JP6254779B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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Description

本実施形態は、電力変換装置に関する。
インバータ装置のような電力変換装置では、例えばIGBT等の高速スイッチング素子のスイッチングでPWM制御を行うことにより、所望の周波数の電力をモータ等の負荷に供給する。この場合、スイッチング素子のスイッチングによる電圧の急変に伴い、モータやモータのケーブルからアースヘと高周波の漏れ電流が発生することで、当該電力変換装置の周りに設置される機器に悪影響を及ぼす可能性がある。
このようなEMC(Electro Magnetic Compatibility)に係るノイズ対策として、電源への漏れ電流の回り込みを抑制するフィルタ回路が用いられている(例えば特許文献1参照)。なお、一般には、モータの筺体を直接グランドに接地することが多いが、特許文献1の電力変換装置では、モータの筺体を直接接地せず当該電力変換装置を介して接地している。また、電力変換装置では、前記漏れ電流の電源への影響を定量的に測定する手段として雑音端子電圧を測定する手法が採用されている。
特開2009−142076号公報
上記のようにモータの筺体を直接グランドに接地する場合には、モータからの漏れ電流は直接グランドに流れ込むこととなる。また、上記したモータのケーブル(シールド被覆)とグランドとの間で浮遊容量が形成されると、これに起因して漏れ電流が発生する。しかしながら、従来のフィルタ回路では、これらの漏れ電流を充分に抑制することができないものとなっていた。
また、フィルタ回路の構成として、コモンモードチョークと接地コンデンサ回路との組み合わせによりフィルタ効果を向上させることができても、そのコモンモードチョークの機能を充分に発揮できない場合がある。
そこで、コモンモードノイズを効果的に抑制し、電源への漏れ電流の回り込みを充分に低減させることができる電力変換装置を提供する。
電力変換装置は、EMC対策用のノイズフィルタを内蔵するものであり、前記電力変換装置を接地するための第1アース端子と、この第1アース端子とは異なるアース端子として前記電力変換装置を接地するための第2アース端子と、モータへのケーブルについて当該ケーブル外周を覆うシールド被覆又は当該モータのアース線を接続するための第3アース端子と、前記電力変換装置において供給される電源と前記モータへのケーブルとの間を接続するラインとしての主回路ラインに介挿され、前記ノイズフィルタとしてコモンモードノイズを除去するインダクタと、を備え、前記インダクタの1次側における前記主回路ラインと前記第1アース端子との間は、第1接地コンデンサ回路を介して接続され、前記第2アース端子と前記第3アース端子との間は、第2導体部を介して電気的に接続され、前記第2導体部を介して電気的に接続される前記第2及び第3アース端子と、前記インダクタの2次側における前記主回路ラインとの間は、第2接地コンデンサ回路を介して接続され、前記第2導体部を介して電気的に接続される前記第2及び第3アース端子と、前記第1アース端子との間は、第1導体部を介して電気的に接続され、前記第1導体部は、前記第2導体部よりも高周波領域でのインピーダンスを高くする高インピーダンス手段を付与した構成にある。
第1実施形態の電力変換装置の主回路図 電力変換装置のケース内に配設される導体部の一例について各アース端子と共に示す模式図 図1の構成を一般化した図 (a)は電力変換装置に高インピーダンス手段が無い場合、(b)は高インピーダンス手段が付与された場合における雑音端子電圧の測定値を示す図 (a)及び(b)は、他の電力変換装置について雑音端子電圧の測定値を示す図4相当図 (a)は電力変換装置に高インピーダンス手段が無い場合、(b)は高インピーダンス手段が付与された場合の雑音端子電圧について数値計算で求めた値を示す図 高インピーダンス手段が無い場合の主回路図 第2実施形態のワイヤ状導体と磁性体コアを示す模式図
<第1実施形態>
以下、本実施形態について図1から図7を参照して説明する。
図1に示すように、インバータ装置1は、交流入力電圧を整流して直流電圧を出力する整流回路2と、直流電圧を平滑する平滑用コンデンサ3と、直流電圧を交流に逆変換してモータ4に交流電圧を供給するインバータ回路5とを備えて構成されており、その入力端子は交流電源6に接続されている。前記整流回路2は、例えば三相ブリッジ接続されたダイオードからなり、直流電圧を正極側と負極側の入力ラインP,Nからインバータ回路5に供給する。インバータ回路5は、例えばMOSFETやIGBT等のスイッチング素子を三相ブリッジ接続してなり、各スイッチング素子のPWM(pulse width modulation)制御により、前記モータ4を駆動する。
