JP5753972B2 - 遠心送風機及びそれを用いた消音ボックス付送風機 - Google Patents

遠心送風機及びそれを用いた消音ボックス付送風機 Download PDF

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Description

本発明は、換気送風機器などに使用される遠心送風機に関する。
羽根車の回転によって空気を送り出す送風機においては、空気中に漂っている埃などが羽根車のブレードに接触・付着することがある。特に、シロッコファンなどにおいては、ブレードとブレードとの間が狭く、埃などが付着・堆積することによって性能が低下してしまうという課題があった。
(従来例1)
この課題に対し、吸着ネットを羽根車の気流前方に配置して羽根車に接触する埃を少なくするとともに、定期的に羽根車を逆回転して埃をはがす紡機に組み込まれた遠心送風機が知られている。(例えば、特許文献1参照)。
以下、その従来例について図7を参照しながら説明する。
図7に示すように、ダクト101の吸込気流102側に吸着ネット103を配置し、ダクト101の内部の羽根車104を覆う案内板105の吹き出し側に吹き出し出口106を形成している。羽根車104を正回転方向107で運転すると、大きな埃108は吸着ネット103で取り除かれるが、吸着ネット103で取り除くことができない小さな埃109は羽根車104に堆積する。堆積した小さな埃109が所定の量まで堆積した後に、羽根車104を逆回転方向110に運転し、羽根車104のブレード111への衝突気流を変化させて堆積させた小さな埃109を剥がす構造となっている。
(従来例2)
また、他には、羽根車を通常運転後に一定時間の間だけ回転速度を速くして堆積した油を剥がすレンジのフードに組み込まれた遠心送風機が知られている。(例えば特許文献2参照)。
以下、その従来例について図8を参照しながら説明する。
図8に示すように、フード本体201の吸気側通気路202に浄化部203を配置し、フード本体201の内部の羽根車204を覆うファンケース205の吹き出し側に排出口206を形成している。羽根車204を通常運転で運転すると、吸気側通気路202から吸い込まれた油207の一部は浄化部203で取り除かれるが、浄化部203で取り除くことができなかった一部の油208は羽根車204に堆積する。油208が羽根車204に堆積した通常運転後に、羽根車204を一定時間の間だけ回転速度を速くし、羽根車204のブレード209への衝突気流を増速させて堆積した油208を剥がす構造となっている。
(従来例3)
また、羽根車に回転ブラシを摺接しながらエアーを吹き付ける軌道車両の天井部に組み込まれた遠心送風機が知られている。(例えば特許文献3参照)。
以下、その従来例について図9を参照しながら説明する。
図9に示すように、風向フラップ301の内部に羽根車302を配置し、風向フラップ301の一部の開口部を介して回転ブラシ303を回転しながら羽根車302に摺接し、さらに風向フラップ301の一部の開口部を介してエアーノズル304から風圧305を羽根車に302に衝突させる。羽根車302の通常運転中に堆積した埃306は、清掃運転として羽根車302の運転を停止し、回転ブラシ303と風圧305により埃306を剥がす構造となっている。
特開平5−5233号公報 特開2000−186839号公報 特開平5−39800号公報
しかし、前述した従来例のような遠心送風機では、埃が多い環境で運転する場合、羽根車に埃が堆積しやすく、埃が付着している間は回転がアンバランスになり破損に至る恐れがある。そのため、頻繁にメンテナンスのための逆回転運転、回転速度を上げる運転、あるいは清掃運転を行う必要があるという課題がある。
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、遠心送風機の羽根車のブレード入口近傍での気流を増速しながら偏向して、ブレードに付着した埃を吹き飛ばして堆積を抑制することで、遠心送風機を通常の運転としながら、メンテナンスサイクルを長くすることができる埃堆積抑制構造の遠心送風機を提供することを目的とする。
