JP5886245B2 - 基準電圧発生回路及び基準電圧発生方法 - Google Patents

基準電圧発生回路及び基準電圧発生方法 Download PDF

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本発明は、基準電圧発生回路及び基準電圧発生方法に関し、より詳細には、半導体装置に利用され、各々の回路素子の特性の相違に基づいて発生する基準電圧の製造バラツキを無くすようにした基準電圧発生回路及び基準電圧発生方法に関する。
一般に、基準電圧発生回路を内蔵する半導体装置は、製造時において、各々のトランジスタの閾値や抵抗素子の抵抗値などには、製造バラツキが有るため、設計時に想定した基準電圧が所望の値にならずに大きくばらついてしまう。このため、かなり安定した基準電圧を必要とする回路に基準電圧発生回路を用いた場合にも、製造バラツキに起因して基準電圧のバラツキが発生するという不具合が生じる。
また、設計段階のシミュレーションでは、アナログ値である基準電圧を実物と同等に設定することは極めて困難であり、そのため、配線層修正で電圧を調整するための予備トランジスタを多数内蔵したり、製造後レーザートリマで調整可能な様にしているが、レイアウト面積の増大や、電圧調整のための工数増加が問題となる。
そこで、この種の問題を解決するために、種々の基準電圧発生回路が提案されている。例えば、特許文献1に記載のものは、単独で又は他の半導体装置に組み込まれるMOS型又はCMOS型の基準電圧発生回路と、その基準電圧発生回路を利用した装置の一例としての電源装置に関するもので、特に、この電源装置は携帯電話など小型機器の電源装置として利用するのに適するものである。
図1は、従来の基準電圧発生回路を説明するための回路構成図で、上述した特許文献1に記載されているものである。
MOSFETQ6,Q7は、フローティングゲート及びコントロールゲートを持ち、ともにチャネルドープ量が等しく設定されている。Q6にはプラスチャージを注入してディプレッション型とし、そのゲートとソースを接続する。Q7には、マイナスチャージを注入してエンハンスメント型とし、ゲートとドレインを接続する。Q6のドレインを電源に接続し、Q7のソースを接地し、Q6のソースにQ7のドレインを接続する。Q6の定電流性を利用し、Q7をその定電流で動作させ、Q7に発生する電圧を基準電圧として取り出すように構成されている。
図2は、従来のディプレッション型MOSトランジスタとエンハンスメント型MOSトランジスタを用いた基準電圧発生回路の回路構成図で、特許文献2に記載されているものである。この基準電圧発生回路は、同一導電型で、かつ、導電係数を略等しくするディプレッション型MOSトランジスタとエンハンスメント型MOSトランジスタとをそれぞれ直列に接続し、ディプレッション型MOSトランジスタのゲート31とソース33とを接続し、エンハンスメント型MOSトランジスタのゲート32とドレイン33とを接続し、高電圧供給端子を、ディプレッション型MOSトランジスタのドレイン34に設け、低電圧供給端子を、エンハンスメント型MOSトランジスタのソース35に設け、出力端子36を両MOSトランジスタの接続点に設けたものである。
なお、ディプレッション型とエンハンスメント型は、ゲート電圧とドレイン電流の関係による分類されたもので、ディプレッション型(depletion type)は、ゲート電圧をかけないときにチャネルが存在してドレイン電流が流れるもので、エンハンスメント型(enhancement type)は、ゲート電圧をかけないときはチャネルが存在せずにドレイン電流が流れないものである。また、MOSは、金属(Metal)−半導体酸化物(Oxide)−半導体(Semiconductor)を意味している。
また、同一導電型で、かつ、異なるスレッショルド電圧を有する2個以上のMOSトランジスタを直列に接続する事により基準電圧を発生する半導体装置が提案されている。
図3は、従来のディプレッション型MOSトランジスタとエンハンスメント型MOSトランジスタを用いた他の基準電圧発生回路の回路構成図で、特許文献3に記載されているものである。この基準電圧発生回路は、同一導電型のディプレッション型MOSトランジスタ41と少なくとも1個のエンハンスメント型MOSトランジスタ42とをそれぞれ直列に接続し、第1の電圧供給端子43を、ディプレッション型MOSトランジスタ41のドレインDに設け、第2の電圧供給端子44を、エンハンスメント型MOSトランジスタ42のうちの一つのトランジスタのソースSに設け、ディプレッション型MOSトランジスタ41のゲートを第2の電圧供給端子44に接続し、エンハンスメント型MOSトランジスタ42のゲートGとドレインDをそれぞれ接続し、出力端子45をエンハンスメント型MOSトランジスタ42のゲートGとドレインDの接続点に設けたものである。
また、ディプレッョン型MOSFETと、それと同一導電型のエンハンスメント型MOSFET及び電流ミラー回路を構成する一対のMOSFETからなる極めて簡単な回路により温度補償された基準電圧を得るようにした基準電圧発生回路が提案されている。
図4は、従来のディプレッション型MOSトランジスタとエンハンスメント型MOSトランジスタを用いた更に他の基準電圧発生回路の回路構成図で、特許文献4に記載されているものである。この基準電圧発生回路において、ディプレッション型MOSFET53(Q3)は、そのゲートGとソースSが共通化されて定電流源として動作する。MOSFET53(Q3)のゲートGとソースSは、回路の接地電位等の低電圧側の電源線に接続される。このMOSFET53(Q3)のドレインDから得られる定電流Iは、Pチャンネル型MOSFET51(Q1)と52(Q2)からなる電流ミラー回路に供給される。すなわち、Pチャンネル型MOSFET51(Q1)は、そのゲートGとドレインDが共通化されてダイオード形態にされる。MOSFET52(Q2)は、MOSFET51(Q1)とゲートGとソースSが共通化されて、ドレインDからサイズ比に対応した電流αIを出力する。電流ミラー回路を構成MOSFET51(Q1)と52(Q2)のソースSは、特に制限されないが、高電圧側の電源線に接続される。
