで適切にいたわっていなかった毛髪であっても)を、驚くほど痛みのない方法で、及び/又は従来のヘアブラシを用いたときよりも驚くほど変化して著しく少ない痛みで、ほぐすことができることがわかった。さらに、新規のブラシを用いてほぐしたときに抜けた毛髪の量は、対照基準ブラシを用いてほぐしたとき(すなわち、再度述べると、同等の大きさの毛髪の範囲をほぐすとき)に抜けた毛髪の量よりも著しく少ないことがわかった。
これらのテスト/試験の間、ユーザーの実際の毛髪が、実際にほぐされていたことは注目すべきことである。つまり、ブラシのうちのいずれか一方が、ほぐすことなく、又は毛髪の一番外側の層だけをほぐすだけで、単に「ユーザーの毛髪をマッサージした」というような状況ではなかったということだ。
理論で制限されることは意図しないが、哺乳類の毛の1本1本は、均一の長さでもなく均一の太さでもないことは注目すべきことである。逆に、1人の人の頭部において(又は1匹の動物の胴体において)ある毛髪の1本1本は長く、別の毛髪の1本1本は短く、また、ある毛髪の1本1本は太くであり、別の毛髪の1本1本は細い。さらに、この毛髪の長さ、及び/又は毛髪の太さにおける空間的なばらつきは、いかなる識別可能な空間パターンにも従わない傾向にある。逆に、多くの人間の被験者又は動物の被験物においては、このばらつきは、おおよそ又は完全に不規則な/確率的なものであることが多い。
これら不規則な特性の少なくともいくつかを有するヘアブラシ(すなわち毛の長さ、及び/又は毛の太さ、及び/又は毛材の柔軟性が実質的に不規則にばらついている植毛領域を有するヘアブラシ)を用いることで、痛みを軽減した方法にて毛髪をほぐすことが可能になる。理論で制限されることは意図しないが、ここで見られる、痛みを軽減して毛髪をほぐすこと、及び/又は低減された抜け毛の量は、少なくとも部分的には、ヘアブラシの確率的な特性と、人間/哺乳類の毛髪の確率的な特性との機械的な「適合性」がある程度は存在するという事実によって引き起こされると仮定でき、結果、著しく軽減された痛み、及び/又はかなり少ない抜け毛量をなし得る毛髪をほぐす技術を提供できる。
毛の高さが実質的に不規則にばらつき、位置から実質的に独立してするような「植毛領域」でのそれぞれの毛は、独立して植設されていることは注目すべきことである。すなわちそれぞれの毛は、ヘアブラシの表面状で互いに離されて又は個々に植設されている。これら個々に植設された毛は、毛束、又は毛の房と対照をなしている。
本開示においては、毛の高さ、及び長さは、同意語として用いられる。
本開示においては、毛幅、及び毛の太さ同意語として用いられて、特徴的な幅寸法と呼ばれる。毛の断面が円状(すなわち実質的に円筒状の毛)を有する限定されない場合において、この幅は、円の直径である。
本開示においては、植毛領域の毛の高さ/長さが「毛保持面における毛の位置からは実質的に独立して実質的に不規則にばらつく」場合、(i)複数本の毛を一緒にして集団又は「領域」と見なすことができ、(ii)植毛領域の毛において視覚的に識別できる毛の長さ/高さのパターン(すなわち、不規則性以外のパターン)は存在しない。
毛保持面と、前記毛保持面に個々に植設された少なくとも100本の毛を有する植毛領域とを有しており、毛の高さは、実質的に不規則に互いに異なり、かつ前記毛保持面における毛の位置から実質的に独立するヘアブラシでが開示される。前記植毛領域は、(i)少なくとも5つの高さが有意に互いに異なる高さ特性、(ii)それぞれの毛が少なくとも0.5mmの幅を有する幅特性、及び(iii)毛の少なくとも60%が丸い端部を有する毛端部特性とを有する。
毛保持面と、前記毛保持面に個々に植設された少なくとも100本の毛を有する植毛領域とを有しており、前記植毛領域の毛の端部にて規定される先端部面は、ふぞろいにかつ実質的に不規則に形成されるヘアブラシである。前記植毛領域は、(i)少なくとも5つの高さが有意に互いに異なる高さ特性と、(ii)前記毛のそれぞれが少なくとも0.5mmの幅を有する幅特性と、(iii)前記毛のうち少なくとも60%が丸い端部を有する毛端部特性と、を有するヘアブラシ。
毛保持面と前記毛保持に個々に植設された少なくとも100本の毛を有する植毛領域とを有するヘアブラシであって、前記植毛領域の平均高さはHEIGHT_AVGとして定義され、前記植毛領域の高さ標準偏差はHEIGHT_SDとして定義されている。植毛領域が高さ特性、幅特性、及び毛端部特性を有しており、(i)前記幅特性に基づき、前記毛のそれぞれが少なくとも0.5mmの幅を有し、(ii)前記毛端部特性に基づき、前記領域内の毛のうち少なくとも60%が丸い端部を有し、(iii)前記高さ特性に基づいて、A)前記植毛領域が有意に互いに異なる少なくとも5つの高さを有しており、B)前記植毛領域は、前記植毛領域の合計の毛の本数のうち少なくとも10%である本数を有する少なくとも1つの高さ外れ値部分(HOS)を有しており、前記高さ外れ値部分HOSは、C)高さがHEIGHT_AVGとHEIGHT_SDとの合計を上回る毛からなる非常に丈のある毛(VTB)の部分と、D)高さがHEIGHT_AVGとHEIGHT_SDとの差異を下回る毛からなる非常に丈のない毛(VSB)の部分からなる群から選択されており、植毛領域全体への植設と少なくとも1つの高さ外れ値部分HOSへの植設との対比ができるように、かつ、前記植毛領域の毛全体が実質的に一定の密度にて前記毛保持面における特定区域SAに植設される一方で、前記高さ外れ値部分HOSの毛が前記特定区域SA内のふぞろいで非周期的な位置に散在するように、前記植毛領域の毛は前記毛保持面に個々に植設されるヘアブラシ。
ある実施形態では、i)前記植毛領域はさらに、毛幅標準偏差と毛幅平均との比率が少なくとも0.07となり、平均して、前記領域内の丈のある毛が丈のない毛よりも太くなるように前記植毛領域の毛に対して、毛の高さと毛の太さとの正相関がある幅のばらつき特性を有しており、ii)前記植毛領域の毛はそれぞれが、毛保持面の対応する局所平面に対して実質的に垂直に植設されるヘアブラシ。
ある実施形態では、植毛領域の毛は実質的に一定の密度で毛保持面に植設される。
ある実施形態では、植毛領域の高さの範囲は実質的に約3.5mm〜約16mmである。
ある実施形態では、前記植毛領域の毛は、実質的に、少なくとも4本の毛/cm2である一定の密度で毛保持面に植設される。
ある実施形態では、植毛領域の高さの範囲は、実質的に約3.5mm〜約16mmである。
ある実施形態では前記植毛領域はさらに、毛幅標準偏差と毛幅平均との比率が少なくとも0.07であり、前記植毛領域の毛に対して毛の高さと毛の太さとの正相関があり、平均して、前記植毛領域内の丈のある毛が丈のない毛よりも太くなるような幅のばらつき特性を有する。
ある実施形態では、前記植毛領域の毛がそれぞれ前記毛保持面における対応する局所平面に対して実質的に垂直に植設される。
ある実施形態では、植毛領域の毛が実質的に少なくとも4本の毛/cm2である一定の密度で植設される。
ある実施形態では、植毛領域の高さの範囲は、実質的に約3.5mm〜約16mmである。
ある実施形態では、高さ標準偏差と平均高さとの比率は、少なくとも0.075である。
ある実施形態では、その領域において平均の毛の太さは0.85mmを上回る。
ある実施形態では、その領域の毛の平均高さは、少なくとも約8.5mmである。
ある実施形態では、前記植毛領域の毛は多くとも12本の毛/cm2である密度にて植設される。
ある実施形態では、植毛領域の毛の平均高さは、多くとも約12mmである。
ある実施形態では、植毛領域の毛の平均高さは8mm〜14mmである。
ある実施形態では、前記植毛領域が特定区域内に設けられており、i)前記毛のうち少なくとも80%が一定の格子上に実質的に存在し、ii)前記領域の毛のうち少なくとも2%が前記格子から離れた位置に存在する。
ある実施形態では、毛が実質的に互いに平行になるように領域の毛が植設される。
ある実施形態では、i)前記植毛領域の平均高さはHEIGHT_AVGとして定義され、前記植毛領域の高さ標準偏差はHEIGHT_SDとして定義され、ii)前記植毛領域は、毛の高さがHEIGHT_AVGとHEIGHT_SDとの差異を下回る非常に丈のない毛(VSB)である毛部分を含み、iii)前記毛の非常に丈のない毛(VSB)である毛部分の毛の大部分が少なくとも5mmである高さ、及び/又は少なくとも0.33*HEIGHT_AVGである高さを有する。
ある実施形態では、植毛領域の毛のうち少なくとも10%が5mm〜9mmの高さを有しており、毛のうち少なくとも25%が9mm〜13mmの高さを有しており、毛のうち少なくとも10%が13mm〜18mmの高さを有している。
ある実施形態では、i)前記植毛領域のそれぞれの毛bは、最近接毛間距離と関連づけられており、前記最近接毛間距離は、毛bと、前記植毛領域の他のどの毛よりも前記毛bの近くに位置する前記植毛領域の別の毛bCLOSESTとの最短距離d CLOSEST (b)(=距離(b、bCLOSEST)))を示しており、これによって、前記植毛領域のそれぞれの毛bと前記最短距離d CLOSEST (b)との1対1のマッピングを確立して数字のセット(前記植毛領域の前記最短距離d CLOSEST (b)から構成されるCLOSEST_BRISTLE_DISTANCE)を形成し、ii)数字のセットCLOSEST_BRISTLE_DISTANCEの標準偏差と数字のセットCLOSEST_BRISTLE_DISTANCEの平均値とのSD/AVGの比率は、多くとも0.25である
ある実施形態ではSD/AVGの比率は多くとも0.2、及び/又は少なくとも0.075であり、及び/又はSD/AVGの比率は少なくとも0.1である。
ある実施形態ではi)前記植毛領域のそれぞれの毛bは、最近接毛間距離と関連づけられており、前記最近接毛間距離は、毛bと、前記植毛領域の他のどの毛よりも前記毛bの近くに位置する前記植毛領域の別の毛bCLOSESTとの個別の最短距離d CLOSEST (b)(=距離(b、bCLOSEST))を示し、これによって、植毛領域のそれぞれの毛bと最短距離d CLOSEST (b)との1対1のマッピングを確立して数字のセット(前記植毛領域の前記最短距離d CLOSEST (b)からなるCLOSEST_BRISTLE_DISTANCE)を形成して、ii)濃度がCLOSEST_BRISTLE_DISTANCEの濃度の50%〜95%であるCLOSEST_BRISTLE_DISTANCEの第1部分の値は、すべて代表的な最短距離値RCDVに多くとも10%の許容誤差内で同等であり、iii)濃度が少なくともCLOSEST_BRISTLE_DISTANCEの濃度の少なくとも10%であるCLOSEST_BRISTLE_DISTANCEの第2部分の値は、前記代表値RCDVからすべて少なくとも15%逸脱した最短距離値と関連づけられている。
ある実施形態では、毛はプラスチックにて構成される。
ある実施形態では、i)前記植毛領域は、前記毛保持表面の特定区域SA内に設けられた内側植毛領域であり、ii)ヘアブラシはさらに、前記特定区域SAの毛の外側で、前記特定区域の外周上に実質的に前記特定区域SAを囲むようにして設けられた外側植毛領域を有しており、iii)前記外側植毛領域は、A)前記内側領域の本数の少なくとも15%である毛の本数と、B)前記内側領域の毛の平均高さの多くとも30%である毛の平均高さと、の特性を有する。
ある実施形態では、植毛領域の毛のうち少なくとも80%は、少なくとも6mmの高さであり、多くとも18mmの高さを有する。
ある実施形態では、i)前記特定区域内に植設された毛の大部分は、実質的に規則的な格子上に配された位置に設けられ、ii)前記毛のうち少なくとも2%の少数部分は、前記規則的な格子にて規定される位置から離れている格子外位置に設けられる。
ある実施形態では、植毛領域の毛のうち少なくとも80%、又は少なくとも90%の高さは少なくとも6mmである。
ある実施形態では、領域の毛のうち少なくとも80%、又は少なくとも90%の高さは多くとも20mmである。
ある実施形態では、高さ標準偏差と平均高さとの比率は、少なくとも0.075である。
ある実施形態では、内側領域の毛の少なくとも80%、又は90%の太さは、少なくとも0.7mm、又は少なくとも0.8mm、又は少なくとも0.85mmである。
ある実施形態では、内側領域の毛の少なくとも70%、又は少なくとも80%、又は少なくとも90%、又は少なくとも95%の太さは、少なくとも0.75mm、及び/又は多くとも2.5mmである。
ある実施形態は、「パドル(paddle)」形状係数を有するヘアブラシ、及び/又は比較的平らなヘアブラシに関連する。ある実施形態は、「ファン型」のヘアブラシ、又は円筒形状のヘアブラシに関連する。ある実施形態は、人間用のヘアブラシに典型的な形状係数を有するヘアブラシに関連する。その他の実施形態は、ペット用ヘアブラシに典型的な形状係数を有するヘアブラシに関連する。
毛保持面と、前記毛保持面に植設された少なくとも100本の毛を有する植毛領域とを有し、前記毛の幅は、実質的に不規則にばらつき、前記毛保持面における前記毛の位置からは実質的に独立しているヘアブラシである。前記植毛領域は、(i)少なくとも5つの高さが有意に互いに異なる高さ特性と、(ii)毛幅標準偏差と毛幅平均との比率が少なくとも0.07である幅のばらつき特性と、(iii)前記植毛領域の毛のうち少なくとも80%が少なくとも0.5mmの幅を有する幅特性と、(iv)前記毛のうち少なくとも60%が丸い端部を有する毛端部特性とを有する。
ある実施形態では、植毛領域の毛において、平均して、前記領域の丈のある毛が丈のない毛よりも太くなるような毛の高さと毛の太さとに正相関がある。
ある実施形態では、植毛領域の毛が、それぞれ前記毛保持面の対応する局所平面に対して実質的に垂直に植設される。
ある実施形態では、植毛領域の毛が、それぞれ前記毛保持面の対応する局所平面に対して実質的に垂直に植設される。
ある実施形態では、毛のうち少なくとも80%は5mm〜20mmの高さである。
ある実施形態では、高さ標準偏差と植毛領域の平均高さとの間の比率は、少なくとも0.075である。
ある実施形態では、領域の平均の毛の太さは、0.85mmを超えている。
ある実施形態では、領域の毛のうち少なくとも80%は1mm〜2mmの太さを有している。
ある実施形態では、毛幅標準偏差と毛幅平均との比率は、少なくとも0.12である。
ある実施形態では、植毛領域の毛の大部分にとって、毛の長さと毛幅との比率は、少なくとも5で、多くとも10である。
毛保持面と、前記毛保持面に個々に植設された少なくとも100本の毛を有する植毛領域とを有し、前記毛の高さが実質的に不規則にばらつき、前記毛保持面における毛の位置からは実質的に独立しているヘアブラシである。植毛領域は、(i)少なくとも5つの高さが有意に互いに異なる高さ特性と、(ii)前記植毛領域の毛のうち少なくとも80%は、少なくとも0.5mmの幅を有する幅特性と、(iii)前記毛のうち少なくとも60%が丸い端部を有する毛端部特性と有する特性を有する。
毛保持面と、前記毛保持面に個々に植設された少なくとも100本の毛を有する植毛領域とを有しており、前記植毛領域の毛の端部にて規定される先端部面は、ふぞろいで実質的に不規則な形状であるヘアブラシである。前記植毛領域は、(i)少なくとも5つの高さが有意に互いに異なる高さ特性と、(ii)前記植毛領域の毛のうち少なくとも80%は少なくとも0.5mmの幅を有する幅特性と、(iii)前記毛の少なくとも60%が丸い端部を有する毛端部特性との特性を有する。
