JP4173853B2 - 歯ブラシ - Google Patents

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Description

本発明は、歯ブラシに関し、特に、ひし形断面ブリッスルからなる毛束をブラシ部に含む歯ブラシに関する。
歯ブラシは、複数本のブリッスルを束ねてなる毛束を、例えば植毛台に設けられた複数の植毛穴に平線を打ち込んだり熱で融着させる方法等によって植設固定することにより、複数の毛束からなるブラシ部を形成して得られるものである。また、歯ブラシは、歯面部、歯間部、歯頸部等の歯の部位や、前歯、奥歯等の歯の種類に応じた適切な刷掃を効率良く行うことができるように、毛束の配置やブラシ部の全体の形状、ブリッスルの形状等に種々の工夫がなされている。
例えば、毛束を構成するブリッスルの断面形状を、角部を有する四角形、略星形、六角形等とした歯ブラシが開示されており、このような歯ブラシによれば、非円形断面の略角部がスクレーパの作用をなして、歯間部にたまった歯垢を有効に落とすことが可能になる(例えば、特許文献1参照)。
特開平6−169816号公報
また、毛束を構成するブリッスルとして、ひし形(ひし形に近似する形状の平行四辺形も含む)の断面形状を有するブリッスルを用いた歯ブラシは、歯の平滑面との接触面積が大きくなると共に、歯のすきまにブリッスルが入りやすくなるため、歯垢除去に有効である。
しかしながら、歯ブラシとして、ひし形断面ブリッスルによる毛束を有するものを用いる場合、上述のような作用効果が得られる一方で、ひし形断面ブリッスルを束ねた毛束は、その感触が硬くなって使用感が劣る。このような歯ブラシによる使用感を高めるためには、ブリッスルの毛径や毛束の束径を小さくすることが考えられるが、これらの方法では、ひし形断面ブリッスルによる上述の作用効果を十分に発揮することができなくなると共に、毛束の耐久性が劣ることになる。
本発明は、良好な使用感を保持しつつ、ひし形断面ブリッスルによる歯垢や着色汚れの除去を効果的に発揮させることのできる歯ブラシを提供することを目的とする。
本発明は、複数の毛束からなるブラシ部を有し、該ブラシ部を側面から見たときに、毛束の先端を結んだ先端線が、湾曲が急な小湾曲凹部と、湾曲が緩やかな大湾曲凹部とが連設する波形形状部分を備える歯ブラシであって、前記小湾曲凹部と前記大湾曲凹部には、各々全ブリッスル中の80〜100%がひし形断面ブリッスルであるひし形毛束が含まれており、該ひし形毛束は、前記ブラシ部の長手方向に円形又は6角形以上の正多角形断面のブリッスルからなる毛束を介在させて植設されている歯ブラシを提供することにより、上記目的を達成したものである。
なお、本発明においてひし形毛束とは全ブリッスル中の80〜100%がひし形断面ブリッスルである毛束を、円形ブリッスルとは円形又は6角形以上の正多角形断面ブリッスルからなる毛束を意味する。
本発明の歯ブラシによれば、良好な使用感を保持しつつ、ひし形断面ブリッスルによる歯垢や着色汚れの除去を効果的に発揮させることができる。
本発明の好ましい第1実施形態について説明する。本第1実施形態の歯ブラシ10は、図1(a)〜(c)に示すように、把持部(図示せず)と植毛台11とこれらを連結する首部12とからなる歯ブラシ本体の植毛台11に形成した複数の植毛穴13a,13bに、複数本のブリッスル14a、14bを束ねてなる毛束(タフト)15a,15b,15cを各々植毛(植設)することによって構成される。ここで、本第1実施形態によれば、第1植毛穴13aは、例えば直径が1.7〜2.5mmの大きな直径の円形の植毛穴となっており、この第1植毛穴13aには、ひし形断面ブリッスル14aを束ねたひし形毛束15a又は補助ひし形毛束15bが植設されることになる。また、第2植毛穴13bは、例えば直径が1〜1.6mmの、第1植毛穴13aと比較して小さな直径の円形の植毛穴となっており、この第2植毛穴13bには、円形断面ブリッスル14bを束ねた円形毛束15cが植設されることになる。
