JP2000215735A - 積層バスバ― - Google Patents

積層バスバ―

Info

Publication number
JP2000215735A
JP2000215735A JP11329924A JP32992499A JP2000215735A JP 2000215735 A JP2000215735 A JP 2000215735A JP 11329924 A JP11329924 A JP 11329924A JP 32992499 A JP32992499 A JP 32992499A JP 2000215735 A JP2000215735 A JP 2000215735A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conductor
bus bar
bent portion
insulating material
bent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11329924A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3824825B2 (ja
Inventor
Naoyuki Toyoda
尚之 豊田
Hideyuki Fujinami
秀行 藤浪
Takao Kobayashi
隆雄 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Furukawa Electric Co Ltd filed Critical Furukawa Electric Co Ltd
Priority to JP32992499A priority Critical patent/JP3824825B2/ja
Publication of JP2000215735A publication Critical patent/JP2000215735A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3824825B2 publication Critical patent/JP3824825B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】製造し易く、バスバー曲げ部での絶縁性能をよ
り確実に維持できて、前記曲げ部の曲げ設計の自由度を
高くできる積層バスバーを得ることにある。 【解決手段】2数の板状導体12、13とこれら導体間
に配置される2枚のシート状絶縁材14、15とを接着
層16、17で接着して積層されるとともに、1個所以
上のバスバー曲げ部11aを有する積層バスバー11を
前提とする。導体12、13の導体曲げ部12a、13
aの曲げ半径を異ならせて、これらの間に導体間空隙2
0を形成する。この空隙20は導体曲げ部12a、13
aから外れた位置の導体間隔Aよりも広い。絶縁材1
4、15の接着剤がついていない絶縁材曲げ部14a,
15aを導体間空隙20に位置させる。それにより、絶
縁材曲げ部14a,15aを緩やかに撓ませて、この曲
げ部にクラックや割れを生じさせる多数の連続する細か
なしわが発生しないようにしたことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばハイブリッ
ト電気自動車や電気自動車に搭載された電気機器類の給
配電手段として用いられ、特に、曲げ部を有した積層バ
スバーに関する。
【0002】
【従来の技術】積層バスバーは、複数枚の板状導体間に
1枚以上の絶縁材を接着層を介して接着し積層してなる
ものであり、電気自動車の電気機器類例えばインバータ
等のモータコントローラ内でIPM(Intellig
ent Power Module)やIGBT(In
sulated Gated Bipolar Tra
nsistor)等のパワーモジュールや平滑用コンデ
ンンサを電気的に接続する場合において、ケーブル配線
の工数低減や誤配線を防止するため、又、回路上の誘導
リアクタンスを低減すること等を目的として使用されて
いる。
【0003】このような積層バスバーは、接続する電気
機器間にある他の部品を回避するように設計されるた
め、曲げ部(バスバー曲げ部という)を有する場合があ
る。この曲げ部を図6に示す。この図6中1は導体、2
は絶縁材、3は接着層、4はバスバー曲げ部である。バ
スバー曲げ部4は、導体曲げ部1aと、絶縁材曲げ部2
aとを有してなり、この曲げ部4においても接着層3を
介して絶縁材2は接着されている。
【0004】このバスバー曲げ部4の曲げの内側に位置
される一方の導体曲げ部1aに対して前記曲げの外側に
位置される他方の導体曲げ部1aの曲げ半径は、前記一
方の導体曲げ部1aの曲げ半径に、両導体曲げ部1a間
に配置される一対の絶縁材曲げ部2a及び接着層3の厚
みを加えた大きさに設定され、そのため、図6に示され
るように導体1の相互間隔はバスバー曲げ部4において
