JP5737418B2 - 軌道中継装置、および台車搬送システム - Google Patents
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Description
本発明は、軌道(track)と軌道の継目に設置され、各軌道の軌条(rail)の伸縮を吸収しつつ、軌道と軌道を連結する軌道中継装置と、軌道中継装置を備えた台車搬送システムに関する。
台車搬送システムを構成する従来の軌道中継装置が特許文献1に開示されている。この軌道中継装置201を図14に示す。走行軌道211は、一定の間隔で略平行に配置される一対の軌条212を備えており、各軌条212は、所定長の軌条212aと軌条212cとを連結して構成されている。軌道中継装置201は、軌条212aと軌条212cの継目213を連結するもので、図14に示すように、継目軌条202と、付勢手段208とを備える。継目軌条202は、その基端203を中心として水平方向に揺動し得るように設けられている。基端203は、軌条212cの端部214に対向している。また、継目軌条202の先端204には、走行面205が徐々に細くなるように傾斜面206が形成されている。また、軌条212aの端部215には、継目軌条202の傾斜面206に対応する傾斜面216が形成されている。付勢手段208は、両傾斜面206,216が互いに対向した状態で当接するよう、継目軌条202の先端204を軌条212aの端部215に向けて付勢する。
上述した従来技術によれば、気温の変化によって軌条212a,212cの伸縮した場合や、地震等によって軌条212aと軌条212cとが水平方向に互いにズレてしまった場合の位置的変化を吸収することができる。しかしながら、これらが高さ方向に互いにズレてしまった場合は、その位置的変化、即ち傾斜面206,216間で生じた段差を吸収することができないという問題を抱えていた。
本発明は、上記事情を考慮し、軌条の伸縮、水平方向および高さ方向のズレを吸収することができる軌道中継装置と、軌道中継装置を備えた台車搬送システムを提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、一定の間隔で平行に配置される一対の軌条と、これら一対の軌条の延長線上に同様の間隔で平行に配置される他の一対の軌条との間の継目に設置される軌道中継装置であって、一対の伸縮機構と、連結アームと、自在継手とを備え、各伸縮機構は、軌道長手方向に沿って前記継目に配置される複数の継目軌条と、これら継目軌条を前記軌道長手方向に沿って摺動可能に支持するフレームとを備え、前記連結アームは、前記継目軌条の走行面に沿って揺動可能に前記フレームに取り付けられ、前記一対の伸縮機構の各フレームを連結し、前記自在継手は、前記伸縮機構の両端に配置され、各軌条と前記伸縮機構とを連結することを要旨とする。
前記伸縮機構は、前記複数の継目軌条として前記軌道長手方向に沿って順に配置される第1の継目軌条、第2の継目軌条、第3の継目軌条と、前記第1の継目軌条に設けられた第1のラックと、前記第2の継目軌条に回転可能に支持され、前記第1のラックに係合する第1のピニオンギヤと、前記第3の継目軌条に設けられた第2のラックと、前記第2の継目軌条に回転可能に支持され、前記第2のラックに係合し、前記第1のピニオンギヤと共に回転する第2のピニオンギヤとを有してもよい。前記第1の継目軌条と前記第3の継目軌条は、前記第1及び第2のピニオンギヤの協働回転により、近接又は離間してもよい。
前記伸縮機構は、前記継目軌条と前記フレームのうちの一方に設けられ、前記軌道長手方向に沿って延びるガイドレールと、該継目軌条と該フレームのうちの他方に設けられ、前記ガイドレールを摺動自在に抱えるリニアガイドとを備えてもよい。
