JP2014117047A - 電力変換装置 - Google Patents

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明範 大久保
Kentaro Hata
賢太郎 秦
Tronnamchai Kleison
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Abstract

【課題】インバータのスイッチングにより給電母線で発生したノイズを抑制することができる電力変換装置を提供する。
【解決手段】スイッチング素子を有し、電源から出力される電力を変換するパワーモジュール40と、パワーモジュール40及び電源に接続された第1給電母線10と、パワーモジュール40及び電源に接続された第2給電母線20とを備え、第1給電母線10の屈曲部12と第2給電母線20の屈曲部22との間に形成される容量成分の平方根と誘導成分の平方根の第1商で示される第1インピーダンスと、第1給電母線10の直線部11、13と第2給電母線20の直線部21、23との間に形成される容量成分の平方根と誘導成分の平方根の第2商で示される第2インピーダンスが整合している。
【選択図】図3

Description

本発明は、電力変換装置に関するものである。
交流電源に接続されたコンバータと、このコンバータの直流出力側に接続されたインバータと、直流中間回路に接続された直流平滑コンデンサとを有する電力変換装置を対象とし、前記インバータを構成する半導体スイッチング素子のオン・オフにより前記電力変換装置を流れるノイズ電流を低減させるための装置であって、前記ノイズ電流を検出するノイズ電流検出手段と、検出されたノイズ電流を低減させるためのノイズ補償電流を生成して前記電力変換装置に供給するノイズ補償電流供給手段とを備えたノイズ低減装置において、前記ノイズ補償電流供給手段は、前記ノイズ電流検出手段の検出信号により出力電流が制御される素子であって前記直流中間回路の電圧より低い耐圧を有するトランジスタと、ツェナダイオードとの直列回路を備えた電力変換装置のノイズ低減装置が開示されている(特許文献1)。
特開2002−252985号公報
しかしながら、上記従来技術の構成では、例えばFMラジオの周波数帯である高周波数領域になると、ノイズ補償電流供給回路が交流電流成分と逆位相の電流をより精度良く生成する必要があるため、ノイズ電流検出手段は交流電流成分を高精度で検出する必要がある。このため、交流電流成分を高精度で検出するためには高価な検出回路が必要となる。また、高精度に交流電流成分の検出を行ったとしても、高周波領域では制御周期が短くなるため、ノイズ補償電流供給回路を高速動作させる必要がある。高速動作させるためには、例えばトランジスタをSiCといった高価な素子に変える必要がある。従って、上記従来技術では、高周波領域のスイッチングに起因して給電母線に発生する交流電流成分を低減させるために高価な回路が必要になるという問題があった。
本発明が解決しようとする課題は、インバータのスイッチングによるノイズを抑制することができる電力変換装置を提供することである。
本発明は、第1給電母線及び第2給電母線に、屈曲部と、屈曲部に接続された直線部を、それぞれ設け、第1給電母線の屈曲部と第2給電母線の屈曲部との間に形成される容量成分の平方根と誘導成分の平方根の商と、第1給電母線の直線部と第2給電母線の直線部との間に形成される容量成分の平方根と誘導成分の平方根の商とを整合させることによって上記課題を解決する。
本発明によれば、直線部と屈曲部の間における反射係数が低くなり、第1、第2給電母線からのノイズの漏れが抑制されるため、電力変換装置における高調波ノイズを安価な回路で抑制することができる、という効果を奏する。
本発明の実施形態に係る電力変換装置を含む電気自動車の駆動システムの概要図である。 図1の駆動システムの回路図である。 図1の駆動システムの主要部分の概要図である。 図3の屈曲部における反射を説明するための図である。 図3の直線部の斜視図である。 図3の直線部の斜視図である。 図1の給電母線の平面図である。 図3の直線部と屈曲部の間の反射係数に対するノイズ強度特性を示すグラフである。 図1の給電母線における、周波数に対するノイズレベルの特性を示すグラフである。 本発明の他の実施形態に係る電力変換装置を含む電気自動車の駆動システムの概要図である。 図10のXI線に沿う断面図である。 本発明の変形例に係る電力変換装置の給電母線の断面図である。 本発明の他の実施形態に係る電力変換装置を含む電気自動車の駆動システムの概要図である。 (a)は図13の矢印XIVaでみた矢視図の一部分であり、(b)は図13の矢印XIVaでみた矢視図の一部分である。 本発明の他の実施形態に係る電力変換装置を含む電気自動車の駆動システムの概要図である。 図15の矢印XVでみた矢視図の一部分である。 本発明の他の実施形態に係る電力変換装置を含む電気自動車の駆動システムの概要図である。 図17のXVIII線に沿う断面図である。 本発明の他の実施形態に係る電力変換装置を含む電気自動車の駆動システムの概要図である。 図19の給電母線の平面図である。 本発明の他の実施形態に係る電力変換装置を含む電気自動車の駆動システムの概要図である。 図21の給電母線の屈曲部と直線部の一部の平面図である。 本発明の他の実施形態に係る電力変換装置を含む電気自動車の駆動システムの概要図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
