JP2016046927A - 車載用電力変換装置 - Google Patents

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喜啓 木田
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康弘 深川
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Abstract

【課題】本明細書が開示する電力変換装置は、電力変換回路から車両のボデーに伝わるノイズを低減する。【解決手段】本明細書が開示する電力変換装置は、電力変換回路と筐体とコネクタ連結部とノイズ誘導部材を備える。電力変換回路は導電性の筐体に収容されている。筐体には開口が設けられている。コネクタ連結部は、筐体に設けられており、電力変換回路とバッテリとの間で電力を伝えるパワーケーブルのコネクタ、あるいは、電力変換回路とモータとの間で電力を伝えるパワーケーブルのコネクタを連結する部位である。そのコネクタは、絶縁材を介してパワーケーブルを覆っている導電性のシールド線と導通している。ノイズ誘導部材は、車両のボデーと筐体との接続部位と、開口との間で筐体に接している。ノイズ誘導部材の一端は、連結されたコネクタの外面と筐体外面を導通させる。【選択図】図2

Description

本発明は、電動車両に搭載される電力変換装置に関する。本明細書における「電動車両」には、走行用にモータとエンジンの双方を備えるハイブリッド車と、走行用にモータを備えるがエンジンを備えない電気自動車を含む。燃料電池車も本明細書における「電動車両」に含まれる。
電動車両の電力変換装置は、バッテリ(燃料電池を含む)の直流電力を走行用モータに供給する電力に変換する。電力変換装置の主たる回路である電力変換回路は、典型的には、インバータや電圧コンバータである。それらの回路は、大電流を導通/遮断するスイッチング素子を備える。スイッチング素子は高周波のノイズを発生する。大電流の導通と遮断を繰り返すとノイズも大きくなる。一方、電力変換回路は筐体に収容されるが、筐体に開口が設けられていると、その開口を通じてノイズが筐体の外に漏れる。車両においては一般に、車両のボデーが、電力変換装置を含む車載のデバイスの共通のグランドとして利用される。電力変換装置とバッテリあるいはモータとの間でボデー(グランド)を通じて流れるノイズはコモンモードノイズと呼ばれる。
筐体の開口からのノイズ漏れを防止する技術の一つとして、特許文献1には、開口と平行に開口よりも大きな導体を開口の内側又は外側に配置することが開示されている。
一方、ノイズを積極的に誘導する技術として、特許文献2に例示されるように、車載の電力変換装置とモータを接続するのにシールド付きパワーケーブルが採用されることがある。一般に、シールドの一端は電力変換装置の筐体に導通させる。コモンモードノイズは、シールド線を通じて流れ、これにより他のデバイスに与える影響が抑えられる。
特開2000−59063号公報 特開2006−80215号公報
車載の電力変換装置は、通気などの理由により、あるいは、搭載スペースの都合上、上記したような大きな導体を配置できない開口を有する場合がある。高周波のノイズは導体の表面を伝播し易い(表皮効果)。電力変換回路が発したノイズ(コモンモードノイズ)は、筐体内面から開口を通じて筐体外面へと伝わり、車両のボデーへと伝播する。上記したシールド線を採用することによってノイズを誘導することができるが、筐体とボデーの接続部位と開口とシールド線接続部位の配置が適切でないと、一部のノイズは開口と上記接続部位を通じてボデーへと伝播してしまう。本明細書は、車載の電力変換装置から車両のボデーへ伝わるノイズを低減する技術を提供する。
本明細書が開示する車載電力変換装置は、電力変換回路と、その電力変換回路を収容する導電性の筐体と、筐体に設けられたコネクタ連結部を備える。電力変換回路は、バッテリの電力を走行用モータに供給する電力に変換する主たる回路である。導電性の筐体は、車両のボデーに固定される。導電性の筐体は、典型的にはアルミニウムあるいは鉄(鉄合金)で作られる。コネクタ連結部は、電力変換回路とバッテリとの間で電力を伝えるパワーケーブル、あるいは、電力変換回路とモータとの間で電力を伝えるパワーケーブルのコネクタが連結される。
