JP5736243B2 - 電源回路 - Google Patents
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Description
スイッチング電源回路の制御方式には、所定周波数を有するPWM(Pulse Width Modulation)信号のオンデューティによって出力電圧を制御する他励式コンバータ方式と、入力電源電圧に応じてスイッチング周波数を変化させる自励式コンバータ方式とがある。自励式コンバータ方式は、RCC(Ring Choke Converter)方式とも呼ばれている。
電源回路10は、スイッチング制御IC42と、出力バッファ6と、MOSFET1と、トランス2と、整流ダイオードD40と、平滑コンデンサC40と、負荷Z40と、分圧抵抗RinU,RinDと、フィードバック抵抗Rfbとを有している。スイッチング制御IC42は、基準電圧源43と、エラーアンプ44と、発振器46と、比較器47と、バッファ48とを具えている。
トランス2の二次巻線は、順方向に接続された整流ダイオードD40を介して、平滑コンデンサC40と分圧抵抗RinU,RinDと負荷Z40とに並列接続されている。
分圧抵抗RinUと、分圧抵抗RinDとが接続されているノードは、スイッチング制御IC42の入力端子に接続されている。このノードには、フィードバック電圧Vfbが発生している。
発振器46の出力側は、比較器47の反転入力端子に接続されている。比較器47の出力端子は、バッファ48に接続されている。バッファ48の出力側は、このスイッチング制御IC42の出力端子に接続されている。
PWM信号は、MOSFET1のドレイン端子Dとソース端子Sの間のオン/オフ制御を行う。MOSFET1のドレイン端子Dとソース端子Sとの間のオン/オフ(スイッチング)に伴い、トランス2の一次巻線には、IG電源からのスイッチング信号であるパルス電流が流れる。
図8(a)の縦軸は、駆動パルスを示している。図8(b)の縦軸は、ゲート電圧Vgを示している。図8(c)の縦軸は、ドレイン電圧Vdsを示している。図8(a)〜(c)の横軸は、共通する時間tを示している。更に、図8(b)にMOSFET1のゲート閾値電圧Vthを点線で示している。
駆動パルスは、出力バッファ6に入力されるPWM信号を示している。ゲート電圧Vgは、MOSFET1のゲート端子Gの電圧を示している。ドレイン電圧Vdsは、MOSFET1のドレイン端子Dの電圧を示している。
駆動パルスがHレベルに立上ると、ゲート電圧Vgは、所定の充電カーブで立上る。ゲート電圧Vgがゲート閾値電圧Vthに達すると、ドレイン電圧Vdsは急激に立ち下がる、この立下りが終了すると、ゲート電圧Vgは再び所定の充電カーブで立上る。図8の下部には、MOSFET1のミラーオン期間Monが示されている。
駆動パルスがLレベルに立下ると、ゲート電圧Vgは、所定の放電カーブで立下る。ゲート電圧Vgがゲート閾値電圧Vthに達したのち、ゲート電圧Vgが再び所定の放電カーブで立下がり始めると、ドレイン電圧Vdsは急激に立ち上がり、Hレベルに達する。図8の下部には、MOSFET1のミラーオフ期間Moffが示されている。
MOSFET1のゲート電圧Vgには、ミラーオン期間Mon、ミラーオフ期間Moffが発生する。ミラーオン期間Monとは、ゲートに電流を流入させているにも関わらず、ゲート電圧Vgが一定になり、スイッチングが遅くなるミラー効果が発生している期間のことをいう。ミラーオフ期間Moffとは、ゲートから電流を流出させているにも関わらず、ゲート電圧Vgが一定になり、スイッチングが遅くなるミラー効果が発生している期間のことをいう。
したがって、MOSFET1を飽和動作領域で駆動させるためには、ゲート電圧Vgがゲート閾値電圧Vth以下である時間よりも駆動パルスを長く設定する必要がある。
図9(a)の縦軸は、駆動パルスを示している。図9(b)の縦軸は、ゲート電圧Vgを示している。図9(c)の縦軸は、ドレイン電圧Vdsを示している。図9(a)〜(c)の横軸は、共通する時間tを示している。更に、図9(b)にMOSFET1のゲート閾値電圧Vthを点線で示している。
図9(a)〜(c)は、MOSFET1を飽和動作領域で動作させられない場合を示している。ここで飽和動作領域とは、ゲート電圧Vgが、ゲート閾値電圧Vth以上となる領域をいう。
