JP5358796B2 - 移動観覧席 - Google Patents

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Description

この発明は、それぞれ連結椅子が装着された複数段の床台が、互いに階段状にずれる進出位置と、互いに上下方向に整列する後退位置との間で水平状態のまま移動する、伸縮式の移動観覧席に関し、特には、その移動観覧席の床台側端部に手摺を着脱可能に装着する装着構造に関するものである。
上述の如き移動観覧席としては従来、例えば本願出願人が先に特許文献1にて開示したものが知られており、この移動観覧席は、図12にその中間の二段について示すように、複数段の床台1と、各床台1を水平状態で移動可能に支持する脚部2と、互いに連結材で連結された複数の座起立型椅子を有して各床台1上に起倒可能に装着された連結椅子3とを具えており、各床台1は、連結椅子3の左右方向に水平に延在する貫材4と、その貫材4の長手方向に間隔が空いた複数の部位に後端部をそれぞれ結合されてその貫材4から連結椅子3の前方向へ水平に突出する複数本の腕材5と、それら複数本の腕材5上に張り渡された床材6とを有し、脚部2は、貫材4の長手方向に間隔が空いた複数の部位に上端部をそれぞれ結合されてその貫材4から下方に延在する複数本の支柱7と、それらの支柱7の下端部に後端部付近をそれぞれ結合されて腕材5と平行に延在する複数本の脚材8と、それらの脚材8の前端部および後端部にそれぞれ設けられた複数個の移動用ローラー9とを有するとともに、高い方の段では支柱7の後面側にその支柱7の補強のための傾斜ブレース10を有している。
そしてこの移動観覧席においては、上記複数本の支柱7の長さが床台1毎に床台1間の段差分ずつ異なるとともに、複数本の支柱7の上端部が結合される貫材4の部位の間隔が床台1毎に少しずつ異なることで、複数段の床台1が、互いに階段状にずれる進出位置と、互いに上下方向に整列する後退位置との間で水平状態のまま移動することができ、その後退位置に移動させる際は、連結椅子3を前方に倒して床材6間に収納する。
このような移動観覧席において、床台1の側端部に手摺を着脱可能に装着する際には、従来は例えば特許文献2にて開示されているように、手摺の前後2本の支柱の下端部を、テーパ状の段部を持つ軸状に形成し、それらの下端部を、床台の側端部に固定した筒状の2本の受け部材にそれぞれ差し込んで、前側の支柱用の受け部材の側面に設けたトグル式のバックルを支柱下端部のフックに掛合させることで手摺を抜け止めし、またバックルの掛合を解除して支柱下端部を受け部材から引き出すことで手摺を取り外している。
特許第3903354号 特開平10−252297号公報
ところで、本願発明者は上記従来の移動観覧席についてさらに研究を進めたところ、以下の如き改良の余地を見出した。すなわち、上記従来の移動観覧席の手摺の装着構造は、手摺の支柱の下端部を、床台の側端部に固定した筒状の受け部材に差し込んで支持することから、円滑な着脱のためには支柱の下端部と受け部材との間にある程度の遊びを設ける必要があり、それゆえバックルで抜け止めしていても手摺が多少ぐらつくという不都合があった。
そしてこのことは、移動観覧席の収納の際の高さの異なる床台の手摺同士の干渉を避けるために手摺を外向きに傾斜させて装着する場合には、手摺がぐらつくと不安感を与えるため特に問題であった。
