JP5733421B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用の電動機などを駆動するための電力変換装置に係り、特にスイッチングノイズを低減するための電力変換装置に関する。
電気自動車において、電気エネルギーから力学的エネルギーを得るためのいわゆる自動車用パワーエレクトロニクスシステムは、主に直流電源を供給するためのバッテリと、直流を交流に変換するインバータなどの電力変換装置と、電力変換装置の電気的出力から回転力を得るモータとから構成されている。
モータは、電力変換装置から出力される交流電力により、電磁気的作用によって回転力を得ている。
電力変換装置は、シールド線によってバッテリと接続され、その筐体内にはモジュール化されたパワー半導体素子からなるスイッチ群(パワーモジュール)とコンデンサとが入っている。ここで、電力変換装置では、パワーモジュールとバッテリからのシールド線とを接続するために板状の導体(バスバー)が接続されており、コンデンサとしては電力変換装置の入力電圧の変動を吸収する平滑コンデンサが接続されている。この平滑コンデンサは、バッテリと電力変換装置を接続する給電母線に接続され、スイッチングによる電圧の変動を一部抑制している。また、電力変換装置の筐体内部には、パワー半導体素子からなるスイッチ群を開閉してモータの回転を制御する制御回路が存在している。
このような構成の電力変換装置は制御回路からの信号によってスイッチ群を開閉することにより、バッテリの直流電力を変換してモータの回転力を得るための交流電力を生成している。
ところで、上述したような電力変換装置では、内部にあるスイッチを開閉するときにスイッチングノイズが発生する。このスイッチングノイズは、例えば電力変換装置を車載する場合を考えると、車両に搭載されている車載ラジオの聴取に対して影響を与え、ラジオの聴取を困難にしたり、耳障りな雑音を発生したり、場合によっては車載されている他のデジタル機器の動作に悪影響を及ぼすことも懸念される。
そこで、従来ではスイッチングによるサージ電圧を低減するための技術として特許文献1が開示されている。この特許文献1では、電力変換装置に利用される半導体装置において、電源の正極側に接続される電極と、電源の負極側に接続される電極とを平行に配置し、それぞれの電極に流れる電流が逆方向になるように構成されていた。これにより、電流で発生する磁束は相殺されてインダクタンスが低減するので、スイッチングによるサージ電圧は低減されていた。
特開2005−236108号公報
しかしながら、上述した従来の半導体装置では、半導体装置を金属筐体に収容した場合に、正極側の電極と金属筐体との間の容量結合が、負極側の電極と金属筐体との間の容量結合と相違しているために、正極側の電極と負極側の電極で発生したスイッチングノイズが金属筐体へと伝播し、例えばラジオノイズなどの発生原因になってしまうという問題点があった。
このような電極から金属筐体に伝播するノイズの周波数は、電極の寸法を含む電気的特性で決まる。例えば、電極が板状の場合の各辺の寸法をa、bとし、板の間の誘電率をεrとすると以下に示す式(1)のように表すことができる。
Figure 0005733421
例えば、式(1)にa=0.3m、b=0.03m、εr=6.25を入れると、(m、n)=(1、0)の場合にf 10 =200MHzとなる。このとき金属筐体や電極の寸法、誘電率等の条件が揃うと、パワーモジュールにおけるスイッチングにより、電極部で高周波の振動が生じ、電極が金属筐体の面を励振する。その結果、金属筐体の面から放射ノイズが生じることになる。


そこで、本発明は、上述した実情に鑑みて提案されたものであり、スイッチングノイズが金属筐体へ伝播することを低減して放射ノイズを低減することのできる電力変換装置を提供することを目的とする。
本発明は、直流電力を交流電力に変換するパワーモジュールと、入力端子とパワーモジュールとを接続する第1及び第2の給電母線と、第1及び第2の給電母線とパワーモジュールとを収容する金属筐体とを備えている。そして、第1の給電母線と金属筐体との間の容量結合と第2の給電母線と金属筐体との間の容量結合とを略一致させることにより、上述した課題を解決する。
図1は、本発明を適用した第1実施形態に係る電力変換装置の構造を示す立体斜視図である。 図2は、本発明を適用した第1実施形態に係る電力変換装置の構造を示す平面図である。 図3は、本発明を適用した第1実施形態に係る電力変換装置の回路構成を示す回路図である。 図4は、本発明を適用した第1実施形態に係る電力変換装置の断面構造を示す図である。 図5は、本発明を適用した第1実施形態に係る電力変換装置における第1の給電母線と第2の給電母線に生じたスイッチングノイズのうち金属筐体に伝播したノイズを示す図である。 図6は、本発明を適用した第1実施形態に係る電力変換装置におけるノイズ強度と電気的特性のバランスとの間の関係を示す図である。 図7は、本発明を適用した第1実施形態に係る電力変換装置の断面構造を示す図である。 図8は、本発明を適用した第2実施形態に係る電力変換装置の断面構造を示す図である。 図9は、本発明を適用した第3実施形態に係る電力変換装置の構造を示す立体斜視図である。 図10は、本発明を適用した第3実施形態に係る電力変換装置の断面構造を示す図である。 