駆動パルスは、出力バッファ6に入力されるPWM信号を示している。ゲート電圧Vgは、MOSFET1のゲート端子Gの電圧を示している。ドレイン電圧Vdsは、MOSFET1のドレイン端子Dの電圧を示している。
初期状態に於いて、駆動パルスはLレベルである。ゲート電圧Vgは、0Vである。ドレイン電圧Vdsは、Hレベルである。
駆動パルスがHレベルに立上ると、ゲート電圧Vgは、所定の充電カーブで立上る。ゲート電圧Vgがゲート閾値電圧Vthに達すると、ドレイン電圧Vdsは急激に立ち下がる、この立下りが終了したとき、駆動パルスはLレベルに立ち下がっている。すなわち、MOSFET1のミラーオン期間Monが終了しないまま、ミラーオフ期間Moffとなる。
駆動パルスがLレベルに立下ると、ゲート電圧Vgは、所定時間だけゲート閾値電圧Vthとなったのち、所定の放電カーブで立下る。ゲート電圧Vgが再び所定の放電カーブで立下がり始めると、ドレイン電圧Vdsは急激に立ち上がり、Hレベルに達する。図9の下部には、MOSFET1のミラーオフ期間Moffが示されている。
このときMOSFET1は、ミラーオン期間Monが終了しないまま、ミラーオフ期間Moffとなる。MOSFET1は、ゲート電圧Vgがゲート閾値電圧Vth以下のままである不完全オン状態で動作する。不完全オン状態では、MOSFET1の発熱による電力損失も大きい。
図10(a)は、比較例2の電源回路の要部の構成を示す図である。図10(b)は、比較例3の電源回路の要部の構成を示す図である。図10(c)は、比較例4の電源回路の要部の構成を示す図である。前述した図7に示す比較例1の電源回路と同一の要素には同一の符号を付与している。
MOSFET1がオン動作の場合、ゲート充電抵抗値は抵抗Rg1の抵抗値である。MOSFET1がオフ動作の場合、ゲート放電抵抗値は抵抗Rg2の抵抗値である。抵抗Rg1の抵抗値は、抵抗Rg2の抵抗値よりも大きく設定されている。オン動作の時のゲート充電抵抗値よりも、オフ動作の時のゲート放電抵抗値の方が小さいので、ゲート電圧Vgの充電カーブよりも、放電カーブの方が急峻となる。
MOSFET1がオン動作の場合、ゲート充電抵抗値は抵抗Rg1の抵抗値である。MOSFET1がオフ動作の場合、ゲート放電抵抗値は((Rg1×Rg3)÷(Rg1+Rg3))である。オン動作の時のゲート充電抵抗値よりも、オフ動作の時のゲート放電抵抗値の方が小さいので、ゲート電圧Vgの充電カーブよりも、放電カーブの方が急峻となる。
駆動パルスは、出力バッファ6に入力されるPWM信号を示している。ゲート電圧Vgは、MOSFET1のゲート端子Gの電圧を示している。ドレイン電圧Vdsは、MOSFET1のドレイン端子Dの電圧を示している。
MOSFET1のオフ動作時に、ゲート放電抵抗値を小さくすることで、MOSFET1のターンオフ動作時間を短くすると共に、ターンオン動作時間を長くすることが可能である。これにより、ゲート電圧Vgを飽和領域で確実に動作させることが可能である。
駆動パルスは、出力バッファ6に入力されるPWM信号を示している。ゲート電圧Vgは、MOSFET1のゲート端子Gの電圧を示している。ドレイン電圧Vdsは、MOSFET1のドレイン端子Dの電圧を示している。
MOSFET1のゲート放電抵抗値を変化させない場合、駆動パルスがLレベルになったときに、MOSFET1のターンオフ動作時間は、図11を参照して説明したMOSFETのオフ時にゲート放電抵抗値を小さくした場合と比べて長くなる。これにより、駆動パルスがHレベルになる時間幅が所定期間よりも短くなると、ゲート電圧Vgが非飽和領域で動作する虞がある。
以下、特許文献1に開示された技術を比較例5として、MOSFETの動作を示す。
ミラーオン期間Monおよびミラーオフ期間Moffを考慮し、ターンオン時またはターンオフ時に、ゲート放電抵抗値を高い抵抗値に設定している。これにより、図13(b)に示すように、図12(b)と比べてゲート電圧Vgの飽和領域が大きくなっている。
以下、特許文献2に開示された技術を比較例6として、MOSFETの動作を示す。
特許文献2に記載の技術により、図14(b)に示すように、図13(b)と比べてゲート電圧Vgが急峻に立ち上がり、かつ、ゲート電圧Vgの飽和領域が大きくなっている。