毛保持面と、前記毛保持に個々に植設された少なくとも100本の毛を有する植毛領域とを有しており、前記植毛領域の平均高さはHEIGHT_AVGとして定義され、前記植毛領域の高さ標準偏差はHEIGHT_SDとして定義されるヘアブラシである。前記植毛領域は、高さ特性、幅特性、及び毛端部特性を有しており、(i)前記幅特性に基づき、前記領域の毛のうち少なくとも80%は、少なくとも0.5mmの幅を有しており、(ii)前記毛端部特性に基づき、前記領域内の毛のうち少なくとも60%が丸い端部を有しており、(iii)前記高さ特性に基づき、A)前記植毛領域は、有意に互いに異なる少なくとも5つの高さを有しており、B)前記植毛領域は、前記植毛領域の合計の毛の本数の少なくとも10%である本数を有する少なくとも1つの高さ外れ値部分(HOS)を含み、前記高さ外れ値部分HOSは、C)毛の高さがHEIGHT_AVGとHEIGHT_SDとの合計を上回る非常に丈のある毛(VTB)の毛部分と、D)毛の高さがHEIGHT_AVGとHEIGHT_SDとの差異を下回る非常に丈のない毛(VSB)の毛部分からなる群から選択されて、前記植毛領域全体への植設と少なくとも1つの高さ外れ値部分HOSへの植設との対比があるように、また、前記植毛領域の毛全体は実質的に一定の密度で前記毛保持面における特定区域SA内に植設される一方、前記高さ外れ値部分HOSの毛は、前記特定区域SA内のふぞろいで非周期的な位置に植設されるように、前記植毛領域の毛が前記毛保持面に個々に植設される。
ある実施形態では、毛は、毛保持面に個々に植設されている。
毛保持面と、前記毛保持面に植設された少なくとも100本の毛を有する植毛領域とを有しており、前記毛は、別々の柔軟性を有する様々な材料にて構成され、それぞれの毛は対応する材料にて構成され、それぞれの毛の毛材の柔軟性は実質的に不規則にばらついており、前記毛保持面における毛の位置からは実質的に独立しているヘアブラシである。前記植毛領域は、(i)前記毛のうち少なくとも70%は、5mm〜25mmの高さを有し、(ii)前記植毛領域の高さ標準偏差と平均高さとの比率は、少なくとも0.075であり、(iii)別々の毛の毛材の柔軟性のばらつきは、毛幅標準偏差と毛幅平均との比率が少なくとも0.07である場合に取得できる前記領域の平均高さである固定高さに対する毛の柔軟性のばらつきと同等であり、(iv)前記植毛領域の毛のうち少なくとも80%は、少なくとも0.5mmの幅である幅特性と、(v)前記毛のうち少なくとも60%が丸い端部を有する毛端部特性とを有する。
ある実施形態では、毛のうち少なくとも90%は、5mm〜25mmである高さを有する。
ある実施形態では、植毛領域の高さ標準偏差と平均高さとは少なくとも0.12である。
ある実施形態では、別々の毛内の毛材の柔軟性のばらつきは、毛幅標準偏差と毛幅平均との比率が少なくとも0.07である場合に取得できる前記領域の平均高さである固定高さに対する毛の柔軟性のばらつきと同等である。
ある実施形態では、少なくとも、毛保持表面の毛で覆われた部分の少なくとも50%である被覆部の大部分は、1つ以上の不規則な又は準不規則な高さ特性、不規則な又は準不規則な幅特性、及び不規則な又は準不規則な材料の柔軟性特性とを有する植毛領域にて覆われている。
ある実施形態では、被覆部の大部分は、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも90%、及び少なくとも95%から選択された大きさでの実質的に大部分である。
図1Aは、ある実施形態に係わる例示的なヘアブラシを示す。 図1Bは、ある実施形態に係わる例示的なヘアブラシを示す。 図2Aは、ある実施形態に係わる例示的なヘアブラシを示す。 図2Bは、ある実施形態に係わる例示的なヘアブラシを示す。
図3Aは、ある実施形態における一対の毛の間の距離を示す。 図3Bは、ある実施形態における一対の毛の間の距離を示す。
図4Aは、ある実施形態における図1A〜2Bのヘアブラシの様々な毛の位置を示す。 図4Bは、ある実施形態における図1A〜2Bのヘアブラシの様々な毛の位置を示す。 図4Cは、ある実施形態における図1A〜2Bのヘアブラシの様々な毛の位置を示す。 図4Dは、ある実施形態における図1A〜2Bのヘアブラシの様々な毛の位置を示す。
図5は、高さヒストグラムである。
図6は、毛の太さ特性を示す。
図7は、最短毛間距離に関連したヒストグラムである。
図8は、ある実施形態におけるグリッド点を示す。
図9Aは、ある実施形態におけるファンブラシである。 図9Bは、ある実施形態におけるファンブラシである。 図9Cは、ある実施形態におけるファンブラシである。
図10Aは毛の位置を示す。 図10Bは毛の位置を示す。 図10Cは毛の位置を示す。 図10Dは毛の位置を示す。 図10Eは毛の位置を示す。 図11は、高さヒストグラムである。 図12Aは、最短毛間距離に関連したヒストグラムである。 図12Bは、最短毛間距離に関連したヒストグラムである。 図12Cは、最短毛間距離に関連したヒストグラムである。 図12Dは、最短毛間距離に関連したヒストグラムである。 図13は、毛の位置を示す。
図14は、ヘアブラシの試験結果を示す。
図15は、ある実施形態における実質的に共線性の毛のコンセプトを示す。
下記の請求項は、図面を参照して、例示した実施形態の本詳細な説明を参照することで、よりよく理解することができる。説明、実施形態、図面は、請求項の範囲を限定するものではない。今回開示する方法、及び装置のすべての特徴が、すべての実施に必要というわけではないことを理解する必要がある。また、工程又は方法が示される又は説明される今回の開示部分において、1つのステップが、最初に実行した別のステップに依存することが文脈から明らかではない場合、方法におけるそのステップはどの順序にて実行してもよく、又は同時に実行してもよいことを理解する必要がある。本願にて使われるとおり、「してもよい」の語句は、強制的な意味合い(すなわち「しなければならない」を意味する)よりは、許容的な意味合い(すなわち、「能力があること」を意味する)にて使われている。
明確にするために、他の実施形態の文脈にて説明される発明の特定の特徴は、1つの実施形態にて組み合わせて提供されてもよいことが理解できる。逆に、簡素化するために、1つの実施形態の文脈にて説明される発明の様々な特徴は、独立して又は適切な部分的な組み合わせ(sub-combination)により提供されてもよい。
毛の端部にて規定された「毛端部」の表面が、平らではない非周期性の特性(例えば、準不規則な又は不規則な特性)を有するヘアブラシを用いて、比較的「痛みが軽減された」又は「痛みのない」方法にて毛髪をほぐすことができる。本発明者の管理の下で実施されたテストでは、「痛みが軽減された」又は「痛みのない」ヘアブラシ(すなわち、本願にて開示される特徴に基づき構成されたものやその特徴の組み合わせにて構成されたもの)を使用することで、濡れた毛髪、及び/又はコンディショナーで適切にいたわっていなかった濡れた毛髪であっても、人間又は動物の毛(例えば、長い毛髪)をほぐすのに必要な時間の量を著しく減らすことや毛髪をほぐすことに関わる痛みの度合いを著しく減らすことが発見された。
図1A〜2Bは、そのような新規の「痛みを軽減してほぐす」ヘアブラシの限定することのない一例の図である。
特定の理論で制限されることは意図しないが、平均の毛髪長さは、頭部全体で、又は頭部のある範囲にて同一かもしれないという事実はあるにせよ、人間の毛髪の長さは一般に等しくなく、一般に、不規則な又は準不規則な感じでばらつくことは注目すべきことである。本発明者は、毛髪の長さ、及び/又は毛髪の太さの不規則な又は準不規則なばらつきに、少なくとも部分的に、ならった様式にて、ヘアブラシの毛保持面上で毛の長さ、及び/又は太さ、及び/又は材料の柔軟性を実質的に不規則に変化させることで、比較的痛みが軽減されて、及び/又は痛みなく毛髪をほぐすことが可能であると仮定した。
このように、この論理に基づいて、ヘアブラシ、及び特に先端部により規定される「毛端部」表面の形状が特定の度合いの無秩序又はエントロピーを有しているため、ほぐす対象の毛髪と「適合性」がある。さらに、この毛の形状・寸法(毛の長さが一定である状況、又はいくらか「秩序だった」感じでばらつくという状況とは逆である形状・寸法)が、毛髪をほぐすのに関連した応力又は引張力を分散させるのに役に立つと思われ、結果、あらゆる1つの位置における応力の量を減らしている。
文字、及び図面にわたり、多くのありうる特徴が開示されている。(i)すべての実施形態において、すべての特徴が必要なわけではないこと、及び(ii)特徴のいかなる組み合わせ(すなわち、全部の特徴、又は本文書に明示的に掲載されていない組み合わせも含む特徴のいかなる部分)が、特定の実施形態にて提供されうることは理解されるべきであろう。
図1A〜2Bは、本発明のある実施形態に係わるヘアブラシを示す。ヘアブラシ500は、ブラシ胴体部510と、ブラシ胴体部510の毛保持面530の範囲540に植設された毛とを有している。さらに、ブラシ胴体部は握り部520を有している。
範囲540の中心側部が560と示され、範囲540の「縁部」は570と示される。「内側植毛領域」は、この中心側部560内にあり、「外側植毛領域」は、縁部570内にある。
図2を参照する。図2は、毛の先端部によって規定された「毛の端部面」(破線・点線にて示す)を示す。「毛の端部面」550は、毛以外のいかなる追加材料をも必要とせずに存在し、むしろ、この面は、毛の先端部を補間して形成された表面を示している。
毛保持面530の中心側部560にあるこの毛の端部面550の1つの目立った特徴は、毛の端部面550が、いかなる識別可能な周期性をも実質的に持たず、また明らかに識別可能な確率的な/不規則な特性を有する、ふぞろいな形状にされていることである。
理論で制限されることは意図しないが、毛髪の端部、及び/又は頭骨の表面から「一番高い」毛髪の1本1本の部分によって規定される「毛髪表面」は、毛髪自体に規定されてもよいと思われる。この「毛髪表面」(図示しない)も、特に毛髪をほぐすときに、特定のレベルの準不規則性又は不規則性又は無秩序又はエントロピーを有している。先端部面550は、(「毛髪表面」と同様の)これら非周期性の/準不規則な/不規則な特性を有するため、このことによりブラシの毛が毛髪表面に引張力又は応力を誘因せずに入り込むことができると仮定できる。
図1B、及び2Aにみられるように、毛保持表面の縁部付近の範囲570においては、毛が中心側範囲560の毛に比べかなり短い。このオプションの「外側植毛領域」(毛を中心側範囲560に有する内側植毛領域とは対照的)のおかげで、ある実施形態では、内側領域の毛がユーザーの毛髪に比較的「なめらかに」入り込むことができる。例えば、多くのユーザーは、縁部付近のヘアブラシの外側の範囲570がブラシの内側の範囲560より先に毛髪にぶつかるように/接触するようにブラシを動かして、毛髪にブラシをかける。この場合、最初に、外側の範囲の丈のない毛が、最初に毛髪にまず接触し、(例えば、毛髪をほぐすための)より「積極的な」長い毛が直後に接触する。
図1A〜2Bのヘアブラシの1つの目立った特徴は、ヘアブラシの「毛が植設された」又は「毛で覆われた」部分の大部分(図1A〜2Bの例においては、これは、範囲560と範囲570に相当する)は、ある種の不規則なパターンがこの「大部分」において支配的であるように構成されている。すなわち、ある種の不規則なパターンとは、実質的に不規則な高さパターン、及び/又は実質的に不規則な幅パターン、及び/又は実質的に毛材の柔軟性パターンのことである。図1Bの場合、外側領域570の区域が内側領域560の区域よりもかなり少ないため、この状態が実質的に大部分である。図9A〜9Cの場合、これが実質的に全体の区域である。他の実施形態において、「大部分」は、少なくとも60%、又は少なくとも70%、又は少なくとも80%、又は少なくとも90%、又は少なくとも95%、又は実質的に100%である実質的に大部分のことであってもよい。
材料の柔軟性の多様性については、毛は、様々な柔軟性を有する材料によって構成される。例えば、ある毛は、1つのタイプの材料(例えば、1つのタイプのプラスチック)にて構成される。他の毛は、別の柔軟性を有する別のタイプの材料(例えば、別のタイプのプラスチック)により構成される。また、さらに他の毛は、さらに別の柔軟性を有する別のタイプの材料(例えば、別のタイプのプラスチック)により構成される。このように、少なくとも2つ、又は少なくとも3つ、又は少なくとも4つ、又は少なくとも5つ、又はどんな数の毛材をも使うことができる。
本開示において、「内側植毛領域」の語は、ヘアブラシの表面に共に設けられている他の植毛領域の有無にかかわらず、どのような植毛領域をも示すことができる。このように、不規則な高さ特性を有する植毛領域は、他の毛とともに設けられるかもしれないし、設けられないかもしれない。
図1A〜2Bのヘアブラシは、単に説明を意図したものであり、限定されることは意図していない。しかしながら、ある実施形態では、特定のヘアブラシが、図1A〜2Bのヘアブラシの1つ以上の(毛の長さ特性を示す特徴、及び/又は毛の幅特性を示す特徴、及び/又は毛の位置、及び毛の長さ、及び/又は幅の関係を示す特徴を非限定的に含む)共通の特徴を有してもよいと理解できる。
以下は、図1A〜2Bの非限定例に関連するいくつかの物理的パラメーターの省略したリストを示す。リストは、中心範囲の植毛領域(「内側植毛領域」と呼ばれる)に特に関連している。定義のセクションの後に、他のリストが示される。特徴のいかなる組み合わせも提供しうると理解できる。
(i)毛の本数 図1A〜2Bの例において、内側植毛領域は、約300本の毛を有している。他の実施形態において、内側植毛領域(又は「不規則な高さ特性、及び/又は不規則な幅特性、及び/又は不規則な材料の特性を有する領域」)は、少なくとも50本の毛、又は少なくとも100本の毛、又は少なくとも150本の毛、又は少なくとも200本の毛、又は少なくとも250本の毛を有している。好ましくは、これらの毛のそれぞれが、少なくとも0.5mmの太さ(又は、実施形態によっては、少なくとも0.75mmの太さ、又は少なくとも0.85mmの太さ、又は少なくとも1mmの太さ)を有しており、及び/又は、これらの毛のそれぞれが、少なくとも5mmの高さ(又は、実施形態によっては、少なくとも4mmの高さ、又は少なくとも6mmの高さ、又は少なくとも7mmの高さ)を有している。
(ii)毛の高さ 内側領域の毛(又は、「不規則な高さ特性、及び/又は不規則な幅特性、及び/又は不規則な材料の特性を有する領域」)は、毛の高さの多様性があり、有意に互いに異なる様々な高さの毛(すなわち少なくとも5、又は少なくとも8、又は少なくとも10、又は少なくとも12種類の高さの毛)が植設されていてもよい。ある実施形態では、実質的に不規則にばらついた高さである植毛領域の平均の毛の高さ(例えば、区域560における「内側領域」)は、1cmのオーダー(order of magnitude)であろう。例えば、7mm〜18mm、例えば、8.5mm〜15mm、又は8mm〜14mmである。「毛の高さ」の特徴のさらなる考察は、図5、7、10A〜12Dを参照にして以下に示される。
以下に検討されるように、毛の高さに関連する様々な他の特性が提供される。例えば、「植毛領域」の毛に対する高さ分布機能(すなわち、不規則な高さ特性を有すること)に関連するものがある。図1〜2から(また、高さヒストグラムを示す図5から)明らかに読み取れるように、内側領域内の高さ(又は、「不規則な高さ特性、及び/又は不規則な幅特性、及び/又は不規則な材料の特性を有する領域内の高さ)は、決して均一ではない。むしろ、顕著で有意な高さの「値幅」が存在する。
(iii)毛の太さ ある実施形態では、内側領域(又は、「不規則な高さ特性、及び/又は不規則な幅特性、及び/又は不規則な材料の特性を有する領域)の毛の太さは、約1.2mmのオーダーである。例えば、0.8mm〜2mmである。しかしながら、実際の毛の太さは、使用される毛材によって決まる。「毛の太さ」の特徴のさらなる考察が、図6を参考にして以下に示される。
(iv)毛の配向性 図面に見られるように、「内側領域」(又は「不規則な高さ特性、及び/又は不規則な幅特性、及び/又は不規則な材料の特性を有する領域」)の毛は、一般に「まっすぐに立っている」。すなわち、毛保持面530の局所平面に対して実質的に垂直に配向され、及び/又は実質的に毛の表面の局所法線と(例えば、30度、又は20度、又は10度の許容範囲内にて)共直線となる。
