JP3134832B2 - 移動観覧席 - Google Patents
移動観覧席Info
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- JP3134832B2 JP3134832B2 JP09323207A JP32320797A JP3134832B2 JP 3134832 B2 JP3134832 B2 JP 3134832B2 JP 09323207 A JP09323207 A JP 09323207A JP 32320797 A JP32320797 A JP 32320797A JP 3134832 B2 JP3134832 B2 JP 3134832B2
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- JP
- Japan
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- roller
- height position
- support arm
- adjusting mechanism
- Prior art date
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- Chairs For Special Purposes, Such As Reclining Chairs (AREA)
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、劇場やホールある
いはスタジアム等において好適に使用される移動観覧席
に関するものである。
いはスタジアム等において好適に使用される移動観覧席
に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、この種の移動観覧席として、高さ
の異なる複数の段床をそれぞれ前後移動可能で相互に厚
み方向に重合可能な複数の脚構造体により支持してな
り、各脚構造体を収納位置まで後退させた場合に、これ
ら各脚構造体が左右方向に重合配置されるとともに各段
床が上下方向に重合配置されるように構成されたものが
知られている。
の異なる複数の段床をそれぞれ前後移動可能で相互に厚
み方向に重合可能な複数の脚構造体により支持してな
り、各脚構造体を収納位置まで後退させた場合に、これ
ら各脚構造体が左右方向に重合配置されるとともに各段
床が上下方向に重合配置されるように構成されたものが
知られている。
【０００３】前記各脚構造体は、車輪を有したベース
と、このベースから立設されたポストと、このポストの
上端部から前方に延出させた段床支持用のサポートアー
ムと、前記ポストの背面部分を段床の背面側に接続する
補強用のブレースとを具備してなるものであり、後段の
段床を支えるものほど、そのポストの背丈が高くなるよ
うに設定してある。
と、このベースから立設されたポストと、このポストの
上端部から前方に延出させた段床支持用のサポートアー
ムと、前記ポストの背面部分を段床の背面側に接続する
補強用のブレースとを具備してなるものであり、後段の
段床を支えるものほど、そのポストの背丈が高くなるよ
うに設定してある。
【０００４】なお、かかる構造のものは、前記サポート
アームがポストに片持支持されているため、その強度不
足を補うべく、各脚構造体のポストの上端にローラを軸
着しておき、そのローラで、真上に位置する次段のサポ
ートアームの下面を転接支持するようにしているのが一
般的である。
アームがポストに片持支持されているため、その強度不
足を補うべく、各脚構造体のポストの上端にローラを軸
着しておき、そのローラで、真上に位置する次段のサポ
ートアームの下面を転接支持するようにしているのが一
般的である。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】ところが、単にこれだ
けのものでは、組立誤差や建築床の不陸等により、全て
のポストに設けたローラをそれぞれ次段のサポートアー
ムの下面に適切に接触させるのが困難であり、ローラと
サポートアームとの間に隙間が生じる箇所が発生する。
そのため、使用中、段床に作用する荷重によりサポート
アームがたわんでローラに衝突する箇所が発生し、使用
者に不安定感を与えたり、不快な騒音が生じるという問
題がある。
けのものでは、組立誤差や建築床の不陸等により、全て
のポストに設けたローラをそれぞれ次段のサポートアー
ムの下面に適切に接触させるのが困難であり、ローラと
サポートアームとの間に隙間が生じる箇所が発生する。
そのため、使用中、段床に作用する荷重によりサポート
アームがたわんでローラに衝突する箇所が発生し、使用
