JP3292187B2 - 移動観覧席 - Google Patents

移動観覧席

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JP3292187B2
JP3292187B2 JP31021199A JP31021199A JP3292187B2 JP 3292187 B2 JP3292187 B2 JP 3292187B2 JP 31021199 A JP31021199 A JP 31021199A JP 31021199 A JP31021199 A JP 31021199A JP 3292187 B2 JP3292187 B2 JP 3292187B2
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進 中島
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、劇場やホールある
いはスタジアム等において好適に使用される移動観覧席
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の移動観覧席として、高さ
の異なる複数の段床をそれぞれ前後移動可能で相互に厚
み方向に重合可能な複数の脚構造体により支持してな
り、各脚構造体を収納位置まで後退させた場合に、これ
ら各脚構造体が左右方向に重合配置されるとともに各段
床が上下方向に重合配置されるように構成されたものが
知られている。
【0003】前記各脚構造体は、車輪を有したベース
と、このベースから起立させて設けたポストと、このポ
ストの上端部近傍から前方に延ばした段床支持用のサポ
ートアームとを具備してなるものであり、後段の段床を
支えるものほど、そのポストの背丈が高くなるように設
定してある。サポートアームは、略平板状のものであ
り、その先端、後端に段床を構成するフロントビーム、
リヤビームを支持しているとともに、その上面に段床を
構成する床材を積載している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記フロントビーム、
リヤビームや床材は、移動観覧席の巾方向に沿って設け
られる長尺な部材であり、間欠的位置を複数のポストに
支持されている。しかしながら、組立誤差や建築床の不
陸等により、全てのポストに設けたサポートアームの高
さを同位置とすることは困難であるため、全てのサポー
トアーム上に床材の下面を適切に接触させることや、フ
ロントビームやリヤビームを略水平状態で適正に支持す
ることができない恐れがある。特に、サポートアーム上
に床材の下面を適切に接触させることができないと、サ
ポートアームと床材との間に隙間が生じる箇所が発生
し、使用中、段床に作用する荷重により床材がたわんで
サポートアームに衝突する箇所が発生するなどして、使
用者に不安定感を与えたり、不快な騒音が生じるという
問題が生じる恐れがある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明は、以上説明したような構造の移動観覧席
において、角度調整機構を介して前記ポストの上端部近
傍に前記サポートアームをポストに対して角度調整可能
に取付け、組付誤差や建築床に凸凹があった場合にもサ
ポートアームを略水平状態で同一高さに支持し得るよう
にしている。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明に係る移動観覧席は、高さ
の異なる複数の段床をそれぞれ前後移動可能で相互に厚
み方向に重合可能な複数の脚構造体により支持してな
り、各脚構造体を収納位置まで後退させた場合に、これ
ら各脚構造体が左右方向に重合配置されるとともに各段
床が上下方向に重合配置されるように構成された移動観
覧席であって、前記脚構造体が、ベースと、このベース
から起立させて設けたポストと、このポストの上端近傍
部から前方に延ばした段床支持用のサポートアームとを
具備してなるものであり、前記ポストの上端部近傍に前
記サポートアームを天秤動作可能に支持し、前記サポー
トアームの一方の回転端側を角度調整可能に前記ポスト
に固定する角度調整機構を具備していることを特徴とす