本発明の遠心送風機は、上記目的を達成するために、モータの回転を伝達する回転軸に固定した主板と、中央を開口して羽根吸込口としたリテーニングリングと、前記主板と前記リテーニングリングの間に複数配列したブレードからなる羽根車を備え、ケーシング吸込口を開口したケーシング側板と渦巻状のスクロールと舌部とケーシング吐出口から構成したファンケーシングの内部に前記羽根車を配置した遠心送風機である。そして、前記遠心送風機の前記羽根車の内周の一部を遮蔽する気流増速部材を前記ブレードの気流入口端部の近傍に設け、前記気流増速部材は回転軸方向に伸ばした形状としたものである。
本発明によれば、モータの回転を伝達する回転軸に固定した主板と、中央を開口して羽根吸込口としたリテーニングリングと、前記主板と前記リテーニングリングの間に複数配列したブレードからなる羽根車を備え、ケーシング吸込口を開口したケーシング側板と渦巻状のスクロールと舌部とケーシング吐出口から構成したファンケーシングの内部に前記羽根車を配置した遠心送風機である。そして、前記遠心送風機の前記羽根車の内周の一部を遮蔽する気流増速部材を前記ブレードの気流入口端部の近傍に設け、前記気流増速部材は回転軸方向に伸ばした形状としたことにより、回転軸側からブレードの気流入口端部に向かう方向の気流の一部を気流増速部材にて遮蔽することにより、羽根車の内周において部分的に気流が増速しながら偏向するため、羽根車の回転中に気流増速部材の無い部分でブレードの内面に付着した埃を気流増速部材の正面で気流により吹き飛ばすという作用を有するので、ブレードへの埃の堆積を抑制し、メンテナンスサイクルを長くするという効果のある遠心送風機を提供することができる。
本発明の実施の形態1の遠心送風機の側面図 同遠心送風機の正面図 遠心送風機の内部の気流シミュレーション図、(a)従来の遠心送風機の気流シミュレーション図、(b)実施の形態1による気流シミュレーション図 実施の形態1による遠心送風機の気流増速部材近傍の拡大図 埃付着加速試験による羽根車に堆積した埃の重量の比較グラフ 実施の形態2による消音ボックス付送風機の側面図 従来の紡機に組み込まれた遠心送風機の側面図 従来のレンジのフードに組み込まれた遠心送風機の側面図 従来の軌道車両の天井部に組み込まれた遠心送風機の側面図
本発明の請求項1記載の遠心送風機は、モータの回転を伝達する回転軸に固定した主板と、中央を開口して羽根吸込口としたリテーニングリングと、前記主板と前記リテーニングリングの間に複数配列したブレードからなる羽根車を備え、ケーシング吸込口を開口したケーシング側板と渦巻状のスクロールと舌部とケーシング吐出口から構成したファンケーシングの内部に前記羽根車を配置した遠心送風機において、前記羽根車の内周の一部を遮蔽する気流増速部材を前記ブレードの気流入口端部の近傍に設け、前記気流増速部材は回転軸方向に伸ばした形状としたものであり、回転軸側から向かう方向の気流の一部を気流増速部材にて遮蔽することにより、羽根車の内周において部分的に気流が増速しながら偏向するため、羽根車の回転中に気流増速部材の無い部分でブレードの内面に付着した埃を気流増速部材の正面で気流により吹き飛ばすという作用を有するので、ブレードへの埃の堆積を抑制し、メンテナンスサイクルを長くすることができるという効果を奏する。
また、前記気流増速部材は、羽根吸込口から主板に向かって、回転軸方向に伸ばした矩形の板形状とし、その外周側の端部が内周側よりも径方向に対して前記羽根車の回転方向前方になるように設けた構成としたものであり、気流増速部材を羽根吸込口から主板に向かって回転軸方向に伸ばした矩形の板形状としながら、回転方向に前方に傾けることにより、回転軸側から外周方向へ向かう気流の一部を気流増速部材にて遮蔽する部分が、ブレードの長手方向のほぼ全体にあたるようになる。そのため、ブレードの内面に付着した埃全体を気流増速部材の正面で気流により吹き飛ばすので、ブレードへの埃の堆積を抑制し、メンテナンスサイクルを長くすることができるという効果を奏する。
また、前記気流増速部材の面の外周側の延長面を前記ブレードが通過するとき、この延長面と前記ブレードの気流入口端部と気流出口端部とでできる平面とが一致する構成としたものであり、羽根車内部において気流増速部材により増速しながら偏向する気流の向きが、羽根車のブレードとブレードの間から羽根車外周に向かって通過しやすい方向となるため、ブレードの内面に付着した埃を効率よく吹き飛ばすことができ、ブレードへの埃の堆積を抑制し、メンテナンスサイクルを長くすることができるという効果を奏する。
