JP4076383B2 - 歯ブラシ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数本のブリッスルからなるタフトが植毛台に複数植設された歯ブラシに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
歯ブラシは、ブリッスルを束ねて構成されるタフトを、植毛台に設けられた複数の植毛穴に平線を打ち込んだり熱で融着させる方法等によって植設固定することにより形成されるものである。また、歯ブラシは、歯間部への到達感や刷掃時の柔らかい感触等、種々の機能を効果的に発揮できるように、タフトやブリッスルの形状、大きさ等に様々な工夫がなされている。
【0003】
歯間部への到達感を改善した歯ブラシとして、連設するブリッスルの先端部を鋸刃形状に山切りカットしたものが知られているが、かかる従来の鋸刃形状の先端部を有する歯ブラシによれば 1.4〜3.0mm程度の相当の太さを有するタフトの各先端部を各々斜めにカットして、全体として鋸刃形状に形成するものであるため、太いタフトによって感触が硬いものになりがちであると共に、外観上も硬いイメージを与えることになる。また、タフトの各先端部を各々斜めにカットした形状では、歯間部に入りやすいというイメージを与えにくい。一方、タフトを構成するブリッスルの太さを細くすることにより、刷掃時の感触を柔らかくすることも可能であるが、歯ブラシの耐久性が劣ることになる。
【0004】
本発明は、歯間部への到達感及び刷掃時の柔らかい感触を効果的に得ることができると共に、歯間部に入りやすいというイメージが向上し、且つ耐久性を損なうことのない歯ブラシを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、複数本のブリッスルからなるタフトが植毛台に複数植設された歯ブラシにおいて、前記植毛台の植毛面の少なくとも側部の周縁部分に植毛される周縁タフトの内側には、隣接する一対の周縁タフトから略等間隔離れた位置に直径0.6〜1.2mmの小径の内側タフトが植毛され、且つ該内側タフトの毛丈が前記周縁タフトの毛丈よりも高いことにより、前記周縁タフト及び前記内側タフトによる先端部分の形状が前記植毛台の側方から見て連続する凹凸による鋸刃形状となっている歯ブラシを提供することによって、上記目的を達成したものである。
【0006】
上記記載において、内側タフトが植毛される、一対の周縁タフトから略等間隔離れた位置とは、平面で見て一対の周縁タフトと共に2等辺3角形の各頂点を形成する位置を意味し、一対の周縁タフトから等距離の位置の他、概ね等距離の位置も含まれる。また、直径0.6〜1.2mmの小径のタフトは円形断面のタフトである必要は必ずしもなく、4角形断面、6角形断面等任意の断面のタフトとすることができ、これらの場合の直径は、断面2次半径の2倍を意味する。
【0007】
本発明の歯ブラシによれば、植毛面に複数のタフトが植設された植毛台のうちの、少なくとも歯間部を刷掃する際の主要部部分となる側部には、周縁部分に植毛される隣接する各一対の周縁タフトから略等間隔離れた位置に、小径の内側タフトが、周縁タフトの毛丈よりも高い毛丈で植毛されているので、前記植毛台の側方から見ると、一対の周縁タフトの間から内側タフトが錐体状又は柱体状に突出して見え、かつこの錐体状又は柱体状に突出する部分が前記側部に沿って連なって連続する凹凸による鋸刃形状となっているので、歯間部に入りやすいというイメージがその外観によって効果的に得られると共に、当該連続する凹凸による鋸刃形状によって歯間部への到達感が効果的に得られることになる。また、周縁タフトよりも毛丈の高い内側タフトは、直径0.6〜1.2mmの小径のタフトであることにより、細いブリッスルを特に用いることなく、タフトを構成するブリッスルの本数を少なく留めて適度な弾性を保持しつつ、刷掃時の柔らかい感触を得ることができると共に、コシのあるブリッスルでタフトを構成することが可能になって耐久性を向上させることが可能になる。