図11は、本発明を適用した第4実施形態に係る電力変換装置の構造を示す立体斜視図である。 図12は、本発明を適用した第4実施形態に係る電力変換装置の構造を示す平面図である。 図13は、本発明を適用した第4実施形態に係る電力変換装置の断面構造を示す図である。 図14は、本発明を適用した第4実施形態に係る電力変換装置の断面構造を示す図である。 図15は、本発明を適用した第5実施形態に係る電力変換装置の断面構造を示す図である。 図16は、本発明を適用した第6実施形態に係る電力変換装置の構造を説明するための斜視図である。 図17は、本発明を適用した第7実施形態に係る電力変換装置の構造を説明するための斜視図である。 図18は、本発明を適用した第8実施形態に係る電力変換装置の断面構造を示す図と立体斜視図である。 図19は、本発明を適用した第8実施形態に係る電力変換装置の断面構造を示す図である。
以下、本発明を適用した第1〜第8実施形態について図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
図1は本実施形態に係る電力変換装置の構造を示す立体斜視図であり、図2は平面図、図3は回路図である。
図1〜3に示すように、本実施形態に係る電力変換装置1は、直流電源2から供給される直流電力を交流電力に変換して電動機3を駆動するパワーモジュール4と、直流電源2の正極側とパワーモジュール4とを接続する第1の給電母線5と、直流電源2の負極側とパワーモジュール4とを接続する第2の給電母線6と、電力変換装置1を収容する金属筐体7と、直流電源2から供給される直流電力を平滑する平滑コンデンサ8と、パワーモジュール4と電動機3のUVW相にそれぞれ接続されるバスバー9と、直流電源2と第1及び第2の給電母線5、6との間を接続するシールド線10と、バスバー9と電動機3との間を接続するシールド線11とを備えている。また、第1の給電母線5は第1の入力端子12を介してシールド線10に接続され、直流電源2の正極に接続されている。同様に、第2の給電母線6は第2の入力端子13を介してシールド線10に接続され、直流電源2の負極に接続されている。さらに、バスバー9は、出力端子14を介してシールド線11に接続されている。
ここで、本実施形態に係る電力変換装置1は、直流電源2と電動機3との間に接続されて直流電源2から供給される直流電力を交流電力に変換して電動機3に供給する。本実施形態では電気自動車を一例として説明するが、本発明はハイブリッド自動車にも適用可能であり、また車両以外の装置に搭載される電力変換装置にも適用可能である。
直流電源2は、例えば車両に搭載されたバッテリなどであり、複数の電池から構成され、シールド線10によって第1及び第2の給電母線5、6に接続されている。
電動機3は、例えば電気自動車に搭載される三相交流電力モータなどであり、UVW相はそれぞれシールド線11によってバスバー9に接続されている。
パワーモジュール4は直流電力を交流電力に変換する電力変換手段であり、図3に示すように直流から三相交流へ電力変換を行う複数のスイッチング素子と、三相交流から直流へ電力変換を行う複数のフリーホイールダイオードとから構成されている。
第1の給電母線5は第1の入力端子12とパワーモジュール4とを接続する給電手段であり、板状(平板)の導電部材によって形成され、直流電源2の正極側から出力される電力をパワーモジュール4に給電する電源線である。特に、電力変換装置1を構成するインバータ回路のうちP側の電源線に相当する。
第2の給電母線6は第2の入力端子13とパワーモジュール4とを接続する給電手段であり、第1の給電母線5と同一構造の板状(平板)の導電部材によって形成され、直流電源2の負極側から出力される電力をパワーモジュール4に給電する電源線である。特に、電力変換装置1を構成するインバータ回路のうちN側の電源線に相当する。
金属筐体7は、電力変換装置1全体、特に第1及び第2の給電母線5、6とパワーモジュール4を収容する金属製の収納容器(収納手段)であり、図1〜3に示した構成要素の他に図示していないが制御回路や駆動回路を内部に収容している。
平滑コンデンサ8は、パワーモジュール4に供給される直流電力の電圧変動を抑制して平滑するためのコンデンサである。
バスバー9は、3本の板状の導電体であり、シールド線11を介して電動機3のUVW相にそれぞれ接続されている。
シールド線10は、金属線を樹脂で被覆して形成された電線であり、一対のシールド線から構成され、一方のシールド線は直流電源2の正極端子と第1の給電母線5との間を接続し、他方のシールド線は直流電源2の負極端子と第2の給電母線6との間を接続している。
シールド線11は、三本のシールド線によって構成され、それぞれ電動機3のU相、V相、W相に対応してバスバー9と電動機3との間を接続している。
次に、図4を参照して図1のAで示す部分の断面構造を説明する。
図4に示すように、第1の給電母線5と第2の給電母線6は、それぞれ金属筐体7までの距離が一致または略一致するように配置されている。このように第1の給電母線5と金属筐体7との間の距離と第2の給電母線6と金属筐体7との間の距離との関係を調整することによって、第1の給電母線5と金属筐体7との間の容量結合C1は、第2の給電母線6と金属筐体7との間の容量結合C2と一致または略一致させることができる。さらに、図4に示すように第1の給電母線5と第2の給電母線6は互いに面積の広い平面で対向して配置され、面積の小さい平面で金属筐体7に対向している。