者に不安定感を与えたり、不快な騒音が生じるという問
題がある。
【０００６】このような不具合を解消するために、ロー
ラを高さ位置調整機構を介してポストに取着しておき、
各ローラと対応するサポートアームとの間に隙間が発生
しないように調整することができるようにしたものが考
えられている。しかしながら、この種ポストの上端部前
面側には、段床の後縁を構成するリヤビームが固設され
るため、高さ位置調整機構の操作部を設けるスペースが
ない。そのため、従来のものは、前記高さ位置調整機構
の操作部をポストの背面側に突出させて設けている。と
ころが、ポストの背面側に操作部が突出していると、後
段側のブレースが、その操作部に干渉することになる。
すなわち、補強用のブレースは、周知のように後段のも
のほど高くなるようにして筋交い的に配設されるもので
あり、段床を最後退させた場合に、面一な状態で上下方
向に並ぶようになっているのが原則である。そのため、
後段側の脚構造体に設けたブレースは、何段か先の下段
側脚構造体のポストの上端部背面側を通過することにな
り、この部位に設けてある操作部と干渉することにな
る。
ラを高さ位置調整機構を介してポストに取着しておき、
各ローラと対応するサポートアームとの間に隙間が発生
しないように調整することができるようにしたものが考
えられている。しかしながら、この種ポストの上端部前
面側には、段床の後縁を構成するリヤビームが固設され
るため、高さ位置調整機構の操作部を設けるスペースが
ない。そのため、従来のものは、前記高さ位置調整機構
の操作部をポストの背面側に突出させて設けている。と
ころが、ポストの背面側に操作部が突出していると、後
段側のブレースが、その操作部に干渉することになる。
すなわち、補強用のブレースは、周知のように後段のも
のほど高くなるようにして筋交い的に配設されるもので
あり、段床を最後退させた場合に、面一な状態で上下方
向に並ぶようになっているのが原則である。そのため、
後段側の脚構造体に設けたブレースは、何段か先の下段
側脚構造体のポストの上端部背面側を通過することにな
り、この部位に設けてある操作部と干渉することにな
る。
【０００７】このような不具合を防止するために、従来
のものは、ブレースをポストの背面に所要距離だけ離間
させて結合するようにしているが、操作部との干渉をさ
けるには、ブレースをかなり大きく離間させてポストに
結合する必要が生じ、ブレースによる補強効果が半減す
るという問題を招来している。
のものは、ブレースをポストの背面に所要距離だけ離間
させて結合するようにしているが、操作部との干渉をさ
けるには、ブレースをかなり大きく離間させてポストに
結合する必要が生じ、ブレースによる補強効果が半減す
るという問題を招来している。
【０００８】
【課題を解決するための手段】前記の問題点を解決する
ために、本発明は、以上説明したような構造の移動観覧
席において、ポストの上端に設けるローラの上下方向位
置を高さ位置調整機構により調整し得るようにするとと
もに、ポストの上端部背面側に凹陥部分を設けて、この
凹陥部分内に前記高さ位置調整機構の操作部を配するよ
うにしたものであり、この構造によって、ブレースをポ
ストの背面に可及的に近づけて取り付けることができる
ようにしたものである。
ために、本発明は、以上説明したような構造の移動観覧
席において、ポストの上端に設けるローラの上下方向位
置を高さ位置調整機構により調整し得るようにするとと
もに、ポストの上端部背面側に凹陥部分を設けて、この
凹陥部分内に前記高さ位置調整機構の操作部を配するよ
うにしたものであり、この構造によって、ブレースをポ
ストの背面に可及的に近づけて取り付けることができる
ようにしたものである。
【０００９】
【発明の実施の形態】本発明に係る移動観覧席は、高さ
の異なる複数の段床をそれぞれ前後移動可能な脚構造体
により支持してなり、各脚構造体を収納位置まで後退さ
せた場合に、これら各脚構造体が左右方向に重合配置さ
れるとともに各段床が上下方向に重合配置されるように
構成されたものであって、前記脚構造体が、ベースと、
このベースから立設されたポストと、このポストの上端
近傍部から前方に延出させた段床支持用のサポートアー
ムと、前記ポストの背面部分を段床の背面側に接続する
補強用のブレースとを具備してなる。そして、前記ポス
トの上端に次段のサポートアームの下面を転接支持する
ローラを高さ位置調整機構を介して取着するとともに、
前記ポストの上端部背面側に凹陥部分を設け、この凹陥
部分に前記高さ位置調整機構の操作部を配設しているこ
とを特徴とする。
の異なる複数の段床をそれぞれ前後移動可能な脚構造体
により支持してなり、各脚構造体を収納位置まで後退さ
