JP2005130916A - ヘアブラシ - Google Patents
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Abstract
【課題】静電気自体を発生させず、しかも髪や地肌によい影響を与えることのできる、優れたヘアブラシを提供する。
【解決手段】台部3と、台部3の一端側に列状に植設される多数のブラシ毛束4とを備え、上記台部3の少なくともブラシ毛束植設部が非帯電性部材で構成されているとともに、上記ブラシ毛束4が、珪酸含有鉱物からなる微粒粉体を含有する合成樹脂製ブラシ毛Aと、獣毛ブラシ毛Bとで形成されており、上記ブラシ毛Aの毛先が、ブラシ毛Bの毛先より上方に突出しないよう設定されている。
【選択図】図2
【解決手段】台部3と、台部3の一端側に列状に植設される多数のブラシ毛束4とを備え、上記台部3の少なくともブラシ毛束植設部が非帯電性部材で構成されているとともに、上記ブラシ毛束4が、珪酸含有鉱物からなる微粒粉体を含有する合成樹脂製ブラシ毛Aと、獣毛ブラシ毛Bとで形成されており、上記ブラシ毛Aの毛先が、ブラシ毛Bの毛先より上方に突出しないよう設定されている。
【選択図】図2
Description
本発明は、静電気帯電が生じにくく、毛髪や地肌に対しても優れた作用を有するヘアブラシに関するものである。
従来から、ヘアブラシとしては、ブタ毛等の獣毛を用いたものや、ナイロン等の合成樹脂を用いたもの等、多種多様なタイプのものが出回っている。
上記獣毛を用いたヘアブラシは、ブラッシングによって艶がでる、静電気帯電が生じず、髪や地肌に優しい、等の利点がある反面、ブラシ毛の太さが獣毛の太さに制限されるため、比較的細いブラシ毛の束となり、洗いにくい、乾きにくい等の問題がある。一方、合成樹脂を用いたヘアブラシは、洗いやすく乾きやすい、安価であるという利点があるものの、ブラッシングにより静電気帯電が生じ、髪や地肌に悪影響を与えることが問題となっている。
そこで、合成樹脂製のヘアブラシについては、静電防止機能を付加したものが、いくつか提案されている(特許文献1、2参照)。
特開平7−327740号公報
特開2003−199628号公報
しかしながら、これらのものは、静電気を即座に除去するために、導電性の金属部材を組み込んでおり、長期間使用すると、金属部材が腐食するおそれがある。また、金属部材と他の部材の隙間部に、汚れが溜まりやすく、衛生的でないという問題もある。一方、金属製ブラシ毛を用いたブラシもあるが、このものは、長期的に使用すると、毛髪や地肌にダメージを与えるおそれがある。
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、金属等の導電性物質で静電気を除去するのではなく、静電気自体を発生させず、しかも髪や地肌によい影響を与えることのできる、優れたヘアブラシの提供をその目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明は、台部と、台部一端側に列状に植設される多数のブラシ毛束とを備え、上記台部の少なくともブラシ毛束植設部が非帯電性部材で構成されているとともに、上記ブラシ毛束が、珪酸含有鉱物からなる微粒粉体を含有する合成樹脂製ブラシ毛Aと、獣毛からなるブラシ毛Bとで形成されており、上記ブラシ毛Aの毛先が、ブラシ毛Bの毛先より上方に突出しないよう設定されているヘアブラシを第1の要旨とする。
また、本発明は、そのなかでも、特に、上記台部が木製であるヘアブラシを第2の要旨とし、上記台部が合成樹脂製であって、その少なくともブラシ毛束植設部が、珪酸含有鉱物からなる微粒粉体を含有する起毛シートで被覆されているヘアブラシを第3の要旨とする。
そして、本発明は、それらのなかでも、特に、 上記珪酸含有鉱物が、石英安山岩ガラス状斑岩、石英安山岩、長石、石英からなる群から選択される少なくとも一つの鉱物であるヘアブラシを第4の要旨とする。
