JP7453568B2 - 搬送システム - Google Patents

搬送システム Download PDF

Info

Publication number
JP7453568B2
JP7453568B2 JP2022018026A JP2022018026A JP7453568B2 JP 7453568 B2 JP7453568 B2 JP 7453568B2 JP 2022018026 A JP2022018026 A JP 2022018026A JP 2022018026 A JP2022018026 A JP 2022018026A JP 7453568 B2 JP7453568 B2 JP 7453568B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
movable
pinion gear
teeth
rack teeth
pinion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2022018026A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2023115671A (ja
Inventor
敏宏 町田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tsubakimoto Chain Co
Original Assignee
Tsubakimoto Chain Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tsubakimoto Chain Co filed Critical Tsubakimoto Chain Co
Priority to JP2022018026A priority Critical patent/JP7453568B2/ja
Priority to CN202310045767.5A priority patent/CN116573357A/zh
Priority to TW112103742A priority patent/TW202337793A/zh
Priority to KR1020230016647A priority patent/KR20230120108A/ko
Publication of JP2023115671A publication Critical patent/JP2023115671A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7453568B2 publication Critical patent/JP7453568B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65GTRANSPORT OR STORAGE DEVICES, e.g. CONVEYORS FOR LOADING OR TIPPING, SHOP CONVEYOR SYSTEMS OR PNEUMATIC TUBE CONVEYORS
    • B65G1/00Storing articles, individually or in orderly arrangement, in warehouses or magazines
    • B65G1/02Storage devices
    • B65G1/04Storage devices mechanical
    • B65G1/0492Storage devices mechanical with cars adapted to travel in storage aisles
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65GTRANSPORT OR STORAGE DEVICES, e.g. CONVEYORS FOR LOADING OR TIPPING, SHOP CONVEYOR SYSTEMS OR PNEUMATIC TUBE CONVEYORS
    • B65G35/00Mechanical conveyors not otherwise provided for
    • B65G35/06Mechanical conveyors not otherwise provided for comprising a load-carrier moving along a path, e.g. a closed path, and adapted to be engaged by any one of a series of traction elements spaced along the path
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65GTRANSPORT OR STORAGE DEVICES, e.g. CONVEYORS FOR LOADING OR TIPPING, SHOP CONVEYOR SYSTEMS OR PNEUMATIC TUBE CONVEYORS
    • B65G1/00Storing articles, individually or in orderly arrangement, in warehouses or magazines
    • B65G1/02Storage devices
    • B65G1/04Storage devices mechanical
    • B65G1/06Storage devices mechanical with means for presenting articles for removal at predetermined position or level
    • B65G1/065Storage devices mechanical with means for presenting articles for removal at predetermined position or level with self propelled cars
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65GTRANSPORT OR STORAGE DEVICES, e.g. CONVEYORS FOR LOADING OR TIPPING, SHOP CONVEYOR SYSTEMS OR PNEUMATIC TUBE CONVEYORS
    • B65G35/00Mechanical conveyors not otherwise provided for
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H19/00Gearings comprising essentially only toothed gears or friction members and not capable of conveying indefinitely-continuing rotary motion
    • F16H19/02Gearings comprising essentially only toothed gears or friction members and not capable of conveying indefinitely-continuing rotary motion for interconverting rotary or oscillating motion and reciprocating motion
    • F16H19/04Gearings comprising essentially only toothed gears or friction members and not capable of conveying indefinitely-continuing rotary motion for interconverting rotary or oscillating motion and reciprocating motion comprising a rack

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Transmission Devices (AREA)
  • Warehouses Or Storage Devices (AREA)

