JP4656775B2 - 歯ブラシ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のブリッスルからなるタフトが植毛台に複数植毛された歯ブラシに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
歯ブラシは、複数のブリッスルからなるタフトを、平線植毛や融着植毛等によって植毛台に形成された植毛穴に複数植毛固定することにより形成される。また、歯ブラシには、比較的平滑な歯面に対する良好な清掃効果と共に、歯間部や歯茎部等の入り組んだ部位に対する良好な清掃効果も求められていることから、これらの部位を効果的に刷掃することが可能な歯ブラシとして、先端を片側或いは両側に斜めにカットしたタフトを歯ブラシの長手方向に連設して配置することにより、タフトの先端を連ねた先端面が歯ブラシを側面視して鋸刃状の山形となった、いわゆる山切りカットされた歯ブラシが知られている。
【0003】
しかしながら、山切りカットされた従来の歯ブラシによれば、先端を片側に斜めにカットしたタフトの場合には、刷掃時に、山形形状を形成する一対の隣り合うタフトのブリッスルが、歯間部や歯茎部等の窪み部における一点に、双方のタフトから集中して集まり過ぎることになって細部に入り込みにくくなり、刷掃効果が十分に得られなくなると共に、挿入実感に劣ることになる。一方、先端を両側に斜めにカットしたタフトの場合には、山と山との間隔が狭くなり過ぎ、実際の歯間部や歯茎部等の窪み部に入り込ませるブリッスルの本数を十分に確保できなくなって刷掃効果が十分に得られない。
【0004】
本発明は、一対の隣り合うタフトのブリッスルが、刷掃時に歯間部や歯茎部等の窪み部における一点に集中して集まり過ぎるのを効果的に回避して、十分な刷掃効果と挿入実感を得ることのできる山形形状の先端面を備えた歯ブラシを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、複数本のブリッスルからなるタフトが植毛台に複数植毛された歯ブラシにおいて、先端が歯ブラシの長手方向の相反する向きに傾斜している一対のタフトが、歯ブラシの幅方向にずれて隣り合っていることにより、歯ブラシを側面視して両側に傾斜面を有する山形形状を形成している歯ブラシを提供することにより、上記目的を達成したものである。
【0006】
本発明の歯ブラシによれば、先端が歯ブラシの長手方向の相反する向きに傾斜している一対のタフトが、歯ブラシの幅方向にずれた状態で隣り合って、両側に傾斜面を有する山形形状を形成しているので、刷掃時に、各タフトを構成するブリッスルが長手方向に撓んでも、相互に干渉し合うのを回避してブリッスルの動きの自由度を向上させることができると共に、歯間部や歯茎部等の窪み部における一点には、片側のタフトからのブリッスルのみが集まってくるので、ブリッスルが過度に集中し過ぎることがなく、それぞれのタフトから相当数のブリッスルを細部まで効率良く入り込ませて、十分な刷掃効果と挿入実感を得ることが可能になる。
【0007】
そして、本発明の歯ブラシによれば、山形形状を形成する幅方向にずれて隣り合う一対のタフトの先端を、歯ブラシの長手方向の相反する向きに傾斜させる手段としては、各タフトの先端を斜めにカットして傾斜させるものの他、各タフトを長手方向の相反する向きに傾倒させて植毛することによりタフトの先端を傾斜させる手段を採用することもできる。
【0008】
また、本発明の歯ブラシによれば、前記山形形状を形成する幅方向にずれて隣り合う一対のタフトの根元部における断面形状としては、円形の他、長方形、長円、楕円等の長軸と単軸とを有する横長の形状を採用することもでき、このような横長の形状を採用することにより、タフトの剛性を保ちつつ、タフトの巾を小さくしてブリッスルの到達感を向上させることが可能になる。また横長の形状の長軸を前記長手方向と平行又は垂直にして前記隣り合う一対のタフトを植毛すれば、通常行われているスクラブ法のような横に小刻みに磨く場合やローリング法や縦磨きのような歯の方向に沿って磨く場合に特に歯間部や歯茎部等の窪みの刷掃効率を向上させることができると共に、十分な磨き応え感を得ることが可能になる。