また、前記気流増速部材は、前記ファンケーシングに設けた舌部と回転中心を結んだ線よりも回転方向後方で、かつ、気流増速部材の面がケーシング吐出口が形成する面と平行になる位置よりも回転方向前方に設けた構成としたものである。舌部近傍は、スクロール内部空間で一般的に風量が少ないとされている。気流増速部材は、この舌部よりも回転後方に配置することにより、舌部よりも風量が多い部分にて、増速した気流をブレードにあてることになるので、より効率的に埃を吹き飛ばして、ブレードへの埃の堆積を抑制し、メンテナンスサイクルを長くすることができるという効果を奏する。
また、前記気流増速部材は、ケーシング側板側の端部をケーシング側板に固定する構成
としたものであり、簡易な構造で気流増速部材がファンケーシングと一体化することができる。
また、遠心送風機を、機体吸込口と機体吹出口を設けた箱状の機体の内部に内蔵した消音ボックス付送風機の構成としたものであり、機体内部に隠蔽されているため頻繁な点検確認が困難な消音ボックス付送風機においても、ブレードの内面に付着した埃を吹き飛ばすことによって、消音ボックス付送風機内部の遠心送風機のブレードへの埃の堆積を抑制し、メンテナンスサイクルを長くすることができるという効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1および図2、図3(a)、図3(b)に示すように、本発明の第1の実施の形態による遠心送風機14は、モータ1の回転軸2に備えられた羽根車7と、この羽根車7を内部に備えたファンケーシング13から構成されている。そして、羽根車7は、モータ1の回転を伝達する回転軸2に固定した主板3と、中央を開口して羽根吸込口4としたリテーニングリング5と、主板3とリテーニングリング5の間に複数配列したブレード6から構成されている。ファンケーシング13は、ケーシング吸込口8を開口したケーシング側板9と渦巻状のスクロール10と舌部11とケーシング吐出口12から構成されている。
そして、その遠心送風機の羽根車7の内周15の一部を遮蔽する気流増速部材16が、羽根車7の吸込み側空間のブレード6の近傍に設けられている。この気流増速部材16は、ケーシング吸込口8側から羽根車7の吸込口(羽根吸込口4)内に挿入するようにして所定の位置に固定される。すなわち、羽根車7が回転するのに対し、気流増速部材16は、所定の位置に留まっている。さらに、本実施の形態の気流増速部材16は、ほぼ長方形の板材であって、外周側の端部が内周側よりも径方向に対して羽根車7の回転方向前方になるように、板材の面が傾けて取り付けられている。(つまり、回転方向の前方の面が、回転軸2側に面している。)。
また、この気流増速部材16は、ケーシング側板9に設けた取付部材20を介してファンケーシング13に取り付けられ、ファンケーシング13と一体化している。
上記構成により、回転軸2側からブレード6に向かう方向の気流30の一部を気流増速部材16にて遮蔽することにより、外周に向かう気流30は、羽根車7の回転方向前方へ曲げられることになる。そして、ブレード6の部分では、気流増速部材16の回転軸中心に対する背面側で風速の遅い部分ができ、気流増速部材16の面の延長上で風速の早い部分(増速偏向気流32)ができることになる。すなわち、気流増速部材16の面の延長上では、気流増速部材16の面に沿って気流30が曲げられることで気流30が集められる部分ができ、風速が上がるのである。この現象を気流シミュレーションにより風速と風向を示す気流ベクトル表示で確認した。その結果を図3に示す。この図においては、風向を矢印の向きで、風速を矢印の長さで示している。図3(a)に示すように、気流増速部材を用いない場合においては、ブレード6に対してほぼ一様に気流が入射する。一方、図3(b)に示すように、気流増速部材を用いた場合には、気流増速部材の近傍では、風向は気流増速部材の面に沿って曲げられ、風速も速くなることが確認できた。
この増速偏向気流32は、羽根車7の回転中に気流増速部材16の無い部分でブレード6の内面に付着した埃33を、その速さで吹き飛ばすのである。
また、図4は、気流増速部材16近傍の拡大断面図である。ここで、羽根車7の回転軸に垂直な断面において、ブレード6aの気流入口端部17から気流出口端部18に向かう
