JP5746295B2 - フック構造体 - Google Patents

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Description

本発明は、車体に組み付けられるフック構造体に関する。
サンシェードを掛けるためのサンシェードフックが知られている。前記したサンシェードは、車室に向けて照射される光を遮るためのシート部材であり、巻回された状態でドアガラスの下方に収容されている。サンシェードフックは、サンシェードの一端に設けられたフレームが掛けられる部材であり、ドアの枠体に固定される。
例えば、特許文献1には、サンシェードのフレームが掛止されるフック本体と、このフック本体に取り付けられる弾性片と、を備えるサンシェードフックについて記載されている。この弾性片がドアフレームの凹溝に押し込まれて弾性変形することで、ドアフレームにサンシェードフックが固定される。
特許第4880710号公報
特許文献1に記載のサンシェードフックでは、弾性片が、自身と凹溝の天井面との間に隙間ができるように形成されている。そうすると、例えば、上下方向の力をサンシェードフックに加えた場合、前記した隙間で弾性片が変形してサンシェードフックがガタつきやすくなるという問題がある。
また、特許文献1に記載のサンシェードフックでは、ドアフレームにガラスランを設置する前に、サンシェードフックの組付作業を行う。そうすると、作業員は、既に組み付けられたサンシェードフックの位置がずれないように注意しつつガラスランを設置する必要があり、車両の組付作業が煩雑になるという問題がある。
そこで本発明は、安定してその位置が固定され、容易に組付可能なフック構造体を提供することを課題とする。
前記課題を解決するための手段として、本発明は、車体に固定されたブラケットに組み付けられ、被掛止部材が掛けられるフック構造体であって、前記被掛止部材が掛けられる第一部材と、前記第一部材に対して回動可能に設置される第二部材と、を備え、前記第一部材は、前記ブラケットに設けられた開口に差し込まれ、当該開口に係止される係止片を有し、前記第二部材は、前記ブラケットに係止された前記係止片に向かって回動され、前記係止片の弾性変形を規制する凸状の規制部を有することを特徴とする。
このような構成によれば、第一部材が有する係止片は、ブラケットに設けられた開口に差し込まれて係止される。そして、第二部材を回動させることで、ブラケットに係止された係止片の弾性変形(係止片による係止を解除するような弾性変形)が、規制部によって規制される。したがって、フック構造体の位置を安定して強固に固定できる。
また、作業員は、ブラケットの開口を介して係止片を弾性変形させつつ押し込み、さらに、規制部を係止片に向けて回動させればよく、フック構造体の組付作業を容易に行うことができる。さらに、予め第一部材に第二部材を設置可能な構成であるため、フック構造体の組付工数を削減できる。
また、前記フック構造体において、前記開口は四角状であり、前記係止片は、前記開口のうち前記第二部材の回動軸に対して垂直である対辺に係止されることが好ましい。
このような構成によれば、開口を貫く軸を中心としてフック構造体を回転させるような力のモーメントが作用した場合でも、四角状である開口の壁面に各係止片が当接して、前記した回転が規制される。したがって、フック構造体の位置を強固に固定できる。
また、前記フック構造体において、前記第一部材は、前記第二部材の回動軸に対して平行に延び、前記開口の壁面に当接することで、前記ブラケットに対する前記第一部材の相対位置を固定する固定片を備えることが好ましい。
このような構成によれば、第一部材は、第二部材の回動軸に対して平行に延び、開口の壁面に当接する固定片を備える。したがって、前記した回動軸に対して垂直方向の力がフック構造体に作用した場合でも、ブラケットに対するフック構造体の相対位置を安定して固定できる。
また、前記フック構造体において、前記第二部材は、前記規制部と一体形成される板状の意匠部を有し、前記第一部材は、前記係止片が前記開口に係止された状態で、前記ブラケットに重なり合う板状の基部と、前記基部から突出し、前記意匠部に接することで前記第二部材の回動を案内する案内片と、を有し、前記基部と、前記案内片と、によって、前記意匠部が起立した状態で前記意匠部の下端が当接する溝部が形成されることが好ましい。
このような構成によれば、基部と、案内片と、で形成される溝部に、起立状態である意匠部の下端が当接する。これによって、意匠部(つまり、第二部材)が起立する向きの回動角度が制限され、第二部材が徒にバタつくことを防止できる。したがって、第一部材に対して第二部材を回動させやすくなり、フック構造体の組付作業を容易に行うことができる。
