JP3206546B2 - 移動観覧席 - Google Patents

移動観覧席

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JP3206546B2
JP3206546B2 JP12510698A JP12510698A JP3206546B2 JP 3206546 B2 JP3206546 B2 JP 3206546B2 JP 12510698 A JP12510698 A JP 12510698A JP 12510698 A JP12510698 A JP 12510698A JP 3206546 B2 JP3206546 B2 JP 3206546B2
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support
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晃之 木村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、劇場やホールある
いはスタジアム等において好適に使用される移動観覧席
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の移動観覧席として、複数
の段床を、それぞれ前後移動可能な脚構造体を介して異
なる高さ位置に支持し、これらの脚構造体の前後移動を
通じて各段床を、雛壇状に展開される使用位置と相互に
重合する収納位置との間で移動させ得るように構成した
ものが知られている。
【0003】しかして、かかる従来の段床は、脚構造体
より前方に向けて段床支持部を突設し、この段床支持部
上にリヤビーム、フロントビーム及び床材を配設、支持
させているのが通例である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このように
構成すると、各段床間の段差が大きくなり、段床間の昇
降歩行を容易にするために補助ステップが不可欠になる
という不具合が生じる。具体的に説明すると、前記リヤ
ビームは段床の強度確保に不可欠なものであり、所要の
ねじり剛性等を確保する観点から上下寸法を一定以上に
小さくすることは難しい。一方、段床支持部は脚構造体
より突設され、その段床支持部上に前記リヤビームを配
設している関係上、段床は少なくとも段床支持部の上下
寸法とリヤビームの上下寸法を加算した寸法以上になら
ざるを得ない。そして、この結果生じる段差は、昇降歩
行の円滑性や緊急避難時の安全性等を考慮したときに大
き過ぎるものであり、各段床間に中間高さを有する補助
ステップが不可欠なものとなる。しかして、かかる補助
ステップは、段床の出入動作に連動して突没動作を行う
ように構成されている必要があるため、補助ステップの
みならず余分な機構部品までも必要的になり、全体とし
てコストアップや構造の複雑化を招いているという問題
がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の問題点を解決する
ために、本発明は、段床に必要な強度を損なうことな
く、段床の上下寸法を有効に低減して補助ステップを不
要にした新たな構造の移動観覧席を提供しようとするも
のである。
【0006】
【発明の実施の形態】すなわち、本発明は、この種の移
動観覧席としての一般的構成を備えてなるものにおい
て、段床を、脚構造体に固設したリヤビームと、基端
リヤビームの前面に平行な取付板を固設してこの取付板
をリヤビームの前面に当接させて固定するとともに先端
を前方に延出させた段床支持部と、この段床支持部上に
配設した床材とを具備してなるものにしたことを特徴と
する。
【0007】このように構成すれば、リヤビームの上下
寸法の範囲内に段床支持部を収めることができるので、
リヤビームの剛性を低下させることなく、段床全体の上
下寸法を少なくとも段床支持部の上下寸法分だけ確実に
低減することができる。また、段床支持部の基端に、リ
ヤビームの前面に平行な取付板を固設し、この取付板を
リヤビームの前面に当接させて固定しているので、段床
支持部の強度をより有効に高めることができる。 段床支
持部の取付作業の便を有効に向上させるためには、取付
板の上縁に引っ掛け部を設けるとともに、リヤビームの
上面に凹所を形成し、この凹所に前記引っ掛け部を係合
させておくことが有効となる。
【0008】段床のリヤビーム前方に側板を固設し、こ
の側板に、支軸を介して起倒動作可能に椅子を枢支させ
ている移動観覧席において、段床支持部に十分な取付代
を確保して強度不足を回避するためには、段床支持部を
前記側板と共に一体的に構成しておくことが有効とな