もそれ以外の導体間隔と変わることなく同じとなってい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記のようなバスバー
曲げ部4を有した従来の積層バスバーは、各導体1及び
絶縁材2をそれらの外形又は導体1に設けられる孔を利
用して治具により位置決めして、前記各材料間を両面接
着テープや接着剤等の接着層3により接着して積層され
るものであり、絶縁材2が図6のように複数使用される
場合でも、これらには同一の抜き型で型抜きしたものを
使用するケースが多い。
【0006】このような積層バスバーにおいて絶縁材曲
げ部2aには、その曲げの内面側において圧縮する力が
働き、曲げの外面側において引張り力が作用する。この
影響は、図6のように絶縁材2が複数枚の場合に、バス
バー曲げ部4の曲げの内側に位置された曲げ半径が小さ
な方の絶縁材2の絶縁材曲げ部2a程大きい。このよう
な圧縮と引張りの影響は絶縁材曲げ部2aに集約される
結果、この曲げ部2aに細かなしわを発生させることが
ある。
【0007】すなわち、絶縁材曲げ部2aがバスバー曲
げ部4の曲げの内側に位置されるか外側に位置されるか
で導体1間における複数の絶縁材2の径路長、言い換え
れば、各絶縁材2の長手方向の端の位置が異なるため、
治具により絶縁材2の外形を規制し位置決めした条件で
組立てようとすると、絶縁材曲げ部2aにおいて前記曲
げに伴う圧縮と引張りの影響が集約される結果、特に、
注意を払わないとバスバー曲げ部4の曲げの内側に位置
される絶縁材曲げ部2aに多数の連続する細かなしわ
(図6参照)が発生することがある。
【0008】また、絶縁材2が1枚のみの場合でも、バ
スバー曲げ部4内に正しく歪みなく絶縁材2を配置しな
いと、2枚の導体曲げ部1aで押圧されたとき、絶縁材
曲げ部2aに細かなしわが発生することがある。
【0009】そして、以上のように絶縁材曲げ部2aに
生じた細かなしわは、その曲がりが急激になるケースが
あり、絶縁材曲げ部2aに微小なクラックや絶縁材曲げ
部2aを厚み方向に貫通する割れを発生させて、絶縁材
曲げ部2aでの絶縁性能の低下をもたらす不安がある。
このため、絶縁材2の外周を治具で規制して、この種の
積層バスバーを製造することが難しく、その製造に手間
を要していた。
【0010】又、こうした事情からバスバー曲げ部4の
曲げ角度(内角)はある大きさ(例えば90°)以上にし
なければならないという制約があって、前記曲げ角度を
任意に設定して部品回避を行なうための積層バスバーの
曲げ設計の自由度が小さいという問題もある。
【0011】したがって、本発明が解決しようとする課
題は、組立が容易であるとともに、前記曲げ部の曲げ設
計の自由度を高めることができる積層バスバーを得るこ
とにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数の板状導
体とこれら導体間に配置される一枚以上のシート状絶縁
材とを接着層で接着して積層されるとともに、1個所以
上のバスバー曲げ部を有する積層バスバーを前提とす
る。
【0013】そして、前記課題を解決するために請求項
1の発明は、前記バスバー曲げ部に位置される前記導体
の導体曲げ部間にこの曲げ部から外れた位置の導体間隔
よりも広い導体間空隙を形成したことを特徴とするもの
である。
【0014】この発明において、バスバー曲げ部の導体
曲げ部間に形成された導体間空隙は、積層バスバーの積
層工程等において絶縁材曲げ部に加わる力によって、例
えばこの曲げ部が大きく緩やかに撓むことを許容する逃
げ部として用いられる。こうして絶縁材曲げ部を大きく
撓み変形させて絶縁材曲げ部に大きなストレスが生じな
いようにできる。また、絶縁材曲げ部が波打つように撓
まない状態であっても、導体曲げ部間に導体間空隙が形
成されていることにより、絶縁材曲げ部の曲げを、導体
曲げ部の前記導体間空隙に臨む面で規制して、正しく歪
みなく導体間空隙に配置できる。従って、絶縁材曲げ部
に多数の連続する細かなしわが発生することが防止さ
れ、このしわに基づく不具合を解消できる。又、バスバ
ー曲げ部の曲げ角度を小さくしても、導体間空隙を有し
たバスバー曲げ部において絶縁材曲げ部には従来のよう
な大きなストレスが生じないので、バスバー曲げ部の曲
げ設計の自由度を向上できる。
【0015】前記請求項1の発明を実施するにあたり、
この発明に従属する請求項2の発明のように、内側の導
体の曲げ部の外面側の曲げ半径を、外側の導体の曲げ部
の内面の曲げ半径の値から絶縁材と接着層の合計厚みの
値を差し引いた値を超える値にすることによって、前記
導体間空隙を形成するとよい。この場合には、単純な曲
げ加工によって導体間空隙を形成できる。
【0016】又、前記請求項1又は2の発明を実施する
にあたり、これらの発明に従属する請求項3の発明のよ
うに、前記絶縁材曲げ部を前記導体曲げ部に対する非接
着領域とするとよい。この場合には、非接着領域である
絶縁材曲げ部がこれに臨んだ導体曲げ部に接着して動き
を拘束されることがないから、導体間空隙内で絶縁材曲