電源回路10は、抵抗RBと、ゲート駆動バッファ回路6と、抵抗RC4と、スイッチ素子SW3と、抵抗RC5と、抵抗RDCと、高速スイッチング素子であるMOSFET1と、トランス2とを備えている。ゲート駆動バッファ回路6は、npnトランジスタQ1とpnpトランジスタQ2とを有している。
抵抗RBは、ゲート駆動バッファ回路6の入力側に接続されている。ゲート駆動バッファ回路6は、npnトランジスタQ1とpnpトランジスタQ2によって構成されたエミッタファロアプッシュプル回路である。ゲート駆動バッファ回路6は、入力信号をそのまま出力信号に変換して出力する。ゲート駆動バッファ回路6の入力端子は、npnトランジスタQ1とpnpトランジスタQ2のベース端子に接続されている。npnトランジスタQ1のエミッタ端子は、pnpトランジスタQ2のエミッタ端子に接続され、更に、このゲート駆動バッファ回路6の出力端子に接続されている。
npnトランジスタQ1のコレクタ端子は、抵抗RC4と抵抗RC5とに接続されている。抵抗RC4は、電源Vccに接続されている。抵抗RC5は、スイッチ素子SW3を介して電源Vccに接続されている。pnpトランジスタQ2のコレクタ端子は、抵抗RDCを介してグランドに接続されている。
ゲート駆動バッファ回路6の出力側は、MOSFET1のゲート端子Gに接続されている。MOSFET1のドレイン端子Dは、トランス2の一次側巻線を介してIG電源に接続されている。MOSFET1のソース端子Sはグランドに接続されている。
MOSFET1は、ゲート端子Gに信号が入力されると、ドレイン端子Dとソース端子Sとの間をオフする。
スイッチ素子SW3は、制御端子の電圧が閾値以下になると、スイッチを接続する。ここでは、制御端子はMOSFET1のドレイン端子Dに接続されているので、ドレイン電圧Vdsが閾値以下になると、スイッチを接続する。
スイッチ素子SW3が接続されていない場合、npnトランジスタQ1のコレクタ端子と電源Vccとの間の抵抗値は、抵抗RC4の抵抗値である。スイッチ素子SW3が接続されている場合、npnトランジスタQ1のコレクタ端子と電源Vccとの間の抵抗値は、抵抗RC4と抵抗RC5とが並列接続された抵抗値(1/((1/RC4)+(1/RC5)))となる。電源Vccからゲート駆動バッファ回路6のnpnトランジスタQ1を介してゲート端子Gに電流が供給される。よって、この電流を決定するのは、npnトランジスタQ1のコレクタ端子と電源Vccとの間の抵抗値であり、MOSFET1のゲート抵抗値となる。すなわち、ゲート抵抗値切替部であるスイッチ素子SW3は、ドレイン電圧Vdsが閾値以下になると、MOSFET1のゲート抵抗値を低い値に切替える。
図2(a)〜(c)は、第1の実施形態に於けるMOSFETの動作を示す図である。
図2(a)の縦軸は、駆動パルスを示している。図2(b)の縦軸は、ゲート電圧Vgを示している。図2(c)の縦軸は、ドレイン電圧Vdsを示している。図2(a)〜(c)の横軸は、共通する時間tを示している。更に、図2(b)にMOSFET1のゲート閾値電圧Vthを点線で示している。
初期状態では、駆動パルスはLレベルである。ゲート電圧Vgは0Vである。ドレイン電圧VdsはHレベルである。このとき、MOSFET1はスイッチオフしている。スイッチ素子SW3はスイッチを切り離しているので、MOSFET1のゲート抵抗値は、抵抗RC4の抵抗値である。
そして、ドレイン電圧VdsがLレベルに低下した時点A(二重矢印)で、スイッチ素子SW3がスイッチを接続する。MOSFET1のゲート充電抵抗値は、抵抗RC4と抵抗RC5とが並列接続された抵抗値(1/((1/RC4)+(1/RC5)))となる。これにより、MOSFET1のゲート充電抵抗値は低下し、MOSFET1のゲート電圧Vgは、二重矢印Bに示すように、更に急峻に増加する。
MOSFET1がオンするとき、サージ電圧とノイズが発生する。よって、本実施形態では、MOSFET1がオンしたのちに、ゲート抵抗値を切替えて、ゲート電圧Vgの上昇を速くしている。これにより、サージ電圧とノイズの発生を抑止し、ゲート電圧Vgの上昇を速め、かつゲート電圧Vgを充分に飽和させて損失を少なくしている。