そのコネクタは、絶縁材を介してパワーケーブルを覆っている導電性のシールド線と導通している。従って筐体とコネクタ連結部もコネクタを介してシールド線と導通する。また、筐体は、連結されたコネクタと対向する位置に開口を有している。筐体はさらに、連結されたコネクタの外面と筐体外面を導通させるノイズ誘導部材を備えている。そのノイズ誘導部材は、車両のボデーと筐体との接続部位と開口との間で筐体に接している。
上記の構造によれば、開口を通じて筐体外面を伝わり、ボデーとの接続部位の方向を進むノイズはその途中でノイズ誘導部材へと流れを変える。そのノイズはノイズ誘導部材からコネクタの表面及びコネクタ連結部を伝って筐体に戻り、開口を逆に伝って筐体内面に戻る。筐体内面に戻ったノイズはコネクタ連結部の内側を伝い、さらにはコネクタ内側を伝ってシールド線へと導かれる。こうして、開口を通じて車両ボデーとの接続部位へと向かうノイズの一部は接続部位へは達せず、シールド線へと誘導される。即ち、車載の電力変換装置から車両のボデーへ伝わるノイズが低減される。本明細書が開示する技術の詳細とさらなる改良は以下の「発明を実施するための形態」にて説明する。
実施例の電力変換装置を含む電動車両の駆動系のブロック図である。 電力変換装置の一部断面図である。 ノイズ誘導部材を備えない電力変換装置(比較例)の一部断面図である。 変形例の電力変換装置の一部断面図である。
図面を参照して実施例の電力変換装置を説明する。まず、実施例の電力変換装置を含む電動車両の電力系を説明する。図1に、その駆動系のブロック図を示す。実施例の電力変換装置10が搭載されているのは、走行用にモータ5とともにエンジン6を備えるハイブリッド車2である。モータ5の出力トルクとエンジン6の出力トルクは動力分配機構7により合成されて車軸8へと伝達される。また、動力分配機構7はエンジントルクを車軸8とモータ5に分配する場合もある。その場合は、エンジントルクでモータ5が回転させられて発電する。発電した電力はバッテリ3に蓄えられる。
バッテリ3は、システムメインリレー4を介して電力変換装置10に接続している。電力変換装置10は、電力変換を行う主たる回路として、電圧コンバータ回路12とインバータ回路13を含む。バッテリ3の直流電力は、電圧コンバータ回路12で昇圧された後、インバータ回路13で交流に変換される。こうして、バッテリ3の電力は、モータ5を駆動するための電力に変換される。
電圧コンバータ回路12は、直列に接続されたトランジスタT7、T8、各トランジスタに逆並列に接続されているダイオードD7、D8、トランジスタの直列回路の中点とバッテリ側の正極端子の間に接続されているリアクトルLで構成されている。また、電圧コンバータ回路12のバッテリ側の正負極の端子の間にはフィルタコンデンサC1が接続されており、インバータ回路側の正負極の端子の間には平滑コンデンサC2が接続されている。電圧コンバータ回路12は、バッテリ3の電圧を昇圧する機能と、インバータ回路13を通じてモータ5から送られてくる回生電力を降圧する機能の両方を有する。
インバータ回路13は、2個のトランジスタの直列回路(T1とT4、T2とT5、T3とT6)が3セット並列に接続された構成を有している。各直列回路の中点から交流が出力される。その交流がモータ5に供給される。インバータ回路13の各トランジスタT1〜T6にも、ダイオード(D1〜D8)が逆並列に接続されている。電圧コンバータ回路12とインバータ回路13の各トランジスタT1〜T8を駆動するための信号(PWM信号)はコントローラ14が供給する。
図1の電圧コンバータ回路12とインバータ回路13の構成は良く知られているのでその動作の説明は省略するが、各トランジスタには高電圧が印加されるとともに高電流が流れる。それゆえ、トランジスタが導通と遮断を繰り返す毎に比較的大きな高周波ノイズが発生する。なお、図1には、ノイズの伝播経路となる寄生要素(寄生抵抗や寄生容量)と、パワーケーブル(バッテリ3と電圧コンバータ回路12の間で電力を伝えるケーブル、及び、インバータ回路13とモータ5の間で電力を伝えるケーブル)を覆うシールド線は図示を省略している。電力変換装置10は、トランジスタが発生する高周波のノイズを低減する構造を有している。その構造については後に詳しく説明する。
