JP2021178113A - 歯ブラシ - Google Patents

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Abstract

【課題】欠損隣接歯を含む歯全体を綺麗に且つ効率的にブラッシング可能な歯ブラシを提供する。【解決手段】複数の毛束6が植毛台2に植設されてなるブラシ部7を有する歯ブラシであって、植毛台2の長さ方向の中央部に第1毛束群10を設け、植毛台2の長さ方向の先端側に第1毛束群10より幅広の第2毛束群11を設け、植毛台2の長さ方向の基端側に第1毛束群10より幅広の第3毛束群12を設け、第1毛束群10と第2毛束群11と第3毛束群12を設けることにより、ブラシ部7の長さ方向の途中部に幅狭のクビレ部7aを設け、クビレ部7aにおける第2毛束群11側のクビレの最大深さであるところの、第2毛束群11の最も外側にある毛束6の外側端部から第1毛束群10の最も外側にある毛束6の外側端部までの距離a1が1.4mm以上である。【選択図】図2

Description

本発明は、一部の歯を喪失している人に好適な歯ブラシに関する。
歯ブラシとして、虫歯や歯周病、歯折などにより、一部の歯を喪失している人にとって好適な歯ブラシは、まだ十分な検討がなされておらず、通常は、該喪失している歯(以下、欠損歯という。)により形成される欠損空間への歯ブラシの挿入性を考慮して、植毛台の先端部を先細に構成した歯ブラシ(例えば、特許文献1参照。)や、ワンタフトブラシなどの特殊歯ブラシを用いて歯磨きを行っているのが実状である。
一方、健全な歯と歯の間への毛先の到達性を良好とし、且つ歯面によくフィットすることができるようにすべく、ブラシ基台上に植設された多数の毛からなるブラシ体全体の配置形状を、毛の突出方向から見て歯ブラシの長軸方向に沿った略瓢箪形に形成してなる歯ブラシが提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
実開昭60−29528号公報 特開平10−327933号公報
ところで、欠損空間に隣接する欠損隣接歯における欠損空間側の歯面及び歯頚部は、ブラシ部が欠損隣接歯から外れないように、ブラシ部をその長手方向に微妙に位置調整しながらブラッシングする必要のある大変磨き難い部位であり、しかも歯ブラシの利用者にとって不慣れなブラッシング部位であることから、どうしても磨き残しが発生し易くなり、欠損隣接歯がう蝕、歯周病になって、次の欠損につながるという問題があった。
本発明の目的は、欠損隣接歯を含む歯全体を綺麗に且つ効率的にブラッシング可能な歯ブラシを提供することである。
本出願人は、部分義歯使用者に最適な歯ブラシの構成について鋭意検討して、各種試験を行った結果、ブラシ部の長さ方向の途中部を幅方向にクビレさせ、且つ少なくともクビレ深さを適正に設定することで、欠損隣接歯における欠損空間側の歯面及び歯頚部のブラッシングを効果的に行うことが可能であることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明は、以下の発明を包含する。
(1) 複数の毛束が植毛台に植設されてなるブラシ部を有する歯ブラシであって、前記植毛台の長さ方向の中央部に第1毛束群を設け、前記植毛台の長さ方向の先端側に前記第1毛束群より幅広の第2毛束群を設け、前記植毛台の長さ方向の基端側に前記第1毛束群より幅広の第3毛束群を設け、前記第1毛束群と前記第2毛束群と前記第3毛束群を設けることにより、前記ブラシ部の長さ方向の途中部に幅狭のクビレ部を設け、前記クビレ部における前記第2毛束群側のクビレの最大深さであるところの、前記第2毛束群の最も外側にある毛束の外側端部から前記第1毛束群の最も外側にある毛束の外側端部までの距離a1が1.4mm以上である、ことを特徴とする歯ブラシ。
(2) 前記クビレ部における前記第3毛束群側のクビレの最大深さであるところの、前記第3毛束群の最も外側にある毛束の外側端部から、前記第1毛束群の最も外側にある毛束の外側端部までの距離a2が1.4mm以上である前記(1)記載の歯ブラシ。
(3) 前記距離a1、a2が、a1≦a2の関係を有する前記(2)記載の歯ブラシ。
(4) 前記クビレ部の長さであるところの、前記第2毛束群の最も外側にある毛束の中で最も基端側にある毛束の基端側の端部から、前記第3毛束群の最も外側にある毛束の中で最も先端側にある毛束の先端側の端部までの長さbが、4.0mm以上である前記(1)〜(3)のいずれかに記載の歯ブラシ。
(5) 前記クビレ部の最小幅であるところの、前記第1毛束群の幅cが、2.0mm≦c≦7.0mmである前記(1)〜(4)のいずれかに記載の歯ブラシ。