以上説明した第1の実施形態では、次の(A)のような効果がある。
(A) タイマを使わずにMOSFETのサージ電圧とノイズの発生を抑止し、ゲート電圧Vgの上昇を速め、かつゲート電圧Vgを充分に飽和させて損失を少なくしている。
第2の実施形態の構成を説明する前に、第2の実施形態の解決課題について、図3を参照して説明する。
図3(a)〜(c)は、第1の実施形態に於けるMOSFETの電流連続モード時の動作を示す図である。
図3(a)の縦軸は、駆動パルスを示している。図3(b)の縦軸は、ゲート電圧Vgを示している。図3(c)の縦軸は、ドレイン電圧Vdsを示している。図3(a)〜(c)の横軸は、共通する時間tを示している。更に、図3(b)にMOSFET1のゲート閾値電圧Vthを点線で示している。
駆動パルスは、出力バッファ6に入力されるPWM信号を示している。ゲート電圧Vgは、MOSFET1のゲート端子Gの電圧を示している。ドレイン電圧Vdsは、MOSFET1のドレイン端子Dの電圧を示している。
図3(c)に示すように、ドレイン電圧Vdsは、駆動パルスのHレベルとLレベルとに追従して切り替わっている。ドレイン電圧Vdsにはノイズが載っておらず、スイッチ素子SW3は、ドレイン電圧Vdsに基いてゲート抵抗値を切替えることができる。
図4(a)の縦軸は、駆動パルスを示している。図4(b)の縦軸は、ゲート電圧Vgを示している。図4(c)の縦軸は、ドレイン電圧Vdsを示している。図4(a)〜(c)の横軸は、共通する時間tを示している。更に、図4(b)にMOSFET1のゲート閾値電圧Vthを点線で示している。
駆動パルスは、出力バッファ6に入力されるPWM信号を示している。ゲート電圧Vgは、MOSFET1のゲート端子Gの電圧を示している。ドレイン電圧Vdsは、MOSFET1のドレイン端子Dの電圧を示している。
電源回路10において、負荷が軽い場合や、フライバックコンバータ以外の降圧モード(ステップダウン)の場合には、電流不連続モードの動作となる。図4(c)に示すように、ドレイン電圧Vdsの電圧波形に共振(リンギング)が発生する。このように負荷が軽い場合には、ドレイン電圧VdsとMOSFET1のスイッチ動作との関連性が失われるので、ゲート電圧Vgが0Vのときにスイッチ素子SW3を接続してしまう虞がある。
以下、第2の実施形態によって、上記の課題を解決する。
本発明の第2の実施形態の電源回路10Aでは、負荷が軽い場合や、フライバックコンバータ以外の降圧モード(ステップダウン)の場合においても、MOSFET1に駆動パルスが入力され、かつ、ドレイン電圧Vdsが低下したことを検出してゲート抵抗値を切り替える構成とした。
本実施形態の電源回路10Aは、第1の実施形態の電源回路10と同様の構成に加えて更に、論理積回路7と反転回路8とを有している。
駆動パルスは、反転回路8に接続されている。反転回路8の出力側は、論理積回路7の第1の入力側に接続されている。MOSFET1のドレイン端子Dは、論理積回路7の第2の入力側に接続されている。論理積回路7の出力側は、スイッチ素子SW3の制御入力に接続されている。
論理積回路7は、第1の入力側の二値の信号と、第2の入力側の二値の信号との論理積を出力する。反転回路8は、入力側の二値の信号を反転して出力する。
その他の構成は、図1に示す第1の実施形態の電源回路10と同様である。
ゲート抵抗値切替部であるスイッチ素子SW3と論理積回路7と反転回路8とは、駆動パルスがHレベルで、かつ、ドレイン電圧Vdsが閾値以下になると、MOSFET1のゲート抵抗値を低い値に切替える。
第1の実施形態の電源回路10では、ドレイン電圧Vdsによってスイッチ素子SW3を切替えているので、ドレイン電圧Vdsが共振(リンギング)したときに、ゲート電圧Vgが0Vのときにスイッチ素子SW3を接続してしまう誤動作となる。
第2の実施形態の電源回路10Aは、駆動パルスの反転信号と、ドレイン電圧Vdsとの論理積によって、スイッチ素子SW3を切替えている。
以上説明した第2の実施形態では、次の(B)のような効果がある。
(B) ドレイン電圧Vdsが共振(リンギング)しても、MOSFET1のスイッチング動作に応じたゲート抵抗値の切り替えが可能である。
この第2の実施形態の電源回路10Aにおいては、トランス2に入力されるIG電圧が高くなると、MOSFET1に印加されるゲート電圧VgがMOSFET1の最大定格Vgmaxを超える虞がある。
以下、第3の実施形態によって、上記の課題を解決する。
図6は、第3の実施形態に於ける電源回路の要部の構成を示す図である。図5に示す第2の実施形態の電源回路10Aと同一の要素には同一の符号を付与している。
第3の実施形態の電源回路10Bは、第2の実施形態の電源回路10Aの機能に加えて更に、MOSFET1に最大定格Vgmax以上のゲート電圧Vgが印加されることを防止している。
ツェナーダイオードZD9は、最大定格Vgmax以上の電圧が逆方向に印加されると、電流を流して電圧の上昇を抑止する。
本実施形態の電源回路10Bにおいて、ツェナーダイオードZD9を付加することで、ゲート駆動バッファ回路6への入力電圧を最大定格Vgmaxに制限する。ゲート駆動バッファ回路6の入力と出力とが等しいので、MOSFET1のゲート電圧Vgも同様に最大定格Vgmaxに制限される。
これにより、MOSFET1の破壊を抑止することが可能である。
以上説明した第3の実施形態では、次の(C)のような効果がある。
(C) MOSFET1のゲート電圧Vgは、最大定格Vgmaxに制限されるので、MOSFET1の破壊を抑止することが可能である。
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更実施が可能である。この利用形態や変形例としては、例えば、次の(a)〜(e)のようなものがある。
2 トランス
SW3 スイッチ素子(ゲート抵抗値切替部)
RC4 抵抗
RC5 抵抗
6 ゲート駆動バッファ回路(出力バッファ)
7 論理積回路(ゲート抵抗値切替部)
8 反転回路(ゲート抵抗値切替部)
ZD9 ツェナーダイオード(電圧制限素子)
10、10A、10B 電源回路
Vds ドレイン電圧
Vg ゲート電圧
Vth ゲート閾値電圧
Vgmax ゲート電圧の最大定格
Claims (6)
- トランスと、
前記トランスの一次巻線とグランドとの間に接続され、ゲート端子に印加されたスイッチング信号によって前記一次巻線に流れる電流をスイッチングするスイッチング素子と、
前記スイッチング信号がHレベルの場合には、前記スイッチング素子と前記トランスの一次巻線との接続ノードの電圧が閾値以下のときに前記スイッチング素子のゲート端子に供給される電流値を決定するゲート抵抗値を低い値に切り替えるスイッチ素子をオンし、前記スイッチング信号がLレベルの場合には、当該接続ノードの電圧によらず前記スイッチ素子をオフするゲート抵抗値切替部と、
を備えたことを特徴とする電源回路。 - 前記スイッチング信号をバッファリングして、そのまま前記スイッチング素子のゲート端子に出力する出力バッファを有し、
前記ゲート抵抗値切替部は、
前記スイッチング信号がHレベルかつ前記スイッチング素子と前記トランスの一次巻線との前記接続ノードの電圧が前記閾値以下の場合には、前記スイッチ素子をオンする信号を出力し、前記スイッチング信号がLレベルまたは前記接続ノードの電圧が前記閾値を超える場合には、前記スイッチ素子をオフする信号を出力する論理回路を有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の電源回路。 - 前記スイッチング信号のHレベルは、前記スイッチング素子のゲート耐圧以下となる
ことを特徴とする請求項2に記載の電源回路。 - 前記出力バッファの入力端子には電圧制限素子が接続され、前記スイッチング素子のゲート耐圧以下となるように電圧が制限されている
ことを特徴とする請求項3に記載の電源回路。 - 前記スイッチング素子は、MOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)のいずれかである
ことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の電源回路。 - 請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の電源回路は、フライバック方式であることを特徴とする電源回路。
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