JP5725166B2 - 電力変換装置の制御装置 - Google Patents
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Description
また、本発明の他の形態に係る電力変換装置の制御装置は、前記アラーム信号形成回路が、前記アラーム信号のリセット条件を、前記先着優先保護回路の保護動作を必要としないことを検出した保護動作停止条件と前記駆動信号の駆動停止条件とが成立する条件とし、当該リセット条件の判定を前記一定期間の間で行うことを特徴としている。
また、本発明の他の形態に係る電力変換装置の制御装置は、前記アラーム信号形成回路が、前記先着優先保護回路で保護動作を必要とすることを検出してから前記リセット条件が成立するまでの間保護動作フラグをセットし、該保護動作フラグがセットされている間前記ドライバ回路の前記半導体素子への出力信号を停止すると共に、前記アラーム信号を出力するように構成されていることを特徴としている。
また、本発明の他の形態に係る電力変換装置の制御装置は、前記ドライバ回路の全てが同一ICチップ内に構成され、前記各ドライバ回路の前記アラーム信号端子が配線で互いに接続されて当該ICチップに形成された1つのアラーム端子に接続されていることを特徴としている。
また、本発明の他の形態に係る電力変換装置の制御装置は、前記制御回路が、前記絶縁信号伝達部を介してアラーム信号が入力されたときに、当該アラーム信号のパルス数を計数し、その計数値が設定値に達したときに、前記ドライバ回路への駆動信号の出力を停止することを特徴としている。
また、本発明の一の形態に係る電力変換装置の制御装置は、制御回路から入力される駆動信号に基づいて電力変換装置を構成する複数の半導体素子のうち1つを駆動する半導体素子駆動回路と、前記半導体素子の保護動作を行うために必要な情報を検出する複数の保護回路と、前記複数の保護回路のうち最初に保護動作が必要であることを検出した保護回路を先着優先保護回路として当該保護回路に対応する識別期間が設定されたアラーム信号を前記制御回路に接続されるアラーム信号端子に出力するアラーム信号形成回路とを有するドライバ回路を複数備え、前記アラーム信号形成回路は、前記複数の保護回路の保護動作信号、識別期間終了信号およびリセット期間判定信号が入力されて、最初に保護動作が必要であることを検出した保護回路を先着優先保護回路として当該保護回路に対応する他の保護回路とは異なる期間が設定される識別期間と該識別期間に対して状態変化する一定期間とを組合せた期間を一周期とするパルス信号と、当該パルス信号と同期したアラーム信号を出力するロジック回路と、該ロジック回路から出力されるパルス信号に基づいて保護回路毎に異なる識別期間の識別期間終了信号および一定期間のリセット期間判定信号を前記ロジック回路に出力する発振回路とを備え、前記ロジック回路は、前記アラーム信号のリセット条件を、少なくとも前記先着優先保護回路で保護動作を必要としないことを検出した保護動作停止条件が成立する条件とし、当該リセット条件の判定を前記パルス信号の一定期間の間で行うことを特徴としている。
また、本発明の他の形態に係る電力変換装置の制御装置は、前記第2の期間が、前記第1の期間の十分の1より小さい値に設定されていることを特徴としている。
また、本発明の他の形態に係る電力変換装置の制御装置は、前記制御回路が、前記アラーム信号を読取るタイミング周期が前記第2の期間より小さい値に設定されていることを特徴としている。
また、本発明の他の形態に係る電力変換装置の制御装置は、前記半導体素子が、単方向型MOSゲートデバイスで構成され、該単方向型MOSゲートデバイスと並列にフリーホイールダイオードが接続されていることを特徴としている。
また、本発明の他の形態に係る電力変換装置の制御装置は、前記半導体素子が、双方向型MOSゲートデバイスで構成されていることを特徴としている。
図1は本発明を電力変換装置に適用した場合の一実施形態を示すブロック図である。この図1において、電力変換装置1は、直流電力を交流電力に変換するインバータ2と、このインバータ2を構成する下アームLAの半導体素子を個別に駆動する各相ドライバIC3UL〜3WLと、インバータ2を構成する上アームUAの半導体素子を個別に駆動する各相ドライバIC3UU〜3WUと、これら各相ドライバIC3UL〜3WL、3UU〜3WUに対して駆動信号を供給する制御回路4とを備えている。