MOSFET54(Q4)は、MOSFET53(Q3)と同じNチャンネル型により構成され、エンハンスメント型とされる。MOSFET54(Q4)のゲートGとドレインDは、ダイオード形態にされて、そのゲートGとソースS間電圧が基準電圧Vrとして出力される。MOSFETQ4のソースは、特に制限されないが、MOSFET53(Q3)のソースSと同様に回路の接地電位側等の低電圧側の電源線に接続される。
また、基準電圧源の構成及び基準電圧生成の仕組みについては、非特許文献1に記載されている。
特開2002−368107号公報 特公平4−65546号公報 特開平8−335122号公報 特開平6−83467号公報
"CMOSアナログIC回路の実務設計"(第3章) 吉田晴彦著、CQ出版、2010年2月15日発行
しかしながら、上述した特許文献1の回路は、不揮発性記憶素子で生成する基準電圧を調整するが、実際には高電圧を印可して不揮発性記憶素子を調整する必要がある。不揮発性記憶素子の閾値Vthを調整して基準電圧を生成しているが、不揮発性記憶素子には、ディスターブと呼ばれる問題で電源電圧VDDを印可し続けると不揮発性記憶素子のトンネル酸化膜からのリークにより閾値Vthが変動してしまい、基準電圧が変動してしまう問題がある。
また、上述した特許文献2に記載のディプレッション型MOSトランジスタとエンハンスメント型MOSトランジスタとを使う基準電圧生成回路では、その温度特性はキャンセルされるが、MOSトランジスタの製造バラツキの依存性により、基準電圧が変動するという問題があった。また、上述した特許文献3及び4についても同様の問題があった。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、各々の回路素子の特性の相違に基づいて発生する基準電圧の製造バラツキを無くすようにした基準電圧発生回路及び基準電圧発生方法を提供することにある。
本発明は、このような目的を達成するためになされたもので、請求項1に記載の発明は、少なくとも1個以上の第1のディプレッション型MOSトランジスタと、少なくとも1個以上の第1のエンハンスメント型MOSトランジスタと、前記第1のディプレッション型MOSトランジスタとコントロールゲート及びフローティングゲートが共通接続された第2のディプレッション型MOSトランジスタと、前記第1のエンハンスメント型MOSトランジスタとコントロールゲート及びフローティングゲートが共通接続され、かつ、流れる電流が前記第2のディプレッション型MOSトランジスタに流れる電流と同じ電流又は関連する電流である第2のエンハンスメント型MOSトランジスタとを備え、前記第1のディプレッション型MOSトランジスタ及び第1のエンハンスメント型MOSトランジスタが、トンネル酸化膜がある不揮発性記憶素子であり、前記第2のディプレッション型MOSトランジスタ及び第2のエンハンスメント型MOSトランジスタが、トンネル酸化膜がないゲート酸化膜を有する不揮発性記憶素子であることを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記各ディプレッション型MOSトランジスタが、前記不揮発性記憶素子の消去動作によりなされ、前記各エンハンスメント型MOSトランジスタが、前記不揮発性記憶素子の書き込み動作によりなされることを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記各ディプレッション型MOSトランジスタ及び各エンハンスメント型MOSトランジスタの端子を所望の電位に設定するスイッチ部を備えていることを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、少なくとも1個以上の第1のディプレッション型MOSトランジスタと、流れる電流が前記第1のディプレッション型MOSトランジスタに流れる電流と同じ電流又は関連する電流である少なくとも1個以上の第のエンハンスメント型MOSトランジスタと、前記第1のディプレッション型MOSトランジスタとコントロールゲート及びフローティングゲートが共通接続された第2のディプレッション型MOSトランジスタと、前記第1のエンハンスメント型MOSトランジスタとコントロールゲート及びフローティングゲートが共通接続され、かつ、流れる電流が前記第2のディプレッション型MOSトランジスタに流れる電流と同じ電流又は関連する電流である第2のエンハンスメント型MOSトランジスタとを備え、前記第1のディプレッション型MOSトランジスタ及び第1のエンハンスメント型MOSトランジスタが、トンネル酸化膜がある不揮発性記憶素子であり、前記第2のディプレッション型MOSトランジスタ及び第2のエンハンスメント型MOSトランジスタが、トンネル酸化膜がないゲート酸化膜を有する不揮発性記憶素子であり、まず、前記複数の不揮発性記憶素子の各々に流れる電流が、互いに同じ又は関連する電流である前記複数の不揮発性記憶素子のうち少なくとも1個に対してエンハンスメント状態にするステップと、次に、前記複数の不揮発性記憶素子のうち少なくとも1個に対してディプレッション状態にするステップと、次に、前記基準電圧を発生するステップとを有することを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、少なくとも1個以上の第1のディプレッション型MOSトランジスタと、流れる電流が前記第1のディプレッション型MOSトランジスタに流れる電流と同じ電流又は関連する電流である少なくとも1個以上の第1のエンハンスメント型MOSトランジスタと、前記第1のディプレッション型MOSトランジスタとコントロールゲート及びフローティングゲートが共通接続された第2のディプレッション型MOSトランジスタと、前記第1