本発明の第2の態様は上記軌道中継装置を備えた台車搬送システムであって、前記フレームと前記軌条のうちの一方に、その長手方向に沿って立設される軌条ガイドと、該フレームと該軌条のうちの他方に、その長手方向に沿って立設されるガイド壁と、前記軌条ガイドをその両側から挟みつつ転動する一対のガイド車輪を有し、前記二対の軌条上を走行するように構成された台車と、を備え、前記ガイド壁は、前記一対のガイド車輪をその外側から接することが可能な位置に設けられていることを要旨とする。
本発明によれば、気温の変化による軌条の伸縮や、地震等による一方の軌条と他方の軌条との水平方向、および高さ方向のズレを吸収することができる。
以下、本発明の第1実施形態について図面を参照して説明する。
図1に示すように、本実施形態の台車搬送システム1Aは、軌道中継装置2Aと、走行軌道111と、台車101とを備える。走行軌道111は、部品等を運搬する台車101の運搬経路として、工場建屋内等に敷設される。走行軌道111は、一定の間隔で平行に配置される一対の軌条112で主に構成されている。一対の軌条112は、例えば、一対の軌条112a及び一対の軌条112cを有する。各軌条112aは一定の間隔で平行に配置され、各軌条112cは、軌条112aの端部113aの延長線上に、軌条112aと同様の間隔で平行に配置される。そして、軌道中継装置2Aは、隣接する走行軌道111同士を中継する。具体的には、軌道中継装置2Aは、端部113aと端部113cの継目110に設置される。なお、これらの走行軌道111は、たとえば、隣接する建屋に敷設されている。また、走行軌道111は、屋外などの広い範囲に敷設するため、複数の軌道ユニット(図示せず)に分割されていてもよい。この場合、軌道中継装置2Aは軌道ユニットの継目110に設置され、各軌道ユニットを連結する。なお、上記した一対の軌条の平行な配置とは、台車101の走行に支障を来さない程度の実質的に平行な配置を意味する。つまり、本発明に係る一対の軌条の配置は、厳密に平行なものに限られない。
図1〜図5に示すように、本実施形態の軌道中継装置2Aは、各継目110に配置される一対の伸縮機構11と、一対の伸縮機構11を繋ぐ連結アーム41と、各伸縮機構11の両端に設置され、且つ、軌条112a,112cの端部113a,113cに固定される固定部51とを備える。固定部51は、自在継手52を有する。自在継手52は、上下方向の揺動(ピッチ)、左右方向の揺動(スキュー、ヨー)が可能であるとともに、軌道長手方向に沿った軸を中心とする回転(ロール)が可能である。換言すると、自在継手52は、上下方向及び左右方向に揺動可能となるように、且つ軌道長手方向に沿った軸の周りで回転可能となるように伸縮機構11を各軌条112a,112cに連結する。
伸縮機構11は、略平行に位置する継目110のそれぞれに配置されている。また、伸縮機構11は、軌道長手方向に沿って順に配置される3つの継目軌条12と、これら継目軌条12を軌道長手方向に沿って摺動可能に支持するフレーム31とを備えている。説明の便宜上、3つの継目軌条12を、図3(a)の左側から順に第1の継目軌条12a、第2の継目軌条12b、第3の継目軌条12cと称する。
図5に示すように、第1の継目軌条12aは、I字状の断面を形成する天板13a、縦壁14a、下板15aを備える。第1の継目軌条12aは、軌道長手方向に沿って設けられる。第2の継目軌条12bは、T字の断面を形成する天板13b、縦壁14bを備える。第2の継目軌条12bも、軌道長手方向に沿って設けられる。第3の継目軌条12cは、第1の継目軌条12aと同様に、I字状の断面を形成する天板13c、縦壁14c、下板15cを備える。第3の継目軌条12cも、他の継目軌条12a,12bと同じく、軌道長手方向に沿って設けられる。そして、各継目軌条12a,12b,12cの各天板13a,13b,13c上には、走行板16a,16b,16cがそれぞれ設置される。走行板16a,16b,16cは例えば平板である。走行板16a,16b,16cの上面には、台車101が載置され、走行する継目軌条12の走行面(軌条走行面)17としての走行面17a,17b,17cが形成されている。