《第1実施形態》
図1は、本発明の実施形態に係る電力変換装置を含む電気自動車の駆動システムの概要図である。図2は、図1の駆動システムの回路図である。なお、図1のXYZの軸表示は、給電母線10、20の斜視図と対応するように図示されている。詳細な図示は省略するが、本例の電気自動車は、三相交流電力モータなどの電動機200を走行駆動源として走行する車両であり、電動機200は電気自動車の車軸に結合されている。以下、電気自動車を例に説明するが、本発明は、ハイブリッド自動車(HEV)にも適用することができ、また車両以外の装置に搭載される電力変換装置にも適用可能である。
直流電源100は、複数の二次電池を直列又は並列に接続することで構成されるバッテリであって、車両の動力源である。本例の電力変換装置1は、直流電源100とモータ200との間に接続され、直流電源100から供給される直流電力を交流電力に変換して、モータ200に供給するインバータである。
電力変換装置1は、給電母線10、20と、コンデンサ30と、パワーモジュール40とを備えている。電力変換装置1は、モジュール化された、コンデンサ30及びパワーモジュール40を、金属製の筐体内に収容する。そして、外部からのコントローラにより、パワーモジュール40内のスイッチング素子を動作させることで、電力を変換する。また、電力変換装置1の筐体内には、給電母線10、20の一部が収容されている。そして、給電母線10、20が、電力変換装置1内のインバータ回路と、外部の直流電源100とを電気的に接続する。
給電母線10、20は、金属材料により板状にそれぞれ形成された一対のバスバである。給電母線10、20は、板状の導電体(金属部材)を屈曲させることで形成され、それぞれ平行になるように配置されている。給電母線10は、一端を直流電源100の正極側に、他端をパワーモジュール40の正極端子に接続されている。また給電母線20は、一端を直流電源100の負極側に、他端をパワーモジュール40の負極端子に接続されている。給電母線10がP側の電源線に相当し、給電母線20がN側の電源線に相当する。なお、本例は、給電母線10を負極側の母線に、給電母線20を正極側の母線にしてもよい。
コンデンサ30は、電力変換装置100内のP側配線と、N側配線との間に接続されている。コンデンサ30は、直流電源100から入力される電圧の変動を吸収する平滑コンデンサである。なお、図1では、コンデンサ30の図示を省略している。
パワーモジュール40は、スイッチング素子S1〜S6及びダイオードD1〜D6を有し、また、給電母線10、20を介して、直流電源100に接続するための正極端子及び負極端子と、3本のシールド線50と接続する端子を有している。スイッチング素子S1〜S6は半導体素子により形成されたIGBT等のトランジスタであって、ダイオードD1〜D6に対して、それぞれ逆並列に接続されている。そして、スイッチング素子S1とダイオードDの並列回路と、スイッチング素子S2とダイオードD2の並列回路が、P側とN側の配線の間に直列に接続されている。また、他のスイッチング素子S3〜S6及びダイオードD3〜D6についても、スイッチング素子S1、S2及びダイオードD1、D2と同様に、P、N側配線間に接続されている。これにより、パワーモジュール40は、モジュール内で、三相ブリッジ回路を形成している。
シールド線50は、導線を樹脂で覆ったケーブルであって、パワーモジュール40と電動機200との間に接続されている。シールド線50は、パワーモジュール40内のインバータ回路及び電動機200の各相に合わせて、3本のケーブルで構成されている。
次に、給電母線10、20の形状及び配置について、図3を用いて説明する。図3は、本例の駆動システムの概要図である。ただし、電力変換装置1を平面図で示している。なお、図3のYZの軸表示は、給電母線10、20の平面図と対応するように図示されている。
給電母線10は、直線部11、13と、直線部11、13に接続される屈曲部12を有している。また、給電母線20は、直線部21、23と、直線部21、23に接続される屈曲部22を有している。直線部11、13及び屈曲部12は一体であり、直線部21、23及び屈曲部22は一体である。
直線部11は平坦な板状の部材である。直線部11の一端は、直流電源100の正極側に接続されている。また直線部11は、直流電源100の正極側から電力変換装置1内に向かって(図3のY方向に向かって)延在している。
