JP5723393B2 - 移動観覧席 - Google Patents

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Description

この発明は、複数個の椅子を装着もしくは載置されるとともに、車輪を有して床面上を前後移動可能とされた、互いに高さの異なる複数段の床台を互いに掛合させて、互いに階段状にずれる使用位置と互いに上下方向に整列する待機位置との間で進退移動させる移動観覧席に関し、特には、最下段から中間段までの床台を使用位置とした状態でその中間段の床台を床面に対し停止させる中間段停止装置を具える移動観覧席に関するものである。
上述の如き移動観覧席としては従来、例えば特許文献1にて開示された自動式のものや、特許文献2にて開示された手動式のものが知られている。特許文献1にて開示された自動式の移動観覧席は、各々複数個の椅子を装着された、互いに高さの異なる複数段の床台を具え、各床台は車輪を有して床面上を前後移動可能とされ、また、最上段となる最後部の床台と最下段となる最前部の床台とにはそれぞれその左右の部分にモータでキャタピラを駆動して床台を前後移動させる観覧席駆動装置が設けられている。
この移動観覧席を使用する際には、複数段の床台が互いに上下方向に整列する待機位置から、観覧席駆動装置によって最下段の床台を最上段の床台に対し相対的に前進移動させ、これにより複数段の床台が、互いに前後方向にずれた位置で順次に掛合して全体的に互いに階段状にずれる使用位置に移動し、その使用位置に移動した後に、床台上の各椅子を起して着座可能とする。また、この移動観覧席を格納する際には、その階段状の使用位置から、観覧席駆動装置によって最下段の床台を最上段の床台に対し相対的に後退移動させ、これにより複数段の床台が、先の掛合を解除した後互いに上下方向に整列した位置で順次に掛合して全体的に互いに上下方向に整列する待機位置に後退移動し、その待機位置に後退移動させる際に、床台上の各椅子を前方に倒して床台間等に収納する。
この一方、特許文献2にて開示された手動式の移動観覧席は、各々複数個の椅子を装着された、互いに高さの異なる複数段の床台を具え、各床台は車輪を有して床面上を前後移動可能とされ、最下段の床台の前端部には、上端部を前後方向揺動可能に支持されてスカート板が設けられ、その最下段の床台には、スカート板を手前に上げるとそれに連動して車輪の制動を解除するとともにその上の床段との掛合を解除する制動装置が設けられている。
この移動観覧席を使用する際には、先ずスカート板を手前に上げて最下段の床台の車輪の制動を解除した後、複数段の床台が互いに上下方向に整列する待機位置から、人手によって最下段の床台を最上段の床台に対し相対的に前進移動させ、これにより複数段の床台が、互いに前後方向にずれた位置で順次に掛合して全体的に互いに階段状にずれる使用位置に移動し、その使用位置に移動した後に、床台上の各椅子を起して着座可能とする。また、この移動観覧席を格納する際には、その階段状の使用位置から、先ずスカート板を手前に上げて最下段の床台の車輪の制動を解除するとともにその上の床段との掛合を解除した後、人手によって最下段の床台を最上段の床台に対し相対的に後退移動させ、これにより複数段の床台が、先の掛合を解除した後互いに上下方向に整列した位置で順次に掛合して全体的に互いに上下方向に整列する待機位置に後退移動し、その待機位置に後退移動させる際に、床台上の各椅子を前方に倒して床台間等に収納する。
特開2003−155828号公報 特許第3913256号公報