図4及び図5に示すように、第1の継目軌条12aの下板15aの上面にはラック21aが設けられている。ラック21aは軌道長手方向に沿って設けられ、ピニオンギヤ22aに係合する。また、第3の継目軌条12cの天板13cの裏面(下面)にもラック21cが設けられている。ラック21cは軌道長手方向に沿って設けられ、ピニオンギヤ22cと係合する。図5に示すように、軌道長手方向から見ると、ラック21aとピニオンギヤ22a、及び、ラック21cとピニオンギヤ22cは、左右方向(水平方向)において第2の継目軌条12bの縦壁14bを挟んで互いに反対側に位置し、且つ、ラック21aとラック21cは、上下方向(垂直方向)において支持軸23を挟んで互いに反対側に位置する。また、ピニオンギヤ22aとピニオンギヤ22cは、支持軸23に固定されている。支持軸23は、第2の継目軌条12bの縦壁14bを貫通しつつ、その両側に設けられるフレーム31に回転可能に支持されている。或いは、支持軸23は、第2の継目軌条12bの縦壁14bに回転可能に支持されていてもよい。従って、継目軌条12aと継目軌条12cのうちの一方が軌道長手方向に沿って移動すると、この移動に応じてピニオンギヤ22a,22cが支持軸23を介して協働回転し、その結果、継目軌条12aと継目軌条12cのうちの他方が、軌道長手方向に沿って同一の移動距離だけ反対方向に移動する。換言すれば、継目軌条12aと継目軌条12cは、相互に近接又は離間する。なお、継目軌条12aと継目軌条12cの移動量は、ラック21a,21cの長さによって規定されている。
図3に示すように、第1の継目軌条12aの走行面17aは端縁18aを有する。端縁18aは、走行面17aの幅が徐々に狭くなるように、軌道長手方向に対して斜めに交差している。第2の継目軌条12bの走行面17bは、端縁18aに対向する端縁18baを有する。端縁18baは、走行面17bの幅が第1の継目軌条12aに向けて徐々に狭くなるように、軌道長手方向に対して斜めに交差している。端縁18a及び端縁18baが軌道長手方向と成す角度は同一であってもよく、衝突等の干渉がない限り、互いに異なっていてもよい。
第2の継目軌条12bの走行面17b及び走行面17bに対向する第3の継目軌条12cの走行面17cにおいても、上記と同様の端縁が形成される。即ち、第2の継目軌条12bの走行面17bは、軌道長手方向において端縁18aが形成された側と反対側に端縁18bcを有する。端縁18bcは、走行面17bの幅が第3の継目軌条12cに向けて徐々に狭くなるように、軌道長手方向に対して斜めに交差している。第3の継目軌条12cの走行面17cは、端縁18bcに対向する端縁18cを有する。端縁18cは、走行面17cの幅が第2の継目軌条12bに向けて徐々に狭くなるように、軌道長手方向に対して斜めに交差している。端縁18bc及び端縁18cが軌道長手方向と成す角度は同一であってもよく、衝突等の干渉がない限り、互いに異なっていてもよい。
図5に示すように、フレーム31は、軌道長手方向に沿って設けられ、上下方向に立設する2つの側壁32,32と、これら側壁32,32の下縁同士を繋ぐ底壁33とを有する。フレーム31は、略U字形の断面を有し、上方に向かって(即ち、走行面)開口する。換言すれば、フレーム31は、軌道長手方向に沿って延びる溝をもった形状に形成されている。また、底壁33の内面の中央には、軌道長手方向に延びるガイドレール34が設けられている。ガイドレール34は後述のリニアガイド24を摺動自在に支持し、且つ、当該リニアガイド24の移動方向を規定する。ガイドレール34は、例えば、底壁33側である基端側よりも先端側が太く形成されている断面を有する。