そして、本第1実施形態の歯ブラシ10は、複数の毛束15a,15b,15cからなるブラシ部16を有し、ブラシ部16を側面から見たときに(図1(b)参照)、毛束15a,15b,15cの先端を結んだ先端線sが、最大曲率半径が小さく湾曲が急な小湾曲凹部17aと、最大曲率半径が大きく湾曲が急な大湾曲凹部17bとが連設する波形形状部分17を備えている。また、小湾曲凹部17aと大湾曲凹部17bには、各々ひし形断面ブリッスル14aからなるひし形毛束15aが含まれており、これらのひし形毛束15aは、ブラシ部16の長手方向Xに、円形断面ブリッスル14bからなる円形毛束15cを介在させて植設されている。
さらに、本第1実施形態によれば、小湾曲凹部17aはブラシ部16の長手方向Xの先端側に、大湾曲凹部17bはブラシ部16の長手方向Xの後端側に配置されており、ブラシ部16の長手方向Xの先端には、ひし形断面ブリッスル14aからなる補助ひし形毛束15bが設けられている。
さらにまた、本第1実施形態によれば、ひし形毛束15aと補助ひし形毛束15bは、ブラシ部16の巾方向Yの中心側又は長手方向Xの中心側に、0.5〜5度の角度で、植毛台11に対して垂直な方向から傾斜して設けられている(図1(a)における矢印参照)。
歯ブラシ本体は、例えばポリプロピレン、ABS樹脂等の合成樹脂からなり、本第1実施形態によれば、その植毛台11の平坦な表面には、長手方向Xの先端部分に3箇所の第1植毛穴13aが開口形成されており、これらの第1植毛穴13aの後方部分には、ブラシ部16の巾方向Yに3列、合計8箇所の第2植毛穴13bが開口形成されている。またこれらの第2植毛穴13bの後方部分には、ブラシ部16の巾方向Yに1列、2箇所の第1植毛穴13aが開口形成されており、さらにこれらの第1植毛穴13aの後方部分には、ブラシ部16の巾方向Yに3列、合計8箇所の第2植毛穴13bが開口形成されている。そして、これらの第2植毛穴13bの後方部分には、ブラシ部16の長手方向Xの後端部分に位置して、ブラシ部16の巾方向Yに1列、2箇所の第1植毛穴13aが開口形成されている。
これらの植毛穴13a,13bは、各々、例えば2〜4.5mm程度の深さを有しており、各植毛穴13a,13bには、ひし形毛束15a、補助ひし形毛束15b、或いは円形毛束15cが、例えば平線を打ち込む方法や熱で融着させる方法等によって、例えば植毛台11の表面から7〜15mmの毛丈で植設されることになる。すなわち、先端部分の3箇所の第1植毛穴13aのうちの、先端の1箇所の第1植毛穴13aには、補助ひし形毛束15bが植設されると共に、ブラシ部16の巾方向Yに1列となった残りの2箇所の第1植毛穴13aには、ひし形毛束15aが植設される。またこれらのひし形毛束15aの後方の8箇所の第2植毛穴13bには、円形毛束15cが植設され、これらの円形毛束15cの後方の2箇所の第1植毛穴13aには、ひし形毛束15aが植設される。さらに、これらのひし形毛束15aの後方の8箇所の第2植毛穴13bには、円形毛束15cが植設され、これらの円形毛束15cの後方の2箇所の第1植毛穴13aには、ブラシ部16の後端に配置されてひし形毛束15aが植設される。
上述のようにして、ひし形毛束15a、補助ひし形毛束15b、及び円形毛束15cが歯ブラシ10の植毛台11に植設されることにより、ひし形毛束15aと補助ひし形毛束15bは、面積比で、ブラシ部16を構成する全毛束15a,15b,15cの面積の総和の25〜75%の面積を占めることになる。ここで、各毛束15a,15b,15cの面積は、各毛束15a,15b,15cの根本部における断面積に相当する、これらが植設される第1植毛穴13a、第2植毛穴13bの開口面積を介して計算されるものである。本第1実施形態によれば、補助ひし形毛束15bを含めたひし形毛束15a,15bは、ブラシ部16を構成する複数の毛束15a,15b,15c内に面積比で25〜50%含まれていることが好ましく、30〜45%含まれていることがさらに好ましい。ひし形毛束15a,15bが全毛束15a,15b,15cに面積比で25〜75%含まれていることにより、歯垢除去に有効であるという利点が得られることになる。