せた場合に、これら各脚構造体が左右方向に重合配置さ
れるとともに各段床が上下方向に重合配置されるように
構成されたものであって、前記脚構造体が、ベースと、
このベースから立設されたポストと、このポストの上端
近傍部から前方に延出させた段床支持用のサポートアー
ムと、前記ポストの背面部分を段床の背面側に接続する
補強用のブレースとを具備してなる。そして、前記ポス
トの上端に次段のサポートアームの下面を転接支持する
ローラを高さ位置調整機構を介して取着するとともに、
前記ポストの上端部背面側に凹陥部分を設け、この凹陥
部分に前記高さ位置調整機構の操作部を配設しているこ
とを特徴とする。
【００１０】このような構成のものであれば、前記操作
部に操作を加えてローラの高さを調整することによっ
て、該ローラと上段のサポートアームとの間の隙間を無
くすことができ、各サポートアームを適切に支持するこ
とが可能となる。しかも、前記操作部は、ポストの凹陥
部分に配してあるため、ポストの背面近傍を通過する後
段側のブレースと干渉するおそれもない。したがって、
ブレースを高さ位置調整機構を有しないものと同様にポ
ストの背面に近づけてポストに結合しておくことが可能
になり、ブレースの補強効果を十分に発揮させることが
可能となる。
部に操作を加えてローラの高さを調整することによっ
て、該ローラと上段のサポートアームとの間の隙間を無
くすことができ、各サポートアームを適切に支持するこ
とが可能となる。しかも、前記操作部は、ポストの凹陥
部分に配してあるため、ポストの背面近傍を通過する後
段側のブレースと干渉するおそれもない。したがって、
ブレースを高さ位置調整機構を有しないものと同様にポ
ストの背面に近づけてポストに結合しておくことが可能
になり、ブレースの補強効果を十分に発揮させることが
可能となる。
【００１１】高さ位置調整機構の好適な実施の形態とし
ては、一方の回動端で前記ローラを軸支するとともに該
回動端よりも後方に位置する中間部をポストに軸着して
なる天秤ブラケットと、前記ポストの背面壁における凹
陥部分に対応する部位に螺装されこのブラケットの他方
の回動端を係止して前記ローラの下降を禁止する調整ボ
ルトとを具備してなり、前記調整ボルトの外方端を前記
操作部としているものを挙げることができる。
ては、一方の回動端で前記ローラを軸支するとともに該
回動端よりも後方に位置する中間部をポストに軸着して
なる天秤ブラケットと、前記ポストの背面壁における凹
陥部分に対応する部位に螺装されこのブラケットの他方
の回動端を係止して前記ローラの下降を禁止する調整ボ
ルトとを具備してなり、前記調整ボルトの外方端を前記
操作部としているものを挙げることができる。
【００１２】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図面を参照して
説明する。図１は展開状態にある本実施例の移動観覧席
１を幅方向中央部付近で破断して示す全体右側断面図で
あり、図２はその収納状態を示す断面図である。これら
の図面において、後述する端部支持用の脚構造体は省略
してある。また、図３は、椅子等を省略した状態の後方
斜視図である。
説明する。図１は展開状態にある本実施例の移動観覧席
１を幅方向中央部付近で破断して示す全体右側断面図で
あり、図２はその収納状態を示す断面図である。これら
の図面において、後述する端部支持用の脚構造体は省略
してある。また、図３は、椅子等を省略した状態の後方
斜視図である。
【００１３】この実施例における移動観覧席１は、図１
及び図２に示すように、互いに高さの異なる複数段の段
床２をそれぞれ前後移動可能な複数の脚構造体３により
支持してなるものであり、これら各段床２を、図１に示
すように前方に進出させて雛段状に展開した使用位置Ｐ
と、図２に示すように後方に退避させて収納空間Ｓに重
合状態で収納するようにした収納位置Ｑとの間で伸縮可
能に構成してなるものである。そして、各脚構造体３を
収納位置Ｑまで後退させた場合に、これら脚構造体３が
左右方向に重合するとともに各段床２が上下方向に重合
配置されるように構成している。なお、脚構造体３を進
退させる駆動系等は従来のものと同様であるため説明を
省略する。
及び図２に示すように、互いに高さの異なる複数段の段
床２をそれぞれ前後移動可能な複数の脚構造体３により
支持してなるものであり、これら各段床２を、図１に示
すように前方に進出させて雛段状に展開した使用位置Ｐ
と、図２に示すように後方に退避させて収納空間Ｓに重
合状態で収納するようにした収納位置Ｑとの間で伸縮可
能に構成してなるものである。そして、各脚構造体３を
収納位置Ｑまで後退させた場合に、これら脚構造体３が
左右方向に重合するとともに各段床２が上下方向に重合