ところで、移動観覧席においては、移動観覧席の最下段からある程度の高さの中間段までの床台を階段状の使用位置に前進移動させてそれらの床台上の椅子を使用可能とするとともに、上方の床台を上下方向に整列させて待機位置に位置させておくことで、床面をある程度空けて利用可能にしつつ観覧席もある程度確保したい場合があり、その場合には、前進移動させる床台のうち最上段となる所定中間段の床台上の椅子は倒したままにしておくことで、その所定中間段の床台の一段下の床台上の椅子の背やその椅子への着座者の頭部と、待機位置に位置させる上方の床台の前端部との干渉を防止することが望ましいが、上記所定中間段の床台を通常の階段状の使用位置まで前進移動させる一方で、その所定中間段の床台上の椅子を倒したままにしておくと、子供等がその椅子の上を歩きまわったりしてしまい、椅子が汚れるという不都合があった。また、椅子を使用できない床台を通常の階段状の使用位置まで前進移動させておくのでは、利用可能な床面が不必要に狭まるという不都合もあった。
また、移動観覧席の種類によっては、背や肘がなく座のみを有する椅子を各床台の前端部に具えるものもあって、このような移動観覧席においても、移動観覧席の最下段からある程度の高さの中間段までの床台を階段状の使用位置に前進移動させてそれらの床台上の椅子を使用可能とするとともに、上方の床台を上下方向に整列させて待機位置に位置させておくことで、床面をある程度空けて利用可能にしつつ観覧席もある程度確保したい場合があり、その場合には、前進移動させる床台のうち最上段となる所定中間段の床台を通常の階段状の使用位置まで前進移動させておくのでは、利用可能な床面が不必要に狭まるという不都合もあった。
そこで本発明者は、上記所定中間段の床台を通常の階段状の使用位置まで前進移動させず前進途中の位置で停止させて、倒したままにする椅子の汚れを防止したり座のみを有する椅子を使用可能にしたりするとともに利用可能な床面を拡げることを検討したが、上記従来の移動観覧席は自動式も手動式も何れも、中間段の床台を前進途中の位置で床面に対し動かないように停止させておく構成を具えていないことから、上記所定中間段の床台を前進途中の位置で停止させると、その所定中間段の床台より下の、階段状の使用位置まで前進移動させた各床台が観客の歩行等によって前後に揺れ動き易く、このため床台上の椅子に着座している観客等に充分な安定感を与えにくいという問題があった。
この発明は、上記従来の移動観覧席の課題を有利に解決するものであり、この発明の移動観覧席は、複数個の椅子を装着もしくは載置されるとともに、車輪を有して床面上を前後移動可能とされた、互いに高さの異なる複数段の床台を互いに掛合させて、前記複数段の床台のうち最下段の床台を進退駆動する観覧席駆動装置により前記複数段の床台を互いに階段状にずれる使用位置と互いに上下方向に整列する待機位置との間で進退移動させる移動観覧席において、
前記複数段の床台のうち所定中間段の床台より上の床台が前記待機位置に位置するとともに前記所定中間段の床台がその所定中間段の床台より上の床台に対し階段状の使用位置への距離より短い距離だけ進出した状態で、前記所定中間段の床台と掛合してその所定中間段の床台を前記床面に対し停止させておく、前記床面に対し固定された中間段停止装置を具え、
前記所定中間段の床台がその所定中間段の床台より上の、前記待機位置に位置する床台に対し階段状の使用位置への距離より短い距離だけ進出した状態で、前記所定中間段の床台が前記中間段停止装置により停止されるとともに前記最下段の床台が前記観覧席駆動装置により停止されることにより、その所定中間段の床台から下の、互いに階段状にずれる使用位置で互いに掛合している床台が、その使用位置に停止されることを特徴としている。