これは、毛保持面530のあらゆる形状/形の場合に対しても同じでありうる。例えば、平らな(図1A〜2Bに示されるように)、又は丸みを帯びた、又はさらには円筒状のファンブラシである。ある実施形態では、「不規則な高さ特性、及び/又は不規則な幅特性、及び/又は不規則な材料の特性を有する領域」の毛は実質的に互いに平行である(又は、局所的に互いに平行である)。
(v)毛の形状の特徴 図面に見られるように、毛は全部実質的に(湾曲したりねじれたりするというよりは)直線状である。それに加え、内側植毛領域560、及び/又は外側植毛領域570(又は「不規則な高さ、及び/又は不規則な幅、及び/又は不規則な材料の柔軟性特性を有するあらゆる領域)の毛が実質的に丸い端部を有してもよい。例えば、「領域」の毛の実質的に大部分とは、少なくとも60%、又は75%、又は85%、又は90%のことである。このことは、ブラシの毛が頭皮に接触する場合に、より快適な効果を生むのに役に立つかもしれない。
ある実施形態では、「内側領域」(又は、「特定区域」内のあらゆる領域)の毛のうち大部分、又は少なくとも60%、又は少なくとも70%、又は少なくとも80%、又は少なくとも90%である実質的に大部分が、実質的に直線状である。
(vi)毛の密度 図面にて識別できるように、ブラシの中心部内では、毛の密度が、(完全に一定ではないが)実質的に一定になる傾向がある。「実質的に一定の毛の密度」に関連した実施形態では、「内側領域」内には(又は、「不規則な高さ特性、及び/又は不規則な幅特性、及び/又は不規則な材料の特性を有する領域」には)、かなり大きな毛の植設されていない範囲は存在しない傾向にあり、又は他の範囲と比べて毛が明らかに「過密である」範囲も存在しない傾向にある。
(vii)材料/取り付け手段 毛は、プラスチック材料から構成され、ブラシの毛保持面に取り付けられてもよい。毛が毛保持面に「取り付けられる」又は「植設される」一例としては、毛が「毛保持表面」の「ブラシの表面」に接着され、又は針でとめられたり、又は固定されたりすることである。他の例においては、毛がブラシの表面に一体的に形成されてもよい。例えば、ブラシの表面、及び毛が、同一材料で構成されてもよい。ブッシュ(bush)表面と毛の形状に適合する特別な型を製造してもよい。この型の形状特性にて、毛を有するブッシュの「長さ特性」、又は「太さ特性」、又は「毛の密度特性」、又はあらゆる他の形状特性を決めてもよい。この「一体に形成された」ブラシは、毛が毛保持表面に「取り付けられた」又は「植設された」他の例である。
(viii)均一な局所平均高さ 図2Bから明らかに識別可能な1つの特徴は、「内側の範囲」内にて、個々の毛の高さにおいてかなりのばらつきがある場合でも、それぞれの毛の局所平均高さはかなり小さな範囲でばらつくかもしれないということである。ある実施形態では、「不規則な高さ特性、及び/又は不規則な幅特性、及び/又は不規則な材料の特性を有する領域」の範囲において、近傍の有意な毛(すなわち、有意な高さを有する近傍毛。例えば、少なくとも30%)のうちそれぞれの毛の局所平均した高さは、毛の高さ自体と比べてかなり小さな範囲にてばらつく。このように、先端側の毛の表面550が、近傍(例えば、約7.5mmの半径を有する近傍、及び/又は50%、又は40%、又は30%、又は20%、又は10%の許容誤差内の平均の毛の高さに等しい半径を有する近傍)にてなめらかである場合、「近傍がなめらかな」先端側の毛の表面は、実質的に一定であることが確認できるかもしれない。
定義
便利にするため、本明細書における説明の文脈においては、様々な語が用いられる。本願のこの又は別の箇所において、明示的に、又は暗示的に定義が提示される限り、そのような定義は、当業者により定義された語句の使用法と一致していると理解されるべきである。さらに、そのような定義はそのような使用法と一致した可能な限り広い意味で解釈されるべきである。
本発明の実施形態は、毛の高さが「毛保持面における毛の位置からは実質的に独立して実質的に不規則にばらつく」ように毛がヘアブラシの表面に植設されている植毛領域に関連している。
本開示においては、植毛領域の毛の高さ/長さが「毛保持面における毛の位置からは実質的に独立して実質的に不規則にばらつく」場合、(i)複数本の毛を一緒にして、1つの集団(coherent unit)又は「領域」と見なすことができる(ii)植毛領域の毛において、視覚的に識別できる毛の長さ/高さのパターン(すなわち、不規則性以外のパターン)は存在しない、(iii)このように、植毛領域の毛が「実質的に不規則な」高さパターンを有することが、視覚的に明らかである。
前の段落で説明された「植毛領域」の毛の視認可能な「実質的に不規則な」高さパターンをあいまいにしたり打ち消したりしないさらなるオプションの物体又は特徴が提供されうると理解できる。一例においてヘアブラシの形状は、図1A〜2Bに示された平らな形状以外のものであってもよい。
他の例においては、「植毛領域」に、それを超えて、少なくとも100本の毛、又は少なくとも150本の毛、又は少なくとも200本の毛、又は少なくとも250本の毛があってもよく、例えば、外側領域又は毛保持面上のそのほかのあらゆる位置に植設されてもよい。ある特定の例においては、追加の毛は「不規則な高さ特性」を有する内側領域の毛よりも実質的に長さの短い「丈のない」毛、又は「細い」毛であってもよく、又はあらゆる他の形状寸法を有していてもよい。しかしながら、実質的に不規則な高さ特性を有する実施形態において、これらさらなるオプションの物体又は特徴は、毛の視認可能な「実質的に不規則な」高さパターンをあいまいにしたり打ち消したりすることはない。
このように、図1A〜2Bにおける縁部570の外側領域の毛は、「不規則な高さ特性」を有しているかもしれないし、有していないかもしれない。しかしながら、それらの毛の存在(又は、あらゆる位置のその他のあらゆる「追加の」毛の存在)は、「内側領域」にて識別可能な不規則な高さ特性をあいまいなものにしないことは明らかである。
「実質的に不規則な」という語は、上述されたこれら可視のパターンが存在する限りは、高さパターン(又は、幅又は柔軟性パターン)が厳密に数学的に不規則なパターンである必要はないことを意味している。
不規則な高さ、及び/又は不規則な幅、及び/又は不規則な材料の硬さ特徴を有する「植毛領域」(又は、他の毛の群(group)又は植毛領域)の物理的、及び/又は統計的特性が考察される場合、これは、「不規則な高さ特性」を有する植毛領域を言及するのみで、他の追加の毛を言及しないことは明らかである。そのような物理的、及び/又は統計的特性は、毛の密度、又は高さ、又は太さ、又は材料、又はあらゆる他の特性に関連しうる。図1A〜2Bの「植毛領域」ヘアブラシの特定の計測された物理的、及び/又は統計的特性について、様々な図面を参照にして考察する。
本発明の実施形態は、識別可能な高さ、及び/又は太さ、及び/又は材料の柔軟性パターンを有する「植毛領域」の毛が「個々に植設された」場合に関連しており、房、又は複数本の毛、又は毛束として植設された場合には関連していない。むしろ、毛は毛保持面に個々に植設されている。すなわち、それぞれの毛が離されて毛保持面に植設されている。
このように、図1A〜2Bに示されたように、毛、及び/又は毛の「ベース部/下部/基端部」は互いに離間され、従来技術での「毛束」又は「毛の房」として知られるような「一緒に束」にはなっていない。むしろ、それらはそれぞれが、図面に示されたように「個別に」植設されている。
房又は束として植設されていない毛(むしろ、独立して植設されている毛)の他の目立った特徴は、毛が互いに平行になっていてもよいという事実である。ある実施形態では、母集団の毛の大部分又はほとんど(すなわち少なくとも70%、又は少なくとも80%、又は少なくとも90%)が、すべて「局所的に平行」である。すなわち、母集団のすべての近傍毛に平行である。例えば、毛の母集団のすべての毛が、1cmよりも近くにあり、又は0.5cmよりも近くにある。このように、円筒状ブラシに植設された毛の場合であっても、房又は束状に植設されていないこれらの毛は、局所的に平行といえるであろう。
先端側の毛の表面が「実質的に不規則にばらつく」形状である場合、これは、毛の先端表面に視覚的に識別できる(すなわち、不規則性以外の)パターンが存在しないという状況を意味している。再度記述すると、(確率的な高さ特性を有するかもしれないし、有していないかもしれない)追加の毛が、毛の先端表面を形成する「領域の毛」とは別に存在するかもしれない。例えば、この追加の毛とは、先端側の毛の表面の「大部分の不規則な又はふぞろいな又は非周期性の」部分の領域の毛よりもかなり丈のない毛かもしれない。しかしながら、追加の毛は、毛の先端表面550(又はその一部分)の明らかに識別可能で不規則な感じの、又はふぞろいな表面形状パターを打ち消すことはない。
ある実施形態は、多くの様々な高さ(すなわち少なくとも5つ、又は少なくとも8つ、又は少なくとも10つ、又は少なくとも12種類の高さ)が「有意に互いに異なる」状態にて植毛領域に設けられる又は配置される場合に関連している。毛の「有意に異なる」高さという語は、毛髪のブラッシング機能に照らして用いられており、例えば、製造工程を原因とした微少な(例えば、顕微鏡レベルの)高さのばらつきとは異なる。これらの有意に異なる高さは、ユーザーが裸眼にてブラシを見れば、はっきりと視認することができる(図1A〜2B参照)。図1A〜2Bに関連した例にて(そして、内側領域の高さヒストグラムである図5を参照して詳細に考察されるように)、実質的に互いに異なる少なくとも5つの高さの「値幅」というのは、少なくとも数mmのオーダーである。
毛が「実質的に硬い」とされる場合、毛がほぼ硬いという場合であっても、例えば、ブラッシングを痛みが軽減されたものにするための、少しの柔軟性がまだありうることを意味している。このように、「実質的に硬い」という語は、「目的(毛髪の範囲内に入り込み、毛髪をほぐすこと)を果たすために十分に硬い」ことを意味している。
「毛」は十分な太さがあり、この目的を果たすための材料で作られている。ある実施形態においては、毛が少なくとも0.5mmである太さ/幅(すなわち、プラスチックの場合)を有している。
なお、図3A〜3Bを参照して、「毛と毛の間の距離」(図3A〜3Bにおいて、毛B1と毛B2との間の距離(B1、B2)として示される)は、毛のそれぞれの「毛の下部/ベース部/根本部/基端部」におけるセントロイド(centroid)間のヘアブラシの表面530に沿った距離のことである。
毛の「位置」は、ブラシの表面上の毛の中心/セントロイド(すなわち、局所的なブラシの表面からの「高さ」が「ゼロ」)の位置を示す。「毛間の距離」とは、中心と中心との間の距離を示す。
「毛保持面」の語は、特定のタイプの表面に限定されることを意図しておらず、逆に、毛が植設された表面の名称を提示することを単に意図している。
本開示においては、植毛領域の毛幅/太さが「毛保持面における毛の位置からは実質的に独立して実質的に不規則にばらつく」場合、(i)複数本の毛を一緒にして集団又は「領域」と見なすことができ、(ii)植毛領域の毛において視覚的に識別できる毛の長さ/高さのパターン(すなわち、不規則性以外のパターン)が存在せず、そして(iii)このように、植毛領域の毛は「実質的に不規則な」高さパターンを有していることが視覚的に明らかである。
以下に示したリストは、内側植毛領域560の毛によって提供されうる特徴を示した「特徴のタイプ」により区分された様々な特徴である。「外側領域」が存在するか否かに関わらず、「内側植毛領域」に関連するいかなる特徴は、1つ以上の実施形態において、不規則な高さ、及び/又は不規則な幅、及び/又は不規則な材料の柔軟性特性を有する植毛領域に関連してもよい。他の実施形態において、特徴のいかなる組み合わせを有してもよい。
図4の考察 本数の特徴と密度の特徴
図4Aは、図1A〜2Bの限定しないヘアブラシの毛の位置のマップである。図4B〜4Dは、図4Aのマップの特定の部分的な範囲を示す。図4Aに見られるとおり、図1A〜2Bの例において内側植毛領域560(図1A〜2Bの特有な場合であるが、不規則な毛の長さパターンが識別される毛の「特定区域」を示す)は、約300本の毛を有している。これは、単に1つの特定のベース部のことであり、「特定区域」内においても、これよりも多くのまたは少ない本数の毛が植設されてもよい。
他の実施形態において、不規則な毛の長さパターンが識別されうる毛の「特定区域」における毛の本数は、少なくとも、少なくとも100本、又は少なくとも150本、又は少なくとも200本、又は少なくとも250本の毛である。
少なくとも100本の毛、又は少なくとも150本の毛、又は少なくとも200本の毛、又は少なくとも250本の毛は、特定の特性を有してもよい。例えば、(i)少なくとも0.5mm、又は少なくとも0.7mm、又は少なくとも0.8mm、又は少なくとも0.9mmであるこれらの毛の太さ/幅/直径を有してもよく、及び/又は(ii)少なくとも3mm、又は少なくとも5mm、又は少なくとも7mmである毛の高さを有してもよく、及び/又は(iii)多くとも25mm、又は多くとも22mm、又は多くとも20mm、又は多くとも18mm、又は多くとも16mmである毛の高さを有してもよい。
ある実施形態では、「特定区域」内のすべての毛のうち、少なくとも50%、又は少なくとも70%、又は少なくとも80%、又は少なくとも90%、又は少なくとも95%の毛が、少なくとも、少なくとも0.8mm、又は少なくとも0.9mm、又は少なくとも1mmの太さを有している。
図4A〜4Dにて識別できるであろう他の目立った特徴は、毛が、「実質的に一定の密度」にて内側の範囲内に植設されていることである。ある実施形態では、密度が厳密に一定にならないほうが好ましいかもしれないが、毛の密度には比較的小さなばらつきを許容している(又は、むしろ好ましい)。
例えば、内側領域には、毛の植設されていない(又は、かなりの低密度の毛を有する)比較的小さな範囲1020があってもよい。また、内側領域には、比較的高密度である比較的小さな範囲1024があってもよい。しかしながら、これらのばらつきは比較的小さく、「内側領域」の毛の全体的な「実質的に一定の密度」パターンを打ち消すものではなく、及び/又は「不規則な高さ、及び/又は不規則な幅、及び/又は不規則な材料の柔軟性パターンを有する領域」を打ち消すものでもない
ある実施形態では、少なくとも100本、又は少なくとも150本、又は少なくとも200、又は少なくとも250本の毛を有した植毛領域が、約20〜100cm2の大きさ(例えば、約30〜約50cm2の大きさ)のヘアブラシの毛保持面530の区域に設置されており、以下に検討されるように、「内側領域」(又は他の不規則な特性を有する領域)の毛に対して様々な毛密度や様々な幅が用いられてもよい。
上述のとおり、ある実施形態においては、毛の密度のある程度の空間的なばらつき(すなわち、「内側領域」の毛、及び/又は高さが、少なくとも4mm、又は少なくとも5mm、又は少なくとも6mm、又は少なくとも7mm、又は少なくとも8mmである少なくとも最小高さの毛、及び/又は太さが、少なくとも0.5mm、又は少なくとも0.7mm、又は少なくとも0.85mm、又は少なくとも1mm、又はそれ以上である少なくとも最小太さの毛)が許容されうるし、又は望ましいこともある一方で(図4における範囲1024や範囲1020参照)、内側領域の毛の全体的な密度が実質的に一定であることも望ましいこともあることが図4から明らかである。
図5の考察 高さの特徴
図1A〜2Bの特定の例において、内側植毛領域(すなわち範囲560)における毛の高さの統計的特性が算出された。表1は、この高さ分布をまとめた統計表である。
内側領域が296本の毛を有する図1A〜2Bの特定の例において、平均の毛の高さは11.3mm、高さ標準偏差は2.34mmである。図1A〜2Bの例において、高さ標準偏差と平均高さとの比率(すなわち高さSD/平均高さの比率)は0.21である。