る。
【0009】段床の構成要素としてフロントビームを具
備する場合には、段床支持部の先端に該フロントビーム
固設しておくことが好ましい。この場合、フロントビ
ームの取付強度を有効に高めるためには、段床に、基端
をリヤビームの前面に固定しかつ上面をリヤビームの上
面に略一致させてステップを形成し、そのステップにフ
ロントビームのうち段床支持部に支持されていない部位
を支持させていることが望ましい。
【0010】段床が片持ち的になるのを有効に防止する
ためには、使用位置にある段床より上方に向けて支持体
を突設し、この支持体に使用位置にある後段側の段床を
支持させるようにしておくことが効果的である。支持体
の好ましい実施の態様としては、該支持体が、段床の移
動方向と直交する水平支軸回りに支持されたローラであ
るものが挙げられ、またその適正な機能を担保するため
には、各ローラが、個別に昇降調節可能であることが望
ましい。
【0011】また、他の態様としては、支持体が、段床
に起倒動作可能に設けた椅子の該起倒動作に連動して突
没するピンであるものが挙げられる。フロントビームと
リヤビームの好ましい関係としては、両ビームの上下寸
法を略等しく設定しているものが挙げられる。さらに他
の好ましい態様としては、複数の段床を、それぞれ前後
移動可能な脚構造体を介して異なる高さ位置に支持し、
これらの脚構造体の前後移動を通じて各段床を、雛壇状
に展開される使用位置と相互に重合する収納位置との間
で移動させ得るように構成するとともに、段床に起動動
作可能に椅子を配置してなるものにおいて、段床は、前
後方向に延びる溝を有した段床支持部を具備するもので
あり、その溝に側板を挿入して固定し、この側板に起倒
動作可能に椅子を枢支してなるものが挙げられる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図面を参照して
説明する。この実施例の移動観覧席1は、図1〜図3に
示すように、複数の段床2を、それぞれ前後移動可能な
脚構造体3を介して異なる高さ位置に支持し、これらの
脚構造体3の前後移動を通じて各段床2を、雛壇状に展
開される使用位置Xと相互に重合する収納位置Y(図7
参照)との間で移動させ得るようにしたものである。こ
の場合、前段側の段床2が後段側の段床2の下面に収容
されるときに、前段側の段床2を支持する脚構造体3が
後段側の段床2を支持する脚構造体3の内側に位置し、
相互に進退方向と直交する方向に重合して干渉を避け得
るように構成してある。この脚構造体3を駆動する駆動
系等の構成は従来のものと同様であるため説明を省略す
る。
【0013】脚構造体3は、図3〜図5に示すように、
床上を滑動可能なベース31と、このベース31に立設
したポスト32とを具備している。段床2は、リヤビー
ム4と、段床支持部たるサポートアーム5と、フロント
ビーム6と、床材7とから構成されるもので、この段床
2に、駆動機構81に支持させて起倒動作可能に椅子8
を配設している。
【0014】図6〜図9に示すように、リヤビーム4
は、前壁41、上壁42及び底壁43を一体に連設し後
方に開口部44を有したチャンネル状のもので、上壁4
2及び底壁43の後端に前記開口部44を狭める方向の
取付片45が折り曲げ形成されている。一方、このリヤ
ビーム4をポスト32に取り付けるにあたり、ポスト3
2の上端には、面板部46aの上下両縁より互いに背向
する方向に屈曲する上、下の取付片46b、46cを有
したブラケット46がその上取付片46bをポスト32
の上面32uに添設させて溶接等により固設してある。
そして、このブラケット46の下取付片46cにリヤビ
ーム4を載設し、該ブラケット46の面板部46aの4
箇所に挿通したボルト4Bをリヤビーム4の前記取付片
45に固設したナット4Nに締着して、リヤビーム4を
ポスト32に取付けている。
【0015】サポートアーム5は、中央部に前後方向に
伸びる溝51を有し、その溝51の両側に上向支持面5
2を形成してなる剛体からなるもので、基端5aを取付
板53を介して前記リヤビーム4の前面4fに取り付
け、先端5bを前方に延出させて配設されている。その
際、この実施例では、椅子8の起倒動作を司る駆動機構
81の構成要素である側板82を利用して前記サポート
アーム5のリヤビーム4への取付状態をより良好なもの
にしている。
【0016】具体的に説明すると、図6、図7及び図9
に示すように、この駆動機構81は、前記サポートアー
ム5の溝51の対向壁51a、51aにそれぞれ一対の
側板82、82の下端82a側を挿入し、それらの側板
82、82間に支軸84を枢支させて、その支軸84に
ライジングアーム85を介して椅子8を取り付けている
