JP5749685B2 - 基準電圧発生回路及び基準電圧発生方法 - Google Patents

基準電圧発生回路及び基準電圧発生方法 Download PDF

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Description

本発明は、基準電圧発生回路及び基準電圧発生方法に関し、より詳細には、半導体装置に利用され、各々の回路素子の特性の相違に基づいて発生する基準電圧の製造バラツキを無くすようにした基準電圧発生回路及び基準電圧発生方法に関する。
一般に、基準電圧発生回路を内蔵する半導体装置は、製造時において、各々のトランジスタの閾値や抵抗素子の抵抗値などには、製造バラツキが有るため、設計時に想定した基準電圧が所望の値にならずに大きくばらついてしまう。このため、かなり安定した基準電圧を必要とする回路に基準電圧発生回路を用いた場合にも、製造バラツキに起因して基準電圧のバラツキが発生するという不具合が生じる。
また、設計段階のシミュレーションでは、アナログ値である基準電圧を実物と同等に設定することは極めて困難であり、そのため、配線層修正で電圧を調整するための予備トランジスタを多数内蔵したり、製造後レーザートリマで調整可能な様にしているが、レイアウト面積の増大や、電圧調整のための工数増加が問題となる。
そこで、この種の問題を解決するために、種々の基準電圧発生回路が提案されている。例えば、特許文献1に記載のものは、発生する基準電圧のバラツキの無い安定した基準電圧発生回路を提供するもので、電源電圧とは無関係に一定電流を流す電流源を有するとともに、この電流源には不揮発性記憶素子が接続されており、この不揮発性記憶素子は、書込動作/消去動作の少なくとも一方の動作が可能で、かつ、その閾値電圧を基準電圧として発生するものであり、不揮発性記憶素子の書込動作又は消去動作に伴う閾値電圧の変化によって基準電圧を設定するようにしたものである。
図1は、従来の基準電圧発生回路を説明するための回路構成図で、上述した特許文献1に記載されているものである。符号Aは定電流発生回路で、一対のPチャネルトランジスタ1、一対のNチャネルトランジスタ2及び抵抗素子3を備えて構成されている。また、5は電流源の役割をするPチャネルトランジスタである。したがって、定電流発生回路4及びPチャネルトランジスタ5は、電源電圧をVDD、Pチャネルトランジスタ1のしきい値電圧Vtとすると、VDD>Vtであれば、定電流発生回路4の構成から、ノードg1の電圧は、常にVDDより閾値電圧Vtだけ低い電圧(=VDD−Vt)となるので、Pチャネルトランジスタ1のドレイン・ソース間電流Iは一定となる。
また、Pチャネルトランジスタ5は、Pチャネルトランジスタ1とカレントミラー接続されているので、このPチャネルトランジスタ5には、Pチャネルトランジスタ1とPチャネルトランジスタ5との能力比に比例して電源電圧VDDとは無関係な一定のドレイン・ソース間電流Inが流れる。したがって、Pチャネルトランジスタ5は、電源電圧VDDとは無関係に一定電流Inを流す電流源となる。
この回路構成の特徴は、不揮発性記憶素子7とドレイン電圧制御回路Bとゲート電圧制御回路Cとソース電圧制御回路J及びゲート電圧低圧素子Kとを備えている点にある。
不揮発性記憶素子7は、コントロールゲート及びフローティングゲートを持ちフローティングゲートへ電子を注入放出することで閾値制御が可能なものである。
ドレイン電圧制御回路Bは、不揮発性記憶素子7のドレインDの電圧を制御するものであって、ここではPチャネルトランジスタ8,12、Nチャネルトランジスタ9,10,11及びインバータ13,20で構成されている。
ゲート電圧低圧素子Kは、基準電圧Vrefの信頼性を高めるために、不揮発性記憶素子7のゲートGに印加される電圧を低く抑える作用をするもので、ここではPチャネルトランジスタ15で構成されている。そして、このPチャンネルトランジスタ15が電流源の役割をするPチャネルトランジスタ5のノードg2と不揮発性記憶素子7のゲートGとの間に介在されている。
ゲート電圧制御回路Cは、不揮発性記憶素子7のゲートGの電圧を制御するものであって、ここではPチャネルトランジスタ16,21、Nチャネルトランジスタ22、インバータ17及びレベルシフタ18,24で構成されている。
ソース電圧制御回路Jは、不揮発性記憶素子7のソースSの電圧を制御するものであって、ここではレベルシフタ25で構成されている。
ここで、基準電圧の出力部に不揮発性記憶素子7を用いることで、基準電圧Vrefを任意に設定できるようになるメカニズムについて、図1を簡略化した図2の回路図を参照して説明する。
図2は、図1の基準電圧発生回路の動作を説明するための図である。図2において、符号5は電流源の働きをするPチャネルトランジスタ、7は不揮発性記憶素子である。
いま、Pチャネルトランジスタ5に流れる電流Inが1μA程度といった微少電流とすると、基準電圧Vrefは、不揮発性記憶素子7の閾値電圧となる。不揮発性記憶素子7の閾値電圧は、そのフローティングゲート内の電子量で決まり、この電子量は、電気的書込や電気的消去によって任意に制御することが可能である。このように、基準電圧Vrefは、不揮発性記憶素子7の閾値電圧を利用することで任意設定が可能となる。