この発明は、上記従来の移動観覧席の課題を有利に解決するものであり、この発明の移動観覧席は、複数段の床台と、前記各床台を水平状態で移動可能に支持する脚部と、を具え、前記複数段の床台が、互いに階段状にずれる進出位置と、互いに上下方向に整列する後退位置との間で水平状態のまま移動し得るとともに、その進出位置での前記複数段の床台の床材が階段状の通路を形成する、伸縮式の移動観覧席において、前記床台の側端部に固定される受け部材と、前記受け部材に着脱可能に装着される支柱下端部を有する手摺と、を具え、前記受け部材は、上端から長手方向へ延在する切り欠きを形成され、前記支柱下端部は、前記受け部材を間に挟む外側部材および内側部材と、前記外側部材および前記内側部材を貫通する雄ねじ部材と、前記雄ねじ部材に螺合する雌ねじ部材とを有し、前記外側部材と前記内側部材とのうち一方は前記支柱下端部に固定されるとともに前記受け部材に嵌合することを特徴とするものである。
この発明の移動観覧席にあっては、手摺の支柱下端部の外側部材と内側部材とを、床台の側端部に固定される受け部材の外側と内側とに配置して、受け部材を間に挟みながら下ろし、雄ねじ部材を受け部材の上端から長手方向へ延在する切り欠きに入れながら、外側部材と内側部材とのうち支柱下端部に固定された方の部材を受け部材に嵌合させて位置決めし、雄ねじ部材に螺合する雌ねじ部材を雄ねじ部材に対し相対回転させて外側部材と内側部材とを互いの接近方向へ締め付けることで、外側部材と内側部材とで受け部材を挟持し、これによって床台の側端部に手摺を固定する。そして手摺を取り外す際には、上記と逆の手順をとる。
従って、この発明の移動観覧席によれば、床台の側端部に手摺を着脱可能に装着することができ、しかも、外側部材と内側部材とで受け部材を位置決めしつつ挟持するので、手摺のぐらつきを防止することができる。
なお、この発明の移動観覧席においては、前記支柱下端部は、前記雄ねじ部材と前記雌ねじ部材とを相対回転させるハンドルを有していても良い。
このようにすれば、手摺の着脱の際にドライバー等の工具を用いなくても、雄ねじ部材と雌ねじ部材とを相対回転させて外側部材と内側部材とを相互に接近させたり離間させたりすることができる。
さらにこの発明の移動観覧席においては、前記ハンドルは、前記雄ねじ部材をその軸線周りに回転させるとともに、その雄ねじ部材の軸線と直交する軸線周りの揺動によりカムの作用でその雄ねじ部材を引いて前記雌ねじ部材を引き寄せるものであっても良い。
このようにすれば、ハンドルを回転させてねじの作用で外側部材と内側部材とを相互に接近させた後、ハンドルを揺動させてカムの作用で外側部材と内側部材とを相互に強く押圧して、外側部材と内側部材とで受け部材を位置決めしつつ容易に強固に挟持することができる。
さらにこの発明の移動観覧席においては、前記受け部材は、上方へ向けて外向きに傾斜していても良い。
このようにすれば、手摺のぐらつきを防止しつつ手摺を外向きに傾斜させて装着して、移動観覧席の収納の際の高さの異なる床台の手摺同士の干渉を避けることができる。
そしてこの発明の移動観覧席においては、前記床台の側端部に固定される第2の受け部材と、前記受け部材に着脱可能に装着される第2の支柱下端部を有する手摺と、を具え、前記第2の受け部材は、上端から下方へ向かって斜め外向きに延在した後に斜め内向きに延在する切り欠きと、下方へ行くにつれて開口幅が内向きに狭まり、下端部で前記切欠きと平行に斜め内向きに延在する筒状部分とを有し、前記第2の支柱下端部は、前記受け部材の前記筒状部分に上方から挿入されてその斜め内向きに延在する部分と密に嵌合する先端部と、前記切り欠きに沿って移動可能に前記受け部材に掛合する位置決め部材とを有するものであっても良い。
このようにすれば、第2の受け部材に手摺の第2の支柱下端部を垂直に抜き差しできることから、作業者が床台の側端部から身を乗り出して手摺を持たなくてもその第2の支柱下端部を第2の受け部材に対して着脱できるので、手摺を持つ作業者の体勢が不安定になって落下の危険を感じることがなく安全に着脱することができる。