【0008】
ここで、内側タフトは、直径0.6〜1.2mmの小径のタフトとする必要がある。内側タフトの直径が0.6mmよりも小さいと、現状で市販されている植毛機では製造が難しくなり、また歯間部への到達性を向上させるためには、太いブリッスルを使用することが必要となって歯ぐきを傷つけやすくなる。また、直径が1.2mmよりも大きいと、歯間部への到達性が著しく低下することになり、また歯間部への到達性を上げるためにブリッスルやブリッスルの毛先を細くすると、汚れ落とし力が低下してしまうことになる。
【0009】
また、本発明によれば、前記周縁タフトもまた直径0.6〜1.2mmの小径のタフトとすることが好ましい。周縁タフトも小径のタフトとすることにより、毛丈の高いタフトの歯間部への到達性が毛丈の低いタフト(周縁タフト)によって阻害されることがなくなり、歯間部への到達性をより高めることが可能になる。
【0010】
さらに、本発明によれば、毛丈の高い内側タフトを構成するブリッスルの毛先の形状を先細りとしておけば、歯と歯ぐきの境目まで汚れを効果的に除去することが可能になり、また毛丈の低い周縁タフトの毛先の形状を球状としておけば、ブラッシングすると同時に歯ぐきのマッサージも行うことが可能になる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下本発明をその好ましい第1実施形態について説明する。本第1実施形態の歯ブラシ10は、図1に示すように、把持部(図示せず)と植毛台14とこれらを連結する首部15とからなる歯ブラシ本体の植毛台14に、ブリッスル11を複数本束ねて構成されるタフト(ブリッスル束)12a,12b,12cを複数植毛してなるものである。
【0012】
そして、本第1実施形態によれば、図2(a)及び(b)に示すように、植毛台14の植毛面の側部に沿った周縁部分に植毛される周縁タフト12aの内側には、隣接する一対の周縁タフト12aから略等間隔離れた位置に直径0.6〜1.2mmの小径の内側タフト12bが植毛され、且つ内側タフト12bの毛丈が周縁タフト12aの毛丈よりも高いことにより、周縁タフト12a及び内側タフト12bによる先端部分の形状が植毛台14の側方から見て連続する凹凸による鋸刃形状となっている((b)参照)。
【0013】
また、本第1実施形態によれば、周縁タフト12aもまた、直径0.6〜1.2mmの小径のタフトとなっている。
【0014】
歯ブラシ本体は、例えばポリプロピレン、ABS樹脂等の合成樹脂からなり、植毛台14の表面には、タフト(ブリッスル束)12a,12b,12cが植毛される合計48箇所の円形の植毛穴16a,16b,16cが形成されている。すなわち、植毛台14の植毛面の両側部に沿った周縁部分には、各10箇所の周縁植毛穴16aが、直径0.6〜1.2mmの小径で形成されており、これらの周縁植毛穴16aには、周縁タフト12aが各々植毛される。また、隣接する2箇所ずつ各一対の周縁植毛穴16aの内側には、当該一対の周縁植毛穴16aと共に2等辺3角形の各頂点を形成する位置に、各5箇所の内側植毛穴16bが、直径0.6〜1.2mmの小径で形成されており、これらの内側植毛穴16bには、内側タフト12bが各々植毛される。さらに、植毛台14の中央部分には、18箇所の中央植毛穴16cが、直径1.2〜2.0mmの大きさで、両側部の周縁植毛穴16a或いは内側植毛穴16bの間に挟まれる領域に分散して形成されており、これらの中央植毛穴16cには、中央タフト12cが各々植毛される。
【0015】
周縁タフト12aを構成するブリッスル11は、ナイロン等の合成樹脂からなる例えば0.1〜0.3mmの太さを有するフィラメント材であって、これを例えば数本〜数十本束ねることによって周縁タフト12aが形成される。周縁タフト12aは、例えば平線植毛や融着植毛によって周縁植毛穴16aに植毛され、その根元部において直径が0.6〜1.2mmの円形断面となっている。