(6) 前記第1毛束群を中心として描いた1辺が10mmの正方形の領域内における、前記植毛台に形成される植毛穴の開口面積の割合が20%以上である前記(1)〜(5)のいずれかに記載の歯ブラシ。
(7) 前記植毛台の長さ方向の途中部に、前記ブラシ部の外側部に沿った幅狭部が形成されている前記(1)〜(6)のいずれかに記載の歯ブラシ。
(8) 前記植毛台の厚みが4.0mm以下である前記(1)〜(7)のいずれかに記載の歯ブラシ。
本発明に係る歯ブラシによれば、ブラシ部の長さ方向の途中部にクビレ部が形成されるとともに、クビレ部における第2毛束群側のクビレの最大深さであるところの、第2毛束群の最も外側にある毛束の外側端部から第1毛束群の最も外側にある毛束の外側端部までの距離a1が1.4mm以上なので、欠損隣接歯を含む歯全体を綺麗に且つ効率的にブラッシングすることができる。つまり、欠損隣接歯の欠損空間側の歯面及び歯頚部以外に関しては、通常のブラッシングと同様に、バス法、スクラビング法、ローリング法などの周知のブラッシング方法にて、歯面及び歯頚部を綺麗に且つ効率的にブラッシングすることができる。また、欠損隣接歯の欠損空間側の歯面及び歯頚部に関しても、例えば欠損空間内にブラシ部を配置させて、クビレ部を欠損隣接歯に嵌め合わせるとともに、ブラシ部の先端部を欠損隣接歯の歯面及び歯頚部に当接させて、欠損隣接歯をバス法、スクラビング法、ローリング法などの周知のブラッシング方法にてブラッシングすることで、ブラシ部が欠損隣接歯から外れることを、第2毛束群及び第3毛束群により効果的に防止しつつブラッシングできるので、綺麗に且つ効率的にブラッシングすることができる。
図1は、歯ブラシの斜視図である。 図2は、同歯ブラシの第1の構成のブラシ部の正面図である。 図3は、同ブラシ部の側面図である。 図4Aは、毛束の配列を変更した第2の構成のブラシ部の正面図である。 図4Bは、毛束の配列を変更した第3の構成のブラシ部の正面図である。 図5Aは、ブラシ毛の先端形状の説明図である。 図5Bは、ブラシ毛の他の先端形状の説明図である。 図6Aは、第1の構成のブラシ部における、特殊毛束と汎用毛束の配列を示す説明図である。 図6Bは、第1の構成のブラシ部における、特殊毛束と汎用毛束の他の配列を示す説明図である。 図6Cは、第1の構成のブラシ部における、特殊毛束と汎用毛束の更に他の配列を示す説明図である。 図6Dは、第1の構成のブラシ部における、特殊毛束と汎用毛束の更に他の配列を示す説明図である。 図6Eは、第1の構成のブラシ部における、特殊毛束と汎用毛束の更に他の配列を示す説明図である。 図7Aは、第2の構成のブラシ部における、特殊毛束と汎用毛束の配列を示す説明図である。 図7Bは、第3の構成のブラシ部における、特殊毛束と汎用毛束の配列を示す説明図である。 図8Aは、特殊フィラメントの斜視図である。 図8Bは、他の構成の特殊フィラメントの斜視図である。 図8Cは、汎用フィラメントの斜視図である。 図9は、ブラッシング方法の説明図である。 図10Aは、比較例1の植毛台の正面図である。 図10Bは、比較例2の植毛台の正面図である。 図10Cは、比較例3の植毛台の正面図である。 図10Dは、比較例4の植毛台の正面図である。 図10Eは、比較例5の植毛台の正面図である。 図11は、評価試験におけるブラッシング方法の説明図である。 図12は、欠損隣接歯の往復磨きによるプラーク除去率を示すグラフである。 図13は、欠損隣接歯の回転磨きによるプラーク除去率を示すグラフである。 図14は、健全歯の横磨きによるプラーク除去率を示すグラフである。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1〜図3に示すように、歯ブラシ1は、植毛台2と首部3とハンドル部4とを備えた歯ブラシ本体5と、植毛台2に植設された複数の毛束6からなるブラシ部7とを備えている。
歯ブラシ本体5は、合成樹脂材料を用いて射出成形により一体成形してなるものである。歯ブラシ本体5を構成する合成樹脂材料としては、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリトリメチルテレフタレート、ポリカーボネート、ポリオキシメチレン、スチレン・アクリロニトリル樹脂、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂、セルロースプロピオネート、ポリアミド、ポリメチルメタクリレート、ポリアリレート等の硬質の合成樹脂材料を採用できる。ただし、歯ブラシ本体5は、単一の合成樹脂材料を用いて構成することもできるし、複数種類の合成樹脂材料を用いて構成することもできる。例えば、射出成形により、第1の合成樹脂材料を用いて、硬質の一次成形品を成形し、この一次成形品を別の金型内にセットして、射出成形により、エラストマー材料などからなる第2の合成樹脂材料を用いて、滑止部や指当部を成形してなる歯ブラシ本体を採用することもできる。