配置されるように構成している。なお、脚構造体３を進
退させる駆動系等は従来のものと同様であるため説明を
省略する。
【００１４】以下、各部の構成について具体的に説明す
る。脚構造体３は、図３に示すように、前記段床２の外
側の端縁近傍を支持する端部支持用脚構造体４と、前記
段床２の中間部を支持する中間部支持用脚構造体５とか
ら構成されている。端部支持用脚構造体４は、ベース４
１と、このベース４１の中間位置に立設したメインポス
ト４２と、このメインポスト４２の上端近傍から前方に
延出させた段床支持用のサポートアーム４３と、前記ベ
ース４１の後端部に立設したサブポスト４４と、このサ
ブポスト４４及び前記メインポスト４２の対向する面間
に配設されサブポスト４４をメインポスト４２に結合さ
せる横架材４５と、前記メインポスト４２とサブポスト
４４間の空間を塞ぐ目隠しプレート４６とを具備してな
るものである。
る。脚構造体３は、図３に示すように、前記段床２の外
側の端縁近傍を支持する端部支持用脚構造体４と、前記
段床２の中間部を支持する中間部支持用脚構造体５とか
ら構成されている。端部支持用脚構造体４は、ベース４
１と、このベース４１の中間位置に立設したメインポス
ト４２と、このメインポスト４２の上端近傍から前方に
延出させた段床支持用のサポートアーム４３と、前記ベ
ース４１の後端部に立設したサブポスト４４と、このサ
ブポスト４４及び前記メインポスト４２の対向する面間
に配設されサブポスト４４をメインポスト４２に結合さ
せる横架材４５と、前記メインポスト４２とサブポスト
４４間の空間を塞ぐ目隠しプレート４６とを具備してな
るものである。
【００１５】中間部支持用脚構造体５は、ベース５１
と、このベース５１から立設されたポスト５２と、この
ポスト５２の上端近傍部から前方に延出させた段床支持
用のサポートアーム５３と、前記ポスト５２の背面に斜
に結合される補強用のブレース５４とを具備してなるも
のである。そして、一対の中間部支持用脚構造体５のサ
ポートアーム５３間に、該サポートアーム５３と同様の
機能を有する段床支持用の補助サポートアーム６３を配
設し、該補助サポートアーム６３の後端に左右の中間部
支持用脚構造体５のブレース５４をボルト等適宜の手段
を用いて連結している。
と、このベース５１から立設されたポスト５２と、この
ポスト５２の上端近傍部から前方に延出させた段床支持
用のサポートアーム５３と、前記ポスト５２の背面に斜
に結合される補強用のブレース５４とを具備してなるも
のである。そして、一対の中間部支持用脚構造体５のサ
ポートアーム５３間に、該サポートアーム５３と同様の
機能を有する段床支持用の補助サポートアーム６３を配
設し、該補助サポートアーム６３の後端に左右の中間部
支持用脚構造体５のブレース５４をボルト等適宜の手段
を用いて連結している。
【００１６】なお、これら端部支持用脚構造体４及び中
間部支持用脚構造体５は、後段の段床２を支えるものほ
ど、そのメインポスト４２、サブポスト４４及びポスト
５２の背丈が高くなるように設定されており、前記メイ
ンポスト４２及びポスト５２にローラＲを軸着し、これ
らローラＲで真上に位置する次段のサポートアーム４３
及び５３を転接支持するようにしている。また、補助サ
ポートアーム６３の後部上面にはローラ支持用ブラケッ
ト６２が設けてあり、このローラ支持用ブラケット６２
にもローラＲを軸着して補助サポートアーム６３の下面
を転接支持するようにしている。
間部支持用脚構造体５は、後段の段床２を支えるものほ
ど、そのメインポスト４２、サブポスト４４及びポスト
５２の背丈が高くなるように設定されており、前記メイ
ンポスト４２及びポスト５２にローラＲを軸着し、これ
らローラＲで真上に位置する次段のサポートアーム４３
及び５３を転接支持するようにしている。また、補助サ
ポートアーム６３の後部上面にはローラ支持用ブラケッ
ト６２が設けてあり、このローラ支持用ブラケット６２
にもローラＲを軸着して補助サポートアーム６３の下面
を転接支持するようにしている。
【００１７】段床２は、前記サポートアーム４３、５３
及び補助サポートアーム６３の先端に支持されたフロン
トビーム２１と、前記メインポスト４２、ポスト５２の
上端部前面側及びローラ支持用ブラケット６２の前面側
に添設されたリヤビーム２２と、これらリヤビーム２２
及びフロントビーム２１間に位置させて前記サポートア
ーム４３、５３及び補助サポートアーム６３上に載設さ
れた床材２３と、前記端部支持用脚構造体４のサポート
アーム４３よりも外方にオーバーハングしたリヤビーム
２２の端部に取着され前記床材２３の端部とフロントビ
ーム２１の端部を支持するエンドサポート２４とを具備