直線と、回転中心とブレード6aの気流入口端部17とを結ぶ直線とでなす角をブレード取付角19という。羽根車7の回転によって、気流増速部材16の平面に沿った外周側の延長面をブレード6aが通過するとき、この気流増速部材16の平面の外周側延長面と、ブレード6aの気流入口端部17と気流出口端部18とでできる平面とが一致するように気流増速部材16を取り付けている。
このような構成により、気流増速部材16により増速しながら偏向する増速偏向気流32の向きが、羽根車7のブレード6aとブレード6bの間から羽根車7の外周に向かって通過しやすい方向となる。そのため、増速偏向気流32はその速い速度を保ったままブレード6a、6b間を通過して、ブレード6aの内面に付着した埃33を効率よく吹き飛ばすことになる。
また、気流増速部材16は、回転軸2と舌部11とを結んだラインよりも回転方向に対し後方側に設けると良い。スクロール10の内部空間では、舌部11の回転方向のすぐ前方側が最も風量が少ない。気流増速部材16は、この風量の少ない部分に増速偏向気流32を向けるのではなく、ブレード6の間を通過する風速が速い部分、すなわち、舌部11の回転方向に対し後方側に設けることによって、効率的に埃33を吹き飛ばすことができる。そして、吹き飛ばした埃33をケーシング吐出口12から外部へ放出するために、増速偏向気流32とケーシング吐出口12における気流とのなす角度が90度未満になるようにする。すなわち、気流増速部材16の面とケーシング吐出口12が形成する面とが平行になる位置よりも、回転方向前方に気流増速部材16をもうけるのである。さらには、この増速偏向気流32が、スクロール10の内壁面に衝突しないようにするとよい。より効果的にするためには、増速偏向気流32の風向が、ケーシング吐出口12における風向とほぼ同じ方向になるように設けると良い。
なお、気流増速部材16の軸方向の長さは、ブレード6の軸方向の長さに対応して、増速偏向気流32がブレード6全体にあたるようにするとよいが、埃33が付着しやすい主板3側だけに小さな気流増速部材16を設けてもよい。この小さな気流増速部材16によれば、圧力損失の増大を抑えつつ、埃33を吹き飛ばず効果が得られることになる。
さらに、本実施の形態では、気流増速部材16を長方形の板材としたが、外周へ向かう気流30を曲げる作用のあるものであれば、他の形状のものでも構わない。たとえば、断面が三角形の角材、断面が翼形状の板材でも同様の効果が得られる。また、気流30が当たる面の形状は、例えば、楕円形状などでも良い。
また、気流増速部材16は、ブレード6に対し、所定の位置に固定できる構造であれば、ケーシング側板9に取り付ける構造としなくても良い。例えば、後述する消音ボックス付送風機45のような例であれば、機体42の内面に取付部材で取り付ける構造としても良い。
次に、気流増速部材を用いた本実施の形態による遠心送風機と、従来の遠心送風機による埃付着加速試験の結果比較を図5に示す。図5において、(a)の羽根車は、従来の遠心送風機で気流増速部材なし、塗装を施していないもの、である。(b)の羽根車は、本実施の形態による気流増速部材を用いた遠心送風機で、塗装を施していないもの、である。そして、(c)の羽根車は、本実施の形態による気流増速部材を用いた遠心送風機で、撥油塗装を施したものである。この埃付着加速試験は、運転する遠心送風機に所定の埃を吸い込ませて、ブレードに付着する埃の重量を比較するものである。図5は、羽根車に堆積した埃の重量の比較グラフを示している。気流増速部材を用いた本実施の形態の遠心送風機(a)と従来の遠心送風機(b)との比較では、ブレードに堆積した埃の重量は、(a)84g、(b)59gであり、約30%の低減が確認できた。さらに、撥油塗装をし
た(c)では堆積した埃の重量は40gであった。これは、撥油塗装により埃が剥がれやすくなるため、気流増速部材の効果が高まったためである。
ここで気流シミュレーションと埃付着加速試験に使用した羽根車は、モータを直結駆動した両吸込型羽根車であり、ブレード外形246mm、反モータ側ブレード長さ132mm、モータ側ブレード長さ88mm、ブレード出口角174°、ブレード弦長18.5mmとし、極数4、外形160mmのモータを気流増速部材16の無い側のブレード側に配置し、反モータ側ブレード側に回転軸の軸中心方向に向かって長さ95mmで幅13mmの気流増速部材をブレードから回転軸に向かって15mmの距離に2枚を配置して運転した。なお、埃付着加速試験は、埃としてケイ砂、カーボンブラック、関東ロームおよびコットンリンタをブレンドしたもの200gを、時間間隔をあけて投入し、合計150分間運転したものである。