げ部を自由に撓ませることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、図1を参
照して本発明の第1の実施の形態を説明する。
【0018】図1に示される第1の実施の形態に係る積
層バスバー11は、例えばハイブリット電気自動車や電
気自動車のインバータ内でパワーモジュールやコンデン
サ等の大電流用電気機器間の直流の給配電に使用される
ものであって、2枚の導体12、13と、1枚のシート
状絶縁材14と、これらの部材12〜14を接着する接
着層16とを備えている。
【0019】この積層バスバー11は、前記電気機器間
に配置されるとともに、このバスバー11とは接続され
ない他の部品との干渉を回避するためのバスバー曲げ部
11aを有している。この曲げ部11aは一つ以上設け
られるものであるとともに、その曲げ角度は図1(B)
に示されるような約90°に限らず、前記回避の必要に
応じて鋭角又は鈍角に曲げて設けることもできる。
【0020】電気的にプラス側として用いられる一方の
導体12と、電気的にマイナス側として用いられる他方
の導体13とは、夫々板状であって、その周端の一部例
えば下端に一対の取付け用のL形状脚部18が一体に突
設されている。これら導体12、13は互いの脚部18
を背向させた姿勢で配置され、その脚部18の折れ曲が
った水平状の先端部に穿った孔19に通される図示しな
いねじの締付けにより、電気機器の端子部に積層バスバ
ー11が連結されるようになっている。
【0021】これら導体12、13は、原料板から必要
な形状に型で打抜かれた後、打抜いたブランクに対して
脚部18の曲げやそこへの孔開け加工等必要な加工を施
し、更に、絶縁材14と接触する可能性がある外周端に
対しては、絶縁材14の破損のおそれを少なくするため
に面取りやR付け等の縁加工が施される。
【0022】両導体12、13は、導電率(電気伝導
率)が高いタフピッチ銅、無酸素銅、低りん酸銅により
通常形成されるが、必要とする導電率が確保されればア
ルミニューム等の他の電気導体を使用することも可能で
ある。そして、導体12の表面には、使用環境等に応じ
て電気的接触部の腐食による接触抵抗の増加を抑制する
ための防食処理、例えば錫めっき或いはニッケルメッキ
等の電気めっきが施される。
【0023】2枚の導体12、13間に印加される電圧
による導体12、13同士の絶縁破壊を防止するために
使用される前記絶縁材14は、導体12、13間に空間
絶縁距離及び沿面絶縁距離(沿面距離)を確保する。こ
の絶縁材14は、ビク型等を使用し型抜きして得たもの
であって、両導体12、13間に必要な沿面距離を確保
するため脚部18を除いた部分からなる導体主部よりも
外側にはみ出す大形なシート状をなしている。そして、
絶縁材14は、両導体12、13間に夫々所定の間隔を
空けて重ね合わされるように配置されているとともに、
この間に前記接着層16が設けられている。
【0024】絶縁材14の材質は要求される絶縁特性と
使用環境温度等により選択される。例えば、100℃程
度以下での使用環境温度ではPET(ポリエチレンテレ
フタレート)が使用されることが多く、より高温使用環
境ではアラミドシート又はPPS(ポリフェニレンサル
ファイド)シートが使用されることが多く、又、コロナ
放電を考慮するような高電圧で使用する環境では集成マ
イカシートを使用する場合が多い。また、より高い信頼
性が要求される場合には、複合フィルム、例えばアラミ
ド製の層をPETフィルムの表裏面に積層したもの等を
用いることもある。選択された材料からなる絶縁材14
の厚さは、要求絶縁特性に応じて夫々の絶縁材14に固
有の絶縁特性から決定される。
【0025】各絶縁材14と導体12、13は、接着層
16により接着されて積層される。これらの接着層16
には両面接着テープ又はエポキシ樹脂接着剤等が使用さ
れる。なお、接着作業に際しては、各導体12、13の
外形又は孔19、及び絶縁材14の外形を利用して、こ
れらとの位置関係を治具により定める。接着層16が両
面接着テープの場合には、厚み方向から一定の圧力を掛
けて接着作業を行なう。又、接着層16がエポキシ樹脂
等の接着剤の場合には、その接着剤の硬化条件(温度、
時間)を満たすように高温槽内で保持して接着作業を行
なう。
【0026】こうした位置決め下での接着により積層さ
れて作られる積層バスバー11においては、図1に示さ
れるように導体12より大形な絶縁材14の四周の縁部
が、導体12、13の端から外側に突出してはみ出る。
積層バスバー11の使用時には、通電される2枚の導体
12、13間の電気絶縁は、これらの間に挟み込まれる
ように配置された絶縁材14により主として行われる。
【0027】この積層バスバー11のバスバー曲げ部1
1aは、図1(B)に示されるように一方の導体12に
設けられた導体曲げ部12aと、他方の導体13に設け
られた導体曲げ部13aと、これら曲げ部12a、13
a間に配置される絶縁材曲げ部14aと、この絶縁材曲
げ部14aを収容する導体間空隙20とを有して形成さ