また、ディプレッション型MOSトランジスタの定電流性を利用して、その定電流で動作するゲートとドレインを接続したエンハンスメント型MOSトランジスタに発生する電圧を基準電圧として用いる基準電圧回路が提案されている。
図3は、従来のディプレッション型MOSトランジスタとエンハンスメント型MOSトランジスタを用いた基準電圧発生回路の回路構成図で、特許文献2に記載されているものである。この基準電圧発生回路は、同一導電型で、かつ、導電係数を略等しくするディプレッション型MOSトランジスタとエンハンスメント型MOSトランジスタとをそれぞれ直列に接続し、ディプレッション型MOSトランジスタのゲート31とソース33とを接続し、エンハンスメント型MOSトランジスタのゲート32とドレイン33とを接続し、高電圧供給端子を、ディプレッション型MOSトランジスタのドレイン34に設け、低電圧供給端子を、エンハンスメント型MOSトランジスタのソース35に設け、出力端子36を両MOSトランジスタの接続点に設けたものである。
なお、ディプレッション型とエンハンスメント型は、ゲート電圧とドレイン電流の関係による分類されたもので、ディプレッション型(depletion type)は、ゲート電圧をかけないときにチャネルが存在してドレイン電流が流れるもので、エンハンスメント型(enhancement type)は、ゲート電圧をかけないときはチャネルが存在せずにドレイン電流が流れないものである。また、MOSは、金属(Metal)−半導体酸化物(Oxide)−半導体(Semiconductor)を意味している。
また、同一導電型で、かつ、異なるスレッショルド電圧を有する2個以上のMOSトランジスタを直列に接続する事により基準電圧を発生する半導体装置が提案されている。
図4は、従来のディプレッション型MOSトランジスタとエンハンスメント型MOSトランジスタを用いた他の基準電圧発生回路の回路構成図で、特許文献3に記載されているものである。この基準電圧発生回路は、同一導電型のディプレッション型MOSトランジスタ41と少なくとも1個のエンハンスメント型MOSトランジスタ42とをそれぞれ直列に接続し、第1の電圧供給端子43を、ディプレッション型MOSトランジスタ41のドレインDに設け、第2の電圧供給端子44を、エンハンスメント型MOSトランジスタ42のうちの一つのトランジスタのソースSに設け、ディプレッション型MOSトランジスタ41のゲートを第2の電圧供給端子44に接続し、エンハンスメント型MOSトランジスタ42のゲートGとドレインDをそれぞれ接続し、出力端子45をエンハンスメント型MOSトランジスタ42のゲートGとドレインDの接続点に設けたものである。
また、ディプレッョン型MOSFETと、それと同一導電型のエンハンスメント型MOSFET及び電流ミラー回路を構成する一対のMOSFETからなる極めて簡単な回路により温度補償された基準電圧を得るようにした基準電圧発生回路が提案されている。
図5は、従来のディプレッション型MOSトランジスタとエンハンスメント型MOSトランジスタを用いた更に他の基準電圧発生回路の回路構成図で、特許文献4に記載されているものである。この基準電圧発生回路において、ディプレッション型MOSFET53(Q3)は、そのゲートGとソースSが共通化されて定電流源として動作する。MOSFET53(Q3)のゲートGとソースSは、回路の接地電位等の低電圧側の電源線に接続される。このMOSFET53(Q3)のドレインDから得られる定電流Iは、Pチャンネル型MOSFET51(Q1)と52(Q2)からなる電流ミラー回路に供給される。すなわち、Pチャンネル型MOSFET51(Q1)は、そのゲートGとドレインDが共通化されてダイオード形態にされる。MOSFET52(Q2)は、MOSFET51(Q1)とゲートGとソースSが共通化されて、ドレインDからサイズ比に対応した電流αIを出力する。電流ミラー回路を構成MOSFET51(Q1)と52(Q2)のソースSは、特に制限されないが、高電圧側の電源線に接続される。
MOSFET54(Q4)は、MOSFET53(Q3)と同じNチャンネル型により構成され、エンハンスメント型とされる。MOSFET54(Q4)のゲートGとドレインDは、ダイオード形態にされて、そのゲートGとソースS間電圧が基準電圧Vrとして出力される。MOSFETQ4のソースは、特に制限されないが、MOSFET53(Q3)のソースSと同様に回路の接地電位側等の低電圧側の電源線に接続される。
また、基準電圧源の構成及び基準電圧生成の仕組みについては、非特許文献1に記載されている。
特開2000−322897号公報 特公平4−65546号公報 特開平8−335122号公報 特開平6−83467号公報
"CMOSアナログIC回路の実務設計"(第3章) 吉田晴彦著、CQ出版、2010年2月15日発行