電力変換装置10の筐体は金属製であり、電力変換回路(電圧コンバータ回路12あるいはインバータ回路13)のトランジスタT1〜T8が発生するノイズは筐体を伝播する。電力変換装置10は、ノイズ対策として、シールド付きパワーケーブルを用いるとともに、次に説明するノイズ誘導部材を備えている。なお、正負の電力線(あるいは信号線)とグランドとの間で伝搬するノイズはコモンモードノイズと呼ばれる。シールド線は、コモンモード対策として有効であるが、後述するように電力変換装置10は、シールド線を通らず筐体から車両のボデーへと流れるノイズが存在する。ボデーへ拡散したノイズはラジオ電波に影響を与えることがある。
図2を参照して、ノイズ対策のための構造を説明する。図2は、電力変換装置10の一部断面図である。金属製の筐体19の中に、図1に示した回路が収容されている。符号41は、電圧コンバータ回路12とインバータ回路13を収容したパワーユニットを示す。符号43は、コントローラ14を実装した回路基板を示す。符号42は、パワーユニット41に含まれる各トランジスタ(図1のT1〜T8)と回路基板43に実装されたコントローラ14とを接続する信号ピンである。
パワーユニット41からは、バスバ16aが伸びている。バスバ16aの一端はパワーユニット41の内部で電圧コンバータ回路12の入力端に接続しており、他端はボルト35によって別のバスバ16bの一端と接続している。バスバ16bの他端は、コネクタ連結部19aの開口に位置しており、ワイヤハーネス29のコネクタ21の端子22と連結する。バスバ16a、16bは、内部抵抗が小さい金属細長板であり、大電流を伝えるのに適している。バスバ16a、16bとワイヤハーネス29を介して電圧コンバータ回路12とバッテリ3(図1参照)との間で電力が伝えられる。
コネクタ連結部19aは、ワイヤハーネス29のコネクタ21を連結する部位である。コネクタ連結部19aは、筐体19の上部から突出しており、筐体の側面に沿ってほぼ直角に下方に屈曲している。筐体19には、コネクタ連結部19aに連結されたコネクタ21と対向する位置に開口18が設けられている。この開口18の位置は、バスバ16aと16bを連結するボルト35と対向する位置でもあり、開口18を通じてボルト35をメンテナンスすることができる。開口18は、ボルト35をメンテナンスする目的と、筐体19の内部の通気を確保する目的で設けられている。
ワイヤハーネス29は、システムメインリレ−4から伸びている。ワイヤハーネス29は、導電性のパワーケーブル23と内側絶縁材24とシールド線26と外側絶縁材27で構成されている。導電性のパワーケーブル23を内側絶縁材24が覆っており、その内側絶縁材24を導電性のシールド線26が覆っており、そのシールド線26を外側絶縁材27が覆っている。シールド線26は、編組線で作られている。また、シールド線26の一端は加締め金具25によって金属製のコネクタ21に接続しているとともに両者は導通している。図示を省略しているがシールド線26の他端はバッテリの筐体に接続している。
導電ワイヤのパワーケーブル23が、バッテリの電力を伝える導電部材である。パワーケーブル23の先端には端子22が取り付けられている。コネクタ21が筐体のコネクタ連結部19aに連結されると、端子22がバスバ16bと接続され、パワーケーブル23と電圧コンバータ回路12が導通する。コネクタ21はボルト36にてコネクタ連結部19aに固定される。
シールド線26は、金属製のコネクタ21と導通しており、金属製のコネクタ21は、電力変換装置10の筐体19と導通している。シールド線26は、筐体内部で発生したノイズを集中的に流すことにより、ノイズが他のデバイスに与える影響を低減する。特に、パワーケーブルを流れるノイズがそのパワーケーブルを覆っているシールド線を伝って戻ることにより、ノイズ電波の放射が抑制される。