もので、その支軸84から変位した位置に同じく前記側
板82に枢支させて駆動軸86を貫通して設け、この駆
動軸86と前記支軸84の間を動力伝達機構87によっ
て連結している。また、各機構部品は、側板82の外縁
82bに沿って椅子8の起倒動作を妨げないように配設
したカバー83によって蓋封されている。そして、図示
しない駆動源より前記駆動軸86に所要の回転動力を付
与することによって、椅子8を、略水平な倒伏位置G
(図4及び図7)と略鉛直に起立する起立位置H(図
3)との間で回動させ得るようにしている。
【0017】しかして、本実施例は、前述した側板82
の下端82a近傍とサポートアーム5の溝51の対向壁
51aとを溶接等により固設して一体的に構成している
とともに、その側板82の後端面82cをも前記取付板
53の前面53fに溶接等により強固に固定しており、
サポートアーム5の取付板53への取付代を実質的に広
げて、サポートアーム5の取付状態をより確実なものに
している。
【0018】また、前述した取付板53に、面板部53
aの上縁に後方及び下方に順次に屈曲する引っ掛け部5
3bを形成しておき、その前面53fに前記サポートア
ーム5を溶接等により剛接するとともに、リヤビーム4
の上壁42の所要箇所に予めスリット等の凹所47を設
けておく。そして、この凹所47に引っ掛け部53bを
係合させ、かつ面板部53aをリヤビーム4の前壁41
の前面4fに当接する位置に配設した後、面板部53a
の四隅に前面4f側から挿通したボルト5Bをリヤビー
ム4の前壁41の内面に固設したナット5Nに締着し
て、サポートアーム5をリヤビーム4に取り付けてい
る。
【0019】以上に加えて、この移動観覧席1は、図5
〜図8に示すように、サポートアーム5上に床材7を配
設するとともに、サポートアーム5の先端5bにフロン
トビーム6を取り付けている。床材7は、段床2の床面
となる位置に前後方向に一枚の鉄板等の薄板素材71を
連続的に配設し、その上にマット72を貼着して構成さ
れるもので、薄板素材71は適宜箇所をサポートアーム
5の支持面52を始め適当な部位に溶接等により剛接さ
れている。
【0020】フロントビーム6は、前壁部材61と後壁
部材62とを角パイプ状に突き合わせて構成したもの
で、前記サポートアーム5の先端5bに溶接等により側
面L字状のブラケット63を固設しておき、このブラケ
ット63の水平片63a上にフロントビーム6の下端6
aを載設して、その位置でブラケット63の起立片63
bに挿入したボルト6Bをフロントビーム6内に固設し
たナット6Nに締着することにより、該フロントビーム
6をサポートアーム5に取り付けている。このフロント
ビーム6の上面6uは、前記リヤビーム4の上面4uと
略等しい高さ位置に設定されている。
【0021】更にまた、この移動観覧席1は、図1、図
5及び図8に示すように、椅子8が配設されていない位
置にステップ9を固設している。このステップ9は、前
記サポートアーム5と同様、基端9aを引っ掛け部53
bを有する取付板53を介してリヤビーム4に支持さ
れ、先端9bに前記フロントビーム6をボルト6B及び
ナット6Nにより締着してなるもので、該ステップ9の
上面9uはリヤビーム4の上面4uに略一致させてあ
る。
【0022】なお、本実施例では、サポートアーム5に
設けた溝51の基端5aの真上に当たる前記カバー83
の上面83uに開口83aを設け、その開口83aに位
置するようにしてローラRを、段床2の移動方向と直交
する水平支軸回りに回動自在にリヤビームに軸着してい
る。このローラRは、使用位置Xにある後段側の段床2
のサポートアーム5を支持しているとともに、各ローラ
Rごとに図示しない調節機構を介して個別に昇降調節可
能とされているものである。
【0023】以上のような構成からなる本実施例の移動
観覧席1は、段床2を、脚構造体3に固設したリヤビー
ム4と、基端5aをこのリヤビーム4の前面4fに固定
して先端5bを前方に延出させたサポートアーム5と、
このサポートアーム5上に配設した床材7とを具備して
なるものにしており、リヤビーム4の上下寸法の範囲内
にサポートアーム5を収めることができるので、リヤビ
ーム4の剛性を低下させることなく、段床2全体の上下
寸法を少なくともサポートアーム5の上下寸法分だけ確
実に低減することができる。本実施例における具体的な
数値としては、従来250mm程度は必要であった段床
2の上下寸法に対応した重合ピッチを、175mm程度
にまで低減できる効果があることが確認できたものであ
る。
【0024】また、この移動観覧席1は、サポートアー
ム5を駆動機構81の側板82と共に一体的に構成して
いる。このため、単にサポートアーム5を単独でリヤビ