るものである。
【0007】このような構成のものであれば、例えば、
組付誤差や建築床に凹凸等があり、複数のサポートアー
ムの中で略水平状態で保持されず他のサポートアームと
の高さが同一でないサポートアームが生じた場合には、
前記角度調整機構を利用してサポートアームの角度を調
整し、略水平状態且つ他のサポートアームと同一高さに
なるように設定すればよい。このような構成により、前
記サポートアームと床材の間に隙間が生じることを防止
し、使用者に不安定感を与えたり、不快な騒音が生じる
という問題等を有効に回避することが可能になる。ま
た、各床材は勿論、フロントビームやリヤビームも略水
平状態で適切に支持することが可能となる。
【0008】角度調整機構の好適な実施の形態として
は、角度調整機構が、前記サポートアームの一方の回転
端側をねじ作用で角度調整可能に前記ポストに固定する
ものであるものが挙げられる。角度調整機構の好適な実
施の形態としては、角度調整機構が、前記サポートアー
ムを前記ポストの上端部近傍に天秤動作可能に取り付け
ている天秤部材と、前記サポートアームを貫通し、少な
くともポストの上端部近傍にねじ作用で装着されること
により前記サポートアームの一方の回転端側を角度調整
可能に前記ポストに固定する調整ボルトとを具備してな
るものを挙げることができる。
【0009】サポートアームのポストに対する取付状態
を確実なものとするには、角度調整機構が、調整ボルト
を第1、第2のナット部により固定するダブルナット構
造をとっていることが望ましい。この場合の具体的な実
施の形態としては、第1のナット部が、調整ボルトを上
下方向に沿って差し込んでねじ作用で装着できるように
前記ポスト或いはサポートアームに設けたものであり、
第2のナット部が、調整ボルトのゆるみを防止し得るよ
うに前記ポスト及びサポートアームに対して自由な状態
で設けたものが挙げられる。
【0010】角度調整時の操作を行い易いものとするに
は、調整ボルトが、前記サポートアームの回転中心より
も後方側に設けてあるものであり、前記ポストの後方側
から操作可能なものであることが望ましい。サポートア
ームにかかる荷重に耐えうるような強度を有するものと
するには、天秤部材が、ブロック体状のものであり、ポ
ストの上端部に設けた一対の側壁間に略密接に介在させ
た状態で天秤動作可能に取り付けてあることが望まし
い。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図面を参照して
説明する。図1は展開状態にある本実施例の移動観覧席
1を幅方向中央部付近で破断して示す全体右側断面図で
あり、図2はその収納状態を示す断面図である。これら
の図面において、後述する端部支持用の脚構造体は省略
してある。また、図3は、椅子等を省略した状態の後方
斜視図である。
【0012】この実施例における移動観覧席1は、図1
及び図2に示すように、互いに高さの異なる複数段の段
床2をそれぞれ前後移動可能な複数の脚構造体3により
支持してなるものであり、これら各段床2を、図1に示
すように前方に進出させて雛段状に展開した使用位置P
と、図2に示すように後方に退避させて収納空間Sに重
合状態で収納するようにした収納位置Qとの間で伸縮可
能に構成してなるものである。そして、各脚構造体3を
収納位置Qまで後退させた場合に、これら脚構造体3が
左右方向に重合するとともに各段床2が上下方向に重合
配置されるように構成している。なお、脚構造体3を進
退させる駆動系等は従来のものと同様であるため説明を
省略する。
【0013】以下、各部の構成について具体的に説明す
る。脚構造体3は、図3に示すように、前記段床2の両
端縁近傍と、中間部を適宜支持している。この脚構造体
3は、ベース31と、このベース31の後端部近傍に起
立させて設けたポスト32と、このポスト32の上端部
近傍から前方に延ばした段床支持用のサポートアーム3
3とを具備してなるものである。特に、中間部を支持し
ている脚構造体3には、隣設するポスト32の背面に斜
に結合される補強用のブレース34が設けてある。
【0014】なお、この脚構造体3は、後段の段床2を
支えるものほど、そのポスト32の背丈が高くなるよう