図5は、特定の「ビン(bin)」内にある高さの値の頻度を示す「高さヒストグラム」である。
すべての高さが同一とは限らないことは、図5から明らかである。むしろ、一定の高さの「値幅」があり、高さのばらつきもある。他の実施形態において(図5に見られるように)、「有意に互いに異なる」多くの高さ(すなわち、少なくとも5、又は少なくとも8、又は少なくとも10、又は少なくとも12、又は少なくとも15、又は少なくとも20種類の高さ)がある。毛の「有意に異なる」高さという語は、毛髪のブラッシング機能に照らして用いられており、例えば、製造工程を原因とした微少な(例えば、顕微鏡レベルの)高さのばらつきとは異なる。これらの有意に異なる高さは、ユーザーが裸眼にてブラシを見れば、はっきりと視認することができる。
他の実施形態において、内側領域の毛は、「最小長さ」又は「最大長さ」を有している(これは、内側領域の毛にのみ関連しており、内側以外の領域の追加の毛は、他のどんな長さであってもよい)。理論で制限されることはないが、丈のない毛が「最小長さ」を有する場合、毛髪を離す/ほぐす機能を果たすことができない。理論で制限されることはないが、長い毛が「最大長さ」である場合、毛髪をほぐす工程の「邪魔」になり、及び/又は痛みの量を増加させ、及び/又はプラスのほぐし機能として役に立たない。
ある実施形態では、内側領域(又は、あらゆる「不規則な特性の領域」)の毛のうち、少なくとも50%、又は少なくとも60%、又は少なくとも70%、又は少なくとも80%、又は少なくとも90%、又は少なくとも95%、又は少なくとも99%(いかなる組み合わせも可能)の毛は、少なくとも6mm、又は少なくとも7mm、又は少なくとも8mm、又は少なくとも9mmとなる最小長さを有してもよく、及び/又は多くとも20mm、又は多くとも19mm、又は多くとも18mm、又は多くとも17mm、又は多くとも16mm、又は多くとも15mmとなる最大長さを有してもよい。いかなる組み合わせも可能であり、例えば、少なくとも60%の毛が少なくとも7mmの長さを有し、少なくとも80%の毛が多くとも16mmの長さ、又はあらゆる他の組み合わせを有してもよい。
図5は、区域560内の毛の高さ範囲が、約7mm〜約16mmである状況を示す。他の実施形態において、区域560内の毛の高さ範囲は、約3.5mm〜約16mm(ある実施形態では約6mm〜約16mm)であってもよく、例えば、この結果、ある実施形態では、実質的にすべての(例えば、少なくとも80%、又は少なくとも90%の)毛がこの高さ範囲におさまる。すなわち、実質的にすべての毛が、以下の(a)3.5mm〜16mm、(b)3.5mm〜18mm、(c)6mm〜16mm、及び(d)6mm〜18mmの4つの高さ範囲内におさまる。
毛の高さ分布が厳密に均一ではない場合であっても、高さ分布は均一な高さ分布のいくつかの特性を有するかもしれないことは、図5から明らかである。例えば、ある実施形態では、内側領域の毛の母集団のうちの第1部分(例えば、少なくとも5%、又は少なくとも10%、又は少なくとも15%、又は少なくとも20%)が、比較的「丈のない」範囲(高さ範囲1)におさまる高さを有する「丈のない毛」であり、内側領域の毛の母集団のうち第2部分(例えば、少なくとも5%、又は少なくとも10%、又は少なくとも15%、又は少なくとも20%、又は少なくとも25%)が、比較的「中間の高さ」範囲(高さ範囲2)におさまる高さを有する「中間の高さの毛」であり、内側領域の毛の母集団のうち第3部分(例えば少なくとも5%、又は少なくとも10%、又は少なくとも15%、又は少なくとも20%)が、比較的「丈のある高さ」範囲(高さ範囲3)におさまる高さを有する「丈のある毛」である。これら割合のいかなる組み合わせを用いてもよい。
一例において、比較的丈のない毛は、内側領域の毛の5mm〜9mm(高さ範囲S1)の高さを有し、「中間の高さ」毛は、9mm〜13mm(高さ範囲M1)の高さを有し、「丈のある毛」は、13mm〜18mm(高さ範囲T1)の高さを有している。これは、「比較的平らなブラシ」に対しても当てはめてもよい。ファンブラシに対しては、高さの数値が10〜20%高くてもよい。(S1は、「丈のない」の1つ目のバージョンであり、M1は、「中間の」の1つ目のバージョンであり、T1は、「丈のある」1つ目のバージョンであり、S2は、「丈のない」の2つ目のバージョンであり、M2は、「中間の」の2つ目のバージョンであり、T2は、「丈のある」の2つ目バージョンである。
他の例においては、比較的丈のない毛は、内側領域の毛の5mm〜9.5mm(高さ範囲1)の高さを有し、「中間の高さ」毛は、9.5mm〜12.5mm(高さ範囲2)の高さを有し、「丈のある毛」は、12.5mm〜18mm(高さ範囲3)の高さを有している。
ある実施形態では、内側領域(又は、「不規則な」特性を有する領域)において、S1、及び/又はM1、及び/又はT1、及び/又はS2、及び/又はM2、及び/又はT2(いかなる組み合わせも用いられうる)の高さ範囲にある毛の本数は、少なくとも10本の毛、及び/又は少なくとも20本の毛、及び/又は少なくとも30本の毛、及び/又は少なくとも40本の毛(いかなる組み合わせも用いられうる)である。
本数(S1)の語は、内側領域(又は、「不規則な」特性を有する領域)内にある高さがS1高さ範囲である毛の本数である。これは、S1、M1、T1、S2、M2、及び/又はT2に関連してもよい。
他の実施形態において、比率(比率のいかなる組み合わせ、又は上限/下限のいかなる組み合わせ)には、本数(S1)と本数(M1)との比率、及び/又は本数(S2)と本数(M2)との比率、及び/又は本数(T1)と本数(M1)との比率、及び/又は本数(T2)と本数(M2)との比率がある。この比率は、少なくとも0.2、又は少なくとも0.3少なくとも0.4、又は少なくとも0.6、又は少なくとも0.7、又は少なくとも0.8、及び/又は多くとも2、又は多くとも1.5、又は多くとも1.2、又は多くとも1、又は多くとも0.8、又は多くとも0.6、又は多くとも0.4、又は多くとも0.3、又は多くとも0.2Lである。いかなる組み合わせも用いることができる。
この比較的「均一な」毛の高さ分布は、「特定区域」560内の毛髪をほぐすための「意味のある高さ」を有する毛の母集団に当てはまるかもしれない。他の実施形態において、「ほぐすための意味のある高さ」を有し、かつ特定区域内に植設された毛は、前のセクションにて検討した最小本数を有しており、少なくとも100本、又は少なくとも150本、又は少なくとも200本、又は少なくとも250本の毛、及び/又は少なくとも0.5mm、又は少なくとも0.7mm、又は少なくとも0.8mm、又は少なくとも0.9mmとなる最小太さの毛を有している。「ほぐすための意味のある高さ」の毛は、2.5mm、又は3mm、又は3.5mm、又は4mm、又は4.5mm、又は5mmである最小高さを有して、17.5mm、又は21mm、又は20mm、又は19mm、又は18mm、又は17mmである最大高さを有すると定義される。これら数字のいかなる組み合わせも可能である。
他の実施形態において、内側領域(又は、特定区域内に配置された「不規則な特性」有する他の領域)の毛の高さSD/平均高さの比率は、少なくとも0.05、又は少なくとも0.075、又は少なくとも0.1、又は少なくとも0.125、又は少なくとも0.15、又は少なくとも0.2、及び/又は多くとも0.6、又は多くとも0.5、又は多くとも0.4、又は多くとも0.3、又は多くとも0.25である。再度になるが、これは、「高さの値幅」を示す。
他の実施形態において、内側領域(すなわち例えば、約2.5mm〜約17.5mmとなる「意味のある高さ」の範囲内)の毛の平均高さは、少なくとも6mm、又は少なくとも7mm、又は少なくとも8mm、又は少なくとも8.5mm、及び/又は多くとも16mm、又は多くとも15mm、又は多くとも14mm、又は多くとも13mm、又は多くとも12mmである。これら値のいかなる組み合わせもどの実施形態でも用いることができる。
他の実施形態において、内側領域の毛に対して、内側領域内の毛の母集団の高さ標準偏差は、少なくとも1mm、又は少なくとも1.5mm、又は少なくとも2mm、及び/又は多くとも5mm、又は多くとも4mm、又は多くとも3mmであってもよい。
明らかに、高さ標準偏差最小のいかなる組み合わせ、高さ標準偏差最大のいかなる組み合わせ、及び/又は高さ平均であってもよい。
ある実施形態では、植毛領域は、「特定区域」(例えば、図2〜3における範囲560)内の実質的にすべての毛(すなわち少なくとも70%、又は少なくとも80%、又は少なくとも90%、又は少なくとも95%、又は少なくとも99%)であり、この区域の高さはあらゆる高さの特徴又は本願で開示される特徴の組み合わせを有し、及び/又はこの区域の幅はあらゆる幅の特徴又は本願で開示される特徴の組み合わせを有している。
毛幅の特徴 図6の考察
上述のとおり、毛は少なくとも0.5mmの幅を有する。例えば、この幅の値は、(ヘアブラシが一般に作られるほとんどの材料、例えば、ほとんどのプラスチック、にとって)、毛が「個々別々で」束にならなくてもよいための閾値である。この値において、「房になっていない」毛や「束になっていない」毛(すなわち個々に植設された毛)は、毛髪の範囲に入り込んで毛髪をほぐすのに有効な程度に十分に太いといえる。
他の実施形態において、内側領域の毛は、「最小太さ」又は「最大太さ長さ」を有している(これは、内側領域の毛にのみ関連しており、内側以外の領域の追加の毛は他のどんな長さであってもよい)。
ある実施形態では、内側領域(又はあらゆる「不規則な特性の領域」)の毛のうち少なくとも50%、又は少なくとも60%、又は少なくとも70%、又は少なくとも80%、又は少なくとも90%、又は少なくとも95%、又は少なくとも99%(いかなる組み合わせも可能)の毛は、少なくとも0.5mm、又は少なくとも0.7mm、又は少なくとも0.85mm、又は少なくとも0.9mm、又は少なくとも1mm、又は少なくとも1.1mm、又は少なくとも1.2mmの太さ長さを有してもよく、及び/又は多くとも3mm、又は多くとも2.5mm、又は多くとも2mm、又は多くとも1.8mm、又は多くとも.5mm、又は多くとも1.3mm(いかなる組み合わせも可能)の最大太さを有してもよい。
さらに、本発明の実施形態は、幅(又は材料の柔軟性)にばらつきのあるヘアブラシに関連する。ある実施形態において、すべての毛が同一幅(又は同一材料の柔軟性)を有するわけではなく、有意に互いに異なる毛の幅のばらつき(例えば、少なくとも2、又は少なくとも3、又は少なくとも4、又は少なくとも5種類の幅)を有することができる。
図6は、図1A〜2Bの限定されない場合(すなわち、範囲560内の内側領域、又は不規則な高さ又は不規則な幅又は不規則な材料の柔軟性特性を有する他の植毛領域)における、毛の高さ(x軸)の関数として毛幅(y軸)を示す。図6から、以下の事が明らかである。
(i)有意に互いに異なる複数種類の幅がある。図6の例においては、内側領域のある毛は約1の幅を有しており、内側領域のある毛は、約1.2の幅を有しており、内側領域のある毛は約1.4の幅を有しており、内側領域のある毛は、約1.6の幅を有している。
(ii)毛の高さと毛の太さとには、明らかな相関性がある。すなわち丈のある毛は、太くなる傾向にある。
この代わりとして、又はさらに追加して、丈のある毛は、柔軟性のない材料で構成されてもよい。
一般的に、長い毛は、丈のない毛よりもより柔軟であることは注目すべきことである。理論で制限されることは意図しないが、比較的丈のある毛と比較的丈のない毛との両方が、内側領域(又は「不規則な特性の領域」)に存在する場合、比較的長くて丈のある毛が、比較的丈のない毛よりも大きな程度の柔軟性を有しているといえる。この作用を和らげるために(又は、他の理由のために)、ヘアブラシを以下のように構成すると便利である。つまり、丈のある毛をより太く「補強」する一方で(その代わりに、又はさらに追加して、柔軟性のない材料にて構成してもよい)、丈のない毛を細くなるように構成し、又はより柔軟な材料で構成して、丈のない毛の「硬すぎる」傾向を相殺するのである。
このことで、毛の硬さが、見た目よりもあまりばらつかない状況、及び/又は毛の硬さが実質的に一定となる状況を作ることができる。
当業者は、1つの意味における「材料の硬さ」」や「材料の柔軟性」と、もう1つの意味における「毛の硬さ」や「毛の柔軟性」との違い(すなわち、少なくとも、材料の柔軟性/硬さ、毛の高さや毛の太さの組み合わせによって違いがでること)を理解している。
本発明の実施形態は、毛の高さは実質的に不規則にばらつき、毛保持面における毛の位置からは実質的に独立するように毛が毛保持面に植設される状況に関連する。毛の高さと毛の太さとに明らかな相関性がある実施形態において(例えば、図6に示されるように、丈のある毛が太くなる場合)、毛の太さ(又はその代わりに、材料の柔軟性)が毛保持面における毛の位置からは実質的に独立して実質的に不規則にばらつくことは明らかである。
他の実施形態において、「内側植毛領域」(又は、「不規則な特性」を有するあらゆる植毛領域)は、以下の特徴を1つ以上有している。
(i)平均の毛の太さは、少なくとも0.85mm、又は少なくとも1mm、又は少なくとも1.15mm、又は少なくとも1.25mmであってもよい。
(ii)平均の毛の太さは、多くとも2.5mm、又は多くとも2mm、又は多くとも1.75mm、又は多くとも1.5mm、又は多くとも1.4mmであってもよい。
(iii)太さの標準偏差、毛の太さの標準偏差が、平均の毛の太さの少なくとも3%、又は少なくとも5%、又は少なくとも7%、又は少なくとも10%、又は少なくとも12%、又は少なくとも15%であるような太さのばらつきが与えられている。
(iv)ある実施形態では、毛の太さの標準偏差は、平均の毛の太さの多くとも50%、又は多くとも40%、又は多くとも30%、又は多くとも20%である。
(v)毛の太さと毛の高さとには「正相関」があり、平均して、丈のある毛は太く、丈のない毛は細い。図6を参照のこと。図6では、「x」軸は毛の高さ(mmの単位)で、「y」軸は毛の太さ(mmの単位)である。図6から、丈のある毛は太くなる傾向があり、これが、様々な毛の柔軟性を混在させることに便利であることが明らかである。
(vi)この「正相関」(図6参照)に関連するある実施形態では、毛の母集団のうちの最も丈のある20%は、H1で示された平均高さを有しており、T1で示された平均太さを有している。毛の母集団のうち最も丈のない20%は、H2で示された平均高さと、T2で示された平均太さを有している。この例においては、T1とT2との比率は、少なくとも1.1、又は少なくとも1.2、又は少なくとも1.3、又は少なくとも1.4、又は少なくとも1.5である。
(vii)一例では(すなわち、一般の高さの文脈において、又は「高さと幅との正相関」の文脈において)、H1とH2との比率は、少なくとも1.1、又は少なくとも1.3、又は少なくとも1.4、又は少なくとも1.5、及び/又は多くとも3、又は多くとも2.5、又は多くとも2、又は1.75、又は多くとも1.5であってもよい。
(viii)内側領域560における毛母集団の内のいくつかの毛、又はほとんどの毛、又はすべての毛は、いくぶんか、又は実質的に硬くなる傾向がある。
ある実施形態では、植毛領域は、「特定区域」(例えば、図2A〜3Bの範囲560)内の実質的にすべての毛(すなわち少なくとも70%、又は少なくとも80%、又は少なくとも90%、又は少なくとも95%、又は少なくとも99%)を意味する。「特定区域」の毛の高さは、高さの特徴、又は本願で開示される特徴の組み合わせを有しており、及び/又は「特定区域」の毛幅は、幅の特徴、又は本願で開示される特徴の組み合わせを有している。