Description

本発明は、搬送台車等の移動体をラックアンドピニオン方式によって移動させる搬送システムに関する。
搬送台車等の移動体を搬送する搬送システムでは、ラックアンドピニオン方式により搬送台車を水平な状態を保ちつつ垂直搬送させるとともに所定のレベル位置において水平に延びる走行レールに沿って水平搬送させる構成のものが知られている(例えば特許文献1参照。)。
特許文献1に記載の搬送システムは、ラックが鉛直方向に延びるように配置されるとともにラックに係合するピニオンギアが搬送台車に設けられ、ピニオンギアを回転駆動することで搬送台車がラックに沿って垂直搬送されるよう構成されている。また、ピニオンギアのラックに対する係合を解除してピニオンギアを搬送経路上から離脱させることで、水平方向に延びる走行レールに沿って搬送台車が水平搬送可能となっている。
このようなラックアンドピニオン方式を適用した搬送システムでは、ピニオンギアの回転を無理なく滑らかにするために、ラック歯とピニオン歯との間にバックラッシ(隙間または遊び)を意図的に設けることが必要である。この理由は、バックラッシが無ければ、ラック歯とピニオン歯とが干渉してしまい、ピニオンギアを回転させることができなくなるためである。バックラッシ分の隙間は、例えば0.1~0.2mmの範囲内で設定される。
特許第6896034号公報
而して、ラック歯とピニオン歯の位相にズレがあると、ラック歯とピニオン歯との噛み合いが悪くなり騒音や振動の発生原因となるとともに装置の寿命を短くさせてしまう可能性があり、搬送台車の走行に悪影響を及ぼすことになる。
搬送台車を垂直搬送及び水平搬送させる特許文献1に記載の搬送システムにあっては、搬送台車を水平搬送してピニオンギアをラックに対して係合させる。このとき、ピニオン歯の位相がラック歯とのバックラッシ分の隙間の範囲内に入っていないと、ピニオンギアをラックに対して係合させることができない。従って、ピニオンギアのラックに対する高精度な位相合わせが必要となり、ピニオンギアの正確な回転方向の位置を認識するためにシステム及び構造の複雑化するという問題があった。
本発明は、以上のような事情に基づいてなされたものであって、簡単な構成で、装置据え付けや調整を短時間で実施可能であるとともに、衝撃、振動、騒音等を抑制して移動体の安定搬送が可能である搬送システムを提供することを目的とする。
本発明は、搬送経路に沿って延びるラックに係合するピニオンギアを移動体に設け、前記ピニオンギアを回転駆動することで前記移動体を前記搬送経路に沿って移動させる搬送システムであって、前記ラックは、前記搬送経路上において所定ピッチで並ぶ固定ラック歯を有する固定部と、前記搬送経路の一部領域における固定ラック歯に替えて前記搬送経路上に位置される可動ラック歯を有する可動部とを備え、前記可動ラック歯は、前記ピニオンギアにおけるピニオン歯が前記可動ラック歯に対し前記可動ラック歯の歯幅方向または歯たけ方向から係合離脱可能となるように、前記搬送経路に沿った方向に移動可能に構成することにより、前記課題を解決するものである。
本請求項1に記載の搬送システムによれば、搬送経路上に配置される固定ラック歯の一部を可動ラック歯に置き換えるだけでよいので、構成が簡単であり、可動ラック歯が搬送経路に沿った方向に移動可能に設けられることで、ピニオンギアはラックにおける可動部に対して可動ラック歯の歯幅方向及び歯たけ方向のいずれの方向からも係合離脱可能となるとともに、ピニオンギアにおけるピニオン歯のラック歯に対する位相合わせの許容値に裕度ができる。ピニオン歯のラック歯に対する位相合わせの許容値に裕度ができることで、装置据え付けや調整を短時間で実施可能となるとともに、ピニオンギアをティーチングレスでラックに係合させることが可能となる。
本請求項2に記載の構成によれば、ピニオンギアが可動部を通過するときには可動部が移動限界位置側に押し付けられて可動ラック歯と固定ラック歯との位相が一致した状態に保持されることで、ピニオンギアが可動部を通過するときも引っ掛かりがなく、衝撃、振動、騒音等を抑制して移動体をスムーズに安定して搬送することが可能となる。
本請求項3に記載の構成によれば、可動部の動作時に固定部と干渉することがないので、可動部の動作が阻害されることがなく、ピニオンギアの可動部に対する係合離脱を確実に行うことができる。
本請求項4に記載の構成によれば、可動部の動作時に固定部と干渉することを確実に防止することができる。