に設定されており、前記ポスト32の上端部にローラR
を軸着し、これらローラRで真上に位置する次段のサポ
ートアーム33を転接支持するようにしている。段床2
は、前記サポートアーム33の先端に支持されたフロン
トビーム21と、前記ポスト32の上端部前面側に添え
設けたリヤビーム22と、これらリヤビーム22及びフ
ロントビーム21間に位置させて前記サポートアーム3
3に積載した床材23とを具備してなるものである。そ
して、各段床2には、図1及び図2に示すように、それ
ぞれ図示しない駆動軸によって起倒動作可能に支持され
た椅子24が配置してあり、段床2を図1に示す使用位
置Pに展開したときに起立位置に保持し、段床2を図2
に示す収納位置Qに退避させたときに段床2の上面に折
り畳んだ倒伏位置に保持するようにしている。
【0015】このような構成のものにおいて、本実施例
における移動観覧席1は、図4に示すように、前記ポス
ト32の上端部近傍に前記サポートアーム33を天秤動
作可能に取付け、前記サポートアーム33の一方の回転
端332側をねじ作用で角度調整可能に支持する角度調
整機構4を具備しているものである。以下、具体的に各
部の構成について詳述する。
【0016】ポスト32は、図4〜図8に示すように、
中空の角柱状のポスト本体5と、このポスト本体5の上
端部5aに設けた断面上向略コ字形の支持部材6とを具
備している。支持部材6は、底壁61と、底壁61の左
右両端から起立した左右側壁62とを具備してなり、前
記底壁61をポスト本体5の上端部5aに溶接するなど
して取り付けてある。
【0017】サポートアーム33は、段床2の床材23
を積載し得るように位置する板状のものであるが、左右
の略中央部を略上向コ字形となるように折り曲げて強度
を向上させている。このサポートアーム33の後端部3
3aには、前記ポスト本体5と前面を略連続させてロー
ラ支持台7が設けてある。このローラ支持台7は、上端
部に次段のサポートアーム33の下面を転接支持するロ
ーラRを高さ位置調整可能に取り付けている。ローラ支
持台7は、左右側壁71と、これら左右側壁71の後端
部を連結する後壁72と、前記左右側壁71の前端部か
ら左右に相反する方向に延びる一対の前壁73と、前記
左右側壁71の下端部から左右に相反する方向に延びる
一対の底壁74とを具備してなるものである。そして、
前記底壁74をサポートアーム33の後端部33aに添
え設けた状態で取付具aにより固定されている。さら
に、前壁73には、適宜の手段でリヤビーム22が取り
付けてある。なお、図4中符合Qで示すものは、ローラ
Rの高さ位置を調整する場合に操作する操作部である
が、この操作部Qがポスト32の背面近傍を通過する後
段側のブレース34と干渉することを防止するため、前
記ローラ支持台7は、その後壁72が前記ポスト32や
サポートアーム33の後面よりも凹陥した位置にある。
【0018】角度調整機構4は、前記支持部材6に前記
サポートアーム33を天秤動作可能に取付けている天秤
部材8と、前記サポートアーム33を貫通して装着され
るとともにポスト本体5の上端部5aにねじ作用を利用
して装着されてサポートアーム33の一方の回転端33
2側をポスト本体5に固定する調整ボルト9とを具備し
ている。
【0019】天秤部材8は、アルミ等により形成された
ブロック体であり、前記サポートアーム33の後端部3
3aから若干前方に入り込んだ位置に取付具bにより固
定されている。そして、この天秤部材8は、サポートア
ーム33が前記ポスト32に対して天秤動作を行い得る
ように、前記支持部材6に天秤動作可能に取り付けられ
るものである。具体的には、この天秤部材8は、前後方
向の略中央部に左右側面に貫通した軸孔81を有してお
り、前記軸孔81の軸心を前記ポスト32の支持部材6
の左右側壁62の前端部62a近傍に設けた軸孔63の
軸心と略一致させた状態で、前記支持部材6の左右側壁
62間に略密接状態で介在し、軸孔63から挿入した軸
pを介して支持部材6に正逆方向に天秤動作可能に取り
付けてある。したがって、前記天秤部材8の上面に固定
したサポートアーム33も、前記軸pを中心として軸p
の両側に位置する前後端部を第1、第2の回転端33
1、332として天秤のように正逆方向に回転するもの