のエンハンスメント型MOSトランジスタとコントロールゲート及びフローティングゲートが共通接続され、かつ、流れる電流が前記第2のディプレッション型MOSトランジスタに流れる電流と同じ電流又は関連する電流である第2のエンハンスメント型MOSトランジスタとを備え、前記第1のディプレッション型MOSトランジスタ及び第1のエンハンスメント型MOSトランジスタが、トンネル酸化膜がある不揮発性記憶素子であり、前記第2のディプレッション型MOSトランジスタ及び第2のエンハンスメント型MOSトランジスタが、トンネル酸化膜がないゲート酸化膜を有する不揮発性記憶素子であり、まず、前記複数の不揮発性記憶素子の各々に流れる電流が互いに同じ又は関連する電流である複数の不揮発性記憶素子のうち少なくとも1個に対して書き込み動作を行うステップと、次に、前記複数の不揮発性記憶素子のうち少なくとも1個に対して消去動作を行うステップと、次に、前記基準電圧を発生するステップとを有することを特徴とする。
本発明によれば、各々の回路素子の特性の相違に基づいて発生する基準電圧の製造バラツキを無くすようにした基準電圧発生回路及び基準電圧発生方法を実現することができる。また、基準電圧を生成する回路の電流パスにSWが入らず、さらにディスターブによる閾値変動がないという効果を奏する。
従来の基準電圧発生回路を説明するための回路構成図である。 従来のディプレッション型MOSトランジスタとエンハンスメント型MOSトランジスタを用いた基準電圧発生回路の回路構成図である。 従来のディプレッション型MOSトランジスタとエンハンスメント型MOSトランジスタを用いた他の基準電圧発生回路の回路構成図である。 従来のディプレッション型MOSトランジスタとエンハンスメント型MOSトランジスタを用いた更に他の基準電圧発生回路の回路構成図である。 (a),(b)は、本発明に係る基準電圧発生回路の基本回路を説明するための回路構成図である。 図5(b)の具体化した実際の回路構成図である。 本発明に係る基準電圧発生回路を説明するための基本的な回路構成図である。 (a),(b)は、基準電圧発生回路の不揮発性記憶素子をエンハンスメント状態とディプレッション状態とになるように調整する第1の調整方法を説明するための図である。 (a),(b)は、基準電圧発生回路の不揮発性記憶素子をエンハンスメント状態とディプレッション状態とになるように調整する第2の調整方法を説明するための図である。 (a),(b)は、本発明に係る基準電圧発生回路を説明するための構成図である。 本発明に係る基準電圧発生回路の実際の回路例を示す構成図である。 図11に示した本発明に係る基準電圧発生回路の実際の回路例におけるエンハンスメント状態に遷移させる状態を示す図である。 図11に示した本発明に係る基準電圧発生回路の実際の回路例におけるエンハンスメント状態に遷移させる状態を示す図である。 図13に示した本発明に係る基準電圧発生回路の実際の回路例における基準電圧VREFを確認する状態を示す図である。 図13における書き込み時間に対するM2(M2w,M2r)の閾値の関係を示す図である。 図11に示した本発明に係る基準電圧発生回路の実際の回路例における所望のエンハンスメント状態に遷移させる状態を示す図である。 図16における書き込み時間に対するM2(M2w,M2r)の閾値の関係を示す図である。 調整時間に対する基準電圧VREFの遷移状態を示す図である。 図11に示した本発明に係る基準電圧発生回路の実際の回路例における所望のエンハンスメント状態に遷移させる状態を示す図である。 図19における書き込み時間に対するM1(M1w,M1r)の閾値の関係を示す図である。 図11に示した本発明に係る基準電圧発生回路の実際の回路例における所望のディプレッション状態に遷移させる状態を示す図である。 図21に示した本発明に係る基準電圧発生回路の実際の回路例における基準電圧VREFを確認する状態を示す図である。 図21における書き込み時間に対するM1(M1w,M1r)の閾値の関係を示す図である。 調整時間に対する基準電圧VREFの遷移状態を示す図である。 図11に示した本発明に係る基準電圧発生回路の実際の回路例におけるエンハンスメント状態に遷移させる状態を示す図である。 図25における書き込み時間に対するM1(M1w,M1r)の閾値の関係を示す図である。 図11に示した本発明に係る基準電圧発生回路の実際の回路例における所望のディプレッション状態に遷移させる状態を示す図である。 図27に示した本発明に係る基準電圧発生回路の実際の回路例における基準電流IREFを確認する状態を示す図である。 図27における書き込み時間に対するM1(M1w,M1r)の閾値の関係を示す図である。 調整時間に対する基準電流IREFの遷移状態を示す図である。 図11に示した本発明に係る基準電圧発生回路の実際の回路例におけるエンハンスメント状態に遷移させる状態を示す図である。 図31に示した本発明に係る基準電圧発生回路の実際の回路例における基準電圧VREFを確認する状態を示す図である。 図31における書き込み時間に対するM2(M2w,M2r)の閾値の関係を示す図である。 図11に示した本発明に係る基準電圧発生回路の実際の回路例における所望のエンハンスメント状態に遷移させる状態を示す図である。 図34における書き込み時間に対するM2(M2w,M2r)の閾値の関係を示す図である。 調整時間に対する基準電圧VREFの遷移状態を示す図である。 本発明に係る基準電圧発生方法を説明するためのフローチャートを示す図である。 本発明に係る他の基準電圧発生方法を説明するためのフローチャートを示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施例について説明する。
本発明の基準電圧発生回路は、不揮発性記憶素子がエンハンスメント型MOSトランジスタとディプレッション型MOSトランジスタの2状態にすることができることを利用して基準電圧を生成するものである。