首部3とハンドル部4は、ブラッシング操作し易い構成のものであれば、図1に記載されている以外の周知の構成のものを採用することができる。
植毛台2は、長円形の板状部材の長さ方向の途中部を幅方向にくびれさせた瓢箪形の略平板状の部材で構成され、ブラシ部7の外周形状と略相似形に形成されている。植毛台2の長さ方向の途中部には幅狭な第1植毛台部2a(これが幅狭部に相当する。)が形成され、第1植毛台部2aよりも先端側には、第1植毛台部2aよりも幅広の第2植毛台部2bが形成され、第1植毛台部2aよりも基部側には、第1植毛台部2aよりも幅広の第3植毛台部2cが形成されている。第2植毛台部2bと第3植毛台部2cとは同じ幅に構成することもできるし、異なる幅に構成することもできる。第2植毛台部2bの幅を第3植毛台部2cの幅よりも幅狭に構成すると、大臼歯の遠心面などの清掃性を向上できるので好ましい。このように、植毛台2の長さ方向の途中部を幅狭に構成して、植毛台2の両側部を円弧状にくびれさせると、欠損隣接歯の欠損空間側の歯面及び歯頚部をブラッシングするため、欠損空間内にブラシ部7を配置させたときに、欠損空間に対応する位置の歯槽骨を覆う歯肉に跨るように、硬質の植毛台2を配置させることができ、欠損隣接歯の清掃性及び清掃時におけるブラシ部7の操作性を向上できるので好ましい。ただし、植毛台2は、その長さ方向の途中部をくびれさせないように構成した、長円形や卵形などのオーバル形状、長方形状などの周知の形状のものを採用することも可能である。
植毛台2の最大厚さtの上限値は、特に限定されるものではないが、大臼歯の遠心面などの磨き難い部分の清掃性を向上するため、4.0mm以下が好ましく、3mm以下がより好ましい。また、最大厚さtの下限値は、特に限定されるものではないが、植毛台2の機械的強度を十分に確保するため、1.5mm以上が好ましい。
植毛台2には複数の植毛穴8が所定の配列で形成され、各植毛穴8には複数のブラシ毛を束ねてなる毛束6が平線(図示略)を用いて周知の方法で植設されている。植毛台2に形成される複数の植毛穴8は、全て同じ直径に構成することもできるし、清掃性などを考慮して異なる直径のものを混在させることもできる。1つの植毛穴8に対する植毛本数は、特に限定されるものではないが、2つ折りにする前のブラシ毛の本数において、例えば15〜80本、好ましくは20〜50本である。植毛穴8の深さも、植毛穴8の直径や植毛されるブラシ毛の本数などに応じて適宜に設定できる。なお、植毛台2に対する毛束6の固定構造としては、平線を用いた固定構造以外に、毛束6の基端部に毛束6を溶融してなる溶融塊を設け、この溶融塊が植毛台2にインサート成形されるように、歯ブラシ本体5を射出成形して、溶融塊により植毛台2に毛束6を固定するなど、周知の固定構造を採用することもできる。
第1植毛台部2aの幅方向の最外側の植毛穴8から第1植毛台部2aの側縁までの幅d1は、1.0mm以上、4.0mm以下が好ましい。第2植毛台部2bの幅方向の最外側の植毛穴8から第2植毛台部2bの側縁までの幅d2は、0.7mm以上、1.5mm以下が好ましい。第3植毛台部2cの幅方向の最外側の植毛穴8から第3植毛台部2cの側縁までの幅d3は、0.7mm以上、1.5mm以下が好ましい。
第1植毛台部2aの左右両側縁の長さ方向の途中部は直線状に形成され、第1植毛台部2aの左右両側縁の長さ方向の両端部には、第2植毛台部2bへ向けて突の半径R1の円弧状に形成されるとともに、第3植毛台部2cへ向けて突の半径R2の円弧状に形成されている。半径R1、R2は、1mm以上、10mm以下が好ましく、2mm以上、8mm以下がより好ましく、3mm以上、6mm以下がより一層好ましい。半径R1、R2は、1mm以上にすることで、急激に幅が変化することによる応力集中の発生を防止して、第1植毛台部2aに力がかかって破損するのを防止できる。また、10mm以下にすることで、くびれを大きくして、歯と植毛台2との接触を防止できるとともに、ブラシ部7の操作性を向上できる。
図2に示すように、植毛台2に対する毛束6の配列は、虫歯や歯周病、歯折などにより、一部の歯を喪失している人にとって好適にブラッシング可能な配列となるように、次のように構成されている。
植毛台2の長さ方向の中央部には第1毛束群10が設けられ、植毛台2の長さ方向の先端側には第1毛束群10より幅広の第2毛束群11が設けられ、植毛台2の長さ方向の基端側には第1毛束群10より幅広の第3毛束群12が設けられ、第1毛束群10と第2毛束群11と第3毛束群12を設けることにより、ブラシ部7の長さ方向の途中部に幅狭のクビレ部7aが設けられている。なお、第1毛束群10は、クビレ部7aの最もくびれた部分に配置される複数の毛束6を意味する。