である。具体的には、サポートアーム33において前記
軸pよりも前方に位置する部分を第1の回転端331
に、後方に位置する部分を第2の回転端332とし、第
2の回転端332側を前記調整ボルト9によりポスト本
体5に角度調整可能に固定している。
【0020】調整ボルト9は、前記サポートアーム33
の回転中心である軸pよりも後方側に設けてあるもので
あり、前記ポスト32の後方側から操作可能なものであ
る。この調整ボルト9は、サポートアーム33の後端部
33aに設けた挿入孔33bに上方から上下方向に沿っ
て挿入されるもので、支持部材6の底壁61の対応位置
の下面に固定して設けた第1のナット部N1と、サポー
トアーム33の下面の対応位置にフリーな状態で設けた
第2のナット部N2とにねじ作用を利用して装着してあ
る。すなわち、本実施例では、第1、第2のナット部N
1、N2を利用したダブルナット構造を採用している。
第1のナット部N1は、調整ボルト9を上下方向に沿っ
て差し込んでねじ作用で装着できるように前記支持部材
6の底壁61の下面に設けたものであり、第2のナット
部N2は、調整ボルト9のゆるみを防止し得るように前
記ポスト32及びサポートアーム33に対して自由な状
態で設けたものである。なお、前記ローラ支持台7は、
その後壁72が前記ポスト32やサポートアーム33の
後面よりも凹陥した位置にあるため、調整ボルト9の頭
部が上方に表出し、操作が行い易いものとなっている。
【0021】このような構成のものにおいて、例えば、
床面Fに凹凸があるなどしてサポートアーム33が図9
に示すように後傾している場合には、調整ボルト9を調
整してサポートアーム33が略水平状態となるように角
度調整を行う。先ず、第2のナット部N2と調整ボルト
9との締結状態を緩めて、第2のナット部N2を調整ボ
ルト9に対して遊んでいる状態にする。次に、調整ボル
ト9が上方にねじ送りされるように第1のナット部N1
に対して調整ボルト9を回すと、該サポートアーム33
は軸部pを支点にして図中矢印で示すように反時計回り
に回転する。そして、サポートアーム33が略水平状態
となった位置で第1のナット部N1に対する調整ボルト
9のねじ送りをやめ、第2のナット部N2を前記調整ボ
ルト9に締め込んで調整ボルト9の位置ひいてはサポー
トアーム33の角度位置をその位置に固定する。逆に、
サポートアーム33が前傾している場合には、第2のナ
ット部N2と調整ボルト9との締結状態を緩めた後、調
整ボルト9を下方にねじ送りさせてサポートアーム33
の高さ位置を調整する。
【0022】このような構成のものならば、例えば、組
付誤差や建築床に凹凸等があり、複数のサポートアーム
33の中で略水平状態で保持されず他のサポートアーム
33との高さが同一でないものが生じた場合には、前記
角度調整機構4を利用してサポートアーム33の角度を
調整し、略水平状態且つ他のサポートアーム33と同一
高さになるように設定すればよい。このように略水平状
態で他のサポートアーム33と同一高さになるように設
定できるので、組付誤差や建築床に凹凸等があっても前
記サポートアーム33と床材23の間に隙間が生じるこ
とを防止し、使用者に不安定感を与えたり、不快な騒音
が生じるという問題等を有効に回避することが可能にな
る。また、各床材23は勿論、フロントビーム21やリ
ヤビーム22も略水平状態で適切に支持することが可能
となる。
【0023】角度調整機構4が、前記サポートアーム3
3の第2の回転端332側をねじ作用で角度調整可能に
前記ポスト32に固定するものであるので、簡単な構成
で、角度調整操作が非常に容易且つ確実な構成を実現す
ることができる。また、微細な角度調整も可能なものと
なる。角度調整機構4が、前記サポートアーム33を前
記ポスト32の上端部近傍に天秤動作可能に取り付けて
いる天秤部材8と、前記サポートアーム33を貫通し、
ポスト32の上端部近傍にねじ作用で装着されることに
より前記サポートアーム33の第2の回転端332側を
角度調整可能に前記ポスト32に固定する調整ボルト9
とを具備しているので、簡単な構成で、サポートアーム
33をポスト32に角度調整可能に支持する構成を実現
することができる。