しかも、手摺を傾けた状態で第2の支柱下端部を第2の受け部材から引き抜こうとすると、第2の支柱下端部の位置決め部材が第2の受け部材の切り欠きの斜め内向きに延在する部分の上端部で一旦第2の受け部材に当接して掛止され、その後に手摺を引き寄せて第2の支柱下端部を垂直にすると第2の受け部材から上向きに引き抜くことができるので、手摺を引き抜く際に支柱を確実に垂直にさせて、作業者の安全を確保することができる。
この発明の移動観覧席の一実施例をその複数段の床台が互いに階段状にずれた進出位置にある状態で示す正面図である。 上記実施例の移動観覧席をその複数段の床台が互いに階段状にずれた進出位置にある状態で示す平面図である。 上記実施例の移動観覧席をその複数段の床台が互いに階段状にずれた進出位置にある状態で示す側面図である。 上記実施例の移動観覧席をその複数段の床台が互いに階段状にずれた進出位置にある状態で、椅子を省略して示す背面図である。 上記実施例の移動観覧席をその複数段の床台が互いに階段状にずれた進出位置にある状態で示す底面図である。 上記実施例の移動観覧席をその複数段の床台が互いに上下方向に整列した後退位置にある状態で示す側面図である。 (a),(b)および(c)は、上記実施例の移動観覧席の中間の二段の床台に装着された手摺を受け部材とともに示す側面図、正面図および背面図である。 (a),(b)および(c)は、上記実施例の移動観覧席の手摺を示す側面図、正面図および背面図である。 (a),(b)および(c)は、上記実施例の移動観覧席における手摺の前側の支柱の装着手順を示す説明図である。 (a),(b)および(c)は、上記実施例の移動観覧席における手摺の後側の支柱の装着手順を示す説明図である。 (a),(b)および(c)は、上記実施例の移動観覧席における手摺の後側の支柱の取り外し手順を示す説明図である。 従来の移動観覧席の中間の二段の構成を示す斜視図である。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づく実施例によって詳細に説明する。ここに、図1は、この発明の移動観覧席の一実施例をその複数段の床台が互いに階段状にずれた進出位置にある状態で示す正面図、図2は、上記実施例の移動観覧席をその複数段の床台が互いに階段状にずれた進出位置にある状態で示す平面図、図3は、上記実施例の移動観覧席をその複数段の床台が互いに階段状にずれた進出位置にある状態で示す側面図である。
また、図4は、上記実施例の移動観覧席をその複数段の床台が互いに階段状にずれた進出位置にある状態で、椅子を省略して示す背面図、図5は、上記実施例の移動観覧席をその複数段の床台が互いに階段状にずれた進出位置にある状態で示す底面図、そして図6は、上記実施例の移動観覧席をその複数段の床台が互いに上下方向に整列した後退位置にある状態で示す側面図である。
この実施例の移動観覧席も、図12に示す従来の移動観覧席と同様、複数段(図示例では5段)の床台1と、各床台1を水平状態で移動可能に支持する脚部2と、互いに連結材で連結された複数の座起立型椅子12を有して各床台1上に起倒可能に装着された連結椅子3とを具えており、各床台1は、連結椅子3の左右方向に水平に延在する貫材4と、その貫材4の長手方向に間隔が空いた複数の部位に後端部をそれぞれ結合されてその貫材4から連結椅子3の前方向へ水平に突出する複数本の腕材5と、それら複数本の腕材5上に張り渡された床材6とを有し、脚部2は、貫材4の長手方向に間隔が空いた複数の部位に上端部をそれぞれ結合されてその貫材4から下方に延在する複数本の支柱7と、それらの支柱7の下端部に後端部付近をそれぞれ結合されて腕材5と平行に延在する複数本の脚材8と、それらの脚材8の前端部および後端部にそれぞれ設けられた複数個の移動用ローラー9とを有するとともに、下から4段目と5段目の段では支柱7の後面側に貫材4の補強のための傾斜ブレース10を有している。