第1毛束群10と第2毛束群11と第3毛束群12内における毛束6の配列は、ブラシ部7の長さ方向の中央部にクビレ部7aが形成される配列であれば、図2に図示する以外の任意の配列を採用することができる。例えば、第1毛束群10の配列は、図2では、植毛台2の長さ方向の略中央部に4つの毛束6を略正方形の4つの角部に対応させて配置させたが、図4Aに示すブラシ部7Aの第1毛束群10Aのように、2つの毛束6を植毛台2の長さ方向の略中央部に幅方向に間隔をあけて設けたり、図4Bに示すブラシ部7Bの第1毛束群10Bのように、5つの毛束6を植毛台2の長さ方向の略中央部に、植毛台2の幅方向に長い長方形の4つの角部と該長方形の中央部に対応させて設けるなど、任意の配列を採用できる。また、第2毛束群11と第3毛束群12とは、植毛台2の略中央部を境界として鏡面対称に複数の毛束6を配置したが、必ずしも鏡面対称に配置する必要はないし、第2毛束群11と第3毛束群12の毛束6の個数も、必ずしも同じ個数である必要はなく、異なる個数の毛束6で構成することもできる。また、クビレ部7aを構成するブラシ部7の両側に配置される複数の毛束6は、図9に示すように、クビレ部7aが大臼歯の外周に沿って配置されるように、円弧状、矩形状、等脚台形状に配置することができる。なお、ブラシ部7Aにおいては、第1毛束群10Aの2つの植毛穴8Aの直径を、それ以外の植毛穴8の直径よりも大径に構成して、第1毛束群10Aを構成するブラシ毛の本数を増やすことが、欠損隣接歯の遠心側或いは近心側をブラッシングするときに、第1毛束群10Aが撓みやすくなることを防止して、第1毛束群10Aの撓みによるブラッシング力の低下を防止できるので好ましい。
図2に示すように、クビレ部7aにおける第2毛束群11側のクビレの最大深さであるところの、第2毛束群11の幅方向の最も外側にある毛束6の外側端部から第1毛束群10の幅方向の最も外側にある毛束6の外側端部までの距離a1は、欠損隣接歯の欠損空間側の歯面及び歯頚部の清掃性を十分に確保するため、1.4mm以上が好ましく、1.9mm以上がより好ましい。距離a1の上限は、口腔内での良好な操作性を得るために、9.0mm以下が好ましく、5.0mm以下がより好ましい。
クビレ部7aにおける第3毛束群12側のクビレの最大深さであるところの、第3毛束群12の幅方向の最も外側にある毛束6の外側端部から、第1毛束群10の幅方向の最も外側にある毛束6の外側端部までの距離a2は、欠損隣接歯の欠損空間側の歯面及び歯頚部の清掃性を十分に確保するため、1.4mm以上が好ましく、1.9mm以上がより好ましい。距離a2の上限は、口腔内での良好な操作性を得るために、9.0mm以下が好ましく、5.0mm以下がより好ましい。
欠損空間へのブラシ部7の先端部の挿入性を向上するとともに、大臼歯の近心面・遠心面などの磨き難い部分の清掃性を向上するため、距離a1、a2は、a1≦a2であることが好ましい。
クビレ部7aの長さであるところの、第2毛束群11の幅方向の最も外側にある毛束6の中で最も基端側にある毛束6の基端側の端部から、第3毛束群12の幅方向の最も外側にある毛束6の中で最も先端側にある毛束6の先端側の端部までの長さbは、4.0mm以上が好ましく、6.0mm以上がより好ましい。長さbの上限は、特に限定されるものではないが、口腔内での良い操作性を得るために、15mm以下が好ましく、13mm以下がより好ましい。
クビレ部7aの最小幅であるところの、第1毛束群10の幅cは、2.0mm≦c≦8.5mmが好ましく、2.0mm≦c≦7.0mmがより好ましい。第1毛束群10の幅cは、欠損隣接歯をブラッシングしたときに、第1毛束群10が過剰に撓んで、清掃性が低下することを防止するため、2.0mm以上が好ましく、また図9に示すように、口腔の前後方向に対する傾斜角度θが、θ=109°の線分と直交方向における、第2小臼歯と第2大臼歯間の最大隙間Cが、例えば顎模型(D15−500H、ニッシン社、京都)において7.35mmであることから、欠損空間へのブラシ部7の挿入性、特に第1大臼歯を喪失して形成される欠損空間に対して無理なく、ブラシ部7を挿入できるように、幅cは7.0mm以下が好ましい。
第1毛束群10を中心として描いた1辺が10mmの正方形の領域内における植毛穴8の開口面積の割合、即ちブラシ毛の密度Dは、欠損隣接歯の遠心側或いは近心側をブラッシングするときに、第1毛束群10が撓みやすくなることを防止して、欠損隣接歯の欠損空間側の歯面及び歯頚部の清掃性を十分に確保するため、20%以上35%未満がより好ましい。
具体的な各部の寸法は、ブラシ部7、7Aでは、表1の実施例1,2に示す寸法に構成でき、ブラシ部7Bでは、例えば距離a1を2.02mm、距離a2を2.02mm、長さbを9.1mm、幅cを6.06mm、密度を38.8%に構成できる。