してなるものである。そして、各段床２には、図１及び
図２に示すように、それぞれ図示しない駆動軸によって
起倒動作可能に支持された椅子２５が配置してあり、段
床２を図１に示す使用位置Ｐに展開したときに起立位置
に保持し、段床２を図２に示す収納位置Ｑに退避させた
ときに段床２の上面に折り畳んだ倒伏位置に保持するよ
うにしている。
及び補助サポートアーム６３の先端に支持されたフロン
トビーム２１と、前記メインポスト４２、ポスト５２の
上端部前面側及びローラ支持用ブラケット６２の前面側
に添設されたリヤビーム２２と、これらリヤビーム２２
及びフロントビーム２１間に位置させて前記サポートア
ーム４３、５３及び補助サポートアーム６３上に載設さ
れた床材２３と、前記端部支持用脚構造体４のサポート
アーム４３よりも外方にオーバーハングしたリヤビーム
２２の端部に取着され前記床材２３の端部とフロントビ
ーム２１の端部を支持するエンドサポート２４とを具備
してなるものである。そして、各段床２には、図１及び
図２に示すように、それぞれ図示しない駆動軸によって
起倒動作可能に支持された椅子２５が配置してあり、段
床２を図１に示す使用位置Ｐに展開したときに起立位置
に保持し、段床２を図２に示す収納位置Ｑに退避させた
ときに段床２の上面に折り畳んだ倒伏位置に保持するよ
うにしている。
【００１８】このような構成のものにおいて、本実施例
における移動観覧席１は、図４に示すように、前記中間
部支持用脚構造体５のポスト５２の上端に次段のサポー
トアーム５３の下面を転接支持するローラＲを高さ位置
調整機構８を介して取着するとともに、前記ポスト５２
の上端部背面側に凹陥部分５２ｄを設け、この凹陥部分
５２ｄに前記高さ位置調整機構８の操作を行う調整ボル
ト１１を配設しているものである。
における移動観覧席１は、図４に示すように、前記中間
部支持用脚構造体５のポスト５２の上端に次段のサポー
トアーム５３の下面を転接支持するローラＲを高さ位置
調整機構８を介して取着するとともに、前記ポスト５２
の上端部背面側に凹陥部分５２ｄを設け、この凹陥部分
５２ｄに前記高さ位置調整機構８の操作を行う調整ボル
ト１１を配設しているものである。
【００１９】以下、具体的に各部の構成について詳述す
る。ポスト５２は、図４〜図６に示すように、前壁５２
ａ、左右側壁５２ｂ及び後壁５２ｃとから構成される内
部が中空の角柱である。そして、前記後壁５２ｃの上端
部を前方に凹陥させて凹陥部分５２ｄとし、この凹陥部
分５２ｄにナットを一体に溶接しナット部５２ｅとして
いる。また、左右側壁５２ｂには、高さ位置調整機構８
を軸着するための軸９を挿入する軸孔５２ｆを穿設して
いる。
る。ポスト５２は、図４〜図６に示すように、前壁５２
ａ、左右側壁５２ｂ及び後壁５２ｃとから構成される内
部が中空の角柱である。そして、前記後壁５２ｃの上端
部を前方に凹陥させて凹陥部分５２ｄとし、この凹陥部
分５２ｄにナットを一体に溶接しナット部５２ｅとして
いる。また、左右側壁５２ｂには、高さ位置調整機構８
を軸着するための軸９を挿入する軸孔５２ｆを穿設して
いる。
【００２０】高さ位置調整機構８は、前端側に前記ロー
ラＲを軸支するとともに後端側をポスト５２に軸着して
なる天秤ブラケット１０と、前記ポスト５２のナット部
５２ｅに螺装され前記天秤ブラケット１０の後壁１０ｂ
を係止して前記ローラＲの下降を禁止する調整ボルト１
１とを具備してなるものである。天秤ブラケット１０
は、左右側壁１０ａ及び後壁１０ｂとから構成される平
面視略コ字型のものであり、左右側壁１０ａの上端部前
方間にローラＲを軸支するとともに、左右側壁１０ａの
上端部後方に軸孔１０ｃを穿設している。この天秤ブラ
ケット１０は、前記軸孔１０ｃに挿入した軸９を介して
ポスト５２に回動可能に軸着され、前端側をローラＲを
軸支してなる第１の回動端１４に、また後壁１０ｂを調
整ボルト１１により係止される第２の回動端１５とする
ものである。なお、図中符号１３で示すものは、軸９が
ポスト５２から抜出することを禁止する抜け止めピンで
ある。
ラＲを軸支するとともに後端側をポスト５２に軸着して
なる天秤ブラケット１０と、前記ポスト５２のナット部
５２ｅに螺装され前記天秤ブラケット１０の後壁１０ｂ
を係止して前記ローラＲの下降を禁止する調整ボルト１
１とを具備してなるものである。天秤ブラケット１０
は、左右側壁１０ａ及び後壁１０ｂとから構成される平
面視略コ字型のものであり、左右側壁１０ａの上端部前
方間にローラＲを軸支するとともに、左右側壁１０ａの
上端部後方に軸孔１０ｃを穿設している。この天秤ブラ
ケット１０は、前記軸孔１０ｃに挿入した軸９を介して
ポスト５２に回動可能に軸着され、前端側をローラＲを
軸支してなる第１の回動端１４に、また後壁１０ｂを調