本請求項5に記載の構成によれば、ピニオンギアをラックに係合させて搬送経路上に位置させるときに、ピニオンギアにおけるピニオン歯を可動部における可動ラック歯間の歯溝に良好に進入させることができてピニオンギアをラックの可動部に容易に係合させることが可能となる。
本請求項6に記載の構成によれば、可動ラック歯の固定ラック歯に対する位相合わせが容易となる。
本請求項7に記載の構成によれば、重力を利用して可動部を移動限界位置に保持することが可能であり、装置構造の簡素化を図ることができる。
本発明の搬送システムの一例における構成を概略的に示す斜視図である。 ラックの一部構成の概略をピニオンギアと共に示す斜視図である。 ラックの一部構成の概略を示すラック歯の歯たけ方向から見た模式図である。 ピニオンギアが可動部を下方から上方に向かって通過するときの状態を概略的に示す模式図である。 ピニオンギアが可動部を上方から下方に向かって通過するときの状態を概略的に示す模式図である。 ピニオンギアのラックからの離脱動作を概略的に示す模式図である。 ピニオンギアがラックから離脱されたときの可動部の状態を概略的に示す模式図である。 ピニオンギアのラックに対する再係合動作を概略的に示す模式図である。 ピニオンギアが可動部に再係合されたときの可動部の状態を概略的に示す模式図である。
以下、本発明の一実施形態に係る搬送システムについて、図面に基づいて説明する。ここでは、説明の便宜上、図1に示すように、XYZ三次元直交座標系を定義して、各部の構造を説明する。
図1に示すように、本発明の一実施形態に係る搬送システム100は、移動体120としての搬送台車をZ方向に延びる垂直搬送経路に沿って搬送する垂直搬送部101及び搬送台車をZ方向における所定のレベル位置においてY方向に延びる水平搬送経路に沿って搬送する水平搬送部105を有する。
垂直搬送部101は、X方向に離間した位置において垂直搬送経路に沿って延びるように対向して配置された一対の支持レール102を備える。各々の支持レール102には、例えば略角柱形状に形成されXZ平面に沿った一面にラック歯が設けられたラック110がZ方向に延びるように固定されている。
水平搬送部105は、支持レール102の各々におけるZ方向の所定のレベル位置においてY方向に水平に延びるよう固定された走行レール106を備える。
搬送台車の両側には、適宜の駆動源により正転逆転可能に回転駆動されラック110に係合するピニオンギア121がその回転軸がX方向に延びるように設けられていると共に、支持レール102に沿って走行するガイドローラ125がピニオンギア121の上方に設けられている。図1における126は、正転逆転可能に回転駆動され搬送台車を水平搬送するための車輪であって、X方向に進退移動可能に設けられている。
ピニオンギア121及びガイドローラ125は、X方向に進退移動可能に設けられており、ピニオンギア121が搬送台車に接近する方向に移動されることでピニオンギア121とラック110との係合が解除されて垂直搬送経路上から離脱するとともにガイドローラ125がX方向に沿って搬送台車に接近する方向に移動されることでガイドローラ125が支持レール102から離脱し、これにより搬送台車の水平搬送が可能となっている。
ラック110は、図2及び図3に示すように、垂直搬送経路上においてZ方向に所定ピッチpで並ぶX方向に延びる複数の固定ラック歯112を有する固定部111と、垂直搬送経路の一部領域における固定ラック歯に替えて垂直搬送経路上に位置される可動ラック歯117を有する可動部115とを備える。
固定部111は、固定ラック歯が存在しないことで構成された切り欠き部114を有し、Z方向に分割された複数の分割固定部により構成されている。図2及び図3には、2つの分割固定部111a,111bのみが示してある。切り欠き部114は、固定ラック歯が他の領域より歯幅が小さく形成されることで構成されてもよい。
分割固定部111a,111bの可動部側端部には、他の領域より固定ラック歯112の歯幅が小さく形成された噛合導入部113を有し、噛合導入部113とX方向に隣接する空間部及び切り欠き部114によって、可動部115が配置される可動部配置空間が形成されている。