本発明によれば、安定してその位置が固定され、容易に組付可能なフック構造体を提供できる。
本発明の一実施形態に係るサンシェードフックが設置されたリアドアを左後方から見下ろした斜視図である。 図1に示すA−A矢視端面図である。 サンシェードフックを右後方から見下ろした斜視図である。 ブラケット及び第一部材を左後方から見下ろした分解斜視図である。 第一部材及び第二部材を右後方から見下ろした分解斜視図である。 ブラケットに第一部材を組み付けた状態(第二部材については図示を省略)の平面図である。
本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。以下では、一例として、右側のリアドアD(図1参照)の上部に設置される一対のサンシェードフックHについて説明する。
なお、車両が前進する向きを前方、鉛直上向きを上方とし、図1に示すように上下・前後・左右を定義する。また、左側を「車内側」、右側を「車外側」と記すことがあるものとする。
≪実施形態≫
図1は、本実施形態に係るサンシェードフックが設置されたリアドアを左後方から見下ろした斜視図である。
サンシェードフックH(フック構造体)は、サンシェードSの一端に設けられたフレームSb(被掛止部材)を掛けるためのものである。以下では、まず、サンシェードS及びブラケットBについて簡単に説明した後、本実施形態に係るサンシェードフックHについて詳細に説明する。
(サンシェード)
サンシェードSは、前記したように、車室に向けて照射される光を遮るための部材である。サンシェードSは、シート状を呈するサンシェード本体Saと、このサンシェード本体Saの一端付近に収容され、前後方向に延びる棒状のフレームSb(被掛止部材)と、を備えている。
前記した一端付近のうちサンシェードフックHに対応する箇所には、U字状の切欠Scが形成されている。サンシェードSが使用される際、フレームSbが乗員によって引き上げられ、フレームSbのうち切欠Scから露出している箇所がサンシェードフックHに掛けられる。
(ブラケット)
図2は、図1に示すA−A矢視端面図である。
ブラケットBは、サンシェードフックHが組み付けられる金属部材であり、断面視でL字状を呈している。ブラケットBは、枠体Da(車体)の車外側に溶接されることでリアドアD(図1参照)に固定されている。前記した枠体Daは、ドア本体Db(図1参照)の上部に固定される金属部材であり、ドアガラスGの縁部に沿って延在している。
また、枠体DaとドアガラスGとの間に、ランチャンネルRが介在している。ランチャンネルRのうち二つのサンシェードフックHに対応する箇所には、前後方向で細長の孔Rhが形成されている。
ブラケットB(図4参照)は、枠体Daに溶接(固定)される被固定部Baと、サンシェードフックHが組み付けられる被組付部Bbと、を有している。被固定部Baは、平板状を呈しており、前後・上下方向に延びている。図2に示すように、被固定部Baは、枠体Daの車外側の壁面に押し当てられた状態で溶接される。
なお、被固定部Baが枠体Daに溶接された後、孔Rhを介して車内側に被組付部Bbが露出するようにランチャンネルRが設置される。
被組付部Bb(図4参照)は、平板状を呈しており、被固定部Baの下端から車内側に延びている。被組付部Bbには、サンシェードフックHの係止片14,15(図4参照)が挿入される開口Bhが形成されている。この開口Bhは、平面視で四角状に形成されている。
<サンシェードフックの構成>
図3は、サンシェードフックを右後方から見下ろした斜視図である。
サンシェードフックH(フック構造体)は、フレームSb(図1参照)が掛けられる第一部材1と、この第一部材1に対して回動可能に設置される第二部材2と、を備えている。
(第一部材)
図4は、ブラケット及び第一部材を左後方から見下ろした分解斜視図である。第一部材1は、フレームSb(図1参照)が掛けられる樹脂部材であり、下方からブラケットBに組み付けられる。
第一部材1は、水平に延びる板状の基部11と、フレームSbを掛けるための掛止部12と、基部11の両脇から上方に延びる一対の肩部13と、第一部材1をブラケットBに係止する係止片14,15と、サンシェードフックHとブラケットBとの相対位置を固定する固定片16,17と、第二部材2の回動を案内する案内片18と、を有している。
基部11(図3参照)は、係止片14,15によって係止されたブラケットBに車内側から重なり合うことで、このブラケットBを隠す板状体であり、水平に延びている。図3に示すように、基部11は、左右方向に延びる二条の突起部11aを有している。突起部11aは、係止片14,15の爪部Wによって上方からブラケットBが押さえ付けられた状態で、ブラケットBの底面に密着するように形成されている。
基部11は、前後・左右方向において被組付部Bb(図4参照)よりも幅広に形成されている。基部11は、サンシェードフックHがブラケットBに組み付けられた状態で、被組付部Bbよりも右側(車外側)に延びている(図2参照)。したがって、ブラケットBの被組付部Bbと、ランチャンネルRの孔Rhが基部11によって車内側から隠され、サンシェードフックH付近の見栄えを良くすることができる。
掛止部12(図3参照)は、基部11の左端(車内側の端部)から下方に延びており、断面視でJ字状を呈している。掛止部12は、自身に対してフレームSbが右側(車外側)から掛けられように構成されている。
図4に示す一対の肩部13は、第一部材1に対して第二部材2を回動可能に軸支するものであり、基部11の前端及び後端それぞれから上方に延びている。なお、一対の肩部13の間に介在するように、第二部材2が設置される(詳細については後記する)。
肩部13は、ブラケットBにサンシェードフックHが組み付けられた状態で、その右端が枠体Daの壁面に沿うように形成されている(図1の部分拡大図を参照)。
肩部13は、第二部材2が基部11に向けて回動し切った状態で、第二部材2を下方から支持する支持部13aを有している。一方の支持部13aは、他方の支持部13aと対向するように前後方向で突出している。
肩部13には、第二部材2の軸部22(図5参照)を収容するための切欠13hが設けられている。切欠13hの開口は右側(車外側)に臨んでおり、軸部22の径よりも若干幅狭になっている。右側から軸部22が押し込まれた際には、前記した開口が弾性変形して押し開かれ、切欠13hに軸部22が収容される。
図4に示す一対の係止片14,15は、ブラケットBに設けられた開口Bhに係止される部位であり、第二部材2の回動軸が法線となる面に対して平行となるように相互に対向配置されている。係止片14,15は、前記した二条の突起部11aに対して前後方向で内側に設けられ、基部11から上方に突出している。
係止片14は、基部11から略垂直に延びる延在部Vと、この延在部Vから前後方向外向き(他方の係止片15から離れる向き)に張り出す爪部Wと、を有している。なお、他方の係止片15の爪部Wは、延在部Vから後向きに張り出している。
爪部Wは、断面視で三角状を呈している。一対の爪部Wの先端の距離(前後方向)は、ブラケットBの開口Bhの前後幅L1よりも若干小さい(図6参照)。それぞれの爪部Wは、先端から基部11に近付くにつれて前後方向外向きに張り出している。
これによって、ブラケットBの開口Bhに下方から係止片14,15が挿入されると、爪部Wが内側に(つまり、他方の爪部Wに向かって倒れ込むように)弾性変形し、係止片14,15がブラケットBに嵌め込まれる。つまり、一対の係止片14,15は、四角状を呈する開口Bhのうち、第二部材2の回動軸に対して垂直(左右方向)である対辺に係止される。
固定片16,17は、ブラケットBの開口Bhの壁面に当接することで、ブラケットBに対する第一部材1の相対位置(左右方向)を固定するものである。固定片16,17は、基部11から上方に向けて突出し、第二部材2の回動軸に対して平行(前後方向)に延びている。
なお、固定片17の上端のうち、第二部材2の規制部23に対応する箇所(前後方向中央付近)が切り欠かれている。これによって、第二部材2が回動した際、固定片17の上端が規制部23に干渉することを防止できる。
図6に示すように、平面視において、係止片14,15及び固定片16,17からなる四角枠状の壁(前後幅:L1、左右幅:L2)が設けられている。サンシェードフックHがブラケットBに係止された状態で、前記した四角枠状の壁の外側面がブラケットBの開口Bhに接触するように、係止片14,15及び固定片16,17が配置されている。これによって、前後・左右方向でブラケットBに対するサンシェードフックHの相対位置が固定される。
また、前記した四角枠状の壁の内側面と、基部11の上面と、によって、凹状の空間ができる。係止片14,15及び固定片16,17は、第二部材2の回動に伴って、前記した凹状の空間に規制部23(図3参照)が入り込むように配置されている。
図4に示す案内片18は、基部11から上方に突出し、後記する意匠部21(図5参照)に接することで第二部材2の回動を案内するものである。案内片18は、固定片17よりも左側(車内側)において前後方向に延びており、第二部材2の回動を案内するように断面視で湾曲している(図2参照)。
また、案内片18は、車内側に突出する突起部18aを有している。この突起部18aは、第二部材2が立ち上がった状態で、第二部材2の収容溝211h(図5参照)に嵌まり込むように配置されている。
図2に示すように、案内片18の車内側の側面と、基部11の上面と、によって側断面視でU字状の溝部18hが形成されている。この溝部18hは、軸部22(図5参照)を中心に第二部材2を回動させて立ち上げた状態で意匠部21の下端付近を収容する機能を有している。また、第二部材2を立ち上げ切った状態で意匠部21の下端が溝部18hに当接し、第二部材2の車内側への回動が規制される。
(第二部材)
図5は、第一部材及び第二部材を右後方から見下ろした分解斜視図である。
第二部材2は、第一部材1に対して回動されることで、係止片14,15の間に規制部23を介在させ、係止片14,15の弾性変形を規制するものである。
第二部材2は、前記した一対の肩部13とともに車内側に露出する意匠部21と、第二部材2の回動軸となる一対の軸部22と、係止片14,15の弾性変形を規制する規制部23と、第一部材1に係合する係合部24と、を有している。
意匠部21は、その裏面に軸部22、規制部23、及び係合部24が設けられる板状体であり、規制部23と一体形成されている。意匠部21は、断面視において湾曲しており、第二部材2が第一部材1に向けて回動し切った状態で、肩部13の車内側の壁面と略面一となるように形成されている(図1の部分拡大図を参照)。
意匠部21の裏面には、前記した案内片18の突起部18aを収容する収容溝211hが形成されている(図2参照)。収容溝211hは、前後方向に沿って形成されており、断面視でC字状を呈している。なお、収容溝211hから意匠部21の先端側において、浅底の案内溝212hが連なっている。案内溝212hについては後記する。
軸部22は、第二部材2の回動軸となるものであり、意匠部21の下端付近から前後方向外向きに突出している。第一部材1の切欠13hに軸部22が収容されることで、第一部材1に対して第二部材2が回動可能に軸支される。
規制部23は、一対の係止片14,15の間に介在するように回動された状態で、ブラケットBに係止された係止片14,15の弾性変形を規制するものである。規制部23は、凸状(四角柱状)を呈しており、意匠部21の裏面から突出している。
なお、図3に示す規制部23の前後幅は、係止片14,15の間の距離(前後方向)と略等しい。これによって、第一部材1に向かって第二部材2が回動すると、係止片14,15の間に規制部23が介在し、かつ、前後方向において規制部23が係止片14,15に当接(又は近接)した状態になる。
規制部23は、軸部22を中心として第二部材2が回動した場合に、係止片14,15及び固定片16,17によってできる凹状の空間に自身が入り込むように形成されている(図3、図6参照)。なお、第二部材2が第一部材1に向かって回動し切った状態で規制部23の先端が基部11に干渉しないように、この先端が切り欠かれている。
一対の係合部24は、第一部材1の支持部13aに係合することで、第一部材1に対する第二部材2の相対位置を固定するものである。係合部24は、意匠部21の裏面から突出しており、その先端には、前後方向外向き延びる爪部24iが設けられている。
爪部24iは、その先端から意匠部21に近付くにつれて前後方向外向きに広がっている。これによって、第二部材2が回動して倒れ込んで爪部24iが支持部13aに押し当てられると、支持部13aからの抗力によって係合部24が前後方向内向きに弾性変形する(図3参照)。
<サンシェードフックの取付手順>
図2に示すように、ブラケットBは枠体Daの車外側に予め溶接され、被組付部Bbが車内側に臨んでいる。また、第二部材2は、予め第一部材1に対して回動可能に軸支されているものとする。なお、前記した案内片18の突起部18aは、意匠部21の裏面に形成された収容溝211hに収容されている(つまり、第二部材2は起立した状態である)。
この状態から、ブラケットBにサンシェードフックHを取り付ける際の手順について説明する。
(ブラケットへの係止)
作業員は、ブラケットBに対してサンシェードフックHを下方から組み付ける(図4参照)。すなわち、作業員は、サンシェードフックHを上方に押し上げて、一対の係止片14,15をブラケットBの開口Bhに押し込む。まず、開口Bhの縁が係止片14,15の爪部Wに接触し、鉛直下向きの力が爪部Wに加わる。そうすると、爪部Wの傾斜によって、一対の係止片14,15を内側に(つまり、他方の係止片に倒れ込むように)弾性変形させる力が作用する。