ここで、各給電母線5、6と金属筐体7との間の容量結合をCとすると、以下の式(2)で表すことができる。
Figure 0005733421
また、各給電母線5、6が板状導電体の場合のインダクタンス成分Lと、対向する導電体の相互インダクタンス成分M(以下誘導結合)は以下の式(3)で表すことができる。
Figure 0005733421
さらに、第1の給電母線5と金属筐体7との間の電気的特性と、第2の給電母線6と金属筐体7との間の電気的特性は以下の式(4)、(4’)で表すことができる。ただし、a、bは給電母線と金属筐体を表している。
Figure 0005733421
したがって、断面形状が同等である第1の給電母線5と第2の給電母線6を、金属筐体7に対して図4のように距離が略一致するように配置すると、容量結合C1、C2が等しくなり、電気的特性も等しくなる。
ここで、各給電母線5、6に生じたスイッチングノイズの金属筐体7への伝播について説明する。
図5は、パワーモジュール4の内部におけるスイッチングにより第1の給電母線5と第2の給電母線6に生じたスイッチングノイズのうち金属筐体7に伝播したノイズを示す図である。実線は、第1の給電母線5と金属筐体7との間の電気的特性が、第2の給電母線6と金属筐体7との間の電気的特性と均等の場合のノイズ波形であり、点線は第1の給電母線5と金属筐体7との間の電気的特性が、第2の給電母線6と金属筐体7との間の電気的特性と不均等の場合のノイズ波形である。
さらに、図5の波形を自乗平均して積分したときのノイズ強度と電気的特性のバランスCLBALとの間の関係を図6に示す。電気的特性のバランスCLBALは式(5)で表される。
Figure 0005733421
図6から分かるように、電気的特性のバランスCLBALが小さくなるほどノイズ強度は低くなる。また、図6では、少なくとも電気的特性のバランスCLBALを2以下にすることによってノイズ強度を低減できることが分かる。すなわち、第1の給電母線5と金属筐体7との間の電気的特性と、第2の給電母線6と金属筐体7との間の電気的特性が均等になる場合にノイズ強度が低くなることを表しており、容量結合の差(C1−C2)と誘導結合の差(L1−L2)の両方が小さくなった場合にノイズ強度が低くなる。つまり、スイッチングサージを低減して金属筐体7へのノイズの伝播を低減することができる。
特に、本実施形態では容量結合の差(C1−C2)がほぼ0になるように第1の給電母線5の容量結合C1と第2の給電母線6の容量結合C2とを略一致させるので、ノイズ強度を確実に低減させることができる。
尚、電気的特性のバランスCLBALを2以下にする場合について説明したが、|C1−C2/C1+C2|か|L1−L2/L1+L2|のいずれかを2以下にしてもノイズ強度を低減することは可能である。
また、図7に示すように、第1の給電母線5と第2の給電母線6の全体を樹脂17でモールドしてもよい。これにより第1の給電母線5と第2の給電母線6を容易に固定することができる。
[第1実施形態の効果]
以上詳細に説明したように、本実施形態に係る電力変換装置によれば、第1の給電母線5と金属筐体7との間の容量結合C1と第2の給電母線6と金属筐体7との間の容量結合C2とを略一致させたので、スイッチングノイズが金属筐体7へ伝播することを低減して放射ノイズを低減させることができる。
さらに、本実施形態に係る電力変換装置によれば、第1の給電母線5と金属筐体7との間の距離と第2の給電母線6と金属筐体7との間の距離との関係を調整することによって、第1の給電母線5と金属筐体7との間の容量結合C1と第2の給電母線6と金属筐体7との間の容量結合C2とを略一致させたので、スイッチングノイズが金属筐体7へ伝播することを低減して放射ノイズを低減させることができる。
また、本実施形態に係る電力変換装置によれば、第1の給電母線5と第2の給電母線6とをそれぞれ板状導電部材で形成し、第1の給電母線5と第2の給電母線6とを互いに面積の広い平面で対向させて配置したので、第1の給電母線5と第2の給電母線6との間の誘導結合が小さくなり、第1の給電母線5と第2の給電母線6に生じるスイッチングノイズを低減させることができる。
さらに、本実施形態に係る電力変換装置によれば、第1の給電母線5と第2の給電母線6は面積の小さい平面が金属筐体7に対向して配置されているので、金属筐体7との間の容量結合が小さくなって第1の給電母線5と第2の給電母線6に生じるスイッチングノイズが金属筐体7へ伝播することを低減させることができる。
また、本実施形態に係る電力変換装置によれば、第1の給電母線5と第2の給電母線6が樹脂でモールドされているので、第1の給電母線5と第2の給電母線6を容易に固定することができる。
さらに、本実施形態に係る電力変換装置によれば、容量結合C1と容量結合C2との差を、容量結合C1と容量結合C2との和で割った容量結合の商が2以下になるようにしたので、第1の給電母線5と第2の給電母線6に生じるスイッチングノイズが金属筐体7へ伝播することを低減させることができる。