【0016】
内側タフト12bを構成するブリッスル11もまた、ナイロン等の合成樹脂からなる例えば0.1〜0.3mmの太さを有するフィラメント材であって、これを例えば数本〜数十本束ねることによって内側タフト12bが形成される。内側タフト12bは、例えば平線植毛や融着植毛によって内側植毛穴16bに植毛され、その根元部において直径が0.6〜1.2mmの円形断面となっていると共に、略9.0〜12.0mm程度の毛丈で植設される。すなわち、歯ブラシの長手方向Xの中央に配置された内側タフト12bは12.0mm程度の毛丈で、その両側に配置された内側タフト12bは10.5mm程度の毛丈で、長手方向Xの両端に配置された内側タフト12bは9.0mm程度の毛丈で、先端の高さを順次異ならせつつ各々植設され、これによって内側タフト12bは、周縁タフト12aよりも1.0〜3.0mm程度高い毛丈で植毛されることになる。
【0017】
本第1実施形態によれば、各隣接する一対の周縁タフト12aの内側における中間部分に位置する内側タフト12bが、周縁タフト12aよりも高い毛丈で植毛されていることにより、内側タフト12bは、一対の周縁タフトの間から錐体状又は柱体状に上方に突出して見え、かつこの錐体状又は柱体状に突出する部分が植毛台14の側部に沿って連なることにより、周縁タフト12a及び内側タフト12bによる先端部分は、植毛台14の側方から見て連続する凹凸による鋸刃形状を形成している。
【0018】
中央タフト12cを構成するブリッスル11もまた、ナイロン等の合成樹脂からなる例えば0.1〜0.3mmの太さを有するフィラメント材であって、これを例えば数本〜数十本束ねることによって中央タフト12cが形成される。中央タフト12cは、例えば平線植毛や融着植毛によって中央植毛穴16cに植毛され、その根元部において直径が1.2〜1.6mmの円形断面となっていると共に、周縁タフト12aと同様の毛丈で植設される。
【0019】
なお、本第1実施形態によれば、周縁タフト12aを構成するブリッスル11の毛先の形状はラウンド状或いは先細状となっており、内側タフト12bを構成するブリッスル11の毛先の形状はラウンド状或いは先細状となっている。また中央タフト12cを構成するブリッスル11の毛先の形状はラウンド状或いは球状となっている。
【0020】
そして、本第1実施形態の歯ブラシ10によれば、歯間部への到達感及び刷掃時の柔らかい感触を効果的に得ることができると共に、歯間部に入りやすいというイメージが向上し、且つ耐久性を損なうことがない。すなわち、本第1実施形態によれば、周縁部分に植毛される隣接する各一対の周縁タフト12aと共に2等辺3角形の頂点を形成する位置に植毛された小径の内側タフト12bが、周縁タフト12aの毛丈よりも高い毛丈で植設されて錐体状又は柱体状に突出して見え、かつこの錐体状又は柱体状に突出する部分が連なって連続する凹凸による鋸刃形状となっているので、歯間部に入りやすいというイメージをその外観によって容易に得ることができ、またこの連続する凹凸による鋸刃形状によって内側タフト12bのブリッスルが歯間部へ入りやすくなって到達感が向上することになる。また、周縁タフト12aよりも毛丈の高い内側タフト12bは、直径0.6〜1.2mmの小径のタフトであることにより、細いブリッスルを特に用いることなく、内側タフト12bを構成するブリッスルの本数を少なく留めて適度の弾性を保持しつつ、刷掃時の柔らかい感触を容易に得ることができると共に、一般の太さのコシのあるブリッスル11でタフトを構成することができるので、耐久性を損なうことがない。
【0021】