屈曲部12は、導電部材を屈曲させることで、給電母線10の長手方向へ向きを変える部分である。屈曲部12は、直線部11、13と異なり曲面を有している。屈曲部12は、給電母線10の長手方向が、直線部11の延在方向(図3のY方向)から、当該延在方向に対して垂直の方向になるように、直線部11の他端から曲がり、湾曲しつつ、直線部13の一端に繋がっている。
直線部13は、平坦な板状の部材である。直線部13の長手方向(図3のZ方向)が直線部11の長手方向(図3のY方向)と垂直になるように、直線部13は、電力変換装置1内に配置されている。そして、直線部13は、屈曲部12とつながる一端から、パワーモジュール40に向かって延在している。
直線部21は、直線部11と同様の形状に形成されている。直線部21は、直流電源100の負極側から、電力変換装置1内に向かって(図3のY方向に向かって)延在している。直線部11及び直線部21は平行に配置され、互いの面が向き合うように配置されている。このとき、直線部11及び直線部21の表面のうち、最も表面積の大きいそれぞれの面が対向している。なお、図1、図3では、直線部11、21のXY方向の面が対向面となる。
また、直線部11と直線部21との間には、隙間が設けられているが、この隙間の大きさ、言い換えると、直線部11と直線部21の間の距離(直線部11、21間の間隔)は、直線部11、21との間で容量成分又は誘導成分の少なくとも一方の成分が生じる程度の距離である。なお、給電母線10、20間の容量成分及び誘導成分については、後述する。
屈曲部22は、屈曲部11と同様の方向に曲げることで、屈曲部11と形状を対応させつつ、給電母線20の長手方向への向きを変えるように形成されている。屈曲部11及び屈曲部22は、形成される曲面のそれぞれの曲率中心(図3の点Oは、屈曲部22の曲率中心を示す)に対して、同方向に回転するように形成されている。また、屈曲部12は、屈曲部22の曲率中心に対して、屈曲部22よりも外側に配置されている。言い換えると、屈曲部22は、屈曲部12と曲率中心(点O)との間に配置されている。屈曲部12の両曲面のうち、曲率中心側に配置された曲面と、屈曲部22の両曲面のうち、曲率中心に対し反対側に配置された曲面は、互いに向き合うことで対向している。これにより、屈曲部12と屈曲部22は対向して配置されている。なお、屈曲部11及び屈曲部22の曲率中心は、必ずしも同一点にする必要はない。また、屈曲部11、22の曲面は、曲率中心に対して同一の半径で曲げた面とする必要はない。
直線部23は、直線部13と同様の形状に形成されている。直線部23は、屈曲部22の端部から、パワーモジュール40に向かって(図3のZ方向に向かって)延在している。直線部13及び直線部23は平行に配置され、互いの面が向き合うように配置されている。
次に、給電母線10、20の電気的な特性について説明する。直線部11、21のインピーダンスをZabとし、屈曲部12、22のインピーダンスをZcdとする。また、説明を容易にするために、直線部13、23のインピーダンスは、直線部11、21のインピーダンスと同じインピーダンス(Zab)とする。
給電母線10と給電母線20の間のLab、容量成分をCabとすると、直線部11、21のインピーダンス(Zab)は、以下の式(1)で表される。
Figure 2014117047
また、屈曲部11、21のインピーダンスも、式(1)で表される。すなわち、直線部11、21のインピーダンス(Zab)は、直線部11と直線部21との間に形成される容量成分(Cab)の平方根と誘導成分(Lab)の平方根と商で示される。また、屈曲部12、22のインピーダンス(Zab)は、屈曲部12と屈曲部22との間に形成される容量成分(Cab)の平方根と誘導成分(Lab)の平方根と商で示される。
次に、図4を用いて、屈曲部12、22におけるノイズの反射について説明する。図4は、ノイズの反射を説明するための概念図である。
パワーモジュール40内のスイッチング素子S1〜S6が高周波で動作すると、モジュール内でノイズが発生する。そして、このノイズは、パワーモジュール40に接続されている給電母線10、20を伝搬する。本例では、図3に示すように、給電母線10、20が屈曲部12、22を有する。そのため、屈曲部12、22が不連続点になると、直線部13、23から屈曲部12、22への進行波(ノイズ)は、不連続点で反射し、進行波の一部のエネルギーが進行波と逆向きに伝搬する。このときの反射係数は、以下の式(2)で表される。
Figure 2014117047
そして、式(2)より、屈曲部による高調波ノイズの反射を抑えるためには、直線部11、21及び直線部13、23のインピーダンス(Zab)と、屈曲部12、22のインピーダンス(Zab)との間で、式(3)を満たすことが求められる。
Figure 2014117047
すなわち、インピーダンス(Zab)とインピーダンス(Zab)が近似的に等しくする。これにより、反射係数をゼロ又はゼロに近い値にすることができるため、屈曲部12、22での高調波ノイズの反射を抑制することができる。