そしてこの実施例の移動観覧席においても、図4に示すように、上記複数本の支柱7の長さが床台1毎に床台1間の段差分ずつ異なって、床台1が低くなるにつれて支柱7の長さが短くなるとともに、複数本の支柱7の上端部が結合される貫材4の部位の間隔が床台1毎に少しずつ異なって、床台1が低くなるにつれて支柱7の間隔が短くなることで、複数段の床台1が、図1に示す、互いに階段状にずれる進出位置と、図6に示す、互いに上下方向に整列する後退位置との間で水平状態のまま移動できる。
そして、下から3段目の床台1の脚材8の両外側には、床面F上に固設された4本のガイドレール11とそれぞれ当接する小さなガイドローラーが設けられていて、それらのガイドローラーとガイドレール11との当接による案内により、各床台1は所定方向へ進退移動することができ、図6に示すように後退位置に移動させる際は、各連結椅子3を前方に倒して床材6間に収納する。なお、この実施例の移動観覧席では、最上段の床台1は、連結椅子3を設けらずに下から4段目の床台1と一体とされて、支柱7の下のガイドレール11を介して床面F上に固定されている。
しかしてこの実施例の移動観覧席では、図1〜図6に示すように、各床台1の両側端部に手摺22が設けられており、これらの手摺22は各々、床台1の側端部に着脱可能に装着されている。
図7(a),(b)および(c)は、上記実施例の移動観覧席の中間の二段の床台に装着された手摺を受け部材とともに示す側面図、正面図および背面図、また図8(a),(b)および(c)は、上記実施例の移動観覧席の手摺を示す側面図、正面図および背面図である。
各手摺22は、図7に示すように、全体として門型のフレーム状をなしていて、連結椅子3の前後方向を基準として前側の支柱23および後側の支柱24とを具え、それらの支柱23,24の間には目隠し用のパネル26が張り渡されており、前側の支柱23の下端部は、床台1の側端部の腕材5および床材6に固定された前側の受け部材21に着脱可能に装着され、また後側の支柱24は、床台1の側端部の貫材4、腕材5および床材6に固定された後側の受け部材25(第2の受け部材)に着脱可能に装着されている。
前側の受け部材21は、底部が外側へ向いた略断面コ字状の溝型をなしていて、床台1から外側斜め上方へ傾斜して延在しており、その溝型における底部には、上端からU字状の切り欠き21aが形成されている。また、後側の受け部材25は、上部と下部では底部が外側へ向いた略断面コ字状の溝型をなす一方、中間部では角筒状をなしていて、床台1から外側斜め上方へ傾斜して延在しており、その上部の両側部に、図10に示すように、その溝型における底部へ向けて上端から斜め外向きに延在した後その底部に沿って斜め内向きに延在する切り欠き25aが形成され、またその中間部の角筒状部分は、下方へゆくにつれて床台1の溝深さ方向(図7(c)および図10では左右方向)の開口幅が内向きに狭まり、下端部では切り欠き25aの斜め内向きに延在する部分と略平行に延在している。
手摺22の前側の支柱23の下端部には、図8に示すように外側部材としての、底部が外側へ向いた略断面コ字状の嵌合部材23aが固着され、その嵌合部材23aの内側には、内側部材としての舌片状の押付けプレート23bが配置されており、それら嵌合部材23aおよび押付けプレート23bには雄ねじ部材としてのねじ軸23cが遊貫され、そのねじ軸23cの先端部は、嵌合部材23aの外面に固着された雌ねじ部材としてのナット23dに螺合している。また、そのねじ軸23cの基端部は、リング部材を遊貫して、そのねじ軸23cの軸線と直交するハンドル支持軸を介してハンドル23eの基部に連結されており、そのハンドル23eの基部の外周面は、上記リング部材の端面に摺接するカム面とされている。