【0024】角度調整機構4が、調整ボルト9を第1、
第2のナット部N1、N2により固定するダブルナット
構造をとっているので、サポートアーム33のポスト3
2に対する取付状態を確実なものとすることができる。
第1のナット部N1が、調整ボルト9を上下方向に沿っ
て差し込んでねじ作用で装着できるように前記ポスト3
2側に設けたものであり、第2のナット部N2が、調整
ボルト9のゆるみを防止し得るように前記ポスト32及
びサポートアーム33に対して自由な状態で設けたもの
であるので、調整ボルト9の緩みを確実に防止してサポ
ートアーム33のポスト32に対する取付状態を安定的
なものとすることができる。
【0025】調整ボルト9が、前記サポートアーム33
の回転中心よりも後方側に設けてあるものであり、前記
ポスト32の後方側から操作可能なものであるので、角
度調整時の操作を開放しているポスト32の後方側から
行うことができ、角度調整操作を行い易いものとするこ
とができる。天秤部材8が、ブロック体状のものであ
り、ポスト本体5の上端部5aに設けた支持部材6の左
右側壁62間に略密接に介在させた状態で天秤動作可能
に取り付けてあるので、天秤部材8をサポートアーム3
3にかかる荷重を有効に支持し得るような強度を有する
ものとすることができる。
【0026】なお、本発明の各部の構成は、上述した実
施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱し
ない範囲で種々変形が可能である。
【0027】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明に係る移動
観覧席は、ポストの上端部近傍に設けた角度調整機構に
よりサポートアームの角度を調整し得るようにしている
ので、例えば、組付誤差や建築床に凹凸等があり、複数
のサポートアームの中で略水平状態で保持されず他のサ
ポートアームとの高さが同一でないサポートアームが生
じた場合には、前記角度調整機構を利用してサポートア
ームの角度を調整し、略水平状態且つ他のサポートアー
ムと同一高さになるように設定することができる。した
がって、前記サポートアームと床材の間に隙間が生じる
ことを防止し、使用者に不安定感を与えたり、不快な騒
音が生じるという問題等を有効に回避することが可能に
なる。また、各床材は勿論、フロントビームやリヤビー
ムも略水平状態で適切に支持することが可能となる。
【0028】特に、角度調整機構が、前記サポートアー
ムの一方の回転端側をねじ作用で角度調整可能に前記ポ
ストに固定するものであるならば、簡単な構成で操作も
非常に容易であり、また微細な角度調整も可能な角度調
整機構を構成することが可能となる。角度調整機構が、
前記サポートアームを前記ポストの上端部近傍に天秤動
作可能に取り付けている天秤部材と、前記サポートアー
ムを貫通し、少なくともポストの上端部近傍にねじ作用
で装着されることにより前記サポートアームの一方の回
転端側を角度調整可能に前記ポストに固定する調整ボル
トとを具備してなるならば、簡単な構成で、サポートア
ームをポストに角度調整可能に支持する構成を実現する
ことができる。
【0029】角度調整機構が、調整ボルトを第1、第2
のナット部により固定するダブルナット構造をとってい
るならば、サポートアームのポストに対する取付状態を
確実なものとすることができる。第1のナット部が、調
整ボルトを上下方向に沿って差し込んでねじ作用で装着
できるように前記ポスト或いはサポートアームに設けた
ものであり、第2のナット部が、調整ボルトのゆるみを
防止し得るように前記ポスト及びサポートアームに対し
て自由な状態で設けたものであるならば、調整ボルトの
緩みを確実に防止してサポートアームのポストに対する
取付状態を安定的なものとすることができる。
【0030】調整ボルトが、前記サポートアームの回転
中心よりも後方側に設けてあるものであり、前記ポスト
の後方側から操作可能なものであるならば、角度調整時
の操作を開放しているポストの後方側から行うことがで
き、角度調整操作を行い易いものとすることができる。
天秤部材が、ブロック体状のものであり、ポストの上端
部に設けた一対の側壁間に略密接に介在させた状態で天