毛束6を構成するブラシ毛の素材は、特に限定されるものではなく、例えば、ナイロン、アラミド樹脂等のポリアミド樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート若しくはポリブチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂、ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂、その他、従来公知の熱可塑性樹脂が挙げられる。
ブラシ毛の直径は、特に限定されるものではないが、適度な毛の反発力が得られるように、0.1〜0.3mmの範囲内が好ましく、0.15〜0.25mmの範囲内がさらに好ましい。毛丈Hは、成人用の歯ブラシ1では、8〜13mmであり、また子供用の歯ブラシ1では5〜10mmである。なお、ブラシ毛の直径は、テーパー部を有するブラシ毛及び異形横断面のブラシ毛においては、ブラシ毛の外接円の最大直径を意味するものとする。
ブラシ毛の先端部は、先丸加工により略半球状に形成したり、機械的研磨又は薬液処理により、先端側へ向けて縮径するテーパー状に形成したりするなど、周知の任意の形状に形成できる。機械的研磨を行う場合は、欠損保有者の歯茎の病状を慮り毛先の硬さを緩和するため、また、歯茎の境目への良好な清掃性を得るという観点からも、先端から直径の1倍〜6倍の長さだけ基端側の位置から、先端に向かって略テーパー形状となるよう研磨処理を行うことが望ましい。例えば、図5Aに示すように、ブラシ毛9の先端部に半球状の先丸部9aを形成したり、図5Bに示すように、ブラシ毛9の先端から直径の2倍の長さL2だけ基端側の位置から、先端に向かって略テーパー形状のテーパー部9bを形成したりすることになる。このようにブラシ毛の先端部を先端側へ向けて縮径する形状に構成すると、図11に示すように、欠損空間にブラシ部7を挿入して、欠損隣接歯の欠損空間側の歯面及び歯頚部をブラッシングするときに、欠損隣接歯の欠損空間側の歯肉に対するブラシ部7の当たりを柔らかくすることができ、欠損隣接歯の欠損空間側の歯面及び歯頚部の効果的な清掃性と、欠損隣接歯の欠損空間側の歯肉への柔らかな当たりを両立することができる。
図6Aに黒丸で図示のように、クビレ部7aの幅方向の両側部に配置される複数の毛束6、即ち第2毛束群11の最も外側で且つ最も基部側にある毛束6から、第3毛束群12の最も外側で且つ最も先端側にある毛束6までの全ての毛束6は、表面に凹凸を有する特殊フィラメントを用いて構成された複数本のブラシ毛を束ねてなる特殊毛束で構成されている。また、図6Aに白丸で図示のように、特殊毛束以外の毛束6は、平滑な表面の汎用フィラメントを用いて構成されたブラシ毛を複数本束ねてなる汎用毛束で構成されている。
なお、クビレ部7aの幅方向の両側部に配置される全ての毛束6を特殊毛束で構成する必要はなく、クビレ部7aの幅方向の両側部に配置される少なくとも1つの毛束6を特殊毛束で構成し、それ以外の毛束6を汎用毛束で構成することもできる。例えば、図6B、図6C、図6D、図6Eに示すように、黒丸で図示の毛束6を特殊毛束で構成し、白丸で図示の毛束6を汎用毛束で構成することができる。特に、第1毛束群10の幅方向の両側に配置される毛束6は、欠損隣接歯の遠心側及び近心側の歯面及び歯頚部を効率的に且つ綺麗に清掃できるように、特殊毛束で構成することが好ましい。
また、ブラシ部7A、7Bに関しても、例えば図7A、図7Bに示すように、黒丸で図示の毛束6を特殊毛束で構成し、白丸で図示の毛束6を汎用毛束で構成することができるし、ブラシ部7と同様に、クビレ部7aの幅方向の両側部に配置される全ての毛束6を特殊毛束で構成する必要はなく、クビレ部7aの幅方向の両側部に配置される少なくとも1つの毛束6を特殊毛束で構成し、それ以外の毛束6を汎用毛束で構成することもできる。ただし、植毛台2に植設される毛束6は、特殊毛束と汎用毛束とを任意の配列で設けることもできるし、全ての毛束6を特殊毛束又は汎用毛束で構成することもできる。
特殊毛束を構成する特殊フィラメントは、表面に凹凸を有するものであれば、任意の構成のものを採用でき、例えば、次のような2つの構成の特殊フィラメント20、21を採用できる。
第1の構成の特殊フィラメント20は、図8Aに示すように、横断面正方形などの異形断面のフィラメントを、その長さ方向を中心としてねじって紡糸することで、表面に4本の突条20aを螺旋状に形成したものである。ただし、特殊フィラメント20としては、横断面形状が、三角形、四角形、五角形、六角形などの多角形、2つの円の一部を重ね合わせた繭型形状、3つの円の一部を重ね合わせた三つ葉形状などのフィラメントをねじって製作したものを採用することもできる。