また、本第1実施形態によれば、上述のようにして、ひし形毛束15a、補助ひし形毛束15b、及び円形毛束15cが歯ブラシ10の植毛台11に植設されることにより、ひし形毛束15aは、ブラシ部16の長手方向Xと垂直な巾方向Yの3列(小湾曲凹部17aに1列、大湾曲凹部17bに2列)に、複数(本第1実施形態では各列2箇所)連設して配置されることになる。
さらに、本第1実施形態によれば、ブラシ部16の巾方向Yに連設して配置された各一対のひし形毛束15aは、ブラシ部17の巾方向Yの中心側に例えば2度の角度で、植毛台11に対して垂直な方向から傾斜して設けられており、先端の補助ひし形毛束15bは、ブラシ部17の長手方向Xの中心側に例えば2度の角度で垂直方向から傾斜して設けられている。本第1実施形態によれば、ひし形毛束15aや補助ひし形毛束15bが、ブラシ部17の巾方向Yの中心側又は長手方向Xの中心側に、0.5〜5度の角度で垂直方向から傾斜させて設けられていることにより、歯垢除去に有効であると共に歯ブラシの広がりが防止されるという利点が得られることになる。
ひし形毛束15a又は補助ひし形毛束15bを構成するひし形断面ブリッスル14aは、例えばナイロン等の合成樹脂からなるフィラメント材であって、図2(a)に示すように、ひし形或いはひし形に近似する平行四辺形の断面形状を備えている。また、ひし形断面ブリッスル14aは、その毛径として、例えば断面二次半径の2倍が、6〜10mil(0.15〜0.25mm)の太さを有しており、これを例えば十数本〜数十本束ねることによって、上述の第1植毛穴13aの開口形状に相当する、例えば1.7〜2.5mmの束径のひし形毛束15a、或いは補助ひし形毛束15bが形成されることになる。
ここで、ひし形断面ブリッスル14aの断面形状は、2本の対角線における短い対角線に対する長い対角線の比(長い対角線/短い対角線)が1.2〜1.9となっていることが好ましい。短い対角線に対する長い対角線の比が1.2〜1.9となっていることにより、ブリッスルが歯間部位に入りやすくなると共にブリッスルの歯に対する接触面積が大きくなるという利点が得られることになる。また、ひし形毛束15a又は補助ひし形毛束15bは、当該毛束15a,15bを構成するブリッスル中にひし形断面ブリッスル14aが80〜100%含まれていれば、ひし形毛束15a又は補助ひし形毛束15bとしての機能を十分に発揮することが可能になる。なお、本第1実施形態によれば、各ひし形断面ブリッスル14aの先端の毛先には、ラウンド加工が施されている他、テーパー形状に加工することもできる。
円形毛束15cを構成する円形断面ブリッスル14bは、例えばナイロン等の合成樹脂や、豚毛などの天然素材からなるフィラメント材であって、図2(b)に示すように、円形断面或いは6角形以上の正多角形断面を有している。また、円形断面ブリッスル14bは、その毛径として、直径が例えば6〜10mil(0.15〜0.25mm)の太さを有しており、これを例えば十数本〜数十本束ねることによって、上述の第2植毛穴13bの開口形状に相当する、例えば1〜1.6mmの束径の円形毛束15cが形成されることになる。また、本第1実施形態によれば、各円形断面ブリッスル14bの先端の毛先には、例えばラウンド加工を施すことができる他、テーパー形状や球状等に加工することもできる。