すなわち、本発明のヘアブラシは、ブラシ毛束が特殊な構成になっており、そのブラシ毛束植設部が非帯電性部材で形成されているため、毛髪を梳かしても、静電気が生じない。しかも、上記合成樹脂製ブラシ毛Aには、珪酸含有鉱物の微粒粉体が含有されているため、上記珪酸含有鉱物に含まれる微量のミネラル成分と珪酸成分とが、毛髪やキューティクルに付着して毛髪に平滑性を与え、毛質を傷めることなく梳かすことができる。また、獣毛からなるブラシ毛(以下「獣毛ブラシ毛」という)と毛髪の接触により、毛髪が非常に艶やかになるという利点も有する。
つぎに、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1は、本発明のヘアブラシの一実施の形態を示している。このヘアブラシは、ブラシ基台1と柄部2とが一体的に形成された木製の台部3を有し、そのブラシ基台1の表面1aに、多数のブラシ毛束4が所定間隔で列状に植設されている。図では、上記ブラシ毛束4の大部分を省略して、上記ブラシ毛束4を植設するための穴5をみせている。
上記ブラシ毛束4は、図2に模式的に示すように、合成樹脂製ブラシ毛Aと、獣毛からなるブラシ毛Bとを、複数本ずつ合わせて束ねたもので、獣毛ブラシ毛Bが、合成樹脂製ブラシ毛Aに比べて、2mm程度上方に突出するよう設定されている。
そして、上記合成樹脂製ブラシ毛Aには、珪酸含有鉱物の微粒粉体が含有されている。
この構成によれば、ブラシ毛束4で毛髪を梳かす動作を行うと、上記合成樹脂製ブラシ毛Aがマイナスに帯電し、上記獣毛ブラシ毛Bがプラスに帯電して、両方の電荷が即座に打ち消し合うため、静電気が生じない。特に、上記獣毛ブラシ毛Bの方が少し上方に突出して、合成樹脂製ブラシ毛Aの毛先のみが毛髪や地肌に当たりにくいようになっているため、上記ブラシ毛Aによる帯電が残留することがない。
そして、上記合成樹脂製ブラシ毛Aには、珪酸含有鉱物の微粒粉体が含有されているため、上記珪酸含有鉱物に含まれる微量のミネラル成分と珪酸成分とが、毛髪やキューティクルに付着して毛髪に平滑性を与え、毛質を傷めることなく梳かすことができる。また、上記獣毛ブラシ毛Bと毛髪の接触により、毛髪が非常に艶やかになるという利点も有する。
なお、上記の例において、ブラシ毛束4を構成する合成樹脂製ブラシ毛Aの合成樹脂材料としては、ナイロン6、ナイロン612、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ABS樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート等があげられ、なかでも、ナイロン6やナイロン612が好適に用いられる。これらは、2種以上を混合して用いてもよいし、2種類以上のモノマーからなる共重合体を用いてもよい。
そして、同じくブラシ毛束4を構成する獣毛ブラシ毛Bの獣毛としては、ブタ毛やイノシシ毛等があげられる。これらも2種以上を混合して用いることができる。
また、上記ブラシ毛束4における合成樹脂製ブラシ毛Aと獣毛ブラシ毛Bとの混合割合は、毛の本数割合で、A:B=30:70〜70:30に設定することが好適であり、なかでも、50:50に設定することが、静電気帯電防止の上で、最も効果的である。なお、合成樹脂製ブラシ毛Aとして、ナイロン612製のブラシ毛(A1)と、ポリエチレン製のブラシ毛(A2)と、アクリル樹脂製のブラシ毛(A3)の3種類を組み合わせて用いたものは、特に静電気帯電防止効果が高く、その場合は、それらの混合割合は、毛の本数割合で、A1:A2:A3:B=30〜40:10〜15:2〜5:58〜40に設定することが好ましく、特に、35:12:3:50に設定することが最適である。