第2の構成の特殊フィラメント21は、横断面円形のフィラメントを、長さ方向に間隔をあけて型押し方向が異なるように型押しすることで、例えば図8Bに示すように、型押ししてなる扁平部21aを、長さ方向に一定間隔おきに、扁平方向を例えば90度ずつずらして形成してなるものである。ただし、特殊フィラメント21としては、円形以外の任意の横断面形状のフィラメントを型押しして製作したものを採用することもできる。
汎用フィラメント22は、図8Cに示すように、横断面が円形で表面が平滑な一般的な構成のフィラメント、あるいは横断面が、三角形、四角形、五角形、六角形などの多角形状で、ねじれのない、表面が平滑な一般的な構成のフィラメントで構成されている。このような表面に凹凸のない平滑なフィラメントは、表面に長さ方向に変化する凹凸を有するフィラメントと比較して、清掃性は多少落ちるが、安価に製作できるので、歯ブラシ1の製作コストを安くする上で好ましい。
このように、クビレ部7aの両側部に特殊毛束を設けると、例えば図9に示すように、ブラシ部7を欠損空間に配置させ、クビレ部7aが近心側の欠損隣接歯に沿うように配置させて、図11に示すように、ブラシ部7の側部の毛先を斜めにして欠損隣接歯の近心側の歯面及び歯頚部に当てて、バス法、スクラビング法、ローリング法などの周知のブラッシング方法にてブラッシングしたときに、歯面及び歯頚部が特殊毛束でブラッシングされるので、歯面及び歯頚部を効率的に且つ綺麗に清掃することができる。
この歯ブラシ1では、ブラシ部7の長さ方向の途中部にクビレ部7aが形成されるとともに、クビレ部7aにおける第2毛束群11側のクビレの最大深さであるところの、第2毛束群11の最も外側にある毛束6の外側端部から第1毛束群10の最も外側にある毛束6の外側端部までの距離a1が1.4mm以上なので、欠損隣接歯を含む歯全体を綺麗に且つ効率的にブラッシングすることができる。つまり、欠損隣接歯の欠損空間側の歯面及び歯頚部以外に関しては、通常のブラッシングと同様に、バス法、スクラビング法、ローリング法などの周知のブラッシング方法にて、歯面及び歯頚部を綺麗に且つ効率的にブラッシングすることができる。また、欠損隣接歯の欠損空間側の歯面及び歯頚部に関しても、例えば図9に示すように、欠損空間内にブラシ部7を配置させて、クビレ部7aを欠損隣接歯に嵌め合わせ、図11に示すように、ブラシ部7の先端部を斜めに欠損隣接歯の歯面及び歯頚部に当接させて、欠損隣接歯をバス法、スクラビング法、ローリング法などの周知のブラッシング方法にてブラッシングすることで、ブラシ部7が欠損隣接歯から外れることを、第2毛束群及び第3毛束群により効果的に防止しつつブラッシングできるので、綺麗に且つ効率的にブラッシングすることができる。
なお、本実施の形態では、手動歯ブラシに本発明を適用した場合について説明したが、本発明は、電動歯ブラシの替えブラシに対しても同様に適用できる。
以下に本発明の実施例について説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
図8Aに示すように、ブラシ毛材として、一辺の長さが0.178mmの横断面略正方形であって、長さ方向を中心としてねじられた特殊フィラメント20と、図8Cに示すように、直径0.15mmの横断面円形の汎用フィラメント22を用いた。植毛台として、図2に示す配列となるように、直径1.7mmの複数の植毛穴8を形成してなる植毛台2を用いた。そして、図6Eに黒丸で図示のように、植毛台2の植毛穴8に一定長さに裁断した22本の特殊フィラメント20を2つ折りにして、計44本のブラシ毛からなる毛束を、平線を用いて植設し、図6Eに白丸で図示のように、一定長さに裁断した42本の汎用フィラメント22を2つ折りにして、計84本のブラシ毛からなる毛束を、平線を用いて植設し、ブラシ毛の毛丈を11.5mmに切り揃えた後、ブラシ毛の毛先を研磨処理して、実施例1の歯ブラシ1を製作した。
(実施例2)
植毛台として、図4Aに示す配列となるように、実施例1の歯ブラシ1における第1毛束群10の4つの植毛穴8に代えて、長さ方向の中央部に直径2.0mmの2つの植毛穴8Aを形成し、それ以外の部分に、直径1.7mmの複数の植毛穴8を形成してなる植毛台2を用いた。また、直径2.0mmの植毛穴8Aに、37本の特殊フィラメント20を2つ折りにして、計74本のブラシ毛からなる毛束を、平線を用いて植設した以外は、実施例1と同様にして、図7Aに黒丸で図示の植毛穴8に特殊フィラメント20を植設し、図7Aに白丸で図示の植毛穴8に汎用フィラメント23を植設して、実施例2のブラシ部7Aを有する歯ブラシを製作した。
比較例1〜5として、下記のような構成の市販の歯ブラシ1を用いた。