可動部115は、可動ラック歯117が固定部111の切り欠き部114に位置されるように設けられる。従って、ピニオンギア121におけるピニオン歯122が可動ラック歯117と噛合するときには、ピニオン歯122が固定ラック歯112と噛合することがなく、可動部115の動作時における固定部111との干渉をX方向(可動ラック歯117及び固定ラック歯112の歯幅方向)において回避している。
可動部115と可動部115に対してZ方向上方側に位置される分割固定部111aとの間には、可動部115の可動領域Raを構成する空間が形成されており、可動部115は、可動ラック歯117が垂直搬送経路に沿った方向に移動可能となるように構成される。
本実施形態では、可動部115の可動領域Raは、例えば、可動ラック歯117の半ピッチ分1/2pに相当する動作量以上の動作量が得られるように構成され、これにより、可動ラック歯117と固定ラック歯112との歯の位相合わせを確実に行うことができるようになっている。
可動部115は、ピニオンギア121が係合していない際には、ストッパによって移動限界位置に保持されており、可動ラック歯117は、可動部115が移動限界位置に保持された状態において固定ラック歯112と歯の位相が一致するように構成されている。
本実施形態では、可動部115は、自重によりZ方向下方側へ移動可能に構成され、可動部115に対してZ方向下方側に位置される分割固定部111bに当接されることで移動限界位置に保持される。従って、分割固定部111bがストッパとして機能する。また、Z方向上方側への移動は、可動部115に対してZ方向上方側に位置される分割固定部11aによって規制される。
本実施形態における可動部115は、例えば、ラック110の他面側外方に位置されX方向に延びる揺動軸部116を中心に揺動可能に設けられており、ピニオンギア121が可動部115に対し可動ラック歯117の歯幅方向(X方向)または歯たけ方向(Y方向)のいずれの方向からも係合離脱可能となっている。
本実施形態に係る搬送システム100においては、ピニオンギア121におけるピニオン歯122が可動ラック歯117と噛合しているときに、ピニオンギア121がX方向に沿って搬送台車に接近する方向に移動されることでピニオン歯122と可動ラック歯117との噛合が解除され垂直搬送経路上からピニオンギア121が離脱される。
可動ラック歯117には、ピニオンギア121を垂直搬送経路上に位置させピニオンギア121をラック110に再係合させる際にピニオンギア121がアクセスされる側の端面における縁部に、例えばチャンファ加工による面取り部118が形成されている。
本実施形態では、面取り部118は、2つの傾斜面が互いに可動ラック歯117のZ方向中央部で交差する先端形状を有するように構成されているが、ピニオンギア121がアクセスされる側から内方に向かってZ方向下方に傾斜する片流れの先端形状等を有するように構成されていてもよい。
また、ピニオンギア121におけるピニオン歯122には、ラック110に対するアクセス側の端面における縁部に、例えばチャンファ加工による面取り部123が形成されている。ピニオンギア121における面取り部123についても同様であって、面取り部123は、2つの傾斜面が互いにピニオン歯122のZ方向中央部で交差する先端形状を有するように構成されていても、ラック110に対するアクセス側から内方に向かってZ方向上方に傾斜する片流れの先端形状等を有するように構成されていてもよい。
この搬送システム100においては、ピニオンギア121を回転駆動することでピニオンギア121におけるピニオン歯122が固定ラック歯112と噛合して搬送台車を垂直搬送させることができる。
ピニオンギア121が可動部115に対し上方側に位置される分割固定部111a上を上方から下方に向かって移動しているとき、もしくは、ピニオンギア121が可動部115に対し下方側に位置される分割固定部111b上を下方から上方に向かって移動しているときには、可動部115は、自重によるZ方向下方への移動が分割固定部111bにより規制されることで移動限界位置に保持され、可動ラック歯117と固定ラック歯112との歯の位相が一致した状態となっている。このため、分割固定部111aまたは分割固定部111bから可動部115に移行するときには、ピニオン歯122の固定ラック歯112に対する噛合が解除された後、ピニオン歯122は、可動ラック歯117に引っ掛かることなく円滑に噛合する。
ピニオン歯122が可動ラック歯117に噛合しているときには、図4A及び図4Bに示すように、ピニオンギア121の回転により可動部115を分割固定部111bに押し付ける方向に力がかかるため、ピニオンギア121の回転方向に拘わらず、可動部115はピニオンギア121の回転に伴って動作することなく移動限界位置に保持された状態が維持される。
ピニオンギア121の可動ラック歯117に対する噛合が解除された後には、可動ラック歯117と固定ラック歯112との歯の位相が一致しているので、ピニオン歯122は、可動部115に対しピニオンギア121の移動方向前方側の分割固定部111aの固定ラック歯112または分割固定部111bの固定ラック歯112に引っ掛かることなく円滑に噛合する。
以上のように、搬送台車が可動部115を通過するように垂直搬送されるときには、搬送台車の移動方向に拘わらず、可動部115は動作することなく可動ラック歯117と固定ラック歯112との歯の位相が一致した状態が維持されるので、搬送台車を安定して搬送することが可能である。
搬送台車を水平搬送させるにあたって、ピニオンギア121を垂直搬送経路上から離脱させるときには、分割固定部111a上を上方から下方に向かって移動する、もしくは、分割固定部111b上を下方から上方に向かって移動するピニオンギア121を、ピニオン歯122が可動部115に対し上方側の分割固定部111aの端部領域における固定ラック歯112と噛合する位置において一旦停止させた後、水平搬送用の車輪126をX方向に沿って搬送台車から離間する方向に移動させて走行レール106の直上に位置させる。このとき、車輪126は走行レール106から離間した状態にあり、ピニオンギア121を搬送台車が下降する方向に回転させることで、ピニオンギア121をピニオン歯122が可動ラック歯117と噛合する位置に移動させるとともに車輪126を走行レール106に接地させる。車輪126が走行レール106に接地すると、ピニオンギア121にかかっていた搬送台車の負荷が除かれると共に搬送台車の負荷が車輪126にかかるようになる。車輪126が走行レール106に接地した状態において搬送台車が下降する方向にピニオンギア121が回転することで、図5Aに示すように、ピニオンギア121の回転によりピニオンギア121が下方に移動することなく可動部115を揺動させる。
ピニオンギア121の回転を停止させた後、ピニオンギア121をX方向に沿って搬送台車に接近する方向に移動させることで、ピニオン歯122と可動ラック歯117との噛合を解除してピニオンギア121を垂直搬送経路上から離脱させる。このとき、ピニオンギア121に対する搬送台車の負荷が除かれているため、ピニオンギア121を容易に離脱させることが可能である。ピニオンギア121が離脱されると、図5Bに示すように、可動部115は自重により下方に向かって揺動し、可動部115が分割固定部111bに当接することで移動限界位置に保持される。
また、ピニオンギア121の離脱とともにガイドローラ125をX方向に沿って搬送台車に接近する方向に移動させてガイドローラ125を支持レール102から離脱させることで、搬送台車を走行レール106に沿って水平搬送することが可能となる。
搬送台車の水平搬送後、搬送台車を再度垂直搬送させるにあたって、ピニオンギア121を垂直搬送経路上に位置させラック110に再係合させるときには、搬送台車を水平搬送してY方向においてピニオンギア121が可動部115に対応する位置で搬送台車を停止させた後、ピニオンギア121をX方向に沿って搬送台車から離間する方向に移動させることでピニオンギア121を可動部115に係合させる。このとき、ピニオン歯122と可動ラック歯117との歯の位相がズレていた場合であっても、図6Aに示すように、ピニオン歯122の端面及び可動ラック歯117の端面に面取り部118,123が形成されていると共に可動部115が揺動可能であることから、ピニオンギア121をX方向に移動させることで、ピニオン歯122と可動ラック歯117との歯の位相を一致させてピニオン歯122を可動ラック歯117間の歯溝に容易に進入させることが可能である。
なお、ピニオンギア121を可動部115に係合させるに際して、ピニオンギア121をピニオン歯122の半ピッチ分回転させた後、もしくは、ピニオンギア121を回転させながらX方向に移動させてもよい。この場合には、ピニオン歯122と可動ラック歯117とを確実に噛合させることができる。可動ラック歯117における面取り部118及びピニオンギア121における面取り部123が、例えば片流れの先端形状を有するように構成されているのであれば、このような操作は必要ではない。