れている。絶縁材曲げ部14aにおいて、絶縁材14と
導体12、13とは接着されておらず、この部分は非接
着領域となっている。
【0028】詳しくは、導体曲げ部12aはバスバー曲
げ部11aの曲げの内側(言い換えればバスバー曲げ部
11aの曲げの中心側)に位置され、導体曲げ部13a
はバスバー曲げ部11aの曲げの外側に位置されてい
る。そして、導体曲げ部12a、13aは互いに異なる
形状に曲げられており、この実施形態では導体曲げ部1
2a、13aの曲げ半径を異ならせて互いに異なる形状
としてある。
【0029】すなわち、内側の導体曲げ部12aはバス
バー曲げ部11aの中で最大の曲げ半径で大きな円弧状
をなして曲げられており、外側の導体曲げ部13aはバ
スバー曲げ部11aの中で最小の曲げ半径で小さな円弧
状をなして曲げられている。このとき、内側の導体曲げ
部12aの積層面(導体間空隙20に臨む面;つまり外
面)の曲げ半径は、外側の導体曲げ部13aの積層面
(導体間空隙20に臨む面;つまり内面)の曲げ半径の
値から絶縁材14及び接着層16の合計厚みの値を差し
引いた値を超える値になるように設定すればよい。
【0030】このような内外一対の導体曲げ部12a、
13aを向かい合うように組合わせることにより、これ
ら曲げ部12a、13a間に導体間空隙20が形成され
ている。この空隙20は、バスバー曲げ部11以外の部
分における内外一対の導体12、13の平行部分間の導
体間隔Aよりも広く形成されている。この導体間空隙2
0において絶縁材曲げ部14aの変形が許容されるよう
になっている。この導体間空隙20に臨む前記両積層面
及び導体間空隙20内に配置される絶縁材曲げ部14a
にはいずれも接着層16は設けられていない。それによ
り、絶縁材曲げ部14aは、非接着領域となっていて、
前記両積層面に接着して拘束されることなく導体間空隙
20内で大きく緩やかに撓むことができるように設けら
れている。この例では、絶縁材曲げ部14aは、部分的
には山部aと谷部bとを有する波形で、全体的には弓形
に撓んだ形状になっている。
【0031】前記構成のバスバー曲げ部11aを有した
積層バスバー11を既述のように治具で位置決めしつつ
積層する際において、そのバスバー曲げ部11aの導体
曲げ部12a、13a間に形成された導体間空隙20
は、絶縁材曲げ部14aに加わる力によって、この曲げ
部14aが緩やかに撓むことを許容する逃げとして用い
られる。例えば、各部品の寸法のばらつきや導体12、
13の曲げのばらつき等が原因して絶縁材14が相対的
に長くなっていて、余長を生じた状態で積層される場合
等においては、絶縁材曲げ部14aは導体間空隙20内
で前記余長に応じて撓むことができる。
【0032】この場合、絶縁材曲げ部14aはこれが臨
んだ導体曲げ部12a、13aに対する非接着領域とな
っているから、この絶縁材曲げ部14aが導体曲げ部1
2a、13aに接着して動きを拘束されることがない。
そのため、導体間空隙20内で絶縁材曲げ部14aを自
由にかつ容易に撓ませることができる。
【0033】このようにバスバー曲げ部11aにおける
絶縁材曲げ部14aをその余長に応じて大きく撓ませる
から、この曲げ部14aに大きなストレスが生じること
がなくなり、それに伴い絶縁材曲げ部14aに多数の連
続する細かなしわが発生することを防止できる。
【0034】したがって、前記細かなしわに基づく微小
なクラックや絶縁材曲げ部14aを厚み方向に貫通する
割れの発生が防止されるので、絶縁材曲げ部14aによ
るバスバー曲げ部11aでの絶縁性能の低下を確実に防
止できる。加えて、この積層バスバー11を取扱ってい
る最中に絶縁材曲げ部14aが何処かに当っても損傷を
受け難い利点も期待できる。
【0035】又、前記のように隣接する導体12、13
の導体曲げ部12a、13a間に導体間空隙20を設け
たことにより、絶縁材曲げ部14aの大きな撓みを伴っ
て絶縁材14の余長を吸収する機能は、バスバー曲げ部
11aの曲げ角度が小さくても維持できる。そのため、
バスバー曲げ部11aの曲げ角度の大きさに拘らず、バ
スバー曲げ部11aにおいて絶縁材曲げ部14aに大き
なストレスが生じないようにできるので、バスバー曲げ
部11aの曲げ設計の自由度を高めることができる。
【0036】なお、本実施形態のように導体間空隙20
を形成するのに、導体曲げ部12a、13aの形状を異
ならせる一つの手段として導体曲げ部12a、13aの
夫々の曲げ半径を異ならせたから、隣接する導体12、
13に対する単純な曲げ加工によって導体間空隙20を
形成できる。
【0037】(第2実施形態)図2は本発明の第2の実
施の形態を示している。この第2実施形態は基本的には
前記第1の実施の形態と同様であるので、第1実施形態
と同様な構成については第1実施形態と同一符号を付し
てその説明を省略し、以下第1実施形態とは異なる部分
についてのみ説明する。
【0038】第2実施形態が第1実施形態と異なる構成
は、導体12、13間に配置される複数の絶縁材として