そして、式(1)で示したとおり、インピーダンス(Zab)及びインピーダンス(Zab)は、容量成分(Cab)の平方根と誘導成分(Lab)の平方根と商で表される。そのため、インピーダンス(Zab)の式(1)で示される商と、インピーダンス(Zcd)の式(1)と同様に示される商と整合させることで、式(3)の条件を満たすことができ、屈曲部12、22での高調波ノイズの反射を抑制することができる。なお、インピーダンス(Zab)、インピーダンス(Zcd)の各商の整合は、必ずしもZabを示す商とZcdを示す商とを等しくする必要はなく、許容される反射係数(ρ)を満たす範囲であればよい。
次に、給電母線10、20の形状と、インピーダンス(Zab、Zcd)との関係について、図5、6を用いて説明する。図5、図6は直線部11、21の斜視図であり、図5は容量成分を説明するための図であり、図6は誘導成分を説明するための図である。
図5において直線部11、21の面積をSとし、直線部11と直線部21の間隔をdとし、直線部11と直線部21との間の誘電率をεとする。誘電率(ε)は、比誘電率(ε)と真空誘電率(ε)の積で示される。直線部11、21の容量成分(Cab)は、式(4)で表される。
Figure 2014117047
図5において、直線部11、21の長さをL、幅をw、厚さをHとし、直線部11と直線部21の間隔をdとする。また、直線部11と直線部21との間の透磁率をμとする。なお、長さ(L)は直線部11、21の長手方向(図14のY方向)の長さである。直線部11、21の誘導成分(Lab)である自己インダクタンスは、式(5)で表される。
Figure 2014117047
また、屈曲部12、22の容量成分(Ccd)及び誘導成分(Lcd)についても、式(4)(5)と同様に、表すことができる。そして、式(4)、(5)で示されるように、直線部11、13、21、23及び屈曲部の容量成分(Cab、Ccd)は面積(S)と間隔(d)により調整され、直線部11、13、21、23及び屈曲部の誘導成分(Lab、Lcd)は長さ(L)、幅(w)及び厚さ(H)により調整される。
よって、式(4)、(5)より、インピーダンス(Zab)の式(1)で示される商と、インピーダンス(Zcd)の式(1)と同様に示される商と整合させるためには、直線部11、13、21、23の形状及び直線部11、13、21、23間の間隔と、屈曲部12、22の形状と屈曲部12、22間の間隔とを調整して、それぞれの商が近い値になるように、給電母線10、20を設計すればよい。
また、本例において直線部11、13、及び、屈曲部21、23の長さ(L)は間隔(d)に対して十分に長い。そのため、式(1)において、直線部11、21の容量成分(Cab)は、直線部11、21の誘導成分(Lab)と比較して、支配的になる。そのため、インピーダンス(Zab)の式(1)で示される商と、インピーダンス(Zcd)の式(1)と同様に示される商と整合させるためには、直線部11、13、21、23の容量成分(Cab)と屈曲部12、22の容量成分(Ccd)を整合させればよい。
本例は、図7に示すように、インピーダンス(Zab)、インピーダンス(Zcd)の各商の整合をとるため、給電母線10と給電母線20の間隔(d)を一定に保っている。なお、給電母線10、20の幅及び高さは、それぞれ同一である。図7は、給電母線10、20の平面図である。
Figure 2014117047
式(4)に示すように、屈曲部12、22の間隔が、直線部11、21の間隔(d)よりも倍大きくなると、屈曲部12、22の容量成分(Ccd)は、対向面の単位面積あたりで、直線部11、21の容量成分(Cab)よりも倍、小さくなる。上記のとおり、インピーダンス(Zab、Zcd)は、誘導成分と比較して容量成分で支配されている。そのため、比較例の場合では、インピーダンス(Zab)を示す商と、インピーダンス(Zcd)を示す商が整合しない。
一方、本例では、屈曲部12、22の間隔(d)は、直線部11、21の間隔及び直線部13、23の間隔と同じである。そのため、単位面積あたりで、屈曲部12、22の容量成分(Ccd)は直線部11、21の容量成分(Cab)と等しくなる。本例では、給電母線10、20の間隔を一定にすることで、インピーダンス(Zab)を示す商と、インピーダンス(Zcd)を示す商とを整合させることができる。その結果として、本例は、屈曲部12、22における不連続を抑制し、給電母線10、20で発生する高周波ノイズを低減することができる。
また、本例は、インピーダンス(Zab)を示す商と、インピーダンス(Zcd)を示す商とが均一に分布するように、給電母線10、20を設計する。これにより、本例は、屈曲部12、22における不連続を抑制し、給電母線10、20で発生する高周波ノイズを低減することができる。