整ボルト１１により係止される第２の回動端１５とする
ものである。なお、図中符号１３で示すものは、軸９が
ポスト５２から抜出することを禁止する抜け止めピンで
ある。
【００２１】調整ボルト１１は、前記ポスト５２のナッ
ト部５２ｅ及び前記ナット部５２ｅとは別途に設けた着
脱可能なナット部材１２を介してポスト５２にダブルナ
ット構造によって螺装されるものであり、その外方端１
１ａを天秤ブラケット１０の後壁１０ｂを係止してロー
ラＲの下降を禁止する操作部としている。このような構
成のものにおいて、例えば、ローラＲと上段のサポート
アーム５３との間に隙間が存在する場合には、図７に示
すように、ポスト５２のナット部５２ｅに調整ボルト１
１を螺装し、該調整ボルト１１を前方に螺進させ、その
外方端１１ａで天秤ブラケット１０の後壁１０ｂを押圧
してローラＲの転動面がサポートアーム５３の下面に当
接するまで天秤ブラケット１０を回動する。このように
ローラＲの高さ位置を仮決めした後、ナット部材１２を
前記調整ボルト１１に締結して調整ボルト１１ひいては
ローラＲの高さ位置をその位置に固定する。逆に、ロー
ラＲの高さ位置を低くしたい場合には、該調整ボルト１
１を後方に螺退させ、ローラＲの高さ位置を調整する。
ト部５２ｅ及び前記ナット部５２ｅとは別途に設けた着
脱可能なナット部材１２を介してポスト５２にダブルナ
ット構造によって螺装されるものであり、その外方端１
１ａを天秤ブラケット１０の後壁１０ｂを係止してロー
ラＲの下降を禁止する操作部としている。このような構
成のものにおいて、例えば、ローラＲと上段のサポート
アーム５３との間に隙間が存在する場合には、図７に示
すように、ポスト５２のナット部５２ｅに調整ボルト１
１を螺装し、該調整ボルト１１を前方に螺進させ、その
外方端１１ａで天秤ブラケット１０の後壁１０ｂを押圧
してローラＲの転動面がサポートアーム５３の下面に当
接するまで天秤ブラケット１０を回動する。このように
ローラＲの高さ位置を仮決めした後、ナット部材１２を
前記調整ボルト１１に締結して調整ボルト１１ひいては
ローラＲの高さ位置をその位置に固定する。逆に、ロー
ラＲの高さ位置を低くしたい場合には、該調整ボルト１
１を後方に螺退させ、ローラＲの高さ位置を調整する。
【００２２】このような構成のものならば、前記調整ボ
ルト１１の外方端１１ａに操作を加えてローラＲの高さ
を調整することによって、該ローラＲと上段のサポート
アーム５３との間の隙間を無くすことができ、各サポー
トアーム５３を適切に支持することが可能となる。しか
も、前記調整ボルト１１は、ポスト５２の凹陥部分５２
ｄに配してあるため、図８に示すように、収納位置Ｑに
おいて中間部支持用脚構造体５を相互に厚み方向に重合
させても、該調整ボルト１１がポスト５２の背面近傍を
通過する後段側のブレース５４と干渉することがない。
したがって、ブレース５４を高さ位置調整機構８を有し
ないものと同様にポスト５２の背面に近づけてポスト５
２に結合しておくことが可能になり、ブレース５４の補
強効果を十分に発揮させることが可能となる。
ルト１１の外方端１１ａに操作を加えてローラＲの高さ
を調整することによって、該ローラＲと上段のサポート
アーム５３との間の隙間を無くすことができ、各サポー
トアーム５３を適切に支持することが可能となる。しか
も、前記調整ボルト１１は、ポスト５２の凹陥部分５２
ｄに配してあるため、図８に示すように、収納位置Ｑに
おいて中間部支持用脚構造体５を相互に厚み方向に重合
させても、該調整ボルト１１がポスト５２の背面近傍を
通過する後段側のブレース５４と干渉することがない。
したがって、ブレース５４を高さ位置調整機構８を有し
ないものと同様にポスト５２の背面に近づけてポスト５
２に結合しておくことが可能になり、ブレース５４の補
強効果を十分に発揮させることが可能となる。
【００２３】高さ位置調整機構８が、第１の回動端１４
に前記ローラＲを軸支するとともに該回動端１４よりも
後方に位置する中間部をポスト５２に軸着してなる天秤
ブラケット１０と、前記ポスト５２の後壁５２ｃにおけ
る凹陥部分５２ｄに対応する部位に螺装されこの天秤ブ
ラケット１０の第２の回動端１５を係止して前記ローラ
Ｒの下降を禁止する調整ボルト１１とを具備してなり、
前記調整ボルト１１の外方端１１ａを操作部としている
ので、高さ位置調整機構８を簡単な構成で且つ良好な操
作性を有するものとすることができる。
に前記ローラＲを軸支するとともに該回動端１４よりも
後方に位置する中間部をポスト５２に軸着してなる天秤
ブラケット１０と、前記ポスト５２の後壁５２ｃにおけ
る凹陥部分５２ｄに対応する部位に螺装されこの天秤ブ
ラケット１０の第２の回動端１５を係止して前記ローラ
