JP5755573B2 - オフセット印刷用新聞用紙の製造方法 - Google Patents
オフセット印刷用新聞用紙の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5755573B2 JP5755573B2 JP2012007766A JP2012007766A JP5755573B2 JP 5755573 B2 JP5755573 B2 JP 5755573B2 JP 2012007766 A JP2012007766 A JP 2012007766A JP 2012007766 A JP2012007766 A JP 2012007766A JP 5755573 B2 JP5755573 B2 JP 5755573B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- felt
- paper
- offset printing
- newsprint
- shower
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Paper (AREA)
Description
(1) 坪量が41g/m2以下、灰分が10〜30質量%であるオフセット印刷用新聞用紙の製造方法であって、リップが窒化珪素製であるフェルトサクションボックスをフェルト1つあたり2機以上と、前記フェルトサクションボックスに対してフェルト流れ方向手前にフェルト洗浄用シャワーとを、プレスパートに少なくとも有する抄紙機を用いて、フェルトを洗浄しながら紙料から紙を抄造することを含み、フェルト洗浄用シャワーのノズル径を0.4〜0.8mm、各ノズルの設置間隔を300mm以下、吐出圧を0.4〜3.0MPaとする、上記方法。
(3) 全パルプ固形分に対して脱墨パルプを40〜100質量%使用する、(1)または(2)に記載の方法。
(5) (1)〜(4)のいずれかに記載の方法により製造されたオフセット印刷用新聞用紙。
本発明で得られるオフセット印刷用新聞用紙は、坪量が41g/m2以下の低坪量なものであり、さらには、本発明によれば、坪量が40g/m2以下という未だかつてない超低坪量の範囲であっても、裏抜けが良好な新聞用紙を生産性良く製造することができる。坪量の下限は特に制限されないが、本発明によれば坪量が30g/m2程度の新聞用紙を製造することも可能である。
本発明のオフセット印刷用新聞用紙を抄造するために用いられる抄紙機は、両面脱水機構を有しているギャップフォーマー型抄紙機、ハイブリッドフォーマー型抄紙機、オントップフォーマー型抄紙機などが望ましいが、これらに限定されるものではない。
紙中灰分は、JIS P8251:2003に準拠して灼熱温度を525℃で紙中の全灰分を測定した。なお、灼熱温度525℃の灰分と灼熱温度900℃の灰分を測定し、その結果から全灰分中に占める炭酸カルシウム分の量を算出した。
JIS P8149:2000に準拠し測定した。
<裏抜けの評価方法>
裏抜けは東芝オフセット輪転機を用い、印刷速度900rpmで墨単色印刷を行い、6万部印刷時の墨ベタ面の裏面の白さを白紙と比較し、目視で全く差が認められないものを◎、ほとんど差が認められないものを○、やや差があるものを△、極めて差があるものを×、として4段階で評価した。
白抜けは東芝オフセット輪転機を用い、印刷速度900rpmで墨単色印刷を行い、6万部印刷時の墨ベタ面の目視し、フェルト脱毛由来の白抜けが全く認められないものを◎、ほとんど見られないものを○、やや多いものを△、極めて多いものを×、として4段階で評価した。
◎:かなり良い、○:良い、△:やや悪い、×:悪い、として4段階で評価した。
<紙を製造するための紙料費>
1m2あたりの紙料費に換算し、◎:かなり良い、○:良い、△:やや悪い、×:悪い、として4段階で評価した。
製紙用原料パルプとして、新聞脱墨パルプ(ろ水度120ml、以下DIPと略す。)、サーモメカニカルパルプ(ろ水度100ml、以下TMPと略す。)、針葉樹クラフトパルプ(ろ水度520ml、以下NKPと略す。)を50:30:20の配合比で混合したパルプスラリーに、填料として、レーザー回折法で測定した粒子径が2.1μmの軽質炭酸カルシウムを紙絶乾重量当たりの灰分が15%となるように添加し、ギャップフォーマー型抄紙機を用いて、抄速900m/分で、坪量39.2g/m2の新聞用紙原紙を抄造し、さらにオンマシンのサイズプレスコーターでクリア塗工剤として酸化澱粉(商品名:SK−20、日本コーンスターチ製)を塗工量が両面合計で0.8g/m2となるように塗工した後、ロール温度100℃の高温ソフトニップカレンダーにて表面処理し、坪量が40.0g/m2のオフセット印刷用新聞用紙を製造した。
[実施例2]