上述したこの発明の移動観覧席にあっては、複数個の椅子を装着もしくは載置されるとともに、車輪を有して床面上を前後移動可能とされた、互いに高さの異なる複数段の床台が、観覧席駆動装置により駆動される最下段の床台の前進移動により互いに前後方向にずれた位置で順次に掛合して互いに階段状にずれる使用位置に前進移動し、また観覧席駆動装置により駆動される最下段の床台の後退移動により先の掛合を解除した後互いに上下方向に整列した位置で順次に掛合して互いに上下方向に整列する待機位置に後退移動する。そして互いに階段状にずれる使用位置に前進移動する際、前記複数段の床台のうち所定中間段の床台より上の床台が前記待機位置に位置するとともに前記所定中間段の床台がその所定中間段の床台より上の床台に対し階段状の使用位置への距離より短い距離だけ進出した前進途中の位置で、床面に対し固定された中間段停止装置がその所定中間段の床台との掛合によりその所定中間段の床台を床面に対し動かないように停止(すなわち掛止)させるとともに、観覧席駆動装置が最下段の床台を停止させる、すなわち中間段停止装置が観覧席駆動装置と共働することにより、その所定中間段の床台から下の、互いに階段状にずれる使用位置で互いに掛合している床台をその使用位置に停止させておく。
従って、この発明の移動観覧席によれば、移動観覧席の最下段から所定中間段の床台の一段下までの床台を階段状の使用位置に進出させて、それらの床台上の椅子を使用可能とするとともに、所定中間段より上の床台を上下方向に整列させて待機位置に待機させておくことで、床面をある程度空けて利用可能にしつつ観覧席もある程度確保することができ、また、その所定中間段の床台上の椅子を倒したままにしつつ、その所定中間段の床台をそれより上の床台に対し階段状の使用位置への距離より短い距離だけ進出した前進途中位置で停止させておくことで、その所定中間段の一段下の床台上の椅子の背やその椅子への着座者の頭部と、その所定中間段より上の床台の前端部との干渉を防止するとともに、その所定中間段の床台上の倒したままの椅子の汚れを防止し、あるいはその所定中間段の床台をそれより上の床台に対し階段状の使用位置への距離より短い距離だけ進出した前進途中位置で停止させておくことで、その所定中間段の床台上の、背や肘がなく座のみを有する椅子も使用可能するとともに、利用可能な床面をできるだけ広くすることができる。しかも、床面に対し固定された中間段停止装置が、その所定中間段の床台を前進途中位置で床面に対し動かないように停止させておくとともに、その所定中間段の床台よりも下の床台を観覧席駆動装置との共働で互いに階段状にずれる使用位置に停止させておくので、その所定中間段の床台より下の、階段状の使用位置まで前進移動させた各床台が観客の歩行等によって前後に揺れ動くことがなく、それゆえ床台上の椅子に着座している観客等に充分な安定感を与えることができる。
なお、この発明の移動観覧席においては、前記中間段停止装置は、前記所定中間段の床台の一段上の床台が前記待機位置に位置した状態で、前記所定中間段の床台の一段上の床台とも掛合してその床台を前記床面に対し停止させておくものでもよい。
また、この発明の移動観覧席においては、前記中間段停止装置は、
前記床面に対し固定された支持部材と、
前記支持部材に昇降移動可能に支持されて前記床台の移動方向と直角な水平方向へ延在する掛合部材と、
前記掛合部材を上昇位置と下降位置とに選択的に停止可能に昇降移動させる掛合部材昇降機構と、
を有し、
前記所定中間段の床台は、その後端部に設けられて、その所定中間段の床台がそれより上の床台に対し階段状の使用位置への距離より短い距離だけ進出した状態で、前記下降位置に下降した掛合部材と掛合する短距離進出用掛合部を有していてもよい。
そして、この発明の移動観覧席においては、前記所定中間段の床台の一段上の床台は、その後端部に設けられて、その床台が前記待機位置に位置した状態で、前記下降位置に下降した掛合部材と掛合する待機用掛合部を有していてもよい。
ここで、前記掛合部材の昇降移動は直線移動に限られず曲線移動や揺動でもよい。また前記短距離進出用掛合部や前記待機用掛合部は、前記床台の床部の後端部に設けられてもよく、その床部を支持する支柱や、その支柱を支持するとともに車輪を有して床台の前後方向へ延在する脚の後端部に設けられてもよい。