しかしながら、上述した特許文献1に記載の基準電圧発生回路は、不揮発性記憶素子で生成する基準電圧は調整することができるものの、電流源に抵抗(図1の抵抗素子3)を使っているため、温度特性をキャンセルすることが難しいという問題があった。また、上述した特許文献2に記載のディプレッション型MOSトランジスタとエンハンスメント型MOSトランジスタとを使う基準電圧生成回路では、その温度特性はキャンセルされるが、MOSトランジスタの製造バラツキの依存性により、基準電圧が変動するという問題があった。また、上述した特許文献3及び4についても同様の問題があった。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、基準電圧を製造後に調整して製造バラツキがない任意の基準電圧を生成できるようにするとともに、同じMOSトランジスタを使って基準電圧を生成して温度特性を抑えることができるようにした基準電圧発生回路及び基準電圧発生方法を提供することにある。
本発明は、このような目的を達成するためになされたもので、請求項1に記載の発明は、各々の回路素子の特性の相違に基づいて発生する基準電圧の製造バラツキを無くすようにした基準電圧発生回路において、少なくとも1個以上のディプレッション型MOSトランジスタと、流れる電流が前記ディプレッション型MOSトランジスタに流れる電流と同じ電流又は関連する電流である少なくとも1個以上のエンハンスメント型MOSトランジスタとを備え、前記各MOSトランジスタが、不揮発性記憶素子であり、前記エンハンスメント型MOSトランジスタとなる前記不揮発性記憶素子へ調整用電流を外部から印可するための電流源をさらに備えていることを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記ディプレッション型MOSトランジスタが、前記不揮発性記憶素子の消去動作によりなされ、前記エンハンスメント型MOSトランジスタが、前記不揮発性記憶素子の書き込み動作によりなされることを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記各MOSトランジスタの各端子を所望の電位に設定するスイッチ部を備えていることを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、各々の回路素子の特性の相違に基づいて発生する基準電圧の製造バラツキを無くすようにした基準電圧方法において、少なくとも1個以上のディプレッション型MOSトランジスタと、流れる電流が前記ディプレッション型MOSトランジスタに流れる電流と同じ電流又は関連する電流である少なくとも1個以上のエンハンスメント型MOSトランジスタとを備え、前記各MOSトランジスタが不揮発性記憶素子であり、まず、前記複数の不揮発性記憶素子の各々に流れる電流が、互いに同じ又は関連する電流である前記複数の不揮発性記憶素子のうち少なくとも1個に対してエンハンスメント状態にするステップと、次に、前記エンハンスメント状態の不揮発性記憶素子へ外部から調整用電流を印可して前記基準電圧を確認して、前記複数の不揮発性記憶素子のうち少なくとも1個に対してディプレッション状態にするステップと、次に、前記基準電圧を発生するステップとを有することを特徴とする。
本発明によれば、少なくとも1個以上のディプレッション型MOSトランジスタと、流れる電流がディプレッション型MOSトランジスタに流れる電流と同じ電流又は関連する電流である少なくとも1個以上のエンハンスメント型MOSトランジスタとを備え、各MOSトランジスタが不揮発性記憶素子であるので、基準電圧を製造後に調整するため、製造バラツキがない任意の基準電圧を生成できる。また、同じMOSトランジスタを使って基準電圧を生成するため、温度特性を抑えることができる。
従来の基準電圧発生回路を説明するための回路構成図である。 図1の基準電圧発生回路の動作を説明するための図である。 従来のディプレッション型MOSトランジスタとエンハンスメント型MOSトランジスタを用いた基準電圧発生回路の回路構成図である。 従来のディプレッション型MOSトランジスタとエンハンスメント型MOSトランジスタを用いた他の基準電圧発生回路の回路構成図である。 従来のディプレッション型MOSトランジスタとエンハンスメント型MOSトランジスタを用いた更に他の基準電圧発生回路の回路構成図である。 (a),(b)は、本発明に係る基準電圧発生回路の基本回路を説明するための回路構成図である。 (a),(b)は、基準電圧発生回路の不揮発性記憶素子をエンハンスメント状態とディプレッション状態とになるように調整する第1の調整方法を説明するための図である。 (a),(b)は、基準電圧発生回路の不揮発性記憶素子をエンハンスメント状態とディプレッション状態とになるように調整する第2の調整方法を説明するための図である。 (a),(b)は、本発明に係る基準電圧発生回路を説明するための構成図である。 本発明に係る基準電圧発生回路の実際の回路例を示す構成図である。 図10に示した本発明に係る基準電圧発生回路の実際の回路例におけるエンハンスメント状態に遷移させる状態を示す図である。 図10に示した本発明に係る基準電圧発生回路の実際の回路例における基準電圧VREFを確認する状態を示す図である。 図11における書き込み時間に対するM2の閾値の関係を示す図である。 