JP2020018648A - ヘアブラシ - Google Patents
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Abstract
Description
毛髪を梳かす場合には、そのブラシ部を頭皮に当てて、ピン毛で毛髪を動かすことにより毛髪の方向を揃えることになる。
その場合、絡み部分はそのままに、気になる箇所にアイロンを当てて矯正する等対症療法的対応で済ませているのが現状である。
本発明はこのような現状に鑑みて創案されたもので、形状の工夫されたヘアブラシを使用して、上記のような絡みの容易な解し方を提案することを、その目的とする。
従って、日常生活におけるヘアスタイリングの満足度を高めることができる。
図1〜図4に示すように、ヘアブラシ1は、複数のピン毛3が植設されたブラシ部5と、ブラシ部5に連設された把持部としての柄7とを有している。ブラシ部5は、長方形の平板を人体の頭部形状にほぼ沿うように湾曲した形状になっており、頭部に向ける側が凹側になっている。また、この凹側は、湾曲方向に直交する方向から見ると僅かに膨らんで凸状半球面になっている。
この凹側がブラシ台座9になっており、このブラシ台座9の凹側に複数のピン毛3が植設されている。
ブラシ台座9に対する柄7の連設の概念は、一体成形の他に別部材として取り付ける構成を含む。
3本のピン毛3a、3b、3cは、1箇所の植設部位13に1組の毛束15として植設されている。図4に示すように、複数の毛束15がブラシ台座9の長手方向に列をなすように配置され、且つ、ブラシ台座9の長手方向と直交する方向に複数列配置されている。即ち、毛束15は植設面9aにおいて、ブラシ台座9の長手方向及び/又は該長手方向と直交する方向に列状に配置されている。
各毛束15の3本のピン毛3a、3b、3cはそれぞれ長さが異なるので、各ピン毛3a、3b、3cの先端をブラシ台座9の長手方向に結んだ仮想線も人体の頭部形状にほぼ沿う湾曲形状となる。
生え癖を原因とする絡みの解消に特に好ましいものは、毛束15は植設面9aにおいて5mm間隔で配置され、最も長いピン毛3aの長さは2〜2.2cmで、中間のピン毛3bはピン毛3aより3〜4mm短く、最も短いピン毛3cはピン毛3bより3〜4mm短くなって、ピン毛3a、3b、3cが放射状に拡がったものである。
また、中央部と端では長さを変えることも可能であり、例えば、上記の最も長いピン毛3aの長さを、端が中央部よりも数ミリ長くなるように設定することも可能である。
ピン毛3の材質としてはナイロン等の他に、豚や猪などの動物の毛を採用してもよい。柄7やブラシ台座9の材質には、黒檀やローズウッド、カリン、ブナ等の木質系を採用してもよいが、合成樹脂の場合には湾曲形状を容易に得ることができ、製造コストの低減を図ることができる。
図5は額の近傍においてヘアブラシ1を頭部に合わせた状態を示している。上記のようにブラシ台座9は人体の頭部形状にほぼ沿う湾曲形状を有しているため、多数のピン毛3が毛髪側に向かっている。このとき、植設面9aは凸状半球面になっており、後頭部側半部9a(r)が頭皮17に当たり、残りの額側半部9a(f)が反り返って頭皮17から離れた状態にするのがポイントである。
この結果として、毛の流れが綺麗に揃った状態に梳かすことができる。
そのメカニズムを推測して以下で説明する。
ヘアブラシ1を頭皮17に当てると、図8に示すように、ピン毛3a、3b、3cの長さがそれぞれ異なるので、それぞれの長さに応じて、ピン毛3a、3b、3cの先端部が毛髪19a、19a’の絡み部分、毛髪19b、19b’の絡み部分、毛髪19c、19c’の絡み部分にそれぞれ入り込む。
例えば、毛髪19a、19a’では、生え癖の出ている毛髪19a’が、毛髪19b、19b’では、生え癖の出ている毛髪19b’が、毛髪19c、19c’では、生え癖の出ている毛髪19c’がそれぞれ強制的に浮き上がって、連れ移動されずに残された毛髪19a、19b、19cとの絡みKが解かれることになる。
一旦、絡みKが解れた状態になっても、頭皮17からヘアブラシ1を離すと、絡みKが再びできてしまうことから、ヘアブラシ1を頭皮17から離さないことが使用方法のポイントとなっている。
ヘアブラシ1を使用して上記のように動かすことで、特別なテクニックが無くとも、絡みKを綺麗に無くすことができる。
この状態から、絡みKが解されて、図10(ヘアブラシ1は図示省略)に示す状態になる。なお、この段階では、毛髪の伸びる方向はバラバラなので、上方から見ると交差はしているが、絡みKは解けている。
そして、その後、ヘアブラシ1を頭皮17から離さずに、即ち毛髪19をピン毛3a、3b、3cに載せたままの状態で図6、図7に示すように後ろに動かすと、梳かし切られ、図11に示すように毛の流れが一方向に揃えられて、整髪が完了する。
例えば、上記実施の形態ではブラシ部5のブラシ台座9を厚みが一定の板材で形成し、その全体を人体の頭部形状にほぼ沿うように湾曲させる構成としたが、厚肉のブラシ台座の片面(植設面)のみを頭部形状にほぼ沿うように湾曲させる構成としてもよい。
3c…短毛のピン毛 5…ブラシ部 7…把持部としての柄 9…ブラシ台座
9a…植設面 13…植設部位 15…ピン毛束 17…頭皮
17a…毛根 19a、19b、19c…毛髪
Claims (7)
- 複数のピン毛が植設されたブラシ部を有するヘアブラシであって、
前記ブラシ部の少なくとも植設面側が人体の頭部形状にほぼ沿う湾曲形状を有していることを特徴とするヘアブラシ。 - 請求項1に記載したヘアブラシにおいて、
前記ブラシ部全体が湾曲した形状を有し、該ブラシ部に把持部が連設されていることを特徴とするヘアブラシ。 - 請求項2に記載したヘアブラシにおいて、
前記植設面が、湾曲方向に直交する方向から見て、凸面になっていることを特徴とするヘアブラシ。 - 請求項1から3のいずれかに記載したヘアブラシにおいて、
前記複数のピン毛が、前記植設面からの突出高さが異なる複数種類のピン毛から構成されていることを特徴とするヘアブラシ。 - 請求項4に記載したヘアブラシにおいて、
1箇所の植設部位に突出高さが異なる複数本のピン毛がピン毛束として植設され、このピン毛束が列状に配置されていることを特徴とするヘアブラシ。 - 請求項1から5のいずれかに記載したヘアブラシの使用方法において、
植設面の湾曲形状を頭部に沿わせ、ピン毛を頭皮に当てた状態で左右に動かすことで前記ピン毛に当たった毛髪を浮き上がらせて絡みを解き、
そのまま、前記ピン毛を頭皮に当てた状態で毛髪を揃えたい方向に梳くように動かすことで、毛流れを揃えることを特徴とする使用方法。 - 請求項6に記載したヘアブラシの使用方法において、
湾曲方向側の一方の縁を頭皮から起こすように回転させながら梳くことを特徴とする使用方法。
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Applications Claiming Priority (1)
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Citations (7)
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2019
- 2019-07-12 WO PCT/JP2019/027629 patent/WO2020026758A1/ja active Application Filing
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