【0009】
さらに、本発明の歯ブラシによれば、前記山形形状を形成する幅方向にずれて隣り合う一対のタフトを、少なくとも前記植毛台の両側部に沿って前記長手方向に複数対設ければ、歯茎部の刷掃および歯肉のマッサージを効率的に行うことが可能になり、少なくとも前記植毛台の内側部分において前記長手方向に複数対設ければ、歯面を清掃できると同時に歯間部の歯垢除去を効率的に行うことが可能になる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下本発明の好ましい実施形態について説明する。本発明の第1実施形態に係る歯ブラシ10は、図1に示すように、把持部(図示せず)と植毛台14とこれらを連結する首部15とからなる歯ブラシ本体の植毛台14に、複数のブリッスル11からなるタフト(毛束)12a,12bが、植毛台14の表面に複数植毛されている。また、本第1実施形態によれば、図2及び図3にも示すように、先端が歯ブラシ10の長手方向Xの相反する向きに傾斜している各一対のタフト12a,12bが、歯ブラシ10の幅方向(長手方向Xと垂直な方向)にずれて隣り合っていることにより、歯ブラシ10を側面視して両側に傾斜面16a,16bを有する山形形状を形成している。
【0011】
本第1実施形態によれば、歯ブラシ本体は、例えばポリプロピレン、ABS樹脂等の合成樹脂からなり、その植毛台14の平坦な表面には、例えば直径1.6mm程度の大きさの円形の植毛穴13が、歯ブラシ10の長手方向Xに沿って5列、合計32箇所に、隣接する列の植毛穴13を互い違いに千鳥状に配置して設けられている。そして、植毛台14の両測縁部に沿った外側の各1列の植毛穴13と、植毛台14の中央に位置する1列の植毛穴13には、長手方向Xにおける歯ブラシ10の先端側に向けて下方に傾斜する第1傾斜面16aを先端に有する第1タフト12aが植毛されていると共に、これらの列の間に位置する2列の植毛穴13には、長手方向Xにおける歯ブラシ10の首部15側に向けて下方に傾斜する第2傾斜面16bを先端に有する第2タフト12bが植毛されている。なお、図2において、タフト12a,12bを示す円の中に記載された矢印は、先端の傾斜面16a,16bの傾斜方向を示している。
【0012】
各タフト12a,12bを構成するブリッスル11は、ナイロン等の合成樹脂からなる例えば0.1〜0.3mmの太さを有するフィラメント材であって、これを例えば数本〜数十本束ねることによって第1タフト12a及び第2タフト12bが形成される。第1タフト12a及び第2タフト12bは、各植毛穴13に平線植毛や融着植毛等の公知の各種の植毛方法を用いて、植毛台14に対して略垂直に植毛される。
【0013】
第1タフト12aは、植毛穴13に植毛されてその根元部が円形の平断面形状を有すると共に、先端が斜めにカットされた形状となっていることにより、長手方向Xにおける歯ブラシ10の先端側に向けて下方に傾斜する第1傾斜面16aを備えている。また、第1タフト12aは、その最も低い部分が例えば9.0mm、最も高い部分が例えば11.0mmの毛丈で植毛されている。
【0014】
第2タフト12bは、第1タフト12aと同様に、植毛穴13に植毛されてその根元部が円形の平断面形状を有すると共に、先端が斜めにカットされた形状となっていることにより、長手方向Xにおける歯ブラシ10の首部15側に向けて下方に傾斜する第2傾斜面16bを備えている。また、第2タフト12bは、その最も低い部分が例えば9.0mm、最も高い部分が例えば11.0mmの毛丈で植毛されている。
【0015】
本第1実施形態によれば、第1タフト12aと第2タフト12bは、上述のように、先端の第1傾斜面16aと第2傾斜面16bが歯ブラシ10の長手方向Xの相反する向きに傾斜しており、また隣接する列において互い違いに千鳥状に配置されているので、各一組の第1タフト12a及び第2タフト12bは、歯ブラシ10の幅方向にずれて歯ブラシ10の長手方向Xに隣り合う一対のタフト12a,12bを構成すると共に、これらの各一対のタフト12a,12bの傾斜面16a,16bは、歯ブラシ10を側面視して両側に傾斜面16a,16bを有する山形形状を各々形成することになる。