図5(a),(b)は、本発明に係る基準電圧発生回路の基本回路を説明するための回路構成図で、図5(a)は、ディプレッションMOSトランジスタとエンハンスメントMOSトランジスタを使った回路図で、図5(b)は、不揮発性記憶素子がエンハンスメント型MOSトランジスタとディプレッション型MOSトランジスタの2状態を示す図である。この基本回路は、図2に示したディプレッションMOSトランジスタとエンハンスメントMOSトランジスタを使った回路図と同じになる。
本発明に係る基準電圧発生回路は、各々の回路素子の特性の相違に基づいて発生する基準電圧の製造バラツキを無くすようにした基準電圧発生回路で、少なくとも1個以上のディプレッション型MOSトランジスタ61(M1)と、流れる電流がディプレッション型MOSトランジスタ61(M1)に流れる電流と同じ電流又は関連する電流である少なくとも1個以上のエンハンスメント型MOSトランジスタ62(M2)とを備え、各MOSトランジスタ61,62が不揮発性記憶素子である。
つまり、図5(b)に示したように、基準電圧発生回路の下段側の不揮発性記憶素子をエンハンスメント状態になるように調整して、上段側の不揮発性記憶素子をディプレッション状態になるように調整する。不揮発性記憶素子は、フローティングゲートを有するMOSトランジスタにより構成され、書き込み消去ができる。例えば、電気的な書き込み消去をするEPROM、EEPROM、フラッシュメモリなどがあげられる。または、紫外線による書き込み消去をするUVEROMなどであってもよい。不揮発性記憶素子は、エンハンスメント状態とディプレッション状態にすることができるNMOSタイプの素子である。
図6は、図5(b)の具体化した実際の回路構成図である。図6における基準電圧VREFを出力している状態でのスイッチ(SW)の状態は、以下のようになる。
SW1:VDD
SW2:VSS
SW3,SW4:OPEN
SW5,SW6,SW7,SW8:SHORT(接続)
SW9,SW10:任意(どちらでもOK、図6ではVSS)
この状態でM1がディプレッション状態、M2がエンハンスメント状態のとき、基準電圧VREFが生成される。つまり、本発明の基準電圧発生回路は、各MOSトランジスタの各端子を所望の電位に設定するスイッチ部を備えている。
図中のSWは、高電圧に動作するSWにする必要がある。高電圧で動作するSWは通常のSWに比べてON抵抗が大きい。特にSW1,SW6,SW8,SW2は基準電圧回路の電流パスに入っているため、SWのON抵抗が基準電圧に影響を及ぼす。また、不揮発性記憶素子の閾値Vthを調整して基準電圧を生成しているが、不揮発性記憶素子にはディスターブと呼ばれる問題で電源電圧VDDを印可し続けると不揮発性記憶素子のトンネル酸化膜からのリークにより閾値Vthが変動してしまい、基準電圧が変動してしまうという問題がある。
図7は、本発明に係る基準電圧発生回路を説明するための基本的な回路構成図で、不揮発性記憶素子をディプレッション側M1、エンハンスメント側M2それぞれトンネル酸化膜がある不揮発性記憶素子とトンネル酸化膜がない不揮発性記憶素子の2つをコントロールゲートとフローティングゲートをつなげた不揮発性記憶素子を配置する。閾値Vthの調整はそれぞれM1w,M2wで行う。M1wとM1rはコントロールゲート、フローティングゲートがつながっているため、同じ閾値Vthになる。基準電圧を生成するのはM1r,M2rで従来回路のように電流パスにSWが入らない。また、電源電圧を印可するM1r,M2rにはトンネル酸化膜がないのでディスターブによる閾値Vthの変動もない。
上述した図5(b)に示したように、基準電圧発生回路の不揮発性記憶素子をエンハンスメント状態とディプレッション状態とになるように調整する調整方法は、以下に説明するような2通りがある。
図8(a),(b)は、基準電圧発生回路の不揮発性記憶素子をエンハンスメント状態とディプレッション状態とになるように調整する第1の調整方法を説明するための図である。
不揮発性記憶素子M1(M1w,M1r)をエンハンスメント状態にし、外部から調整用の電流Irefを印可して、下側の不揮発性記憶素子M2(M2w,M2r)をエンハンスメント状態になるようにして、VREFを所望の電圧に調整する。その後、外部からの調整用電流Irefを止めて、上側の不揮発性記憶素子M1(M1w,M1r)をディプレッション状態になるようにして、外部からの調整用電流Irefと同じになるように調整する(VREFをモニタしながら調整し、所望の電圧に調整する)。
図9(a),(b)は、基準電圧発生回路の不揮発性記憶素子をエンハンスメント状態とディプレッション状態とになるように調整する第2の調整方法を説明するための図である。
上側の不揮発性記憶素子M1(M1w,M1r)をディプレッション状態になるようにして、回路に流れる電流Irefを調整する。その後、下側の不揮発性記憶素子M2(M2w,M2r)をエンハンスメント状態になるようにして、VREFを所望の電圧に調整する(VREFをモニタしながら調整し、所望の電圧に調整する)。
図10(a),(b)は、本発明に係る基準電圧発生回路を説明するための構成図で、図10(a)は、エンハンスメント状態の遷移を示し、図10(b)は、ディプレッション状態の遷移を示している。
不揮発性記憶素子は、エンハンスメント状態とディプレッション状態にすることができるNMOSタイプの素子であり、それぞれの状態にするバイアス条件は、FNトンネリング(ファウラ−ノルドハイム トンネリング)を使用した場合、図10(a),(b)のようになる。このようなバイアス条件を印可すると経時的に状態が遷移する。なお、図中のVPPは不揮発性記憶素子がFNトンネリングをするために必要な電圧で、通常は10V以上である。
つまり、本発明の基準電圧発生回路は、各々の回路素子の特性の相違に基づいて発生する基準電圧の製造バラツキを無くすようにした基準電圧発生回路であり、少なくとも1個以上のディプレッション型MOSトランジスタと、流れる電流がディプレッション型MOSトランジスタに流れる電流と同じ電流又は関連する電流である少なくとも1個以上のエンハンスメント型MOSトランジスタとを備え、各MOSトランジスタは不揮発性記憶素子である。