ある実施形態では、大部分にとって(又は、毛のうち少なくとも60%、又は少なくとも70%、又は少なくとも80%、又は少なくとも90%、又は少なくとも95%となる実質的に大部分にとって)、毛の長さと毛幅との比率は、少なくとも2.5、又は少なくとも3、又は少なくとも4、又は少なくとも5、及び/又は多くとも30、又は多くとも25、又は多くとも20、又は多くとも15、又は多くとも10である。
最近接毛のヒストグラム 図7の考察
ヘアブラシの表面に植設されたN本の毛(Nは正の整数)がある領域において、領域内の毛は、{b1、b2、・・・bN}として表される。k番目の毛bkに対しては、植毛領域には、N-1個のセットの{距離(b1、bk)、距離(b2、bk)・・・距離(bk-1、bk)、距離(bk+1、bk)・・・距離(bN、bk)}が得られる。このN-1個の距離セットのうちの最小値は、毛bkと「最短距離」にある他の毛との距離である。このように、それぞれの毛bk(kは、1からNまでの正の整数である)は対応する「最短毛間距離」と関連づけられている。
これらの数字は、図1A〜2Bの例における「内側植毛領域」用に算出されたものである。これら数字のヒストグラムは図7に示される。統計のパラメーターは、以下に示したとおりである。
平均 3.892409525
標準誤差 0.034380749
中央値 4.235575522
最頻値 4.242640687
標準偏差 0.600433964
標本分散 0.360520945
尖度 0.234056063
歪度 -1.350398162
変動幅 2.252640687
最小 1.99
最大 4.242640687
合計 1187.184905
本数 305
このように、「内側領域」の毛、及び/又は不規則な特性を有する領域にとって、最も近傍毛の平均値は3.89、標準偏差は0.6である。標準偏差と平均との比率は0.15である。他の実施形態において、この比率は、少なくとも0.05、又は少なくとも0.075、又は少なくとも0.1、又は多くとも0.5、又は多くとも0.4、又は多くとも0.3、又は多くとも0.25、又は多くとも0.2である。
他の実施形態において、内側領域内の毛の最近接毛の平均値は、少なくとも2mm、及び/又は少なくとも2.5mm、及び/又は少なくとも3mm、及び/又は多くとも7mm、及び/又は多くとも6mm、及び/又は多くとも5mm、及び/又は多くとも4mmであってもよい。
他の実施形態において、(内側領域の毛の平均高さがHAVGの場合)内側領域の毛の最近接毛の平均値は、少なくとも0.15*HAVG、及び/又は少なくとも0.2*HAVG、及び/又は少なくとも0.25*HAVG、及び/又は少なくとも0.3*HAVG、及び/又は多くとも0.7*HAVG、及び/又は多くとも0.6*HAVG、及び/又は多くとも0.5*HAVG、及び/又は多くとも0.4*HAVG、及び/又は多くとも0.3*HAVGであってもよい
他の実施形態において、「内側領域」(又は、不規則な毛の特性を有する他の領域)の毛のうち少なくとも50%、又は少なくとも60%、又は少なくとも70%、又は少なくとも90%、又は少なくとも95%のそれぞれの毛は、対応する「最近接毛」の値を有している。この「最近接毛」の値は、「内側領域」(又は、不規則な特性を有する他の植毛領域)内にある最も近傍毛を説明しており、少なくとも2mm、及び/又は少なくとも2.5mm、及び/又は少なくとも3mm、及び/又は多くとも7mm、及び/又は多くとも6mm、及び/又は多くとも5mm、及び/又は多くとも4mmであってもよい。
他の実施形態において、「内側領域」の毛(又は、不規則な毛の特性を有する他の領域)のうち少なくとも50%、又は少なくとも60%、又は少なくとも70%、又は少なくとも90%、又は少なくとも95%のそれぞれの毛は、対応する「最近接毛」値を有してもよい。この「最近接毛」値は、「内側領域」(又は、不規則な特性を有する他の植毛領域)にある最も近傍毛であり、(内側領域の毛の平均高さがHAVGである)内側領域の最も近傍毛でもあり、少なくとも0.15*HAVG、及び/又は少なくとも0.2*HAVG、及び/又は少なくとも0.25*HAVG、及び/又は少なくとも0.3*HAVG、及び/又は多くとも0.7*HAVG、及び/又は多くとも0.6*HAVG、及び/又は多くとも0.5*HAVG、及び/又は多くとも0.4*HAVG、及び/又は多くとも0.3*HAVGであってもよい。
ある実施形態では、i)植毛領域(すなわち内側領域又は「不規則な特性」の領域)のそれぞれの毛bは、対応する最近接毛間距離と関連づけられている。対応する最近接毛間距離は、この毛bと同一植毛領域にある他の毛とのそれぞれの最短距離を示している。ii)毛の母集団Pにおける最近接毛間距離の標準偏差と、毛の母集団Pにおける最近接毛間距離の平均との比率は、多くとも0.25、又は多くとも0.2である(図8Aの例においては、比率は0.15である)。
図8の1つの目立った特徴は、内側領域の毛の大部分の部分が、おおよそピーク値又は「代表的な最短距離」(すなわち、5%、又は10%、又は15%の許容誤差内)である「最短距離値」を有することである。このピーク値は、許容誤差内にある「ピーク値」又は「近い」値の頻度により定義される。しかしながら、領域の毛の追加の部分は、少なくとも5%、又は少なくとも10%、又は少なくとも15%、又は少なくとも20%、又は代表値RCDVの「許容誤差」の少なくとも1.2倍、又は少なくとも1.4倍、又は少なくとも1.5倍、又は少なくとも1.倍、又は少なくとも2倍だけ代表値RCDVからはずれる「偏差値」を有している。
グリッド値 図8の考察
ある実施形態では、「内側領域」の範囲560(又は不規則な特性(例えば、高さ、又は太さ、又は材料の柔軟性)を有する領域が「設置」される他の範囲)の毛の密度ばらつきを、次のように説明することができる。(i)まず、「設置範囲」560(図8A参照)に1mm×1mmの正方形のグリッドを設ける。ここで、垂直線が互いに交差する交差点を「グリッド点」とする。
それぞれのグリッド点に対して、内側領域(又は、不規則な特性を有するあらゆる領域)内において、図4A〜4Dを参考にして定義される「毛間」距離を用いてグリッド点に近い(すなわち「閾値距離」未満の)毛の本数を数えることができる。閾値距離とは、例えば、1cm以内、又は7.5mm以内、又は6.5mm以内、及び/又はHAVG(参考までに、「不規則な特性を有する領域」の毛の平均高さがHAVGである)となる距離以内、又は0.9*HAVG以内、又は0.8*HAVG以内、又は0.7*HAVG以内、又は0.6*HAVG以内、又は0.5*HAVG以内である。これらの距離は、限界「閾値距離」とよばれる。
図1A〜2Bの場合、7.5mmである閾値距離が用いられ、内側領域の「含有範囲」又は「設置範囲」内のグリッド点の数は3490であった。これは、約35cm2の区域を意味している。それぞれの特定のグリッド点は、様々な各々の「近傍毛」値と関連づけられており、この様々な各々の「近傍毛」値は、特定のグリッド点からそれぞれの「閾値距離」未満にある内側領域(又は不規則な特性を有する領域)内の毛の数を示している。このように、3490グリッド点を有する図1A〜2Bの例に対しては「近傍毛の本数」に対する3490個の値が算出された。統計は、これら3490個の値を基に算出された。
平均的なグリッド点は、グリッド点からの距離が「閾値」距離未満である10.13本の毛を有している。(「閾値距離」に用いられうる定義については、前の段落を参照のこと。図1A〜2Bの例では、閾値距離は7.5mmであった)。グリッド点間の「平均値」は10.13本の毛であり、標準偏差は、1.31だけであった。
0.13である比較的小さなSD/平均の比率もまた、内側植毛領域が実質的に一定の密度であることを示している。他の実施形態において、この値は、0.3未満、0.25未満、又は0.2未満、又は0.15未満であってもよく、及び/又は0.03を上回る、又は0.05を上回る、又は0.07を上回る、又は0.1を上回ることがあってもよい。
また、7.5mmの閾値に対して、毛の平均本数は10.13であった。このことは、内側領域(又は他の不規則な特性の植毛領域)が、10.13/(3.14*0.75cm*0.75cm)=約5.7本の毛/cm2の密度にて設けられていることを示している。
他の実施形態において、内側領域(又は他の「不規則な特性を有する植毛領域)の毛の密度(又は、実質的に一定の密度)は、少なくとも2本の毛/cm2、又は少なくとも3本の毛/cm2、又は少なくとも4本の毛/cm2、又は少なくとも5本の毛/cm2、及び/又は多くとも30本の毛/cm2、又は多くとも20本の毛/cm2、又は多くとも15本の毛/cm2、又は多くとも12本の毛/cm2、又は多くとも10本の毛/cm2、又は多くとも8本の毛/cm2、又は多くとも7本の毛/cm2であってもよい。いかなる組み合わせも可能である。これら内側領域の毛は、不規則な高さ、及び/又は不規則な太さ、及び/又は不規則な材料の柔軟性の特性を有してもよい。ある実施形態では、これらの毛の大半(すなわち少なくとも50%、又は少なくとも60%、又は少なくとも70%、又は少なくとも80%、又は少なくとも90%)が、すべて少なくとも0.5mm、又は少なくとも0.7mm、又は少なくとも0.85mmとなる毛の太さを有してもよく、及び/又は少なくとも5mm、又は少なくとも6mm、又は少なくとも7mm、又は少なくとも8mmとなる毛の高さ/長さを有してもよい。
ある実施形態では、少なくとも100本、又は少なくとも150本、又は少なくとも200本、又は少なくとも250本の毛が植設された内側植毛領域(又は「不規則な特性」を有する植毛領域)は、ヘアブラシの毛保持面530の区域に設けられており、この区域の大きさは、約20〜100cm2(例えば、約30〜約50cm2)である。以下に検討されるように、「内側領域」(又は他の不規則な特性を有する領域)の毛は、様々な毛密度及びその幅を有することができる。
他の実施形態において、1つ以上の毛の位置に関連した以下の特徴(すなわち、毛の位置に関連した以下の特徴のいかなる組み合わせ)が用いられてもよい。
(i)この内側領域の毛は、おおよそ4本の毛/cm2〜12本の毛/cm2の範囲内(例えば、許容誤差が50%の範囲内で約7本の毛/cm2)の密度にて毛保持面530に植設される。ある実施形態では、この密度は、少なくとも2本の毛/cm2、少なくとも3本の毛/cm2、又は少なくとも4本の毛/cm2であってもよい。ある実施形態では、この密度は、多くとも20本の毛/cm2、又は多くとも12本の毛/cm2、又は多くとも10本の毛/cm2、又は多くとも8本の毛/cm2であってもよい。
(ii)大部分の毛、又は有意の大部分(例えば、少なくとも80%、又は少なくとも90%、又は少なくとも98%)の毛も一定の格子に存在するように内側植毛領域は、配置されている。しかしながら、少数部分(例えば、少なくとも2%、又は5%、又は10%)の毛は、格子で規定される位置からは離れた位置にある。1つのモデルにおいて、内側植毛領域には、約1080の「近傍毛間」距離を規定する約300本の毛があり、約1080の「近傍毛間」距離において、近傍毛は、6.5mm未満で離れている毛のことを意味する。このモデルにおいては、これら毛間距離のおおよそ40%が、ちょうど第1値(例えば、6mm(数パーセント又はさらに2%、又は1%の許容誤差範囲内))である。また、これら毛間距離のおおよそ40%がちょうど第2値である。第2値は、第1値から少なくとも1mm、又は2mm、又は少なくとも10%、又は20%、又は30%(例えば、4.25mm)だけ異なる値である。しかしながら、他の毛間距離は別の値である。
(iii)それぞれの特定の毛が、最短の近傍毛間距離(これはその特定の毛がヘアブラシ上の最近接毛に関連している)と関連してもよい。ある実施形態では、少なくとも大部分又は少なくとも実質的に大部分(毛のうち少なくとも75%)が、「最短の近傍毛間」距離を有しており、この距離は、少なくとも1mm、又は少なくとも1.5mm、又は少なくとも2mm、又は少なくとも2.5mmである。限定されることはないが、これは毛が「独立して植設されている」(すなわち、毛の根本が「束状」である房、又は「毛束」ではない)特徴に関連してもよい。このように、図7の例においては、ほとんどの毛が約4.5の「最短の近傍毛間距離」を有している。
(iv)それぞれの特定の毛は、「少なくとも5mm距離の高さを有する、最近傍毛」への距離と関連づけられていてもよい。これは、(すなわち、高さが少なくとも5mmである毛の中において)特定の毛からヘアブラシ上の最近接毛に関連している。ある実施形態では、少なくとも大部分、又は少なくとも実質的に大部分(毛のうち少なくとも75%)が「少なくとも5mm距離の高さを有する最近傍毛」への距離を有しており、この距離は、少なくとも1mm、又は少なくとも1.5mm、又は少なくとも2mm、又は少なくとも2.5mmである。
(v)ある実施形態では、「内側領域」(又は「不規則な特性を有する領域」)の毛の大部分又は実質的に大部分(少なくとも60%、又は少なくとも70%、又は少なくとも80%、又は少なくとも90%)は、「平均最近傍毛値」の50%、又は40%、又は30%以内である「最短の近傍毛間」距離を有している。図7の例においては、ほとんどの毛は、約4.5mmの「最近傍毛値」を有している。ある実施形態では、少なくとも有意な少数部分(例えば、少なくとも2%、又は少なくとも5%、又は少なくとも10%)は、平均距離、及び/又は最もよくある「最近傍距離」から著しく(例えば、少なくとも5%、又は少なくとも10%、又は少なくとも15%、又は少なくとも20%にて)乖離するような「最近接毛間距離」を有している。
図9の考察
図面の例は、毛が植設される、実質的に平らな毛の表面を有するブラシの特有な場合に関連していることは注目すべきことである。ある実施形態では、毛の表面が湾曲していてもよい。一例において、認識できる程度に湾曲していたとしても、毛の表面はやはり大部分は平らである。(例えば、いわゆる「ファンブラシ」、又は「ヘアローラー」(図9A〜9C参照)、又は他のブラシに関連する)他の例においては、毛の表面は丸みのある形状を有してもよく、又は、実質的に円筒形状で、毛の高さは大部分は、ヘアブラシの円筒状の又は丸みのある表面に沿って、不規則であってもよい(又は、本願で開示される他の高さの特徴を有してもよい。
ある実施形態では、ブラシは、どのような形状係数を有してもよく、その形状係数は、(例えば、プラスチック製の毛を有する)ペット用のブラシ(図示しない)の形状係数をを含むがこれに限定されない。
図10A〜10Eの考察
図10Aは、図1A〜2Bの例の毛の位置のグラフ(mmの単位)である。図10Aから明らかなとおり、「よりまばらな」毛の密度の比較的小さな範囲1020や「より濃密な」毛の密度である比較的小さな範囲が存在するが、全体で見れば、内側領域が設置される「設置範囲」(この場合560)全体での毛の密度は実質的に一定であることは明らかである。
「内側植毛領域」(又は不規則な感じの特性を有するあらゆる他の領域)における平均の毛の長さ/高さは、HAVG又はHEIGHT_AVG(どちらも同等であり、記号が少し異なるだけである)として定義される。毛の長さ/高さの標準偏差は、HEIGHT_SDと表される。植毛領域(例えば、範囲560)の毛を4つの高さの部分に定義することができる。(i)高さがHEIGHT_AVGとHEIGHT_SDとの合計を上回る毛からなる「非常に丈のある部分」(VTB)、(ii)高さがHEIGHT_AVGを上回るが、HEIGHT_AVGとHEIGHT_SDとの合計を下回る毛からなる「丈のある部分」(TB)、(iii)高さがHEIGHT_AVGを下回り、HEIGHT_AVGとHEIGHT_SDとの合計を上回る毛からなる「丈のない部分」(SB)、(iv)高さがHEIGHT_AVGとHEIGHT_SDとの差異を下回る毛からなる「非常に丈のない部分」(VSB)。
最初と最後の部分は、高さが平均高さから比較的「大きな」ずれを有するため、「高さ外れ値部分」と呼ばれる。