また、本実施形態に係る電力変換装置によれば、誘導結合L1と誘導結合L2との差を、誘導結合L1と誘導結合L2との和で割った誘導結合の商が2以下になるようにしたので、第1の給電母線5と第2の給電母線6に生じるスイッチングノイズが金属筐体7へ伝播することを低減させることができる。
さらに、本実施形態に係る電力変換装置によれば、容量結合の商と誘導結合の商との積が2以下になるようにしたので、第1の給電母線5と第2の給電母線6に生じるスイッチングノイズが金属筐体7へ伝播することを低減させることができる。
[第2実施形態]
次に、本発明を適用した第2実施形態について図面を参照して説明する。尚、上述した第1実施形態と同一の部分については詳細な説明を省略する。
図8は、上述した図1のAで示す部分の断面構造を示す図である。図8に示すように、本実施形態に係る電力変換装置では、第1の給電母線5と金属筐体7との間の誘電率と第2の給電母線6と金属筐体7との間の誘電率との関係を調整することによって、第1の給電母線5と金属筐体7との間の容量結合C1と第2の給電母線6と金属筐体7との間の容量結合C2とを一致または略一致させたことを特徴としている。
具体的には、第1の給電母線5と金属筐体7との間および第2の給電母線6と金属筐体7との間に誘電体21または磁性体22を配置して、第1の給電母線5と金属筐体7との間の容量結合C1と、第2の給電母線6と金属筐体7との間の容量結合C2とを一致または略一致させている。
図8では、第1の給電母線5と金属筐体7との間の距離に対して、第2の給電母線6と金属筐体7との間の距離が短くなる場合を一例として示している。この場合、第1の給電母線5と金属筐体7との間に誘電体21を挿入し、第2の給電母線6と金属筐体7との間に磁性体22を挿入して、第1の給電母線5と金属筐体7との間の電気的特性と、第2の給電母線6と金属筐体7との間の電気的特性とが均等になるように調整している。
これにより、パワーモジュール4の内部におけるスイッチングによって第1の給電母線5と第2の給電母線6に生じるスイッチングノイズが金属筐体7に伝播することを低減できる。
ただし、容量結合C1と容量結合C2が略一致すればよいので、第1の給電母線5と金属筐体7との間の距離が短くなるようにしてもよい。また、第1の給電母線5と金属筐体7との間または第2の給電母線6と金属筐体7との間のいずれかに誘電体21または磁性体22のいずれかを挿入するようにしてもよい。
[第2実施形態の効果]
以上詳細に説明したように、本実施形態に係る電力変換装置によれば、第1の給電母線5と金属筐体7との間の容量結合C1と第2の給電母線6と金属筐体7との間の容量結合C2とを略一致させたので、スイッチングノイズが金属筐体7へ伝播することを低減して放射ノイズを低減させることができる。
また、本実施形態に係る電力変換装置によれば、第1の給電母線5と金属筐体7との間の誘電率と第2の給電母線6と金属筐体7との間の誘電率との関係を調整することによって、第1の給電母線5と金属筐体7との間の容量結合C1と第2の給電母線6と金属筐体7との間の容量結合C2とを略一致させたので、スイッチングノイズが金属筐体7へ伝播することを低減して放射ノイズを低減させることができる。
さらに、本実施形態に係る電力変換装置によれば、第1の給電母線5と金属筐体7との間および、または第2の給電母線6と金属筐体7との間に誘電体または磁性体を配置することによって、第1の給電母線5と金属筐体7との間の誘電率と第2の給電母線6と金属筐体7との間の誘電率との関係を調整する。これにより、第1の給電母線5と金属筐体7との間の容量結合C1と第2の給電母線6と金属筐体7との間の容量結合C2とを略一致させることができるので、スイッチングノイズが金属筐体7へ伝播することを低減して放射ノイズを低減させることができる。
[第3実施形態]
次に、本発明を適用した第3実施形態について図面を参照して説明する。尚、上述した第1及び第2実施形態と同一の部分については詳細な説明を省略する。
図9は本実施形態に係る電力変換装置の構造を示す立体斜視図であり、図10は図9のBで示す部分の断面構造を示す図である。
図9、10に示すように、本実施形態に係る電力変換装置は、第1実施形態では1つだったパワーモジュールが複数のパワーモジュール4a〜4fに分割されている。
また、第1の給電母線5と第2の給電母線6は板状導電部材で形成されてL字型に曲がっており、それぞれ面積の広い平面5a、6aが対向して配置され、面積の小さい平面5b、6bが金属筐体7と対向して配置されている。第1の給電母線5と第2の給電母線6はそれぞれ面積の小さい平面5b、6bでネジ31によってパワーモジュール4a〜4fに接続されている。
このように第1の給電母線5と第2の給電母線6が面積の広い平面で対向して配置されているので、相互インダクタンスが小さくなり、第1の給電母線5と第2の給電母線6に生じるスイッチングノイズを小さくすることができる。また、第1の給電母線5と第2の給電母線6の板状導電部材は金属筐体7と対向する面積が小さいので、容量結合C1、C2が小さくなり、第1の給電母線5と金属筐体7との間の電気的特性と、第2の給電母線6と金属筐体7との間の電気的特性とを均等にし易い構造となる。
[第3実施形態の効果]
以上詳細に説明したように、本実施形態に係る電力変換装置によれば、第1の給電母線5と第2の給電母線6とをそれぞれ板状導電部材で形成し、第1の給電母線5と第2の給電母線6とを互いに面積の広い平面で対向させて配置したので、第1の給電母線5と第2の給電母線6との間の誘導結合が小さくなり、第1の給電母線5と第2の給電母線6に生じるスイッチングノイズを低減させることができる。