図10(b)に示したVPPは、不揮発性記憶素子がFNトンネリングをするために必要な電圧で、通常は10V以上である。不揮発性記憶素子の書き込み動作は、コントロールゲート端子にVPPを印加し、ソース端子を0Vに接地し、ドレイン端子をフローティング状態にする。すると、FNトンネリングによりフローティングゲートに電子が注入され、不揮発性記憶素子の閾値が上がる。このようにフローティングゲートに電子が注入している場合は電流が流れないエンハンスメント状態になる。
一方、不揮発性記憶素子の消去動作は、コントロールゲート端子を0Vに接地し、ソース端子にVPPを印加し、ドレイン端子をフローティングと状態にする。すると、FNトンネリングによりフローティングゲートから電子が放出され、不揮発性記憶素子の閾値が下がる。このようにフローティングゲートから電子が放出されている場合は電流が流れるディプレッション状態になる。
つまり、各ディプレッション型MOSトランジスタは、不揮発性記憶素子の消去動作によりなされ、各エンハンスメント型MOSトランジスタは、不揮発性記憶素子の書き込み動作によりなされる。
図11は、本発明に係る基準電圧発生回路の実際の回路例を示す構成図で、図7に示した回路構成と同じである。図11における基準電圧VREFを出力している状態でのスイッチ(SW)の状態は、以下のようになる。
SW1:VSS
SW2:VSS
SW3,SW4:OPEN
SW5,SW7,SW8:SHORT(接続)
SW9,SW10:任意(どちらでもOK)
この状態でM1(M1w,M1r)がディプレッション状態、M2(M2w,M2r)がエンハンスメント状態のとき、基準電圧VREFが生成される。つまり、各ディプレッション型MOSトランジスタ及び各エンハンスメント型MOSトランジスタの端子を所望の電位に設定するスイッチ部を備えている。
つまり、本発明の基準電圧発生回路は、各々の回路素子の特性の相違に基づいて発生する基準電圧の製造バラツキを無くすようにした基準電圧発生回路である。
少なくとも1個以上の第1のディプレッション型MOSトランジスタM1wと、少なくとも1個以上の第1のエンハンスメント型MOSトランジスタM2wと、第1のディプレッション型MOSトランジスタM1wとコントロールゲートが共通接続されフローティングゲートが共通接続された第2のディプレッション型MOSトランジスタM1rと、第1のエンハンスメント型MOSトランジスタM2wとコントロールゲートが共通接続されフローティングゲートが共通接続され、かつ、流れる電流が第2のディプレッション型MOSトランジスタM1rに流れる電流と同じ電流又は関連する電流である第2のエンハンスメント型MOSトランジスタM2rとを備えている。
また、第1のディプレッション型MOSトランジスタM1w及び第1のエンハンスメント型MOSトランジスタM2wは、トンネル酸化膜がある不揮発性記憶素子であり、第2のディプレッション型MOSトランジスタM1r及び第2のエンハンスメント型MOSトランジスタM2rは、トンネル酸化膜がない不揮発性記憶素子である。
上述した図8(a),(b)に示した第1の調整方法による調整シーケンスは、以下に説明する図12乃至図24に示す<調整シーケンス(1)>乃至<調整シーケンス(5)>のとおりである。
<調整シーケンス(1)>
図12は、図11に示した本発明に係る基準電圧発生回路の実際の回路例におけるエンハンスメント状態に遷移させる状態を示す図である。不揮発性記憶素子M1(M1w,M1r)をエンハンスメント状態(閾値を基準電圧VREFよりも大きく)にする。このエンハンスメント状態でのSWの状態は、以下のようになる。
SW1:VSS
SW2:VSS
SW3:SHORT
SW4:OPEN
SW5,SW7:OPEN
SW9:VPP
SW10:任意
<調整シーケンス(2)>
図13は、図11に示した本発明に係る基準電圧発生回路の実際の回路例におけるエンハンスメント状態に遷移させる状態を示す図である。不揮発性記憶素子M2(M2w,M2r)をエンハンスメント状態(閾値を基準電圧VREFよりも大きく)にする。このエンハンスメント状態でのSWの状態は、以下のようになる。
SW1:VSS
SW2:VSS
SW3:OPEN
SW4:SHORT
SW5,SW7:OPEN
SW9:任意
SW10:VPP
図14は、図13に示した本発明に係る基準電圧発生回路の実際の回路例における基準電圧VREFを確認する状態を示す図である。この確認状態でのSWの状態は、以下のようになる。
SW1:VSS
SW2:VSS
SW3:OPEN
SW4:OPEN
SW5:OPEN
SW7:SHORT
SW9:任意
SW10:任意
図15は、図13における書き込み時間に対するM2(M2w,M2r)の閾値の関係を示す図である。上述した図14の状態では、M2(M2w,M2r)の閾値が、図15のように経時的に変化して徐々に増加する。書き込み時間を任意に調整することでM2(M2w,M2r)の閾値Vthを所望の基準電圧VREFより大きな値にする(確認は図14のように、外部から調整用電流Irefを印可して、VREFをモニタする)。
<調整シーケンス(3)>
図16は、図11に示した本発明に係る基準電圧発生回路の実際の回路例における所望のエンハンスメント状態に遷移させる状態を示す図である。外部から調整用電流Irefを印可して、不揮発性記憶素子M2(M2w,M2r)を所望のエンハンスメント状態にすることで基準電圧VREFを調整する。VREFをモニタして確認しながら実施する。VREFが所望の電圧より下がりすぎた場合は、調整シーケンス(1)に戻る。このエンハンスメント状態でのSWの状態は、以下のようになる。
SW1:VSS
SW2:VPP
SW3:OPEN
SW4:SHORT
SW5,SW7:OPEN
SW9:任意
SW10:VSS