前記正極側の入力ラインPと負極側の入力ラインNには夫々、コモンモードチョークとしての直流リアクトル7(インダクタ)が介挿されている。ここで、直流リアクトルは、高調波入力電流を抑制するために正極側又は負極側のラインのみに挿入されることも多いが、本実施形態の直流リアクトル7,7は、同一の特性値を有し、正極側と負極側の入力ラインP,Nに配設されることで、電源高調波抑制機能を備えるだけでなく、コモンモードリアクトルとしても機能する。また、本実施形態のインバータ装置1は、直流リアクトル7,7とともにEMC(Electro Magnetic Compatibility)フィルタを構成する第1及び第2接地コンデンサ回路8,9を備えている。
具体的には、インバータ回路5と交流電源6(前記入力端子)との間における、入力ラインP,Nを含む主回路ライン15には、整流回路2の交流側に第1接地コンデンサ回路8が接続されている。第1接地コンデンサ回路8は、例えば相間コンデンサ8a〜8cと、それらコンデンサ8a〜8cと後述する第1アース端子G1との間で当該コンデンサ8a〜8cと直列に接続された接地コンデンサ8dとからなる。相間コンデンサ8a〜8cは、夫々の一端が主回路ライン15(ここでは電源供給線たる三相線)に接続され、他端がスター結線されている。こうして、直流リアクトル7,7の1次側における主回路ライン15と第1アース端子G1との間は、整流回路2の交流側で第1接地コンデンサ回路8を介して接続されている。なお、第1接地コンデンサ回路は、上記したコンデンサ8a〜8dの回路8に限らず、三相電源の各相と第1アース端子G1との間にコンデンサを設けた構成としてもよい。
また、主回路ライン15における直流リアクトル7,7と平滑用コンデンサ3との間の入力ラインP,Nには、第2接地コンデンサ回路9が接続されている。第2接地コンデンサ回路9は、例えば接地コンデンサ9a,9bからなり、夫々の一端が各入力ラインP,Nに接続され、他端が後述する第2、第3アース端子G2、G3に電気的に接続される。これにより、直流リアクトル7,7の2次側たる出力側における主回路ライン15と、第2、第3アース端子G2、G3との間は、第2接地コンデンサ回路9を介して接続される。なお、第2接地コンデンサ回路は、上記したコンデンサ9a,9bの回路9に限らず、適宜変更してもよい。
本実施形態のインバータ装置1には、3つのアース端子G1〜G3が設けられている。第1アース端子G1は、インバータ装置1を接地するためのもので、例えば交流電源6のアース線11aに対しアース線11で接地される。若しくは当該端子G1を、グランド(大地アース)20における後述のアース端子G2の接地点よりも電源側に接地してもよい。第2アース端子G2は、第1アース端子G1とは異なるアース端子としてインバータ装置1を接地するためもので、例えばアース線12でグランド20に接地される。また、第3アース端子G3は、例えばモータ4へのケーブル10について当該ケーブル10外周を覆うシールド被覆10aや、当該モータ4のアース線13を接続するためのものである。
各アース端子G1〜G3は、インバータ装置1のケース(図示しない筺体)に対して、アース線11〜13の接続が可能に設けられた外部接続端子としての端子台で構成されている。各アース端子G1〜G3は、後述する導体部21,22の一部(或は別体の導体)で構成され、アース線11〜13を接続可能に固定するスタッドネジ等の固定手段を備えた構成としてもよい。第2アース端子G2は、インバータ装置1のケースにおける設置面に対する取付部(図示しないねじ穴部分)に付設してもよく、第3アース端子は、モータ4のケーブル10用のアース端子として用いられるものであればよい。また、各アース端子G1〜G3の接地態様は適宜変更してもよく、例えば第3アース端子G3について、シールド被覆10aとアース線13との何れか一方を接続してもよい。なお、図1中、符号14は、モータ4の筺体4aをグランド20に直接接地するためのアース線である。
前記第2アース端子G2と第3アース端子G3との間は、第2導体部22を介して電気的に接続されている。この第2導体部22を介して電気的に接続される第2及び第3アース端子G2,G3と、第1アース端子G1との間は、第1導体部21を介して電気的に接続されている。これら導体部21,22について、図2に例示する模式図も参照しながら詳述する。