一方、電圧入力端子34には、各ドライバIC3UL〜3WLに供給するドライバIC用電源が所定電圧以下に低下する低電圧状態を検出する低電圧保護回路51が接続されている。この低電圧保護回路51では、ドライバIC用電源の電源電圧が低電圧閾値以下に低下したときにハイレベルとなる保護動作信号H1を出力する。
さらに、過熱検出端子36には、温度検出用ダイオード18の端子間電圧が入力されてチップ内温度を検出する過熱保護回路53が接続されている。この過熱保護回路53では、温度検出用ダイオード18の端子間電圧に基づいてチップ温度を検出し、検出したチップ温度が所定過熱閾値以上となったときにハイレベルとなる保護動作信号H3を出力する。
ロジック回路61は、低電圧保護回路51から出力される保護動作信号H1、過電流保護回路52から出力される保護動作信号H2及び過熱保護回路53から出力される保護動作信号H3が個別に入力される保護動作信号入力端子400〜402を備えている。また、ロジック回路61は、後述する発振回路62から入力される識別期間終了信号DTSが入力される入力端子403と、同様に発振回路62から入力されるリセット判定期間信号RDSが入力される入力端子406と、入力回路40から駆動信号DSが入力される駆動信号入力端子404、アラーム信号ALが入力されるアラーム信号入力端子405とを備えている。
このロジック回路61の具体的構成は、図3に示すように構成されている。すなわち、ロジック回路61は、低電圧保護回路51から入力される保護動作信号H1に基づいて識別期間と一定期間とを組合せたパルス信号を形成するパルス信号形成回路PSC1を備えている。
このRS型フリップフロップ回路416の出力端子Qから出力される保護動作フラグとしての保護動作状態信号tFLGがNANDゲート417の入力側に供給されている。このNANDゲート417の他方の入力側には後述する発振回路62から出力されるリセット判定期間信号RDSが供給されている。
このRS型フリップフロップ回路418の出力端子Qからアラーム元信号となるパルス信号PS1が出力端子408に出力され、この出力端子408を介して発振回路62に供給される。
ここで、入力回路40、ロジック回路61のANDゲート443及び増幅器42で駆動回路が構成されている。
また、発振回路62は、識別期間信号形成回路500、520及び540の出力信号がORゲート560を介して供給され、一定期間Tbを形成する一定期間信号形成回路561を有する。
また、NMOS−FET508のソース及びドレイン間に充放電用コンデンサ510が並列に接続されている。この充放電用コンデンサ510とPMOS−FET507及びNMOS−FET508の接続点との間が比較器512の非反転入力側に接続されている。この比較器512の反転入力側にはIC電源電圧よりは大分低い電圧Vref1に設定された参照電圧源511が接続されている。
時間遅れ回路570では充放電用コンデンサ580の静電容量が充放電用コンデンサ510の静電容量に比較して小さい静電容量に設定され、一定期間Tbを形成するように構成されている。そして、比較器582の比較出力が前述したNANDゲート564の他方の入力側に供給されている。
また、ラッチ回路63は、図6に示すように、ロジック回路61の出力端子411から出力されるアラーム元信号ALBが入力される入力端子600と、後述する保護動作状態判別回路65から出力される保護動作状態判別信号PDが入力される入力端子601とを備えている。
そして、NMOS−FET112のゲートにラッチ回路63から出力さるゲート制御信号Gcが入力されている。また、プルアップ抵抗111とNMOS−FET112との接続点がアラーム信号端子32に接続されているとともに、ロジック回路61の入力端子405および保護動作状態判別回路65に接続されている。
また、制御回路4は、インバータ2のIGBT11〜16のゲートを駆動する個別の駆動信号DSを、それぞれ個別のフォトカプラ6を介して各ドライバIC3UL〜3WL及び3UU〜3WUに出力する。