先に述べたように、電力変換装置10は多数のトランジスタT1〜T8を含んでおり、それらのトランジスタはそのスイッチング動作により高周波ノイズを発生する。高周波のノイズは導体の表面をよく伝わる特性(表皮効果)があり、筐体19やコネクタ21の表面を伝搬する。一方、筐体19は、導電性のボルト33とブラケット34を介して車両のボデー37に固定されている。即ち、筐体19はボルト33とブラケット34を介してボデー37と導通している。筐体19の表面を伝わるノイズの一部はシールド線26を通らずにボルト33とブラケット34を介してボデー37へと流れる。ボデー37へ流れたノイズはボデー全体に拡がる。そのようなノイズは、ラジオの受信電波に影響を与えることがある。それゆえ、ノイズはシールド線26を通じて集中的に流すのがよい。なお、以下では、ボルト33とブラケット34を、筐体とボデーの接続部位FPと称する。
電力変換装置10は、接続部位FPを通じてボデー37へ拡散するノイズを低減すべく、ノイズ誘導用の金属製(導電性)の板バネ31を備えている。板バネ31は、その一端がボルト32にて筐体19と接続しており、他端がコネクタ21に接触している。板バネ31のコネクタ側の先端は湾曲しており、その湾曲部がコネクタ21の側面に押し付けられている。コネクタ21が連結されていないときには、板バネ31はコネクタ21の連結予定位置にまで伸びており、コネクタ21が連結されると、コネクタ21に押されて縮む。その結果、板バネ31の先端はコネクタ21に押し付けられた状態となる。
板バネ31と筐体19との接続点は、ボデー37と筐体19との接続部位FPと開口18の間に位置する。なお、板バネ31は、開口18を正面から見たとき(図2の座標系でX軸に沿ってみたとき)、開口18の外縁から接続部位FPへの電流経路を遮断するように伸びているのが好ましい。別言すれば、開口18を正面から見たとき、板バネ31の幅は、開口18の直径よりも大きいことが望ましい。
ただし、開口18を正面から見たとき、板バネ31の幅が、開口18の直径よりも小さくともノイズ低減の効果がある。これは以下の理由による。シールド線26のノイズはバッテリ3(図2では不図示)の筐体まで達した後、バッテリ3の筐体とパワーケーブル23との間の浮遊容量を介してパワーケーブル23に伝搬する。その後、ノイズは、バスバ16b、バスバ16a、電力変換器10の順に伝搬する。ノイズは、往路と復路が近いほどそれらの間が低いインピーダンスとなり、流れ易くなる。従って、板バネ31の幅が、開口18の直径よりも小さくとも、ノイズは、図2で太線N21で示した経路を通ることになる。上記したように、板バネ31が低インピーダンスであるほど、筐体19にノイズが流れ易くなる。それゆえ、板バネ31はその幅が広い方が、ノイズ低減効果(ノイズがボデーに流れ難くなるという効果)は大きくなるが、板バネ31の幅が小さくとも相応の効果が期待できる。
板バネ31は、パワーユニット41の電圧コンバータ回路12あるいはインバータ回路13のトランジスタ(T1〜T8)から接続部位FPを通じてボデー37へと伝搬するノイズを低減する。トランジスタが発する高周波ノイズは導体の表面を伝わり易い。図2の破線N1は、ノイズの伝搬経路を模式的に表している。比較のため、図3に、板バネ31を備えない比較例の電力変換装置100の一部拡大断面図を示す。図3の破線N2は、電力変換装置100におけるノイズの伝搬経路を模式的に表している。なお、図3では、説明に不要な符号は図示を省略した。
パワーユニット41(電圧コンバータ回路12又はインバータ回路13)のトランジスタが発したノイズは、筐体19の内面を伝わる。ノイズの一部は開口18の縁を通じて筐体19の外面へと伝わる。ノイズのさらに一部は、開口18の縁から接続部位FPへと向かう。板バネ31を備えない電力変換装置100(図3)では、ノイズは接続部位FPに到達し、そこからボデー37へと流れる。図3の破線N2がそのときのノイズの伝搬経路を示している。
一方、本実施例の電力変換装置10では、ノイズは板バネ31に遮られるので接続部位FPには到達しない。ノイズは、板バネ31を通じてコネクタ21の表面へと流れる。その次に、ノイズは筐体のコネクタ連結部19aを通り、筐体外面に戻る。さらにノイズは、開口18を逆に伝って筐体内面へと戻る。ノイズは筐体19の内面とコネクタ連結部19aの内面を伝い、コネクタ21の内面へ達する。コネクタ21の内部でノイズは加締め金具25を介してシールド線26へと流れる。ノイズはシールド線26を通じて電力変換装置10の外部へ誘導される。図2の破線N1が上記したノイズの伝搬経路を示している。電力変換装置10は、上記説明したとおり、車両のボデー37に伝わる高周波ノイズを低減する。