(a),(b)は、この発明の移動観覧席の一実施例をその複数段の床台が全体的に互いに階段状にずれた進出位置にある状態で示す平面図および側面図である。 上記複数段の床台が全体的に互いに階段状にずれた進出位置にある状態での上記実施例の移動観覧席の脚の配置を示す平面図である。 (a),(b)は、上記実施例の移動観覧席をその複数段の床台が全体的に互いに上下方向に整列した後退位置にある状態で示す側面図および、その状態での上記実施例の移動観覧席の脚の配置を示す平面図である。 (a),(b)は、上記実施例の移動観覧席をその複数段の床台のうち所定中間段の床台の一段下の床台までが互いに階段状にずれた進出位置にある状態で示す平面図および側面図である。 上記複数段の床台のうち所定中間段の床台の一段下の床台までが互いに階段状にずれた進出位置にある状態での上記実施例の移動観覧席の脚の配置を示す平面図である。 (a),(b)は、上記実施例の移動観覧席における中間段停止装置の構成を拡大して示す側面図および背面図である。 上記中間段停止装置の作動を示す説明図である。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づく実施例によって詳細に説明する。ここに、図1(a),(b)は、この発明の移動観覧席の一実施例をその複数段の床台が全体的に互いに階段状にずれた進出位置にある状態で示す平面図および側面図であり、図2は、上記複数段の床台が全体的に互いに階段状にずれた進出位置にある状態での上記実施例の移動観覧席の脚の配置を示す平面図であり、図3(a),(b)は、上記実施例の移動観覧席をその複数段の床台が全体的に互いに上下方向に整列した後退位置にある状態で示す側面図および、その状態での上記実施例の移動観覧席の脚の配置を示す平面図である。
この実施例の移動観覧席は、各々複数個の椅子1を起倒可能に装着された複数段(図示例では10段)の床台2と、椅子1を装着されていない最上段の床台2とを具え、各床台2は、その床台2の左右方向複数箇所(図示例では最下段7箇所、下から2段目以降4箇所)にて前後方向(図1では左右方向)へ延在する脚3と、最上段を除いて椅子1を支持する床部4と、脚3の後部上に立設されて床部4の後端部を支持する支柱5と、脚3に設けられた複数の車輪6とを有し、それらの車輪6によって体育館等の設置場所Pの床面F上を前後移動可能とされている。
また、この実施例の移動観覧席は、設置場所Pの後部壁面に設けられた移動観覧席収容凹部Pの内部の床面F上に固設されて前後方向へ延在する複数本のガイドレール7を具え、図2および図3(b)に示すように、最下段の床台2の中央および両端部の3箇所の脚3と最上段の床台2の4箇所の脚3とを除き、各脚3は隣り合う脚3によって前後方向への進退移動を案内され、最上段の床台2の4箇所の脚3はそれぞれ、ガイドレール7によって前後方向への進退移動を案内される。なお、ガイドレール7には最上段の床台2の脚3から側方に突出する掛合部と掛合してその脚3の前進限位置と後退限位置とをそれぞれ調節可能に特定する図示しない二つのストッパが設けられている。
さらに、この実施例の移動観覧席は、上記移動観覧席収容凹部Pの内部の床面F上の左右の部分に、モータでドラムを回転させて、板状連結片を多数繋いだ板状チェーン8の繰出しと巻取りとを行い、それらの板状チェーン8の先端部に接続した最下段の床台2を床面F上で進退移動させる観覧席駆動装置9を具えている。
ここで、複数の床台2は、互いに床部4の高さが異なるとともに、各々、図示しないがその床台2の脚3から側方に突出する掛合部および、下の段の床台2の対応する掛合部と掛合して当該脚3に対する下の段の床台2の脚3の前進限位置と後退限位置とをそれぞれ調節可能に特定する前後二つの掛合受け部が設けられていて、最下段の床台2が観覧席駆動装置9によって駆動されて床面F上を前進移動すると、互いに前後方向にずれた位置で順次に掛合部と前側掛合受け部とが掛合して次々に引き出されて、図1(a),(b)に示すように、全体的に互いに階段状にずれる使用位置に展開移動し、その使用位置に前進移動させた後は、各床台2上の各椅子1を後方に起して着座可能にする。