また、ブラシ毛束4を植設する場合、上記合成樹脂製ブラシ毛Aと獣毛ブラシ毛Bの配置は、上記の例に示すように、獣毛ブラシ毛Bの方が上方に突出するよう設定することが好ましいが、その毛先の高さの差(図2においてdで示す)は、通常、0〜4mm、なかでも2mm前後に設定することが好適である。すなわち、獣毛ブラシ毛Bの方が高すぎると、獣毛ブラシ毛Bのみが地肌や毛髪に触れやすく、合成樹脂製ブラシ毛Aに含有される珪酸含有鉱石に由来する効果を地肌や毛髪に与えにくくなるからである。なお、d=0mmの場合とは、両方のブラシ毛A,Bの高さが同一に設定されている場合をいう。ただし、植設されたブラシ毛A、Bの全体の高さについては、通常のブラシに準じて、適宜に設定される。
さらに、上記合成樹脂製ブラシ毛A、獣毛ブラシ毛Bの太さも、適宜に設定することができるが、通常、ブラシ毛Aの直径は、0.3〜2mm、なかでも0.5〜0.8mmに設定することが好適である。また、ブラシ毛Bの直径は、0.05〜0.3mmに設定することが好適である。これらの範囲内で、より優れた梳かし心地を得ることができるからである。
つぎに、上記合成樹脂製ブラシ毛Aに含有される珪酸含有鉱物について説明する。上記珪酸含有鉱物としては、石英安山岩ガラス状斑岩、石英安山岩、長石、石英等があげられ、なかでも、石英安山岩ガラス状斑岩を用いることが、特に好ましい。
上記石英安山岩ガラス状斑岩とは、鉱物学上、石英安山岩に属し、マグマ(岩漿)が急激に冷却して得られる天然のガラス質を多く含んだもので、特に、約5000万年前の氷河期に、海底火山の噴火溶岩が急激に冷却結晶化し、純粋な火成岩のまま1000m以上の地下に埋もれて風化しておらず、ミネラル成分が豊富で結晶水の含有割合が4重量%(以下「%」と略す)以上と高いもの(松鉱石、ミネセラファイン社製)が好適である。
上記石英安山岩ガラス状斑岩は、岩石表面で生じる電離現象が活発で、人体によい影響を与える諸機能が高い。上記諸機能とは、例えば、人の脳内波におけるβ波の抑制とα波の出現化とによる精神安定持続効果をもたらす、血流速度や血流量を高めて血行を促進する、血液循環の活発化に伴い皮脂腺肥大を正常化し、毛母、毛乳頭等に活性を与え、ホルモン分泌のバランスを正常化して育毛を促進する、等の機能である。
なお、上記石英安山岩ガラス状斑岩の組成例は、下記の表1に示すとおりである。
これらの珪酸含有鉱物の微粒粉体において、その粒度は、特に限定するものではない。ただし、樹脂への分散性、成形性および効果の点から、通常、その平均粒子径が0.2〜50μmとなるよう設定することが好適であり、なかでも、1〜5μmのものが特に好適である。
なお、本発明において、珪酸含有鉱物の微粒粉体として、石英安山岩ガラス状斑岩の微粒粉体を用いる場合は、これを所定の温度域で焼成したものと、未焼成のものとを混合すると、さらに優れた効果を奏することができる。すなわち、前記石英安山岩ガラス状斑岩の優れた諸機能は、未焼成微粒粉体にも備わっているが、焼成条件を変えて焼成した焼成微粒粉体との配合により、上記石英安山岩ガラス状斑岩の優れた諸機能の全部、もしくはその一部を選択的に高めることができるからである。
上記石英安山岩ガラス状斑岩の微粒粉体を焼成する場合、その焼成方法は、従来公知の方法で差し支えないが、焼成温度を300〜1500℃に設定することが望ましい。すなわち、焼成温度が300℃未満では、未焼成のものと実質的な差異がなく、逆に、1500℃を超えても、焼成微粒粉体の機能がそれ以上高まらず、場合によっては機能が低下するおそれがあるからである。
なお、焼成温度、焼成のためのエネルギー源(石油,ガス,電気,重油,石炭,コークス,太陽光,薪)によって、得られる焼成微粒粉体の諸機能が微妙に異なることがわかっており、通常、焼成温度は、350〜1350℃に設定することが、より好適である。また、焼成時間は、15〜180分に設定することが好適であり、エネルギー源としては、薪が最適である。
上記焼成微粒粉体Xと未焼成微粒粉体Yとを組み合わせて用いる場合、その配合割合(X:Y)は、用途に応じて適宜設定されるが、なかでも、重量基準で、1:99〜20:80、特に5:95〜15:85に設定することが好適である。すなわち、焼成微粒粉体Xが1%未満では、焼成によって高められた機能にもとづく効果が弱く、逆に20%を超えて配合しても、それ以上の効果が得られにくく、経済的でないからである。