図10に示した本発明に係る基準電圧発生回路の実際の回路例における所望のエンハンスメント状態に遷移させる状態(M2はディプレッション状態となっている)を示す図である。 図14における書き込み時間に対するM2の閾値の関係を示す図である。 調整時間に対する基準電圧VREFの遷移状態を示す図である。 図10に示した本発明に係る基準電圧発生回路の実際の回路例におけるエンハンスメント状態に遷移させる状態を示す図である。 図17における書き込み時間に対するM1の閾値の関係を示す図である。 図10に示した本発明に係る基準電圧発生回路の実際の回路例における所望のエンハンスメント状態に遷移させる状態を示す図である。 図10に示した本発明に係る基準電圧発生回路の実際の回路例における基準電圧VREFを確認する状態を示す図である。 図19における書き込み時間に対するM1の閾値の関係を示す図である。 調整時間に対する基準電圧VREFの遷移状態を示す図である。 図10に示した本発明に係る基準電圧発生回路の実際の回路例におけるエンハンスメント状態に遷移させる状態を示す図である。 図23における書き込み時間に対するM1の閾値の関係を示す図である。 図10に示した本発明に係る基準電圧発生回路の実際の回路例における所望のエンハンスメント状態に遷移させる状態を示す図である。 図10に示した本発明に係る基準電圧発生回路の実際の回路例における基準電流IREFを確認する状態を示す図である。 図25における書き込み時間に対するM1の閾値の関係を示す図である。 調整時間に対する基準電流IREFの遷移状態を示す図である。 図10に示した本発明に係る基準電圧発生回路の実際の回路例におけるエンハンスメント状態に遷移させる状態を示す図である。 図10に示した本発明に係る基準電圧発生回路の実際の回路例における基準電圧VREFを確認する状態を示す図である。 図29における書き込み時間に対するM2の閾値の関係を示す図である。 図10に示した本発明に係る基準電圧発生回路の実際の回路例における所望のエンハンスメント状態に遷移させる状態(M2はディプレッション状態となっている)を示す図である。 図32における書き込み時間に対するM2の閾値の関係を示す図である。 調整時間に対する基準電圧VREFの遷移状態を示す図である。 本発明に係る基準電圧発生方法を説明するためのフローチャートを示す図である。 本発明に係る他の基準電圧発生方法を説明するためのフローチャートを示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施例について説明する。
本発明の基準電圧発生回路は、不揮発性記憶素子がエンハンスメント型MOSトランジスタとディプレッション型MOSトランジスタの2状態にすることができることを利用して基準電圧を生成するものである。
図6(a),(b)は、本発明に係る基準電圧発生回路の基本回路を説明するための回路構成図で、図6(a)は、ディプレッションMOSトランジスタとエンハンスメントMOSトランジスタを使った回路図で、図6(b)は、不揮発性記憶素子がエンハンスメント型MOSトランジスタとディプレッション型MOSトランジスタの2状態を示す図である。この基本回路は、図3に示したディプレッションMOSトランジスタとエンハンスメントMOSトランジスタを使った回路図と同じになる。
本発明に係る基準電圧発生回路は、各々の回路素子の特性の相違に基づいて発生する基準電圧の製造バラツキを無くすようにした基準電圧発生回路で、少なくとも1個以上のディプレッション型MOSトランジスタ61(M1)と、流れる電流がディプレッション型MOSトランジスタ61(M1)に流れる電流と同じ電流又は関連する電流である少なくとも1個以上のエンハンスメント型MOSトランジスタ62(M2)とを備え、各MOSトランジスタ61,62が不揮発性記憶素子である。
つまり、図6(b)に示したように、基準電圧発生回路の下段側の不揮発性記憶素子をエンハンスメント状態になるように調整して、上段側の不揮発性記憶素子をディプレッション状態になるように調整する。不揮発性記憶素子は、フローティングゲートを有するMOSトランジスタにより構成され、書き込み消去ができる。例えば、電気的な書き込み消去をするEPROM、EEPROM、フラッシュメモリなどがあげられる。または、紫外線による書き込み消去をするUVEROMなどであってもよい。不揮発性記憶素子は、エンハンスメント状態とディプレッション状態にすることができるNMOSタイプの素子である。
図6(b)に示したように、基準電圧発生回路の不揮発性記憶素子をエンハンスメント状態とディプレッション状態とになるように調整する調整方法は、以下に説明するような2通りがある。
図7(a),(b)は、基準電圧発生回路の不揮発性記憶素子をエンハンスメント状態とディプレッション状態とになるように調整する第1の調整方法を説明するための図である。
外部から調整用の電流Irefを印可して、まず、下側の不揮発性記憶素子M2をエンハンスメント状態になるようにして、VREFを所望の電圧が出力されるように調整する。その後、外部からの調整用電流Irefを止めて、上側の不揮発性記憶素子M1をディプレッション状態になるようにして、不揮発性記憶素子M1に流れる電流が外部からの調整用電流Irefと同じになるように調整する(VREFをモニタしながら所望の電圧VREFが出力されるように調整する)。