また、最下段の床台2が観覧席駆動装置9によって駆動されて床面F上を後退移動すると、先の掛合部と前側掛合受け部との掛合を解除した後互いに上下方向に整列した位置で順次に掛合部と後側掛合受け部とが掛合して次々に押し戻されて、図3(a),(b)に示すように、移動観覧席収容凹部Pの内部で互いに上下方向に整列する待機位置に全体として後退移動し、その待機位置に後退移動させる際は、各床台2上の各椅子1を前方に倒して床台2間に収納する。
最上段の床台2を除く各床台2の左右方向(図1(a)では上下方向)両端部には、外向き(床台2の端部から離れる方向)に傾斜した支柱を持つ手摺10が設けられ、これにより、床台2を待機位置に後退移動させると、最下段から6段目までの床台2の手摺10も上下方向に整列して位置する。一方、最下段から7段目から10段目までの床台2の手摺10は、移動観覧席収容凹部Pの天井との干渉を避けるため、床台2を待機状態に後退移動させる際は床台2から取り外される。
さらに、この実施例の移動観覧席は、上記移動観覧席収容凹部Pの内部の床面F上の左右の部分に、図4(a),(b)および図5に示すように、互いに階段状にずれる使用位置への前進移動の途中で、上記複数段の床台2のうち所定中間段(図示例では最下段から5段目)の床台2が、その所定中間段の床台2より上の床台2に対し階段状の使用位置への距離(例えば950mm)より短い距離(例えば300mm)だけ進出した状態で、上記所定中間段の床台2と掛合してその床台2を床面Fに対し停止させておく、床面F上に固定された中間段停止装置11を具えている。なお、図4(a)では、所定中間段の床台2より上の床台2は、脚3のみ図示して他の部分を省略している。
図6(a),(b)は、上記実施例の移動観覧席における中間段停止装置11の構成を拡大して示す側面図および背面図、そして図7は、上記中間段停止装置11の作動を示す説明図であり、この中間段停止装置11は、床面Fに対し立設固定された例えば門型の支持部材12と、その支持部材12の両側部に形成されて上下方向へ延在する長穴12aに両端部を挿通されることでその支持部材12に昇降移動可能に案内および支持されて床台2の移動方向と直角な水平方向である床台2の左右方向へ延在する例えば丸パイプからなる掛合部材13と、その掛合部材13の両端部を支持する例えばコ字状のブラケット14と支持部材12の上部とにロッドと本体とをそれぞれ連結されてそのロッドを本体に対し伸縮させることで掛合部材13を図示の上昇位置と下降位置とに選択的に停止可能に昇降移動させる、例えばモータ駆動のボールネジ式直線移動機構からなる掛合部材昇降機構15とを具えており、図示の上昇位置および下降位置への掛合部材13の到達は、それらの位置での掛合部材13に作動腕が当接して作動するように支持部材12に設けられた例えば2個のマイクロスイッチによって検出される。
また、この実施例の移動観覧席は、上記所定中間段(図示例では最下段から5段目)の床台2の4箇所の脚3のうち外側の、他の脚3より支持部材12までの距離プラス上記短い距離分延長された2本の脚3の後端部上に突設されて、その所定中間段の床台2がそれより上の床台2に対し上述した階段状の使用位置への距離より短い距離だけ進出した状態で、下降位置に下降した掛合部材13と支持部材12の内側で掛合する短距離進出用掛合部16と、上記所定中間段の床台2の一段上の床台2の4箇所の脚3のうち外側の、他の脚3より支持部材12までの距離分延長された2本の脚3の後端部上に突設されて、その床台2が上記待機位置に位置した状態で、下降位置に下降した掛合部材13と支持部材12の内側で掛合する待機用掛合部17とを具えており、短距離進出用掛合部16と待機用掛合部17とはそれぞれ、掛合部材13と掛合する際の衝撃を吸収する弾性パッド18を有している。なお、図6(a)では、待機用掛合部17を持つ脚3は図示を省略している。