今、インバータ2を構成するIGBT11〜16に流れる電流が過電流閾値未満で正常であり、且つIGBT11〜16を形成したチップ内温度が過熱閾値未満で正常であり、さらに各ドライバIC3UL〜3WL及び3UU〜3WUに供給するIC電源電圧が低電圧閾値を超えていて正常であるものとする。
このアラーム元信号ALBがラッチ回路63に出力されるので、ANDゲート603から出力されるゲート制御信号Gcがローレベルとなる。したがって、アラーム信号形成部64のNMOS−FET112がオフ状態となってアラーム信号ALが正常状態を表すハイレベルとなっている。
また、発振回路62では、入力されるパルス信号PS1〜PS3がローレベルであることにより、各識別期間信号形成回路500、520及び540の識別期間終了信号DTS1〜DTS3もローレベルを維持する。このため、ORゲート560から出力される識別期間終了信号DTSも図8(e)に示すようにローレベルを維持している。
この正常状態では、ロジック回路61のNORゲート441の出力信号がハイレベルであり、アラーム信号ALもハイレベルであり、これらがANDゲート443に供給されている。さらに、ANDゲート443には、入力回路40から入力される制御回路4からの図8(a)に示すパルス幅変調信号でなる駆動信号DSが入力されている。このため、ANDゲート443から駆動信号DSに応じたゲート駆動信号Giが増幅器42で増幅されて出力端子33に出力される。インバータ2のIGBT12のゲートに供給される。
この正常状態から、時点t1で、保護回路51〜53の何れかで保護動作を必要とする低電圧状態、過電流状態、過熱状態の何れか1つが検出されて、保護動作信号H1〜H3の何れか例えば保護動作信号H2が、図8(b)に示すように、ハイレベルとなったものとする。
このとき、NORゲート441の出力がハイレベルからローレベルとなり、これがNANDゲート413、423、433の入力側に供給される。このため、NANDゲート413、423、433の出力がローレベルとなることが阻止される。したがって、保護動作信号H2がハイレベルを維持している状態で、他の保護動作信号H1又はH3がハイレベルとなってもRS型フリップフロップ回路416又は436がセットされることを確実に防止することができる。
一方、発振回路62では、パルス信号PS2がハイレベルとなることにより、PMOS−FET527がオン状態となり、NMOS−FET528がオフ状態となって、充放電用コンデンサ530が充電を開始する。
その後、一定期間Tbが経過した時点t3で、充放電用コンデンサ580の充電電圧Vcが参照電圧Vrefに達すると、比較器582の出力信号がハイレベルとなる。これによって、NANDゲート564の出力信号がローレベルとなって、RS型フリップフロップ回路563がリセットされる。
このため、アラーム信号ALは、図8(g)に示すように、過電流保護回路52から出力される保護動作信号H2に対応する識別期間Taの間ローレベルとなり、その後の一定期間Tbの間ハイレベルとなる1周期のパルス信号となる。
そして、例えば、時点t5より後の時点t6で過電流保護回路52での過電流保護が必要ない状態が検出されると、保護動作信号H2がローレベルとなる。しかしながら、この時点t6では、識別期間終了信号DTSが、図8(e)に示すように、ローレベルとなっている。これに応じて、NOT回路442の出力はハイレベルとなり、これがロジック回路61のNOR回路424に供給される。
このため、RS型フリップフロップ回路426の出力端子Qから出力されている保護動作フラグとしての保護動作状態信号tFLGが図8(c)に示すようにローレベルとなる。このとき、RS型フリップフロップ回路428もリセット判定期間信号RDSがローレベルとなることによりリセットされ、その出力端子Qから出力されるパルス信号PS2が図8(d)に示すようにローレベルとなり、アラーム元信号ALBがローレベルとなる。
この状態となると、ロジック回路61のRS型フリップフロップ回路416、426及び436が全てリセット状態となるので、NORゲート441の出力信号がハイレベルとなる。この出力信号がNANDゲート413、423、433に入力されるので、保護動作信号H1〜H3に基づくアラーム信号ALの発生が可能な状態に復帰する。