秤動作可能に取り付けてあるならば、サポートアームに
かかる荷重を支持し得るような強度を有するものとする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における使用状態を示す一部
を省略した側断面図。
【図2】図1に対応した収納状態を示す一部を省略した
側断面図。
【図3】同実施例の要部を示す後方斜視図。
【図4】同要部を示す一部を破断した側断面図。
【図5】同要部を示す分解斜視図。
【図6】同要部を示す一部を破断した斜視図。
【図7】同正面図。
【図8】同図7に対応するI−I線断面図。
【図9】同作用説明図。
【符号の説明】
1…移動観覧席 2…段床 3…脚構造体 31…ベース 32…ポスト 33…サポートアーム 332…回転端(第2の回転端) 4…角度調整機構 62…側壁 8…天秤部材 9…調整ボルト N1…第1のナット部 N2…第2のナット部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−180707(JP,A) 特開 平11−62290(JP,A) 実開 昭63−95856(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04H 3/12 A47C 1/126

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高さの異なる複数の段床をそれぞれ前後移
    動可能で相互に厚み方向に重合可能な複数の脚構造体に
    より支持してなり、各脚構造体を収納位置まで後退させ
    た場合に、これら各脚構造体が左右方向に重合配置され
    るとともに各段床が上下方向に重合配置されるように構
    成された移動観覧席であって、 前記脚構造体が、ベースと、このベースから起立させて
    設けたポストと、このポストの上端近傍部から前方に延
    ばした段床支持用のサポートアームとを具備してなるも
    のであり、 前記ポストの上端部近傍に前記サポートアームを天秤動
    作可能に支持し、前記サポートアームの一方の回転端側
    を角度調整可能に前記ポストに固定する角度調整機構を
    具備していることを特徴とする移動観覧席。
  2. 【請求項2】角度調整機構が、前記サポートアームの一
    方の回転端側をねじ作用で角度調整可能に前記ポストに
    固定するものであることを特徴とする請求項1記載の移
    動観覧席。
  3. 【請求項3】角度調整機構が、前記サポートアームを前
    記ポストの上端部近傍に天秤動作可能に取り付けている
    天秤部材と、前記サポートアームを貫通し、少なくとも
    ポストの上端部近傍にねじ作用で装着されることにより
    前記サポートアームの一方の回転端側を角度調整可能に
    前記ポストに固定する調整ボルトとを具備してなること
    を特徴とする請求項2記載の移動観覧席。
  4. 【請求項4】角度調整機構が、調整ボルトを第1、第2
    のナット部により固定するダブルナット構造をとってい
    ることを特徴とする請求項3記載の移動観覧席。
  5. 【請求項5】第1のナット部が、調整ボルトを上下方向
    に沿って差し込んでねじ作用で装着できるように前記ポ
    スト或いはサポートアームに設けたものであり、第2の
    ナット部が、調整ボルトのゆるみを防止し得るように前
    記ポスト及びサポートアームに対して自由な状態で設け
    たものであることを特徴とする請求項4記載の移動観覧
    席。
  6. 【請求項6】調整ボルトが、前記サポートアームの回転
    中心よりも後方側に設けてあるものであり、前記ポスト
    の後方側から操作可能なものであることを特徴とする請
    求項3、4又は5記載の移動観覧席。
  7. 【請求項7】天秤部材が、ブロック体状のものであり、
    ポストの上端部に設けた一対の側壁間に略密接に介在さ
    せた状態で天秤動作可能に取り付けてあることを特徴と
    する請求項3、4、5又は6記載の移動観覧席。
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