この手摺22の前側の支柱23の下端部を前側の受け部材21に装着する際には、先ずハンドル23eをねじ軸23cの軸線周りにハンドル側から見て反時計方向へ回転させてねじ軸23cをナット23d内で後退させ、嵌合部材23aと押付けプレート23bとの隙間を大きくしておいて、図9(a)に示すように、前側の受け部材21に前側の支柱23の下端部を差し込み、前側の受け部材21のU字状の切り欠き21a内にねじ軸23cを入れながら、嵌合部材23aと押付けプレート23bとの隙間に前側の受け部材21を差し込んで、溝状の嵌合部材23aの内側にこれも溝状の前側の受け部材21を嵌合させるとともに、その前側の受け部材21の内側に、舌片状の押付けプレート23bを配置する。
次いで、図9(b)に示すように、ハンドル23eを引いた状態でねじ軸23cの軸線周りに時計方向へ回転させてねじ軸23cをナット23d内で前進させ、嵌合部材23aと押付けプレート23bとの隙間をある程度狭めてから、ハンドル23eを押して上記ハンドル支持軸周りに揺動させると、ハンドル23eの基部のカム面の、リング部材と摺接している部分の、ハンドル支持軸からの距離が増大し、そのカム面がリング部材を強力に押しながらねじ軸23cを引いてナット23dを引き寄せて、押付けプレート23bを嵌合部材23aに強力に接近させ、これにより図9(c)に示すように、嵌合部材23aと前側の受け部材21との嵌合による嵌合部材23aの位置決めを強めるとともに、嵌合部材23aと押付けプレート23bとの間に前側の受け部材21を強固に挟持させて、手摺22のがたつきを防止する。
この手摺22の前側の支柱23の下端部を前側の受け部材21から取り外す際には、上記と逆の手順を行えば良い。なお、ナット23dにセルフロック型のものを用いて、ナット23dを嵌合部材23aの外面に固着させずに工具でねじ軸23cに装着し、ハンドル23eの揺動だけで嵌合部材23aと押付けプレート23bとの間に前側の受け部材21を強固に挟持させられる位置までねじ軸23cをナット23dにねじ込んでおいても良い。
手摺22の後側の支柱24の下端部(第2の支柱下端部)には、図8に示すように、その下端部の先端部の外側と内側とに、先端部が楔状に薄くなった低摩擦の樹脂からなる摺動プレート24aが取り付けられ、またその下端部の基部に前後方向へ延在するように位置決めピン24bが貫通している。
この手摺22の後側の支柱24の下端部を後側の受け部材25に装着する際には、先ず図10(a)に示すように、後側の受け部材25に後側の支柱24の下端部を垂直に差し込み、次いで図10(b)に示すように、支柱24を外側に倒して、後側の受け部材25の上部の切り欠き25aの斜めの部分内で位置決めピン24bをその後側の受け部材25の上部に掛合させつつ移動させながら、支柱24の下端部の先端部を、後側の受け部材25の中間部の角筒状部分に落とし込み、最後に図10(c)に示すように、後側の受け部材25の上部の切り欠き25aの、底部に沿って斜め内向きに延在する部分の下端部で位置決めピン24bを位置決め支持するとともに、支柱24の下端部の先端部を、後側の受け部材25の中間部の角筒状部分の斜め内向きに延在する部分に密に嵌合させる。なお、その際、手摺22の前側の支柱23の下端部も、前側の受け部材21に差し込んで装着する。
この手摺22の後側の支柱24の下端部を後側の受け部材25から取り外す際には、上記と逆の手順を行えば良く、具体的には、先ず図11(a)に示すように、手摺22の後側の支柱24を後側の受け部材25の傾斜に沿わせて若干引き上げる。このとき、後側の支柱24が一気に抜けないように、図11(b)に示すように、位置決めピン24bが、後側の受け部材25の上部の、切り欠き25aの斜めの部分の上側のストッパー部に当接して掛止される。次いで図11(c)に示すように、手摺22を引き起こして、位置決めピン24bを、後側の受け部材25の切り欠き25aの斜めの部分の入口へ移動させ、その後に手摺22の後側の支柱24を垂直に持ち上げて後側の受け部材25から取り外す。これにより、手摺22を引き抜く際に支柱24を確実に垂直にさせて、作業者の安全を確保することができる。なお、その際、手摺22の前側の支柱23の下端部は、既に前側の受け部材21から取り外されている。