そして、第1の継目軌条12aと第3の継目軌条12cの各縦壁14a,14cの下縁部には、リニアガイド24が2箇所ずつ設けられている。各リニアガイド24は、ガイドレール34の先端部分を抱えつつ、ガイドレール34上を摺動する。また、リニアガイド24とガイドレール34、および支持軸23によって、第1の継目軌条12aと第2の継目軌条12b、および第3の継目軌条12cをフレーム31が支持している。
連結アーム41は、継目軌条12の走行面17に沿って揺動可能に各フレーム31に取り付けられると共に、平行に隣接する一対のフレーム31を連結する。連結アーム41は、例えば、略U字の断面を有する梁状に形成され、その両端に連結部42を備える。連結部42は、連結アーム41が走行面17a,17b,17cに沿って揺動可能となるように、当該連結アーム41と各フレーム31とを連結している。これにより、伸縮機構11の軌道長手方向に沿った軸を中心とする回転(ロール)が阻止され、台車101が走行面17a,17b,17cからの脱輪を防止している。この揺動を得るため、連結部42は、例えば中心軸を垂直方向に向けたピン(一軸継手)等で構成される。
図7に示すように、本実施形態の軌道中継装置2Aは、伸縮機構11が伸縮することで、軌道長手方向に沿って設定された寸法±ΔXの範囲で伸縮し、軌条112a,112cの継目110の間隔の変化を吸収する。換言すれば、軌条112a,112cの長さの変化に伴う継目110の変化に合わせて伸縮機構11は伸縮し、その結果、台車101は軌条112aと112cの走行面17a,17c上を滑らかに走行することできる。
また、図8に示すように、本実施形態の軌道中継装置2Aは、固定部51の自在継手52が走行面17a,17b,17cに沿って揺動することで、軌条112a,112cの走行面17に沿った面、つまり軌道幅方向に設定された寸法±ΔYの範囲で揺動し、軌条112a,112cの継目110の軌道幅方向のズレを吸収する。換言すれば、軌条112a,112cの水平方向における相対的な位置の変化に合わせて、伸縮機構11が自在継手52を支点に水平面で揺動し、その結果、台車101は軌条112aと112cの走行面17a,17c上を滑らかに走行することできる。
さらに、図9に示すように、本実施形態の軌道中継装置2Aは、固定部51の自在継手52が走行面17a,17b,17cに直交して揺動することで、軌条112a,112cの走行面17に直交する面、つまり軌道上下方向に設定された寸法±ΔZの範囲で揺動し、軌条112a,112cの継目110の軌道上下方向のズレを吸収する。換言すれば、軌条112a,112cの垂直方向における相対的な位置の変化に合わせて、伸縮機構11が自在継手52を支点に垂直面で揺動し、その結果、台車101は軌条112aと112cの走行面17a,17c上を滑らかに走行することできる。
本実施形態の軌道中継装置2Aによれば、軌道長手方向に沿って設定された寸法±ΔXの範囲で伸縮し、軌道幅方向に設定された寸法±ΔYの範囲で揺動し、軌道上下方向に設定された寸法±ΔZの範囲で揺動することで、気温の変化による軌条112a,112cの伸縮や、地震等による一方の軌条112aと他方の軌条112cとの水平方向、および上下方向のズレを吸収することができる。
また、伸縮機構11はラックとピニオンとの噛合によって伸縮するので、継目軌条の伸縮を、その構成を複雑にすることなく、簡潔な構造で、確実に行なうことができる。また、継目軌条を構成する第1、第2、第3の継目軌条12a,12b,12cにおいて、第1の継目軌条12aと第3の継目軌条12cを、第2の継目軌条12bを挟んで、軌道長手方向に沿って同一寸法だけ移動させることができる。
そして、走行面17a,17b,17cの各端縁18a,18ba,18bc,18cが、軌道長手方向に対して斜めに交差している。従って、台車101の車輪102の接触対象としての走行面が、一方の走行面から他方の走行面に徐々に変化する。よって、端縁が軌道長手方向に直交するように設定された場合よりも、台車101に加わる振動を小さくすることができる。