ーム4に取り付ける場合に比べて、サポートアーム5に
十分な取付代を確保して強度不足を回避することができ
る。この場合、サポートアーム5の基端5aに、リヤビ
ーム4の前面4fに平行な取付板53を固設し、この取
付板53をリヤビーム4の前面4fに当接させて固定し
ているので、サポートアーム5の強度をより有効に高め
ることができる。
【0025】また、取付板53の上縁に引っ掛け部53
bを設け、この引っ掛け部53bを、リヤビーム4の上
壁42の所要箇所に設けた凹所47に係合させているた
め、ボルト締着作業を行う際にサポートアーム5を所定
位置に仮保持しておくことができ、サポートアーム5の
取付作業の便を有効に向上させることができる。さら
に、この実施例では、サポートアーム5の先端5bに該
フロントビーム6の内面を固設しているため、フロント
ビーム6とサポートアーム5の間においてもそれらの上
下寸法が加算され段床2全体の嵩高さにつながるといっ
た不具合を有効に防止することができる。
【0026】この場合、フロントビーム6及びリヤビー
ム4の上下寸法を略等しく設定しているため、ステップ
9を両ビーム4、6間に亘って効果的に形成することが
でき、また、フロントビーム6に使用位置Xでは各段床
2の柵的な役割を担わせ、収納位置Yでは段床2の前面
2fに面一な壁面を形成する壁材としての役割を担わせ
ることが可能となる。また、段床2に、基端9aをリヤ
ビーム4の前面4fに固定しかつ上面9uをリヤビーム
4の上面4uに略一致させてステップ9を形成し、その
ステップ9にフロントビーム6のうちサポートアーム5
に支持されていない部位を支持させておくようにしてい
るため、ステップ9を確実な足場としてフロントビーム
6を支持することができ、フロントビーム6の取付強度
を有効に高めることができる。
【0027】さらに、段床2に上方に向けて支持体であ
るローラRを突設し、このローラRに使用位置Xにある
後段側の段床2を支持させるように構成しているため、
段床2が片持ち的になるのを有効に防止することがで
き、移動観覧席1全体の強度を無理なく有効に向上させ
ることができる。特に、前記ローラRは、段床2の移動
方向と直交する水平支軸回りに支持され、また、個別に
昇降調節可能とされているため、そのガイド作用を円滑
で的確なものにすることができる。
【0028】なお、各部の具体的な構成は、上記実施例
に限定されるものではない。例えば、ローラR以外に、
支持体として、段床2に起倒動作可能に設けた椅子8の
該起倒動作に連動して突没するピン(図示省略)のよう
なものを採用してもよい。このようにすれば、段床2を
雛壇状に展開した使用位置Xでは各段床2を前記ピンに
より確実に支持し、それ以外のときには前記ピンを没入
させることで移動動作等の妨げとなることを有効に回避
することができる。
【0029】さらにまた、移動観覧席1には、本実施例
以外に図10に示す変形例のような椅子108を好適に
用いることができる。なお、以下変形例中、前記実施例
と対応する部材には同一の符号を付すこととする。本変
形例の椅子108は、2枚の側板182と、下端を側板
182に前後方向に回動可能に枢着された第1リンク要
素185と、第1リンク要素185の後方に略平行に配
設され前記側板182に前後方向に回動可能に枢着され
た第2リンク要素186と、第1リンク要素185及び
第2リンク要素186の上端部にそれぞれ枢着された肘
部材181と、第1リンク要素185に枢着された座1
83と、第2リンク要素186に支承された背もたれ1
84とを具備している。段床2が雛壇状に展開されてい
る使用状態Xでは、第1、第2リンク要素185、18
6が相互に平行な位置で起立している。一方、各段床2
が相互に重層された収納位置Yでは、両リンク要素18
5、186を平行状態を保ちつつ前方に回動し、略水平
に平伏した状態では、座183及び第2リンク要素18
6が第1リンク要素185に深く侵入し、肘部材181
とともに幅薄に折り畳まれ得るように構成されている。
しかして一方の側板182は図11に示すように、その
下端近傍の外方を角パイプ状のサポートアーム105の
側壁105aの一方に溶接等により固設されており、他
方の側板182は別のサポートアーム105の側壁10
5aに同じく固設されている。また、前記実施例と同じ
く側板182の後端面182cも取付板53の前面53
fに強固に固定している。さらに、隣り合う二脚の椅子
108、108の間に位置するサポートアーム105
は、前述のようにその側壁105aに一方の椅子108
を枢支する側板182のうちの一方を固設するととも
に、該側壁105aに対向する側壁105aにはその椅
子108の隣の椅子108を枢支する側板182の一つ