従って、この実施例の移動観覧席によれば、床台1の側端部に手摺22を着脱可能に装着することができ、しかも、嵌合部材23aと押付けプレート23bとで前側の受け部材21を位置決めしつつ挟持するので、手摺22のぐらつきを防止することができる。
さらにこの実施例の移動観覧席によれば、支柱23の下端部は、ねじ軸23cとナット23dとを相対回転させるハンドル23eを有しているので、手摺23の着脱の際にドライバー等の工具を用いなくても、ねじ軸23cとナット23dとを相対回転させて嵌合部材23aと押付けプレート23bとを相互に接近させたり離間させたりすることができる。
さらにこの実施例の移動観覧席によれば、ハンドル23eは、ねじ軸23cをその軸線周りに回転させるとともに、そのねじ軸23cの軸線と直交する軸線周りの揺動によりカムの作用でそのねじ軸23cを引いてナット23dを引き寄せるものであるので、ハンドル23eを回転させてねじの作用で嵌合部材23aと押付けプレート23bとを相互に接近させた後、ハンドル23eを揺動させてカムの作用で嵌合部材23aと押付けプレート23bとを相互に強く押圧して、嵌合部材23aと押付けプレート23bとで前側の受け部材21を位置決めしつつ容易に強固に挟持することができる。
さらにこの実施例の移動観覧席によれば、前側の受け部材21および後側の受け部材25は外向きに傾斜しているので、上記装着構造で手摺22のぐらつきを防止しつつ手摺22を外向きに傾斜させて装着して、図4に示すように、移動観覧席の収納の際の高さの異なる床台1の手摺22同士の干渉を避けることができる。
そしてこの実施例の移動観覧席によれば、床台1の側端部に手摺22を外向きに傾斜させて着脱可能に装着することができ、しかも、受け部材25に手摺22の後側の支柱24の下端部を垂直に抜き差しできることから、作業者が床台1の側端部から身を乗り出して手摺22を持たなくてもその後側の支柱24の下端部を受け部材25に対して着脱できるので、手摺22を持つ作業者の体勢が不安定になって落下の危険を感じることがなく安全に着脱することができる。
しかもこの実施例の移動観覧席によれば、手摺22を傾けた状態で後側の支柱24の下端部を後側の受け部材25から引き抜こうとすると、後側の支柱24の下端部の位置決めピン24bが後側の受け部材25の切り欠き25aの斜め内向きに延在する部分の上端部を形成するストッパー部で一旦後側の受け部材25に当接して掛止され、その後に手摺22を引き寄せて後側の支柱24の下端部を垂直にすると、後側の受け部材25から上向きに引き抜くことができるので、手摺22を引き抜く際に後側の支柱24を確実に垂直にさせて、作業者の安全を確保することができる。
以上、図示例に基づき説明したが、この発明は上述の例に限定されるものでなく、特許請求の範囲の記載範囲内で適宜変更し得るものであり、例えば、上記実施例では移動観覧席は床台1が5段で、最上段の床台1には連結椅子3が設けられていないが、床台1の段数がこれと異なっていても良く、また最上段まで連結椅子3が設けられていても良い。さらにこの発明における移動観覧席は、床台上に起倒可能に椅子を設置したものでなく、床台上に座部だけを取り付けたベンチ型の移動観覧席や、床台上にスタッキングチェア等の可搬型の椅子を並べられかつ床台上を他の目的でも用い得るように床台上に椅子が設置されていない移動観覧席であっても良い。