Ｒの下降を禁止する調整ボルト１１とを具備してなり、
前記調整ボルト１１の外方端１１ａを操作部としている
ので、高さ位置調整機構８を簡単な構成で且つ良好な操
作性を有するものとすることができる。
【００２４】なお、上述した実施例では、本発明の高さ
位置調整機構８を中間部支持脚構造体５のポスト５２の
上端に設けた場合について説明したが、エンドサポート
２４及びローラ支持用ブラケット６２に本発明の構成の
高さ位置調整機構を適用するようにしてもよいのは勿論
である。また、本発明の各部の構成は、上述した実施例
に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない
範囲で種々変形が可能である。
位置調整機構８を中間部支持脚構造体５のポスト５２の
上端に設けた場合について説明したが、エンドサポート
２４及びローラ支持用ブラケット６２に本発明の構成の
高さ位置調整機構を適用するようにしてもよいのは勿論
である。また、本発明の各部の構成は、上述した実施例
に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない
範囲で種々変形が可能である。
【００２５】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明に係る移動
観覧席は、ポストの上端に設けるローラの上下方向位置
を高さ位置調整機構により調整し得るようにするととも
に、ポストの上端部背面側に凹陥部分を設けて、この凹
陥部分内に前記高さ位置調整機構の操作部を配するよう
にしたものであり、この構造によって、ブレースをポス
トの背面に可及的に近づけて取り付けることができるよ
うにしたものである。
観覧席は、ポストの上端に設けるローラの上下方向位置
を高さ位置調整機構により調整し得るようにするととも
に、ポストの上端部背面側に凹陥部分を設けて、この凹
陥部分内に前記高さ位置調整機構の操作部を配するよう
にしたものであり、この構造によって、ブレースをポス
トの背面に可及的に近づけて取り付けることができるよ
うにしたものである。
【００２６】したがって、前記操作部に操作を加えてロ
ーラの高さを調整することによって、該ローラと上段の
サポートアームとの間の隙間を無くすことができ、各サ
ポートアームを適切に支持することが可能となるととも
に、ブレースを高さ位置調整機構を有しないものと同様
にポストの背面に近づけてポストに結合しておくことが
可能になり、ブレースの補強効果を十分に発揮させるこ
とが可能となる。
ーラの高さを調整することによって、該ローラと上段の
サポートアームとの間の隙間を無くすことができ、各サ
ポートアームを適切に支持することが可能となるととも
に、ブレースを高さ位置調整機構を有しないものと同様
にポストの背面に近づけてポストに結合しておくことが
可能になり、ブレースの補強効果を十分に発揮させるこ
とが可能となる。
【００２７】高さ位置調整機構が、一方の回動端で前記
ローラを軸支するとともに該回動端よりも後方に位置す
る中間部をポストに軸着してなる天秤ブラケットと、前
記ポストの背面壁における凹陥部分に対応する部位に螺
装されこのブラケットの他方の回動端を係止して前記ロ
ーラの下降を禁止する調整ボルトとを具備してなり、前
記調整ボルトの外方端を前記操作部としているものであ
るならば、高さ位置調整機構を簡単な構成で且つ良好な
操作性を有するものとすることができる。
ローラを軸支するとともに該回動端よりも後方に位置す
る中間部をポストに軸着してなる天秤ブラケットと、前
記ポストの背面壁における凹陥部分に対応する部位に螺
装されこのブラケットの他方の回動端を係止して前記ロ
ーラの下降を禁止する調整ボルトとを具備してなり、前
記調整ボルトの外方端を前記操作部としているものであ
るならば、高さ位置調整機構を簡単な構成で且つ良好な
操作性を有するものとすることができる。
【図１】本発明の一実施例における使用状態を示す一部
を省略した側断面図。
を省略した側断面図。
【図２】図１に対応した収納状態を示す一部を省略した
側断面図。
側断面図。
【図３】同実施例の要部を示す後方斜視図。
【図４】同要部を示す側断面図。
【図５】同要部を示す斜視図。
【図６】同要部を示す分解斜視図。
【図７】同作用説明図。
【図８】同中間部支持用脚構造体を重合させた状態を模
式的に示す後方斜視図。
式的に示す後方斜視図。