【0016】
そして、本第1実施形態の歯ブラシ10によれば、一対の隣り合うタフト12a,12bのブリッスル11が、刷掃時に歯間部や歯茎部等の窪み部における一点に集中して集まり過ぎるのを効果的に回避して、十分な刷掃効果と挿入実感を得ることができる。すなわち、本第1実施形態の歯ブラシ10は、先端が歯ブラシ10の長手方向Xの相反する向きに傾斜している一対のタフト12a,12bが、歯ブラシ10の幅方向にずれた状態で隣り合って、両側に傾斜面16a,16bを有する山形形状を形成しているので、刷掃時に、各タフト12a,12bを構成するブリッスル11が長手方向Xに撓んでも、相互に干渉し合うのを回避してブリッスル11の動きの自由度を向上させることができると共に、歯間部や歯茎部等の窪み部における一点には、第1タフト12aと第2タフト12bが互いにずれていることから、片側のタフト12a,12bからのブリッスル11のみが集まってくるので、ブリッスル11が過度に集中し過ぎることがなく、それぞれのタフト12a,12bから相当数のブリッスル11を細部まで効率良く入り込ませて、十分な刷掃効果と挿入実感を得ることが可能になる。
【0017】
図4(a)及び(b)は、先端が山形形状を形成する、歯ブラシの幅方向にずれて隣り合う一対のタフト22a,22bの他の植毛形態を例示するものである。図4(a)及び(b)によれば、第1タフト22aと第2タフト22bは、隣接する列において互い違いに千鳥状に形成された長方形の植毛穴23に、植毛台24に対して略垂直に各々植毛されて、その根元部が長方形の平断面形状を有している。また、第1タフト22aと第2タフト22bは、その長方形の平断面形状の長軸を歯ブラシの長手方向Xと平行にして植毛されていると共に、各一対の第1タフト22aと第2タフト22bは、相反する向きに斜めにカットされた第1傾斜面26aと第2傾斜面26bによって、その先端に、歯ブラシを側面視して両側に傾斜した山形形状を有している。
【0018】
図5(a)及び(b)は、先端が山形形状を形成する、歯ブラシの幅方向にずれて隣り合う一対のタフト32a,32bのさらに他の植毛形態を例示するものである。図5(a)及び(b)によれば、第1タフト32aと第2タフト32bは、隣接する列に形成された長方形の植毛穴33に、植毛台34と垂直な方向に対して歯ブラシの長手方向Xの相反する向きに傾倒させて各々植毛されている。また、第1タフト32aと第2タフト32bの平切りカットされた先端面は、各タフト32a,32bの傾倒によって、相反する向きに傾斜する第1傾斜面36aと第2傾斜面36bを形成している。そして、歯ブラシの長手方向Xに一つづつずれて隣接する各一対の第1タフト32aと第2タフト32bは、相反する向きに傾斜する第1傾斜面36aと第2傾斜面36bによって、その先端に、歯ブラシを側面視して両側に傾斜した山形形状を有することになる。なお、隣り合う一対のタフト32a,32bとは、少なくともその先端部分において歯ブラシの長手方向Xに隣り合っていればよい。
【0019】
そして、このような植毛形態でタフト22a,22b,32a,32bを植毛した歯ブラシによっても、一対のタフト22a,22b或いは一対のタフト32a,32bが、歯ブラシ10の幅方向にずれた状態で隣り合って、両側に傾斜面26a,26或いは傾斜面36a,36bを有する山形形状を形成しているので、上記第1実施形態の歯ブラシと同様の作用効果を奏することになる。
【0020】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されることなく種々の変更が可能である。例えば、タフトの根元部における断面形状は、円形や長方形に限定されることなく、その他の形状であっても良い。また、横長の形状とした場合、その長軸の方向を歯ブラシの長手方向と平行にする必要は必ずしもない。さらに、タフトの先端の傾斜面の傾斜角度等は、適宜設計することができる。さらにまた、先端に山形形状を形成する一対のタフトは、植毛台の全体に設ける必要は必ずしもなく、例えば植毛台の両側部や内側部分等、必要な箇所にのみ設けることができ、また先端が平坦なタフト等と混在させて設けることもできる。