さらに、本第1実施形態の歯ブラシ10によれば、内側タフト12bを構成するブリッスル11の毛先の形状はラウンド状或いは先細状となっていることにより、歯と歯の間或いは歯と歯ぐきの境目など細かい部分の汚れ落としが可能になる。また、中央タフト12cの毛丈を内側タフト12bよりも低くすると共に、中央タフト12cの先端を山切りすることなく周縁タフト12aよりも低くしておくことにより、当該中央タフト12cによって歯面を効果的に刷掃する機能が発揮され、周縁部分の周縁タフト12a及び内側タフト12bによる鋸刃形状と相俟って、更に効率良く歯磨きを行うことが可能になる。
【0022】
図3(a)及び(b)は、本発明の第2実施形態に係る歯ブラシ20を示すものである。本第2実施形態の歯ブラシ20によれば、周縁タフト22aは、その根元部における直径が1.2〜2.0mmの通常の大きさの円形断面となっていると共に、略10.0mm程度の毛丈で、植毛台14の周縁部分の全周に亘って20箇所に植毛されている。また、内側タフト22bは、その根元部における直径が0.6〜1.2mmの小径の円形断面となっていると共に、周縁タフト22aの内側の、一対の隣接する周縁タフト22aと共に2等辺3角形の頂点を形成する位置に、植毛台14の全周に亘って略12.0mm程度の同じ毛丈で14箇所に植毛されている。さらに、中央タフト22cは、その根元部における直径が1.2〜2.0mmの通常の大きさの円形断面となっていると共に、略9.0mm程度の毛丈で、植毛台14における内側タフト22bによって周囲を囲まれる領域に5箇所に植毛されている。
【0023】
そして、本第2実施形態の歯ブラシ20によっても、各一対の周縁タフト22aと共に2等辺3角形の頂点を形成する位置に植毛された小径の内側タフト22bが、周縁タフト22aの毛丈よりも高い毛丈で植設されて錐体状又は柱体状に突出して見え、かつこの錐体状又は柱体状に突出する部分が連なって連続する凹凸による鋸刃形状となっていることにより、上記第1実施形態の歯ブラシ10と略同様の作用効果を奏することになる。
【0024】
なお、本発明は、上記各実施形態に限定されることなく種々の変更が可能である。例えば、周縁タフト、内側タフト、中央タフトの植毛本数や植毛位置を適宜変更して本発明の歯ブラシとすることができる。また、図4に示すように、一対の隣接する周縁タフト32aの先端を山切りカットして、これの中央部分から内側タフト32bを突出させることにより、歯間部に入りやすいというイメージ等をさらに向上させることもできる。
【0025】
【実施例】
以下、実施例1及び比較例1,2により、本発明の歯ブラシをさらに詳細に説明する。
【0026】
〔実施例1〕
上記第2実施形態の歯ブラシ20と同様の構成を有する実施例1の歯ブラシについて、後述する方法によって歯間到達率、歯間到達感、及び歯ぐきへの感触(ソフト感)を評価した。評価の結果を表1及び表2に示す。
【0027】
〔比較例1,2〕
上記第2実施形態の歯ブラシ20の周縁タフト22aと同様の構成のタフトを、図5(a)に示すように、植毛台に縦横に4列×8列、合計32箇所に植毛して比較例1の歯ブラシとした。また比較例1の歯ブラシのタフトの先端部分を、図5(b)に示すように、歯ブラシの軸方向に連続する鋸刃形状に山切りカットして比較例2の歯ブラシとした。比較例1,2の歯ブラシについて、実施例1の歯ブラシと同様に、後述する方法によって歯間到達率、歯間到達感、及び歯ぐきへの感触(ソフト感)を評価した。評価の結果を表1及び表2に示す。
【0028】
【表1】
Figure 0004076383
【0029】
【表2】
Figure 0004076383
【0030】
〔歯間到達率の評価〕
図6に示すように、R5の曲面同士を向き合わせたアルミブロックによる歯間モデル30を作成した。作成した歯間モデル30に対して、ブラッシングマシーンを用いて実施例1の歯ブラシ、及び比較例1,2の歯ブラシの各々による刷掃を行ない、歯間モデル30の隙間の部分にブリッスルの毛先が何処まで届いたかを測定した。刷掃条件は、荷重300g、刷掃回数120回、刷掃速度120rpm、振幅3cmとした。また、歯間モデル30の隙間の部分に毛先が届いたか否かを明確にするために、歯間モデル30の表面に圧力を感知する専門紙を張ってブラッシングを行った。ブラッシングした後、ブリッスルの毛先が到達した部分が発色するので、Rの始点から着色の終点までの距離を「到達長さ」として測定する。