そして、本第1実施形態の歯ブラシ10によれば、ブラシ部16を側面から見たときに、毛束15a,15b,15cの先端を結んだ先端線sが、湾曲が急で最大曲率半径の小さな小湾曲凹部17aと、湾曲が緩やかで最大曲率半径の大きな大湾曲凹部17bとが連設する波形形状部分17を備えている。すなわち、本第1実施形態によれば、ブラシ部16は、その巾方向Yに沿った断面における毛束15a,15b,15cの先端を同じ高さとして、当該巾方向に沿った先端面に凹凸がないように形成されていると共に、側面から見た先端線sが、3箇所の頂部18a,18b,18cを備える波形を描くようになっている。また先端頂部18aと中間頂部18bとの間の下方に湾曲するようにして凹んだ部分によって、小湾曲凹部17aが形成され、中間頂部18bと後端頂部18cとの間の下方に湾曲するようにして凹んだ部分によって、大湾曲凹部17bを形成されることになる。
さらに、小湾曲凹部17aと大湾曲凹部17bとは、中間頂部18bが位置する中間湾曲凸面19を介してブラシ部16の長手方向Xに連設して波形形状部分17を形成している。ブラシ部16の先端には、大湾曲凹部17bに配置されたひし形毛束15aと隣接して、補助ひし形毛束15bが1箇所に設けられることになる。
ここで、本第1実施形態によれば、小湾曲凹部17aは、その下方に湾曲する部分における最大曲率半径が0.5〜2.5mm、好ましくは0.6〜2mmとなっており、大湾曲凹部17bは、その下方に湾曲する部分における最大曲率半径が2.6mm以上、好ましくは2.6〜10mmとなっている。小湾曲凹部17aの最大曲率半径が0.5〜2.5mmとなっていることにより、歯の裏側の凹状部や歯間部位を効率良く清掃できるという利点が得られることになる。また、大湾曲凹部17bの最大曲率半径が2.6mm以上となっていることにより、歯の平滑面を満遍なく刷掃できるという利点が得られることになる。なお、本実施形態によれば、小湾曲凹部17aのブラシ部16の長手方向Xに沿った長さは6〜8mmとなっており、大湾曲凹部17bのブラシ部16の長手方向Xに沿った長さは9〜13mmとなっている。また、先端線sの頂部18a,18b,18cと、小湾曲凹部17aや大湾曲凹部17bの底部との高低差は、0.5〜4mmとなっている。
そして、上述の構成を備える本第1実施形態の歯ブラシ10よれば、良好な使用感を保持しつつ、ひし形断面ブリッスル14aによる歯垢除去効果や着色汚れの除去効果等を効果的に発揮させることができる。すなわち、本第1実施形態の歯ブラシ10は、最大曲率半径の小さな小湾曲凹部17aと、最大曲率半径の大きな大湾曲凹部17bとが連設する波形形状部分17を備え、小湾曲凹部17aと大湾曲凹部17bには、各々ひし形断面ブリッスル14aからなるひし形毛束15aが含まれており、これらのひし形毛束15aは、ブラシ部17の長手方向Xに円形断面ブリッスル14bからなる円形毛束15cを介在させて植設されているので、感触が硬くなるひし形断面ブリッスル14aによるひし形毛束15aが植設されていても、ひし形毛束15aの間に介在する円形毛束15cによってこれらの硬い感触を効果的に緩和させて、使用感を向上させることが可能になる。また、小湾曲凹部17aと大湾曲凹部17bの各々に、歯の平滑面との接触面積が大きく、且つ歯のすきまに入りやすいひし形断面ブリッスル14aからなるひし形毛束15aが含まれているので、図3(a)〜(c)に示すように、例えば歯の裏側の凹状部を小湾曲凹部17aのひし形毛束15aによって効果的に刷掃することを可能にし(図3(a)参照)、例えば歯の表面や隙間を小湾曲凹部17a及び大湾曲凹部17bのひし形毛束15aによって効果的に刷掃することを可能にし(図3(b)参照)、例えば奥歯と裂溝部を小湾曲凹部17aのひし形毛束15aによって効果的に刷掃することを可能にして(図3(c)参照)、優れた歯垢除去効果や着色汚れの除去効果等が得られることになる。
さらに、本第1実施形態によれば、ブラシ部16の長手方向Xの先端に、ひし形断面ブリッスル14aからなる補助ひし形毛束15bが設けられているので、この補助ひし形毛束15bによって、奥歯の刷掃をさらに効果的に行うことが可能になる。
図4(a),(b)は、本発明の好ましい第2実施形態に係る歯ブラシ20を示すものである。本第2実施形態に係る歯ブラシ20は、上記第1実施形態の歯ブラシ10と略同様の構成を備える一方で、大湾曲凹部17bの先端側部分に配置されるひし形毛束15aと、後端のひし形毛束15aとの間に介在して設けられる円形断面ブリッスル14bが、2列、6箇所に配置されている。