さらに、本実施形態に係る電力変換装置によれば、第1の給電母線5と第2の給電母線6は面積の小さい平面が金属筐体7に対向して配置されているので、金属筐体7との間の容量結合が小さくなって第1の給電母線5と第2の給電母線6に生じるスイッチングノイズが金属筐体7へ伝播することを低減させることができる。
[第4実施形態]
次に、本発明を適用した第4実施形態について図面を参照して説明する。尚、上述した第1〜第3実施形態と同一の部分については詳細な説明を省略する。
図11は本実施形態に係る電力変換装置の構造を示す立体斜視図であり、図12は平面図である。図11、12に示すように、本実施形態に係る電力変換装置は、金属筐体7と導通している筐体導電部材41をさらに備えており、筐体導電部材41と金属筐体7との間に第1の給電母線5と第2の給電母線6とを配置したことを特徴としている。
ここで、図11のCで示す部分の断面構造を図13に示す。図13に示すように、筐体導電部材41は、金属筐体7にネジなどの取り付け部材42で接続されて導通している。ただし、取り付け部材42を用いなくてもダイキャスト成型等で接続してもよい。
第1の給電母線5と第2の給電母線6は、筐体導電部材41と金属筐体7との間に配置され、第1の給電母線5と筐体導電部材41との間の容量結合C1と、第2の給電母線6と金属筐体7との間の容量結合C2とは、一致または略一致するように構成されている。容量結合C1、C2を略一致させる方法としては、距離を略一致させてもいいし、磁性体や誘電体を挿入してもよい。
このように筐体導電部材41と金属筐体7との間に第1の給電母線5と第2の給電母線6とを配置したので、第1の給電母線5と筐体導電部材41との間の電気的特性を、第2の給電母線6と金属筐体7との間の電気的特性と容易に略一致させることができる。
また、図14に示すように、第1の給電母線5と第2の給電母線6とを固定し易くするために樹脂43でモールドしてもよい。このとき誘電体を含む樹脂43でモールドする厚さを、金属筐体7側と筐体導電部材41側とで変えることにより、第1の給電母線5と筐体導電部材41との間の電気的特性と、第2の給電母線6と金属筐体7との間の電気的特性とが略一致するように形成する。これにより第1及び第2の給電母線5、6に生じるスイッチングノイズが金属筐体7に伝播することを低減できる。
[第4実施形態の効果]
以上詳細に説明したように、本実施形態に係る電力変換装置によれば、金属筐体7と導通している筐体導電部材41をさらに設け、筐体導電部材41と金属筐体7との間に第1の給電母線5と第2の給電母線6とを配置したので、第1の給電母線5と筐体導電部材41との間の電気的特性を、第2の給電母線6と金属筐体7との間の電気的特性と容易に略一致させることができる。
[第5実施形態]
次に、本発明を適用した第5実施形態について図面を参照して説明する。尚、上述した第1〜第4実施形態と同一の部分については詳細な説明を省略する。
図15は本実施形態に係る電力変換装置の構造を説明するための断面図である。図15に示すように、本実施形態に係る電力変換装置は、パワーモジュール4を制御するための制御装置51と第1及び第2の給電母線5、6との間に、筐体導電部材41を配置したことを特徴としている。
制御装置51は、パワーモジュール4の内部にあるスイッチをON、OFF制御するための装置であり、第1及び第2の給電母線5、6との間に筐体導電部材41が配置されているので、第1及び第2の給電母線5、6からのスイッチングノイズによる影響を低減することができる。
各部の接続方法としては、最初に第1の給電母線5とパワーモジュール4及び平滑コンデンサ8の正極側とをネジ52で接続し、次に第2の給電母線6とパワーモジュール4及び平滑コンデンサ8の負極側とをネジ53で接続する。そして、金属筐体7と筐体導電部材41との間に第1及び第2の給電母線5、6を配置し、筐体導電部材41の一部に貫通孔54を設けることによって制御装置51とパワーモジュール4を接続する。
[第5実施形態の効果]
以上詳細に説明したように、本実施形態に係る電力変換装置によれば、パワーモジュール4を制御する制御装置51と第1及び第2の給電母線5、6との間に筐体導電部材41を配置したので、制御装置51に対して第1及び第2の給電母線5、6からのスイッチングノイズによる影響を低減することができる。
[第6実施形態]
次に、本発明を適用した第6実施形態について図面を参照して説明する。尚、上述した第1〜第5実施形態と同一の部分については詳細な説明を省略する。
図16は本実施形態に係る電力変換装置における第1及び第2の給電母線の構造を説明するための図である。図16に示すように、本実施形態に係る電力変換装置は、第1の給電母線5と第2の給電母線6が途中で交差し、金属筐体7に対して対称な位置に配置されていることを特徴としている。そして、このような構造の第1及び第2の給電母線5、6を、上述した第1〜第5実施形態に適用する。
このように第1の給電母線5と第2の給電母線6を交差して配置することにより、式(1)で示した周波数を高い方の周波数に変化させることができるので、パワーモジュール4の内部におけるスイッチングによって第1の給電母線5と第2の給電母線6に生じるスイッチングノイズが金属筐体7に伝播することを低減できる。