【0021】
【実施例】
以下、実施例及び比較例により、本発明の歯ブラシをさらに詳細に説明する。
【0022】
〔実施例1〕
上記第1実施形態の歯ブラシ10と同様の構成を有する実施例1の歯ブラシについて、下記の評価方法によって歯面及び歯間部の歯垢除去力と、歯間部や歯茎部等の窪み部(隙間)への挿入実感を評価した。なお、ブリッスルとしてナイロン6−12からなる203μm(8mil )のブリッスルを使用し、36本まとめてブリッスル束とした。評価結果を表1及び表2に示す。
【0023】
〔比較例1〕
タフト12a,12bとも、ブリッスル11の先端を平坦に揃えた平切りのタフトを用いたこと以外は、実施例1と同様の構成を有する比較例1の歯ブラシについて、下記の評価方法によって歯面及び歯間部の歯垢除去力と、歯間部や歯茎部等の窪み部(隙間)への挿入実感を評価した。なお、ブリッスルとしてナイロン6−12からなる203μm(8mil )のブリッスルを使用し、36本まとめてブリッスル束とした。また、各タフトは、11.0mmの毛丈で植毛台に植毛した。評価結果を表1及び表2に示す。
【0024】
〔比較例2〕
先端を歯ブラシの長手方向の相反する向きに斜めにカットしたタフトを図6(a)、(b)に示すように歯ブラシの植毛台に配置した比較例2の歯ブラシについて、下記の評価方法によって歯面及び歯間部の歯垢除去力と、歯間部や歯茎部等の窪み部(隙間)への挿入実感を評価した。なお、ブリッスルとしてナイロン6−12からなる203μm(8mil )のブリッスルを使用し、36本まとめてブリッスル束とした。また、各タフトは、その最も低い部分の毛丈が9.0mm、最も高い低い部分の毛丈が11.0mmとなるように植毛台に植毛した。評価結果を表1及び表2に示す。
【0025】
〔比較例3〕
先端を両側に斜めにカットしたタフトを図7(a)、(b)に示すように歯ブラシの植毛台に配置した比較例3の歯ブラシについて、下記の評価方法によって歯面の中央部及び歯間部の歯垢除去力と、歯間部や歯茎部等の窪み部(隙間)への挿入実感を評価した。なお、ブリッスルとしてナイロン6−12からなる203μm(8mil )のブリッスルを使用し、36本まとめてブリッスル束とした。また、各タフトは、その最も低い部分の毛丈が9.0mm、最も高い低い部分の毛丈が11.0mmとなるように植毛台に植毛した。評価結果を表1及び表2に示す。
【0026】
【表1】
Figure 0004656775
【0027】
【表2】
Figure 0004656775
【0028】
〔歯面及び歯間部の歯垢除去力の評価〕
図8(a)及び(b)に示すように、基台50の上に直径5mm、長さ50mmの円柱状の多数のアクリル棒51を両側部を互い密接させた状態で平行に並べて固定することにより、歯間部を模したモデル52を作成した。このモデルの表面に歯垢の代用としてアルコールインクを40mmの幅で塗布し、実施例1、比較例1,2の各歯ブラシ53について、以下の所定の条件下で、ブラッシングマシーンによりアクリル棒51と直交する方向Yへの刷掃を行った。残存歯垢量(インク量)を画像解析により計測して、歯垢除去効果を評価する。なお、普通に刷掃する場合の条件として、荷重300g、刷掃回数10回、速度100rpm(1分間に100往復)、振幅3cm、刷掃角度(図8(c)参照)90゜とした。
【0029】
残存歯垢量の計測は、ブラッシング幅10mm(アクリル棒2本分)におけるアルコールインクの除去率を測定することにより行う。すなわち、歯のモデルであるアクリル棒51を縦に3分割し、中央部分を歯面、両側部分を歯間部として区別し、各々についてインクの剥げた面積を画像解析により測定した。評価は、歯垢除去率が60%以上を○、歯垢除去率が40%以上60%未満を△、歯垢除去率が40%未満を×として実施例及び比較例1〜3の各歯ブラシの歯垢除去効果を評価した。
【0030】
〔歯間部や歯茎部等の窪み部(隙間)への挿入実感の評価〕