同様に、過熱保護回路53で保護動作が必要な状態を検出した場合にも、ロジック回路61のRS型フリップフロップ回路438から出力されるパルス信号PS3がハイレベルとなった時点から発振回路62の識別期間信号形成回路540から出力される識別期間終了信号DTSがハイレベルとなるまでの識別期間Taの長さが長くなることを除いては過電流保護回路52の場合と同様の動作でアラーム信号ALが出力される。
この結果、先着優先保護回路以外の保護回路が保護動作状態となっても先着優先保護回路のアラーム信号ALが影響されることを確実に防止することができ、正確なアラーム信号ALを出力することができる。
また、アラーム信号ALのリセット条件として、保護回路51〜53の保護動作信号がローレベル状態で、且つ制御回路4から入力される駆動信号DSが出力停止状態であることを条件として設定し、リセット条件の判定をパルス信号PS1〜PS3が一定期間Tbである期間に行うようにしている。
このため、保護回路毎に、駆動信号DSの出力を停止するタイミングを変更することができ、保護回路の保護動作が緊急性を必要とする場合には、最初の識別期間Taが終了して、保護回路の識別が可能となった時点で直ちに駆動信号DSの出力を停止させることができる。また、緊急性の必要がない場合には、識別期間Taを複数回計数した時点で駆動信号DSを停止させることが可能となり、保護動作状態を正確に判断して誤動作を低減することができる。
また、上記第1の実施形態においては、パルス信号発生回路55で、発生するパルス信号PS1〜PS3のパルス幅を基本パルス幅T、2T及び4Tに設定した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、制御装置で識別可能な異なるパルス幅であれば任意のパルス幅のパルス信号を適用することができる。
この第2の実施形態では、パルス信号PS1〜PS3の識別期間を異なる値に設定する場合に代えて、パルス数を異なる値に設定するようにしたものである。
すなわち、第2の実施形態では、発振回路62が図10に示すように構成されている。
この発振回路62では、前述した第1の実施形態における識別期間信号形成回路520及び540が省略され、これらに代えて識別期間信号形成回路500の構成を変更している。
また、PMOS−FET591及び593のゲートがPMOS−FET504及び505のゲートに接続され、入力端子409及び410と、PMOS−FET592及び594との間がNOT回路595及び596を介して接続されている。
一方、ロジック回路61では、図11に示すように、ORゲート444の出力信号がNOT回路449を介してプリセットカウンタ450の計数信号入力端子に供給されている。また、RS型フリップフロップ回路418、428及び438から出力されるパルス信号PS1、PS2及びPS3がプリセット値設定回路451に入力されている。
さらに、プリセットカウンタ450は、ORゲート444の出力信号がNOT回路449で反転された反転信号がローレベルからハイレベルに立ち上がるとカウントアップし、このときのカウント値がプリセット値未満であるときには出力信号がローレベルとなり、プリセット値に達すると出力信号がハイレベルとなる。
この場合には、保護動作信号H1がハイレベルとなることにより、ロジック回路61のRS型フリップフロップ回路416がセットされて、保護動作フラグとしての保護動作状態信号tFLG1がハイレベルとなる。このため、RS型フリップフロップ回路418もセットされて、その出力端子Qから出力されるパルス信号PS1がハイレベルとなる。
また、発振回路62では、パルス信号PS1がハイレベルとなることにより、識別期間信号形成回路500のPMOS−FET507がオン状態となり、NMOS−FET508がオフ状態となる。このため、充放電用コンデンサ510が充電状態となる。
一方、プリセット値設定回路451では、パルス信号PS1がハイレベルとなることにより、プリセット値として「01」が設定され、これがプリセットカウンタ450のプリセット入力端子に供給されるので、このプリセットカウンタ450のプリセット値が“1”にセットされる。