１…移動観覧席 ２…段床 ３…脚構造体 ５１…ベース ５２…ポスト ５２ｄ…凹陥部分 ５３…サポートアーム ５４…ブレース ８…高さ位置調整機構 １０…天秤ブラケット １１…調整ボルト １１ａ…操作部（外方端） １４…回動端（第１の回動端） １５…回動端（第２の回動端） Ｒ…ローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平７−324500（ＪＰ，Ａ) 実開 昭63−48834（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭61−87837（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭59−186351（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) E04H 3/12 A47C 1/126
Claims (2)
- 【請求項１】高さの異なる複数の段床をそれぞれ前後移
動可能で相互に厚み方向に重合可能な複数の脚構造体に
より支持してなり、各脚構造体を収納位置まで後退させ
た場合に、これら各脚構造体が左右方向に重合配置され
るとともに各段床が上下方向に重合配置されるように構
成された移動観覧席であって、 前記脚構造体が、ベースと、このベースから立設された
ポストと、このポストの上端近傍部から前方に延出させ
た段床支持用のサポートアームと、前記ポストの背面部
分を段床の背面側に接続する補強用のブレースとを具備
してなるものであり、 前記ポストの上端に次段のサポートアームの下面を転接
支持するローラを高さ位置調整機構を介して取着すると
ともに、前記ポストの上端部背面側に凹陥部分を設け、
この凹陥部分に前記高さ位置調整機構の操作部を配設し
ていることを特徴とする移動観覧席。 - 【請求項２】高さ位置調整機構が、一方の回動端で前記
ローラを軸支するとともに該回動端よりも後方に位置す
る中間部をポストに軸着してなる天秤ブラケットと、前
記ポストの背面壁における凹陥部分に対応する部位に螺
装されこのブラケットの他方の回動端を係止して前記ロ
ーラの下降を禁止する調整ボルトとを具備してなるもの
であり、前記調整ボルトの外方端を前記操作部としてい
る請求項１記載の移動観覧席。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP09323207A JP3134832B2 (ja) | 1997-11-25 | 1997-11-25 | 移動観覧席 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP09323207A JP3134832B2 (ja) | 1997-11-25 | 1997-11-25 | 移動観覧席 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11159170A JPH11159170A (ja) | 1999-06-15 |
| JP3134832B2 true JP3134832B2 (ja) | 2001-02-13 |
Family
ID=18152247
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP09323207A Expired - Lifetime JP3134832B2 (ja) | 1997-11-25 | 1997-11-25 | 移動観覧席 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3134832B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101550499B1 (ko) * | 2013-01-09 | 2015-09-04 | 송명호 | 자석힌지 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5554186B2 (ja) * | 2010-09-10 | 2014-07-23 | 有限会社香山壽夫建築研究所 | 階段式移動観覧席 |
-
1997
- 1997-11-25 JP JP09323207A patent/JP3134832B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101550499B1 (ko) * | 2013-01-09 | 2015-09-04 | 송명호 | 자석힌지 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH11159170A (ja) | 1999-06-15 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
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