次に、反射係数(ρ)と高周波ノイズの強度との関係を示す。図8は、反射係数(ρ)に対するノイズ強度の特性を示すグラフである。ノイズ強度(Np)は、給電母線10、20から許容される漏れノイズの強度であって、例えば、安全基準や法規(日本国内では電波法)などで決められる。本例では、例として、反射係数を−0.1から0.1の範囲内に抑えることで、高周波ノイズを強度(Np)以下に抑えることができることになる。そして、反射係数(ρ)を−0.1から0.1の範囲内に抑えることが、インピーダンス(Zab)を示す商と、インピーダンス(Zcd)を示す商とを整合させることに対応する。なお、反射係数の範囲は、電力変換装置1で発生するノイズ強度や、ノイズのシールド特性等により適宜設定される範囲である。
図8に示すように、インピーダンス(Zab)を示す商と、インピーダンス(Zcd)を示す商とを等しくすることで、ノイズを最小限に抑えることができる。また、インピーダンス(Zab)を示す商と、インピーダンス(Zcd)を示す商とを整合させることで、反射係数(ρ)を−0.1から0.1の範囲内の値とし、高周波ノイズの強度をNp以下に抑制することができる。
図9は、高調波ノイズの周波数に対するノイズレベルの特性を示すグラフである。グラフaは本発明の特性を、グラフbは比較例の特性を示す。図9に示すように、本例は、比較例と比較して、ノイズレベルのピーク値を抑制することができる。特に、図9の点線に対応する周波数帯域が、車載ラジオの周波数帯域又は車載用のディジタル機器の動作周波数を含む場合に、比較例では、ノイズのピーク値が高いため、ラジオの聴取を困難にしたり、ディジタル機器の動作に悪影響を及ぼしたりする。また比較例では、耳障りの雑音が発生する可能性がある。一方、本例では、ノイズレベルのピーク値が抑えられるため、比較例で発生した悪影響を防ぐことができる。
上記のように、本例は、給電母線10、20に、直線部11、13、21、23及び屈曲部12、22を設け、直線部11、13、21、23のインピーダンス(Zab)の商と、屈曲部12、22のインピーダンス(Zcd)の商とを整合させている。これにより、給電母線10、20の長手方向で、給電母線10、20間の誘導成分と容量成分との商が、屈曲部12、22の前後で大きく変化せず、屈曲部12、22のインピーダンスの不連続性を解消することができるため、スイッチング素子S1〜S6のスイッチングによる高調波ノイズを抑制することができる。
また、本例は、給電母線10、20の長手方向への長さを、給電母線10、20の間隔より十分に長くし、インピーダンス(Zab)の容量成分と、インピーダンス(Zcd)の容量成分とを整合させている。これにより、屈曲部12、22のインピーダンスの不連続性を解消することができるため、高調波ノイズを抑制することができる。
また、本例は、互いの面同士を対向させて、給電母線10、20を配置し、給電母線10、20の間隔を一定に保っている。これにより、屈曲部12、22のインピーダンスの不連続性を解消することができるため、高調波ノイズを抑制することができる。
上記給電母線10が本発明の「第1給電母線」に、給電母線20が本発明の「第2給電母線」に相当する。
《第2実施形態》
図10は、発明の他の実施形態に係る電力変換装置を含む電気自動車の駆動システムの概要図である。図11は、図10のXI線に沿う断面図である。本例では上述した第1実施形態に対して、屈曲部12の形状及び屈曲部12、22に誘電体を設ける点が異なる。これ以外の構成は、上述した第1実施形態と同じであるため、その記載を適宜、援用する。なお、図10のYZの軸表示は、給電母線10、20の平面図と対応するように図示されている。
Figure 2014117047
本例では、屈曲部12、22で母線間の間隔がdから大きくなっているため、屈曲部12、22の容量成分(Ccd)が、直線部11、21及び直線部13、23の容量成分(Cab)よりも、単位面積あたりで、小さくなっている。そのため、本例は、屈曲部12と屈曲部22との間に、誘電体14を設けている。
Figure 2014117047
上記のように、本例は、屈曲部12と屈曲部22との間に、誘電体14を設ける。これにより、屈曲部12、22の部分で、給電母線間の容量結合が強くなり、屈曲部12、22のインピーダンスの不連続性を解消することができるため、スイッチング素子S1〜S6のスイッチングによる高調波ノイズを抑制することができる。
なお、本発明の変形例として、屈曲部12、22及び誘電体14を樹脂体16で覆ってもよい。樹脂体16は樹脂材料で形成されている。図12は、変形例に係る屈曲部12、22の断面図であって、図10のXI線に沿う断面図に相当する。これにより、変形例は、誘電体14を屈曲部12、22間で容易に固定することができる。
《第3実施形態》
図13は、発明の他の実施形態に係る電力変換装置を含む電気自動車の駆動システムの概要図である。図14(a)は図13の矢印XIVaの方向でみた矢視図の一部分を、図14(b)は図13の矢印XIVbの方向でみた矢視図の一部分を示す。本例では上述した第2実施形態に対して、屈曲部12の形状が異なる。これ以外の構成は、上述した第2実施形態と同じであるため、その記載を適宜、援用する。なお、図13のYZの軸表示は、給電母線10、20の平面図と対応するように図示されている。