尚、図16では1箇所のみで交差しているが、2箇所以上で交差してもよい。また、図16では第1及び第2の給電母線5、6が金属筐体7と面積の広い平面で対向しているが、図4で示したように金属筐体7と面積の小さい平面で対向するようにしてもよい。
[第6実施形態の効果]
以上詳細に説明したように、本実施形態に係る電力変換装置によれば、第1の給電母線5と第2の給電母線6が途中で交差し、金属筐体7に対して対称な位置に配置されているので、第1の給電母線5と金属筐体7との間の容量結合と、第2の給電母線6と金属筐体7との間の容量結合とを容易に略一致させることができる。
[第7実施形態]
次に、本発明を適用した第7実施形態について図面を参照して説明する。尚、上述した第1〜第6実施形態と同一の部分については詳細な説明を省略する。
図17は本実施形態に係る電力変換装置における第1及び第2の給電母線の構造を説明するための図である。図17に示すように、本実施形態に係る電力変換装置は、第1の給電母線5と第2の給電母線6がそれぞれ複数の板状導電部材5x、5y、6x、6yで構成され、各板状導電部材5x、5y、6x、6yは金属筐体7に対して対称な位置に配置されていることを特徴としている。そして、このような構造の第1及び第2の給電母線5、6を、上述した第1〜第5実施形態に適用する。
このように各板状導電部材5x、5y、6x、6yを金属筐体7に対して対称な位置に配置することにより、第1の給電母線5と金属筐体7との間の電気的特性と、第2の給電母線6と金属筐体7との間の電気的特性を容易に略一致させることが可能となる。これにより、パワーモジュール4の内部におけるスイッチングによって第1の給電母線5と第2の給電母線6に生じたスイッチングノイズが金属筐体7に伝播することを低減できる。
[第7実施形態の効果]
以上詳細に説明したように、本実施形態に係る電力変換装置によれば、第1の給電母線5と第2の給電母線6をそれぞれ複数の板状導電部材で構成し、各板状導電部材を金属筐体7に対して対称な位置に配置したので、第1の給電母線5と金属筐体7との間の容量結合と、第2の給電母線6と金属筐体7との間の容量結合とを容易に略一致させることができる。
[第8実施形態]
次に、本発明を適用した第8実施形態について図面を参照して説明する。尚、上述した第1〜7実施形態と同一の部分については詳細な説明を省略する。
図18は、上述した図1のAで示す部分の断面構造を示す図である。図18(a)に示すように、本実施形態に係る電力変換装置では、金属筐体7に対向する第1の給電母線5の面積と金属筐体7に対向する第2の給電母線6の面積との関係を調整することによって、第1の給電母線5と金属筐体7との間の容量結合C1と第2の給電母線6と金属筐体7との間の容量結合C2とを一致または略一致させたことを特徴としている。
具体的には、図18(b)に示すように、第1の給電母線5の長さをL1、幅をw1とすると、金属筐体7に対向する第1の給電母線5の面積S1は
S1=L1×w1
によって算出することができる。
同様に、金属筐体7に対向する第2の給電母線6の面積S2は、第2の給電母線6の長さをL2、幅をw2とすると、
S2=L2×w2
によって算出することができる。
ここで、第1の給電母線5と金属筐体7との間の容量結合C1と第2の給電母線6と金属筐体7との間の容量結合C2とを一致させるためには、第1の給電母線5と金属筐体7との間の距離をd1、第2の給電母線6と金属筐体7との間の距離をd2として
S1/d1=S2/d2 (6)
の関係を満たす必要がある。
したがって、予め距離d1、d2を設定しておき、金属筐体7に対向する第1の給電母線5の面積S1と、金属筐体7に対向する第2の給電母線6の面積S2との関係を調整することによって、第1の給電母線5と金属筐体7との間の容量結合C1と第2の給電母線6と金属筐体7との間の容量結合C2とを一致または略一致させることができる。
これにより、パワーモジュール4の内部におけるスイッチングによって第1の給電母線5と第2の給電母線6に生じるスイッチングノイズが金属筐体7に伝播することを低減できる。
また、式(6)において、面積S1、S2だけではなく、第1の給電母線5と金属筐体7との間の距離d1と、第2の給電母線6と金属筐体7との間の距離d2との関係についても調整することによって、第1の給電母線5と金属筐体7との間の容量結合C1と第2の給電母線6と金属筐体7との間の容量結合C2とを一致または略一致させてもよい。すなわち、面積S1、S2と距離d1、d2のすべてを調整することによって、容量結合C1と容量結合C2とを一致または略一致させてもよい。
さらに、上述した面積S1、S2と距離d1、d2に加えて、図8に示したように第1の給電母線5と金属筐体7との間の誘電率と、第2の給電母線6と金属筐体7との間の誘電率との関係を調整することによって、第1の給電母線5と金属筐体7との間の容量結合C1と第2の給電母線6と金属筐体7との間の容量結合C2とを一致または略一致させてもよい。