填料として粒径2.1μmの軽質炭酸カルシウムを紙絶乾重量当たりの灰分が10%となるように添加した以外は、実施例1と同様の方法でオフセット印刷用新聞用紙を得た。
填料として粒径2.1μmの軽質炭酸カルシウムを紙絶乾重量当たりの灰分が25%となるように添加した以外は、実施例1と同様の方法でオフセット印刷用新聞用紙を得た。
坪量37.7g/m2の新聞用紙原紙を抄造した以外は、実施例1と同様の方法でオフセット印刷用新聞用紙を得た。
坪量36.2g/m2の新聞用紙原紙を抄造した以外は、実施例1と同様の方法でオフセット印刷用新聞用紙を得た。
坪量34.2g/m2の新聞用紙原紙を抄造した以外は、実施例1と同様の方法でオフセット印刷用新聞用紙を得た。
填料として粒径2.1μmの軽質炭酸カルシウムを紙絶乾重量当たりの灰分が5%となるように添加し、坪量42.0g/m2の新聞用紙原紙を抄造した以外は、実施例1と同様の方法でオフセット印刷用新聞用紙を得た。
填料として粒径2.1μmの軽質炭酸カルシウムを紙絶乾重量当たりの灰分が5%となるように添加した以外は、実施例1と同様の方法でオフセット印刷用新聞用紙を得た。
フェルトサクションボックスのリップをアルミナ製とした以外は、実施例1と同様の方法でオフセット印刷用新聞用紙を得た。
フェルト高圧洗浄シャワーのノズル径を0.3mmとした以外は、実施例1と同様の方法でオフセット印刷用新聞用紙を得た。
フェルト高圧洗浄シャワーのノズル間隔を400mmとした以外は、実施例1と同様の方法でオフセット印刷用新聞用紙を得た。
フェルト高圧洗浄シャワーの吐出圧を4.0MPaとした以外は、実施例1と同様の方法でオフセット印刷用新聞用紙を得た。
フェルト高圧洗浄シャワーの吐出圧を0.2MPaとした以外は、実施例1と同様の方法でオフセット印刷用新聞用紙を得た。
フェルト高圧洗浄シャワーの台数を1台とした以外は、実施例1と同様の方法でオフセット印刷用新聞用紙を得た。
Claims (5)
- 坪量が41g/m2以下、灰分が10〜30質量%であるオフセット印刷用新聞用紙の製造方法であって、
リップが窒化珪素製であるフェルトサクションボックスをフェルト1つあたり2機以上と、前記フェルトサクションボックスに対してフェルト流れ方向手前にフェルト洗浄用シャワーとを、プレスパートに少なくとも有する抄紙機を用いて、フェルトを洗浄しながら紙料から紙を抄造することを含み、
フェルト洗浄用シャワーのノズル径を0.4〜0.8mm、各ノズルの設置間隔を300mm以下、吐出圧を0.4〜3.0MPaとする、上記方法。 - 紙の絶乾重量あたり炭酸カルシウムを5〜30質量%含有する、請求項1に記載の方法。
- 全パルプ固形分に対して脱墨パルプを40〜100質量%使用する、請求項1または2に記載の方法。
- 坪量が40g/m2以下である、請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の方法により製造されたオフセット印刷用新聞用紙。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012007766A JP5755573B2 (ja) | 2011-03-31 | 2012-01-18 | オフセット印刷用新聞用紙の製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011080091 | 2011-03-31 | ||
JP2011080091 | 2011-03-31 | ||
JP2012007766A JP5755573B2 (ja) | 2011-03-31 | 2012-01-18 | オフセット印刷用新聞用紙の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012214947A JP2012214947A (ja) | 2012-11-08 |
JP5755573B2 true JP5755573B2 (ja) | 2015-07-29 |
Family
ID=47267945
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012007766A Active JP5755573B2 (ja) | 2011-03-31 | 2012-01-18 | オフセット印刷用新聞用紙の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5755573B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5505539B1 (ja) * | 2013-04-22 | 2014-05-28 | 王子ホールディングス株式会社 | 抄紙機の運転方法及び抄紙機用プレス装置 |