この状態からサンシェードフックHが上方に押し込まれると、ブラケットBの開口Bhが爪部Wを乗り越えて延在部Vに嵌まり込む。その結果、上下方向において一対の突起部11aと、一対の爪部Wと、によってブラケットBが挟まれた状態になる。
なお、前記した収容溝211hには、案内片18の突起部18aが収容されている。したがって、第二部材2を第一部材1に向けて回動させる力(比較的小さい力)が働いた場合でも、収容溝211hの壁面に突起部18aが当たってこの回動が規制される。その結果、サンシェードフックHをブラケットBに取り付ける際、第二部材2がバタつくことを防止できる。
係止片14,15がブラケットBに係止された状態で、ブラケットBの開口Bhは延在部Vの外壁面及び固定片16,17の外壁面に当接している(図6参照)。さらに、開口Bhの縁は、平面視で四角状を呈している。したがって、開口Bhを貫く軸を中心軸としてサンシェードフックHを回転させようとする力が作用した場合でも、サンシェードフックHの位置ずれが起こることはない。
(第二部材の回動)
次に、作業員は、第二部材2を把持し、第一部材1に向けて倒すように第二部材2を回動させる(図2参照)。このような力(比較的大きな力)が加わると、案内片18の突起部18aが収容溝211hを乗り越えて、第二部材2が回動し始める。
ここで、第二部材2の裏面には、収容溝211hよりも浅底の案内溝212hが形成されている。したがって、収容溝211hを乗り越えた突起部18aが案内溝212hを摺動することで第二部材2の回動が案内される。このようにして、第二部材2がスムーズに回動される。
第二部材2が軸部22を中心として回動すると、凸状の規制部23が係止片14,15の間に入り込む。そうすると、規制部23の壁面が係止片14,15に当接した状態になる。したがって、この状態から係止片14,15を内側に弾性変形させる力(つまり、係止を解除しようとする力)が働いても、規制部23によって係止片14,15の弾性変形が規制される。このように、規制部23は、サンシェードフックHの抜止めとして機能する。
第二部材2が第一部材1に向けて回動し切った状態において、第二部材2の係合部24は第一部材1の支持部13aに係合する。これによって、第二部材2がバタつくことを防止し、ひいては係止片14,15の弾性変形を確実に規制できる。
また、第二部材2が第一部材1に向けて回動し切った状態において、規制部23の先端が基部11の上面に近接している(図2、図3参照)。したがって、前後方向で係止片14,15と規制部23とが重なり合う面積が十分に確保され、係止片14,15の弾性変形が規制部23によって適切に規制される。
<効果>
本実施形態では、サンシェードフックHの組付時において第二部材2を回動させ、一対の係止片14,15の間に規制部23を介在させる構成(つまり、閂構造)とした。これによって、ブラケットBに係止された係止片14,15の弾性変形を規制し、サンシェードフックHを強固に固定できる。さらに、サンシェードフックHがブラケットBに組み付けられた状態において固定片16,17が開口Bhに当接するため、サンシェードフックHの左右方向の移動を規制できる。
また、予め第一部材1に対して第二部材2を設置可能な構成であるため、工場で組付作業を行う際の工数を削減できる。
また、係止片14,15を弾性変形させてブラケットBに係止した後、第二部材2を回動させることでブラケットBにサンシェードフックHを組み付けられる。したがって、サンシェードフックHの組付作業を容易に行うことができる。
また、平面視においてブラケットBの開口Bhは四角状を呈しており、開口Bhの対辺に係止片14,15が係止される。したがって、開口Bhを貫く軸を中心としてサンシェードフックHを回転させる向きの力が作用しても、開口Bhの壁面に係止片14,15が当接することでサンシェードフックHの回転が規制される。
また、第二部材2を回動させる際には、係止片14,15によって、既にサンシェードフックHがブラケットBに係止された状態になっている。この状態から作業員が手を離したとしても、サンシェードフックHが落下するおそれはない。さらに、サンシェードフックHをブラケットBに係止する際、案内片18の突起部18aが収容溝211hに収容されているため、第二部材2のバタつきが抑えられる。したがって、サンシェードフックHの取付作業を容易に行うことができる。
また、突起部11aと爪部Wとによって上下方向でブラケットBが挟まれ、さらにブラケットBが枠体Daに溶着されている。したがって、サンシェードフックHに対して上下方向の力が加わった場合でも、サンシェードフックHが上下方向にガタつくことを防止できる。