Figure 2014117047
Figure 2014117047
Figure 2014117047
Figure 2014117047
すなわち、本例は、屈曲部12、22の対向面の面積を、給電母線10、20の長手方向への単位長さあたり(長さLあたり)で、直線部13、23の対向面の面積よりも大きくする。これにより、屈曲部12、22の部分で、給電母線間の容量結合が強くなり、屈曲部12、22のインピーダンスの不連続性を解消することができるため、スイッチング素子S1〜S6のスイッチングによる高調波ノイズを抑制することができる。
《第4実施形態》
図15は、発明の他の実施形態に係る電力変換装置を含む電気自動車の駆動システムの概要図である。図16は図15の矢印XVの方向でみた矢視図を示す。本例では上述した第2実施形態に対して、屈曲部12の形状が異なる。これ以外の構成は、上述した第2実施形態と同じであるため、その記載を適宜、援用する。なお、図15のYZの軸表示は、給電母線10、20の平面図と対応するように図示されている。
Figure 2014117047
図14に示すように、屈曲部12の曲面部分の幅が、直線部13の幅(w)よりも大きい、Δwになっている。屈曲部22の曲面部分の幅は、直線部23の幅(w)と同じ、
wである。
Figure 2014117047
直線部13、23の誘導成分(Lcd)について、幅wが厚さHに対して十分に大きい、とすると、式(5)の関係式は、以下の式(6)で示されるように簡略化される。
Figure 2014117047
式(6)から幅wを導出すると、式(7)で表される。
Figure 2014117047
そして、式(7)に含まれる誘導成分(Lcd)を倍させたときに、幅(Δw)は、以下の式(8)で表される。
Figure 2014117047
式(8)に、式(7)を代入することで、式(9)が導出される。
Figure 2014117047
Figure 2014117047
上記のように、本例は、屈曲部12、22の誘導成分(Lcd)を、給電母線10、20の長手方向の単位長さあたりで、直線部11、13、21、23の誘導線分(Lab)よりも小さくする。これにより、屈曲部12、22のインピーダンスの不連続性を解消することができるため、スイッチング素子S1〜S6のスイッチングによる高調波ノイズを抑制することができる。
《第5実施形態》
図17は、発明の他の実施形態に係る電力変換装置を含む電気自動車の駆動システムの概要図である。図18は図17の矢印XVIIIの方向でみた矢視図を示す。本例では上述した第4実施形態に対して、屈曲部12の形状が異なる。これ以外の構成は、上述した第4実施形態と同じであり、その記載を適宜、援用する。なお、図17のYZの軸表示は、給電母線10、20の平面図と対応するように図示されている。
屈曲部12は、頂点部分の高さ(H)が屈曲部22の頂点部分の高さ(H)よりも大きくなるように形成されている。また、屈曲部12は、高さ(H)が両端部分から頂点に向けて徐々に大きくなり、頂点部分で最も大きくなるように、形成されている。屈曲部22の高さは、直線部11、13、21、23の高さと同様である。なお、高さ(H、H)は、図17に示すYZ平面で、給電母線10、20の長手方向に対して垂直な方向の長さに相当し、言い換えると、屈曲部11、12の対向面に対して垂直な方向の長さに相当する。
Figure 2014117047
なお、誘導線分を、倍、小さくするための高さ(H)は、第4実施形態と同様に、高さ(H)で示される誘導成分(Lcd)を倍して、高さ(H)と高さ(H)との関係式を導出することで、算出すればよい。そして当該関係式は、以下の式(10)で示される。
Figure 2014117047
上記のように、本例は、屈曲部12の高さを、屈曲部22の高さと比較して、屈曲部12及び屈曲部22の対向面に対して垂直な方向に高くする。これにより、屈曲部12、22のインピーダンスの不連続性を解消することができるため、スイッチング素子S1〜S6のスイッチングによる高調波ノイズを抑制することができる。
《第6実施形態》
図19は、発明の他の実施形態に係る電力変換装置を含む電気自動車の駆動システムの概要図である。図20は給電母線の平面図を示す。本例では上述した第1実施形態に対して、給電母線10、20の形状が異なる。これ以外の構成は、上述した第1実施形態と同じであり、その記載を適宜、援用する。なお、図19のXYZの軸表示は、給電母線10、20の斜視図と対応するように図示されている。
給電母線10と給電母線20が対向する一対の対向面は、平面上に配置されている。すなわち、直線部11と直線部21が対向する一対の対向面、屈曲部12と屈曲部22が対向する一対の対向面、直線部13と直線部23が対向する一対の対向面は、それぞれ同一平面上で、面一になるよう配置されている。また、屈曲部12、22で給電母線10、20を屈曲させた場合に、給電母線10、20の長手方向は、給電母線10、20の対向面を含む一平面内で90度変わっている。