かかる中間段停止装置11にあっては、図3(a),(b)に示すように、複数の床台2を、上記移動観覧席収容凹部P内の待機位置に位置させて待機状態としている際には、上記所定中間段(図示例では最下段から5段目)の床台2の2本の脚3と、上記所定中間段の床台2の一段上の床台2の2本の脚3とはそれぞれ、左右の中間段停止装置11の支持部材12内を前後方向に貫通しており、上記所定中間段の床台2の2本の脚3の後端部上に突設された短距離進出用掛合部16と、上記所定中間段の床台2の一段上の床台2の2本の脚3の後端部上に突設されて待機用掛合部17とはそれぞれ、掛合部材13の後方に位置している。
そしてこの待機状態から、図1(a),(b)に示すように、複数の床台2を、全体的に互いに階段状にずれる使用位置に展開移動させる際には、掛合部材昇降機構15が掛合部材13を上昇位置に位置させ、これにより、上記所定中間段の床台2の2本の脚3の後端部の短距離進出用掛合部16と、上記所定中間段の床台2の一段上の床台2の2本の脚3の後端部の待機用掛合部17とは、掛合部材13と掛合せず、図2に示すように、支持部材12の内側を通って前方へ移動して、その所定中間段の床台2はそれより一段上の床台2に対し、またその一段上の床台2もそれよりさらに一段上の床台2に対し、それぞれ階段状の使用位置への距離(例えば950mm)だけ進出した状態となる。
また上記の待機状態から、図4(a),(b)に示すように、複数の床台2のうち上記所定中間段(図示例では最下段から5段目)の床台2より下の床台2を、互いに階段状にずれる使用位置に展開移動させとともに、その所定中間段の床台2をその床台2より上の床台3に対し階段状の使用位置への距離より短い距離だけ進出した前進途中の位置に止め、その所定中間段の床台2より上の床台2を待機位置に止める際には、各床台2の前進移動の前に掛合部材昇降機構15が、図7中に矢印で示すように、掛合部材13を下降させて下降位置に位置させておき、これにより、上記所定中間段の床台2の2本の脚3の後端部の短距離進出用掛合部16と、上記所定中間段の床台2の一段上の床台2の2本の脚3の後端部の待機用掛合部17とが、図5に示すように、支持部材12の内側でそれぞれ掛合部材13と掛合して前進移動を阻止され、その所定中間段の床台2は、それより一段上の床台2に対し階段状の使用位置への距離(例えば950mm)より短い距離(例えば300mm)だけ進出した状態で床面Fに対し停止しておかれた状態となり、その一段上の床台2は、上記移動観覧席収容凹部P内の待機位置でそれよりさらに上の床台2と上下方向に整列して、床面Fに対し停止しておかれた状態となる。
このとき観覧席駆動装置9は、上記ドラムに設けられたエンコーダの、そのドラムの回転角度を示す出力信号に基づく板状チェーン8の繰出し長さから、所定中間段の床台2の上記短い距離の進出を検知して、最下段の床台2を多少前方へ押圧した状態で作動を停止し、最下段の床台2から所定中間段の床台2までは階段状の使用位置へ前進した状態で互いに掛合しているので、最下段の床台2から所定中間段の床台2まではそれぞれ階段状の使用位置に停止しておかれた状態となる。また所定中間段の床台2より一段上の床台2から最上段の床台2までは、後退移動時に上下方向へ整列した状態で互いに掛合しているので、所定中間段の床台2より一段上の床台2から最上段の床台2まではそれぞれ上下方向へ整列した状態で上記移動観覧席収容凹部P内の待機位置に停止しておかれた状態となる。