図17は、図16における書き込み時間に対するM2(M2w,M2r)の閾値の関係を示す図である。上述した図16の状態ではM2(M2w,M2r)の閾値が、図17に示すように経時的に変化する。書き込み時間を調整することでM2(M2w,M2r)の閾値Vthを基準電圧VREF値にする。
図18は、調整時間に対する基準電圧VREFの遷移状態を示す図である。上述した<調整シーケンス(1)>及び<調整シーケンス(2)>の基準電圧VREFの遷移状態を示している。これで外部から調整用電流Irefを使ったときのVREFの調整は終了する。
<調整シーケンス(4)>
図19は、図11に示した本発明に係る基準電圧発生回路の実際の回路例における所望のエンハンスメント状態に遷移させる状態を示す図である。不揮発性記憶素子M1(M1w,M1r)をエンハンスメント状態にする。このエンハンスメント状態でのSWの状態は、以下のようになる。
SW1:VSS
SW2:VSS
SW3:SHORT
SW4:OPEN
SW5,SW7:OPEN
SW9:VPP
SW10:任意
図20は、図19における書き込み時間に対するM1(M1w,M1r)の閾値の関係を示す図である。上述した図19の状態では、M1(M1w,M1r)の閾値が、図20に示すように経時的に変化して徐々に増加する。書き込み時間を調整することでM1(M1w,M1r)の閾値Vthをエンハンスメント状態にする。
<調整シーケンス(5)>
図21は、図11に示した本発明に係る基準電圧発生回路の実際の回路例における所望のディプレッション状態に遷移させる状態を示す図である。不揮発性記憶素子M1(M1w,M1r)を所望のディプレッション状態にすることで基準電圧VREFを調整する。VREFをモニタして確認しながら実施する。VREFが所望の電圧より上がりすぎた場合は、調整シーェンス(3)に戻る。このディプレッション状態でのSWの状態は、以下のようになる。
SW1:VPP
SW2:VSS
SW3:SHORT
SW4:OPEN
SW5,SW7:OPEN
SW9:VSS
SW10:任意
図22は、図21に示した本発明に係る基準電圧発生回路の実際の回路例における基準電圧VREFを確認する状態を示す図である。この確認状態でのSWの状態は、以下のようになる。
SW1:VSS
SW2:VSS
SW3:OPEN
SW4:OPEN
SW5:SHORT
SW7:SHORT
SW9:任意
SW10:任意
図23は、図21における書き込み時間に対するM1(M1w,M1r)の閾値の関係を示す図である。上述した図21の状態ではM1(M1w,M1r)の閾値が、図23のように経時的に変化する。書き込み時間を調整することでM1(M1w,M1r)の閾値Vthを外部から印可した調整用電流Irefと同じ電流になるように調整する。
図24は、調整時間に対する基準電圧VREFの遷移状態を示す図である。上述した<調整シーケンス(3)>及び<調整シーケンス(4)>の基準電圧VREFの遷移状態を示している。これでVREFの調整は終了する。
また、上述した図9(a),(b)に示した第2の調整方法による調整シーケンスは、以下に説明する<調整シーケンス(1)>乃至<調整シーケンス(4)>のとおりである。
<調整シーケンス(1)>
図25は、図11に示した本発明に係る基準電圧発生回路の実際の回路例におけるエンハンスメント状態に遷移させる状態を示す図である。不揮発性記憶素子M1(M1w,M1r)をエンハンスメント状態にする。このエンハンスメント状態でのSWの状態は、以下のようになる。
SW1:VSS
SW2:VSS
SW3:SHORT
SW4:OPEN
SW5,SW7:OPEN
SW9:VPP
SW10:任意
図26は、図25における書き込み時間に対するM1(M1w,M1r)の閾値の関係を示す図である。上述した図25の状態ではM1(M1w,M1r)の閾値が、図26のように経時的に変化して徐々に増加する。書き込み時間を調整することでM1(M1w,M1r)の閾値Vthをエンハンスメント状態にする。
<調整シーケンス(2)>
図27は、図11に示した本発明に係る基準電圧発生回路の実際の回路例における所望のディプレッション状態に遷移させる状態を示す図である。不揮発性記憶素子M1(M1w,M1r)を所望のディプレッション状態にすることで基準電流IREFを調整する。IREFをモニタして確認しながら実施する。IREFが所望の電流より大きくなった場合は、調整シーケンス(1)に戻る。このディプレッション状態でのSWの状態は、以下のようになる。
SW1:VPP
SW2:VSS
SW3:SHORT
SW4:OPEN
SW5,SW7:OPEN
SW9:VSS
SW10:任意
図28は、図27に示した本発明に係る基準電圧発生回路の実際の回路例における基準電流IREFを確認する状態を示す図である。この確認状態でのSWの状態は、以下のようになる。
SW1:VSS
SW2:VSS
SW3:OPEN
SW4:OPEN
SW5:SHORT
SW7:OPEN
SW9:任意
SW10:任意
図29は、図27における書き込み時間に対するM1(M1w,M1r)の閾値の関係を示す図である。上述した図27の状態ではM1(M1w,M1r)の閾値が、図29のように経時的に変化する。書き込み時間を調整することでM1(M1w,M1r)の閾値Vthを基準電流Irefになるように調整する。
図30は、調整時間に対する基準電流IREFの遷移状態を示す図である。上述した<調整シーケンス(1)>及び<調整シーケンス(2)>の基準電流IREFの遷移状態を示している。これでIREFの調整は終了する。
<調整シーケンス(3)>
図31は、図11に示した本発明に係る基準電圧発生回路の実際の回路例におけるエンハンスメント状態に遷移させる状態を示す図である。不揮発性記憶素子M2(M2w,M2r)をエンハンスメント状態(閾値を基準電圧VREFよりも大きく)にする。このエンハンスメント状態でのSWの状態は、以下のようになる。
SW1:VSS
SW2:VSS
SW3:OPEN
SW4:SHORT
SW5,SW7:OPEN