をも固設している。したがって、本変形例のような構成
の移動観覧席1において、サポートアーム105は図1
2のように、各段床2における椅子108の数に対応し
て多数配設されることとなる。具体的には、隣り合う椅
子108どうしの間に配設されたサポートアーム105
はその両方の椅子108、108の側板182、182
をそれぞれ固設しているので、各段床2において必要な
サポートアーム105の数は、該段床2に配設された椅
子108の数より一つ多いものとなる。
【0030】なお、各部の具体的な構成は、上述した実
施例のみに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸
脱しない範囲で種々変形が可能である。
【0031】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明は、複数の
段床を雛壇状に展開される使用位置と相互に重合する収
納位置との間で移動させ得るように構成した移動観覧席
において、前記段床を、脚構造体に固設したリヤビーム
と、基端をこのリヤビームの前面に固定して先端を前方
に延出させた段床支持部と、この段床支持部上に配設し
た床材とを具備してなるものにしたことを特徴とするも
のであり、以下に記載されるような効果を奏する。
【0032】すなわち、前記段床をこのように構成する
ことにより、リヤビームの上下寸法の範囲内に段床支持
部を収めることができるので、リヤビームの剛性を低下
させることなく、段床全体の上下寸法を少なくとも段床
支持部の上下寸法分だけ確実に低減することができる。
したがって、このような構成は、使用位置において前後
の段床間の段差を小さくできるため、余分な機構部品を
必要とせず、構造を簡単にしてコストを低下することも
可能となる。
【0033】また、段床支持部の基端にリヤビームの前
面に平行な取付板を固設し、この取付板をリヤビームの
前面に当接させて固定しているので、段床支持部の強度
をさらに有効に高めることが可能である。しかして、前
記取付板の上縁に引っ掛け部を設けるとともに、側板間
の隙間を閉止する位置に上面にカバーを有する凹所を配
設し、このカバーの凹所に前記引っ掛け部を係合させる
ことによって、段床支持部の取付作業の便を有効に向上
させることができる。段床支持部の基端に側板を一体的
に固設し、この側板に支軸を介して起倒動作可能に椅子
を枢支させている移動観覧席では、段床支持部に十分な
取付代を確保できるので、強度不足が有効に回避でき
る。
【0034】段床の構成要素としてフロントビームを具
有する移動観覧席において、段床支持部の先端に該フロ
ントビームの内面を固設する場合、段床に、基端をリヤ
ビームの前面に固設しかつ上面をリヤビームの上面に略
一致させてステップを形成し、そのステップにフロント
ビームのうち段床支持部に支持されていない部位を支持
させることによって、取付強度を有効に高めることが可
能となる。
【0035】段床に上方に向けて支持体を突設し、この
支持体に使用位置にある後段側の段床を支持させるよう
にしておくと、段床が片持ち的になるのを有効に防止す
ることができ、さらには、移動観覧席全体の強度を有効
に向上させることもできる。該支持体としては、段床の
移動方向と直交する水平軸回りに支持されたローラであ
るものがあり、この場合、各ローラが個別に昇降調節可
能なものであれば、該ローラは支持体としての適切な機
能が担保され得るとともに、移動動作のガイド作用を円
滑かつ的確に行うことが可能である。その他、該支持体
として、段床に起倒動作可能に設けた椅子の該起倒動作
に連動して突没するピンであるものならば、使用位置で
は前記ローラと同様に支持体としての効果が得られ、そ
れ以外の時にはピンを没入させることによって移動動作
等の妨げになることを有効に回避することが可能であ
る。
【0036】フロントビーム及びリヤビームの上下寸法
を略等しく設定すれば、ステップを両ビーム間に亘って
略水平に効果的に形成することができる。しかしてフロ
ントビームには、使用位置では各段床の柵的な役割を、
収納位置では段床の前面に面一な壁面を形成する壁材と
しての役割をそれぞれ担わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る移動観覧席の一実施例を使用位置
において示す全体平面図。
【図2】同実施例において特に脚構造体及びサポートア
ームの位置関係をを示す模式的な全体平面図。
【図3】同実施例において椅子の起立位置を示す部分側
断面図。
【図4】同実施例において椅子の倒伏位置を示す部分側
断面図。
【図5】同実施例の一段床とそれを支持する脚構造体と