さらに、リニアガイド24がガイドレール34の先端部分を抱えつつ、自在に摺動するので、継目軌条12の伸縮を、構成を複雑にすることなく、簡潔な構造で確実に行なうことができる。
なお、ガイドレール34に設置されるリニアガイド24の数は、本実施形態で示した2箇所に限られず、軌道長手方向の寸法や、搬送物を含めた台車の重量に応じて増減してもよい。また、ガイドレール34とリニアガイド24の形状についても、本実施形態で示した形状に限られず、継目軌条12の軌道長手方向に沿った摺動をガイドしつつ、フレーム31が継目軌条12を支持する形状であれば、他の形状としてもよい。
本実施形態では、ガイドレール34をフレーム31の底壁33に設けられ、リニアガイド24を第1の継目軌条12aと第3の継目軌条12cに設けている。この代わりに、ガイドレール34を第1の継目軌条12aと第3の継目軌条12cに設け、リニアガイド24をフレーム31の底壁33に設けてもよい。この場合も、前者の構成と同様の作用効果が得られる。
連結アーム41の数は、本実施形態で示した2本に限られない。即ち、連結アーム41の本数は、軌道中継装置2Aの大きさや、搬送物を含めた台車101の重量に応じて増減してもよい。例えば、一対のフレーム31の中央部に1本の連結アーム41を配置してもよい。何れの場合も、ロールを阻止することが可能である。さらに、本実施形態の連結アーム41は、その長さ方向に伸縮可能な構造を有してもよい。この場合、ロールの抑制に加えて、様々な間隔の軌条112,112にも対応できる。
また、上記実施形態では、伸縮機構11をラックとピニオンとが噛合することで伸縮する構造としたが、図6の伸縮機構61で示すように、チェーン及びスプロケットを用いた伸縮構造を有してもよい。この場合、伸縮機構61は、第1のチェーン63aと、第2のチェーン63cと、第2の継目軌条12bの両端側に回転可能に支持された第1のスプロケット62a及び第2のスプロケット62cとを備える。説明の便宜上、図6の左方向を前方、右方向を後方とすると、第1のスプロケット62aは第2の継目軌条12bの前方端側に設けられ、第2のスプロケット62cは第2の継目軌条12bの後方端側に設けられる。第1のチェーン63aは、第2のスプロケット62cに巻かれつつ、その一端が、第1の継目軌条12aの前方端部側に固定され、その他端が第3の継目軌条12cの前方端部側に固定される。さらに、第2のチェーン63cは、第1のスプロケット62aに巻かれつつ、その一端が、第1の継目軌条12aの後方端部側に固定され、その他端が第3の継目軌条12cの後方端部側に固定される。以上の構成でも、ラックとピニオンを用いた構成と同じく、第1の継目軌条12aと第3の継目軌条12cを同じ距離だけ略同時に逆の方向へ移動させることができる。即ち、伸縮機構11を伸縮させることができる。なお、チェーンとスプロケットの組み合わせの代わりに、ベルトとプーリの組み合わせやこれらと同様の伝達機構を用いてもよい。
次に、本発明の第2の実施形態について図10を参照して説明する。なお、図10において、前述した図1〜図9に示すものと同等の構成には同一符号を付してある。
本実施形態の台車搬送システム1Bにおける第1の実施形態の台車搬送システム1Aからの相違点は、軌道中継装置2Bを構成する伸縮機構71の構成にある。第1の実施形態における伸縮機構11は、3つの継目軌条で構成されていた。一方、図10に示すように、第2の実施形態の伸縮機構71は、2つの継目軌条82(第1の継目軌条82a、第2の継目軌条82c)で構成されている。また、本実施形態では第1及び第2の継目軌条82a,82cの駆動にラックとピニオンを用いていない。その代わり、伸縮機構71は、リニアガイド24とガイドレール34とを有する。具体的には、ガイドレール34がフレーム31の底壁33に立設され、リニアガイド24がガイドレール34の先端部分を抱えつつ、その上を自在に摺動する。