また、給電母線10、20の幅は一定の大きさ(w)に保たれている。なお、幅(w)は、給電母線10、20の対向面内で、給電母線10、20の長手方向に対して垂直方向の長さに相当する。
Figure 2014117047
Figure 2014117047
一方、本例では、屈曲部12、22の幅は、直線部11、21の幅及び直線部13、23の幅と同じである。そのため、単位長さあたりで、屈曲部12、22の容量成分(Ccd)は直線部11、21の容量成分(Cab)と等しくなる。そのため本例では、給電母線10、20の幅を一定にすることで、インピーダンス(Zab)を示す商と、インピーダンス(Zcd)を示す商とを整合させることができる。その結果として、本例は、屈曲部12、22における不連続を抑制し、給電母線10、20で発生する高周波ノイズを低減することができる。
上記のように、本例は、直線部11、21の一対の対向面、屈曲部12、22の一対の対向面、直線部13、23の一対の対向面を、それぞれ同一平面所に配置し、給電母線10、20の幅を一定に保っている。これにより、屈曲部12、22のインピーダンスの不連続性を解消することができるため、高調波ノイズを抑制することができる。
《第7実施形態》
図21は、発明の他の実施形態に係る電力変換装置を含む電気自動車の駆動システムの概要図である。図22は給電母線の屈曲部と直線部の一部の平面図を示す。本例では上述した第6実施形態に対して、屈曲部の形状が異なる。これ以外の構成は、上述した第6実施形態と同じであり、その記載を適宜、援用する。なお、図21のXYZの軸表示は、給電母線10、20の斜視図と対応するように図示されている。
屈曲部12の頂点を含んだ幅は、第6実施形態に係る屈曲部12の幅(w)よりも大きくなっているため、屈曲部22と対向する屈曲部12の対向面の面積は、第6実施形態に係る屈曲部12の対向面の面積よりも大きくなっている。屈曲部22の対向面の面積についても、第6実施形態に係る屈曲部22の対向面と比較して、同様に大きくなっている。
そして、式(4)に示すように、屈曲部12、22の対向面の面積が大きくなると、屈曲部12、22の容量成分(Ccd)が増加する。そのため、本例では、図22に示すように、屈曲部12の頂点と屈曲部22の頂点の間隔(d)を、直線部11、13と直線部21、23との間隔(d)よりも大きくする。また、屈曲部12と屈曲部22の間隔は、屈曲部12、22の両端から頂点に向かって、徐々に大きくなっている。これにより、本例は、式(4)を参照し、面積(S)の増加分に対して、間隔(d)の増加させることで、屈曲部12、22の容量成分(Ccd)を調整し、直線部11、13、21、23の容量成分(Cab)と屈曲部12、22の容量成分(Ccd)を整合させている。
上記のように、本例は、屈曲部12と屈曲部22の間隔(d)を直線部11、13と直線部13、23の間隔(d)より大きくしている。これにより、屈曲部12、22のインピーダンスの不連続性を解消することができるため、高調波ノイズを抑制することができる。
《第8実施形態》
図23は、発明の他の実施形態に係る電力変換装置を含む電気自動車の駆動システムの概要図である。本例では上述した第6実施形態に対して、屈曲部の形状が異なり、また、屈曲部がフェライトを含む点が異なる。これ以外の構成は、上述した第6実施形態と同じであり、第6、7実施形態の記載を適宜、援用する。なお、図23のXYZの軸表示は、給電母線10、20の斜視図と対応するように図示されている。
屈曲部12の頂点を含んだ幅は、第6実施形態に係る屈曲部12の幅(w)よりも大きくなっているため、屈曲部22と対向する屈曲部12の対向面の面積は、第6実施形態に係る屈曲部12の対向面の面積よりも大きくなっている。屈曲部22の対向面の面積についても、第6実施形態に係る屈曲部22の対向面と比較して、同様に大きくなっている。
そして、式(4)に示すように、屈曲部12、22の対向面の面積が大きくなると、屈曲部12、22の容量成分(Ccd)が増加する。そのため、本例では、図23に示すように、屈曲部12、22の内部に、フェライトをぞれぞれ埋め込んで、磁性体15、25を形成する。これにより、本例は、屈曲部12、22の対向面の面積の増加による、容量成分(Ccd)の増加に対して、磁性体15、25を屈曲部12、22に設けることで、屈曲部12、22の誘導成分(Lcd)を調整し、インピーダンス(Zab)、インピーダンス(Zcd)の各商の整合をとる。
上記のように、本例において、屈曲部12、屈曲部22はフェライトを含む。これにより、屈曲部12、22のインピーダンスの不連続性を解消することができるため、高調波ノイズを抑制することができる。
1…電力変換装置
10、20…給電母線
11、13、21、23…直線部
12、22…屈曲部
14…誘電体
15、25…磁性体
16…樹脂体
30…コンデンサ
40…パワーモジュール
S1〜S6…スイッチング素子
50…シールド線

Claims (11)