JP6351298B2 (ja) * | 2014-02-25 | 2018-07-04 | ユニ・チャーム株式会社 | 複数種の繊維を含むシート用の脱水機,上記シートを脱水する方法,及びウェットティッシュ用不織布の製造方法 |
JP6523726B2 (ja) * | 2014-03-26 | 2019-06-05 | 日本製紙株式会社 | 新聞用紙 |
JP6317639B2 (ja) * | 2014-07-18 | 2018-04-25 | 三菱製紙株式会社 | 電気化学素子用セパレータの製造方法 |
JP7137800B2 (ja) * | 2017-05-31 | 2022-09-15 | 株式会社メンテック | 薬液の散布方法及び薬液 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2971260B2 (ja) * | 1992-08-28 | 1999-11-02 | 京セラ株式会社 | 抄紙機 |
JPH1018192A (ja) * | 1996-07-05 | 1998-01-20 | Nomura Tokin:Kk | 抄紙機のプレスパートのサクションボックス用リップ |
JP2004131878A (ja) * | 2002-10-11 | 2004-04-30 | Nomura Plating Co Ltd | 抄紙機のプレスパートのサクションボックス用リップ |
-
2012
- 2012-01-18 JP JP2012007766A patent/JP5755573B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2012214947A (ja) | 2012-11-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4087414B2 (ja) | 塗工紙 | |
JP5288062B2 (ja) | 非塗工紙及び塗工紙 | |
JP5755573B2 (ja) | オフセット印刷用新聞用紙の製造方法 | |
JP5332501B2 (ja) | 印刷用塗工紙 | |
JP4955291B2 (ja) | オフセット印刷用中性新聞用紙 | |
JP5110281B2 (ja) | 高白色新聞用紙 | |
JP4231531B2 (ja) | 新聞用紙 | |
JP6115326B2 (ja) | 印刷用塗工紙および印刷用塗工紙の製造方法 | |
JP5237655B2 (ja) | 嵩高紙及び嵩高紙の製造方法 | |
US20130011553A1 (en) | Processes for preparing coated printing paper | |
KR20020069205A (ko) | 유연성 인쇄용지 | |
JP2010013785A (ja) | オフセット印刷用塗工新聞用紙 | |
JP5308115B2 (ja) | 印刷用塗工紙及び印刷用塗工紙の製造方法 | |
JP2009144272A (ja) | 紙及び紙の製造方法 | |
JP5761680B2 (ja) | 印刷用塗工紙の製造方法 | |
JP6083666B2 (ja) | 微塗工印刷用紙の製造方法及び微塗工印刷用紙 | |
JP3829748B2 (ja) | オフセット印刷用新聞用紙の製造方法 | |
JP4217176B2 (ja) | 新聞用紙の製造方法 | |
JP2008202165A (ja) | 印刷用塗工紙及びその製造方法 | |
JP4377425B2 (ja) | 微塗工紙の製造方法 | |
JP5303173B2 (ja) | 古紙高配合紙 | |
WO2016158231A1 (ja) | クリア塗工紙 | |
JP6549461B2 (ja) | 金属合紙およびその製造方法 | |
JP4262115B2 (ja) | 新聞用紙の製造方法 | |
JP5433343B2 (ja) | 塗工紙 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20140819 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20150415 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150428 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150527 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5755573 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |