JP2954447B2 - 走行体のレール装置 - Google Patents

走行体のレール装置

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JP2954447B2
JP2954447B2 JP9044593A JP9044593A JP2954447B2 JP 2954447 B2 JP2954447 B2 JP 2954447B2 JP 9044593 A JP9044593 A JP 9044593A JP 9044593 A JP9044593 A JP 9044593A JP 2954447 B2 JP2954447 B2 JP 2954447B2
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秀孝 山内
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば光学赤外線望
遠鏡等を運搬する主鏡運搬用台車等の走行体を走行させ
るレール装置に関し、特に、剛性が異な基礎上に敷設
されて離間する第1および第2の既設レール相互を仮設
レールで接続するのに好適な走行体のレール装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図7(a)は従来の主鏡運搬台車用レー
ル装置における仮設レール設置前の状態を示す概略的な
斜視図、図7(b)は図(a)における仮設レール設
置後の状態を示す斜視図である。図において、1は光学
赤外線望遠鏡等を据え付ける側の望遠鏡側床、2はその
望遠鏡側床1とは剛性が異なった基礎から成るドーム側
床であり、これらの望遠鏡側床1とドーム側床2とは離
間しており、それら両者間の隙間を符号Sで示す。
【0003】3は前記望遠鏡側床1上に設置された第1
の既設レール、4は前記ドーム側床2上に設置された第
2の既設レールであり、これら第1および第2の既設レ
ール3,4の被接続端面は、両者間の間隔幅が一側方か
ら他側方に向って漸次幅狭くなるテーパー面3a,4a
として形成されている。
【0004】5は前記第1および第2の既設レール3,
4間に設置されてそれら両者を接続する仮設レールであ
り、この仮設レール5の両端面は、前記既設レール3,
4のテーパー面3a,4aに当接係合させるテーパー面
5a,5bとして形成されている。6は前記第1および
第2の既設レール3,4間に前記仮設レール5を設置し
た際に該仮設レール5を固定するためのスプリングであ
る。
【0005】図8(a)は図7(b)の拡大側面図、図
8(b)は図8(a)の動作説明図であり、図8(b)
において、7は主鏡運搬台車、8a,8bはその主鏡運
搬台車7の車輪である。
【0006】次に動作について説明する。主鏡運搬台車
7の走行に際しては、第1の既設レール3と第2の既設
レール4との間に仮設レール5を嵌込み設置する。この
場合、スプリング6で前記仮設レール5を一側方から押
圧することにより、該既設レール5のテーパー面5a,
5bを前記既設レール3,4のテーパー面3a,4aに
接合させて前記仮設レール5を固定する。
【0007】この状態において、主鏡運搬台車7は、第
1の既設レール3から仮設レール5を介して第2の既設
レール4に向う方向あるいはその逆方向に向ってそれら
のレール上を走行移動する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の主鏡運搬台車用
レール装置は以上のように構成されているので、主鏡運
搬台車7が仮設レール5上を通過すると、その主鏡運搬
台車7の自重によって、基礎剛性の異なる望遠鏡側床1
あるいはドーム側床2が撓み、また、その望遠鏡側床1
とドーム側床2とには、それらの基礎剛性の差異によっ
て数十mmのオーダーの段差が生じる結果となる。この
ため、前記仮設レール5をスプリング6だけでは第1お
よび第2の既設レール3,4に対する所定の接続位置に
確実に固定しておくことができないという課題があっ
た。ここで、仮に前記仮設レール5をスプリング6で固
定しなかった場合、図8(b)に示すように、主鏡運搬
台車7が前記仮設レール5上を通過するとき、前述のよ
うに第1の既設レール3と第2の既設レール4との間に
生じる段差で前記仮設レール5が傾き、これによって前
記主鏡運搬台車7がガタを引き起こし、次いで、この状
態(図8(b)の状態)における前記仮設レール5の浮
き上がり端部に主鏡運搬台車7の後輪8bが乗り上げた
時、前記仮設レール5に作用する回転モーメントによっ
て該仮設レール5が外れてしまうなどの課題があった。
【0009】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、スプリングを使用せずとも仮設
レールを簡単かつ確実に設置することができ、しかも、
仮設レールが外れるような危惧がなく走行体をスムーズ
に走行させることができる走行体のレール装置を得るこ
とを目的とする。
【0010】また、この発明は、仮設レールが傾いて
も、該仮設レールと既設レールとの接続部に段差が生じ
ることなく、それらのレール上を連続的に走行体が走行
し、その走行が一層スムーズに行われる走行体のレール
装置を得ることを目的とする。
【0011】さらに、この発明は、既設レールと仮設レ
ールの連結が確実堅固に行われて安全性を保障できる走
行体のレール装置を得ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明に係る走行体の
レール装置は、相互が離間位置に敷設された第1および
第2の既設レールと、走行体走行時に前記第1および第
2の既設レール間に仮設されてそれらの既設レール相互
を連結する仮設レールとから成る走行体のレール装置に
おいて、前記仮設レールの両端部を接続すべき前記第1
および第2の既設レールの被接続端部に形成された平面
凸状または平面凹状の嵌合受部、前記仮設レールの両
端部に形成され前記嵌合受部に嵌脱可能な平面凹状また
平面凸状の嵌合部とを備え、走行体走行時に前記嵌合
受部に対し前記嵌合部を上下回動自在に凹凸嵌合させて
前記第1の既設レールと第2の既設レールを前記仮設レ
ールで接続するように構成したものである。
【0013】この発明に係る走行体のレール装置は、
1および第2の既設レールの嵌合受部の端部上面および
仮設レールの嵌合部の端部上下面に、前記嵌合部の上下
回動方向に沿ったアール曲面を形成したものである。
【0014】この発明に係る走行体のレール装置におけ
る嵌合受部と嵌合部のそれぞれの端部上面のアール曲面
、仮設レールの傾き時に該仮設レールの嵌合部下面側
のアール曲面が床面と接触する接触点の真上を境界点と
し、この境界点よりも前記仮設レール上の中間部方向寄
りで該仮設レール上に走行体が乗り上げるように、アー
ル曲率が設定された曲面形状に形成されているものであ
る。
【0015】この発明に係る走行体のレール装置におけ
る嵌合受部と嵌合部は、それらの凹凸嵌合時に着脱可
能な連結ピンで上下回動可能に連結されているものであ
る。
【0016】
【作用】この発明における走行体のレール装置は、互い
に離間対向する第1および第2の既設レールの被接続端
部にそれぞれ形成された平面凸状または平面凹状の嵌合
受部に対して仮設レール両端部に形成された平面凹状
または平面凸状の嵌合部を上下回動自在に凹凸嵌合させ
だけで、従来例の場合のスプリングのようなレール以
外の別部品を必要とせずに、第1の既設レールと第2の
既設レールとの間に仮設レールを簡単に手際よく接続配
置することができ、しかも、上述のように第1および第
2の既設レールに対して凹凸嵌合で接続された仮設レー
ルは、従来のスプリングによ固定場合と異なって、
走行体通過時の振動等で横方向に外れるようなことがな
くなり、その仮設レールを前記既設レールとの適正接続
位置で確実に固定することができるとともに、前記仮設
レールは、走行体通過時に上下回動変位が可能であるこ
とにより振動を吸収することができ、このため、走行体
をスムーズに走行させることができる。
【0017】この発明における走行体のレール装置は、
第1および第2の既設レールの嵌合受部の端部上面およ
び仮設レールの嵌合部の端部上下面に、前記嵌合部の上
下回動方向に沿ったアール曲面が形成されているので、
第1の既設レール置床と第2の既設レール置床
の基礎剛性が異なり、その一方の床が走行体通過時の
荷重で沈降して前記仮設レールが傾いても、該仮設レー
ルと既設レールとの接続部に段差が生じることなく、そ
れらのレール上を連続的に走行体が走行することとな
り、よって、その走行が一層スムーズに行われる。
【0018】この発明における走行体のレール装置は、
仮設レールが走行体の通過時に傾いても、この場合、前
記仮設レールの嵌合部下面側のアール曲面が床面と接触
する接触点の真上を境界点とし、この境界点よりも仮設
レールの中間部方向寄りで該 仮設レール上に走行体が
り上げるので、その乗り上げ荷重により、前記仮設レー
ルが跳ね上げられて外れるような危惧なく、従って、
走行体を一層スムーズに且つ安全に走行させることがで
きる。
【0019】この発明における走行体のレール装置は、
既設レールの嵌合受部と仮設レールの嵌合部とが両者の
嵌合状態で連結ピンにより着脱可能に連結されているの
で、前記仮設レールが外れるような危惧が全くなくなっ
て、安全性を確実に保障し得る。
【0020】
【実施例】実施例1. 以下、この発明の一実施例を図について説明する。図1
は請求項1および請求項2の発明に対応した実施例1に
よる走行体のレール装置を示す斜視図、図2は図1の仮
設レール接続部を示す拡大平面図、図3は図2の側面
図、図4は図3の要部拡大斜視図であり、図7および図
8と同一または相当部分には同一符号を付して重複説明
を省略する。図1において、9は望遠鏡の主鏡セル、1
0は光学赤外線望遠鏡等の望遠鏡本体であり、この望遠
鏡本体10に前記主鏡セル9が着脱可能に取り付けられ
ており、この主鏡セル9を前記望遠鏡本体10から取り
外して主鏡運搬台車(走行体)7で望遠鏡側床1からド
ーム側床2あるいはその逆方向に運搬するようになって
いる。
【0021】図2において、30,40は第1(望遠鏡
側)の既設レール3と第2(ドーム側)の既設レール4
の端部(仮設レール5を接続すべき被接続端部)に平面
凸状の嵌合受部としてそれぞれ一体形成された嵌合凸
部、51,52は仮設レール5の両端部に平面凹状の嵌
合部として一体形成された嵌合凹部であり、この嵌合凹
部51,52を前記嵌合凸部30,40に嵌脱可能かつ
上下回動自在に凹凸嵌合させることにより、前記第1
既設レール3と第2の既設レール4とが前記仮設レール
5で着脱可能に接続されるようになっている。
【0022】30a,40aは前記既設レール3,4の
嵌合凸部30,40の上面にそれぞれ形成された上部ア
ール曲面(アール曲面)、51a,52aは前記仮設レ
ール5の嵌合凹部51,52の両側壁上面に形成された
上部アール曲面、51b,52bは前記嵌合凹部51,
52の両側壁下面に形成された下部アール曲面(下部ア
ール曲面)であり、前記上部アール曲面30a,40a
および51a,52aならびに前記下部アール曲面51
b,52bは、前記嵌合凹部51,52の上下回動方向
に沿って形成されている。
【0023】ここで、第1の既設レール3の設置床であ
る望遠鏡側床1第2の既設レール4の設置床であるド
ーム側床2とでは基礎剛性が異なる場合、それらの床
1,2に対する仮設レール5の接触点は、主鏡運搬台車
(以下、単に運搬台車という)7が前記仮設レール5を
跨ぐ前の所謂通過前と、跨いだ後の通過後とでは異なっ
てくる。
【0024】即ち、基礎剛性が異なる望遠鏡側床1とド
ーム側床2と運搬台車7が跨ると、この運搬台車7の
自重で望遠鏡側床1またはドーム側床2のいずれか一方
が沈降して仮設レール5傾くことにより、前記望遠鏡
側床1とドーム側床2に対する仮設レール5の接触点
は、この仮設レール5が傾く前と傾いた後とでは異な
る。
【0025】そこで、図5において、運搬台車7の前輪
8aが第1の既設レール3上から仮設レール5を右側に
通過していない状態を仮設レール5の傾き前とし、この
傾き前のときの望遠鏡側床1に対する仮設レール5の接
触点をX、運搬台車7の前輪8aが仮設レール5を右側
に通過しドーム側床2が沈降して仮設レール5が傾いた
ときの望遠鏡側床1に対する仮設レール5の接触点をY
とすると、運搬台車7の前輪8aが仮設レール5を通過
前の前記接触点Xはその前輪8aが仮設レール5を
過後にY点へ移動することとなる
【0026】このように、第1の既設レール3から第2
の既設レール4に向って運搬台車7が走行する際に、そ
前輪8aが仮設レール5を通過前と通過後とでは、望
遠鏡側床1に対する仮設レール5の接触点がXからYへ
移動することにより、該移動後の接触点Yの真上である
Z点よりも前記運搬台車7の後輪8b進入側(図5で矢
印A側)で該後輪8bが仮設レール5上に乗り上げる
と、この仮設レール5には、前記Z点よりも矢印A側に
位置ずれした個所で前記運搬台車7の後輪8b側の自重
によるモーメントが作用することにより、前記仮設レー
ル5は回転して外れることとなる。
【0027】そこで、この発明では、第1の既設レール
3の嵌合凸部30と仮設レール5の一方端(図5で左
端)の嵌合凹部51との凹凸嵌合部において、前記嵌合
凸部30の上部アール曲面30aと、前記嵌合凹部51
の上部アール曲面51aおよび下部アール曲面51
仮設レール5が図5のように傾いたときに前記Z点
を境界点(死点)として該Z点よりも図5の矢印B側の
領域、即ち、前記Z点よりも仮設レール5の中間部寄り
で運搬台車7が第1の既設レール3から仮設レール5に
乗り上げるように、アール曲率が設定された曲面形状
形成されている。
【0028】また、この発明では、第2の既設レール4
の嵌合凸部40と仮設レール5の他方端(図5で右端)
の嵌合凹部52との凹凸嵌合部においても、前記嵌合凸
部40の上部アール曲面40aと、前記嵌合凹部52の
上部アール曲面52aおよび下部アール曲面52bは、
仮設レール5が図5の状態から反対側に傾いたときに前
記下部アール曲面52bがドーム側床2面と接する接触
点の真上を境界点として該境界点よりも仮設レール5の
中間部寄りで運搬台車7が第2の既設レール4から仮設
レール5に乗り上げるように、アール曲率が設定された
曲面形状に形成されている。なお、図5中の前記境界点
(垂線)Zおよび仮設レール5が図5の状態から反対側
に傾いた際の前記境界点は、望遠鏡側床1とドーム側床
2の自重変形時のずれ量から決定される。
【0029】次に上記実施例1の動作について説明す
る。運搬台車7を望遠鏡側床1からドーム側床2に向っ
て走行させる際、第1および第2の既設レール3,4の
それぞれの嵌合凸部30,40に仮設レール5の嵌合凹
部51,52を凹凸嵌合させることによって、第1およ
び第2の既設レール3,4間に仮設レール5が設置され
てそれらのレール相互が図2,図3に示すように連結さ
れる。この連結状態では、前記嵌合凸部30,40と嵌
合凹部51,52との凹凸嵌合によって、第1および第
2の既設レール3,4相互間から前記仮設レール5が横
方向に外れるようなことがなくなる。
【0030】このようなレール連結状態において、運搬
台車7を第1の既設レール3から仮設レール5を経て第
2の既設レール4側に走行させることにより、前記運搬
台車7の前輪8aが仮設レール5を通過し、その運搬台
車7が図5に示すように第1の既設レール3と第2の既
設レール4とに跨っ位置に到達すると、第1の既設レ
ール3が敷設された望遠鏡側床1と第2の既設レール4
が敷設されたドーム側床2と基礎剛性が異なることに
起因して、ドーム側床2が前記運搬台車7の前輪8a側
の荷重で沈降する。
【0031】その沈降によつて、仮設レール5図5に
示すように傾き、このとき、望遠鏡側床1に対する仮設
レール5の接触点X点からY点に移行するが、第1の
既設レール3と仮設レール5との凹凸嵌合部のアール曲
面30a,51aは、前記Y点の真上の境界点Zよりも
仮設レール5の中間部方向寄り(図5の矢印B方向側)
で運搬台車7の後輪8bが第1の既設レール3上から
設レール5に乗り上げるように、アール曲率が設定され
た曲面形状となっていることから、前記運搬台車7の後
輪8bは前記仮設レール5上にスムーズに乗り上げて該
仮設レール5を通過することとなる。
【0032】また、運搬台車7が第2の既設レール4か
ら第1の既設レール3に向って走行する際に、図5の状
態とは逆に望遠鏡側床1がドーム側床2よりも低く沈降
して 仮設レール5が図5とは逆方向に傾いた場合であっ
ても、その傾き上端側となる第2の既設レール4と仮設
レール5との凹凸嵌合部の上部アール曲面40a,50
aは、仮設レール5の下部アール曲面52bがドーム側
床2面と接する接触点の真上を境界点として該境界点よ
りも仮設レール5の中間部方向寄りで、図5の状態から
左方向に走行する運搬台車7の後輪8aが前記仮設レー
ル5に乗り上げるように、アール曲率が設定された曲面
形状となっていることから、前記運搬台車7の後輪8a
は前記仮設レール5上にスムーズに乗り上げて該仮設レ
ール5を通過することとなる。従って、運搬台車7
1の既設レール3から第2の既設レール4に向う走行
時、および、その逆向き走行時のいずれの場合も、前記
運搬台車7は傾き状態の仮設レール5にガタ付きなくス
ムーズに乗り上げ走行する。
【0033】実施例2. 上記実施例1では、第1および第2の既設レール3,4
における嵌合凸部30,40の上面にアール曲面30
a,40aを、かつ、仮設レール5における嵌合凹部5
1,52の両側壁上下面にアール曲面51a,52aお
よび51b,52bを形成したが、この実施例2では、
上記実施例1におけるアール曲面30a,40b、51
a,52a、51b,52bに加え、図2および図4に
示すように、前記嵌合凸部30,40の両側面部にもア
ール曲面30b,40bを形成したものである。この場
合、仮設レール5の嵌合凹部51,52の両側内壁面部
にも前記嵌合凸部30,40の側部アール曲面30b,
40bに嵌込み整合させるアール曲面を形成してもよい
ことは勿論である。
【0034】この実施例2によれば、前記嵌合凸部3
0,40と前記嵌合凹部51,52との嵌合部が一種の
自在継手構造となることから、仮設レール5の上下方向
と左右方向への回動変位が可能となり、望遠鏡側床1の
ドーム側床2に対する回転位置に多少の誤差が生じても
仮設レール5を簡単に固定でき、また、無理な力もかか
らなく、その左右方向への若干の回動作用により運搬台
車7の通過時に生じる振動を吸収することができるとい
う新たな効果が加わる。
【0035】実施例3. この実施例3では、前記嵌合凸部30,40と前記嵌合
凹部51,52とを、それらの嵌合時に図4に一点鎖線
で示す着脱可能な連結ピンPによって連結する構成とし
たものである。従って、この実施例3によれば、仮設レ
ール5の設置時における各既設レール3,4と前記仮設
レール5との連結を一層確実に行うことができ、仮設レ
ール5が外れるという危惧が全くなくなって、安全性を
保障できるという効果がある。
【0036】実施例4. 図6はこの発明の実施例4による走行体のレール装置を
示す要部平面である。上記実施例1および実施例2で
は、第1および第2の既設レール3,4に嵌合凸部3
0、40を形成し、仮設レール5に嵌合凹部51,52
を形成したが、これとは逆に、この実施例4では、第1
および第2の既設レール3、4に嵌合凹部51,52を
それぞれ一体形成すると共に、仮設レール5に嵌合凸部
30、40を一体形成した構成としている。この場合、
前記嵌合凹部51,52の上面には上記実施例1,2に
おけるアール曲面30a,40aを形成し、前記嵌合凸
部30,40のそれぞれの上下面には、上記実施例1,
2における上部アール曲面51a,52aと下部アール
曲面51b,52bとを形成しておくものとする。ま
た、前記嵌合凸部30,40の両側にも上記実施例2の
場合と同様に側部アール曲面30b,40bを形成して
おくものとする。従って、この実施例4にあっても上記
実施例1,2の場合と同様の効果が得られる。
【0037】なお、上記各実施例において、第1および
第2の既設レール3,4間に仮設レール5を設置してそ
れらのレール上を走行させる走行体は、主鏡運搬台車7
に限定されるものではなく、上記レール上を走行させ得
る走行体であれば、いかなる用途の走行体であってもよ
い。また、車輪も両鍔形で説明したが、仮設レール5は
捩れ力に耐えるので、片鍔形であってもよい。
【0038】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、互い
に離間対向する第1および第2の既設レールの被接続端
部に平面凸状または平面凹状の嵌合受部をそれぞれ形成
すると共に、前記第1,第2の既設レール間に設置すべ
き仮設レールの両端部には平面凹状または平面凸状の嵌
合部を形成し、この嵌合部を前記嵌合受部に嵌脱可能か
上下回動自在に凹凸嵌合して第1の既設レールと第2
の既設レールとを仮設レールで接続するように構成した
ので、第1および第2の既設レールの嵌合受部に仮設レ
ールの嵌合部を凹凸嵌合させるだけで、従来例の場合の
スプリングのようなレール以外の別部品を必要とせず
に、第1と第2の既設レール間に仮設レールを簡単に手
際よく接続配置することができ、しかも、上述のように
第1および第2の既設レールに対して凹凸嵌合で接続さ
れた仮設レールは、従来のスプリングによ固定場合
と異なって、走行体通過時の振動等で横方向に外れるよ
うなことがなくなり、その仮設レールを前記既設レール
との適正接続位置で確実に固定することができるととも
に、前記仮設レールは、走行体通過時に上下回動変位が
可能であることにより振動を吸収することができて無理
な力がかからないので、走行体をスムーズに走行させる
ことができるという効果がある。
【0039】この発明によれば、第1および第2の既設
レールの嵌合受部の端部上面および仮設レールの嵌合部
の端部上下面に、前記嵌合部の上下回動方向に沿った
ール曲面を形成するように構成したので、第1の既設レ
ール置床と第2の既設レール置床との基礎剛性
が異なり、その一方の床が走行体通過時の荷重で沈降
前記仮設レールが傾いても、該仮設レールと既設レー
ルとの接続部に段差が生じることなく、それらのレール
上を連続的に走行体が走行することとなって、その走行
が一層スムーズに行われるという効果がある。
【0040】この発明によれば、嵌合受部と嵌合部のそ
れぞれの端部上面のアール曲面を、仮設レールの傾き時
に該仮設レールの嵌合部下面側のアール曲面が床面と接
触する接触点の真上を境界点として該境界点よりも前記
仮設レール上の中間部方向寄 りで該仮設レール上に走行
体が乗り上げるように、アール曲率が設定された曲面形
となるように構成したので、前記仮設レールが走行体
の通過時に傾いても、この場合、前記境界点よりも仮設
レールの中間部方向寄りで該仮設レール上に走行体が乗
り上げることにより、その乗り上げ荷重で前記仮設レー
ルが跳ね上げられて外れるような危惧なくなり、従っ
て、走行体を一層スムーズに且つ安全に走行させること
ができるという効果がある。
【0041】この発明によれば、既設レールの嵌合受部
と仮設レールの嵌合部とが両者の嵌合状態で連結ピンに
より着脱可能に連結するように構成したので、前記仮設
レールが外れるような危惧が全くなくなって、安全性を
確実に保障できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1および実施例2による走行
体のレール装置を示す斜視図である。
【図2】図1の仮設レール接続部を示す要部拡大平面図
である。
【図3】図2の側面図である。
【図4】図3の要部を拡大して示し、且つ、この発明の
実施例3による走行体のレール装置の説明を兼ねた斜視
図である。
【図5】図3の動作説明図である。
【図6】この発明に実施例4による走行体のレール装置
を示す要部平面図である。
【図7】図7(a)は従来の主鏡運搬台車用レール装置
における仮設レール設置前の状態を示す概略的な斜視図
である。図7(b)は図1(a)における仮設レール設
置後の状態を示す斜視図である。
【図8】図8(a)は図7(b)の拡大側面図である。
図8(b)は図8(a)の動作説明図である。
【符号の説明】
1 望遠鏡側床(床) 2 ドーム側床(床) 3 第1の既設レール 4 第2の既設レール 5 仮設レール 7 主鏡運搬台車(走行体) 30,40 嵌合凸部(嵌合受部) 30a,40a 上部アール曲面(アール曲面) 30b,40b 側部アール曲面(アール曲面) 51,52 嵌合凹部(嵌合部) 51a,52a 上部アール曲面(アール曲面) 51b,52b 下部アール曲面(アール曲面) P 連結ピン Y 接触点 Z 境界点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭50−70682(JP,U) 実開 昭61−169101(JP,U) 実開 昭52−53572(JP,U) 実開 昭53−5906(JP,U) 実開 昭61−57897(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E01B 11/00 E01B 11/26 E01B 11/32 E01B 11/42 E01B 25/10 - 25/12 B66C 7/14

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相互が離間位置に敷設された第1および
    第2の既設レールと、走行体走行時に前記第1および第
    2の既設レール間に仮設されてそれらの既設レール相互
    を連結する仮設レールとから成る走行体のレール装置に
    おいて、前記仮設レールの両端部を接続すべき前記第1
    および第2の既設レールの被接続端部に形成された平面
    凸状または平面凹状の嵌合受部、前記仮設レールの両
    端部に形成され前記嵌合受部に嵌脱可能な平面凹状また
    平面凸状の嵌合部とを備え、走行体走行時に前記嵌合
    受部に対し前記嵌合部を上下回動自在に凹凸嵌合させて
    前記第1の既設レールと第2の既設レールを前記仮設レ
    ールで接続するように構成したことを特徴とする走行体
    のレール装置。
  2. 【請求項2】 第1および第2の既設レールの嵌合受部
    の端部上面および仮設レールの嵌合部の端部上下面に
    は、前記嵌合部の上下回動方向に沿ったアール曲面が形
    成されていることを特徴とする請求項1記載の走行体の
    レール装置。
  3. 【請求項3】 合受部と嵌合部のそれぞれの端部上
    アール曲面は、仮設レールの傾き時に該仮設レールの
    嵌合部下面側のアール曲面が床面と接触する接触点の真
    上を境界点とし、この境界点よりも前記仮設レール上の
    中間部方向寄りで該仮設レール上に走行体が乗り上げる
    ように、アール曲率が設定された曲面形状に形成されて
    いることを特徴とする請求項2記載の走行体のレール装
    置。
  4. 【請求項4】 合受部と嵌合部は、それらの凹凸
    合時に着脱可能な連結ピンで上下回動可能に連結されて
    いることを特徴とする請求項2または請求項3記載の走
    行体のレール装置。
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