の関係を示す部分斜視図。
【図6】図5における一段床を拡大して示す要部分解斜
視図。
【図7】同実施例において収納位置にある椅子の倒伏状
態を示す部分拡大端面図。
【図8】同実施例において収納位置にあるステップの状
態を示す部分拡大端面図。
【図9】サポートアームと側板の関係を示す図6におけ
るVI−VI線拡大端面図。
【図10】椅子の変形例を示す側面図。
【図11】サポートアームと側板の関係を示す図10に
おけるX−X線拡大端面図。
【図12】同変形例における移動観覧席の脚構造体及び
サポートアームの位置関係を示す模式的な全体平面図。
【符号の説明】
1…移動観覧席 2…段床 3…脚構造体 4…リヤビーム 5…段床支持部(サポートアーム) 6…フロントビーム 7…床材 8…椅子 9…ステップ 47…凹所 53…取付板 53b…引っ掛け部 82…側板 83…カバー 84…支軸 R…支持体(ローラ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04H 3/12 A47C 1/12 - 1/126

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の段床を、それぞれ前後移動可能な脚
    構造体を介して異なる高さ位置に支持し、これらの脚構
    造体の前後移動を通じて各段床を、雛壇状に展開される
    使用位置と相互に重合する収納位置との間で移動させ得
    るように構成してなるものにおいて、 前記段床を、脚構造体に固設したリヤビームと、基端
    リヤビームの前面に平行な取付板を固設してこの取付板
    をリヤビームの前面に当接させて固定するとともに先端
    を前方に延出させた段床支持部と、この段床支持部上に
    配設した床材とを具備してなるものにしたことを特徴と
    する移動観覧席。
  2. 【請求項2】取付板の上縁に引っ掛け部を設けるととも
    に、リヤビームの上面に凹所を形成し、この凹所に前記
    引っ掛け部を係合させていることを特徴とする請求項1
    記載の移動観覧席。
  3. 【請求項3】段床のリヤビーム前方に側板を固設し、こ
    の側板に、支軸を介して起倒動作可能に椅子を枢支して
    なるものにおいて、前記段床支持部を前記側板と共に一
    体的に構成してなることを特徴とする請求項1又は2
    載の移動観覧席。
  4. 【請求項4】段床がフロントビームを具備するものにお
    いて、段床支持部の先端にそのフロントビームを固設し
    ていることを特徴とする請求項1,2又は3記載の移動
    観覧席。
  5. 【請求項5】段床に、基端をリヤビームの前面に固定し
    かつ上面をリヤビームの上面に略一致させてステップを
    形成し、そのステップにフロントビームのうち段床支持
    部に支持されていない部位を支持させていることを特徴
    とする請求項4記載の移動観覧席。
  6. 【請求項6】使用位置にある段床より上方に向けて支持
    体を突設し、この支持体に使用位置にある後段側の段床
    の段床支持部を支持させるようにしていることを特徴と
    する請求項1,2,3,4又は5記載の移動観覧席。
  7. 【請求項7】支持体が、段床の移動方向と直交する水平
    支軸回りに支持されたローラであることを特徴とする請
    求項6記載の移動観覧席。
  8. 【請求項8】各ローラが、個別に昇降調節可能であるこ
    とを特徴とする請求項 記載の移動観覧席。
  9. 【請求項9】支持体が、段床に起倒動作可能に設けた椅
    子の該起倒動作に連動して突没するピンであることを特
    徴とする請求項6記載の移動観覧席。
  10. 【請求項10】フロントビームの上下寸法を、リヤビー
    ムの上下寸法に略等しく設定していることを特徴とする
    請求項1,2,3、4,5,6,7,8又は9記載の移
    動観覧席。
  11. 【請求項11】複数の段床を、それぞれ前後移動可能な
    脚構造体を介して異なる高さ位置に支持し、これらの脚
    構造体の前後移動を通じて各段床を、雛壇状に展開され
    る使用位置と相互に重合する収納位置との間で移動させ
    得るように構成するとともに、段床に起動動作可能に椅
    子を配置してなるものにおいて、 段床は、前後方向に延びる溝を有した段床支持部を具備
    するものであり、その溝に側板を挿入して固定し、この
    側板に起倒動作可能に椅子を枢支してなることを特徴と
    する移動観覧席。
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