図8(a),(b)は、基準電圧発生回路の不揮発性記憶素子をエンハンスメント状態とディプレッション状態とになるように調整する第2の調整方法を説明するための図である。
まず、上側の不揮発性記憶素子M1をディプレッション状態になるようにして、M1に流れる電流Irefが所望に値になるように調整する。その後、下側の不揮発性記憶素子M2をエンハンスメント状態になるようにして、VREFが所望の電圧となるように調整する(VREFをモニタしながら所望の電圧VREFが出力されるように調整する)。
図9(a),(b)は、本発明に係る基準電圧発生回路を説明するための構成図で、図9(a)は、エンハンスメント状態の遷移を示し、図9(b)は、ディプレッション状態の遷移を示している。
不揮発性記憶素子は、エンハンスメント状態とディプレッション状態にすることができるNMOSタイプの素子であり、それぞれの状態にするバイアス条件は、FNトンネリング(ファウラ−ノルドハイム トンネリング)を使用した場合、図9(a),(b)のようになる。このようなバイアス条件を印可すると経時的に状態が遷移する。
つまり、本発明の基準電圧発生回路は、各々の回路素子の特性の相違に基づいて発生する基準電圧の製造バラツキを無くすようにした基準電圧発生回路であり、少なくとも1個以上のディプレッション型MOSトランジスタと、流れる電流がディプレッション型MOSトランジスタに流れる電流と同じ電流又は関連する電流である少なくとも1個以上のエンハンスメント型MOSトランジスタとを備え、各MOSトランジスタは不揮発性記憶素子である。
図9(b)に示したVPPは、不揮発性記憶素子がFNトンネリングをするために必要な電圧で、通常は10V以上である。不揮発性記憶素子の書き込み動作は、コントロールゲート端子にVPPを印加し、ソース端子を0Vに接地し、ドレイン端子をフローティング状態にする。すると、FNトンネリングによりフローティングゲートに電子が注入され、不揮発性記憶素子の閾値が上がる。このようにフローティングゲートに電子が注入している場合は電流が流れないエンハンスメント状態になる。
一方、不揮発性記憶素子の消去動作は、コントロールゲート端子を0Vに接地し、ソース端子にVPPを印加し、ドレイン端子をフローティングと状態にする。すると、FNトンネリングによりフローティングゲートから電子が放出され、不揮発性記憶素子の閾値が下がる。このようにフローティングゲートから電子が放出されている場合は電流が流れるディプレッション状態になる。
つまり、ディプレッション型MOSトランジスタは、不揮発性記憶素子の消去動作によりなされ、エンハンスメント型MOSトランジスタは、不揮発性記憶素子の書き込み動作によりなされる。
図10は、本発明に係る基準電圧発生回路の実際の回路例を示す構成図である。図10における基準電圧VREFを出力している状態でのスイッチ(SW)の状態は、以下のようになる。
SW1:VDD
SW2:VSS
SW3,SW4:OPEN
SW5,SW6,SW7,SW8:SHORT(接続)
SW9,SW10:任意(どちらでもOK、図10ではVSS)
この状態でM1がディプレッション状態、M2がエンハンスメント状態のとき、基準電圧VREFが生成される。つまり、本発明の基準電圧発生回路は、各MOSトランジスタの各端子を所望の電位に設定するスイッチ部を備えている。
上述した図7(a),(b)に示した第1の調整方法による調整シーケンスは、以下に説明する図11乃至図22に示す<調整シーケンス(1)>乃至<調整シーケンス(4)>のとおりである。
<調整シーケンス(1)>
図11は、図10に示した本発明に係る基準電圧発生回路の実際の回路例におけるエンハンスメント状態に遷移させる状態を示す図である。
不揮発性記憶素子M2をエンハンスメント状態(閾値を所望の基準電圧VREFよりも大きく)にする。このエンハンスメント状態でのSWの状態は、以下のようになる。
SW1:VDD
SW2:VSS
SW3:OPEN
SW4:SHORT
SW5,SW6,SW7,SW8:OPEN
SW9:任意(図11ではVSS)
SW10:VPP
図12は、図10に示した本発明に係る基準電圧発生回路の実際の回路例における基準電圧VREFを確認する状態を示す図である。この確認状態でのSWの状態は、以下のようになる。
SW1:VDD
SW2:VSS
SW3:OPEN
SW4:OPEN
SW5,SW6:OPEN
SW7,SW8:SHORT
SW9:任意(図12ではVSS)
SW10:任意(図12ではVSS)
図13は、図11における書き込み時間に対するM2の閾値の関係を示す図である。上述した図11の状態では、M2の閾値が図13のように経時的に変化して徐々に増加する。書き込み時間を任意に調整することでM2の閾値Vthを所望の基準電圧VREFより大きな値にする(確認は図12のように、外部から調整用電流Irefを印可して、VREFをモニタする)。
<調整シーケンス(2)>