  1. スイッチング素子を有し、電源から出力される電力を変換するパワーモジュールと、
    前記パワーモジュール及び前記電源に接続された第1給電母線と、
    前記パワーモジュール及び前記電源に接続された第2給電母線とを備え、
    前記第1給電母線及び前記第2給電母線は、屈曲部と、前記屈曲部に接続された直線部を、それぞれ有し、
    前記屈曲部の第1インピーダンスは、第1給電母線の屈曲部と第2給電母線の屈曲部との間に形成される容量成分の平方根と誘導成分の平方根の第1商で示され、
    前記直線部の第2インピーダンスは、第1給電母線の直線部と第2給電母線の直線部との間に形成される容量成分の平方根と誘導成分の平方根の第2商で示され、
    前記第1インピーダンスを示す前記第1商と、前記第2インピーダンスを示す前記第2商が整合している
    ことを特徴とする電力変換装置。
  2. 請求項1記載の電力変換装置であって、
    前記第1給電母線及び前記第2給電母線は、板状の金属部材で形成され、
    前記第1給電母線及び前記第2給電母線の長手方向への長さは、前記第1給電母線と前記第2給電母線の間隔より十分に長く、
    前記第1インピーダンスの前記容量成分と前記第2インピーダンスの前記容量成分が整合している
    ことを特徴とする電力変換装置。
  3. 請求項1又は2記載の電力変換装置であって、
    前記第1給電母線及び前記第2給電母線は、板状の金属部材で形成され、かつ、互いの面同士を対向して配置され、
    前記第1給電母線と前記第2給電母線の間隔が一定に保たれている
    ことを特徴とする電力変換装置。
  4. 請求項1又は2記載の電力変換装置であって、
    前記第1給電母線の前記屈曲部と前記第2給電母線の前記屈曲部との間に設けられた誘電体をさらに備える
    ことを特徴とする電力変換装置。
  5. 請求項1又は2記載の電力変換装置であって、
    前記第1給電母線及び前記第2給電母線は、板状の金属部材で形成され、かつ、互いの面同士を対向して配置され、
    前記第1給電母線の前記屈曲部と前記第2給電母線の前記屈曲部の対向する部分の面積は、前記金属部材の長手方向への単位長さあたりで、前記第1給電母線の前記直線部と前記第2給電母線の前記直線部の対向する部分の面積よりも大きい
    ことを特徴とする電力変換装置。
  6. 請求項1又は2記載の電力変換装置であって、
    前記第1給電母線及び前記第2給電母線は、板状の金属部材で形成され、かつ、互いの面同士を対向して配置され、
    前記第1給電母線は、前記第2給電母線の前記屈曲部の曲率中心に対して、前記第2給電母線よりも外側に配置され、
    前記第1インピーダンスの前記誘導成分は、
    前記金属部材の長手方向への単位長さあたりで、前記第2インピーダンスの前記誘導成分よりも小さい
    ことを特徴とする電力変換装置。
  7. 請求項1又は2記載の電力変換装置であって、
    前記第1給電母線及び前記第2給電母線は、板状の金属部材で形成され、かつ、互いの面同士を対向して配置され、
    前記第1給電母線は、前記第2給電母線の前記屈曲部の曲率中心に対して、前記第2給電母線よりも外側に配置され、
    前記第1給電母線の前記屈曲部の高さは、前記第2給電母線の前記屈曲部の高さと比較して、前記第1給電母線の前記屈曲部と前記第2給電母線の前記屈曲部との対向面に対して垂直な方向に高い
    ことを特徴とする電力変換装置。
  8. 請求項1又は2記載の電力変換装置であって、
    前記第1給電母線及び前記第2給電母線は、板状の金属部材で形成され、かつ、互いの面同士を対向して配置され、
    前記第1給電母線の前記直線部と前記第2給電母線の前記直線部との一対の第1対向面、及び、前記第1給電母線の前記屈曲部と前記第2給電母線の前記屈曲部との一対の第2対向面は、それぞれ同一平面上に配置され、
    前記第1給電母線と前記第2給電母線との対向面における、前記第1給電母線及び前記給電母線の幅が一定に保たれている
    ことを特徴とする電力変換装置。
  9. 請求項1又は2記載の電力変換装置であって、
    前記第1給電母線及び前記第2給電母線は、板状の金属部材で形成され、かつ、互いの面同士を対向して配置され、
    前記第1給電母線の前記屈曲部と前記第2給電母線の前記屈曲部の間隔は、前記第1給電母線の前記直線部と前記第2給電母線の前記直線部の間隔よりも大きい
    ことを特徴とする電力変換装置。
  10. 請求項1〜9のいずれか一項に記載の電力変換装置であって、
    前記屈曲部はフェライトを含む
    ことを特徴とする電力変換装置。
  11. 請求項1〜10のいずれか一項に記載の電力変換装置であって、
    前記屈曲部を樹脂部材で覆う樹脂体をさらに備える
    ことを特徴とする電力変換装置。
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