SW9:任意
SW10:VPP
図32は、図31に示した本発明に係る基準電圧発生回路の実際の回路例における基準電圧VREFを確認する状態を示す図である。この確認状態でのSWの状態は、以下のようになる。
SW1:VDD
SW2:VSS
SW3:OPEN
SW4:OPEN
SW5:OPEN
SW7:SHORT
SW9:任意
SW10:任意
図33は、図31における書き込み時間に対するM2(M2w,M2r)の閾値の関係を示す図である。上述した図31の状態ではM2(M2w,M2r)の閾値が、図33のように経時的に変化して徐々に増加する。書き込み時間を調整することでM2(M2w,M2r)の閾値Vthを基準電圧VREFより大きな値にする(確認は図32)。
<調整シーケンス(4)>
図34は、図11に示した本発明に係る基準電圧発生回路の実際の回路例における所望のエンハンスメント状態に遷移させる状態を示す図である。不揮発性記憶素子M2(M2w,M2r)を所望のエンハンスメント状態にすることで基準電圧VREFを調整する。VREFをモニタして確認しながら実施する。VREFが所望の電圧より下がりすぎた場合は、調整シーケンス(3)に戻る。このエンハンスメント状態でのSWの状態は、以下のようになる。
SW1:VDD
SW2:VPP
SW3:OPEN
SW4:SHORT
SW5,SW7:OPEN
SW9:任意
SW10:VSS
図35は、図34における書き込み時間に対するM2(M2w,M2r)の閾値の関係を示す図である。上述した図34の状態ではM2(M2w,M2r)の閾値が、図35のように経時的に変化する。書き込み時間を調整することでM2(M2w,M2r)の閾値Vthを基準電圧VREF値にする。
図36は、調整時間に対する基準電圧VREFの遷移状態を示す図である。上述した<調整シーケンス(3)>及び<調整シーケンス(4)>の基準電圧VREFの遷移状態を示している。これでVREFの調整は終了する。
図37は、本発明に係る基準電圧発生方法を説明するためのフローチャートを示す図である。本発明の基準電圧発生方法は、各々の回路素子の特性の相違に基づいて発生する基準電圧の製造バラツキを無くすようにした基準電圧発生方法である。
少なくとも1個以上の第1ディプレッション型MOSトランジスタと、流れる電流が第1ディプレッション型MOSトランジスタに流れる電流と同じ電流又は関連する電流である少なくとも1個以上の第2エンハンスメント型MOSトランジスタと、の第1ディプレッション型MOSトランジスタとコントロールゲートが共通接続されフローティングゲートが共通接続された第2ディプレッション型MOSトランジスタと、の第1エンハンスメント型MOSトランジスタとコントロールゲートが共通接続されフローティングゲートが共通接続され、かつ、流れる電流が第2ディプレッション型MOSトランジスタに流れる電流と同じ電流又は関連する電流である第2エンハンスメント型MOSトランジスタとを備え、第1ディプレッション型MOSトランジスタおよび第1エンハンスメント型MOSトランジスタが、トンネル酸化膜がある不揮発性記憶素子であり、第2ディプレッション型MOSトランジスタおよび第2エンハンスメント型MOSトランジスタが、トンネル酸化膜がない不揮発性記憶素子であり。
まず、複数の不揮発性記憶素子の各々に流れる電流が、互いに同じ又は関連する電流である複数の不揮発性記憶素子のうち少なくとも1個に対してエンハンスメント状態にするステップ(S1)と、次に、複数の不揮発性記憶素子のうち少なくとも1個に対してディプレッション状態にするステップ(S2)と、次に、基準電圧を発生するステップ(S3)とを有する。
図38は、本発明に係る他の基準電圧発生方法を説明するためのフローチャートを示す図である。本発明の基準電圧発生方法は、各々の回路素子の特性の相違に基づいて発生する基準電圧の製造バラツキを無くすようにした基準電圧発生方法である。
少なくとも1個以上の第1ディプレッション型MOSトランジスタと、流れる電流が第1ディプレッション型MOSトランジスタに流れる電流と同じ電流又は関連する電流である少なくとも1個以上の第1エンハンスメント型MOSトランジスタと、の第1ディプレッション型MOSトランジスタとコントロールゲートが共通接続されフローティングゲートが共通接続された第2ディプレッション型MOSトランジスタと、の第1エンハンスメント型MOSトランジスタとコントロールゲートが共通接続されフローティングゲートが共通接続され、かつ、流れる電流が第2ディプレッション型MOSトランジスタに流れる電流と同じ電流又は関連する電流である第2エンハンスメント型MOSトランジスタとを備え、第1ディプレッション型MOSトランジスタおよび第1エンハンスメント型MOSトランジスタが、トンネル酸化膜がある不揮発性記憶素子であり、第2ディプレッション型MOSトランジスタおよび第2エンハンスメント型MOSトランジスタが、トンネル酸化膜がない不揮発性記憶素子である。
まず、複数の不揮発性記憶素子の各々に流れる電流が互いに同じ又は関連する電流である複数の不揮発性記憶素子のうち少なくとも1個に対して書き込み動作を行うステップ(S11)と、次に、複数の不揮発性記憶素子のうち少なくとも1個に対して消去動作を行うステップ(S12)と、次に、基準電圧を発生するステップ(S13)とを有する。
また、生成される基準電圧VREFは、ディプレッションMOSを使用した回路と同じで、温度特性も同様である。生成される基準電圧の調整は、不揮発性記憶素子により調整することができる。同じ不揮発性記憶素子を使うため、プロセス的なばらつきも抑制できる。また、基準電圧を生成するのはM1r,M2rで従来回路のように電流パスにSWが入らない。また、電源電圧を印可するM1r,M2rには、トンネル酸化膜がないのでディスターブによる閾値Vthの変動もない。
本発明は、FNトンネリング(ファウラ−ノルドハイム トンネリング)を使用した不揮発性記憶素子を例にしたが、他の方法(CHE;:チャネルホットエレクトロン注入)などで閾値を変動させる不揮発性記憶素子でもよい。