前記インバータ装置1のケースには、上記したインバータ回路5等の各種の電子部品が収容されるとともに、第1及び第2導体部21,22が収容されている。図2に示すように、第1及び第2導体部21,22は、前記ケースの寸法形状及び各アース端子G1〜G3の位置に合わせて屈曲形成した板状導体で構成されている。即ち例えば、同図の左部で逆「L」字状をなす第1導体部21と、その余の第2導体部22は何れも同じ板厚で一体に構成された1枚の板状導体からなる。このうち、第2導体部22は、第2アース端子G2と第3アース端子G3とにわたって比較的幅広な寸法W2に設定されている。また、図2に示すように、第2導体部22は、下端側で第2、第3アース端子G2,G3と電気的に接続され、上端側で第2接地コンデンサ回路9と接続されている。
これに対し、第1導体部21は、第1アース端子G1と第1接地コンデンサ回路8との間を電気的に接続する幅広部21bと、この幅広部21bと第2導体部22とを繋げる幅狭部21aとからなる。第1導体部21は、幅狭部21aにおける幅寸法W1が第2導体部22の幅寸法W2よりも小さく設定されている(W1<W2)。こうして、幅狭部21aは高インピーダンス手段に相当し、第2導体部22の寸法形状に比して、高周波領域(例えば150KHz〜30MHz)でのインピーダンスが高くなるように構成されている。なお、各導体部21,22は、別体として複数の板状導体から構成してもよい。また、詳しくは後述するように、高インピーダンス手段は、幅狭部21aに限らず、例えば第2導体部22或は第2アース端子G2と第1アース端子G1との間を電気的に接続するワイヤ状導体で構成してもよい。
電力変換装置を含む電気機器一般において、アース電位の導体は、インピーダンスが高くならないように設計するのが通常である。これに対して、本実施形態では、アース端子G1〜G3と導通する導体部21,22において、あえて当該導体部21に高インピーダンス手段を付与し、以下の作用説明で述べるように電源への漏れ電流の回り込みを極力低減させることとしている。 上記構成の作用について説明する。
前記交流電源6から三相交流電力がインバータ装置1に供給されると、整流回路2で三相交流電力を直流電力に変換してインバータ回路5に供給し、インバータ回路5で直流電力を交流電力に変換してモータ4を駆動する。この場合、インバータ回路5は、例えばPWM制御によりIGBT等のスイッチング素子をスイッチングするため、モータ4の巻線と鉄心のスロットとの間の浮遊容量成分、或はケーブル10とグランド20との間の浮遊容量成分C(図1参照)を通して、前記スイッチング出力電圧に含まれる高周波成分による漏れ電流が発生する。
このとき発生する漏れ電流の電流路は、図1に符号I1で示す太線の経路と、符号I2で示す一点鎖線の経路と、符号I3で示す破線の経路がある。また、同図に示すように、I1の経路には、モータ4の筺体4aのアース線14を通る経路(1−1)と、ケーブル10を通る経路(1−2)と、ケーブル10のグランド20間浮遊容量成分Cを通る経路(1−3)が含まれる。各経路の漏れ電流のうち、I1の経路の漏れ電流が最も大きく、次いでI2,I3の経路の順に漏れ電流が小さくなる(I1>I2>I3)。即ち、モータ4やケーブル10で発生した漏れ電流は、第2、第3アース端子G2、G3と主回路ライン15との間における、比較的低いインピーダンスの第2導体部22と第2接地コンデンサ回路8とにより、その多くがI1の経路である(1−1)、(1−2)及び(1−3)を介して回収される。
他方、I2,I3の経路側に分流した漏れ電流については、第1アース端子G1と主回路ライン15との間における、比較的低いインピーダンスの前記幅広部21bと第1接地コンデンサ回路8とにより、主としてI2の経路を介して回収される。これにより、I3の経路を流れるノイズ源としての漏れ電流が小さくなり、電源における雑音端子電圧を低減させることができる。
上記した本実施形態のインバータ装置1に係る電力変換装置は、交流部にインダクタを配置する等、以下のように一般化して表すことができる。
即ち、図3に示すように、電力変換装置1´は、コモンモードノイズを除去するインダクタ(例えば交流部に配置したコモンモードチョークコイル7´)を備え、このコモンモードチョークコイル7´の一次側における主回路ライン15´と第1アース端子G1との間を第1接地コンデンサ回路(例えば交流側接地コンデンサ回路8´)を介して接続し、第2導体部22を介して電気的に接続される第2及び第3アース端子G2,G3とコモンモードチョークコイル7´の2次側における主回路ライン15´との間を第2接地コンデンサ回路(例えば交流側接地コンデンサ回路9´)を介して接続した構成にある。なお、説明の便宜上、図3ではインバータ装置1に係る構成と同じ構成について同一符号を付しており、その余の説明を省略する。