10名の被験者に実施例1、比較例1,2の各歯ブラシを、5回、順次交換しながら使用してもらい、歯面への挿入実感について聞き取り調査を行った。挿入実感を実感する人が10人中8人以上いた場合を「◯」、10人中4人以上7人以下の場合を「△」、10人中3人以下の場合を「×」として、歯間部や歯茎部等の窪み部への挿入実感を評価した。
【0031】
表1及び表2に示す評価結果から、本発明に係る実施例1の歯ブラシによれば、歯面及び歯間部の歯垢除去力、歯間部や歯茎部等の窪み部への挿入実感のいずれについても良好な結果が得られることが判明した。
【0032】
【発明の効果】
本発明の歯ブラシによれば、山形形状を形成する一対の隣り合うタフトのブリッスルが、刷掃時に歯間部や歯茎部等の窪み部における一点に集中して集まり過ぎるのを効果的に回避して、十分な刷掃効果と挿入実感を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る歯ブラシの要部斜視図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る歯ブラシの要部平面図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係る歯ブラシの要部側面図である。
【図4】歯ブラシの幅方向にずれて隣り合う一対のタフトの他の植毛形態を例示する、(a)は要部平面図、(b)要部側面図である。
【図5】歯ブラシの幅方向にずれて隣り合う一対のタフトのさらに他の植毛形態を例示する、(a)は要部平面図、(b)要部側面図である。
【図6】比較例2の歯ブラシのタフトの配置状況を示す(a)は平面図(b)は側面図である。
【図7】比較例3の歯ブラシのタフトの配置状況を示す(a)は平面図(b)は側面図である。
【図8】 (a)は歯垢除去効果の評価方法を説明する略示側面図、(b)は同略示平面図、(c)は刷掃角度の説明図である。
【符号の説明】
10 歯ブラシ
11 ブリッスル
12a,22a,32a 第1タフト
12b,22b,32b 第2タフト
13,23,33 植毛穴
14,24,34 植毛台
15,25 首部
16a,26a,36a 第1傾斜面
16b,26b,36b 第2傾斜面
X 歯ブラシの長手方向

Claims (5)

  1. 複数本のブリッスルからなるタフトが植毛台に複数植毛された歯ブラシにおいて、
    前記植毛台には、歯ブラシの長手方向に沿った前記タフトの列が、歯ブラシの幅方向に複数列設けられており、
    隣接する一対の列における一方の列は、前記長手方向における歯ブラシの先端側に向けて下方に傾斜する第1傾斜面を先端に有する第1タフトを連設して構成されると共に、他方の列は、前記長手方向における歯ブラシの首部側に向けて下方に傾斜する第2傾斜面を先端に有する第2タフトを連設して構成されており、
    先端が歯ブラシの長手方向の相反する向きに傾斜している前記隣接する一対の列の一方の列の前記第1タフトと他方の列の前記第2タフトが、互い違いに千鳥状に配置されて歯ブラシの幅方向及び長手方向にずれて隣り合っており、各幅方向及び長手方向にずれて隣り合う前記第1タフトと前記第2タフトによって、歯ブラシを側面視して前記第1傾斜面と前記第2傾斜面による山形形状を各々形成している歯ブラシ。
  2. 前記隣接する一対の列の一方の列の前記第1タフトと他方の列の前記第2タフトは、その根元部における断面形状が、長方形、長円、楕円等の長軸と単軸とを有する横長の形状となっている請求項1記載の歯ブラシ。
  3. 前記隣接する一対の列の一方の列の前記第1タフトと他方の列の前記第2タフトは、前記長軸を前記長手方向と平行又は垂直にして植毛されている請求項1又は2記載の歯ブラシ。
  4. 前記隣接する一対の列の一方の列の前記第1タフトと他方の列の前記第2タフトは、少なくとも前記植毛台の両側部に沿って前記長手方向に複数対設けられている請求項1〜3のいずれ1項に記載の歯ブラシ。
  5. 前記隣接する一対の列の一方の列の前記第1タフトと他方の列の前記第2タフトは、少なくとも前記植毛台の内側部分において前記長手方向に複数対設けられている請求項1〜3のいずれ1項に記載の歯ブラシ。
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