また、本発明は、特許文献2回路構成を例としたが、特許文献3や特許文献4などの回路構成であっても、同様に不揮発性記憶素子を使った基準電圧発生回路を生成できることは明らかである。
31 ディプレッション型MOSトランジスタのゲート
32 エンハンスメント型MOSトランジスタのゲート
33 ディプレッション型MOSトランジスタのソース及びエンハンスメント型MOSトランジスタのドレイン
34 ディプレッション型MOSトランジスタのドレイン
35 エンハンスメント型MOSトランジスタのソース
36 出力端子
41 ディプレッション型MOSトランジスタ
42 エンハンスメント型MOSトランジスタ
43 第1の電圧供給端子
44 第2の電圧供給端子
45 出力端子
51(Q1),52(Q2) Pチャンネル型MOSFET
53(Q3) ディプレッション型MOSFET
54(Q4),53(Q3) MOSFET
61(M1) ディプレッション型MOSトランジスタ
62(M2) エンハンスメント型MOSトランジスタ

Claims (5)

  1. 少なくとも1個以上の第1のディプレッション型MOSトランジスタと、
    少なくとも1個以上の第1のエンハンスメント型MOSトランジスタと、
    前記第1のディプレッション型MOSトランジスタとコントロールゲート及びフローティングゲートが共通接続された第2のディプレッション型MOSトランジスタと、
    前記第1のエンハンスメント型MOSトランジスタとコントロールゲート及びフローティングゲートが共通接続され、かつ、流れる電流が前記第2のディプレッション型MOSトランジスタに流れる電流と同じ電流又は関連する電流である第2のエンハンスメント型MOSトランジスタとを備え、
    前記第1のディプレッション型MOSトランジスタ及び第1のエンハンスメント型MOSトランジスタが、トンネル酸化膜がある不揮発性記憶素子であり、
    前記第2のディプレッション型MOSトランジスタ及び第2のエンハンスメント型MOSトランジスタが、トンネル酸化膜がないゲート酸化膜を有する不揮発性記憶素子であることを特徴とする基準電圧発生回路。
  2. 前記各ディプレッション型MOSトランジスタが、前記不揮発性記憶素子の消去動作によりなされ、前記各エンハンスメント型MOSトランジスタが、前記不揮発性記憶素子の書き込み動作によりなされることを特徴とする請求項1に記載の基準電圧発生回路。
  3. 前記各ディプレッション型MOSトランジスタ及び各エンハンスメント型MOSトランジスタの端子を所望の電位に設定するスイッチ部を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の基準電圧発生回路。
  4. 少なくとも1個以上の第1のディプレッション型MOSトランジスタと、流れる電流が前記第1のディプレッション型MOSトランジスタに流れる電流と同じ電流又は関連する電流である少なくとも1個以上の第のエンハンスメント型MOSトランジスタと、前記第1のディプレッション型MOSトランジスタとコントロールゲート及びフローティングゲートが共通接続された第2のディプレッション型MOSトランジスタと、前記第1のエンハンスメント型MOSトランジスタとコントロールゲート及びフローティングゲートが共通接続され、かつ、流れる電流が前記第2のディプレッション型MOSトランジスタに流れる電流と同じ電流又は関連する電流である第2のエンハンスメント型MOSトランジスタとを備え、前記第1のディプレッション型MOSトランジスタ及び第1のエンハンスメント型MOSトランジスタが、トンネル酸化膜がある不揮発性記憶素子であり、前記第2のディプレッション型MOSトランジスタ及び第2のエンハンスメント型MOSトランジスタが、トンネル酸化膜がないゲート酸化膜を有する不揮発性記憶素子であり、
    まず、前記複数の不揮発性記憶素子の各々に流れる電流が、互いに同じ又は関連する電流である前記複数の不揮発性記憶素子のうち少なくとも1個に対してエンハンスメント状態にするステップと、
    次に、前記複数の不揮発性記憶素子のうち少なくとも1個に対してディプレッション状態にするステップと、
    次に、前記基準電圧を発生するステップと
    を有することを特徴とする基準電圧発生方法。
  5. 少なくとも1個以上の第1のディプレッション型MOSトランジスタと、流れる電流が前記第1のディプレッション型MOSトランジスタに流れる電流と同じ電流又は関連する電流である少なくとも1個以上の第1のエンハンスメント型MOSトランジスタと、前記第1のディプレッション型MOSトランジスタとコントロールゲート及びフローティングゲートが共通接続された第2のディプレッション型MOSトランジスタと、前記第1のエンハンスメント型MOSトランジスタとコントロールゲート及びフローティングゲートが共通接続され、かつ、流れる電流が前記第2のディプレッション型MOSトランジスタに流れる電流と同じ電流又は関連する電流である第2のエンハンスメント型MOSトランジスタとを備え、前記第1のディプレッション型MOSトランジスタ及び第1のエンハンスメント型MOSトランジスタが、トンネル酸化膜がある不揮発性記憶素子であり、前記第2のディプレッション型MOSトランジスタ及び第2のエンハンスメント型MOSトランジスタが、トンネル酸化膜がないゲート酸化膜を有する不揮発性記憶素子であり、
    まず、前記複数の不揮発性記憶素子の各々に流れる電流が互いに同じ又は関連する電流である複数の不揮発性記憶素子のうち少なくとも1個に対して書き込み動作を行うステップと、
    次に、前記複数の不揮発性記憶素子のうち少なくとも1個に対して消去動作を行うステップと、
    次に、前記基準電圧を発生するステップと
    を有することを特徴とする基準電圧発生方法。
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