そして、上記実施例では手摺22の支柱23,24を外側へ傾けて設けたが、この発明は手摺22の支柱23,24を垂直に設ける場合にも適用することができる。また上記実施例では前側の支柱23の下端部のみ、嵌合部材23aと押付けプレート23bとで受け部材21を位置決めしつつ挟持するようにしたが、後側の支柱24についても同様にして嵌合部材と押付けプレートとで受け部材を位置決めしつつ挟持するようにしても良く、さらに上記実施例では外側部材を受け部材と嵌合する嵌合部材としたが、内側部材を受け部材と嵌合する嵌合部材としても良く、あるいは外側部材と内側部材とを何れも受け部材と嵌合する嵌合部材として、それらのうちの一方を支柱に固定するようにしても良い。
かくしてこの発明の移動観覧席によれば、床台の側端部に手摺を着脱可能に装着することができ、しかも、外側部材と内側部材とで受け部材を位置決めしつつ挟持するので、手摺のぐらつきを防止することができる。
1 床台
2 脚部
3 連結椅子
4 貫材
5 腕材
6 床材
7 支柱
8 脚材
9 移動用ローラー
10 傾斜ブレース
11 ガイドレール
12 座起立型椅子
21 前側の受け部材
21a 切り欠き
22 手摺
23 前側の支柱
23a 嵌合部材
23b 押付けプレート
23c ねじ軸
23d ナット
23e ハンドル
24 後側の支柱
24a 摺動プレート
24b 位置決めピン
25 後側の受け部材
25a 切り欠き
26 パネル
F 床面

Claims (5)

  1. 複数段の床台(1)と、前記各床台を水平状態で移動可能に支持する脚部(2)と、を具え、
    前記複数段の床台(1)が、互いに階段状にずれる進出位置と、互いに上下方向に整列する後退位置との間で水平状態のまま移動し得るとともに、その進出位置での前記複数段の床台の床材が階段状の通路を形成する、伸縮式の移動観覧席において、
    前記床台(1)の側端部に固定される受け部材(21,25)と、
    前記受け部材に着脱可能に装着される支柱下端部(23,24)を有する手摺(22)と、
    を具え、
    前記受け部材(21)は、上端から長手方向へ延在する切り欠き(21a)を形成され、
    前記支柱下端部(23)は、前記受け部材を間に挟む外側部材(23a)および内側部材(23b)と、前記外側部材および前記内側部材を貫通する雄ねじ部材(23c)と、前記雄ねじ部材に螺合する雌ねじ部材(23d)とを有し、前記外側部材と前記内側部材とのうち一方(23a)は前記支柱下端部に固定されるとともに前記受け部材に嵌合することを特徴とする、移動観覧席。
  2. 前記支柱下端部(23)は、前記雄ねじ部材(23c)と前記雌ねじ部材(23d)とを相対回転させるハンドル(23e)を有することを特徴とする、請求項1記載の移動観覧席。
  3. 前記ハンドル(23e)は、前記雄ねじ部材(23c)をその軸線周りに回転させるとともに、その雄ねじ部材の軸線と直交する軸線周りの揺動によりカムの作用でその雄ねじ部材を引いて前記雌ねじ部材(23d)を引き寄せることを特徴とする、請求項2記載の移動観覧席。
  4. 前記受け部材(21)は、上方へ向けて外向きに傾斜していることを特徴とする、請求項1から3までの何れか1項記載の移動観覧席。
  5. 前記床台の側端部に固定される第2の受け部材(25)と、前記第2の受け部材に着脱可能に装着される第2の支柱下端部(24)を有する手摺と、
    さらに具え、
    前記第2の受け部材(25)は、上端から下方へ向かって斜め外向きに延在した後に斜め内向きに延在する切り欠き(25a)と、下方へ行くにつれて開口幅が内向きに狭まり、下端部で前記切欠きと平行に斜め内向きに延在する筒状部分とを有し、
    前記第2の支柱下端部(24)は、前記受け部材の前記筒状部分に上方から挿入されてその斜め内向きに延在する部分と密に嵌合する先端部(24a)と、前記切り欠きに沿って移動可能に前記受け部材に掛合する位置決め部材(24b)とを有することを特徴とする、請求項4記載の移動観覧席。
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