軌道中継装置2Aと比較して、軌道中継装置2Bは、継目軌条82の伸縮を、より簡潔な構造で確実に行なうことができる。従って、軌道中継装置2Bは、軌道長手方向の伸縮量が小さい軌道や軌道中継装置2Bが設置される継目110の間隔が狭い軌道に、より適している。
次に、本発明の第3実施形態について図11〜図13を参照して説明する。なお、図11〜図13において、前述した図1〜図10に示すものと同等の構成には同一符号を付してある。
本実施形態の台車搬送システム1Cにおける、第1及び第2の実施形態の台車搬送システム1A,1Bからの相違点は、軌道中継装置2Cを構成するフレーム31の側壁32に設けられたガイド壁35にある。なお、本実施形態の伸縮機構は、図11に示すように第2実施形態と同様の構成を備えてもよく、第1の実施形態の構成を備えてもよい。また、軌道中継装置2Cが設置される軌条112a,112cは、帯状の部材からなる軌条ガイド114を有する。軌条ガイド114は、軌道長手方向に沿って立設されている。換言すると、軌条ガイド114は軌道長手方向に延伸するように設けられ、帯状の部材の幅方向は軌道の鉛直方向に向いている。一方、本実施形態の台車101は、軌条ガイド114を両側(進行方向に対して左側及び右側)から挟む一対のガイド車輪103(以下、単にガイド車輪とも称する)を有する。その他の台車101の構成は上記各実施形態と同様である。
ガイド壁35は、一対のガイド車輪103をその側方から接することが可能な位置に設けられる。例えば図11〜図13に示すように、ガイド壁35は、軌道111の中央から見て、一対のガイド車輪103よりも外側に位置するように、側壁32outに沿って設置されている。従って、ガイド壁35は、台車101の進行方向に対して右側又は左側から一対のガイド車輪103に接する。ガイド壁35は、ガイド部35aと導入部35bとを有する。ガイド部35aは、例えば、L字状の断面を有する帯状の部材で構成され、その内面は側壁32outに面している。側壁32outに沿ったガイド部35aの寸法L1は、継目110が最も広くなった状態での継目110の間隔と同等以上になるよう設定されている。導入部35bも帯状の部材であり、ガイド部35aの両端に配置されている。導入部35bは、その内面が側壁32outに面するように、且つ、側壁32outから徐々に離れるように設けられている。ガイド部35aと側壁32outとの間隔L2は、ガイド車輪103が、軌条ガイド114を両側から挟んだ状態で、ガイド車輪103とガイド壁35との間に、所定長(例えば1/4R程度)の隙間が空くように設定されている。なお、Rはガイド車輪103を構成する車輪103aの直径である。これにより、軌道中継装置2C上の台車101が、軌条112に戻る際に、ガイド車輪103がガイド壁35上を転動していた場合でも、軌条ガイド114がガイド車輪103の間に容易に挿入され、その結果、台車101は軌条112に戻ることができる。
ガイド壁35は、ブラケット36の上部に固定されている。ブラケット36は、例えばL字状の断面を有するように形成され、軌道111の中央から外方に向けて突出するように、側壁32outに固定されている。なお、側壁32outは、フレーム31を構成する2つの側壁32,32のうちの外側の側壁である。
台車101が軌条112a,112c上を走行している間、ガイド車輪103は軌条ガイド114を挟んでいる。従って、台車101は、脱輪せずに、走行面17上を走行することができる。また、継目110の間隔は変化するために、軌条112a,112cと同様の軌条ガイド114を設置することができない。この問題に対処するため、本実施形態では、台車101のガイド車輪103よりも外側にガイド壁35が設置されている。従って、台車101が継目軌条12から脱輪しそうになった場合には、ガイド壁35の内面上をガイド車輪103が転動し、台車101が走行面17a,17b,17c上に押し戻され、その結果、脱輪が防止される。