これにより、プリセットカウンタ450からハイレベルの出力信号が出力されて、ANDゲート453が閉じ、アラーム元信号ALBがローレベルとなる。このため、ラッチ回路63から出力されるゲート制御信号Gcがローレベルとなって、アラーム信号ALが図12(a)に示すようにハイレベルとなる。その後、プリセットカウンタ450の出力信号がハイレベルを維持するので、アラーム信号ALは図12(a)に示すようにハイレベルを維持する。
その後、リセット判定期間信号RDSがハイレベルとなると、RS型フリップフロップ回路418がセットされるが、ANDゲート453は閉じたままとなるので、アラーム信号ALはハイレベルを維持する。
そして、過電流保護動作が終了して保護動作信号H1がローレベルとなり、且つ駆動信号DSがローレベルとなり、さらに識別期間終了信号DTS1がローレベルとなることにより、RS型フリップフロップ回路416がリセットされて、保護動作フラグとしての保護動作状態信号tFLGが図3(a)に示すようにリセットされる。
このため、保護動作フラグとなる保護動作状態フラグtFLGがハイレベルとなり、これによってNORゲート441の出力信号がローレベルとなる。したがって、プリセットカウンタ450が零にクリアされ、ハイレベルとなったパルス信号PS1〜PS3の何れかに応じてプリセット値が設定される。
同様に、過熱保護回路53の保護動作信号H3がハイレベルとなると、アラーム信号ALが、図12(c)に示すように、比較的長い所定期間tkの間に識別期間Taが3周期分出力される。
このとき、制御回路4では、図13に示すように、アラーム信号ALを所定周期のクロックパルスCPの出力タイミングでサンプリングする。このサンプリングしたアラーム信号ALがハイレベルからローレベルに状態変化したタイミング以降のローレベルからハイレベルへ状態変化した回数を計数することにより、識別期間Taの回数を正確に検出することができる。そして、識別期間Taの回数から何れの保護回路が保護動作状態となったかを正確に識別することができる。
また、識別期間Taの値は1msより大きいことが好ましく、識別期間Taの値が小さくなり過ぎると正確な状態変化の検出が困難となる。
このように、識別期間Taの回数を計測することにより、製造バラツキの影響を小さくすることができる。すなわち、前述した第1の実施形態のように、識別期間を、例えば図14(a)、(b)及び(c)に示すように、過電流保護動作時に最小識別期間tALMOCとし、低電圧保護動作時に中間識別期間tALMUVとし、過熱保護動作時に最大識別期間tALMOHとした場合を考える。
しかしながら、本実施形態のように、識別期間Ta及び一定期間Tbを共に一定値とし、識別期間Taの繰り返し回数を異なる値に設定することにより、同じ識別期間信号形成回路500を使用して保護回路毎の繰り返し回数が異なる識別期間Taを形成することができる。このため、製造のバラツキを抑制することができ、良品率を向上させてロスコストを減少させることができる。
また、上記第1及び第2の実施形態においては、アラーム信号ALが正常時にハイレベルとなる場合について説明したが、これに限定されるものではなく、正常時にローレベルとなり、保護動作時にハイレベルとなるように設定することもできる。この場合には、ロジック回路61、発振回路62、ラッチ回路63等の信号レベルを反転させれば良い。
また、上記第1及び第2の実施形態においては電流センス用IGBT17を有して、この電流センス用IGBT17でIGBT11〜16に流れる電流を検出するようにした場合について説明したが、これに限定されるものではなく、シャント抵抗を利用して電流を検出したり、変流器を利用して電流を検出したりすることができる。
また、保護動作状態判別回路65を構成するスイッチング素子はMOS−FETに限定されるものではなく、パイポーラトランジスタ等の他のスイッチング素子を適用することができる。
Claims (19)
- 制御回路から入力される駆動信号に基づいて電力変換装置を構成する複数の半導体素子のうち1つを駆動する半導体素子駆動回路と、
前記半導体素子の保護動作を行うために必要な情報を検出する複数の保護回路と、