例えば2枚の絶縁材14、15を使用した点と、それに
伴い両絶縁材14、15相互を接着する接着層17が追
加されている点である。絶縁材15の材質は絶縁材14
と同じであり、又、接着層17の材質は接着層16と同
じである。2枚の絶縁材14、15の厚さは、要求絶縁
特性に応じて積層バスバー11全体に必要とされる絶縁
厚さの半分に設定されている。そして、絶縁材14、1
5の余長を吸収する導体間空隙20には、この内部で大
きく撓み得る非接着領域として接着層が無い絶縁材曲げ
部14a、15aが夫々配置されている。なお、以上説
明した点以外の構成は第1実施形態と同じである。
【0039】この第2の実施の形態においても第1実施
の形態と同様の作用を得て、絶縁材14、15の余長吸
収機能により本発明の課題を解決できる。なお、この第
2実施形態のように複数枚の絶縁材14、15を使用す
る構成は、絶縁材14、15の一枚一枚が薄くなること
により、その導体12、13からのはみ出し縁部に柔軟
性を与えて曲げ特性を向上できる他、これら絶縁材1
4、15が集成マイカシートやアラミドシートである場
合に以下の点で優れている。つまり、これらのシートは
抄紙を作る場合のように原料を抄く工程を経て作られる
ので、ピンホールを生じる可能性が比較的高いが、2枚
重ね合わせるように配置して使用することによって、例
えばピンホールがあっても、それを通って絶縁破壊を起
こす径路が導体12、13間の最短距離となることを防
止して、必要な空間絶縁を確保できる点で優れている。
【0040】なお、この第2実施形態に係る積層バスバ
ー11の組立においては、予め2枚の絶縁材14、15
の絶縁材曲げ部14a、15aにかかる箇所に接着層が
存在しないように配慮しつつ接着層17を介して2枚の
絶縁材14、15を2枚重ねに接着しておくことがで
き、この積層絶縁体を一対の導体12、13に対して接
着層16を介して積層することにより、バスバー曲げ部
11aを有した積層バスバーを組立てることができる。
この場合、2枚の絶縁材14、15の経路長差により生
じる撓みを導体間空隙20で吸収できる点で、この積層
バスバー11の構造は好ましい。
【0041】(第3実施形態)図3は本発明の第3の実
施の形態を示している。この第3実施形態は基本的には
前記第1の実施の形態と同様であるので、第1実施形態
と同様な構成については第1実施形態と同一符号を付し
てその説明を省略し、以下第1実施形態とは異なる部分
についてのみ説明する。
【0042】第3実施形態が第1実施形態と異なる構成
は、導体12、13間に導体間空隙20を形成するため
に、導体曲げ部12a、13aの形状を異ならせる手段
である。すなわち、バスバー曲げ部11aの曲げの外側
に位置される導体曲げ部13aは円弧状をなして曲げら
れているが、前記曲げの内側に位置される導体曲げ部1
2aは円弧ではなく平面状の積層側面12afを有する
ように曲げられており、これら導体曲げ部12a、13
aによって相互間に導体間空隙20を形成している。な
お、以上説明した点以外の構成は図3に図示されない部
分を含めて第1実施形態と同じである。
【0043】したがって、この第3の実施の形態におい
ても第1実施の形態と同様の作用を得て、絶縁材14の
余長吸収機能により本発明の課題を解決できる。なお、
この実施形態のように作られる導体間空隙20はその容
積が大きく、したがって、余長吸収機能を大きくできる
点で優れている。
【0044】(第4実施形態)図4は本発明の第4の実
施の形態を示している。この第4実施形態は基本的には
前記第1の実施の形態と同様であるので、第1実施形態
と同様な構成については第1実施形態と同一符号を付し
てその説明を省略し、以下第1実施形態とは異なる部分
についてのみ説明する。
【0045】第4実施形態が第1実施形態と異なる構成
は、導体12、13間の導体間空隙20での余長吸収状
態であり、絶縁材曲げ部14aは波打つことなく1箇所
で湾曲するように撓んでおり、この曲げ部14aがバス
バー曲げ部11aの外側の導体曲げ部13aの内面に接
近ないしは当接して配置されている。なお、以上説明し
た点以外の構成は第1実施形態と同じである。また、前
記導体曲げ部13a内面への当接下において、この当接
部と接着剤16の導体間空隙20側の端とにわたる絶縁
材曲げ部14の部分は、余長の程度によっては例えば導
体曲げ部12a側等に大きく撓むこともある。
【0046】この第4の実施の形態においても第1実施
の形態と同様の作用を得て、絶縁材14の余長吸収機能
により本発明の課題を解決できる。
【0047】(第5実施形態)図5は本発明の第5の実
施の形態を示している。この第5実施形態は基本的には
前記第1の実施の形態と同様であるので、第1実施形態
と同様な構成については第1実施形態と同一符号を付し
てその説明を省略し、以下第1実施形態とは異なる部分
についてのみ説明する。
【0048】第5実施形態が第1実施形態と異なる構成
は、導体12、13間の導体間空隙20での余長吸収状
態であり、絶縁材曲げ部14aは、導体間空隙20に臨