また、ピニオン歯122の位置をセンシングして係合不可範囲を回避するようにしてもよい。
次いで、図6Bに示すように、ピニオン歯122と可動ラック歯117とを噛合させた状態において、ピニオンギア121を搬送台車が上昇する方向に回転させることで、可動部115を揺動させて移動限界位置に位置させるとともに搬送台車による負荷がピニオンギア121にかかる状態とする。また、ピニオンギア121の可動部115に対する係合とともにガイドローラ125をX方向に沿って搬送台車から離間する方向に移動させてガイドローラ125を支持レール102上に位置させる。
上述のように、可動部115が移動限界位置に保持されているときには、可動ラック歯117と固定ラック歯112との歯の位相が一致していることから、車輪126をX方向に沿って搬送台車に接近する方向に移動させて車輪126を格納した後、ピニオンギア121を回転させることで、ピニオン歯122を可動部115に対しピニオンギア121の移動方向前方側の分割固定部111aの固定ラック歯112または分割固定部111bの固定ラック歯112に引っ掛かることなく円滑に噛合させて搬送台車を安定して垂直搬送することが可能となる。
以上、本発明の一実施形態を詳述したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行なうことが可能である。
例えば、上記実施形態においては、ピニオンギアを可動部に対し可動ラック歯の歯幅方向から係合離脱させる構成のものについて説明したが、ピニオンギアを可動部に対し可動ラック歯の歯たけ方向から係合離脱させるよう構成されていてもよい。また、ピニオンギアを可動部に対し可動ラック歯の歯幅方向から係合離脱させる構成のものにおいては、ピニオン歯及び可動ラック歯の両方に面取り加工部が設けられている必要はなく、ピニオン歯及び可動ラック歯のいずれか一方に面取り加工部が設けられていればよい。
また、上記実施形態においては、可動部を揺動により移動させる構成のものについて説明したが、可動部は、可動ラック歯が垂直搬送経路に沿った方向に移動可能となるよう構成されていればよく、可動部をZ方向にスライド移動させる構成とされていてもよい。
さらにまた、上記実施形態においては、ラックの固定部に切り欠き部を設けて可動部の動作時における固定部との干渉を歯幅方向で回避する構成としているが、固定部との干渉を歯幅方向で回避可能であれば、固定部は切欠き部を有さない構成とされていてもよい。
さらにまた、上記実施形態では、可動部に対してZ方向下方側に位置される分割固定部がストッパとしても機能するよう構成されているが、可動部が移動限界位置を超えて移動することを禁止するように構成されていれば、適宜のストッパ部材が別個に設けられてもよい。
さらにまた、上記実施形態においては、X方向に離間した位置において垂直搬送経路に沿って延びるように対向して配置された一対の支持レールの各々にラックが設けられた構成のものについて説明したが、ラックは搬送台車の両側に配置されている必要はなく、搬送台車の一側または搬送台車の背面側中央部に配置された構成とされていてもよい。
さらにまた、上記実施形態においては、搬送台車をラックアンドピニオン方式により垂直搬送する構成のものについて説明したが、搬送台車をラックアンドピニオン方式により水平搬送するように構成されていてもよい。この場合には、可動部が可動ラック歯と固定ラック歯との歯の位相が一致する移動限界位置にバネなどによって押しつけられるようにすればよい。
100 ・・・ 搬送システム
101 ・・・ 垂直搬送部
102 ・・・ 支持レール
105 ・・・ 水平搬送部
106 ・・・ 走行レール
110 ・・・ ラック
111 ・・・ 固定部
111a ・・・ 分割固定部
111b ・・・ 分割固定部
112 ・・・ 固定ラック歯
113 ・・・ 噛合導入部
114 ・・・ 切り欠き部
115 ・・・ 可動部
116 ・・・ 揺動軸部
117 ・・・ 可動ラック歯
118 ・・・ 面取り部
120 ・・・ 移動体(搬送台車)
121 ・・・ ピニオンギア
122 ・・・ ピニオン歯
123 ・・・ 面取り部
125 ・・・ ガイドローラ
126 ・・・ 車輪
Ra ・・・ 可動領域