前記複数の保護回路毎に異なる期間が設定される識別期間と該識別期間に対して状態変化する一定期間とを組合せた期間を一周期とするパルス信号が該当する保護回路が保護動作を必要とする状態を継続する間継続して設定され、前記複数の保護回路のうち最初に保護動作が必要であることを検出した保護回路を先着優先保護回路として当該保護回路に対応する前記パルス信号をアラーム信号として前記制御回路に接続されるアラーム信号端子に出力するアラーム信号形成回路と
を有するドライバ回路を複数備え、
前記アラーム信号形成回路は、前記先着優先保護回路が保護動作を必要と判断している期間は他の保護回路によりアラーム信号が生成されないようにし、前記アラーム信号のリセット条件を、少なくとも前記先着優先保護回路で保護動作を必要としないことを検出した保護動作停止条件が成立する条件とし、当該リセット条件の判定を前記パルス信号の一定期間の間で行うことを特徴とする電力変換装置の制御装置。 - 前記アラーム信号形成回路は、前記アラーム信号のリセット条件を、前記保護回路の全てが保護動作を必要としないことを検出した全保護動作停止条件が成立する条件とし、当該リセット条件の判定を前記一定期間の間で行うことを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置の制御装置。
- 前記アラーム信号形成回路は、前記アラーム信号のリセット条件を、前記先着優先保護回路の保護動作を必要としないことを検出した保護動作停止条件と前記駆動信号の駆動停止条件とが成立する条件とし、当該リセット条件の判定を前記一定期間の間で行うことを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置の制御装置。
- 前記アラーム信号形成回路は、前記アラーム信号のリセット条件を、前記保護回路の全てが保護動作を必要としないことを検出した全保護動作停止条件と前記入力駆動信号の駆動停止条件とが成立する条件とし、当該リセット条件の判定を前記一定期間の間で行うことを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置の制御装置。
- 前記アラーム信号形成回路は、前記先着優先保護回路で保護動作を必要とすることを検出してから前記リセット条件が成立するまでの間保護動作フラグをセットし、該保護動作フラグがセットされている間前記ドライバ回路の前記半導体素子への出力信号を停止すると共に、前記アラーム信号を出力するように構成されていることを特徴とする請求項2乃至4の何れか1項に記載の電力変換装置の制御装置。
- 前記複数のドライバ回路は各々同一のICチップで構成され、該ICチップには前記アラーム端子が1つだけ形成され、該ICチップ内にアラーム端子の電圧情報を検出し、その電圧情報で、先着優先保護回路に対応する前記パルス信号を出力アラーム信号としてアラーム信号端子に出力するか否かを決める機能を設けることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の電力変換装置の制御装置。
- 前記ドライバ回路の複数が同一ICチップ内に構成され、前記各ドライバ回路の前記アラーム信号端子が配線で互いに接続されて当該ICチップに形成された1つのアラーム端子に接続されていることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の電力変換装置の制御装置。
- 前記ドライバ回路の全てが同一ICチップ内に構成され、前記各ドライバ回路の前記アラーム信号端子が配線で互いに接続されて当該ICチップに形成された1つのアラーム端子に接続されていることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の電力変換装置の制御装置。
- 前記各ドライバ回路は、絶縁信号伝達部を介して前記電力変換装置を制御する制御回路に接続され、該制御回路から入力駆動信号が絶縁信号伝達部を介して入力されると共に、アラーム信号が絶縁信号伝達部を介して前記制御回路に入力されることを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載の電力変換装置の制御装置。
- 前記制御回路は、前記絶縁信号伝達部を介してアラーム信号が入力されたときに、当該アラーム信号のパルス数を計数し、その計数値が設定値に達したときに、前記ドライバ回路への駆動信号の出力を停止することを特徴とする請求項9に記載の電力変換装置の制御装置。