具体的には、図8に示すように第1の給電母線5と金属筐体7との間および、または第2の給電母線6と金属筐体7との間に誘電体21または磁性体22を配置して、第1の給電母線5と金属筐体7との間の容量結合C1と、第2の給電母線6と金属筐体7との間の容量結合C2とを一致または略一致させる。すなわち、面積S1、S2と距離d1、d2と誘電率のすべてを調整することによって、容量結合C1と容量結合C2とを一致または略一致させる。
これにより、パワーモジュール4の内部におけるスイッチングによって第1の給電母線5と第2の給電母線6に生じるスイッチングノイズが金属筐体7に伝播することを低減できる。
また、図18では第1及び第2の給電母線5、6の面積の小さい平面を金属筐体7に対向させていたが、図19に示すように第1及び第2の給電母線5、6の面積の広い平面を金属筐体7に対向させるようにしてもよい。しかし、このように配置すると、第1の給電母線5が第2の給電母線6と対向する面積が小さくなってしまう。そこで、第2の給電母線6と面積の広い平面で対向するように板状導電部材55を設置し、この板状導電部材55を第1の給電母線5と接続する。これにより、第1の給電母線5と第2の給電母線6との間の誘導結合が小さくなり、第1の給電母線5と第2の給電母線6に生じるスイッチングノイズを低減させることができる。
[第8実施形態の効果]
以上詳細に説明したように、本実施形態に係る電力変換装置によれば、第1の給電母線5と金属筐体7との間の容量結合C1と第2の給電母線6と金属筐体7との間の容量結合C2とを略一致させたので、スイッチングノイズが金属筐体7へ伝播することを低減して放射ノイズを低減させることができる。
また、本実施形態に係る電力変換装置によれば、金属筐体7に対向する第1の給電母線5の面積と金属筐体7に対向する第2の給電母線6の面積との関係を調整することによって、第1の給電母線5と金属筐体7との間の容量結合C1と第2の給電母線6と金属筐体7との間の容量結合C2とを略一致させたので、スイッチングノイズが金属筐体7へ伝播することを低減して放射ノイズを低減させることができる。
さらに、本実施形態に係る電力変換装置によれば、第1の給電母線5と金属筐体7との間の距離と第2の給電母線6と金属筐体7との間の距離との関係と、第1の給電母線5と金属筐体7との間の誘電率と第2の給電母線6と金属筐体7との間の誘電率との関係と、金属筐体7に対向する第1の給電母線5の面積と金属筐体7に対向する第2の給電母線6の面積との関係とを調整することによって、第1の給電母線5と金属筐体7との間の容量結合C1と第2の給電母線6と金属筐体7との間の容量結合C2とを略一致させたので、スイッチングノイズが金属筐体7へ伝播することを低減して放射ノイズを低減させることができる。
なお、上述の実施形態は本発明の一例である。このため、本発明は、上述の実施形態に限定されることはなく、この実施形態以外の形態であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計などに応じて種々の変更が可能であることは勿論である。
本出願は、2011年11月28日に出願された日本国特許願第2011−258589号に基づく優先権を主張しており、この出願の内容が参照により本発明の明細書に組み込まれる。
本発明の一態様に係る電力変換装置によれば、第1の給電母線5と金属筐体7との間の容量結合C1と第2の給電母線6と金属筐体7との間の容量結合C2とを略一致させる。これにより、スイッチングノイズが金属筐体7へ伝播することを低減して放射ノイズを低減させることができる。したがって、本発明の一態様に係る電力変換装置は、産業上利用可能である。
1 電力変換装置
2 直流電源
3 電動機
4、4a〜4f パワーモジュール
5、5x、5y 第1の給電母線
6、6x、6y 第2の給電母線
7 金属筐体
8 平滑コンデンサ
9 バスバー
10、11 シールド線
17、43 樹脂
21 誘電体
22 磁性体
31、52、53 ネジ
41 筐体導電部材
42 取り付け部材
51 制御装置
54 貫通孔

Claims (16)

  1. 直流電源から供給された直流電力を交流電力に変換する電力変換装置であって、
    前記直流電源の正極と接続される第1の入力端子と、
    前記直流電源の負極と接続される第2の入力端子と、
    前記直流電源から供給された直流電力を交流電力に変換するパワーモジュールと、
    前記第1の入力端子と前記パワーモジュールとを接続する第1の給電母線と、
    前記第2の入力端子と前記パワーモジュールとを接続する第2の給電母線と、
    前記第1及び第2の給電母線と前記パワーモジュールとを収容する金属筐体と、
    前記金属筐体と導通している筐体導電部材とを備え、
    前記第1の給電母線と前記金属筐体との間の容量結合と前記第2の給電母線と前記金属筐体との間の容量結合とを略一致させ、前記筐体導電部材と前記金属筐体との間に前記第1の給電母線と前記第2の給電母線とを配置したことを特徴とする電力変換装置。