本発明において、上記珪酸含有鉱物の微粒粉体を合成樹脂製ブラシ毛に含有させる割合は、特に限定するものではないが、通常、1〜5%、なかでも2〜3%に設定することが好適である。すなわち、1%未満では、珪酸含有鉱物の微細粒粉体に由来する効果が弱くなり、逆に、5%を超えると、良好な成形性が損なわれるおそれがあるからである。
また、本発明において、ヘアブラシの形状は、図1の形状に限定されるものではなく、毛髪を梳かす機能を備えたものであれば、どのような形態のものであっても差し支えない。例えば、図3に示すように、台部3のブラシ毛束4を植設する面1aが、断面円弧状に膨出しているヘアブラシや、図4に示すように、比較的平たい台部3′の一端側の側端縁に、一列にブラシ毛束4が植設された毛染め用のヘアブラシ等にも適用することができる。
図5は、本発明の他の実施例に用いる台部30を示している。この台部30は、合成樹脂製で、そのブラシ毛束植設予定部31に、帯電防止用の起毛シート32が貼付されている。
上記起毛シート32は、図6に示すように、基材33の表面に、バインダー層34を介して、短繊維35が静電植毛されたもので、上記基材33としては、ゴムシート、樹脂シート、不織布、織編地等、各種のものを用いることができる。そして、樹脂の種類、不織布や織編地の繊維の種類等は、特に限定するものではなく、静電植毛の基材となるものであれば、どのようなものであっても差し支えない。その厚みも、特に限定されるものではない。また、起毛部分となる短繊維35も、特に限定するものではない。例えば、ナイロン6、ナイロン612、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ABS樹脂、綿、羊毛、これらの混紡繊維等があげられる。そして、その長さは、通常、0、1〜5mmに設定することが好適であり、なかでも、特に、0.2mmに設定することが最適である。
また、上記バインダー層34に用いられるバインダーとしては、アクリルバインダー、ウレタンバインダー等のバインダー組成物に、前述の珪酸含有鉱物の微粒粉体を配合したものでなければならない。上記微粒粉体の平均粒子径は3μm以下に設定することが好適であり、その配合割合は、バインダー組成物に対し、10〜15%に設定することが好適である。そして、上記バインダー層34の厚みは、0.05〜1mm、なかでも0.1〜0.2mmに設定することが好適である。微粒粉体の特性等については、前述のとおりであり、その説明を省略する。
上記起毛シート32が貼付されたブラシ毛束植設予定部31に、図1のヘアブラシと同様にしてブラシ毛束4を植設して得られるヘアブラシは、台部30が合成樹脂製であっても、上記起毛シート32が静電気帯電防止機能を果たすため、図1のものと同様、優れた効果を奏する。
さらに、本発明のヘアブラシは、人間に用いる以外に、家畜やペットの毛を梳くブラシとして用いることができる。
つぎに、本発明の実施例について比較例とともに説明する。
〔実施例1〕
前記表1に示す石英安山岩ガラス状斑岩イを、平均粒子径3μmの微粒粉体にしたのち、ナイロン612に3%配合し、直径0.6mmのモノフィラメントを得た。このものをブラシ毛Aとし、直径0.1〜0.3mmのブタ毛からなるブラシ毛Bと組み合わせて、図1に示すヘアブラシを作製した。なお、植設されたブラシ毛束4の数は80束、各ブラシ毛束4におけるブラシ毛A,Bの構成は、ブラシ毛A8本、ブラシ毛B11本とした。そして、植設されたブラシ毛Aの高さ20mm、同じくブラシ毛Bの高さ18mm(d=2mm)とした。