(比較例1)
比較例1の歯ブラシは、ブラシ毛材として、直径0.19mmの横断面円形のナイロン製のフィラメントを用い、植毛台として、図10Aに示す配列となるように、直径1.7mmの植毛穴が形成された植毛台を用い、各植毛穴に26本のフィラメントを2つ折りにして、計52本のブラシ毛からなる毛束を、平線を用いて植設し、毛丈が10.5mmとなるようにブラシ毛を毛切して、ブラシ毛の毛先に先丸加工を施したものである。
(比較例2)
比較例2の歯ブラシは、ブラシ毛材として、直径0.17mmの横断面円形の飽和ポリエステル樹脂製の第2フィラメントを用い、植毛台として、図10Bに示す配列で、直径1.6mmの植毛穴が形成された植毛台を用い、植毛台の幅方向の中央部の2列に28本の第1フィラメントを2つ折りにして、計56本のブラシ毛からなる毛束を、平線を用いて植設し、植毛台の幅方向の両側部に28本の第2フィラメントを2つ折りにして、計56本のブラシ毛からなる毛束を、平線を用いて植設し、ブラシ毛の毛丈が10〜11mmで、ブラシ毛の毛先に3本の芯毛を露出させたものである。
(比較例3)
比較例3の歯ブラシは、ブラシ毛材として、直径0.135mmの横断面円形の飽和ポリエステル樹脂製のフィラメントを用い、植毛台として、図10Cに示す配列となるように、植毛台の幅方向の中央部に、植毛台の幅方向の長さが1.6mmで、植毛台の長さ方向の長さが1.0mmの長円形の第1植毛穴を形成し、それ以外の部分に直径0.127mmの複数の第2植毛穴を形成した植毛台を用い、第1植毛穴に60本のフィラメントを基端部に溶融塊を形成して植設し、第2植毛穴に35本のフィラメントを基端部に溶融塊を形成して植設し、ブラシ毛の先端部に、薬剤によるテーパー部を形成し、ブラシ部の中央部が盛り上がるように、ブラシ部の中央部の毛丈が12.3mmで、外周部の毛丈が10.5mmとなるように構成したものである。
(比較例4)
比較例4の歯ブラシは、ブラシ毛材として、直径0.10mmの横断面円形のナイロン製の第1フィラメントと、直径0.154mmの横断面円形の飽和ポリエステル樹脂製の第2フィラメントを用い、植毛台として、図10Dに示す配列となるように、植毛台の幅方向の中央部に、直径1.5mmの第1植毛穴を3列形成し、植毛台の幅方向の両側部に直径2.9mmの1列の第2植毛穴を形成した植毛台を用い、第1植毛穴に30本の第1フィラメントを2つ折りにして、計60本のブラシ毛からなる毛束を、平線を用いて植設し、第2植毛穴に32本の第2フィラメントを2つ折りにして、計64本のブラシ毛からなる毛束を、平線を用いて植設し、中央部のブラシ毛の先端部に、薬剤によるテーパー部を形成し、ブラシ部の幅方向の中央部が山形に盛り上がるようにブラシ部を屋根型カットして、中央部のブラシ毛の毛丈が12.5mm、外側部のブラシ毛の毛丈が7.5mmとなるように構成したものである。
(比較例5)
比較例5の歯ブラシは、ブラシ毛材として、直径0.160mmの横断面円形の飽和ポリエステル樹脂製の第1フィラメントと、直径0.185mmの横断面円形の飽和ポリエステル樹脂製の第2フィラメントを用い、植毛台として、図10Eに示す配列となるように、植毛台に直径1.5mmの複数の植毛穴を形成した植毛台を用い、黒丸で図示の第1の植毛穴に25本の第1フィラメントを2つ折りにして、計50本のブラシ毛からなる毛束を、平線を用いて植設し、白丸で図示第2植毛穴に20本の第2フィラメントを2つ折りにして、計40本のブラシ毛からなる毛束を、平線を用いて植設し、第1フィラメント及び第2フィラメントを植設するに際して、長さ方向の中央部からずれた位置でフィラメントを折返して、毛束を構成する長い方のブラシ毛の毛丈(高)が12.5mm、短い方のブラシ毛の毛丈(低)が9.0mmとなるように毛束を植設して、長い方のブラシ毛の先端部に、薬剤によるテーパー部を形成したものである。
実施例1〜3、比較例1〜5における、距離a1、距離a2、長さb、幅cを測定するとともに、図6E、図7A、図7B、図10A〜図10Eに仮想線で示すように、ブラシ部の中央部を中心として設けた、一辺が10mmの正方形内における、植毛穴の開口面積を植毛密度として求めた。その結果を表1に示す。
(清掃性評価試験)
歯ブラシのブラッシング圧及び移動速度を一定に保ちながら、固定した顎模型(D15−500H、ニッシン社、京都)の歯をブラッシングできるように設計されたブラッシングシミュレータを用いた。
(欠損隣接歯の往復磨き)
顎模型の特定歯(第一大臼歯)を欠損歯として取り外し、該特定歯に隣接する欠損隣接歯(第二大臼歯)の近心面に疑似プラークを塗布して、実施例1〜3、比較例1〜5の歯ブラシをブラッシングシミュレータにセットした場合のそれぞれについて、図11に矢印Aで示す方向へ往復ブラッシングを2回行い、ブラッシングの後、顎模型の欠損隣接歯の近心面の撮影を行って、歯面の汚れが除去された面積の割合(%)を、欠損隣接歯の近心面の往復磨きによるプラーク除去率として、画像解析にて求めた。その結果を、表1及び図12に示す。