図14は、図10に示した本発明に係る基準電圧発生回路の実際の回路例における所望のエンハンスメント状態に遷移させる状態(M2はディプレッション状態となっている)を示す図である。
不揮発性記憶素子M2を一旦ディプレッション状態にすることで閾値を徐々に下げ、不揮発性記憶素子M2を所望のエンハンスメント状態(閾値を所望の基準電圧VREFと同じに)にすることで所望の基準電圧VREFが出力されるように調整する。図12のように、外部から調整用電流Irefを印可して、VREFをモニタして確認しながら実施する。VREFが所望の電圧より下がりすぎた場合は、<調整シーケンス(1)>に戻る。このエンハンスメント状態でのSWの状態は、以下のようになる。
SW1:VDD
SW2:VPP
SW3:OPEN
SW4:SHORT
SW5,SW6,SW7,SW8:OPEN
SW9:任意(図14ではVSS)
SW10:VSS
図15は、図14における書き込み時間に対するM2の閾値の関係を示す図である。図14の状態では、M2の閾値が図15のように経時的に変化して徐々に減少する。書き込み時間(消去時間)を任意に調整することでM2の閾値Vthを所望の基準電圧VREF値にする。
図16は、調整時間に対する基準電圧VREFの遷移状態を示す図である。上述した<調整シーケンス(1)>及び<調整シーケンス(2)>の基準電圧VREFの遷移状態を示している。これで外部から調整用電流Irefを使ったときのVREFの調整は終了する。
<調整シーケンス(3)>
図17は、図10に示した本発明に係る基準電圧発生回路の実際の回路例におけるエンハンスメント状態に遷移させる状態を示す図である。
不揮発性記憶素子M1を一旦エンハンスメント状態にする。このとき所望のエンハンスメント状態にあるM2は接続しない。このエンハンスメント状態でのSWの状態は、以下のようになる。
SW1:VSS
SW2:VSS(任意でもよい)
SW3:SHORT
SW4:OPEN
SW5,SW6,SW7,SW8:OPEN
SW9:VPP
SW10:任意(図17ではVSS)
図18は、図17における書き込み時間に対するM1の閾値の関係を示す図である。図17の状態では、M1の閾値が図18のように経時的に変化して徐々に増加する。書き込み時間を任意に調整することでM1の閾値Vthを一旦エンハンスメント状態にする。
<調整シーケンス(4)>
図19は、図10に示した本発明に係る基準電圧発生回路の実際の回路例における所望のエンハンスメント状態に遷移させる状態を示す図である。
不揮発性記憶素子M1を所望のディプレッション状態にすることで所望の基準電圧VREFが出力されるように調整する。このエンハンスメント状態でのSWの状態は、以下のようになる。
SW1:VPP
SW2:VSS
SW3:SHORT
SW4:OPEN
SW5,SW6,SW7,SW8:OPEN
SW9:VSS
SW10:任意(図19ではVSS)
図20は、図10に示した本発明に係る基準電圧発生回路の実際の回路例における基準電圧VREFを確認する状態を示す図である。この確認状態でのSWの状態は、以下のようになる。
SW1:VDD
SW2:VSS
SW3:OPEN
SW4:OPEN
SW5,SW6:SHORT
SW7,SW8:SHORT
SW9:任意(図20ではVSS)
SW10:任意(図20ではVSS)
図20のように、所望のエンハンスメント状態にあるM2も接続し、VREFをモニタして確認しながら実施する。VREFが所望の電圧より上がりすぎた場合は、上述した<調整シーケンス(3)>に戻る。
図21は、図19における書き込み時間に対するM1の閾値の関係を示す図である。図19の状態では、M1の閾値が図21のように経時的に変化して徐々に減少する。書き込み時間(消去時間)を調整することで、所望の基準電圧VREF値が出力されるように、M1の閾値Vthを調整する。これはM1に流れる電流が外部から印可した調整用電流Irefと同じ電流になるように調整しているここと同じである。
図22は、調整時間に対する基準電圧VREFの遷移状態を示す図である。上述した<調整シーケンス(3)>及び<調整シーケンス(4)>の基準電圧VREFの遷移状態を示している。これでVREFの調整は終了する。
また、上述した図8(a),(b)に示した第2の調整方法による調整シーケンスは、以下に説明する<調整シーケンス(1)>乃至<調整シーケンス(4)>のとおりである。
<調整シーケンス(1)>
図23は、図10に示した本発明に係る基準電圧発生回路の実際の回路例におけるエンハンスメント状態に遷移させる状態を示す図である。不揮発性記憶素子M1を一旦エンハンスメント状態にする。このエンハンスメント状態でのSWの状態は、以下のようになる。
SW1:VSS
SW2:VSS
SW3:SHORT
SW4:OPEN
SW5,SW6,SW7,SW8:OPEN
SW9:VPP
SW10:任意(図23ではVSS)
図24は、図23における書き込み時間に対するM1の閾値の関係を示す図である。図23の状態では、M1の閾値が図24のように経時的に変化して徐々に増加する。書き込み時間を調整することでM1の閾値Vthを一旦エンハンスメント状態にする。
<調整シーケンス(2)>