Claims (7)

  1. 搬送経路に沿って延びるラックに係合するピニオンギアを移動体に設け、前記ピニオンギアを回転駆動することで前記移動体を前記搬送経路に沿って移動させる搬送システムであって、
    前記ラックは、前記搬送経路上において所定ピッチで並ぶ固定ラック歯を有する固定部と、前記搬送経路の一部領域における固定ラック歯に替えて前記搬送経路上に位置される可動ラック歯を有する可動部とを備え、
    前記可動ラック歯は、前記ピニオンギアにおけるピニオン歯が前記可動ラック歯に対し前記可動ラック歯の歯幅方向または歯たけ方向から係合離脱可能となるように、前記搬送経路に沿った方向に移動可能に構成されていることを特徴とする搬送システム。
  2. 前記可動部は、前記ピニオンギアが係合していない際には移動限界位置に保持されるように構成され、
    前記可動ラック歯は、前記移動限界位置において前記固定ラック歯と歯の位相が一致するように構成されることを特徴とする請求項1に記載の搬送システム。
  3. 前記固定部は、前記ピニオンギアが前記可動部に係合しているときに前記固定ラック歯が前記ピニオン歯に噛合しないように構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の搬送システム。
  4. 前記ピニオンギアが前記可動部に対し前記可動ラック歯の歯幅方向から係合離脱可能となるように構成され、
    前記固定部は、前記可動部と前記可動ラック歯の歯幅方向に並んだ位置に固定ラック歯の存在しない切り欠き部を有することを特徴とする請求項3に記載の搬送システム。
  5. 前記ピニオン歯の端面における縁部及び前記可動ラック歯の端面における縁部の一方または両方に面取り部が形成されていることを特徴とする請求項4に記載の搬送システム。
  6. 前記固定部は、前記ピニオンギアが係合していない際に前記可動部を移動限界位置に保持するストッパとしても機能するよう構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の搬送システム。
  7. 前記搬送経路が鉛直方向に延びるように構成されることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の搬送システム。
JP2022018026A 2022-02-08 2022-02-08 搬送システム Active JP7453568B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022018026A JP7453568B2 (ja) 2022-02-08 2022-02-08 搬送システム
CN202310045767.5A CN116573357A (zh) 2022-02-08 2023-01-30 搬运系统
TW112103742A TW202337793A (zh) 2022-02-08 2023-02-03 搬送系統
KR1020230016647A KR20230120108A (ko) 2022-02-08 2023-02-08 반송 시스템