従って、この実施例の移動観覧席によれば、移動観覧席の最下段から所定中間段の床台2の一段下までの床台2を階段状の使用位置に進出させて、それらの床台2上の椅子1を使用可能とするとともに、所定中間段より上の床台2を上下方向に整列させて待機位置に待機させておくことで、床面Fをある程度空けて利用可能にしつつ観覧席もある程度確保することができ、また、その所定中間段の床台2上の椅子1を倒したままにしつつ、その所定中間段の床台2をそれより上の床台2に対し階段状の使用位置への距離より短い距離だけ進出した前進途中位置で停止させておくことで、その所定中間段の一段下の床台2上の椅子1の背やその椅子1への着座者の頭部と、その所定中間段より上の床台2の前端部との干渉を防止するとともに、その所定中間段の床台2上の倒したままの椅子1の汚れを防止し、かつ利用可能な床面Fをできるだけ広くすることができ、しかも、床面Fに固定された中間段停止装置11が、その所定中間段の床台2と掛合してその床台2を前進途中位置で床面Fに対し動かないように停止させておくので、その所定中間段の床台2より下の、階段状の使用位置まで前進移動させた各床台2が観客の歩行等によって前後に揺れ動くことがなく、それゆえ床台2上の椅子1に着座している観客等に充分な安定感を与えることができる。
さらにこの実施例の移動観覧席によれば、最下段から所定中間段の床台2の一段下のまでの床台2を階段状の使用位置に進出させる際に、床面Fに固定された中間段停止装置11が、その所定中間段の床台2の一段上の床台2と掛合してその床台2を待機位置で床面Fに対し動かないように停止させておくので、所定中間段の床台2より一段上の床台2から最上段の床台2までをそれぞれ移動観覧席収容凹部P内の待機位置に動かないように停止させておくことができる。
以上、図示例に基づき説明したが、この発明は上述の例に限定されるものでなく、特許請求の範囲の記載範囲内で適宜変更し得るものであり、例えば、上記実施例では短距離進出用掛合部16と待機用掛合部17とをそれぞれ脚3の後端部上に突設しているが、これに代えて床台2の床部4の後端部や支柱5の後面から後方へ突出する部材に設けてもよく、その場合には中間段停止装置11を、上記実施例では床面F上に固定しているが、これに代えて移動観覧席収容凹部P内の後壁の、それら短距離進出用掛合部16と待機用掛合部17とに対応する高さの位置に取り付けることで床面Fに対し固定してもよい。
また、上記実施例では移動観覧席は11段の床台2を具えているが、床台2の段数はこれに限定されず、これより多くても少なくてもよく、階段状の使用位置への距離も950mmに限定されず、これより長くても短くてもよく、階段状の使用位置への距離より短い距離も300mmに限定されず、これより長くても短くてもよい。そして中間段停止装置11は、上記実施例では直線的に延在する長穴に沿って掛合部材12を昇降移動させているが、これに限られず、直線的に延在するガイドに沿って直線移動させたり、円弧状等の曲線的に延在する穴やガイドに沿って曲線移動させたり、揺動腕で支持して所定軸線周りに揺動させることで昇降移動させたりするものでもよく、その掛合部材昇降機構15も、上記実施例ではモータ駆動のボールネジ式直線移動機構としてが、これに代えてカムやリンク部材等を回動させて掛合部材12を移動させるものとしてもよい。
さらに、この発明の移動観覧席においては、所定中間段の床台2を前進途中位置まで前進移動させる際に、所定中間段の床台2の一段上の床台2を待機位置で停止させておくために、待機用掛合部17用の別個の中間段停止装置11を設けたり、待機用掛合部17と中間段停止装置11とに代る別の構成の停止装置を設けたりしてもよい。
そして、この発明の移動観覧席は、背や肘がなく座のみを有する椅子を各床台の前端部に具えるものもあってもよい。