図5(a),(b)は、本発明の好ましい第3実施形態に係る歯ブラシ30を示すものである。本第3実施形態に係る歯ブラシ30は、上記第1実施形態の歯ブラシ10と略同様の構成を備える一方で、ブラシ部16の後端にはひし形毛束15aが設けられておらず、ブラシ部16の先端のみに補助ひし形毛束15bが設けられている。
図6(a),(b)は、本発明の好ましい第4実施形態に係る歯ブラシ40を示すものである。本第4実施形態に係る歯ブラシ40は、上記第1実施形態の歯ブラシ10と略同様の構成を備える一方で、小湾曲凹部17aの先端部分に配置されるひし形毛束15aと大湾曲凹部17bの先端側部分に配置されるひし形毛束15aとの間に介在して設けられる円形断面ブリッスル14b、及び大湾曲凹部17bの先端側部分に配置されるひし形毛束15aと、後端のひし形毛束15aとの間に介在して設けられる円形断面ブリッスル14bは、いずれも、2列、6箇所に配置されている。またブラシ部16の先端に配置される毛束は、補助ひし形毛束15bに代えて、円形毛束15cとなっている。
これらの第2実施形態〜第4実施形態に係る歯ブラシ20,30,40によっても、上記第1実施形態の歯ブラシ10と略同様の作用効果を奏することになる。
なお、本発明は、上記各実施形態の構成に限定されることなく種々の変更が可能である。例えば、ひし形毛束は、ブラシ部の長手方向と垂直な巾方向に複数連設して配置される必要は必ずしもなく、ブラシ部に千鳥状に配置されていたり、ランダムに配置されていても良い。また、ブラシ部の長手方向の先端に補助ひし形毛束を設ける必要は必ずしもなく、ひし形毛束や補助ひし形毛束を傾斜させて植設する必要は必ずしもない。
以下、実施例及び比較例により、本発明の歯ブラシをさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
〔実施例1〕
上記第1実施形態の歯ブラシ10と同様の構成を有する歯ブラシを実施例1の歯ブラシとして、「歯の平滑面と歯の隙間に対する歯垢除去力(着色汚れの除去力)」及び「使用感」について、後述の方法に従って評価した。評価結果を表1に示す。なお、ひし形毛束及び補助ひし形毛束の束径は1.8mmとし、ひし形毛束又は補助ひし形毛束を構成するひし形断面ブリッスルの毛径は8milとした。ひし形毛束又は補助ひし形毛束は巾方向中心側又は長手方向中心側に、2度の角度で垂直方向から傾斜させた。また、円形毛束の束径は1.6mmとし、円形毛束を構成する円形断面ブリッスルの毛径は8milとした。
〔比較例1,2〕
実施例1の歯ブラシを、小湾曲凹部又は大湾曲凹部における最も高い高さに毛丈を揃えて、比較例1の歯ブラシとした。また、実施例1の歯ブラシにおける、円形断面ブリッスルによる円形毛束を、束径はそのままにして、ひし形毛束や補助ひし形毛束と同様のひし形断面ブリッスルによる毛束と置き換えて、比較例2の歯ブラシとした。比較例1及び比較例2の歯ブラシに対して、実施例1の歯ブラシと同様に、「歯の平滑面と歯の隙間に対する歯垢除去力(着色汚れの除去力)」及び「使用感」について、後述の方法に従って評価した。評価結果を表1に示す。
〔歯の平滑面と歯の隙間に対する歯垢除去力〕
臨床評価試験は、以下の手順に従って行った。
すなわち、被験歯に歯列不正のない男性3名を被験者に選び、被験歯のポリッシングを行った。歯垢を完全に除去した後、歯磨きを停止させ、歯垢を蓄積させた。24時間後、染色液にて歯垢を赤く染め出した後、各評価歯ブラシで歯磨きを行い、歯垢を除去した。
なお、歯磨きは、術者磨きにて以下の通りに行った。
ブラッシング方法:スクラッビング
ブラッシング時間:2歯づつ10秒間
ブラッシング圧力:200g
「歯垢除去良好」を「○」、「歯間部に歯垢残りがある」を「△」、「歯垢除去不十分」を「×」として評価した。
〔使用感〕