(欠損隣接歯の回転磨き)
顎模型の特定歯(第一大臼歯)を欠損歯として取り外し、該特定歯に隣接する欠損隣接歯(第二大臼歯)の近心面に疑似プラークを塗布して、実施例1〜3、比較例1〜5の歯ブラシをブラッシングシミュレータにセットした場合のそれぞれについて、図11に矢印Bで示す方向へ2回回転させるブラッシングを行い、ブラッシングの後、顎模型の欠損隣接歯の近心面の撮影を行って、歯面の汚れが除去された面積の割合(%)を、欠損隣接歯の近心面の回転磨きによるプラーク除去率として、画像解析にて求めた。その結果を、表1及び図13に示す。
(健全歯の横磨き)
顎模型の特定歯(第一大臼歯)に、疑似プラークを塗布して、実施例1、比較例1、3の歯ブラシをブラッシングシミュレータにセットした場合のそれぞれについて、横磨きによりにブラッシングを行い、ブラッシングの後、特定歯の頬側の撮影を行って、歯面の汚れが除去された面積の割合(%)を、全体磨きによるプラーク除去率として、画像解析にて求めた。その結果を、表1及び図14に示す。
Figure 2021178113
表1及び図12、図13から、実施例1、2の歯ブラシは、比較例1〜5と比較して、ブラッシング方法に関係なく、欠損隣接歯の欠損空間側の歯面について良好な清掃性が得られることが分かる。また、表1及び図14から、実施例1の歯ブラシは、歯の側面の清掃性に関しても、比較例1、3よりも優れた清掃性が得られることから、1本の歯ブラシで、欠損隣接歯及び歯全体を綺麗に清掃できることが分かる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲においてその構成を変更し得ることは勿論である。
1 歯ブラシ
2 植毛台
2a 第1植毛台部
2b 第2植毛台部
2c 第3植毛台部
3 首部
4 ハンドル部
5 歯ブラシ本体
6 毛束
7 ブラシ部
7A ブラシ部
7B ブラシ部
7a クビレ部
8 植毛穴
8A 植毛穴
9 ブラシ毛
9a 半球部
9b テーパー部
10 第1毛束群
10A 第1毛束群
10B 第1毛束群
11 第2毛束群
12 第3毛束群
20 特殊フィラメント
20a 突条
21 特殊フィラメント
21a 扁平部
22 汎用フィラメント

Claims (8)

  1. 複数の毛束が植毛台に植設されてなるブラシ部を有する歯ブラシであって、
    前記植毛台の長さ方向の中央部に第1毛束群を設け、
    前記植毛台の長さ方向の先端側に前記第1毛束群より幅広の第2毛束群を設け、
    前記植毛台の長さ方向の基端側に前記第1毛束群より幅広の第3毛束群を設け、
    前記第1毛束群と前記第2毛束群と前記第3毛束群を設けることにより、前記ブラシ部の長さ方向の途中部に幅狭のクビレ部を設け、
    前記クビレ部における前記第2毛束群側のクビレの最大深さであるところの、前記第2毛束群の最も外側にある毛束の外側端部から前記第1毛束群の最も外側にある毛束の外側端部までの距離a1が1.4mm以上である、
    ことを特徴とする歯ブラシ。
  2. 前記クビレ部における前記第3毛束群側のクビレの最大深さであるところの、前記第3毛束群の最も外側にある毛束の外側端部から、前記第1毛束群の最も外側にある毛束の外側端部までの距離a2が1.4mm以上である請求項1記載の歯ブラシ。
  3. 前記距離a1、a2が、a1≦a2の関係を有する請求項2記載の歯ブラシ。
  4. 前記クビレ部の長さであるところの、前記第2毛束群の最も外側にある毛束の中で最も基端側にある毛束の基端側の端部から、前記第3毛束群の最も外側にある毛束の中で最も先端側にある毛束の先端側の端部までの長さbが、4.0mm以上である請求項1〜3のいずれか1項記載の歯ブラシ。
  5. 前記クビレ部の最小幅であるところの、前記第1毛束群の幅cが、2.0mm≦c≦7.0mmである請求項1〜4のいずれか1項記載の歯ブラシ。
  6. 前記第1毛束群を中心として描いた1辺が10mmの正方形の領域内における、前記植毛台に形成される植毛穴の開口面積の割合が20%以上である請求項1〜5のいずれか1項記載の歯ブラシ。
  7. 前記植毛台の長さ方向の途中部に、前記ブラシ部の外側部に沿った幅狭部が形成されている請求項1〜6のいずれか1項記載の歯ブラシ。
  8. 前記植毛台の厚みが4.0mm以下である請求項1〜7のいずれか1項記載の歯ブラシ。
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