- 前記制御回路は、前記アラーム信号の識別期間毎にパルス計数設定値が設定され、前記絶縁信号伝達部を介してアラーム信号が入力されたときに、当該アラーム信号の識別期間を測定すると共に、前記アラーム信号のパルス数を計数し、計数したパルス数が該当する識別期間のパルス計数設定値に達したときに、前記ドライバ回路への駆動信号の出力を停止することを特徴とする請求項9に記載の電力変換装置の制御装置。
- 制御回路から入力される駆動信号に基づいて電力変換装置を構成する複数の半導体素子のうち1つを駆動する半導体素子駆動回路と、
前記半導体素子の保護動作を行うために必要な情報を検出する複数の保護回路と、
前記複数の保護回路のうち最初に保護動作が必要であることを検出した保護回路を先着優先保護回路として当該保護回路に対応する識別期間が設定されたアラーム信号を前記制御回路に接続されるアラーム信号端子に出力するアラーム信号形成回路と
を有するドライバ回路を複数備え、
前記アラーム信号形成回路は、前記複数の保護回路の保護動作信号、識別期間終了信号およびリセット期間判定信号が入力されて、最初に保護動作が必要であることを検出した保護回路を先着優先保護回路として当該保護回路に対応する他の保護回路とは異なる期間が設定される識別期間と該識別期間に対して状態変化する一定期間とを組合せた期間を一周期とするパルス信号と、当該パルス信号と同期したアラーム信号を出力するロジック回路と、該ロジック回路から出力されるパルス信号に基づいて保護回路毎に異なる識別期間の識別期間終了信号および一定期間のリセット期間判定信号を前記ロジック回路に出力する発振回路とを備え、
前記ロジック回路は、前記アラーム信号のリセット条件を、少なくとも前記先着優先保護回路で保護動作を必要としないことを検出した保護動作停止条件が成立する条件とし、当該リセット条件の判定を前記パルス信号の一定期間の間で行う
ことを特徴とする電力変換装置の制御装置。 - 制御回路から入力される駆動信号に基づいて電力変換装置を構成する複数の半導体素子のうち1つを駆動する半導体素子駆動回路と、
前記半導体素子の保護動作を行うために必要な情報を検出する複数の保護回路と、
前記複数の保護回路毎に、前記制御回路のサンプリング周期より長い第1の一定期間と該第1の一定期間に対して状態変化し、当該第1の一定期間より短く前記制御回路のサンプリング周期より長い第2の一定期間とを組合せた期間を一周期とする基準パルス信号の前記第1及び第2の一定期間の和より長い第3の一定期間中に発生する基準パルス信号数が異なるようにパルス信号が設定され、前記複数の保護回路のうち最初に保護動作が必要であることを検出した保護回路を先着優先保護回路として当該保護回路に対応する前記パルス信号をアラーム信号として前記制御回路に接続されるアラーム信号端子に出力するアラーム信号形成回路と
を有するドライバ回路を複数備えたことを特徴とする電力変換装置の制御装置。 - 前記第1の期間は1msより大きい値に設定されていることを特徴とする請求項13に記載の電力変換装置の制御装置。
- 前記第2の期間は、前記第1の期間の十分の1より小さい値に設定されていることを特徴とする請求項13又は14に記載の電力変換装置の制御装置。
- 前記制御回路は、前記アラーム信号を読取るタイミング周期が前記第2の期間より小さい値に設定されていることを特徴とする請求項13乃至15の何れか1項に記載の電力変換装置の制御装置。
- 前記制御回路は、前記アラーム信号を読み取るタイミング周期が前記第2の期間の半分以下の値に設定されていることを特徴とする請求項13乃至15の何れか1項に記載の電力変換装置の制御装置。
- 前記半導体素子は、単方向型MOSゲートデバイスで構成され、該単方向型MOSゲートデバイスと並列にフリーホイールダイオードが接続されていることを特徴とする請求項1乃至17の何れか1項に記載の電力変換装置の制御装置。
- 前記半導体素子は、双方向型MOSゲートデバイスで構成されていることを特徴とする請求項1乃至17の何れか1項に記載の電力変換装置の制御装置。
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