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022018026A JP7453568B2 (ja) 2022-02-08 2022-02-08 搬送システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2023115671A JP2023115671A (ja) 2023-08-21
JP7453568B2 true JP7453568B2 (ja) 2024-03-21

Family

ID=87536518

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022018026A Active JP7453568B2 (ja) 2022-02-08 2022-02-08 搬送システム

Country Status (4)

Country Link
JP (1) JP7453568B2 (ja)
KR (1) KR20230120108A (ja)
CN (1) CN116573357A (ja)
TW (1) TW202337793A (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20140060225A1 (en) 2012-08-30 2014-03-06 Yaw Chuan Lee Rack with a rack tip
CN207404329U (zh) 2017-09-25 2018-05-25 深圳市庄海钦粮油进出口有限公司 一种智能货架系统
JP2020026335A (ja) 2018-08-10 2020-02-20 株式会社椿本チエイン 搬送システム
CN111776641A (zh) 2020-04-27 2020-10-16 北京京东乾石科技有限公司 啮合适配机构及物流系统
JP2021143073A (ja) 2018-09-14 2021-09-24 アラート イノヴェイション インコーポレイテッド コンプライアントピニオン駆動装置付きのクライミングロボット

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02142953A (ja) * 1988-11-25 1990-06-01 Tsubakimoto Chain Co フォーミングラックと歯車の自動噛み合わせ機構

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20140060225A1 (en) 2012-08-30 2014-03-06 Yaw Chuan Lee Rack with a rack tip
CN207404329U (zh) 2017-09-25 2018-05-25 深圳市庄海钦粮油进出口有限公司 一种智能货架系统
JP2020026335A (ja) 2018-08-10 2020-02-20 株式会社椿本チエイン 搬送システム
JP2021143073A (ja) 2018-09-14 2021-09-24 アラート イノヴェイション インコーポレイテッド コンプライアントピニオン駆動装置付きのクライミングロボット
CN111776641A (zh) 2020-04-27 2020-10-16 北京京东乾石科技有限公司 啮合适配机构及物流系统

Also Published As

Publication number Publication date
CN116573357A (zh) 2023-08-11
TW202337793A (zh) 2023-10-01
KR20230120108A (ko) 2023-08-16
JP2023115671A (ja) 2023-08-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6131975B2 (ja) 搬送機構
CN108349660B (zh) 搬运系统
US20170050809A1 (en) Lifting apparatus
CN101353109B (zh) 运输设备、运输系统以及伸长机构
US3589205A (en) Rack and pinion synchronizing mechanism
JP6460827B2 (ja) パレット搬送装置
JP6460826B2 (ja) パレット搬送装置
JP7453568B2 (ja) 搬送システム
JP2024507488A (ja) 車両の損傷を低減する車両軌道を有する材料取り扱い装置
JP2016088736A (ja) 台車式搬送装置
JP2014077275A (ja) パレットの搬送装置
JP5827069B2 (ja) 搬送装置
CN104203776A (zh) 停止装置及暂时停止方法
JP5332337B2 (ja) 搬送装置及び自動倉庫
JP6124457B2 (ja) 床上貨物搬送装置
JP6577338B2 (ja) 無端搬送装置およびその接続構造
JP6947396B2 (ja) 搬送装置及び搬送方法
JP5530346B2 (ja) 搬送機構、及び、それを備えた真空処理装置
JP2018065664A (ja) チェーンコンベヤ
WO2021235012A1 (ja) 容器搬送機構
JP6380451B2 (ja) コンベア装置、および、自動倉庫
JP7057123B2 (ja) 駐車装置
JP2009137755A (ja) 移載装置
JP2016204079A (ja) 搬送装置
JPS63235154A (ja) 車搬送装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20221031

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20221116

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20231122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20231128

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20231214

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240206

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240219

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7453568

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150