ある実施形態では、それぞれの部分の濃度(cardinality)は「有意」であり、例えば、「植毛領域」の全濃度の少なくとも7%、又は少なくとも10%、又は少なくとも12%、又は少なくとも15%である。
「領域全体として」の「毛の配置」と、様々な部分母集団の「毛の配置」とにおける以下の対比を識別できる。植毛領域の全体では、毛が、毛保持面の特定の「設置」区域SA560内にて実質的に一定の密度で植設されている。前述の部分(VTB、TB、SB、VSB)のうちいずれか1つの、又は2つの、又は3つの、又は4つの(すなわちいかなる組み合わせ)の毛が、植毛領域全体への植設と、少なくとも1つの高さ外れ値部分HOSの植設との対比ができるように、また、高さ外れ値部分HOSの毛が特定区域SA内でふぞろいで非周期的な位置に散在している状態で、毛保持面に個々に植設されている。
この対比は、毛の高さ分布がいくつかの点で不規則な又は準不規則な高さ分布に類似しているという事実によるものかもしれない。
図11の考察
「内側植毛領域」(又は他の「不規則な特性領域」)において、「内側領域」のそれぞれの毛を、「それぞれの毛」からの距離が閾値最大距離未満である「近傍毛」を有する個別の群と関連づけることが可能である。例えば、閾値最大距離とは、1cm以内、又は7.5mm以内、又は6.5mm以内、及び/又は特定の距離以内である。特定の距離とは、HAVG以内(参考までに、「不規則な特性を有する領域」の毛の平均高さがHAVGである)、又は0.9*HAVG以内、又は0.8*HAVG以内、又は0.7*HAVG以内、又は0.6*HAVG以内、又は0.5*HAVG以内、及び/又はオプションとして最短距離(すなわち、少なくとも1mm、及び/又は少なくとも1.5mm、又は少なくとも2mm)よりも大きい距離である。
それぞれの毛の高さは、「近傍毛」(すなわち、最大閾値未満で、オプションとして最小閾値を上回るような距離の毛)にて平均化されうる。7.5mmの(そして、最小ではない)値の場合、これは上記に該当する。標準偏差の間、「局所平均高さ」は、「内側領域」(及び/又は不規則な特性を有する領域)の毛の平均高さと、おおよそ同一になる傾向があることは注目すべきことである。
生成されるヒストグラムが図11に示される。得られる統計的特性は、下記に一覧で示した。
平均 11.33401815
標準誤差 0.049109417
中央値 11.27
最頻値 11
標準偏差 0.844910352
標本分散 0.713873503
尖度 -0.625787516
歪度 0.14288207
変動幅 3.99
最小 9.25
最大 13.24
合計 3354.869372
本数 296
標準偏差が高さの約0.21(すなわちSD/平均高さの比率=0.21)の「全体的な領域」と対比して、「局所的に平均化された」場合、標準偏差は高さの約0.06であった。このことは、図5に比べて図11の「より集中した」ピークにて、はっきりとわかる。他の実施形態において、
(i)内側領域の毛、及び/又は不規則な特性の領域(図11参照)の「局所平均の場合」におけるSD/平均の比率に対する、
(ii)「オリジナルの場合」におけるSD/平均の比率の比率は、多くとも0.5、又は多くとも0.4、又は多くとも0.3、又は多くとも0.2である。
このように(LAは「局所的に平均された」の略記である)、ある実施形態では、半径R=7.5mmにて、内側領域において、(i)母集団Pのすべての毛bの平均高さは、内側領域のすべての毛b(すなわち、特定の範囲、例えば560内のすべての毛)に対して、実質的に局所平均高さLA(b, 7.5)[半径=7.5mm]に等しく、(ii)局所平均高さLA(b, 7.5)の標準偏差は、母集団Pのすべての毛bの高さ分布の標準偏差よりもかなり低い(例えば、局所平均高さLA(b, 7.5)の標準偏差と母集団Pのすべての毛bの高さ分布の標準偏差との比率は、多くとも0.6、又は多くとも0.5、又は多くとも0.4である)。
このことは、高さ分布は内側の範囲において比較的同質であることを示す。これは、不規則な又は準不規則な高さ分布を示し、また比較的「高い」エントロピーも示している。
図12A〜12Dの考察
母集団中のそれぞれの特定の毛について、母集団の中の特定の毛と母集団の中の他の毛(すなわち、母集団の中で最も近くにある「他の」毛)との個別の最短距離は、「母集団内最近接毛間距離」である。図7において、(図1A〜2Bの特定の例における)最もよくある「最短距離」値は、約4.5cmであることは明らかである。
あらゆる部分母集団のそれぞれの特定の毛において、母集団の特定の毛と部分母集団の他の毛(すなわち、部分母集団のうち、最も近くにある「他の」毛)との個別の距離が、「部分母集団内最近接毛間距離」である。
母集団(又は部分母集団)のそれぞれの毛に、対応する「最近接毛間距離」に割り当てられうるため、母集団又は部分母集団に対して統計的特性を算出することが可能である。図12A〜12Dにおいて、(すなわち、母集団、又は部分母集団に対する)「最短距離の平均値」と(すなわち、母集団、又は部分母集団に対する)「最短距離の標準偏差」とは両者ともに算出されて提供される。母集団又は部分母集団の1つの指標は、標準偏差を平均で割った商にて定義されるSD_AVG(CLOSEST_BRISTLE)指標である。小さな値のSD_AVGは、ブラシの毛保持面上に比較的規則的に分布する(母集団又は部分母集団の)毛であることを示している。大きな値のSD_AVGは、ブラシの毛保持面上にあまり規則的ではなく分布する(母集団又は部分母集団の)毛であることを示している。
ある実施形態では、母集団全体のSD_AVG(CLOSEST_BRISTLE)は、0.3未満、又は0.25未満、又は0.2未満、又は0.175未満である。
図12A〜12Dの例においては、(i)母集団全体にとって、SD_AVGは0.15に等しく、(ii)図10B(図12A参照)の部分母集団にとって、SD_AVGは0.37に等しく、(iii)図10C(図12B参照)の部分母集団にとって、SD_AVGは0.28に等しく、(iv)図10D(図12C参照)の部分母集団にとって、SD_AVGは0.34に等しく、(v)図10E(図12D参照)の部分母集団にとって、SD_AVGは0.35に等しい。
ある実施形態では、(i)部分母集団のうちいずれか1つ、又はいずれか2つ、又はいずれか3つ、又は4つすべて(すなわち、「非常に丈のない部分母集団」、「丈のない部分母集団」、「非常に丈のある部分母集団」、及び「丈のある部分母集団)からなる群のうち少なくとも1つの、又は少なくとも2つの又は少なくとも3つの、又は4つすべての部分母集団)のためのSD_AVG(CLOSEST_BRISTLE)パラメーターの(ii)母集団全体のためのSD_AVG(CLOSEST_BRISTLE)パラメーターに対する比率は、少なくとも1.3、又は少なくとも1.5、又は少なくとも1.7、又は少なくとも2である。このことは、部分母集団を示す。この比率がこれら値のうちの1つを上回る場合、部分母集団が、母集団全体よりも特定区域(例えば、「内側領域の区域」)において「あまり規則的ではなく」分散されていることを意味しうる。
母集団又は部分母集団のそれぞれの特定の毛のための検証されうる他のパラメーターとして、以下のようなものがある。特定の毛が「特定区域」内にあり母集団又は部分母集団の一部である場合、その特定の毛から特定の距離(例えば1.2cm、又は1cm、又は7.5mm、又は6.5mm)内に存在する毛の本数がパラメーターになる。この指標の統計を母集団又は部分母集団に対して算出することが可能であり(図9パラメーター)、平均値や標準偏差を決定できる。
図8に関連するさらなる考察
母集団又は部分母集団のそれぞれの特定の毛に対して、母集団又は部分母集団の毛がどれだけ「規則的に」特定区域に分散されているのかを示す「図8パラメーター」に関連した指標は、SD_AVG(LOCAL_BRISTLES, 7.5mm)、又はSD_AVG(CLOSEST_BRISTLE, 6.5mm)、又はSD_AVG(CLOSEST_BRISTLE, 1cm)などである。
ある実施形態(すなわち、図9のパラメーターに関連した実施形態)では、母集団全体に対するSD_AVG(LOCAL_BRISTLE, 7.5)は、0.3未満、又は0.25未満、又は0.2未満、又は0.175未満、又は0.15未満である。
ある実施形態では、(i)いずれか1つ、又はいずれか2つ、又はいずれか3つ、又は4つすべての部分母集団(「非常に丈のない部分母集団」、「丈のない部分母集団」、「非常に丈のある部分母集団」、「丈のある部分母集団」からなる群のうちのすなわち少なくとも1つの、又は少なくとも2つの又は少なくとも3つの、又は4つすべての部分母集団)のためのSD_AVG(LOCAL_BRISTLES, 7.5mm)、又はSD_AVG(LOCAL_BRISTLES, 65mm)、又はSD_AVG(LOCAL_BRISTLES, 1mm)パラメーターの(ii)母集団全体のSD_AVG(LOCAL_BRISTLES, 7.5mm)、又はSD_AVG(LOCAL_BRISTLES, 65mm)、又はSD_AVG(LOCAL_BRISTLES, 1mm)パラメーターに対する比率は、少なくとも1.5、又は少なくとも1.75、又は少なくとも2、又は少なくとも2.5、又は少なくとも3、又は少なくとも3.5である。この比率がこれら値の1つを上回る場合、部分母集団が、母集団全体よりも特定区域又は特定区域(例えば、「内側領域」の区域)内において「あまり規則的ではなく」分散されていることを示しているかもしれない。
ある実施形態では、母集団全体に対するより規則的な分散のパターンや、部分母集団に対するあまり規則的ではない分散は、「内側領域」560にのみ対して広く用いられる。ある実施形態では、外側領域570には高さのばらつきがあまりない。
ある実施形態では、内側領域560、及び/又は外側領域570の毛は、実質的に互いに平行である。ある実施形態では、内側領域560、及び/又は外側領域570の毛は、実質的に直線状であり、及び/又は毛保持表面の局所平面に対して実質的に垂直に植設される。
ある実施形態では、(i)毛の高さは(すなわち、特定区域内の毛、例えば、内側領域内の毛に対しては)、実質的に不規則であり、実質的に毛の位置から独立してもよく、(ii)毛の太さと毛の高さとの正相関があってもよいということは注目すべきことである。このように、本発明のある実施形態は、毛の太さは実質的に不規則であり、実質的に毛の位置から独立している状況に関連している。ある実施形態では、このようにして、ヘアブラシが1つ以上の「エントロピーの特徴」又は「不規則性の特徴」を提示してもよい。
図13の考察
図13は、「外側植毛領域」の位置を示しており、例えば、「外側領域」は、「内側領域」の外周のうちほとんどの部分の周辺にある比較的細い又は小さな範囲の周りに位置するか、及び/又はその周辺に限られて存在している。
ある実施形態では、「外側植毛領域」が設けられており、「外側植毛領域」は以下の特徴を有している。
(i)外側植毛領域570は、内側植毛領域560の外周上の区域において、毛が実質的に一定の密度となるように植設されており、毛保持面530上の内側植毛領域を実質的に囲んでいる(しかし、必ずしも完璧に囲んでいるとは限らない)。一例において、この密度は、内側領域560の毛の密度に実質的に等しいか、これよりも大きくてもよい。
(ii)「外側植毛領域」570の毛の平均高さは、内側植毛領域560の毛の平均高さの、例えば、多くとも50%、又は多くとも40%、又は多くとも30%、又は多くとも20%、又は多くとも15%である。
(iii)「外側植毛領域」570は、内側植毛領域の「実質的に不規則な高さ」の特徴を欠いている。
(iv)外側植毛領域の毛の本数は、内側植毛領域の毛の本数の少なくとも15%、又は20%、又は30%である。
(v)ある実施形態では、外側植毛領域の毛の太さのばらつきはより少ない(又は、かなり少ない)。このように、平均太さは約1mmでもよく、しかし標準偏差は、多くとも0.1、又は多くとも0.05mm(又はこれよりも少なくてもよい)であってもよい。例えば、内側領域の毛の太さの標準偏差の多くとも30%でもよい。
(vi)ある実施形態では、外側植毛領域は、実質的に毛が植設されていない範囲(例えば、図1A、1B参照)により実質的に囲まれている。
(vii)ある実施形態では、「外側領域」(又は、「特定区域」内のあらゆる領域)の毛の大部分、又は実質的に大部分(少なくとも60%、又は少なくとも70%、又は少なくとも80%、又は少なくとも90%)は、実質的に直線状である。
毛髪・ブラシ間力の測定のための「インビトロ(In-vitro)」技術
本発明者は、(i)ある実施形態に係わるヘアブラシ(例えば、図1A〜2B参照)と、(ii)「対照基準」としての従来のヘアブラシとの両者を用いて、かつらの毛髪をほぐす試験を現在行っている。これら試験によれば、毛髪をほぐしている時のヘアブラシによりかつらの毛髪に加えられる力を計測することができる。両方のブラシを用いてかつらの毛髪をほぐすときには、本発明の実施形態による新規のブラシにて加えられる力は、従来のブラシにて加えられる力よりも小さいことが先行試験からわかってる。
臨床試験結果
本発明者はモデルヘアブラシを有しており、そのモデルヘアブラシ(「ブラシB」)を従来技術の「通常の」ヘアブラシに照らして、おおよそ25名の長髪の女性(図14参照)のために構成して試験をした。
ブラシBは、従来技術のブラシであり、ブラシAは本発明のある実施形態に基づいて作られた。
図14から明らかなように、「本発明」のブラシは一貫して高性能であった。つまり、毛髪の抜けが少なく(すなわち50%未満)、かなり速い「ブラッシング時間」(1分33秒に対して45秒)であった。ブラッシング時間は、被験者が頭部の毛髪をほぐすのに要した時間の量を示している。つまり、ヘアブラッシング時間が長くなるのは、一般に、ほぐすときにより大きな痛みを伴うからである。毛髪をほぐすときの痛みが軽減されるのであれば、ブラッシングを速くすることができる。
実質的に共線性の毛/毛のブロッキング
3本の毛(B1、B2、及びB3)を示す図15を参照する。B1はB3よりもB1に近い。図15には、2つのベクトル(B1-B2とB1-B3)が示されている。B1-B2とB1-B3とがなす角度は、シータ(θ)である。ある実施形態では、シータが許容誤差範囲(多くとも30度、又は多くとも25度、又は多くとも20度、又は多くとも15度、又は多くとも10度、又は多くとも5度)内にてゼロに等しい場合、毛B1-B2-B3は、「実質的に共線的」とされる。この許容誤差は、「実質的に共線性の毛の許容誤差」とよばれる。実施形態においてあらゆる許容誤差が用いられうるが、明記しない限りは、デフォルトの「実質的に共線性の毛の許容誤差」は20度である。
ある実施形態にて、B2がB3と比べてB1に近い場合、かつ、B1-B2-B3が実質的に共線的であるとされる場合、B3がB2により(毛B1に対して)「ブロックされた」ととらえられる。ある実施形態では、毛B3をブロックするためには、B2は「実質的に共線的となる要件」に加えて、さらに他の要件を満たす必要があるかもしれない。例えば、毛B3を「ブロック」するためには、B2は、どのような範囲であれ特定の高さ、及び/又は幅(例えば、本願にて開示される範囲)を有する必要があるかもしれないし、B2が毛B1から最短距離である必要があるかもしれない。
上述のとおり、毛間の距離は局所表面に沿ったものであるが、(毛保持面が平坦ではない場合)必ずしもデカルト距離でなくてもよい。
このように上記の例示的な実施形態を説明したが、当業者が、以下に示される請求項の範囲や精神から逸脱することなくこの実施形態の様々な均等物、変更例、変形例、改良例が可能であることは明らかである。特に、別の実施形態において、本願にて開示されたものとは異なる特徴の組み合わせにしてもよい。よって、請求項は、上記の考察に限定されない。