発明者は、本実施形態に係るインバータ装置1や電力変換装置1´(以下、両者を電力変換装置1、1´と総称する)について、上記したノイズの低減効果を実証するために実験を行った。ここで、図4、図5の夫々において、(a)は高インピーダンス手段が無い場合、(b)は高インピーダンス手段が付与された場合の雑音端子電圧の測定結果を示している。
高インピーダンス手段が無い形態については、図7に示すように、前述したI1〜I3の経路と異なる経路I4の漏れ電流が発生する。このため、直流リアクトル7(或はコモンモードチョークコイル7´)の機能が活かされず、雑音端子電圧が増大する(図4(a)或は図5(a)参照)。
これに対し、高インピーダンス手段として第2アース端子G2と第1アース端子G1との間を接続する前記ワイヤ状導体を備えた電力変換装置1、1´にあっては、図4(b)、図5(b)に示すように雑音端子電圧のピークが低下している。具体的には、図4の測定結果では、略3MHz以下の周波数の帯域で雑音端子電圧の低減効果が表れており、図5の測定結果では、10MHz以上の周波数の帯域で雑音端子電圧の低減効果が表れている。これらの効果が表れる周波数の帯域は、電力変換装置1、1´を含む回路全体のインピーダンスの大きさで変動するが、何れの測定結果も、その回路の共振周波数つまりコモンモードノイズが高くなる帯域でノイズの低減効果があるといえる。
また、発明者は、高インピーダンス手段の有無でノイズの低減効果に差異が生じるか否かを数値計算によって検証した。図6は、その数値計算により得られた雑音端子電圧を示している。同図において、高インピーダンス手段が無い場合の(a)と、高インピーダンス手段(前記ワイヤ状導体)がある場合の(b)との対比から明らかなように、3MHz〜30MHzにわたってノイズの低減効果を確認することができる。
以上説明したように、本実施形態の電力変換装置1、1´は、その主回路ラインに介挿され、ノイズフィルタとしてコモンモードノイズを除去するインダクタを備え、そのインダクタの1次側における主回路ラインと第1アース端子G1との間は第1接地コンデンサ回路を介して接続され、第2アース端子G2と第3アース端子G3との間は第2導体部22を介して電気的に接続され、それら第2及び第3アース端子G2,G3とインダクタの2次側における主回路ラインとの間は第2接地コンデンサ回路を介して接続され、前記第2及び第3アース端子G2,G3と第1アース端子G1との間は第1導体部21を介して電気的に接続され、第1導体部21は、第2導体部22よりも高周波領域でのインピーダンスを高くする高インピーダンス手段を付与した構成にある。
上記構成において、第3アース端子G3は、モータ4へのケーブル10のシールド被覆10aや当該モータ4のアース線13が接続される。従って、例えばケーブル10のシールド被覆10aとグランド20との間で浮遊容量成分Cに起因して漏れ電流が発生しても、第1及び第2接地コンデンサ回路とインダクタにより、その漏れ電流の電源側への回り込みを抑制することができる。即ち、モータ4やケーブル10で発生した漏れ電流は、第2、第3アース端子G2、G3と主回路ラインとの間における比較的低いインピーダンスの第2導体部22と第2接地コンデンサ回路とにより、その多くを回収できる。その余の漏れ電流についても、第1アース端子G1と主回路ラインとの間における第1接地コンデンサ回路8とインダクタにより係るノイズを除去することができ、電源への漏れ電流の回り込みを充分に低減させることができる。
前記第1導体部21及び第2導体部22は、何れも電力変換装置1,1´のケース内に配設された板状導体からなり、高インピーダンス手段は、第1導体部21の板状導体の幅寸法W1を、第2導体部22の板状導体の幅寸法W2よりも小さく設定した幅狭部21aである。これによれば、幅狭部21aによって、前記ワイヤ状導体と同様のノイズの低減効果が得られるとともに、導体部21,22を1枚の板で形成することで、安価で簡単な構成とすることができる。
前記第1導体部21及び第2導体部22は、何れも電力変換装置1,1´のケース内に配設され、高インピーダンス手段は、第1導体部21の少なくとも一部を構成するワイヤ状導体からなる。これによれば、比較的径小なワイヤ状導体を採用することで所期のインピーダンスを得ることができ、高インピーダンス手段の構成を安価で簡単なものとすることができる。