む面の中でも最大の曲率をもって形成されている内側の
導体曲げ部12bの外周面に沿って接近ないしは当接す
るように、波打つことなく全体で大きく湾曲した撓み状
態で導体間空隙20に配置されている。なお、以上説明
した点以外の構成は第1実施形態と同じである。
【0049】この第5の実施の形態においては、導体曲
げ部12a、13a間に導体間空隙20を形成したこと
により、バスバー曲げ部11aの導体間空隙20に臨む
内側の導体曲げ部12aの大曲率の面で絶縁材曲げ部1
4aの曲げを規制して、絶縁材曲げ部14aを正しく歪
みなく導体間空隙20に配置できる。従って、絶縁材曲
げ部14aに大きなストレスが生じないようにできるの
で、この曲げ部14aに多数の連続する細かなしわが発
生することが防止され、このしわに基づく不具合を解消
できるとともに、以上のように絶縁材曲げ部14aに大
きなストレスが生じないようにする内側の導体曲げ部1
2aの導体間空隙20に臨む面の曲率は、バスバー曲げ
部11aの曲げ角度を小さくしても、その中では最大で
あるから、バスバー曲げ部11aの設計の自由度を向上
できる。以上のようにこの第5実施形態においても第1
実施の形態と同様の作用を得て、本発明の課題を解決で
きる。なお、絶縁材14の余長が予測されたよりも大き
い場合には、導体間空隙20での既述の余長吸収機能を
得ることができることは勿論である。
【0050】なお、本発明は前記各実施の形態には制約
されない。例えば、導体間に配置されるシート状絶縁材
の数は1枚以上であればよい。又、3相交流用に適する
積層バスバーとして実施する場合には、使用する導体の
数は3枚であり、これら導体のうち隣接する導体間の夫
々にシート状絶縁材を第1実施形態と同様に設けて3相
交流用の積層バスバーを構成できる。又、本発明の積層
バスバーの曲げ部11aの導体間空隙20に、後から接
着剤を注入して接着層を形成してもよい。
【0051】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0052】請求項1〜3に記載の発明によれば、バス
バー曲げ部に形成した導体間空隙内で絶縁材曲げ部を緩
やかに撓ませる等により、この曲げ部にクラックや割れ
を生じさせる多数の連続する細かなしわが発生すること
を防止したから、製造し易くバスバー曲げ部での絶縁性
能をより確実に維持にできる。又、バスバー曲げ部の曲
げ角度を小さくしても、絶縁材曲げ部に大きなストレス
が生じないので、バスバー曲げ部の曲げ設計の自由度を
高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の第1の実施の形態に係る積層
バスバーの構成を示す斜視図。(B)は図1中Z部の断
面図。
【図2】(A)は本発明の第2の実施の形態に係る積層
バスバーの構成を示す斜視図。(B)は図1中Y部の断
面図。
【図3】本発明の第3の実施の形態に係る積層バスバー
の構成を示す前記図1(B)相当の断面図。
【図4】本発明の第4の実施の形態に係る積層バスバー
の構成を示す前記図1(B)相当の断面図。
【図5】本発明の第4の実施の形態に係る積層バスバー
の構成を示す前記図1(B)相当の断面図。
【図6】従来例に係る積層バスバーのバスバー曲げ部を
示す断面図。
【符号の説明】
11…積層バスバー 11a…バスバー曲げ部 12…導体 12a…導体曲げ部(非接着領域) 13…導体 13a…導体曲げ部(非接着領域) 14…絶縁材 14a…導体曲げ部 15…絶縁材 15a…導体曲げ部 16…接着層 17…接着層 20…導体間空隙 A…導体間隔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の板状導体とこれら導体間に配置され
    る一枚以上のシート状絶縁材とを接着層で接着して積層
    されるとともに、1個所以上のバスバー曲げ部を有する
    積層バスバーにおいて、前記バスバー曲げ部に位置され
    る前記導体の導体曲げ部間にこの曲げ部から外れた位置
    の導体間隔よりも広い導体間空隙を形成したことを特徴
    とする積層バスバー。
  2. 【請求項2】内側の導体の曲げ部の外面側の曲げ半径
    を、外側の導体の曲げ部の内面の曲げ半径の値から絶縁
    材と接着層の合計厚みの値を差し引いた値を超える値に
    することによって、前記導体間空隙を形成したことを特
    徴とする請求項1に記載の積層バスバー。
  3. 【請求項3】前記絶縁材曲げ部を前記導体曲げ部に対す
    る非接着領域としたことを特徴とする請求項1又は2に
    記載の積層バスバー。
JP32992499A 1998-11-20 1999-11-19 積層バスバー Expired - Lifetime JP3824825B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32992499A JP3824825B2 (ja) 1998-11-20 1999-11-19 積層バスバー