Claims (16)

  1. 毛保持面と、前記毛保持面に個々に植設された少なくとも100本の毛を有する植毛領域とを有しており、前記植毛領域の毛において不規則性以外のパターンは存在しないように、毛の高さは、不規則に互いに異なり、かつそれぞれの毛は、前記毛保持面で互いに離されて又は個々に植設されているヘアブラシであって、前記植毛領域は、
    (i)少なくとも5つの高さが有意に互いに異なる高さ特性と、
    (ii)前記毛のそれぞれが少なくとも0.5mmの幅を有する幅特性と、
    (iii)前記毛のうち少なくとも60%が丸い端部を有する毛端部特性と、
    を有するヘアブラシ。
  2. 毛保持面と前記毛保持に個々に植設された少なくとも100本の毛を有する植毛領域とを有するヘアブラシであって、前記植毛領域の平均高さはHEIGHT_AVGとして定義され、前記植毛領域の高さ標準偏差はHEIGHT_SDとして定義され、植毛領域が高さ特性、幅特性、及び毛端部特性を有しており、
    (i)前記幅特性に基づき、前記毛のそれぞれが少なくとも0.5mmの幅を有し、
    (ii)前記毛端部特性に基づき、前記領域内の毛のうち少なくとも60%が丸い端部を有し、
    (iii)前記高さ特性に基づいて、
    A)前記植毛領域が有意に互いに異なる少なくとも5つの高さを有しており、
    B)前記植毛領域は、前記植毛領域の合計の毛の本数のうち少なくとも10%である本数を有する少なくとも1つの高さ外れ値部分(HOS)を有しており、前記高さ外れ値部分HOSは、
    C)高さがHEIGHT_AVGとHEIGHT_SDとの合計を上回る毛からなる非常に丈のある毛(VTB)の部分と
    D)高さがHEIGHT_AVGとHEIGHT_SDとの差異を下回る毛からなる非常に丈のない毛(VSB)の部分からなる群から選択されており、
    植毛領域全体への植設と少なくとも1つの高さ外れ値部分HOSへの植設との対比ができるように、かつ、前記植毛領域の毛全体が実質的に一定の密度にて前記毛保持面における特定区域SAに植設される一方で、前記高さ外れ値部分HOSの毛が前記特定区域SA内のふぞろいで非周期的な位置に散在するように、前記植毛領域の毛は前記毛保持面に個々に植設されるヘアブラシ。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のヘアブラシであって、前記植毛領域の高さの範囲は、3.5mm〜16mmであるヘアブラシ。
  4. 請求項1〜請求項3の何れか1つに記載のヘアブラシであって、前記植毛領域の毛は、少なくとも4本の毛/cm2である一定の密度で毛保持面に植設されるヘアブラシ。
  5. 請求項1〜請求項の何れか1つに記載のヘアブラシであって、前記植毛領域はさらに、毛幅標準偏差と毛幅平均との比率が少なくとも0.07であり、前記植毛領域の毛に対して毛の高さと毛幅との正相関があり、平均して、前記植毛領域内の丈のある毛が丈のない毛よりも太くなるような幅のばらつき特性を有するヘアブラシ。
  6. 請求項1〜請求項の何れか1つに記載のヘアブラシであって、前記植毛領域の毛がそれぞれ前記毛保持面における対応する局所平面に対して垂直に植設されるヘアブラシ。
  7. 請求項1〜請求項の何れか1つに記載のヘアブラシであって、前記植毛領域の高さ標準偏差と平均高さとの比率は少なくとも0.075であるヘアブラシ。
  8. 請求項1〜請求項の何れか1つに記載のヘアブラシであって、前記領域の平均の毛幅は、0.85mmを上回るヘアブラシ。
  9. 請求項1〜請求項の何れか1つに記載のヘアブラシであって、前記領域の毛の平均高さは、少なくとも8.5mmであるヘアブラシ。
  10. 請求項1〜請求項の何れか1つに記載のヘアブラシであって、前記植毛領域の毛は多くとも12本の毛/cm2である密度にて植設されるヘアブラシ。
  11. 請求項1〜請求項10の何れか1つに記載のヘアブラシであって、前記植毛領域の毛の平均高さは8mm〜14mmであるヘアブラシ。
  12. 請求項1〜請求項11の何れか1つに記載のヘアブラシであって、前記植毛領域が特定区域内に設けられており、
    i)前記毛のうち少なくとも80%が一定の格子上に存在し、
    ii)前記領域の毛のうち少なくとも2%が前記格子から離れた位置に存在するヘアブラシ。
  13. 請求項1〜請求項12の何れか1つに記載のヘアブラシであって、前記植毛領域の毛のうち少なくとも10%が5mm〜9mmである高さを有しており、毛のうち少なくとも25%が9mm〜13mmである高さを有しており、毛のうち少なくとも10%が13mm〜18mmである高さを有するヘアブラシ。
  14. 請求項1〜請求項13の何れか1つに記載のヘアブラシであって、前記植毛領域の毛のうち少なくとも80%は、少なくとも6mmの高さであり、多くとも18mmの高さを有するヘアブラシ。
  15. 請求項1〜請求項14の何れか1つに記載のヘアブラシであって、前記植毛領域は、平らな表面に設けられるヘアブラシ。
  16. 請求項1〜請求項15の何れか1つに記載のヘアブラシであって、前記植毛領域は、少なくとも200本の毛、又は少なくとも250本の毛を有するヘアブラシ。
JP2012533392A 2009-10-09 2010-10-12 ヘアブラシ、その使い方、及びその製造方法 Active JP5759466B2 (ja)