前記表1に示す石英安山岩ガラス状斑岩イを、平均粒子径3μmの微粒粉体にしたのち、ナイロン612に3%配合し、直径0.6mmのモノフィラメントを得た。このものをブラシ毛Aとし、直径0.1〜0.3mmのブタ毛からなるブラシ毛Bと組み合わせて、図1に示すヘアブラシを作製した。なお、植設されたブラシ毛束4の数は80束、各ブラシ毛束4におけるブラシ毛A,Bの構成は、ブラシ毛A8本、ブラシ毛B11本とした。そして、植設されたブラシ毛Aの高さ20mm、同じくブラシ毛Bの高さ18mm(d=2mm)とした。
〔実施例2〕
各ブラシ毛束4におけるブラシ毛A,Bの構成において、ブラシ毛Aを、ナイロン612製ブラシ毛5本、ポリエチレン製ブラシ毛2本、アクリル樹脂製ブラシ毛1本とした(全て石英安山岩ガラス状斑岩の微粒粉体を含有)の組み合わせとし、これに、実施例1と同様のブラシ毛B11本を組み合わせた。それ以外は、実施例1と同様にして、図1に示すヘアブラシを得た。
各ブラシ毛束4におけるブラシ毛A,Bの構成において、ブラシ毛Aを、ナイロン612製ブラシ毛5本、ポリエチレン製ブラシ毛2本、アクリル樹脂製ブラシ毛1本とした(全て石英安山岩ガラス状斑岩の微粒粉体を含有)の組み合わせとし、これに、実施例1と同様のブラシ毛B11本を組み合わせた。それ以外は、実施例1と同様にして、図1に示すヘアブラシを得た。
〔実施例3〕
石英安山岩ガラス状斑岩の微粒粉体として、その一部を、670℃×45分の焼成条件で、薪をエネルギー源として焼成した。この焼成微粒粉体Xと、未焼成微粒粉体Yとを、重量基準(以下同じ)で10:90の配合割合で混合して微粒粉体として用いた。それ以外は、実施例1と同様にして、図1に示すヘアブラシを得た。
石英安山岩ガラス状斑岩の微粒粉体として、その一部を、670℃×45分の焼成条件で、薪をエネルギー源として焼成した。この焼成微粒粉体Xと、未焼成微粒粉体Yとを、重量基準(以下同じ)で10:90の配合割合で混合して微粒粉体として用いた。それ以外は、実施例1と同様にして、図1に示すヘアブラシを得た。
〔実施例4〕
下記の条件で起毛シート32を作製し、図5に示すような合成樹脂製の台部30を作製したのち、実施例1と同様にしてブラシ毛束4を植設してヘアブラシを得た。
基材 …厚み0.1mmのポリエステルフィルムシート。
バインダー層…石英安山岩ガラス状斑岩の微粒粉体(平均粒子径2μm)12%含有の アクリルバインダー。厚み0.1mm。
起毛層 …直径0.03mm、長さ0.2mmのナイロン6フィラメント
下記の条件で起毛シート32を作製し、図5に示すような合成樹脂製の台部30を作製したのち、実施例1と同様にしてブラシ毛束4を植設してヘアブラシを得た。
基材 …厚み0.1mmのポリエステルフィルムシート。
バインダー層…石英安山岩ガラス状斑岩の微粒粉体(平均粒子径2μm)12%含有の アクリルバインダー。厚み0.1mm。
起毛層 …直径0.03mm、長さ0.2mmのナイロン6フィラメント
〔比較例1〕
外観が図1に示すヘアブラシと同様で、ブラシ毛束4を全て、実施例1で用いたナイロン612からなるブラシ毛とした。
外観が図1に示すヘアブラシと同様で、ブラシ毛束4を全て、実施例1で用いたナイロン612からなるブラシ毛とした。
〔比較例2〕
外観が図1に示すヘアブラシと同様で、ブラシ毛束4を全て、実施例1で用いたブタ毛からなるブラシ毛とした。
外観が図1に示すヘアブラシと同様で、ブラシ毛束4を全て、実施例1で用いたブタ毛からなるブラシ毛とした。
〔比較例3〕
ブラシ毛束4において、ブラシ毛Aの毛先が、ブラシ毛Bの毛先よりも2mm高く突出するようにした。それ以外は実施例1と同様にして、図1に示すヘアブラシを得た。
ブラシ毛束4において、ブラシ毛Aの毛先が、ブラシ毛Bの毛先よりも2mm高く突出するようにした。それ以外は実施例1と同様にして、図1に示すヘアブラシを得た。
これらの実施例1〜4品、比較例1〜3品について、後記の表2に示す各項目に関して評価を行い、その結果を、後記の表2に併せて示した。なお、各項目の評価方法は、以下のとおりである。
〔静電気帯電量〕
ヘアブラシによるブラッシングを50回行ったのち、そのブラシ毛束先端の静電圧を、静電気測定メーター(スタティックロケーターACL300B、三井物産プラスチックス社製)で測定した。