図25は、図10に示した本発明に係る基準電圧発生回路の実際の回路例における所望のエンハンスメント状態に遷移させる状態を示す図である。
不揮発性記憶素子M1を所望のディプレッション状態にすることで所望の基準電流IREFが流れるように調整する。IREFをモニタして確認しながら実施する。IREFが所望の電流より大きくなった場合は、上述した<調整シーケンス(1)>に戻る。このディプレッション状態でのSWの状態は、以下のようになる。
SW1:VPP
SW2:VSS
SW3:SHORT
SW4:OPEN
SW5,SW6,SW7,SW8:OPEN
SW9:VSS
SW10:任意(図25ではVSS)
図26は、図10に示した本発明に係る基準電圧発生回路の実際の回路例における基準電流IREFを確認する状態を示す図である。この確認状態でのSWの状態は、以下のようになる。
SW1:VDD
SW2:VSS
SW3:OPEN
SW4:OPEN
SW5,SW6:SHORT
SW7,SW8:OEPN
SW9:任意(図26ではVSS)
SW10:任意(図26ではVSS)
図27は、図25における書き込み時間に対するM1の閾値の関係を示す図である。図25の状態では、M1の閾値が図27のように経時的に変化して徐々に増加する。書き込み時間(消去時間)を調整することでM1の閾値Vthを、所望の基準電流Irefが出力されるように調整する。
図28は、調整時間に対する基準電流IREFの遷移状態を示す図である。上述した<調整シーケンス(1)>及び<調整シーケンス(2)>の基準電流IREFの遷移状態を示している。これでIREFの調整は終了する。
<調整シーケンス(3)>
図29は、図10に示した本発明に係る基準電圧発生回路の実際の回路例におけるエンハンスメント状態に遷移させる状態を示す図である。
不揮発性記憶素子M2をエンハンスメント状態(閾値を基準電圧VREFよりも大きく)にする。このエンハンスメント状態でのSWの状態は、以下のようになる。
SW1:VDD
SW2:VSS
SW3:OPEN
SW4:SHORT
SW5,SW6,SW7,SW8:OPEN
SW9:任意(図29ではVSS)
SW10:VPP
図30は、図10に示した本発明に係る基準電圧発生回路の実際の回路例における基準電圧VREFを確認する状態を示す図である。この確認状態でのSWの状態は、以下のようになる。
SW1:VDD
SW2:VSS
SW3:OPEN
SW4:OPEN
SW5,SW6:OPEN
SW7,SW8:SHORT
SW9:任意(図30ではVSS)
SW10:任意(図30ではVSS)
図31は、図29における書き込み時間に対するM2の閾値の関係を示す図である。図29の状態では、M2の閾値が図31のように経時的に変化して徐々に増加する。書き込み時間を調整することでM2の閾値Vthを所望の基準電圧VREFより大きな値にする(確認は図30)。
<調整シーケンス(4)>
図32は、図10に示した本発明に係る基準電圧発生回路の実際の回路例における所望のエンハンスメント状態に遷移させる状態(M2はディプレッション状態となっている)を示す図である。
不揮発性記憶素子M2を所望のエンハンスメント状態にすることで所望の基準電圧VREFが出力されるように調整する。(図20のように)所望のディプレッション状態にあるM1も接続し、VREFをモニタして確認しながら実施する。
VREFが所望の電圧より下がりすぎた場合は、上述した<調整シーケンス(3)>に戻る。このエンハンスメント状態でのSWの状態は、以下のようになる。
SW1:VDD
SW2:VPP
SW3:OPEN
SW4:SHORT
SW5,SW6,SW7,SW8:OPEN
SW9:任意(図32ではVSS)
SW10:VSS
図33は、図32における書き込み時間に対するM2の閾値の関係を示す図である。図32の状態では、M2の閾値が図33のように経時的に変化して徐々に減少する。書き込み時間(消去時間)を調整することでM2の閾値Vthを所望の基準電圧VREF値にする。
図34は、調整時間に対する基準電圧VREFの遷移状態を示す図である。上述した<調整シーケンス(3)>及び<調整シーケンス(4)>の基準電圧VREFの遷移状態を示している。これでVREFの調整は終了する。
図35は、本発明に係る基準電圧発生方法を説明するためのフローチャートを示す図である。本発明の基準電圧発生方法は、各々の回路素子の特性の相違に基づいて発生する基準電圧の製造バラツキを無くすようにした基準電圧方法である。
少なくとも1個以上のディプレッション型MOSトランジスタと、流れる電流がディプレッション型MOSトランジスタに流れる電流と同じ電流又は関連する電流である少なくとも1個以上のエンハンスメント型MOSトランジスタとを備え、各MOSトランジスタが不揮発性記憶素子である。
まず、複数の不揮発性記憶素子の各々に流れる電流が、互いに同じ又は関連する電流である複数の不揮発性記憶素子のうち少なくとも1個に対してエンハンスメント状態にするステップ(S1)と、次に、複数の不揮発性記憶素子のうち少なくとも1個に対してディプレッション状態にするステップ(S2)と、次に、基準電圧を発生するステップ(S3)とを有する。