上述の男性3名の被験者に歯磨き時の使用感についてアンケートを行い、評価した。
なお、「歯や歯ぐきのあたり具合がやさしく、汚れが落ちる。」を「○」、「毛先の硬さを感じ、隙間に入りにくい。」を「△」、「とても毛先が硬く、歯ぐきが痛くて磨けない。」を「×」として評価した。
表1によれば、本発明に係る実施例1の歯ブラシは、「歯の平滑面と歯の隙間に対する歯垢除去力(着色汚れの除去力)」及び「使用感」のいずれについても、極めて高い評価が得られることが判明する。
本発明の好ましい第1実施形態に係る歯ブラシの要部の構成を説明する、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。 (a)はひし形断面ブリッスルの説明図、(b)は円形断面ブリッスルの説明図である。 (a)〜(c)は、本発明の好ましい第1実施形態に係る歯ブラシを用いて、歯を刷掃する状況の説明図である。 本発明の好ましい第2実施形態に係る歯ブラシの要部の構成を説明する、(a)は平面図、(b)は側面図は正面図である。 本発明の好ましい第3実施形態に係る歯ブラシの要部の構成を説明する、(a)は平面図、(b)は側面図は側面図である。 本発明の好ましい第4実施形態に係る歯ブラシの要部の構成を説明する、(a)は平面図、(b)は側面図である。
符号の説明
10,20,30,40 歯ブラシ
11 植毛台
12 首部
13a 第1植毛穴
13b 第2植毛穴
14a ひし形断面ブリッスル
14b 円形断面ブリッスル
15a ひし形毛束
15b 補助ひし形毛束
15c 円形毛束
16 ブラシ部
17 波形形状部分
17a 小湾曲凹部
17b 大湾曲凹部
18a 先端頂部
18b 中間頂部
18a 後端頂部
19 中間湾曲凸面
s 毛束の先端を結んだ先端線
X ブラシ部の長手方向
Y ブラシ部の巾方向

Claims (8)

  1. 複数の毛束からなるブラシ部を有し、該ブラシ部を側面から見たときに、毛束の先端を結んだ先端線が、湾曲が急な小湾曲凹部と、湾曲が緩やかな大湾曲凹部とが連設する波形形状部分を備える歯ブラシであって、
    前記小湾曲凹部が前記ブラシ部の長手方向の先端側に、前記大湾曲凹部が前記ブラシ部の長手方向の後端側に配置されており、
    前記小湾曲凹部と前記大湾曲凹部には、各々全ブリッスル中の80〜100%がひし形断面ブリッスルによって構成されるひし形毛束が含まれており、該ひし形毛束は、前記ブラシ部の長手方向に円形又は6角形以上の正多角形断面ブリッスルからなる毛束を介在させて植設されている歯ブラシ。
  2. 前記ひし形毛束は、ブラシ部を構成する前記複数の毛束に面積比で25〜75%含まれる請求項1記載の歯ブラシ。
  3. 前記小湾曲凹部の最大曲率半径は0.5〜2.5mmであり、前記大湾曲凹部の最大曲率半径は2.6mm以上である請求項1又は2に記載の歯ブラシ。
  4. 前記ひし形毛束は、前記ブラシ部の長手方向と垂直な巾方向に複数連設して配置される請求項1〜3のいずれかに記載の歯ブラシ。
  5. 前記小湾曲凹部の長手方向最先端の毛束が全ブリッスル中の80〜100%がひし形断面ブリッスルによって構成されるひし形毛束である請求項1〜4のいずれかに記載の歯ブラシ。
  6. 前記ブラシ部の長手方向の先端に、ひし形断面ブリッスルからなる補助毛束が設けられている請求項1〜5のいずれかに記載の歯ブラシ。
  7. 前記ひし形毛束又は前記補助ひし形毛束は、直径が1.7〜2.5mmの大径毛束となっており、前記他のブリッスルからなる毛束は、直径が1〜1.6mmの小径毛束となっている請求項1〜6のいずれかに記載の歯ブラシ。
  8. 前記ひし形毛束又は前記補助ひし形毛束は、前記ブラシ部の巾方向中心側又は長手方向中心側に、0.5〜5度の角度で垂直方向から傾斜させて設けられている請求項1〜7のいずれかに記載の歯ブラシ。
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