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10-330769 1998-11-20
JP33076998 1998-11-20
JP32992499A JP3824825B2 (ja) 1998-11-20 1999-11-19 積層バスバー

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000215735A true JP2000215735A (ja) 2000-08-04
JP3824825B2 JP3824825B2 (ja) 2006-09-20

Family

ID=26573373

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32992499A Expired - Lifetime JP3824825B2 (ja) 1998-11-20 1999-11-19 積層バスバー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3824825B2 (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004120961A (ja) * 2002-09-27 2004-04-15 Toyota Motor Corp 電動機を内蔵した車両用駆動装置
JP2008306868A (ja) * 2007-06-08 2008-12-18 Fuji Electric Systems Co Ltd 電力変換装置および積層配線導体の接続方法
KR101034418B1 (ko) 2008-11-14 2011-05-12 박병주 판상의 전기 전도체
US8237535B2 (en) 2010-04-16 2012-08-07 World Properties, Inc. Integral planar transformer and busbar
EP2530823A1 (en) * 2010-01-27 2012-12-05 Hitachi, Ltd. Power distribution mounting component and inverter apparatus using same
JP2014117047A (ja) * 2012-12-07 2014-06-26 Nissan Motor Co Ltd 電力変換装置
JP2019509472A (ja) * 2016-02-01 2019-04-04 ステート・アトミック・エナジー・コーポレーション・ロスアトム・オン・ビハーフ・オブ・ザ・ロシアン・フェデレーションState Atomic Energy Corporation ‘Rosatom’ On Behalf Of The Russian Federation 核融合炉室内部の要素の原子炉容器への電気的接続
WO2020169780A1 (en) * 2019-02-22 2020-08-27 Future Systems Besitz Gmbh An apparatus for protecting and controlling an electrical load
CN112117037A (zh) * 2020-09-07 2020-12-22 宋闯 一种基于预留长度的内波形抗拉抗弯折电缆
JP7116031B2 (ja) 2019-09-27 2022-08-09 矢崎総業株式会社 車両用回路体、及び、車両用回路体の配索構造