ヘアブラシによるブラッシングを50回行ったのち、そのブラシ毛束先端の静電圧を、静電気測定メーター(スタティックロケーターACL300B、三井物産プラスチックス社製)で測定した。
〔平滑性〕
モニター10名に、ヘアブラシによるブラッシングを50回行わせ、そのときの毛髪平滑性(ヘアブラシで滑らかに梳かすことができるか否か)を官能評価した。◎…良好、○…ふつう △…やや不良 ×…不良、の4段階評価とした。
モニター10名に、ヘアブラシによるブラッシングを50回行わせ、そのときの毛髪平滑性(ヘアブラシで滑らかに梳かすことができるか否か)を官能評価した。◎…良好、○…ふつう △…やや不良 ×…不良、の4段階評価とした。
〔艶やかさ〕
モニター10名に、ヘアブラシによるブラッシングを、50回ずつ朝晩行うことを1週間続けさせた。そして、毛髪の艶やかさを官能評価した。◎…良好、○…ふつう △…やや不良 ×…不良、の4段階評価とした。
モニター10名に、ヘアブラシによるブラッシングを、50回ずつ朝晩行うことを1週間続けさせた。そして、毛髪の艶やかさを官能評価した。◎…良好、○…ふつう △…やや不良 ×…不良、の4段階評価とした。
上記の結果から、実施例品はいずれも優れた毛髪に対し、優れた効果を奏することがわかる。
実施例1品と、比較例1品のヘアブラシについて、その使用時に脳波がどのように変化するかを測定して対比した。測定方法は下記のとおりである。
〔脳波の測定方法〕
被験者(50才、男性)に対し、10分間椅子に腰掛けた状態で安静を保つようにした後、ヘアブラシで20分間ブラッシングを行わせ、その間の側頭部の脳波の変化を測定した。
被験者(50才、男性)に対し、10分間椅子に腰掛けた状態で安静を保つようにした後、ヘアブラシで20分間ブラッシングを行わせ、その間の側頭部の脳波の変化を測定した。
その結果、実施例1品を用いたときの左後頭部の脳波波形は、図7に示すとおりであり、右後頭部の脳波波形は、図8に示すとおりである。また、比較例1品を用いたときの左後頭部の脳波波形は図9に示すとおりであり、右後頭部の脳波波形は図10に示すとおりである。これらの結果から、実施例1品を用いたとき、左右の後頭部から、リラックス状態を示すα波(8Hz以上13Hz以下)が、連続的かつ集中的に多量発生していることがわかる。
実施例1品と、比較例1品のヘアブラシについて、その使用時に血流量と血流速度がどのように変化するかを、レーザードップラー血流計を用いて測定して対比した。測定は、被験者(50才、男性)に、ブラッシングを50回繰り返し行わせた後、行った。その結果、実施例1品は、比較例1品に比べて、血流量が1.19倍(18.8%増加)、血流速度が1.10倍(10.4%増加)になり、血流改善効果が認められた。
3 台部
4 ブラシ毛束
A 合成樹脂製ブラシ毛
B 獣毛ブラシ毛
4 ブラシ毛束
A 合成樹脂製ブラシ毛
B 獣毛ブラシ毛
Claims (4)
- 台部と、台部一端側に列状に植設される多数のブラシ毛束とを備え、上記台部の少なくともブラシ毛束植設部が非帯電性部材で構成されているとともに、上記ブラシ毛束が、珪酸含有鉱物からなる微粒粉体を含有する合成樹脂製ブラシ毛Aと、獣毛からなるブラシ毛Bとで形成されており、上記ブラシ毛Aの毛先が、ブラシ毛Bの毛先より上方に突出しないよう設定されていることを特徴とするヘアブラシ。
- 上記台部が木製である請求項1記載のヘアブラシ。
- 上記台部が合成樹脂製であって、その少なくともブラシ毛束植設部が、珪酸含有鉱物からなる微粒粉体を含有する起毛シートで被覆されている請求項1記載のヘアブラシ。
- 上記珪酸含有鉱物が、石英安山岩ガラス状斑岩、石英安山岩、長石、石英からなる群から選択される少なくとも一つの鉱物である請求項1〜3のいずれか一項に記載のヘアブラシ。
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