  2. 前記第1の給電母線と前記金属筐体との間の距離と前記第2の給電母線と前記金属筐体との間の距離との関係を調整することによって、前記第1の給電母線と前記金属筐体との間の容量結合と前記第2の給電母線と前記金属筐体との間の容量結合とを略一致させることを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記第1の給電母線と前記金属筐体との間の誘電率と前記第2の給電母線と前記金属筐体との間の誘電率との関係を調整することによって、前記第1の給電母線と前記金属筐体との間の容量結合と前記第2の給電母線と前記金属筐体との間の容量結合とを略一致させることを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  4. 前記第1の給電母線と前記金属筐体との間および、または前記第2の給電母線と前記金属筐体との間に誘電体または磁性体を配置することによって、前記第1の給電母線と前記金属筐体との間の誘電率と前記第2の給電母線と前記金属筐体との間の誘電率との関係を調整することを特徴とする請求項3に記載の電力変換装置。
  5. 前記金属筐体に対向する前記第1の給電母線の面積と前記金属筐体に対向する前記第2の給電母線の面積との関係を調整することによって、前記第1の給電母線と前記金属筐体との間の容量結合と前記第2の給電母線と前記金属筐体との間の容量結合とを略一致させることを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  6. 前記第1の給電母線と前記金属筐体との間の距離と前記第2の給電母線と前記金属筐体との間の距離との関係と、
    前記第1の給電母線と前記金属筐体との間の誘電率と前記第2の給電母線と前記金属筐体との間の誘電率との関係と、
    前記金属筐体に対向する前記第1の給電母線の面積と前記金属筐体に対向する前記第2の給電母線の面積との関係と
    を調整することによって、前記第1の給電母線と前記金属筐体との間の容量結合と前記第2の給電母線と前記金属筐体との間の容量結合とを略一致させることを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  7. 前記第1の給電母線と前記第2の給電母線とをそれぞれ板状導電部材で形成し、前記第1の給電母線と前記第2の給電母線とを互いに面積の広い平面で対向させて配置したことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  8. 前記第1の給電母線と前記第2の給電母線は、面積の小さい平面を前記金属筐体に対向して配置されていることを特徴とする請求項7に記載の電力変換装置。
  9. 前記第1の給電母線と前記第2の給電母線は樹脂でモールドされていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  10. 前記パワーモジュールを制御する制御装置と前記第1及び第2の給電母線との間に、前記筐体導電部材を配置したことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  11. 前記第1の給電母線と前記第2の給電母線は途中で交差し、前記金属筐体に対して対称な位置に配置されていることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  12. 前記第1の給電母線と前記第2の給電母線はそれぞれ複数の板状導電部材で構成され、前記板状導電部材は前記金属筐体に対して対称な位置に配置されていることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  13. 前記第1の給電母線と前記金属筐体との間の容量結合と前記第2の給電母線と前記金属筐体との間の容量結合との差を、前記第1の給電母線と前記金属筐体との間の容量結合と前記第2の給電母線と前記金属筐体との間の容量結合との和で割った容量結合の商が2以下であることを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  14. 前記第1の給電母線と前記金属筐体との間の誘導結合と前記第2の給電母線と前記金属筐体との間の誘導結合との差を、前記第1の給電母線と前記金属筐体との間の誘導結合と前記第2の給電母線と前記金属筐体との間の誘導結合との和で割った誘導結合の商が2以下であることを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  15. 前記容量結合の商と前記誘導結合の商との積が2以下であることを特徴とする請求項14に記載の電力変換装置。
  16. 直流電源から供給された直流電力を交流電力に変換する電力変換装置であって、
    前記直流電源の正極と接続される第1の入力端子と、
    前記直流電源の負極と接続される第2の入力端子と、
    前記直流電源から供給された直流電力を交流電力に変換する電力変換手段と、
    前記第1の入力端子と前記電力変換手段とを接続する第1の給電手段と、
    前記第2の入力端子と前記電力変換手段とを接続する第2の給電手段と、
    前記第1及び第2の給電手段と前記電力変換手段とを収容する金属製の収納手段と、
    前記収納手段と導通している筐体導電部材とを備え、
    前記第1の給電手段と前記収納手段との間の容量結合と前記第2の給電手段と前記収納手段との間の容量結合とを略一致させ、前記筐体導電部材と前記収納手段との間に前記第1の給電手段と前記第2の給電手段とを配置したことを特徴とする電力変換装置。
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