電力変換装置10の構造の特徴のいくつかを列挙する。コネクタ連結部19aは、開口18をはさんで接続部位FPとは反対側に設けられている。そして、板バネ31は、開口よりも接続部位FPに近い位置で、筐体19に接している。この位置関係により、開口18から接続部位FPへ向かうノイズはその途中で板バネ31へ流れ、コネクタ21とコネクタ連結部19aを伝って筐体19の表面に戻り、さらには開口18を伝って筐体内面へと戻る。
図4に、変形例の電力変換装置10aの一部断面図を示す。なお、図4では、コネクタ21aの内部構造は図示を省略している。電力変換装置10aでは、板バネ31の代わりに、コネクタ21aを筐体19に固定するボルト39が設けられている。コネクタ21aは、ボルト36とボルト39により筐体19に固定される。ボルト39は金属製(導電性)であり、ノイズが接続部位FPに到達することを防止し、ノイズをコネクタ21aへと導く。
実施例で説明した電力変換装置に関する留意点を述べる。電圧コンバータ回路12とインバータ回路13が、電力変換回路の一例に相当する。板バネ31とボルト39がノイズ誘導部材の一例に相当する。実施例の電力変換装置10では、ノイズを誘導する板バネ31が接触するのはバッテリの電力を伝えるパワーケーブルのコネクタであった。板バネ31が接触するのはインバータ回路13からモータに電力を供給するパワーケーブルのコネクタであってもよい。そのパワーケーブルもシールド線で覆われており、その一端がコネクタと電気的に導通していればよい。
ノイズ誘導部材である板バネ31、あるいは、ボルト39は、その抵抗値が筐体19の抵抗値よりも小さい材料で作られているとよい。ノイズ誘導部材の抵抗値が筐体の抵抗値よりも小さいと、筐体の表面を伝うノイズがノイズ誘導部材へと向かい易くなる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2:ハイブリッド車
3:バッテリ
4:システムメインリレー
5:モータ
6:エンジン
7:動力分配機構
8:車軸
10、10a:電力変換装置
12:電圧コンバータ回路
13:インバータ回路
14:コントローラ
16a、16b:バスバ
18:開口
19:筐体
19a:コネクタ連結部
21、21a:コネクタ
22:端子
23:パワーケーブル
24:内側絶縁材
25:加締め金具
26:シールド線
27:外側絶縁材
29:ワイヤハーネス
31:板バネ(ノイズ誘導部材)
32、33、35、36:ボルト
34:ブラケット
37:ボデー
39:ボルト(ノイズ誘導部材)
41:パワーユニット
42:信号ピン
43:回路基板
100:電力変換装置(比較例)
C1:フィルタコンデンサ
C2:平滑コンデンサ
D1−D8:ダイオード
FP:接続部位
L:リアクトル
T1−T8:トランジスタ

Claims (1)

  1. バッテリの電力を走行用モータに供給する電力に変換する電力変換回路と、
    前記電力変換回路を収容しているとともに、車両のボデーに固定される導電性の筐体と、
    前記筐体に設けられており、前記電力変換回路と前記バッテリとの間で電力を伝えるパワーケーブルのコネクタ、あるいは、前記電力変換回路と前記モータとの間で電力を伝えるパワーケーブルのコネクタを連結するコネクタ連結部と、
    を備えており、
    前記コネクタは、絶縁材を介して前記パワーケーブルを覆っている導電性のシールド線と導通しており、
    前記筐体は、連結された前記コネクタと対向する位置に開口を有しているとともに、連結された前記コネクタの外面と筐体外面を導通させるノイズ誘導部材を備えており、
    当該ノイズ誘導部材は、前記ボデーと前記筐体との接続部位と前記開口との間で前記筐体に接している、
    ことを特徴とする車載用電力変換装置。
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