このように本発明の実施の形態1の埃堆積抑制構造の遠心送風機によれば、ブレードへの埃の堆積を抑制し、メンテナンスサイクルを長くすることができる。
なお、遠心送風機の用途に応じて、メンテナンスサイクルを長期に設定したい場合、気流増速部材の面積や枚数を増加することで、埃の付着量をさらに効果的に抑制することができる。
(実施の形態2)
図6では、このような気流増速部材16を用いた遠心送風機14を備えた消音ボックス付送風機45について説明する。この消音ボックス付送風機45は、機体吸込口40と機体吹出口41を設けた箱状の機体42の内部に遠心送風機14を内蔵している。遠心送風機14は、ケーシング吐出口12を機体吹出口41に対向して配置し、さらに、機体吸込口40に吸込側ダクト43を接続し、機体吹出口41に吹出側ダクト44を接続したものである。
このような消音ボックス付送風機45は、遠心送風機14が機体42内部に隠蔽されているため、頻繁な点検確認が困難である。しかし、ブレード6の内面に付着した埃33を気流増速部材16の効果で吹き飛ばすことができるので、メンテナンスサイクルを長くすることができる。
また、このような消音ボックス付送風機45においては、機体42の内部に消音材を貼り付けることによって、遠心送風機14から発生する騒音を外部に漏らさないようにすることができる。従って、定格風量の大きい遠心送風機14を用いて、大きな騒音を出さずに、大きな風量を出力することができることになる。このような風量を大きくした送風機に上述した気流増速部材16は適しており、速い風速をブレード6にあてることによってより埃の付着を抑制できることになる。
換気送風機器などの空気搬送目的以外に、排気構造を用いて設備機器の冷却ができ、コンパクトに設置できる設備機器の送風等の用途にも適用できる。
1 モータ
2 回転軸
3 主板
4 羽根吸込口
5 リテーニングリング
6 ブレード
7 羽根車
8 ケーシング吸込口
9 ケーシング側板
10 スクロール
11 舌部
12 ケーシング吐出口
13 ファンケーシング
14 遠心送風機
15 内周
16 気流増速部材
17 気流入口端部
18 気流出口端部
19 ブレード取付角
40 機体吸込口
41 機体吹出口
42 機体
45 消音ボックス付送風機

Claims (6)

  1. モータの回転を伝達する回転軸に固定した主板と、中央を開口して羽根吸込口としたリテーニングリングと、前記主板と前記リテーニングリングの間に複数配列したブレードからなる羽根車を備え、ケーシング吸込口を開口したケーシング側板と渦巻状のスクロールと舌部とケーシング吐出口から構成したファンケーシングの内部に前記羽根車を配置した遠心送風機において、前記羽根車の内周の一部を遮蔽する気流増速部材を前記ブレードの気流入口端部の近傍に設け、前記気流増速部材は回転軸方向に伸ばした形状としたことを特徴とする遠心送風機。
  2. 前記気流増速部材は、羽根吸込口から主板に向かって、回転軸方向に伸ばした板形状とし、その外周側の端部が内周側よりも径方向に対して前記羽根車の回転方向前方になるように設けたことを特徴とする請求項1記載の遠心送風機。
  3. 前記気流増速部材の面の外周側の延長面を前記ブレードが通過するとき、この延長面と前記ブレードの気流入口端部と気流出口端部とでできる平面とが一致する請求項1または2記載の遠心送風機。
  4. 前記気流増速部材は、前記ファンケーシングに設けた舌部と回転中心を結んだ線よりも回転方向後方で、かつ、気流増速部材の面がケーシング吐出口が形成する面と平行になる位置よりも回転方向前方に設けた請求項1から3のいずれかに記載の遠心送風機。
  5. 前記気流増速部材は、ケーシング側板側の端部をケーシング側板に固定する構成としたことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の遠心送風機。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載の遠心送風機を、機体吸込口と機体吹出口を設けた箱状の機体の内部に内蔵した消音ボックス付送風機。
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