図36は、本発明に係る他の基準電圧発生方法を説明するためのフローチャートを示す図である。本発明の他の基準電圧発生方法は、各々の回路素子の特性の相違に基づいて発生する基準電圧の製造バラツキを無くすようにした基準電圧方法である。
少なくとも1個以上のディプレッション型MOSトランジスタと、流れる電流がディプレッション型MOSトランジスタに流れる電流と同じ電流又は関連する電流である少なくとも1個以上のエンハンスメント型MOSトランジスタとを備え、各MOSトランジスタが不揮発性記憶素子である。
まず、複数の不揮発性記憶素子の各々に流れる電流が互いに同じ又は関連する電流である複数の不揮発性記憶素子のうち少なくとも1個に対して書き込み動作を行うステップ(S11)と、次に、複数の不揮発性記憶素子のうち少なくとも1個に対して消去動作を行うステップ(S12)と、次に、基準電圧を発生するステップ(S13)とを有する。
生成される基準電圧VREFは、ディプレッションMOS及びエンハンスメントMOSを使用した回路と同じである。しかしながら、生成される基準電圧の調整は、不揮発性記憶素子により任意に調整することができる。また、同じ不揮発性記憶素子を使うため、プロセス的なばらつきも抑制できる。
本発明は、FNトンネリング(ファウラ−ノルドハイム トンネリング)を使用した不揮発性記憶素子を例にしたが、他の方法(CHE:チャネルホットエレクトロン注入)などで閾値を変動させる不揮発性記憶素子でもよい。
また、本発明の例では、特許文献1に記載の回路構成を例としたが、特許文献3や特許文献4などの、少なくとも1個以上のディプレッション型MOSトランジスタと少なくとも1個以上のエンハンスメント型MOSトランジスタとを有し、一方のトランジスタに流れる電流と同じ電流または関連する電流が他方のトランジスタに流れる回路構成であれば、同様に不揮発性記憶素子を使った基準電圧発生回路を構成できることは明らかである。
1 一対のPチャネルトランジスタ
2 一対のNチャネルトランジスタ
3 抵抗素子
4 定電流発生回路
5 Pチャネルトランジスタ
7 不揮発性記憶素子
8,12,15,16,21 Pチャネルトランジスタ
9,10,11,22 Nチャネルトランジスタ
13,17,20 インバータ
18,24,25 レベルシフタ
41 ディプレッション型MOSトランジスタ
42 エンハンスメント型MOSトランジスタ
43 第1の電圧供給端子
44 第2の電圧供給端子
45 出力端子
51(Q1),52(Q2) Pチャンネル型MOSFET
53(Q3) ディプレッション型MOSFET
54(Q4),53(Q3) MOSFET
61(M1) ディプレッション型MOSトランジスタ
62(M2) エンハンスメント型MOSトランジスタ
A 定電流発生回路
B ドレイン電圧制御回路
C ゲート電圧制御回路
J ソース電圧制御回路
K ゲート電圧低圧素子

Claims (4)

  1. 各々の回路素子の特性の相違に基づいて発生する基準電圧の製造バラツキを無くすようにした基準電圧発生回路において、
    少なくとも1個以上のディプレッション型MOSトランジスタと、流れる電流が前記ディプレッション型MOSトランジスタに流れる電流と同じ電流又は関連する電流である少なくとも1個以上のエンハンスメント型MOSトランジスタとを備え、前記各MOSトランジスタが、不揮発性記憶素子であり、
    前記エンハンスメント型MOSトランジスタとなる前記不揮発性記憶素子へ調整用電流を外部から印可するための電流源をさらに備えていることを特徴とする基準電圧発生回路。
  2. 前記ディプレッション型MOSトランジスタが、前記不揮発性記憶素子の消去動作によりなされ、前記エンハンスメント型MOSトランジスタが、前記不揮発性記憶素子の書き込み動作によりなされることを特徴とする請求項1に記載の基準電圧発生回路。
  3. 前記各MOSトランジスタの各端子を所望の電位に設定するスイッチ部を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の基準電圧発生回路。
  4. 各々の回路素子の特性の相違に基づいて発生する基準電圧の製造バラツキを無くすようにした基準電圧発生方法において、
    少なくとも1個以上のディプレッション型MOSトランジスタと、流れる電流が前記ディプレッション型MOSトランジスタに流れる電流と同じ電流又は関連する電流である少なくとも1個以上のエンハンスメント型MOSトランジスタとを備え、前記各MOSトランジスタが不揮発性記憶素子であり、
    まず、前記複数の不揮発性記憶素子の各々に流れる電流が、互いに同じ又は関連する電流である前記複数の不揮発性記憶素子のうち少なくとも1個に対してエンハンスメント状態にするステップと、
    次に、前記エンハンスメント状態の不揮発性記憶素子へ外部から調整用電流を印可して前記基準電圧を確認して、前記複数の不揮発性記憶素子のうち少なくとも1個に対してディプレッション状態にするステップと、
    次に、前記基準電圧を発生するステップと
    を有することを特徴とする基準電圧発生方法。
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