<その他の実施形態>
図8は、第2実施形態の第1導体部であるワイヤ状導体25の一部と磁性体コア26を例示しており、以下では、上記実施形態と異なる点につき説明する。
先ず、ワイヤ状導体25は、例えば前述のように第1アース端子G1と第2アース端子G2との間を電気的に接続する電線であり、インバータ装置1のケース内に配設されている。磁性体コア26は環状をなしており、ワイヤ状導体25が挿通されることで、高インピーダンス手段として機能する。即ち、磁性体コア26は、ワイヤ状導体25が貫通するように配置されるため、ワイヤ状導体25の高周波領域でのインピーダンスをより増加させることができる。従って、電力変換装置1、1´において、ワイヤ状導体25に、より漏れ電流が流れ難い構成とすることができ、漏れ電流の低減効果を高めることができる。
前記第1及び第2導体部は、上記構成に限定するものではなく、種々の導体を用いて構成してもよい。例えば前記整流回路2、平滑用コンデンサ3、インバータ回路5、第1及び第2接地コンデンサ回路8,9等が、何れも基板上に実装されているものとする。この場合、図示は省略するが第2導体部を当該基板に形成された銅製のベタパターンで構成し、第1導体部をワイヤ状導体25で構成してもよい。
電力変換装置はインバータ装置1に限らず、前述した一般化に適合するマトリクスコンバータや、太陽電池で発電した直流電力を交流電力に変換するPVインバータで構成してもよい。前記高周波領域については例えば高周波EMCの対象である150kHz以上の周波数の領域を含む領域であれば良い。また、前記インダクタは、直流リアクトル7やコモンモードチョークコイル7´に限らず、交流リアクトルでもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
図面中、1,1´はインバータ装置、7,7´はインダクタ、8,8´は第1接地コンデンサ回路、9,9´は第2接地コンデンサ回路、15,15´は主回路ライン、21は第1導体部、21aは幅狭部、22は第2導体部、25はワイヤ状導体、26は磁性体コア、G1〜G3は第1〜第3アース端子を示す。

Claims (4)

  1. EMC対策用のノイズフィルタを内蔵する電力変換装置であって、
    前記電力変換装置を接地するための第1アース端子と、この第1アース端子とは異なるアース端子として前記電力変換装置を接地するための第2アース端子と、モータへのケーブルについて当該ケーブル外周を覆うシールド被覆又は当該モータのアース線を接続するための第3アース端子と、
    前記電力変換装置において供給される電源と前記モータへのケーブルとの間を接続するラインとしての主回路ラインに介挿され、前記ノイズフィルタとしてコモンモードノイズを除去するインダクタと、を備え、
    前記インダクタの1次側における前記主回路ラインと前記第1アース端子との間は、第1接地コンデンサ回路を介して接続され、
    前記第2アース端子と前記第3アース端子との間は、第2導体部を介して電気的に接続され、
    前記第2導体部を介して電気的に接続される前記第2及び第3アース端子と、前記インダクタの2次側における前記主回路ラインとの間は、第2接地コンデンサ回路を介して接続され、
    前記第2導体部を介して電気的に接続される前記第2及び第3アース端子と、前記第1アース端子との間は、第1導体部を介して電気的に接続され、
    前記第1導体部は、前記第2導体部よりも高周波領域でのインピーダンスを高くする高インピーダンス手段を付与した構成にあることを特徴とする電力変換装置。
  2. 前記第1導体部及び前記第2導体部は、何れも前記電力変換装置のケース内に配設された板状導体からなり、
    前記高インピーダンス手段は、前記第1導体部の板状導体の幅寸法を、前記第2導体部の板状導体の幅寸法よりも小さく設定した幅狭部であることを特徴とする請求項1記載の電力変換装置。
  3. 前記第1導体部及び前記第2導体部は、何れも前記電力変換装置のケース内に配設され、
    前記高インピーダンス手段は、前記第1導体部の少なくとも一部を構成するワイヤ状導体からなることを特徴とする請求項1記載の電力変換装置。
  4. 前記高インピーダンス手段は、前記第1導体部が貫通するように配置される磁性体コアを含むことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項記載の電力変換装置。
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