なお、図11に示す態様では、軌条ガイド114が軌条112a,112cに沿って立設され、ガイド壁35がフレーム31の外側の側壁32outに沿って立設されている。この代わりに、軌条ガイド114をフレーム31の外側の側壁32outに沿って立設し、ガイド壁35を軌条112a,112cに沿って立設してもよい。この場合も、上記実施形態と同様の作用効果が得られる。
また、ガイド壁35を、軌道111の中央から見て一対のガイド車輪103よりも内側(換言すれば、軌条ガイド114と軌条112a,112cとの間)に配置してもよい。この場合も、上記実施形態と同様の作用効果が得られる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されず、請求の範囲の記載によって示され、さらに請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
本発明は、軌道の伸縮、水平方向、および高さ方向のズレを吸収することができる軌道中継装置と、軌道中継装置を備えた台車搬送システムを提供する。
Claims (5)
- 一定の間隔で平行に配置される一対の軌条と、これら一対の軌条の延長線上に同様の間隔で平行に配置される他の一対の軌条との間の継目に設置される軌道中継装置であって、
一対の伸縮機構と、連結アームと、自在継手とを備え、
各伸縮機構は、軌道長手方向に沿って前記継目に配置される複数の継目軌条と、これら継目軌条を前記軌道長手方向に沿って摺動可能に支持するフレームとを備え、
前記連結アームは、前記継目軌条の走行面に沿って揺動可能に前記フレームに取り付けられ、前記一対の伸縮機構の各フレームを連結し、
前記自在継手は、前記伸縮機構の両端に配置され、各軌条と前記伸縮機構とを連結する
ことを特徴とする軌道中継装置。 - 請求項1に記載された軌道中継装置であって、
前記伸縮機構は、
前記複数の継目軌条として前記軌道長手方向に沿って順に配置される第1の継目軌条、第2の継目軌条、第3の継目軌条と、
前記第1の継目軌条に設けられた第1のラックと、
前記第2の継目軌条に回転可能に支持され、前記第1のラックに係合する第1のピニオンギヤと、
前記第3の継目軌条に設けられた第2のラックと、
前記第2の継目軌条に回転可能に支持され、前記第2のラックに係合し、前記第1のピニオンギヤと共に回転する第2のピニオンギヤとを有し、
前記第1の継目軌条と前記第3の継目軌条は、前記第1及び第2のピニオンギヤの協働回転により、近接又は離間することを特徴とする軌道中継装置。 - 請求項1に記載された軌道中継装置であって、
前記伸縮機構は、
前記継目軌条と前記フレームのうちの一方に設けられ、前記軌道長手方向に沿って延びるガイドレールと、
該継目軌条と該フレームのうちの他方に設けられ、前記ガイドレールを摺動自在に抱えるリニアガイドとを備えることを特徴とする軌道中継装置。 - 請求項2に記載された軌道中継装置であって、
前記伸縮機構は、
前記継目軌条と前記フレームのうちの一方に設けられ、前記軌道長手方向に沿って延びるガイドレールと、
該継目軌条と該フレームのうちの他方に設けられ、前記ガイドレールを摺動自在に抱えるリニアガイドとを備えることを特徴とする軌道中継装置。 - 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載された軌道中継装置を備えた台車搬送システムであって、
前記フレームと前記軌条のうちの一方に、その長手方向に沿って立設される軌条ガイドと、
該フレームと該軌条のうちの他方に、その長手方向に沿って立設されるガイド壁と、
前記軌条ガイドをその両側から挟みつつ転動する一対のガイド車輪を有し、前記二対の軌条上を走行するように構成された台車とを備え、
前記ガイド壁は、前記一対のガイド車輪をその側方から接することが可能な位置に設けられていることを特徴とする台車搬送システム。
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