Applications Claiming Priority (13)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US25005709P 2009-10-09 2009-10-09
US61/250,057 2009-10-09
US29781410P 2010-01-24 2010-01-24
US61/297,814 2010-01-24
US29820510P 2010-01-25 2010-01-25
US61/298,205 2010-01-25
US29839810P 2010-01-26 2010-01-26
US61/298,398 2010-01-26
US36744710P 2010-07-25 2010-07-25
US61/367,447 2010-07-25
US36779310P 2010-07-26 2010-07-26
US61/367,793 2010-07-26
PCT/US2010/052404 WO2011044591A2 (en) 2009-10-09 2010-10-12 Hairbrush, methods of use, and methods of manufacturing the same

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2013507199A JP2013507199A (ja) 2013-03-04
JP2013507199A5 JP2013507199A5 (ja) 2014-09-18
JP5759466B2 true JP5759466B2 (ja) 2015-08-05

Family

ID=43304373

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012533392A Active JP5759466B2 (ja) 2009-10-09 2010-10-12 ヘアブラシ、その使い方、及びその製造方法

Country Status (17)

Country Link
US (2) US8627537B2 (ja)
EP (1) EP2485620B1 (ja)
JP (1) JP5759466B2 (ja)
CN (2) CN102595960B (ja)
AU (1) AU2010303194B2 (ja)
BR (1) BR112012008206B8 (ja)
CA (1) CA2809965C (ja)
DK (1) DK2485620T3 (ja)
ES (1) ES2579211T3 (ja)
GB (1) GB2474364B (ja)
HK (1) HK1222520A1 (ja)
IL (1) IL219128A (ja)
MX (1) MX2012004174A (ja)
PL (1) PL2485620T3 (ja)
RU (1) RU2555943C2 (ja)
WO (1) WO2011044591A2 (ja)
ZA (1) ZA201203317B (ja)

Families Citing this family (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2474364B (en) * 2009-10-09 2011-09-14 Michel Mercier Ltd Hairbrush, methods of use, and methods of manufacturing the same
IL219875A (en) * 2012-05-17 2017-04-30 Sharon Rabi Heated hair brush
CN104082946A (zh) * 2013-04-01 2014-10-08 徐士凌 发梳
AU353887S (en) * 2013-12-17 2014-02-25 Hair brush
PL3160298T3 (pl) * 2014-06-30 2021-07-26 Tangle Teezer Limited Szczotka do włosów
EP3549484A1 (en) * 2014-08-21 2019-10-09 M.r.t.r. Mercier Ltd. Hair-styling device
USD803574S1 (en) 2015-03-19 2017-11-28 Kampalook Ltd. Hairbrush
USD813471S1 (en) 2015-03-24 2018-03-20 Kampalook Ltd. Pet grooming apparatus
USD763579S1 (en) * 2015-04-16 2016-08-16 ECT Beauty, LLC Hair brush
GB2540555B (en) 2015-07-20 2021-01-13 Manta Hair Ltd Flexible hair brush
USD767283S1 (en) 2015-08-18 2016-09-27 E. Mishan & Sons, Inc. Detangling brush
USD804188S1 (en) * 2015-10-09 2017-12-05 Yufeng Du Intelligent electric heating hair straightener
USD815774S1 (en) 2016-02-17 2018-04-17 M.R.T.R. Mercier Ltd. Hair styling device
US10390605B1 (en) * 2016-02-29 2019-08-27 Anipure Pet Products Inc. Grooming brush
GB201605073D0 (en) * 2016-03-24 2016-05-11 Richard Ward Couture Styling Ltd Brush
USD842539S1 (en) * 2016-06-12 2019-03-05 Guy O.A. Management & Investment Services Ltd. Hair straightening brush
USD821754S1 (en) * 2016-11-02 2018-07-03 Shenzhen Mexi Technology., Ltd Floating ionic hair straightener
JP7249131B2 (ja) * 2018-11-14 2023-03-30 花王株式会社 ヘアブラシ
FR3096240B1 (fr) * 2019-05-23 2022-07-08 Oreal Applicateur pour l’application de produit capillaire, et procédé d’application associé
USD908367S1 (en) * 2019-09-09 2021-01-26 KHS Inc. Hair brush
USD944535S1 (en) * 2020-02-19 2022-03-01 Candybrush Llc Hairbrush
USD956431S1 (en) * 2020-03-25 2022-07-05 Candybrush Llc Hairbrush
USD896531S1 (en) * 2020-06-03 2020-09-22 Yuan Tao Lai Detangling brush

Family Cites Families (55)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB601371A (en) * 1946-05-06 1948-05-04 John Denman Dean Improvements in or relating to hair and like brushes
US216408A (en) 1879-06-10 Improvement in vulcanized-rubber faces for metallic brushes
US2607064A (en) 1948-09-17 1952-08-19 Owens Brush Company Hair brushing and massaging implement
US2707793A (en) * 1952-02-12 1955-05-10 Vincent Spinosa Disposable brush
US2799037A (en) * 1954-07-13 1957-07-16 Fuller Brush Co Push broom
US2889567A (en) 1955-11-22 1959-06-09 Nathan L Solomon One-piece moulded plastic brush
US3047898A (en) * 1961-06-12 1962-08-07 Robert C Levite Multi-use hairbrush
JPS4028258Y1 (ja) * 1964-06-19 1965-10-07
GB1469552A (en) 1974-07-03 1977-04-06 Okazaki K Hairbrush
US3949765A (en) 1974-10-15 1976-04-13 Joseph Vallis Brush for use with hairdryers
US4121314A (en) * 1977-04-14 1978-10-24 Nathe Marcus A Collapsible brush
US4161050A (en) 1977-07-01 1979-07-17 Kao Soap Co., Ltd. Hair brush
US4325392A (en) * 1979-06-04 1982-04-20 American Safety Razor Company Facial brush for controlling pseudofolliculitis barbae
US4287898A (en) 1979-07-13 1981-09-08 Konesky Leo L Hair comb
JPS5644038U (ja) * 1979-09-13 1981-04-21
JPS6320341Y2 (ja) * 1980-05-16 1988-06-06
US4417595A (en) 1980-05-16 1983-11-29 Kao Soap Co., Ltd. Hairbrush
JPS58107035U (ja) * 1982-01-18 1983-07-21 花王株式会社 ヘアブラシ
FR2524783A1 (fr) 1982-04-07 1983-10-14 Oreal Brosse pour cheveux a plaque de base flexible en matiere plastique
US4475563A (en) 1982-11-08 1984-10-09 Martin Donald S Hair brush with movable bristle rows
JPH0414031Y2 (ja) 1984-10-08 1992-03-31
US4730361A (en) * 1986-07-21 1988-03-15 Henry Koffler Hairbrush constructed and arranged to lift and shape hair
WO1988000446A1 (en) * 1986-07-21 1988-01-28 Henry Koffler Hairbrush constructed and arranged to lift and shape hair
FR2661597A1 (fr) * 1990-05-01 1991-11-08 Park New York Kk Ys Brosse comportant des soies et un manche antiderapant.
DE4243640C2 (de) 1992-12-22 1994-09-15 Braun Ag Werkzeug zur Haarformung/-trocknung für ein luftdurchströmtes Gerät des persönlichen Bedarfs
BE1007329A6 (nl) 1993-07-15 1995-05-16 Borstelfabrieken Dilecta Jos D Verbeterde haarborstel.
RU2055468C1 (ru) * 1993-10-20 1996-03-10 Сергей Васильевич Рыченков Торцевая щетка для ухода за шерстью животных
US5711323A (en) 1994-12-23 1998-01-27 Denebeim; Sabrina Spherical hair styling device
US5755242A (en) 1994-12-23 1998-05-26 Denebeim; Sabrina R. Spherical hair styling device
JPH0965790A (ja) 1995-09-01 1997-03-11 Haruki Koseki ペット用ブラシ
DE29520134U1 (de) * 1995-12-08 1996-02-08 Braun Ag Borsten für eine Haarbürste
JP2001211937A (ja) 1999-08-27 2001-08-07 Tetsuji Nakamura ヘアーブラシ
US6226811B1 (en) 1999-11-05 2001-05-08 Edwin W. Fagan Epidermal scrubbing device
US20020004964A1 (en) * 1999-12-15 2002-01-17 Luchino Thomas Patrick Toothbrush with individually embedded bristles
FR2808981B1 (fr) * 2000-05-19 2002-12-13 Oreal Applicateur a ame non torsadee
US6308717B1 (en) 2000-07-14 2001-10-30 John Vrtaric Hair brush with movable bristles
JP2002360345A (ja) 2001-06-13 2002-12-17 Tetsuji Nakamura ヘアーブラシ
JP4728520B2 (ja) 2001-07-23 2011-07-20 ホーユー株式会社 毛髪化粧料用ブラシ
US20040003478A1 (en) * 2002-07-03 2004-01-08 Mink Jeffrey A. Brush having pillared bristles
US7011468B1 (en) * 2002-08-21 2006-03-14 Clio Designs Incorporated Fluid dispensing device
US20040200021A1 (en) * 2003-04-14 2004-10-14 Fong James Chien-Fu Hair brush
US7111628B2 (en) * 2003-05-09 2006-09-26 Zhong Sheng Chen Hair combing apparatus for hair coloring and the like
US20040237233A1 (en) * 2003-05-27 2004-12-02 Dragan William B. Dental applicator with high material holding capacity
US7526829B2 (en) 2003-06-25 2009-05-05 Goody Products, Inc. Self-cleaning comfort hair brush and roller and system for selecting a brush from a plurality of brushes according to hair type
JP2005130916A (ja) * 2003-10-28 2005-05-26 Shigeru Matsuo ヘアブラシ
US20050210614A1 (en) 2004-03-23 2005-09-29 Tianyi Chang Scalp massaging and hair detangling hair brush
ATE391437T1 (de) 2005-08-02 2008-04-15 Chiou-Chern Kuo Haarbürste
KR100742997B1 (ko) 2006-04-17 2007-08-01 김창구 헤어브러시의 브러시살의 구조
USD543705S1 (en) 2006-09-18 2007-06-05 Conair Corporation Hair brush
GB2447692B (en) 2007-03-23 2012-03-07 Shaun Pulfrey Hair care device
FR2917276B1 (fr) * 2007-06-15 2012-07-27 Cinqpats Dispositif et conditionnement de brossage et de peignage de precision, ainsi que procede et outillage d'obtention
DE102007059015A1 (de) * 2007-12-06 2009-06-10 Braun Gmbh Haarbürste
KR20090091499A (ko) * 2008-02-25 2009-08-28 김종기 헤어브러시
US8181304B1 (en) * 2009-03-31 2012-05-22 Kamath Yashavanth K Implement for brushing hair having a tangle reducing prong configuration
GB2474364B (en) * 2009-10-09 2011-09-14 Michel Mercier Ltd Hairbrush, methods of use, and methods of manufacturing the same

Also Published As

Publication number Publication date
PL2485620T3 (pl) 2016-10-31
GB201017114D0 (en) 2010-11-24
US20150173500A1 (en) 2015-06-25
CN102595960A (zh) 2012-07-18
BR112012008206B1 (pt) 2020-12-01
CA2809965A1 (en) 2011-04-14
EP2485620A2 (en) 2012-08-15
WO2011044591A3 (en) 2011-09-29
MX2012004174A (es) 2012-08-03
EP2485620B1 (en) 2016-04-13
HK1222520A1 (zh) 2017-07-07
CA2809965C (en) 2018-10-23
JP2013507199A (ja) 2013-03-04
GB2474364B (en) 2011-09-14
GB2474364A (en) 2011-04-13
BR112012008206B8 (pt) 2022-10-18
US8627537B2 (en) 2014-01-14
AU2010303194A1 (en) 2012-05-24
ZA201203317B (en) 2012-12-27
US20110167580A1 (en) 2011-07-14
CN105595598B (zh) 2018-06-12
IL219128A0 (en) 2012-06-28
WO2011044591A2 (en) 2011-04-14
CN105595598A (zh) 2016-05-25
DK2485620T3 (en) 2016-07-25
IL219128A (en) 2015-11-30
ES2579211T3 (es) 2016-08-08
BR112012008206A2 (pt) 2019-10-01
EP2485620A4 (en) 2013-03-27
RU2012118498A (ru) 2013-11-20
CN102595960B (zh) 2016-01-06
AU2010303194B2 (en) 2015-11-26
RU2555943C2 (ru) 2015-07-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5759466B2 (ja) ヘアブラシ、その使い方、及びその製造方法
US11779101B2 (en) Hair care device
US4161050A (en) Hair brush
EP3160298B1 (en) Hair brush
PL178783B1 (pl) Szczoteczka do zębów
US2607064A (en) Hair brushing and massaging implement
JP5147223B2 (ja) 歯ブラシ
TW201138674A (en) Core/sheath composite filament for toothbrushes, and toothbrush using same
KR20150014904A (ko) 칫솔
CN110169647B (zh) 牙刷
CN107529876B (zh) 牙刷
US20210100348A1 (en) Volume and curl enhancing hairbrush
JP4350002B2 (ja) 歯ブラシ
US6470897B1 (en) Mascara brush for making up eyelashes
CN112702936A (zh) 用于施用流体产品的装置
US20180020800A1 (en) Hair Care Tool and Related Methods
JP6827096B2 (ja) 歯ブラシ
CN109152470B (zh) 牙刷
JP2021178113A (ja) 歯ブラシ
JP2021178114A (ja) 歯ブラシ
JP2024021493A (ja) 歯ブラシ
PL233913B1 (pl) Szczotka płaska do włosów
JPH10262733A (ja) 歯ブラシおよび歯ブラシに植設されるフィラメントの製造方法
KR20150031956A (ko) 솔빗

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131011

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20131011

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140801

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20141021

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20141104

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20150122

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150507

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150602

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150605

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5759466

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250