【0031】
歯間到達率は、R5の歯間モデル30のRの始まりから終わりまでの距離を測定して「Rの全長」とし、測定した「到達長さ」を「Rの全長」で除した値の百分率、すなわち(到達長さ/Rの全長)×100(%)によって求める。
【0032】
〔歯間到達感〕
10人のパネラーに実施例1、及び比較例1,2の各歯ブラシを各々実際に使用してもらい、聞き取り調査によって歯間への到達感を評価した。評価基準は、「歯間が磨けた感じがする。」と答えたパネラーが、10人中8人以上の場合を「◎」、6〜7人の場合を「○」、4〜5人の場合を「△」、3人以下の場合を「×」とした。
【0033】
〔歯ぐきへの感触〕
10人のパネラーに実施例1、及び比較例1,2の各歯ブラシを各々実際に使用してもらい、ふつうに磨く場合と強く磨く場合の各々について、聞き取り調査によって歯ぐきへの感触(ソフト感)を評価した。評価基準は、「ソフトな感じが得られた。」と答えたパネラーが、10人中8人以上の場合を「○」、4〜7人の場合を「△」、3人以下の場合を「×」とした。
【0034】
表1,2に示す評価結果から、本発明に係る実施例1の歯ブラシによれば、歯間到達率、歯間到達感、及び歯ぐきへの感触(ソフト感)のいずれについても良好な結果が得られることが判明する。
【0035】
【発明の効果】
本発明の歯ブラシによれば、歯間部への到達感及び刷掃時の柔らかい感触を効果的に得ることができると共に、歯間部に入りやすいというイメージが向上し、且つ耐久性を損なうことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る歯ブラシの要部を示す斜視図である。
【図2】(a)は本発明の第1実施形態に係る歯ブラシの要部を示す平面図、(b)は同側面図である。
【図3】(a)は本発明の第2実施形態に係る歯ブラシの要部を示す平面図、(b)は同側面図である。
【図4】一対の隣接する周縁タフトの先端を山切りカットして内側タフトを突出させた状態の説明図である。
【図5】(a)は比較例1の歯ブラシを説明する側面図、(b)は比較例2の歯ブラシを説明する側面図である。
【図6】歯間到達率を評価する方法の説明図である。
【符号の説明】
10,20 歯ブラシ
11 ブリッスル
12a,22a,32a 周縁タフト
12b,22b,32b 内側タフト
12c 中央タフト
13 先端外側端部
14 植毛台
15 首部
16a 周縁植毛穴
16b 内側植毛穴
16c 中央植毛穴
X 歯ブラシの長手方向

Claims (4)

  1. 複数本のブリッスルからなるタフトが植毛台に複数植設された歯ブラシにおいて、
    前記植毛台の植毛面の少なくとも側部の周縁部分に植毛される周縁タフトの内側には、隣接する一対の周縁タフトから略等間隔離れた位置に直径0.6〜1.2mmの小径の内側タフトが植毛され、且つ該内側タフトの毛丈が前記周縁タフトの毛丈よりも高いことにより、前記周縁タフト及び前記内側タフトによる先端部分の形状が前記植毛台の側方から見て連続する凹凸による鋸刃形状となっており、
    前記植毛台の中央部分には、前記周縁タフトと同様又は前記周縁タフトよりも低い毛丈の複数の中央タフトが植毛されている歯ブラシ。
  2. 前記周縁タフトが直径0.6〜1.2mmの小径のタフトである請求項1記載の歯ブラシ。
  3. 前記一対の周縁タフトの間から前記内側タフトが錐体状に突出する請求項1又は2に記載の歯ブラシ。
  4. 前記一対の周縁タフトの先端を山切りカットして内側タフトを突出させた請求項1〜3のいずれかに記載の歯ブラシ。
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