かくしてこの発明の移動観覧席によれば、移動観覧席の最下段から所定中間段の床台の一段下までの床台を階段状の使用位置に進出させて、それらの床台上の椅子を使用可能とするとともに、所定中間段より上の床台を上下方向に整列させて待機位置に待機させておくことで、床面をある程度空けて利用可能にしつつ観覧席もある程度確保することができ、また、その所定中間段の床台上の椅子を倒したままにしつつ、その所定中間段の床台をそれより上の床台に対し階段状の使用位置への距離より短い距離だけ進出した前進途中位置で停止させておくことで、その所定中間段の一段下の床台上の椅子の背やその椅子への着座者の頭部と、その所定中間段より上の床台の前端部との干渉を防止するとともに、その所定中間段の床台上の倒したままの椅子の汚れを防止し、あるいはその所定中間段の床台をそれより上の床台に対し階段状の使用位置への距離より短い距離だけ進出した前進途中位置で停止させておくことで、その所定中間段の床台上の、背や肘がなく座のみを有する椅子も使用可能するとともに、利用可能な床面をできるだけ広くすることができ、しかも、床面に対し固定された中間段停止装置が、その所定中間段の床台を前進途中位置で床面に対し動かないように停止させておくので、その所定中間段の床台より下の、階段状の使用位置まで前進移動させた各床台が観客の歩行等によって前後に揺れ動くことがなく、それゆえ床台上の椅子に着座している観客等に充分な安定感を与えることができる。
1 椅子
2 床台
3 脚
4 床部
5 支柱
6 車輪
7 ガイドレール
8 板状チェーン
9 観客席駆動装置
10 手摺
11 中間段停止装置
12 支持部材
12a 長穴
13 掛合部材
14 ブラケット
15 掛合部材昇降機構
16 短距離進出用掛合部
17 待機用掛合部
18 弾性パッド
F 床面
P 移動観覧席収容凹部

Claims (4)

  1. 複数個の椅子を装着もしくは載置されるとともに、車輪を有して床面上を前後移動可能とされた、互いに高さの異なる複数段の床台を互いに掛合させて、前記複数段の床台のうち最下段の床台を進退駆動する観覧席駆動装置により前記複数段の床台を互いに階段状にずれる使用位置と互いに上下方向に整列する待機位置との間で進退移動させる移動観覧席において、
    前記複数段の床台のうち所定中間段の床台より上の床台が前記待機位置に位置するとともに前記所定中間段の床台がその所定中間段の床台より上の床台に対し階段状の使用位置への距離より短い距離だけ進出した状態で、前記所定中間段の床台と掛合してその所定中間段の床台を前記床面に対し停止させておく、前記床面に対し固定された中間段停止装置を具え、
    前記所定中間段の床台がその所定中間段の床台より上の、前記待機位置に位置する床台に対し階段状の使用位置への距離より短い距離だけ進出した状態で、前記所定中間段の床台が前記中間段停止装置により停止されるとともに前記最下段の床台が前記観覧席駆動装置により停止されることにより、その所定中間段の床台から下の、互いに階段状にずれる使用位置で互いに掛合している床台が、その使用位置に停止されることを特徴とする移動観覧席。
  2. 前記中間段停止装置は、前記所定中間段の床台の一段上の床台が前記待機位置に位置した状態で、前記所定中間段の床台の一段上の床台とも掛合してその床台を前記床面に対し停止させておくものであることを特徴とする、請求項1記載の移動観覧席。
  3. 前記中間段停止装置は、
    前記床面に対し固定された支持部材と、
    前記支持部材に昇降移動可能に支持されて前記床台の移動方向と直角な水平方向へ延在する掛合部材と、
    前記掛合部材を上昇位置と下降位置とに選択的に停止可能に昇降移動させる掛合部材昇降機構と、を具え、
    前記所定中間段の床台は、その床台の後端部に設けられて、その所定中間段の床台がそれより上の床台に対し階段状の使用位置への距離より短い距離だけ進出した状態で、前記下降位置に下降した掛合部材と掛合する短距離進出用掛合部を具えることを特徴とする、請求項1記載の移動観覧席。
  4. 前記所定中間段の床台の一段上の床台は、その床台の後端部に設けられて、その床台が前記待機位置に位置した状態で、前記下降位置に下降した掛合部材と掛合する待機用掛合部をさらに具えることを特徴とする、請求項3記載の移動観覧席。
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