また、サンシェードフックHがブラケットBに取り付けられた状態で、第一部材1の基部11がブラケットBよりも車外側に延びている。したがって、基部11によってブラケットBが隠され、サンシェードフックH付近の見栄えを良くすることができる。
≪変形例≫
以上、本発明に係るフック構造体について前記実施形態により説明したが、本発明はこれらの記載に限定されるものではなく、種々の変更を行うことができる。例えば、前記実施形態では、ブラケットBの開口Bhが四角状であり、一対の係止片14,15が、開口Bhの対辺に係止される場合について説明したが、これに限らない。すなわち、ブラケットBの開口を、四角状以外の多角形状(例えば、六角状)とし、この開口のうち一対の対辺に係止片14,15を設ける構成にしてもよい。
また、前記実施形態では、第一部材1が有する固定片16,17によって、サンシェードフックHの前後方向の移動を規制する場合について説明したが、これに限らない。例えば、固定片16,17の一方又は両方を省略し、左右方向に延びる係止片14,15の前壁及び後壁によって、サンシェードフックHの前後方向の移動を規制するようにしてもよい。
また、前記実施形態では、第二部材2の収容溝211hに第一部材1の突起部18aが収容される場合について説明したが、これに限らない。すなわち、第二部材2に突起部を設け、この突起部に対応する収容溝を第一部材1に設けてもよい。
また、前記実施形態では、ブラケットBの開口Bhに係止される「係止片」が、相互に対向配置される一対の係止片14,15である場合について説明したが、これに限らない。例えば、第一部材1の基部11から上方に突出し、平面視で円状(放射状)をなすように、周方向で120°間隔で配置される3つの係止片(図示せず)を設けるようにしてもよい。
この場合においてブラケットBの開口Bhを、3つの係止片の配置に対応する形状(平面視で円形)とし、凸状の規制部23を断面視で円形となるように形成する。これによって、3つの係止片で第一部材1をブラケットBに係止した後、前記した規制部23によって各係止片の弾性変形が規制される。
また、前記実施形態では、第二部材2の規制部23が側断面視で直線状に形成される場合について説明したが(図2参照)、これに限らない。すなわち、側断面視で曲線状又は折線状(L字状)となるように、凸状の規制部23を形成してもよい。
H サンシェードフック(フック構造体)
1 第一部材
11 基部
12 掛止部
13 肩部
14,15 係止片
16,17 固定片
18 案内片
18a 突起部
18h 溝部
2 第二部材
21 意匠部
211h 収容溝
212h 案内溝
22 軸部
23 規制部
24 係合部
B ブラケット
D リアドア(車体)
Da 枠体(車体)
S サンシェード
Sa サンシェード本体
Sb フレーム(被掛止部材)
Bh 開口

Claims (4)

  1. 車体に固定されたブラケットに組み付けられ、被掛止部材が掛けられるフック構造体であって、
    前記被掛止部材が掛けられる第一部材と、
    前記第一部材に対して回動可能に設置される第二部材と、を備え、
    前記第一部材は、
    前記ブラケットに設けられた開口に差し込まれ、当該開口に係止される係止片を有し、
    前記第二部材は、
    前記ブラケットに係止された前記係止片に向かって回動され、前記係止片の弾性変形を規制する凸状の規制部を有すること
    を特徴とするフック構造体。
  2. 前記開口は四角状であり、
    前記係止片は、前記開口のうち前記第二部材の回動軸に対して垂直である対辺に係止されること
    を特徴とする請求項1に記載のフック構造体。
  3. 前記第一部材は、
    前記第二部材の回動軸に対して平行に延び、前記開口の壁面に当接することで、前記ブラケットに対する前記第一部材の相対位置を固定する固定片を備えること
    を特徴とする請求項2に記載のフック構造体。
  4. 前記第二部材は、
    前記規制部と一体形成される板状の意匠部を有し、
    前記第一部材は、
    前記係止片が前記開口に係止された状態で、前記ブラケットに重なり合う板状の基部と、
    前記基部から突出し、前記意匠部に接することで前記第二部材の回動を案内する案内片と、を有し、
    前記基部と、前記案内片と、によって、前記意匠部が起立した状態で前記意匠部の下端が当接する溝部が形成されること
    を特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のフック構造体。
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