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101409063B1 (ko) 2013-03-14 2014-06-18 박병주 절연 전도체의 제조방법 및 이로부터 제조된 절연 전도체

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004120961A (ja) * 2002-09-27 2004-04-15 Toyota Motor Corp 電動機を内蔵した車両用駆動装置
JP2008306868A (ja) * 2007-06-08 2008-12-18 Fuji Electric Systems Co Ltd 電力変換装置および積層配線導体の接続方法
KR101034418B1 (ko) 2008-11-14 2011-05-12 박병주 판상의 전기 전도체
US9137888B2 (en) 2010-01-27 2015-09-15 Hitachi, Ltd. Power distribution mounting component and inverter apparatus using same
EP2530823A1 (en) * 2010-01-27 2012-12-05 Hitachi, Ltd. Power distribution mounting component and inverter apparatus using same
EP2530823A4 (en) * 2010-01-27 2014-04-16 Hitachi Ltd ASSEMBLY COMPONENT FOR POWER DISTRIBUTION AND CONVERTER DEVICE THEREFOR
US8237535B2 (en) 2010-04-16 2012-08-07 World Properties, Inc. Integral planar transformer and busbar
JP2014117047A (ja) * 2012-12-07 2014-06-26 Nissan Motor Co Ltd 電力変換装置
JP2019509472A (ja) * 2016-02-01 2019-04-04 ステート・アトミック・エナジー・コーポレーション・ロスアトム・オン・ビハーフ・オブ・ザ・ロシアン・フェデレーションState Atomic Energy Corporation ‘Rosatom’ On Behalf Of The Russian Federation 核融合炉室内部の要素の原子炉容器への電気的接続
WO2020169780A1 (en) * 2019-02-22 2020-08-27 Future Systems Besitz Gmbh An apparatus for protecting and controlling an electrical load
JP7116031B2 (ja) 2019-09-27 2022-08-09 矢崎総業株式会社 車両用回路体、及び、車両用回路体の配索構造
CN112117037A (zh) * 2020-09-07 2020-12-22 宋闯 一种基于预留长度的内波形抗拉抗弯折电缆
CN112117037B (zh) * 2020-09-07 2021-11-02 承德可得电子有限责任公司 一种基于预留长度的内波形抗拉抗弯折电缆

Also Published As

Publication number Publication date
JP3824825B2 (ja) 2006-09-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2530823B1 (en) Power distribution mounting component and inverter apparatus using same
US7557298B2 (en) Laminated bus bar assembly
JP7393387B2 (ja) 積層された端子を有する半導体デバイス
JP3824825B2 (ja) 積層バスバー
JP6326038B2 (ja) 電気回路装置
JP2009289967A (ja) フィルムコンデンサユニット
JP2000149667A (ja) 積層バスバー
JP4043640B2 (ja) 積層バスバーおよびその製造方法
JP4803068B2 (ja) 半導体モジュール
JP2011035277A (ja) ブスバーアセンブリ及びその製造方法
JP4878424B2 (ja) 電力変換装置
JP4343649B2 (ja) インバータ装置
JP2010056206A (ja) 半導体モジュール
JPH02299411A (ja) 平行配線による平形導体の接続装置
CN111724928A (zh) 复合母排以及功率模块
JP2005065414A (ja) インバータ装置
JP2003036732A (ja) フレキシブルフラットケーブル
KR20210053531A (ko) 플렉시블 버스바 및 이의 제조방법
JP3852546B2 (ja) 回路基板およびその製造方法
JP2006310079A (ja) バスバー構造体
JP7237191B2 (ja) 半導体装置
JP5554053B2 (ja) 容量付加機能付きケーブル
JP2004200306A (ja) 半導体モジュール
KR200229569Y1 (ko) 가스절연 개폐장치용 접지스위치
CN111740285A (zh) 一种局部弯折的压合母线及其加工方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041210

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051115

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060228

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060428

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060606

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060628

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 3824825

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090707

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100707

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110707

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110707

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120707

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120707

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130707

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term